大空町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月22日
第1次産業におけるパートナー対策について
2021年6月22日、大空町議会の一般質問で、後藤忍議員が「第1次産業におけるパートナー対策について」質問し、町長、産業課長が答弁しました。
- 質問者
- 後藤忍 議員
- 答弁者
- 町長、産業課長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 後藤忍
はい、1番。令和3年第2回定例会、通告に従い一般質問を始めます。第1次産業におけるパートナー対策についてであります。大空町農業担い手育成センターにおいて、農業後継者の婚活支援が行われていますが、コロナ禍であるため活動は滞っています。しかし、今回のコロナ禍により、改めて都市部のような密ではない農村地帯が見直されてきている状況にあります。北海道総合計画の見直しの方向性(案)では、これまでハンデとなっていた広域分散型の地域構造の特徴が、新たな価値として再認識され、移住・定住や企業誘致などにおいて、その価値をこれまで以上に発揮させることが可能になったと考えられると書かれています。近隣のJAでは、以前より女性のための農業研修として1週間以内の短期プランと、1カ月から概ね1年の長期プランを企画し、パートナー対策、出会いの場としての側面を持ち合わせながら実績を上げております。今後の第1次産業の戸数は、増えることはなく減ってくることが予想されます。その減少の幅を幾らかでも減らす努力をしていく必要性があると考えられますが、今後のアフターコロナを見据えた第1次産業の新たな婚活支援の方策に取り組んでいく、チャレンジしていくことも必要ではないかと考えます。質問の1点目といたしまして、第1次産業における婚活支援の現状と課題について伺いたいと思います。2点目といたしまして、アフターコロナを見据えた婚活支援の方策について。以上、2点について町長よりお話を伺いたいと思います。
答弁 町長
ご答弁を申し上げます。農業後継者のパートナー対策は、農業担い手育成センターで取り組んでおります。昨年の1月に規約を改正いたしまして、会長、事務局を農業委員会から町長部局へと移行したところでございます。しかし、令和2年度は、新型コロナウイルスの影響から事業のほとんどを行うことができませんでした。これまでのセンターとしての実績について後ほど、担当から令和元年度の分でまでの分をご説明を申し上げたいと存じます。また、昨今の青年層の結婚に対する考え方が変化し、多様化していると、そのように私ども考えて受けとめております。興味はありますけれども、交流会などのイベントに参加するのが苦手であるという方もいらっしゃいます。また、札幌や東京などでのイベントへの参加、これは遠方となってしまい、長い時間拘束されるので参加するのが仕事上難しいとか、また、そういうと30ころでカップリングできたとしても結果遠距離交際ということになるのでそこが大変だというような声も聞きます。今までのやり方一辺倒では参加いただけないという状況が昨今の状況であります。このため、事業展開を図る中で交流会の開催などは、近間で行うことをここ数年検討しております。また、大勢が集まる場が苦手だという方もいらっしゃるため、マッチングアプリですとか婚活アプリなどの活用を促しまして、動機付けとして利用料を補助するということも考えて取り組んでおります。本年度は、役場職員やJA職員、さらに農業青年の交流などについても企画をしているところでございます。ただ、コロナの状況によって先行き不透明感、沢山ございます。どこまでできるか分かりませんけれども、さまざま努力してみたいと思ってございます。人口問題でありますとか産業における持続可能な体系を確立することを考えたときに、パートナー対策というものは行政上の大きな必要事業であると、そのように認識をいたしております。個人のプライバシーにかかわる部分もありますけれども、臆することなく、さまざまな展開にチャレンジしていく覚悟でございます。特に一次産業に目を向けますと、その構造上、戸数は減少していくという傾向になります。それは大空町にとって深刻な問題でございます。一方で、議員がご指摘のとおり、コロナ禍においては、都市部から農村部へというライフスタイルやビジネススタイルが新たに提案されつつあり、必ずしも都市部に住む必要性がなくなってきていると、そのように言われております。また、近隣のJAなどにおいては、宿泊施設設備、そういったものを完備しまして、女性の農業研修生を受け入れられまして、労働力不足の解消の効果のほか、パートナーとして定住された実績もあると伺っております。振り返ってみますと私どもの町も宿泊施設はございます。実習の受け入れということについて、農業者の方の協力も必要となるわけでありますけれども、皆様のご理解をいただきながら、そういったことについての取り組みも考えていければと思っております。併せましてそういった視点を考えますと、私どもが設置をしております移住・定住支援室、この機能も活用して受け入れをしていくという仕組みづくりが必要ではないかと、そのように考えるところであります。そういった取り組みを多方面から取り組んでいくことを申し上げ、答弁とさせていただきます。
答弁 産業課長
私からは、パートナー対策事業の状況等について、ご説明したいと存じます。現在、農業担い手育成センターで把握しております、農村部におけます独身者の人数は、令和3年の3月31日現在になりますが、全体で100人でございます。うち30歳までの人数は46人、30代の方が33人、40代の方が21人となっております。30代までの青年が全体の約8割でございます。残る40代につきましては2割ほどといった状況でございます。センターにおけますこれまでのパートナー対策事業につきましては、美幌、31津別、大空町三町からなります網走郡下の青年・都市交流事業や、当センター主催のふれあいコンパ事業、異業種交流事業への参加などが主な事業となっております。平成13年からは令和元年までの19年間の実績でございますが、郡下青年・都市交流事業及びふれあいコンパへの参加延べ人数は266名となっておりまして、うち成婚までに至った実績は6組となってございます。また、町では、農業後継者独身青年者に対しまして、結婚等に関する助言相談などを行うための結婚相談員の業務 を委託しているところでございます。以上、パートナー対策事業の内容のご説明といたします。
質問 後藤忍
はい、1番。今、婚支援の現状と課題について伺ったところであります。農政アドバイザーの方が結婚に向けた助言や相談業務、事前準備等さまざまな工夫を凝らしながら、ふれあいコンパ等の事業を行っていただいております。しかしながら若い方をはじめ結婚に対する意識が多様化していることもあり、なかなか芳しい成果に繋がっていない実情にあるということも分かりました。今後も対象者の方たちのニーズを捉えていくことは大変なことであると思いますけども、粘り強く婚活支援を行っていただきたいと思います。ここで再質問させていただきたいのですが、現状の婚活支援とともに、さらに出会いの場の機会やチャンスを増やしていく種を今から蒔いていく必要性を感じますが、何かそれに対してお考えがあれば伺いたいと思います。
答弁 町長
まだ私の頭の中での検討段階ではございますけれども、農業の現場などでは労働力なども不足していると。そういった研修生の方々を受け入れていく、そういう事業も必要ではないかと。そのことによって事業継承するというメリットといいましょうか、そういうところに結びつけていくということと併せて、先ほど言いました近隣のJAでは、女性の方々専用の受け入れ施設などを整備しているところもありまして、そういったことを通じながら農業に対する理解を深めていただく、併せてそういった方々がお知り合いになられて、成婚に結びつく可能性というのはどうか。可能性そのものは何%かもしれません。ですけどもそういった可能性を探っていく必要があるのではないかと、そのようにも思っております。従来やっております異業種交流のような大がかりな交流事業、それから婚活イベントにある程度特化したような個別の交流事業、そのほかに、今、社会的にありますアプリの利用など、さらには民間事業者の方々もそういう会社組織で人を紹介するというようなこともやっておりますので、そういうところも使っていくということも一つではないかと。さらに過去にはテレビ番組を利用しながら全国からいろんな方々に地域に来ていただいて、そこで公32開の中で後押しをいただきながら、成婚に結びつけるようなそんな活動もされております。そういうところも含めて、考えていかなければならないのではないかなと。なにか一つをやっていれば、結果がついてくるというものではないと思います。空振りも沢山あろうかと思いますけれども、やらなければなかなか動いてこないというふうに思いますので、そういったもろもろのところを取り組みできないかどうか検討してまいりたいと思います。また、議員からも類するようなご提案などがあれば、ぜひお知らせをいただきながら検討してまいりたいと思っております。
質問 後藤忍
はい、1番。町のご努力にもよって、現在の大空町農業を見ますと、農業のスマート化が推進されまして、農業が、危険、汚い、きついの3K職場ではなく、先進的で格好いい産業になりつつあると感じております。また、第1次産業の後継者の方々と接しましても、高校卒業後に進学やいろいろな職種を経験し、経験豊富な魅力のある、そして清潔感のある青年たちが多いと感じます。先ほど課長より説明がありましたけども、地区別後継独身青年数を見ますと、女満別地区が農家戸数282戸に対して独身青年数が68人、東藻琴地区では農家戸数が131戸に対して独身青年は32人、全体では100人となっておりまして、第1次産業全体にいたしますと、後継独身青年数の人数がさらにいることが予想されます。先ほど、社会的な影響も大きいとはおっしゃいましたけども、基幹産業である農業の戸数の減少幅を少なくするためには、次世代の担い手の確保が必要だと思いますし、単身後継者のパートナーの確保は、農業経営の安定化や住宅の改築、新築など多方面に経済的な循環をもたらし、そして、持続的な地域社会の構築にも結びつくと考えられます。第1次産業に関係する各機関と連携を図りながら、現状の婚活支援とともに、さらに先ほど町長がおっしゃられたように、考えている段階だとおっしゃっていただきましたが、さらに一歩踏み出した施策も検討いただければと思います。私は、第1次産業単身後継者の婚活支援においても、その価値、町の優位性を活かしたパートナー対策、出会いの場の取り組みを行う機会を発揮することが可能になったと思います。それは、格安航空会社LCCのピーチアビエーションが女満別成田線に続き、女満別関西線も開設予定であります。コロナ禍により社会情勢は変化してきておりますが、改めて違った切り口から行っていただくことも進めていただきたいことを申し上げまして、一般質問を終わりたいと思います。
答弁 町長
第1次産業のパートナー対策、先ほど議員が数字でご指摘ありました。私どもの農家戸数でいきますと413戸。私が思いますのは、世代交33代は約30年で次の世代が育っていくということかと思います。現在約400戸ありますと、それを30年で、また400戸維持していくためには、毎年、13人の後継者が育って、また次の後継者を生み育てていってくれる、そういう計算にならなければならないと思っております。ただ、結婚、出産、その子が継がれるということも、また他産業から入るということもありますけども、全体を通じてそれだけの数になっているのかというと、今現在、そこに届いていないと思っております。このままではますます農業に従事する農家の方々の数が減ってしまうということになりまして、町としてもう大変な状況に拍車をかけることにもなりますので、ここは大切な施策だと、そのように思います。一方で、まだまだその1次産業に対する誤解といいましょうか、そういうものがあるのではないか、社会の中にはそのようなものがあるのではないかと感じております。農業の現場に嫁ぐと、家族となると、それは仕事的に大変きついと。さらに、事業者でもありますので、経営がそのまましっかりと継続されていくのかそういう不安もあるというようなことをまだまだおっしゃられる方もおります。先ほど昼休み、うちの職員と話をしておりましたら、知り合いが農家に嫁いだけれども、農家に嫁いだらもう止められないと。こんないい職業ってないねって言う、そういう方もいらっしゃったと聞いております。確かに、お勤めの方々から見れば、年間の大空町の農業者の方々 は、そういった方々よりもまだ所得階層が高いというようなことも言えるのではないかと思いますし、スマート農業の進展によりまして、機械化も確かに進んでおります。朝早くから夜遅くまで年がら年中、体を酷使して仕事をするというわけでもないと、私もそのようにも受けとめております。そういったものの理解を払拭していくためにもいろんな取り組みをしていかなければならないのではないかと思っております。私どもの町には遠くの地域から来られて地元の方とご結婚された、そういう方々も数多くいらっしゃいます。そういった方々の知恵をいただくことも必要かと思います。さらに少し長いスパンにはなりますけれども、大空高校には府県からもいろいろな方々がお越しをいただいている。そういったところも活用させて、将来その農業というものの理解者を増やす、さらに関心を持って、次のステップに繋げるというようなこともありうるのではないかと思っております。先ほども申しましたけれども、どれか一つ一つの施策だけで十分なわけではなくて、その一つ一つの施策の中からは、ほんのわずかな成果しかでてこないかもしれませんけれども、たくさんのいろいろな取り組みをすることによって、総体としていろいろなそのパートナー対策に繋げられるような、そういう成果を残していかなければならないものと、そのように思ってございます。先ほど三條議員のところでのご質問の中でもお答えをしたように、個人のプライバシーにかかわるところではありますけれども、そればかりではなくて、その前段のところまでいかに私どもがいろいろなものを用意をして提供するかということが必要ではないかと。また、いろいろなタイプの方、価値34観も多様化しておりますので、何か一つのアプローチの仕方だけでは十分ではないと。いろんなタイプの方に即した、そういうアプローチの仕方をしながら、その対策というものを講じていかなければならないものと思っております。私自身は、そういう意識を持ってこの政策に取り組んでまいりたい、そのように考えております。そのためには大きな予算も必要になってくるものと思っております。ぜひそういうご提案をさせていただいた折には、また皆様方からも、いろいろと応援をいただければありがたいと思っております。よろしくお願いいたします。
質問 後藤忍
今、町長より前向きなお話をいただきましたけど、過去の資料を見さしていただきますと、東藻琴地区農業後継者育成対策協議会では、斜里郡3町と関西女性との交流事業も開催していたこともあります。また先ほどお話がありましたけども、女満別地区ではメルヘンの会、東藻琴地区ではノンキーの会という道外出身の女性の会が存在します。下地は整っているといいましょうか、ほかにもいろいろ高校もありますし、認定こども園も開設している、LCCも2カ所開設になると、気は熟しているのかなと自分の中では思っています。ぜひ前向きに進んでいただければと思っています。以上、終わります。
答弁 町長
そういった方々に対するアプローチ、例えば町外のいろいろな方々に来ていただくとか、そういうご紹介をする、そこのところに私どもも汗をかいてみたいと思っております。一方で、今後町内で軸足を置いて、そしてパートナーと結ばれていきたいという方々、これは私ども行政ばかりではなくて地元にいらっしゃる今日の議員の方々もそうですけれども、相談員の方々、いろいろな方々がいらっしゃいます。そういった方々の後押しもなくてはならないものと思っております。ぜひ私ども行政、担い手育成センターだけではなくて、かかわりのある大勢の皆さん方の後押しをいただきたいものと思っております。そういうPRもしながら、全町挙げてこの課題に取り組んでいく覚悟でございます。これからもこ協力いただきますように、またご理解いただきますように併せてお願いを申し上げておきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。◎散会の宣告