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音更町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月19日

議事録に件名の記載なし

2017年9月19日、音更町議会の一般質問で、守屋いつ子議員が質問し、町長 小野信次、保健福祉部長 古田康弘、副町長 高木収が答弁しました。

質問者
守屋いつ子 議員
答弁者
町長 小野信次、保健福祉部長 古田康弘、副町長 高木収

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 守屋いつ子

おはようございます。通告に従って質問をさせていただきます。子供の貧困解決に向けて質問をいたします。政府の規制緩和と大企業優遇政策のもとで格差と貧困がかつてなく広がり、地域ではその影響が子供の貧困としてあらわれています。国民生活基礎調査では、2017年6月、子供の貧困率は13.9%。7人に1人の子供が貧困状態に置かれています。2008年は「子どもの貧困元年」と言われました。それは、子供たちの暮らしにあらわれた貧困問題を社会問題として正面から取り上げ、研究書の出版や、マスコミにおいても多くの特集が組まれる、そのことによって緊急に解決すべき政策問題として改めて社会的に認識されるようになりました。そうした動きの中で、国は2013年6月、子どもの貧困対策の推進に関する法律が成立、翌年には子供の貧困対策に関する大綱ができました。各都道府県では条例制定や子供の実態調査が行われ、北海道では2016年に「北海道子どもの実態調査」が行われ、ことし3月、集計結果が発表されています。当然ながら子供の貧困は親世帯の経済的困難ですが、子供の発達や親のストレス、虐待やネグレクト、親族や近隣からの孤立などその影響は多岐にわたり、子供の将来に向けて深刻なものです。一刻も早く断ち切らなければならない大きな課題です。音更町は人口約4万5千人、28年版町の統計書によると、ゼロから18歳以下の子供約8,300人、子供の貧困率で見たとき、おおよそ580人くらいの子供は貧困状態に置かれていると推計していいのではないでしょうか。我が町が子供の貧困対策に向けて本気度を示すときと思います。以上より、次の点について伺います。1、子ども・子育て支援事業計画に基づき施策の実施がなされていますが、子供の貧困対策を念頭に置いたときの課題はどのように捉えているか伺います。2、音更町の子供の貧困の実態を明らかにし、解決を図るためには実態調査が不可欠と思うが、その考えについて伺います。3、自治体で貧困対策の施策と組織的な運営、財政的な保障を図るために法的な根拠が確保される上で子供の貧困対策条例の制定が重要と思いますが、その考えについて伺います。4、予算と権限を持った担当部局の設置が必要と考えます。以上、答弁よろしくお願いいたします。

答弁 町長 小野信次

子供の貧困解決に向けての御質問にお答えいたします。初めに、子供の貧困対策を念頭に置いた課題についてでありますが、厚生労働省が発表した平成28年国民生活基本調査の結果によりますと、子供の貧困率は13.9%で、前回調査より改善傾向にありますが、ひとり親世帯の子供の貧困率は50.8%と半数を超えている状況にあります。また、生活意識の状況については、児童のいる世帯の61.9%、母子世帯では82.7%で生活が苦しいと感じている状況にあります。子供の貧困の主な要因として、やはり景気動向等に影響を受けやすい雇用が不安定な家庭ほど厳しい状態にあることから、保護者に対する就労の支援が課題であると考えております。本町は、平成26年度に策定した音更町子ども・子育て支援事業計画において、ひとり親家庭の支援の充実を位置づけ、行動計画の主な取り組みとして、子供の貧困対策に資するよう、ひとり親家庭への支援施策の充実を掲げております。具体的な取り組みとしては、保育料の軽減や医療費の助成などのほか、平成28年度からは、ひとり親家庭等父母が介護福祉の資格を取得し、町内の高齢者福祉施設等に就業することで経済的に自立することを促すひとり親家庭等自立支援事業を実施しているところであります。次に、貧困の実態調査についてでありますが、さきにお答えした国民生活基本調査は、厚生労働行政の企画や事業に必要な基礎資料を得ることを目的に実施されております。また、北海道でも、子供の貧困対策を効果的に推進することを目的として、平成28年度に北海道子どもの生活実態調査を行っております。本町といたしましては、これらの結果を十分に踏まえ、各関係部署において把握している情報を共有しながら今後の施策に生かしてまいりたいと考えており、本町独自で実態調査を行う考えは持ち合わせておりませんので、御理解をいただきたいと存じます。次に、子供の貧困対策条例の制定についてでありますが、子ども・子育て支援法に基づく基本方針を踏まえて策定した音更町子ども・子育て支援事業計画は、子供の最善の利益が実現される社会を目指すことを基本に、子供の視点に立ち、一人一人の子供の健やかな育ちを著しく保障することを基本理念としており、この計画を推進することが子供の貧困対策に資することになりますことから、御質問の条例制定は考えておりません。最後に、担当部局の設置についてでありますが、本町では、子供の貧困対策は、福祉課を窓口として、必要に応じて教育委員会とも連携して対応に当たるなど全庁的な体制で取り組んでおります。今後とも庁内で共通認識を持ちながら関係機関とも連携を密にして対応していくこととしており、担当部局の設置は考えておりませんので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。大変読み間違っておりますことにおわびを申し上げます、まずは。「基礎」調査というのを「基本」調査といって発言をしているということが判明しましたので、ここは基礎調査でありますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。また、後半でありますが、一人一人の子供の健やかな育ちを「ひとしく」というところを「著しく」というふうに答弁したようでございますが、これは書いてあるとおり、ひとしくでありますので、大変失礼いたしました。大変申しわけありません。

質問 9番 守屋いつ子

今答弁をいただきました。この間、平成26年、そして28年ということで、その前からもですけれども、子供施策、特に家庭において困窮世帯に対する支援の拡充ということで質問を繰り返してまいりました。昨年は、神長議員ですけれども、この貧困対策に関して、町の調査も含めてさらに前向きに対応してもらうよう求めていたところです。きょうのこの答弁、昨年から見て全く進んでいないというふうに受けとめました。各施策、これは、今も答弁にありましたように、保育料の見直しであったり、介護福祉士としての養成の問題であったり、ひとり親の自立ということで、部分的には取り組んでいるところもあるかというふうに思いますけれども、そもそも全体として今の子供の貧困ということはなぜ問題となっているのか、そこについての認識が私は薄いのではないかというふうにまず思うんですけれども、そこについての見解をお伺いいたします。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

お答えをいたします。子供の貧困に対する認識が薄いのではないかという御質問でございます。確かに本町では実態調査は行っておりませんけれども、国の国民生活基礎調査、それから北海道のアンケート調査、それから私どもの持っている保育料の階層別のデータ、それから児童扶養手当、これは国の制度ですけれども、その現況届における所得の状況の確認などから見て、大体公表されている子供の貧困率13.9%というものが、本町でも大体そういうぐらいの位置づけにあるであろうということは思っております。それで、先ほど議員もおっしゃっておられましたけれども、保育料の軽減、これは平成29年度、28年度も、国の制度もございますけれども、本町も連動して一般財源を投入し、さらに軽減を図っております。それから、ひとり親の自立支援のための施策、それから、本年度につきましては、妊娠期から幼児期まで切れ目のない支援を行うということで、早目に行政としても子育ての支援に、介入と言ってはあれですけれども、支援に役立てていただくようにということで、かかわりを深めているところでございます。したがいまして、これについては、保健福祉部の業務が総じて低所得の方々、あるいは子ども・子育て支援世帯にかかわるものでございますので、そういう視点の中で全体として支援をさせていただいているということで御理解をいただきたいというふうに思っております。以上です。

質問 9番 守屋いつ子

町として行えることというのは限られているというふうには思います。財政的なこともありますし。前回もこの実態調査を求めたときに、非常に莫大なエネルギーを要するという答弁があったというふうに思います。当然そのように思います。北海道の子どもの生活実態調査、236項目でしたっけ。230項目の項目が調査されました。そういう中で、非常に、私も一通り目を通しましたけれども、莫大で、よくここに答えてくださったなというふうに感心したというのもあるんですけれども、これを読み解く、読み解いたというか、そこから新聞にも掲載されておりました。特に勝毎のこの結果については、子育て世帯の生活上の困窮な様子、大変な状況がこの中に書きあらわされているというふうな結果が出ておりました。それは町のほうでも十分承知していることと思いますけれども、この中で出てきた回答の中では、「過去1年間に経済的な理由で家族が必要とする食料を買えなかった」、これについて、「そういうことがある」と答えたのが20.5%なんです。そして、さらに非課税世帯では40.1%もそのときに必要な食料が買えなかったという結果が出ております。さらに、「冬に暖房が使えなかった」、ここが全体としては8.7%あったけれども、非課税世帯では20.8%の方が暖房が十分に使えていないという実態も出てきております。「子供を病院で受診させたほうがいいと思ったけれども、受診をさせることができなかった」、これは一般の方では17.8%が受診させられなくて、そのうちに「お金がない」という理由の人は24.6%、非課税世帯のところは、音更で言えば、今非課税世帯は子供の医療費は保障はされております。だけれども、それに伴う、例えば仕事を休まなければならないとか、行くための交通費を捻出しなければならないとか、そういうことを考えたときに受診をさせれないという状況があったんではないかというふうに推測はできます。そこでは17.8%の人が受診させられなかったんだけれども、非課税世帯の方は28.5%も受診をさせることができなかったという結果が出ております。また、教育の面でも調査がされております。どの段階まで進学したいか、教育を受けさせたいか、そういう報告がアンケート結果では、保護者としては高校までが21%であり、非課税世帯では35.6%に及ぶ。そして、子供自身は高校までと考えるのが7.2%だと。それは、「お金の心配がある」、それが、45%の子がそういう回答をしているということでした。アルバイトをしている、これは高校2年生の子に質問をしておりますけれども、ここでは生活費のためにアルバイトをするという子が24.2%もいる。学費のためにアルバイトをするという子が15.3%いるということが、この230項目の中の一部でありますけれども、そういう結果が出ております。では音更の実態はどうなのか、そういう発想も広げていく必要があるかというふうに思うんです。そういう点で、この実態調査をしていくということは、音更の施策の見直しといいましょうか、さらなる施策の充実だとか、また、新たな問題点の発見だとか、そういうことでさらにこれを充実させていけるというふうに考えます。より町内の状況をリアルに把握していく、そういう実態調査については効果があるのではないかと思います。そのあたりを十分認識してほしいというふうに思います。そういうところでは、もっとリアルな実態の調査を行っていきたい、音更の子供たちの状況を把握していかなければならない、そういう意識に立てないのか、そこを伺います。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

お答えいたします。今、議員のほうから、北海道子ども生活実態調査のいろいろな生活状況でありますとか、就学あるいは医療の関係で、いろいろ所得階層に応じて、低所得の方ほど困窮していると申しますか、できていないというようなお話がございました。私どもの町、大体子供、18歳以下で、議員がおっしゃられるように8千人ぐらいはいらっしゃると思います。そういう方々を対象にしてアンケート調査を行うと、かなりの実際問題労力も必要になってこようかと思います。また、分析もしかりでございます。この北海道の調査につきましては、全道各圏域を網羅して、その中から調査しているということでございまして、十勝地方の自治体もこの調査対象区域にもなっているところでございます。この傾向と申しますのはおおむね本町においても、本町独自の結果とおおむね変わらないのではないかというふうに予測しているところでもございますし、いずれにいたしましても、このような子供の貧困対策というのは、子供というか、子供がいらっしゃる世帯全体を通じてのトータルな支援ということになってこようかと思いますので、今おっしゃられた点を含めて、今持っている町の施策の中でサービスが漏れないように利用していただくということで、今よりも、もしお困りなことがあれば、それは御相談いただくなどしてそれに対応させていただきたいと思いますし、今のところ調査を行うという考えは、町長の答弁でもございますように、持ち合わせていないというところでございます。以上でございます。

質問 9番 守屋いつ子

では反対に、町としては、先ほども認識の点で述べさせていただきましたけれども、私、音更の行政、担当者のところでの認識の薄さというふうに述べさせていただきましたけれども、先日、帯広でこの件についての講演会があったんです。その中で、私も参加したんですが、帯広だとか芽室だとか幕別の行政の担当者、ほかにも来ていましたけれども、そういう方が来てその講演を聞いていました。その担当者が直接質問をするという場面もありました。そういう点では非常にこの問題に立ち向かう姿勢というのは全く違うんじゃないかなというふうに感じたんです。それで、今子ども・子育て支援事業計画があるから、これにのっとってやっていけば漏れることはないし、新たにそこは次の課題も見つかってくるということかというふうに思いますけれども、この中に直接、子ども・子育て支援事業計画の中に貧困に対してどうするかということというのは私はここから見出すことができなかったんです。確かに全体的な、音更町の子供たち全体の施策の充実を図るというふうにはなっておりましたけれども、この貧困対策というふうになったときには、やっぱり個別の対応策を持っていかなければならないものだというふうに思います。それで、例えば、この支援事業計画が平成27年の3月にできております。その中で、基本目標として、子供の権利、利益を尊重する地域づくりをしていく、親と子供の育ちを支える環境づくりをしていく、家庭の子育てを支援する地域づくりをしていくというふうに上げられております。その一つの中に、自己肯定感を持って育まれることが可能となる環境を整備することが必要だというふうにはあります。では、今の貧困状態、子供の貧困の中で問題となってくるこの自己肯定感、それは、そこの部分に、これは非常に子供の成長にとっては大きな問題だというふうに思いますけれども、そのあたりについてはどのように対応していくことが必要だというふうに考えるんでしょうか、質問をいたします。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

今、議員から御質問の子ども・子育て支援事業計画、今、施策の体系の中でそのようなことが大きな項目と。基本目標ということで掲げているところでございます。基本目標のもとに基本施策ということでございまして、それぞれ権利、利益の尊重、子供の育ちを支える環境づくり、ほかにもございますけれども、子供あるいはその保護者に対する支援というものを総合的に進めるための町の基本的な考え方を示しているものでございます。こういう施策展開の中から、子供あるいはその保護者の方々に自分の、議員がおっしゃられました自己肯定感という言葉でございますけれども、自分がこの地域の中で生きていく、そしてその自己実現を目指すという、それはいろんな場面での、小さいときからの保育所の中での保育の中でもありましょうし、いろんな発達段階においてそういう自分の育ちに対する自己肯定という部分なのかもしれませんけれども、そういうことを子ども・子育て支援施策の各サービス施策の中において、ここがどうだということはございませんけれども、健やかに育っていく、それを支援するということが自己肯定につながっていくのかなというふうに思っているところでございますので、今後においても、この計画は5年に1回の見直しでございますので、また次期の計画に向けてさらに整理をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。以上です。

質問 9番 守屋いつ子

5年に1回の見直しだということですけれども、子供にとっての5年というのは、非常に長い5年です。小学校に入学した子はもう5年生になりますし、中学校に入学した子はもう卒業してしまっています。生まれた子もゼロ歳の子も5歳となったら、全く子供にとっての5年というのは非常に長い。だから、それに依拠をしていたのでは政策も何も効果的に働かないというふうに感じます。それで、例えば、この子ども・子育て支援事業計画というのは5年の計画期間ですけれども、それというのは、これつくられた27年からのものですけれども、この中に、その都度、町長が必要と認めた場合に今度政策の見直しというか、子ども・子育て会議等を行っていくということが記載されておりました。そういう点では、この中の今の課題として子供の貧困ということで協議がされているのか、また、この子ども・子育て会議はどの程度、どのくらいの頻度で行われているのかお伺いいたします。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

この子ども・子育て会議のことでございますけれども、現在25名の委員さん、各分野、各層から御協力をいただいて運営を行っているところでございます。通常でございますれば年2回、この計画の達成というか、計画に対してどこまで達成されているかの毎年の確認、それから次年度に向けての取り組みの方向性を確認するということで、通常でございますれば年2回ということで行っております。この会議の中で、特に子供の貧困ということで特化して議題にしたことは私ちょっと記憶しておりませんので、そういう部分での議論はなされていないのかなというふうに思います。ただ、ここに書いてある事業、それぞれ施策を検証していただく中で、いろいろとそういう視点も持ち合わせた中で御検討いただいているものというふうに思っておりますし、この会議の中での主な方向性といたしましては、教育・保育サービスの、あるいは地域子ども・子育て施策についての話題が多くなっているのかなというふうに感じているところでございます。したがいまして、子供の貧困に特化した議論というのは今のところなされていない状況にございます。以上です。

質問 9番 守屋いつ子

この点で一つ、この子ども・子育て会議の中での議案の提案というのは町が行うのか、また、一般の委員の方々から出てくるのか、そのあたりはいかがなんでしょうか。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

会議の議案の提案につきましては、おおむねというかほとんどが行政からの提案ということでございます。その中で、当然、会議でございますので、それ以外の御発言についても広く求めることになっておりますので、そういうことでは、議案としては行政から出しますけれども、その他と申しますか、それ以外の情報交換という部分でのお話し合いもされているところでございます。以上です。

質問 9番 守屋いつ子

この中でニーズ調査も行われております、計画を策定するときに。そのときに、大変、この子育てについての悩みはありますかとかという設問があります。このときに、「経済的な負担が大きい」、これが、33.5%の方が負担が大きいというふうに答えているわけです。また、「子育てについて不安を感じるか」という設問に対しては、43.1%の方が「感じる」というふうに答えております。だから、一つ一つそういう設問に対して、こういうふうな回答をしてくる、その背景が何なのかというところまでやっぱり思いをはせていかなければならないというふうに思うんです。そういう点で、そういうこともやっぱり課題として上げてきてほしい、上がってほしいなという私の思いはあります。まずは、そこに至るにしても、行政側、当然住民もなんですけれども、そこの認識がないと問題として、課題として提案されないというふうに思います。そういう点では、いろんなそういう状況を把握していくというのか、つかみとっていく、そういう今行政の姿勢が求められているというふうに思います。だから、町長も子供施策の拡充ということは常々言っていらっしゃいました。そういう点で、本当に今困っている人に寄り添う、健やかに子供を育てていく、そのために、まずはやっぱり行政の意識をそこに持っていき、そして、その意識で町民に啓発をしていく、そういう状況が必要だというふうに思うんです。今、これは社会的にはここだけの問題ではなくて、国レベルでもそれが今問題だというふうに言っているわけですし、道も問題だと言って実態調査とか行っているわけですし、町は、国の結果、道の結果、そしてこの音更町の状況、それは一律じゃないと思うんです。だから、音更の特徴的なものがあるというふうに私は思います。シングルマザーの方々たくさん知っていますけれども、非常に就業率が高いというのか、本当にダブルワーク、トリプルワークという形で必死になって働いております。で、子育てをしております。何かすごい周辺のひとり親の方々の努力というのは本当に涙ぐましいなと思って私は見ているんですけれども、それもここの状況なのかもしれないというふうに思ったときに、そういう視点も含めて調査すべきだと思いますし、先日も、ちょっと先になりますが、部活をさせたいけれども部活に使うシューズが買えない、必要とするシューズを買えない、だからうちの子には我慢させてもらうけれども、本当にそれでいいんだろうかというふうに悩んでいる方もいました。だから、普通の子と言ったらちょっと語弊があるかもしれないんだけれども、同じように部活なり少年団なり活動をさせてあげたい、そこで経済的な困難でそこを取ってしまうのは、我慢してもらうのは親としての役割を果たしていないんじゃないかというひとり親の方の葛藤もあります。そういうこともリアルにやっぱり調査をすることによって出てくると思うんです。これがなければ、次、私は条例制定を求めましたけれども、ここには至らないなというふうに感じるんですけれども、ぜひ、きょうの答弁は非常に思いがなかなか伝わらない御回答というか御答弁だったんですけれども、非常にこれでいいのかということを私は問い直していただきたいなと強く思います。この今の子供の日本のこの状況の中で、世界的に見たときには、OECD、経済開発機構の中で、これは教育の分野でいきますけれども、教育費の公的支出、日本は3.2%、OECD加盟国中最低、高等教育に対する日本の公的支出、OECD平均は70%、しかし日本は34%、そういうことでOECDの指摘がありました。授業料も高額で、家計負担が極めて大きい。奨学金などの公的支援によって才能ある若者が高等教育に受けやすいようにする必要がある、そういうOECDの指摘があります。そういうことだと思うんです。やっぱり進学率なんかで見ると、非常に、経済的な問題を理由として能力のある子、才能のある子が十分花開かされないでいるということが、これは非常にもったいことだなというふうに私思います。それで、この子供の貧困対策の金額としての大きさというのが三菱UFJリサーチ&コンサルティングと日本財団で調べました。調査しております。これを放置することによって所得総額2.9兆円が減少する。ということは、税、社会保障の純負担額1.1兆円が減少する。子供の貧困対策というのは経済的にも投資的な観点から捉えて十分に大きな効果が期待される施策ということで企業サイドのシンクタンクが報告しております。さらには、就業形態への影響の大きさということで、労働力の問題なんですけれども、これを改善することで正社員数が1割ふえる、そして、無業者、仕事のない人が1割減る、そういう効果もあるということが報告されております。それを考えたら、この地方の町であっても、そこを念頭に置いたやっぱり対策というのは講じていかなければならないというふうに思います。そういう点で、ではどういうふうになったら実態調査を行うのか、そこについてお伺いいたします。

答弁 副町長 高木収(副町長は2020年3月まで)

子供の貧困対策ということで、これまでも御答弁させていただいているわけですけれども、広くはやはり子供のこの子ども・子育て支援という中で子供の貧困ということも私たちは捉えているつもりです。今、議員からもお話ありましたとおり、子供の貧困、これを見過ごすといいますか、これを有効な対策を打たないことによって経済的にも国家的な大きな損失につながると。これは私もそのとおりだというふうに思います。子供の貧困、これは社会保障の面もあると思いますが、やはり保護者の就業構造、日本の就業構造、そうすれば、もっと大きく言えば経済構造、そういった社会保障や就業あるいは経済といった大きな観点、枠組みの中でやはり論じられるべき国家的課題だというふうに思います。その中でやはり国も調査をやっている、そして北海道も調査をやっている。その北海道もやっている調査というのは至近年次の調査でありますので、今、部長のほうからも答弁させていただきましたけれども、我が町がそういった実態と大きくかけ離れていることにはなっていないだろうというふうにやはりこれは推測されます。大事なのは、その北海道なりのやった結果を受けて北海道も支援策というか対策を計画として持っています。その対策をどうやって打っていくのか。その中で町としてどんなことができるのかと。そういった具体的な対応が求められるんだろうなというふうに思います。もう既に調査をした結果は、北海道の結果というのを踏まえた上で、そうすればどうした有効な対策がとれるんだろうと。そういった中で私たちの町も、町長からの御答弁させていただきましたけれども、一つには保護者の就業というか雇用の問題だということにおきまして、町としてもできることは、小さなことかもしれませんけれどもやらせていただいている。今後もそういった実態に応じてどういった対策を講じていくことができるか、これは町としても十分意を配してやっていく、そういうつもりでおります。貧困ということに関して言えば、それは子育てしている人たちの貧困、それから成人している人の貧困、高齢者の貧困、やはり経済的な問題というのは全てにかかわってくる問題だと思います。その中で、やはり子供が、自分の力ではどうにもならないわけですから、それが大きな損失になるということを、繰り返しになりますけれども、そのとおりだというふうに認識しております。私たちの町としても、子ども・子育て支援という大きな総合計画の中でも重要な位置づけしておりますので、これについてはしっかりと取り組んでいくし、取り組んでいくつもりであります。必ずしも実態調査を全てやることではなく、先を見据えた施策に展開していくということが重要でないかなというふうに思っているところです。休憩(午前11時16分)

質問 9番 守屋いつ子

この子供の貧困、今、副町長からの答弁もありましたが、今子供の貧困だけではなくてあらゆる分野での貧困問題というのが大きな課題になっているということは私も十分知っております。そういう中で、子供に特化して考えたときに、この貧困といいましょうか経済的困難、その世帯の、子供がいる世帯の経済的困難がどういう分野に影響を及ぼしているか、そこをまずきっちり捉える必要があると思います。それは、貧困というのはそれだけに終わらないんです。先日の講演の中でもありました。「なくそう子どもの貧困」全国ネットワーク世話人の山野良一さん、教授の方ですけれども、この方が、経済的困難、これを車輪の軸として考えたときに多方面に影響を及ぼす。その一つは健康問題、さっきもちょっと述べましたけれども、健康問題に影響を及ぼしますし、子育てをする今大きな問題となっております虐待やネグレクトの問題、ここに大きな影響を及ぼしております。この虐待については、毎年この虐待の相談件数がふえているのは当然行政の担当者としては把握していることだというふうに思いますけれども、そういう虐待、ネグレクト、そういうものに影響を及ぼしている。そして、その経済的困難というのは、親の長時間労働が強いられる状況にある、それが子供とのかかわりを希薄化していくということ。これは、長時間労働というのは何かというと、やっぱり賃金が安いということも一つにあるんです。非正規雇用であるということもこの中にあります。さらには、お金がないということで親のストレスが大きくなっていく、そして子供の発達に大きな影響を及ぼしていく。さらには無力感、さっき言いました自己肯定感の喪失、そういうことで自分を大事にできない状況が生まれてくる。この中には、今子供の死亡率のトップは自殺だというふうに先日の新聞にも出ていたかと思うんですけれども、そういうふうに出ております。さらには親族だとか近隣からの孤立、これは、助けてほしいときに助けを求められない、話をできないという、そういう状況が生まれていく。そして不十分な衣食住、これも先ほどの調査結果から出てきていると思います。そういうふうにこの子供の貧困の構造というのは、貧困だけに終わらない多くの問題が絡んでいる、発生しているというふうに思います。そういう点では、子供の音更の子ども・子育て支援事業計画、これだけに依拠しているのでは私は到底不十分だというふうに思います。だから調査をしてほしい。だから条例をつくって、これは条例をつくることによって、自治体の貧困対策の施策と、それについていろんな経営的な、組織的な運営ができる、財政的な保障が図られる、議会の議決を得るということでは法的な根拠が確保されるということで非常に安定した取り組みがされるというふうに思うんです。そして、その各施策の取り組み、これを安定的に推進していくこともできるし、また、この条例ができることによって、貧困対策の住民の自主的な取り組みを発展させるという、そこにも影響を及ぼしていくことができるというふうに思います。だから条例の制定が必要だと私は提案をいたしました。当然エネルギーが必要、財政的な保障も必要、そういうことを考えると担当部局というのも本当に重要な位置づけになっていくというふうに思うんです。だから、ここは本当に各自治体の本気度が問われる今問題だというふうに思います。簡単な答弁がありましたけれども、そういう私は重い内容だというふうに思うんです。ぜひ私、この点について町長も含めて今後ここにどのように向き合っていくのか、お考えを伺います。

答弁 町長 小野信次

今守屋議員から、何度もこのテーマに対する質問をしているけれども全く変わりがないというようなぐらいな指摘かなというふうに思っていますけれども、今その条例制定のことについても詳しく守屋議員のほうから思いを述べられましたことは、相当の思いがあっての話だというふうに思いますけれども、事が子供の貧困対策というお話でございます。そして、子供の貧困対策のみならずということでもお話をしてくださいました。今、国であったり道であったり、この調査というその結果をこのごろ至るところで出して、メディアでも取り上げていることは事実であります。そしてまた、守屋議員の思いは、ここにいらっしゃる誰をもそう変わらない思いはあるというふうには思います。ただ、町村というこの規模の中でこのことをどう捉えていくのか、本気度がどうなのかという今お話でありますけれども、私たちが貧困という中で、答弁の最初にも、冒頭でも申し上げさせていただきましたけれども、守屋議員もその一つの要因でなくて大きな要因として経済だというお話をされたというふうに思います。そしてその中に、雇用であったり、あるいは教育という分野に対してもどうあるべきなのか。子供は、どんな経済環境であろうが生活環境であろうが、ひとしく生活をするという、この保障をするというのがやはり世の中の常であるということは守屋議員の御指摘のとおりだというふうに思いますし、また、法の中でもそういうふうに書かれていることは事実であります。ただ、これをどうやってやっていくのかという中で、今のこの経済対策という、あるいは雇用というお話も守屋議員からされましたけれども、偶然にしてか何かわかりませんけれども、ここ1日2日の中で国も大きく変わろうとしております。皆様方も御存じのように、新聞の中に出てくる言葉は、選挙が解散という形であるなしにかかわらず、こういった時期に必ず出てくるのはまずは育児の問題、そして子育ての問題、そしてつけ加えて高等教育ということもつけ加えられるのがどうも今回論点になっていくという話もお聞きしております。そういった中で、地方は地方としてしっかりやれることは何なのかという中で、寺山町長の時代にこのひとり親家庭の支援ということでの制度ができたんだというふうに思っております。また、それは守屋議員からすると取るに足らないふうに思うかもしれませんけれども、町村の中ではいち早くこのことを、副町長からも答弁させていただきましたけれども、わずかなことというふうに思いますけれども、こういうことに手がけたのは少なくても我が町であり、議員の皆さん方からのふだんの知恵をかりた中で、何から取り入れれるのかといったら、やはりここはそういったことを、そしてまた短大もあるという中でそういった、子供にどれだけ手を差し伸べても、基盤となる家庭であったり経済状況であったりというところを改善しなければやはりこれはなかなか難しいことだという中で、まずは手がけてみようとした、本気度と言われましたら、まさにそこは本気を持ってこの事業に取り組み出したのも音更町でなかったかなというふうに思っております。まだまだ守屋議員からの指摘から見れば、調査もない、条例もつくる気がないというふうに思われますけれども、しかし、大きく広げて、守屋議員から私たちに御質問がありましたように、世界観を持って考えたときに、こうだよと。貧困というのは、守屋議員から指摘がありましたように世界ではこんな感じですよと言われている中で、私たち地方自治体の中で、町村の中でどれほどのことができるのかという中で、しかし、何もやらないで放置しているという状態には私はないというふうに我が町は思っておりますし、また、守屋議員から御指摘がありましたけれども、あなた方の貧困のこの子供対策に対しての認識が薄いのではないかと一等最初に再質問の中で申し上げていただきましたけれども、決して私は、町の意識としてはその認識が薄いというところには当たらないかなと。むしろそういった意味では、わずかなことだけれども、形としてまずは取り組んで、今わずかなことといいながらも、そういう関心を親御さんもまず持ってもらうことからスタートしないと、お子さんにどうするかということはやはりもっと大きなレベルで、国であったり、今の生活の貧困ということは、これはやはり国として経済をどうするのか。いつも御指摘のように、格差があるじゃないかと。生活の中に格差があるじゃないかと。ほかの質問でも以前もされておりましたけれども、そういったことを含めてこういった機会にしっかりとした自治体の中で、議会と、そして町とこういった議論をしながら、また、そういったことをしっかりと国に、あるいはそういった関係機関にもこのことをしっかりと受け取って、そして本来の国がやるべき施策の中でも形をつくってきてほしいと。そのことがやはりこれからの人を育てていく上で一番大事な子供の貧困対策になっていくのではないかと。その前に、やはりその土壌である親御さん、その経済対策もしっかりと改めるところは改め、また、子育てをする親御さんの世代というものに何をすべきかということもしっかり考えていってほしいということは私たちも皆さん方とともに伝えてまいりたいというふうに思っております。以上です。

質問 9番 守屋いつ子

御答弁いただきまして、今音更町が行っている施策、私は取るに足りないというふうには思っていませんし、放置しているとも思っておりません。結構少人数学級だったり、就学援助の認定基準も引き上げたりとか、ほかの、さっきのひとり親の自立支援対策だとか、こつこつと行っているなということで、それはそれでとても評価をしております。ただ、この音更町の実態をやっぱり調査をもってリアルにつかんでほしいというところは私の願いであります。それとまた、今、町長が、私は、子供の貧困ということで取り上げるときに親と切り離しては考えておりません。これは一体のものです。だから、子供が収入を得るわけではありませんので、経済的困難というふうに位置づけております。そういう点で質問をしたということをぜひ御理解いただきたいというふうに思いまして、今の段階では具体的な動きにはちょっと入っていかないのかなというふうに思いますけれども、ぜひまた今度の機会をもって進展、進捗状況を伺いたいと思います。これで質問を終わらせていただきます。

出典:音更町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月19日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる