音更町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月11日
包括的性教育の推進について
2021年6月11日、音更町議会の一般質問で、神長基子議員が「包括的性教育の推進について」質問し、教育長 福地隆、学校教育課長 新名猛志、教育部長兼教育総務課長 八鍬政幸、教育部生涯学習担当部長 重松紀行が答弁しました。
- 質問者
- 神長基子 議員
- 答弁者
- 教育長 福地隆、学校教育課長 新名猛志、教育部長兼教育総務課長 八鍬政幸、教育部生涯学習担当部長 重松紀行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 3番 神長基子
おはようございます。通告に従いまして、包括的性教育の推進について質問を行います。若年層の予期せぬ妊娠や性暴力の実態は可視化されにくい特徴があり、コロナ禍でさらに増加するという懸念もあります。こうした問題の根本には、互いの性を尊重し合うために必要な知識の欠如が要因の一つとして挙げられると思います。包括的性教育とは、性に関する知識やスキルだけでなく、人権やジェンダー観、多様性、幸福を学ぶための概念として国際的に広く推進されており、従来の日本の性教育と比べると質、量ともにスケールの大きな中身となっています。日本国内における性教育の現状として、中学校の性教育の平均時間数は3学年合計でわずか8.93時間となっています。フィンランドの17.7時間、韓国の30時間と比較すると極めて少ないことが分かります。1学年3時間弱では、包括的性教育を展開するには時間数が圧倒的に足りません。このように性の学びが十分ではない一方で、性に関する偏った情報があふれ、子どもたちはそれらにさらされており、性教育のあり方を早急に見直す必要があると考えます。SDGsの目標の一つであるジェンダー平等の実現に向けて、教育委員会として包括的性教育を推進するよう求め、以下について伺います。1、ジェンダー平等の実現に向けて、教育委員会としてどのようなビジョンを持っているか。また、関連する施策の実施状況は。2、町内小中学校における性教育の現状と課題は。3、児童生徒の性に関する知識について把握することが重要と考えるが、教育委員会として調査を実施する考えは。4、コロナ禍で、生理の貧困が社会問題として露呈しており、生理用品の無償配布が全国的に広がっている。学校のトイレに生理用品を常時設置する考えは。5、ジェンダー平等の実現に向けて、小・中学校における包括的性教育を展開する考えは。以上、御答弁をよろしくお願いいたします。
答弁 教育長 福地隆
おはようございます。包括的性教育の推進についての御質問にお答えいたします。はじめに、1点目の、ジェンダー平等の実現に向けた教育委員会としてのビジョンと関連する施策の実施状況についてでありますが、SDGsの目標の一つであるジェンダー平等の実現は、「ジェンダー平等を達成し、すべての女性と女児の能力強化を図ろう」というものであります。本町が平成26年度に策定したおとふけ男女共同参画プランでは、学校における男女平等教育を推進していくことを掲げており、学校においては、学習指導要領に基づき、人権を尊重する意識の醸成と実践力の育成のため、各教科や特別活動など、学校教育全体を通じて、男女の平等、相互の理解・尊重・協力について学びを推進することとしております。具体的な取組といたしましては、性別によらない名簿の使用など、男女平等を自然に教える取組を行うことや、子どもたちが性別にとらわれることなく、自らの生き方を考え、自分の意思で進路を選択し決定する能力・態度を身につけるためのキャリア教育や進路指導の充実を図っております。また、子どもの性被害などの防止について啓発に努めるとともに、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどによる相談体制の充実を図っております。次に、2点目の町内小中学校における性教育の現状と課題についてでありますが、小学校における性に関する指導は、学習指導要領に基づき、4年生の保健の授業「体の発育・発達」で、体が年齢に伴って変化することや、思春期になると心にも変化が起こり、異性への関心が高まることなどについて、また、中学校においては、1年生の保健体育の授業「心身の発達と心の健康」で、生殖機能の成熟や性とどう向き合うか、3年生では「健康な生活と病気の予防」で、性感染症とその予防などについて指導を行っております。課題といたしましては、児童生徒の成長発達段階を十分に考慮した上で、保護者を含む家庭や地域との連携を図り、理解を十分に得ることが重要であると考えているところであり、学校現場からは、他の教科にも共通する事柄でありますが、「学習に必要な時間の確保」や「様々な発達段階の児童生徒に配慮した指導が必要である」、「児童生徒の知識に個人差が大きく、伝え方が難しい」などの声が上がっております。次に、3点目の児童生徒の性に関する知識の調査を実施する考えについてでありますが、性に関する知識については、児童生徒がその成長発達段階に応じて習得すべきものであり、指導に当たっては、年間指導計画などを通じて学校全体で共通理解を図り、保護者などに対しても理解と協力を得られる内容で行うことが重要であると考えております。こうした調査については、学習指導要領との兼ね合いも含め、その目的や内容などについて慎重な判断が求められるところであり、教育委員会といたしましては、現在のところ実施する考えは持ち合わせておりません。次に、4点目の学校のトイレに生理用品を常時設置する考えについてでありますが、生理用品につきましては、現状では、各学校の保健室に配置し、緊急または亡失などで必要になった際に、児童生徒からの求めに応じて、保健室で養護教諭から提供しております。養護教諭は、児童生徒のけがなどの応急処置だけでなく、心身のケアとサポートを担っていることから、児童生徒の発する様々なサインに気づくことで、健康課題の解決のほか、内在する学習面、友人関係、家庭内などの問題の発見につながるなど、保健室が児童生徒の様々な問題の気づきの場として機能しているところであります。御質問にあります学校トイレへの生理用品の常時設置につきましては、経済的な理由により生理用品を準備できない「生理の貧困」に対応するため、児童生徒への支援として提供するものであり、その必要は認識しているところでありますが、単に学校のトイレに常時設置した場合には、こうしたサインを見逃す可能性も考えられることから、今後も保健室での配布を継続してまいりたいと考えております。なお、今後は、「生理の貧困」対策を兼ねるものとして効果的な運用となるよう、保護者や児童生徒への周知方法などについて校長会と検討してまいります。最後に、ジェンダー平等の実現に向けて、小・中学校における包括的性教育を展開する考えについてでありますが、包括的性教育に関しましては、性に関する知識やスキルのみではなく、ジェンダー平等や性の多様性を含む人権尊重を基盤とした性教育として、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が中心となって作成された国際セクシュアリティ教育ガイダンスが公開されており、性教育に関する国際的な標準的指針として利用されております。こうした教育に取り組むことは、自分や他者の価値を尊重し、相手を思いやる心を育むためにも重要であると理解しておりますが、学校現場においては、新しい学習指導要領への対応やタブレット端末の導入と活用、さらにはコロナ禍への対応などで多忙を極める中、また、学校における働き方改革を進め、教員の負担軽減を図る観点からも、現在の学習活動の範囲を超える取組は難しいものと考えております。教育委員会といたしましては、ジェンダー平等の推進などにつながる包括的性教育については、児童生徒のみならず、世代を超えた幅広い年代の方に理解を深めていただくことが必要であると考えていることから、今後は、学校教育以外の生涯学習の場などを通じて、学ぶ機会の提供について検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 3番 神長基子
それでは再質問させていただきます。まず、ジェンダー平等を進めるに当たっての現在の教育委員会としての具体的な取組についてもお伺いいたしました。基本的なスタンスといたしましては、音更町の男女共同参画プラン、この中で示されておりますように、御答弁にもありましたけれども、学習指導要領に基づいた中で、人権を尊重する意識の醸成、そして実践力の育成のために学びを推進するというこの姿勢については理解をいたしました。具体的な取組というところで幾つか答弁いただいたところなんですけれども、総体的にこうした取組が今どのような形で、例えば子どもたちの様子だったりとかそういうところで効果が現れているのか、そういったところはどのような今の認識があるのかお尋ねいたします。
答弁 学校教育課長 新名猛志(学校教育課長は2022年9月まで)
おとふけ男女共同参画プランでの学校における男女平等教育の推進につきましては、男女平等の視点に立った教育を推進する上での具体的な取組を示したものであります。具体的な取組を通じて、女の子だからですとか男の子だからという性別を理由に物事を決めない、ジェンダー平等に大きな壁となる性別による役割意識の撤廃に努めて、そういった意識の形成に日常特に努めております。ここで、答弁の中では性別によらない名簿の使用ということでお伝えしたんですけれども、あと日常的な取組で、以前から、例えば背の順番ですとか教室の座席については男女混合であったり、あと、男女を問わず児童の呼称をさんで統一したり、例えば習字や絵の具セットなどの教具は男女で色分けしないなど、そんな大きなことではないんですけれども、小さなことの積み重ねで、義務教育の段階においてはかなり以前からジェンダー平等に向けた取組は進んでいると考えておりまして、学校の先生にお聞きしても、教育の世界ではジェンダー平等というのは、今言った取組を日常生活的に行っているので子どもたちには浸透していると。進んでいるほうだというふうに聞いていますので、こういった取組を通じて子どもたちのジェンダー意識の形成に寄与しているものと考えています。
再質問 3番 神長基子
学校現場の教員の皆さんの感想なども今お聞かせいただきました。その取組一つ一つは非常に小さなことかもしれないんですけれども、私もその積み重ねというのが非常に大事だと思いますし、子どもたちがこれから10年、20年たって社会に出たときにさらにそれが発揮されるんではないかなと思いますので、ぜひこういった取組をこれからも引き続き努めていただきたいなと思っているところです。それで、今回は性教育ということでテーマを設けましたので、ここの部分でもう少し質問させていただきたいんですけれども、学習指導要領に基づいた中でということで性教育がなされているということですが、どういうふうに進めていくかという出発点については、子どもたち、また、若者の性をめぐる現状がどうなのかと。それが出発点となって、どういった性教育をどの時点でどのように進めていくのかという、本来的にはそういったふうにプログラムされていくのが望ましいのではないかと私は考えております。今回、調査については実施する考えがないということであります。そこに至ってはいろいろな慎重な判断が求められるということも理解はするわけなんですけれども、今のそれでは子どもたちの性をめぐる現状というのがどういった問題認識を教育委員会としてお持ちなのか、その点を明らかにしていただきたいと思います。
答弁 学校教育課長 新名猛志(学校教育課長は2022年9月まで)
まず、義務教育の9年間ということで、子どもたちの成長というのは物すごく早いものがあって、あと、これも学校の方に、教員の方にも聞いたんですけれども、一定の成長というのは、当然同じ年代なので同じように進んでいくというのはあるんですけれども、同じ年代の子でも成長は様々であると。それとあと、やはり今インターネット、皆さんパソコンですとかタブレットですとかスマートフォンをお持ちになっている子が多くて、黙っていても情報というのが、そういった性の情報、性の情報に限らずですけれども、入ってきてしまうということで、そこから子どもたちが自然とというか、意識しなくてもその情報が入ってくることによって自分なりに、親の指導の下じゃなくて、自分で見て判断してしまうというか、そこのまま成長してしまうというか、そういった知識の差というのも大きいみたいで、その辺の現状というのはちょっと憂うところなのかなというふうには思っています。
再質問 3番 神長基子
私が持っているデータの中では、性交の経験があるということで、これは日本性教育協会というところが調査したものですけれども、2017年の数字でございます。「性交経験がある」と答えた数が男子で3.7%、中学生の女子で4.5%、「性的関心」については中学生の男子で46.2%、女子で28.9%ということであります。性交の経験率というのも少し下がりぎみではあるようなんですけれども、それでも一定のそういった経験を既にしているというようなことが現状としてあるようです。こういった中で、今、同年代でも様々な成長の度合いがあるということも認識しておりますので、例えば小学5、6年生でそういったことに目覚めるお子さんもいらっしゃれば、中学2、3年でということも恐らくあり得るとは思います。ここでやはり問題意識として持たなければいけないのが、性被害、性暴力というのには小学生の段階からさらされやすい、そういった環境が、特にメディアの影響なども相まってかなりリスクが高まっているんではないかなというふうに考えております。今、メディアの状況についても課長のほうから答弁いただきましたけれども、こういったことへの手だてというのは今どのように教育の中では行われているのか、もしございましたらその点についてお尋ねいたします。
答弁 学校教育課長 新名猛志(学校教育課長は2022年9月まで)
御答弁の中でも1点目で子どもたちの性被害などの防止について啓発に努めるというふうに申し上げましたけれども、特に最近では、本当につい最近なんですが、政府のほうで性犯罪・性暴力対策の強化の方針というのがありまして、そちらで、子どもたちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないよう「生命の安全教育」を推進することとされておりまして、分かりやすい教材や啓発資料、手引などを作成、周知して、今年度から、この4月から地域の実情に応じて段階的に教育の現場に取り入れるようにするとされております。本当につい最近なんですけれども、この資料の啓発について学校のほうに、5月なんですけれども、周知させていただきまして、内容については、水着で隠れるいわゆるプライベートゾーンを人に見せないですとかデートDVといった性にまつわる具体的なリスクを教える内容で、子どもたちにあまり踏み込んで性的な知識を教えるのは好ましくないという方もやはりデリケートな問題でいるということから、引き続き学習指導要領に基づいた範囲での啓発ということなんですが、今はそういったものがありまして、学校のほうにも周知しているところであります。
再質問 3番 神長基子
今、「生命の安全教育」ということで、これは政府が主導として啓発資料が作られたんだと思うんですけれども、これについては周知がなされたということでありますので、中身について、十分な部分と、もしかすると不十分な点もあるかもしれないんですけれども、ただ、今のメディアの問題については、特に家庭における保護者自身もかなりその教育の部分で頭を悩ませるところがあるかと思います。基準となるそういった資料があれば保護者さんにとっても非常にこれは救いになるんではないかなと思いますので、積極的な活用をぜひ呼びかけていただきたいなというふうに思います。性に関わる問題のもう一つ気になっていることは、答弁の中にもございましたが、性感染症、この部分で、以前は、特にHIVに関する知識については結構早い段階から導入されてきたのかなというふうには思っているんですけれども、今、実は専門家の間でかなり心配されているのが、梅毒という性感染症が多発しているということであります。多くなっているということなんですけれども、ここの部分についても、今、中学3年生において性感染症の指導がなされているようですけれども、ここの部分についてはどのような教育がなされているのかというのは御存じでしょうか。
答弁 学校教育課長 新名猛志(学校教育課長は2022年9月まで)
感染症についてですけれども、御答弁の中でも申し上げましたが、中学3年生で、保健体育の時間で「健康な生活と病気の予防」という項目がありまして、そこで性感染症とその予防などについて指導を行っております。性感染症の例ということで、感染症、結核、はしか、インフルエンザ、風疹といろいろ例示がありまして、感染する仕組みですとか、あと学習の目標としては、感染症はどのように起こり、どうすれば予防できるのか理解をしようと。あと、学級閉鎖などを例にして、感染症予防の対策と回復について考えるというような授業を行っております。
再質問 3番 神長基子
分かりました。中学3年生でということでありますが、性の実態から考えますと、もう少し早い段階からこういった性感染症に関するリスクなども伝えていく必要があるんではないかなというふうに今感じているところです。道内の数字で見ましても、2018年の感染の届出数というのが2012年から比較して約6.3倍になっているということなんです。中でも10代の後半から20代の女性が感染しているということらしいんですけれども、大事なのは、そうなったときにどういうことをしたらいいのか。早く医療機関にアクセスするということが大前提なんですけれども、早く誰かに相談するだとかそういったことも、そういったスキルが大事になってくると思うんです。この梅毒というものだけ見ても、場合によっては死に至るというケースもございますし、妊娠中に感染した場合はその胎児に感染するということも考えられますので、そういったリスクをもう少し早い、性に目覚める、そういった段階から伝えていくことによって、女性だけじゃなくて男性にとっても、こういったものがリスクがあるんだというのを知るということは有効な手だてだと思うんですけれども、こういった認識についてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 学校教育課長 新名猛志(学校教育課長は2022年9月まで)
今お話がありまして、性感染症が今かなり増えている状況にあるという中で、おっしゃっている包括的性教育というのをもっと早い段階、日本の今の義務教育だと、性教育が始まる段階、一番最初が小学校4年生、10歳からということで、包括的性教育ということであればもっと早い段階、例えば5歳ぐらいから段階的に始めていこうという考えだと思うんですけれども、現状今、日本で性感染症の予防というのは中学3年生ということで学習するので、若干最近の子どもたちの、先ほど言いましたインターネットの環境とかは性の情報があふれて、そういった経験をする子も無防備に増えている状況というのもあるんだと思うんですけれども、その中で、やはりもうちょっと早くてもいいのかなという思いはありますけれども、あくまでも学習指導要領に従った教育というのが基本ですので、あと、学校独自のやり方というのはあるとは思うんですけれども、現状では今、中学3年生ということでやっているところであります。
再質問 3番 神長基子
学習指導要領の中でということでありますので、ここでは、その中学3年生ということは今時点では理解をするところなんですけれども、学習の基本的な考え方としては、今の性をめぐる問題を考えたときに、この辺についてはぜひ見直しを図っていただきたいなというふうにそのお考えを申し上げておきたいと思います。最初の通告のときに、こま数の、性教育で何時間というふうに載せましたので、その時間だけで見ると、性教育を特化して充実させるということは今の学校現場の状況からして非常に難しいということも、御答弁にありますとおり、私もそこは重々承知しているつもりです。この量的な部分というのは今後の課題になってこようかと思うんですけれども、質的な部分でどうしていくかというところは、今の特別な時間として設定されている、そういうものの中でも十分私はできることではないかなというふうに考えております。それで、今回調べましたら、道教委のほうの性教育の基本的な考え方というのがありまして、これについては承知しているところかと思いますが、学校としては教科を中心に全教育活動を通じて性教育を行っていると、これが基本的な考え方になっておりまして、この全教育活動ということは、特別に1年に1回例えば性教育の時間を設けましたよということというよりは、イメージとしては、国語でも算数でも理科でも社会でも、何でもいいんです。教科に限らず学校に過ごしている、休み時間も含めて、部活も含めて、いろいろな時間の中で実は教える、そういったことができるんだよということを私はここで言っているんじゃないかなと思うんです。でも、それをやるためには、特別な先生が、例えば特化してその知識を持っているというんではなくて、全ての教員の方々がそのことについて一定の一致した見解があると。そういう下でないとこれは達成しないんじゃないのかなというふうに私は思ったんです。全教育活動を通じてというのは、音更町の教育委員会としてもこういったスタンスが基本的にあるのかどうか、その点を改めてお伺いしたいと思います。
答弁 教育長 福地隆
各教科を通じてというようなことでございます。このことに関しましては、今は性教育という観点でのお話でございましたけれども、例えば食育に関することですとか、あとプログラミングなんかもある意味複数の教科を通じてということになっておりまして、決して性教育に関してだけではなくて、ほかの教科にも通じるようなものがございます。それで、性教育に関しましては、先ほど議員のほうからお話がありましたとおり、教える側の先生方のスキルの問題ですとか、今は養護教諭ですとか、それから教科の中では担任の中で一定レベルのものはあるんですけれども、これがまた包括的というようなことになってきますと、また改めた新しい知識、また教材ということも含めた中で、どんなふうにどこの教科に組み込んでいくかというような作業が必要になってきますので、これもなかなか学校にとってはかなり大変な作業になります。その辺も考えますと、今の先ほど答弁で申し上げましたような現状を考えますと、今のところそういった形での導入というのは難しいかなというふうに考えております。
再質問 3番 神長基子
具体的な導入については難しいということであります。ただ、私最初に確認いたしました、基本的な教育委員会としてのジェンダー平等を進めていくという中での具体的な取組について御答弁をいただきました。これがそのまま私は教育のプログラムの中にもう既に組み込まれているんだと思いますし、そういった点では全教育課程の中でこの性教育というのは生かされていくものなんだと。そういう基本的な考え方があることによって生かされていくものだと思いますので、そこについて私は確認をしたかったわけなんです。具体的に新しく何かを導入するだとかということは現状からして難しいということは分かっておりますので、その点については、可能性のある土台は今築いてきているんではないかなというふうに考えております。今、道教委についても考え方として触れさせていただきましたけれども、何度か学習指導要領に基づいてということで答弁をいただいております。この学習指導要領自体が、実は性教育の専門的な知見を持っている方々の中からは、現実の発達段階にはふさわしくない状況にあるんではないかということも言われているところです。私も調べましたら、先ほど、どの年齢、どの段階で何を教えるのかというお話もしましたけれども、まさにそういった部分がちょっと現代の状況には合っていないんじゃないかなというふうに思う部分が幾つかあるんです。性交、避妊、HIV、こういったことをどこでどうやって教えるのかというところです。先ほど、小学4年生から性教育というのは始まるということであります。課長からは5歳、小学校に入る前からということで言われました。包括的性教育という観点からいくと幼児期からということになるんですけれども、そう考えますと、もしかしたら小学校の低学年からというのでも全く遅くはないと。以前ですけれども、これは大分古いんですが、20年ほど前に、二十五、六年前なんですけれども、義務教育課程の中で性教育というのを中心に位置付けた場合にどういったプログラムができるかというので2年間ほどかけて教育を研究をされた、そういった先生方がいらっしゃったようで、資料も見せていただいたことがあるんですが、それで見ますと、小学校1年生から6年生まで、1年生、2年生というくくりと3、4年生、5、6年生ということでプログラム内容を分けて、2年間追いかけて研究をしていった。授業の中でもやっていって、その当時はそういったゆとりがあったんだろうと思うんですけれども、その結果どういったことが見えたかというと、早い段階で性教育に触れさせていると、5、6年生になってからあまり照れないで性教育自体を受け入れることが子どもたちにできているようだというのがその先生方の感触としてあったようなんです。これはその研究で終わったので、それが実際に学校教育の中で現実的に生かされているということではないんですけれども、私はすごく大きな研究成果なんじゃないかなというふうに思って見ておりました。中学生でも、学習指導要領の中でいきますと、保健体育、この中で受精、妊娠までは取り扱うという中ではありますが、その妊娠をする経過については取り扱わないというのが学習指導要領の基本的なスタンスだと思うんです。それも具体的に教えていくべきじゃないかなと思いますし、それがゆがんだ形で、それこそメディアを通して子どもたちの中に入ってくるということがどれだけのリスクがあるかというのを考えますと、ここはぜひ、学習指導要領というのは、これをどう超えていくかというところなんですけれども、考えていく必要があるかなと思います。学習指導要領の位置付けについて一つ確認をしておきたいと思います。文科省の見解によりますと、学習指導要領というのは全国の子どもたちが一定の水準の教育を受けられるようにするために定められている。そのために各学校でカリキュラムを編成する際の基準になるというものであります。これがいわゆる大まかな教育内容であって、各学校が地域や学校の実態に応じて教育課程を編成することができ、学校において特に必要がある場合には、学習指導要領に示していない内容を加えて指導することもできるということが学習指導要領の総則の中には明らかになっていると思います。この点では、今言ったような早い段階からアプローチをかけていくということは可能になってくるんではないかなと思うんですけれども、その点のお考えについてお伺いします。休憩(午前10時41分)
答弁 教育部長兼教育総務課長 八鍬政幸
学習指導要領を超える内容の指導ができるのかというような御質問かと思います。基本的には、学習指導要領につきましては全国一定水準の基準の下に子どもたちが学べる保障ということで定められたものでございますので、これは必ず必須条件になるかと思います。しかしながら、今おっしゃっていました性教育等については、重要なものということの認識の中で、先生方の合意、それから保護者等の理解、そういったものがまとまる中では超えた中でも指導することは可能だというふうに考えますが、しかしながら、今現在性教育という形で先生方が教えられるかどうかという現状を考えると、なかなかそこまでは至っていないのかなというのが現状かというふうには認識しているところでございます。以上です。
再質問 3番 神長基子
現状については理解をいたしました。しかしながら、学習指導要領のこういった位置付けがある中では可能性が十分にあるということで、知識を深める上ではいろいろなツールがあることも十分教員の皆さんも分かることでしょうし、教育委員会としてもそこについてはアプローチができるんではないかなと思いますので、ここについては、学年、そういったものに縛られずに、あくまで出発点は子どもたちの置かれている現状だよというところを再三ですけれども、申し上げておきたいというふうに思います。それで、生理用品の部分について答弁をいただきました。今回私が提案したのは、学校のトイレに生理用品を常時設置するということであります。いろいろなパターンがございます。学校のトイレ、共用部分で、手を洗う鏡がある、そういうスペースに籠を置いておくだとか、それよりももっと、個室の中にそういった棚を設けて置くだとか、いろいろなことは考えられます。そういったことで、この間、行っているという学校が少しずつですけれども広がってきているということであります。今回、音更町はどうしているのかという現状についても詳しく教えていただきました。養護教諭の方たちが、子どもたちの応急処置だけではなくて心身のケアとサポートを担っているという、そういった役割がある中から、例えば今までも、生理用品を忘れてきちゃったとか、もしくは買えなかったのか、ちょっと理由はあれですけれども、生理用品を実際に提供する、そういったことが場面としてあったのかどうか、そういったときに全ての小中学校で生理用品というのがあるのかどうかというのを確認させていただきたいと思います。
答弁 学校教育課長 新名猛志(学校教育課長は2022年9月まで)
今の御質問については、今回学校のほうに、全学校に確認させていただいております。令和2年度の年間の配布状況ですけれども、学校の規模にもよりますけれども、多いところで20個程度、年間。少ないところでは全く配布の実績がないということです。学校全体、平均しますと年間5、6個ほどになるのかなと。5個から6個ほどになるのかなというところです。配布の理由は、児童生徒が持参するのを忘れた、あとは予期しないで生理というか月経が始まってしまったというこの二つでした。児童生徒が保健室に生理用品があることを知っているかということについては……。ごめんなさい、まず、生理用品は全部の学校に、保健室にあります。配布の状況が今説明したところですけれども、保健室にあることを知っているかについては、小学校の1校を除く15校が全て知っていると。小学校の1校だけが児童には伝えていないという状況がありました。その周知方法なんですけれども、担任ですとか養護教諭などから日頃からの声かけ、あと、性教育など保健指導の際に伝えていると。あと、宿泊学習ですとか修学旅行などの事前学習の際に養護教諭からプリントを出したりして、プリントに記載してお伝えしているということが周知方法として上がっています。以上です。
再質問 3番 神長基子
全ての小中学校にはあると。保健室で配布できるような状況が整っている、ここが確認できましたので、ここについては音更町としては進んだ取組としてされているんだなということが分かりました。渡すスタイルとして、トイレがいいのか、養護教諭が渡せる状況がいいのかというのは、ここについては踏み込んでこれ以上こうすべきということで私がお話しすることではないんだろうと思います。教育委員会、皆さん答弁いただいたように、養護教諭の方が、子どもたちが発するストレートではないいろいろなサインを受け取める、そういった役割が養護教諭の方たちにはあるというか、それが、保健室というのは特別な場所ですので、そういった意味では今までのスタイルを崩してまでやれとか、私は決してそういうことを言いたいわけではありません。今、生理の貧困ということがクローズアップされていますけれども、私自身が実はこれ、ちょっと驚きを持って見た記事というのが、昨年の11月なんですけれども、海外ですが、スコットランドで、全ての女性に生理用品を無料で提供するという、この法案が可決したという記事を見たときに、驚きを持ってその記事を受け止めました。生理の貧困というのがどういうことなんだというのも、実は私自身もそれまで認識を持っておりませんでして、当たり前に生理用品というのは自分の今までも経験としてはあったというか、経済的に困るというのは、状況としてはあり得ますけれども、それが生理の貧困ということには正直私自身も結びついていなかったというのがありました。そのことに大きな気づきをくれた記事でもありました。我が国では、我が町ではどうなのかということで関心を持ったわけなんですけれども、この生理の貧困というのは、なぜ広がったのかというのは、それだけ経済的に困窮しているということも、もちろんそれが一義的にはありますが、それ以外にもこの問題、問題といいますか、この課題という中では幾つか指摘されている部分もあります。経済的な部分だけではなくて、生理の用品を無料で配布していくという取組がどういった効果があるかというのを経済的な面以外のところでお考えが、こういった認識があるとかありましたら、その辺についてお聞きしたいと思います。
答弁 学校教育課長 新名猛志(学校教育課長は2022年9月まで)
これも学校からの聞き取りなんですが、仮に保健室ではなくてトイレに生理用品を配置した場合の課題で、不都合ですとかメリットということでお聞きしたんですが、メリットとしては、単純な話なんですが、「つい忘れてしまったときや突然のときに困らない」、あと、「先生に言い出しにくい子ども、表現することが困難な子どもが安心して活用できる」、あと、「予期しないで生理が来た際に、保健室に行くことなくすぐ対応できる」といったようなことが上げられております、メリットとして。
再質問 3番 神長基子
今おっしゃられたように安心して活用できるという部分、これはまさしくそうだなというふうに思います。これは、忘れた子だけじゃなくて、忘れたり、生理用品がたまたま手になかった、そこで困っているという、そういう学生さんだけではなくて、実は生理がある全ての女性にとっての安心なんです。ここが私はこの生理の貧困問題は、すみません、問題といいますか、生理の貧困というのがクローズアップされて取り組み始めている、そういったところが少しずつですが増えてきているという背景にそこがあるんではないかなというふうに思うんです。なので、そういった観点からいきますと、今養護教諭の方々が窓口として生理用品を配布するということでありますが、ここを入り口として、そのやり方をなくしてということではなくて、これを入り口として、全ての生理がある学生さん、子どもたちに無償で配布できるような、そういう方向性を持つことが大事なんではないかなというふうに思っております。政府の動向についても少し変化が見られてきております。今年の3月の時点では、生理用品の配布について、そこがコロナ対策としての補助金の中に含まれるということにはなりましたが、学校施設に関しては別ですという考え方だったと思います。それが、この6月に、第5次男女共同参画基本計画の中、重点方針2021、この原案の中に、生理の貧困への支援というのが学校施設も含めてということで明確に示されました。このことによって、経費的な、財政的な面では政府も支援をするということになっておりますので、ここを活用してさらに充実させていく、そういった方向が大事かと思いますけれども、この活用について今検討の状況があるのかどうかお伺いいたします。
答弁 教育部長兼教育総務課長 八鍬政幸
ただいまお話のありました女性活躍重点方針というところかと思います。私のほうも政府の方針のほうを見させていただきまして、学校における生理の貧困への支援ということで、生理用品の提供ということで見させていただきました。神長議員からも御質問をいただきました生理の貧困というところに関しては、緊急的な措置ということで学校のほうは用意をさせていただいていたんですが、そういう実態のある中では、安心をして、いつでもそこに行けば自分で手に取れるというんですか使えるというところが非常に女性にとっては安心感があるのかなというふうに今思っております。さらにそういったところの幅を広げるには、やはりこういったところの支援というのも十分活用させていただきながら、普通に、生活用品の一つのような形で皆さんが認めていただいた中で使っていただけるような措置は取っていきたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。以上です。
再質問 3番 神長基子
ぜひ検討をお願いいたします。また海外の話になりますけれども、フランスでも今年の2月から全国の学校で生理用品の無償配布を決めたということで、これも報道で確認をいたしました。しかし、これは唐突にそういう施策が出てきたわけではなくて、その背景には、学生さんたち含めていろんな市民団体の方たちがそこについての働きかけをしていたということであります。それは別にコロナだからということではなくて、その以前から大事だよというふうに言っていたと。それの背景には、フランスで1990年代から性教育というのが積極的に始まっていたということで、そういった積み重ねが、生理用品の無償化そのものについて男女ともに当然のことだという認識、それから、これが人間の尊厳に関わるような、そういう問題だという認識をほとんどの方が持っている中で、理解を得られて施策として無償配布が決まったというようなことも考え方としては見てとれるのかなというふうに思っております。そういった意味では、やはりこの性教育というのが非常に重要な根幹の部分になるんだなというふうに思っております。包括的性教育ということで、それに関してはすぐに導入ということには恐らくならないと思いますが、自分、それから他者を尊重する、相手を思いやる心を育むために重要だということで、教育委員会がそのような認識をお持ちになられているということは私は安心したところです。最後に、生涯学習の場などを通じてということで答弁にございました。ここでどういった形で学ぶ機会を提供するか、検討していきたいということではありましたけれども、今も行っていることもつながるようなことは幾つかあるかと思いますが、この際ですので、ここの部分についても方向性を伺いたいと思います。
答弁 教育部生涯学習担当部長 重松紀行
それでは、私のほうからお答えさせていただきます。学校教育以外の生涯学習の場などを通じて学ぶ機会の提供ということでございますけれども、まず、先ほど来お話が出ておりますけれども、子どもたちに対して家庭などにおいて教育していくということでございますと、やはり大人がしっかりとした知識を得ないとそういったことはできないという認識を持っておりまして、生涯学習分野の中でいろいろこれまでも取組がございまして、近年行っているものにつきましては、幼児家庭教育学級というのがございまして、こちら、先ほども5歳児から、幼児期からというお話もございましたので、パパとママの講座において、助産師の方から専門的な立場に立った中での性教育についての講話をいただいております。この包括的性教育と申しますのは非常に幅が広いということでございますので、今後につきましては、それぞれの包括性教育の中のそれぞれのテーマに基づきました講演会の開催ですとか映画の上映などにつきまして、その機会ですとか、ここがちょっと難しいところもあるんですけれども、素材があれば町民の方には提供していきたいというふうに考えているところでございますので、御理解いただきたいと思います。
再質問 3番 神長基子
分かりました。全ての世代が、町民のいろいろな世代があらゆる場で今の性教育、包括的性教育というその考え方が人権を尊重するものだという、そういった認識の下で、いろいろな事業、施策を通して認識が広まっていくように、これからもその事業についてはぜひ推進をしていただきたいなというふうに思います。性暴力、性被害というのはなかなか見えにくい問題でありますし、実際にそういう経験があったというふうに認識できるようになるまでに実はすごく時間がかかったりという、あまりにショックでふたをしてしまって、何年もたってから、メンタル不調でいろいろカウンセリングを受けていく中で、そのことがきっかけだったとか。そういうことでは、本当に一生に関わる、そういった犯罪が少なくなるように、少なくというかなくするように、そういった取組がやはり強化されていく必要はあると思っております。やはり知らないということが一番私は問題だと思うんです。相手の性について知るという、その性的な行動がどういったリスクがあるのかということを早い段階から知るということ、その重要性については今日たびたび発言させていただきましたけれども、性教育というのは、ただ単に体の仕組みを教える、妊娠、出産の仕組みを教えるとかそういうことの枠を超えて、それぞれの人権を尊重することなんだと。そういうことなんです。包括的性教育が今言っていることというのは、一貫して人権なんだと。人権に対するアプローチなんだよというところです。そこに多様な性を尊重するという、ここの考え方があるという中で、ぜひこの包括的性教育というのを推進していただきたいなというふうに思います。それが、例えば生理の問題についても、もっと認識が変わっていくのではないかなというふうに思っております。今、この問題に限らず、さきの議会の中では選択的夫婦別姓の意見書も採択されたということもありますけれども、この間、女性をめぐるいろいろな問題、ハッシュタグミートゥー、ハッシュタグクートゥーとかというのも御存じかと思いますけれども、例えばハイヒールを強要されて、パンプスを強要されて働いていたということがクローズアップされて、それはそうしないほうがいい、そうするべきじゃないという、強要はしちゃだめだというのを公式な場でその認識が明らかになるだとか、そういったことでは、この1、2年だけでも物すごい勢いでいろいろなことが政策として変わりつつあるんではないかなというふうに思っております。この生理の問題につきましても、生理のつらさというのがはた目では全然分かりませんし、また、タブー視されてきた。あまり男性の前で言うものではないというような、そういうことを教えられてきた面もございます。だた、これをオープンに語っていくということが多様な性を認め合うということにもつながっていくと思いますし、私は、生理用品を無償で配布していくという、無償という言葉で今回あれですけれども、トイレに設置して全ての子どもたちにという、そこの部分については、女性たちが押しつけられてきたこういった当たり前のものというのを、認識を今女性自身も改めていっている、そういう過渡期にあるのかなというふうに思いますので、この部分をどう保護者と、それから学校現場と子どもたちと共有していくのかというのが大きな課題になろうかと思いますけれども、ぜひここについては推進していただきたいということで申し上げまして私の質問を終わりたいと思います。
答弁 教育長 福地隆
今回の神長議員の通告で、包括的性教育ということでいただきまして、実は私、このタイトルを見たときに若干不安がよぎりまして、私も胸を張って性教育というものを受けてきた世代ではなかったのかなというような反省も込めながら、今回これをきっかけに改めて性教育の現状というのを調べさせていただいて、学んだところでございます。SDGsの視点を踏まえたジェンダー平等の実現を進める観点からということで、非常に重要なことであるというふうに考えておりますし、これからの国際社会で活躍する世界に羽ばたく子どもたちを育てるという観点から考えますと、やはり性教育の面でも科学に基づいた世界標準というのを学ぶということは、これも非常に重要なことなんだろうというふうに考えております。一方で、性教育にかかわらず、子どもたちの教育に関するその教育内容ということに関しましては、保護者をはじめ地域や社会全般の理解を得ながら進めていくということも非常に重要なことだと思っております。簡単な話で、よくあることだと思うんですが、赤ちゃんはどうやって生まれてくるのというような投げかけを小さい子どもから受けて、返答に困った大人も多いのではないかなというふうに思いますが、こういったことも恥ずかしがらずに適切な説明をさらりとしてあげられるような大人が社会に増えることというのが非常に大事でないかなと。そういった意味では、学校教育以前に家庭教育の分野においてこういったものが生活の中に溶け込んで広く共通認識されることが重要じゃないのかなというふうに考えているところでございます。その先に学校教育で教える内容の変化、影響というものを与えてくるんじゃないのかなというふうに考えているところでありまして、教育委員会といたしましては、現状でできるところから始めたいということで、まず生涯学習分野で検討してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。以上でございます。