むかわ町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月21日
本町の森林整備について
2022年9月21日、むかわ町議会の一般質問で、東千吉議員が「本町の森林整備について」質問し、町長 竹中喜之、農林水産課参事 髙木龍一郎、農林水産課長 酒巻宏臣が答弁しました。
- 質問者
- 東千吉 議員
- 答弁者
- 町長 竹中喜之、農林水産課参事 髙木龍一郎、農林水産課長 酒巻宏臣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 東千吉
東千吉でございます。第3回定例議会で通告に基づいた一般質問をさせていただきます。本町の森林整備についてでございます。平成30年9月の胆振東部地震により大規模な森林被害が発生し、これまで林道、作業道等の路網の整備が行われてまいりました。被災林の整備がなかなか進まない現状にあり、町管理河川が降雨により、ほんの少し増水しただけで濁ったり土砂災害の危険にさらされ、結果、清流鵡川の価値が損なわれているところでございます。諸般の事情から、被災私有林の植林などは整備されておらず、将来に向けた財産価値を考えても、個々に任せていたのではその余裕は見いだせず、二酸化炭素の吸収源とされる森林再生が足踏み状態。これまで町長は一線を引いてまいりましたけれども、個人財産といえども行政支援は避けて通れないのではないか。我が町の貴重な財産としての森林価値を高めるため、どこまで踏み込んだ整備支援ができるか、また必要であるか、いつまでにどの程度進めるべきかと考えるか、この2点を要約して、①個人が所有する被災林の森林整備に対する行政支援、それから②として、被災林の森林整備の計画等について伺います。
答弁 町長 竹中喜之
御質問について、その要旨に触れられておりますとおり、計画的に森林整備を進めることは、森林が持っている二酸化炭素吸収機能、この維持において重要であると私も捉えております。1つ目の御質問の個人の被災森林の整備に対する行政支援につきましては、国の森林環境保全直接支援事業のほか、町としても民有林振興対策事業、そして私有林等整備促進事業の単独支援を継続して実施をしてきている、これらの活用を基本としているところでもございます。また、2つ目の被災した森林の整備計画等につきましては、北海道が設置しております胆振東部森林再生・林業復旧連絡会議というのがございます。ここにおいて、令和4年3月、今年3月に制定しました胆振東部地震森林再生実施計画、これに基づきながら、人工的に植林するか、自然回復による天然更新をするのかといったところを判定しながら、北海道において所有者、ここが大事かと思います、所有者と協議をしながら復旧することとしているところでもございます。計画期間は令和8年度までの5年間として集中的に実施されることとなりますが、所有者の方との協議が整っておらず、実施年度を定めていない被災森林につきましては、定期的に計画というのを見直し取り組んでいくこととされておりますので、御理解のほどよろしくお願いをいたします。
質問 5番 東千吉
これらの森林を整備する、森林を育てるということは、10年以上先を見る人は森林を、山を、木をというふうに言われているぐらい、非常に長い目で物事を見て事業を進めていかなければならないと思います。一喜一憂あるいはまたすぐにそれが再生してうまくいくというものじゃなくて、結構長い時間をかけないと、人工林であっても自然林であってもなかなかしっかりとした基盤の強化にはならないというふうに思います。そうした中で、いろんな事情で例えば苗木なんかも一度に大きく需要供給バランスが整うということには当然ならないですし、そういう部分では非常に計画的にしっかりと積み上げた中で実施していく、そういうことが大事だというふうに思うんです。そういった中で、なるべく早い段階でしっかりとした森林整備がされるべき。今、小河川、沢等についてもほんの少し水が出ただけで、うちの星の沢辺りもすぐに汚れて、今までは増水はするけれども結構きれいだなというような川でありましたけれども、増水するともうすぐに汚れた水になっていく、これは小さな治山あるいはまた山腹の崩壊等があちこちに出ているということだと思います。そういう部分も含めて、特に一番気になっているのは、穂別、鵡川川、2つありますけれども、合流したそのちょっと上にオビラルカの沢というのがありますけれども、この沢、特に震源地に近い80林班以上の土地から来る水については、すぐに汚れた水が流れてくる。ここはもう必ず汚い水、かつても若干そういうことがありましたけれども、これほどひどい状態でこの4年間来ているということは、ほぼ非常に遺憾と思っているところです。そういうところを含めて、あちこちにそういうところ、実は小さいところであるんです。そういうのは全て町河川、町管理の河川でございますので、そういうところも見ていかなきゃならない。そのときにはどうしても治山も含めて、やっぱり所有している人の資金的余裕ないという部分も十分見受けられる。状況によって、特に今回いろんな状況があってそういうふうになっておりますけれども、それらを支援する、そしてなるべく早い段階で、いや、災害が大きければなかなかまた同じこと繰り返しますけれども、それでもやっていく必要があるんじゃないかというふうに思いますが、その辺についてどうでしょうか。
答弁 農林水産課参事 髙木龍一郎(農林水産課参事は2023年9月まで)
森林整備の計画的な進め方についてお答えさせていただきます。本町では、10か年、5年に一遍の森林計画の見直しを行っております。その整備計画に基づきまして、さきの公共の事業、それから町の私有林など整備事業などを活用しながら整備を進めていくこととなっておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。
質問 5番 東千吉
被災して4年、この間、余裕があればきっと森林の所有者もしっかりと整備を前向きに実施をしているというふうに思うんです。ところが地震があったりコロナがあったり、経済的に非常に大変な事情がいっぱいあるので、なかなかそこへ踏み込めない、踏み込むことが次世代につながると分かっていても、自分の時代ではなかなか難しいという、そういう問題点が多くあるのではないかというふうに思うんです。そういった中で、町長、本日、ゼロカーボンシティ宣言をいたしました。そういった中で、我が町の一番特色となって、一番、二酸化炭素吸収源としてうちの特色である森林の吸収源対策というのは、非常に大事にしていかなきゃならないという部分も含めて、何かの形で、例えば融資あるいは制度の中で、今は貸付けあるいはそういうふうにしてもいいよと、それを返還するのは伐採時でもいいよぐらいの長い目の支援策をしないと、なかなか所有者は本気になってそこへ踏み込んでいけないんじゃないかなというふうに思っているんですが、その辺については町長、どういうふうに感じているでしょうか。
答弁 町長 竹中喜之
個人が所有する被災林の森林整備に対する行政支援というのは、先ほど申し上げたような形で北海道が主催となっている胆振東部森林再生林業復旧連絡会議、こういったところを捉えながら、あくまでも先ほど申し上げました所有者の方の今の実情というのをしっかりと向き合わなければならないのかな、捉えなければならないのかな、そして被災森林の再生に向けた対応方針、これにしっかりとどう、こちらとしても支援していくのかという形になるかと思います。それと、今、東議員が触れられました森林等二酸化炭素の吸収源、これについては今議会で先ほど脱炭素の宣言というのを行っているところですが、議員御案内のとおり、道内でも数か所とされております、むかわ町におきましては国と道とそして町による地域主体の一体的な森づくり協定というのが既に結ばれているところでもございます。それぞれの所管というのを、町だけでないです、所管というのを超えた森づくりというんでしょうか、森林づくり、こういったところも活用して脱炭素の取組にもつなげたい。あわせてですが、胆振管内でもトップとされております森林の二酸化炭素の吸収量、これは胆振管内でもトップともされております。これらの環境というのを維持していくためにも、植樹等の森林づくり、さらには町民をはじめとして、これは所有者の方もそうですけれども、企業だとかあるいはボランティア団体とのマッチングというんですか、こういったところも通しながら、運動としての取組、そこから吸収量がだんだん低くなっていく人工林の高齢化、こういったところにも伴って減少傾向とされているかと思いますので、そのため利用期を迎えた人工林については、巷間言われております切って使って植えるよというふうな循環づくりというんでしょうか、炭素の貯蔵というのを、木材の利用というのを図りつつ、成長の旺盛な若い森林というんでしょうか、こういったところに確実に造成していくことが必要と捉えているところでもございます。それは巷間、東議員も申し上げられているグリーン成長、町としてもこういったところを目指さなければならないのかなと思います。それぞれの所管を超えた森づくり、繰り返しますが、こういったところを通しながら、森林再生の一助に公益的な取組の可能性にもつながってくるのかなと思っているところでございます。
質問 5番 東千吉
今年、非常に雨が多くて川の増水も例年よりも多い年でございました。先般というか、7月上旬ですけれども、実は鵡川、沙流川もそうですけれども、大水が出て、結構流木が流れたときがございました。このときに鵡川漁協所属の漁師から、港に流木が入り過ぎて船が出せないんだというふうな話がございまして、実は道議会議員を通して港の流木の撤去をお願いをしましたところ、僕も行ってみましたけれども、随分流木入っているんですね。これは川が大きく水が増水して流れるのもさることながら、やっぱり上流あるいは森林の整備がしっかりされていない。なるべく早くできない部分があるから、そういうふうに港にも流木が入って、流木の撤去をしなければ漁船が出港できないと、こういう悪循環を醸し出したというふうに思っております。ちょうどそれがホッキの貝毒の時期でしたので、流木撤去して出ようとしたら、船出しちゃ駄目だよと、こういう話になったということで、非常に悪循環、遅くまで置けば置くほど悪循環のサイクルに陥るという可能性があると僕は思いました。そういう部分も含めて、やっぱりなるべく早く影響のあるところに小さな影響で済むような対策を、今、町長おっしゃいましたけれども、道だとか振興局だとか、そういうところとしっかりと協議をしてということがありますけれども、それも含めて地元の経済に影響のするような部分は、即刻やっぱり実施できないか。先ほど言ったように、何とか早い段階でその解決策を見いだす方法というのを考えていけないかというところで、もう一回質問したいと思います。
答弁 農林水産課長 酒巻宏臣(農林水産課長は2024年3月まで)
降雨時、大雨時の河川から海域への流木の流出ということでございますが、過去より沙流川から出た流木は鵡川の海域に影響がある、そして鵡川から出たものは西側の厚真海域のほうに影響が出てくるというふうなことで言われているところでございまして、ちょっと8月上旬、雨の関係で鵡川漁港がそのようになっていたというちょっと状況、雨のたびに漁協等ですとか、そういった部分で私どもパトロール等をしておりますけれども、ちょっとそういった事実関係の部分で、操業にまで影響するといったところまで我々の耳に入っていなかったところでございますけれども、いずれにいたしましても、山の管理というのは、先ほど町長からも申し上げましたとおり、非常に時間のかかる部分でございます。そういった部分の中で、いろいろな計画も立てながら、まずは町有林の部分を町が管理している部分は町としてしっかりやっていく、そして私有林の部分については、関係の団体さんとも連携を図りながら、きちんとそういった状況というものもつかみながら、団体さんのほうで計画づくりのサポートというものもされて、5年に1度の計画、そしてそれは5年に1度だけではなくて、毎年、都度見直しというものも図られているところでございますので、そういった中で計画にしっかり取り組み、そしてそれらの整備に対して補助金が優先的に活用できるものについては、既存の制度をしっかり活用を促していくというようなことで取り組んでいきたいと思っておりますし、また今、なかなかそういった部分で施業ですとか、そういった部分に気持ちが向いていかない方、そういう意味では今、森林管理制度ということで意向調査もこの間、実施してきているところでございます。意向調査の結果を受けてのところで、それぞれカルテのようなものをつくりながら、所有者さんと相談をしながら、こういった整備が考えられるといったところの御提案もさせていただいているところでございまして、この被災森林の関係でそれらに漏れている部分につきましては、都度、この森林管理制度の中で、また、意向調査というもので所有者さんの意向も確認しながら、その中で望ましい整備の在り方といったものを一緒に探っていくといったような形で、丁寧な対応に努めてまいりたいと思いますので、御理解をいただければというふうに思います。
質問 5番 東千吉
今の部分、ぜひよろしくお願いしたいと思います。漁協、本当に流木が流れると、鵡川漁協は先ほど課長言ったとおりだと思いますけれども、河川から海に木が流れて、船出したらなかなかそれというのはレーダーとかに映らないようで、船が踏んでしまったりとかということ、僕も先般、船に乗って経験しました。これというのは船傷むんだなというふうに初めて思うし、それが海で網を引く、いろんな網、漁法で上げることに影響が出てくる。早い段階で解決しないと、どんどん悪循環としてそういうふうになっていくということをまざまざと見た感じがいたします。そういう部分では、ぜひともやっぱり早い処置、そういうのをしていく必要が僕はあると思うので、例えば今まで使い勝手の悪かった森林環境譲与税、今でも私、言うにはひょっとしたら使い勝手は難しいのかもしれませんけれども、そういうところも国だとかに要望しながら、そういうふうにやっていって早くやっていこうという部分については、どういうふうにお考えかお伺いしたい。
答弁 農林水産課参事 髙木龍一郎(農林水産課参事は2023年9月まで)
さきの御質問の中の森林環境譲与税ですが、現在、先ほどの私有林などの整備事業、これにも森林環境譲与税を活用させていただいております。また、先ほど課長のほうからおっしゃいましたいわゆる森林所有者意向調査業務の委託、これにつきましても森林環境譲与税を活用させていただいているところですので、よろしくお願いいたします。
質問 5番 東千吉
悪循環にならないように、なるべく早い段階での対応、処置等をぜひともお願いしたいということで、一般質問を終わります。ありがとうございました。