みんなの議会

音更町議会 平成23年第4回定例会 2011年12月14日

だれでも安心して利用できる介護保険制度について

2011年12月14日、音更町議会の一般質問で、山川秀正議員が「だれでも安心して利用できる介護保険制度について」質問し、町長 寺山憲二、民生部長 今村茂が答弁しました。

質問者
山川秀正 議員
答弁者
町長 寺山憲二、民生部長 今村茂

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 7番 山川秀正

通告に従いまして、だれでも安心して利用できる介護保険制度についての質問を行いたいと思います。2000年にスター卜した介護保険制度は、ことし6月15日、改正介護保険法が可決され、2度目の見直しが行われました。法案に基づき、各自治体でのサービスについて、第5期介護保険事業計画の策定が行われている最中でございます。政府・与党は、社会保障と税の一体改革を掲げ、厚生労働省の社会保障審議会介護部会は介護保険見直しについての議論の取りまとめを行い、2012年、来年度から実施可能なものから順次具体化していくことを求めると明記しました。その中には、一定以上の所得のある人の利用料引き上げ、ケアプラン作成の有料化、特養ホームなどの相部屋の居住費値上げなど、利用者が負担増になる項目も数多く含まれております。また、介護を担う介護職員の不足が深刻で、その待遇改善のために創設された介護職員処遇改善交付金事業も、時限立法のため今年度末で終了し、介護報酬に組み込むことを考えていると報道もされております。介護報酬に組み込めば介護報酬の2%に相当すると言われており、当然、介護保険料の引き上げ、利用料の増大に結びつきます。現在の介護保険は、利用がふえたり労働条件を改善すれば保険料、利用料が連動して値上げされるという根本的な大きな矛盾を抱えております。そこで、だれもが安心して利用できる介護制度を目指して、次の3点について質問をいたします。大きな1番目といたしまして、改正介護保険法や介護保険見直しによる本町と町民のメリット、デメリット、その影響についてお伺いをしたいと思います。大きな2点目といたしましては、ただいま策定中の第5期介護保険事業計画の内容について、1)、特養待機者数と施設の整備、2)、第5期保険料の見通しと保険料・利用料の軽減策、3)、定期巡回・随時対応サービスの実施について、4)、介護予防・日常生活支援総合事業について、5)、介護用品の支給拡大について、この5点についての答弁をお願いします。大きな3番目といたしましては、介護職員処遇改善交付金の継続など、この介護制度を表題にも掲げましただれでも安心して利用できる制度にするために、国や道など関係機関への働きかけの内容と今後の考え方についての御答弁をお願いいたしまして質問とします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

だれでも安心して利用できる介護制度に関する御質問につきまして、おとふけ生きいきプラン21の見直しに伴う高齢者施策の検討経過を含めてお答えいたします。初めに、改正介護保険法や介護保険見直しによる本町と町民のメリット、デメリットとその対応についてでありますが、本年6月に可決・成立した介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律は、高齢者が地域で自立した生活を営むことができるよう、医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが切れ目なく提供される地域包括ケアシステムの実現に向けたものであり、医療と介護の連携の強化等、介護人材の確保とサービスの質の向上、高齢者の住まいの整備等、認知症対策の推進、保険者による主体的な取り組みの推進及び保険料の上昇の緩和の、大きく分けてこの6点が大きな柱になっております。また、御質問の前段にありますように、現在、国の社会保障審議会の部会や分科会では、介護報酬や利用者負担のあり方について議論が交わされております。一定のまとめ段階に入っているようでありますが、これらは平成24年度の国の予算編成と並行して判断されていくものと考えており、最終的な決着までにはいましばらく時間を要するものと思っております。具体的には、2点目及び3点目でのお答えになってこようかと思いますが、社会保険制度として成り立っている介護保険の基本を踏まえつつ、改正後の法体系のもとで、高齢者の皆さんにとって何が必要か、メリットにつながるかを十分考えて施策を講じてまいりたいと存じます。また、特に論議になっている利用者負担の増については、その分保険給付を引き下げ、介護保険料を抑えることにつながる場合もありますので、一概にメリット、デメリットを論じることにはならないと考えております。次に、本町の第5期介護保険事業計画の内容についてでありますが、まず、特別養護老人ホームの待機者数と施設整備につきましては、昨年6月の時点でまとめた待機状況を申し上げますと、施設を重複して申請されている方を除き、実質322名に上っており、他の介護保険施設に入所している79名を除いても243名が在宅や病院等で待機している状況にあります。このうち、要介護4または5の方は90名で、うち6カ月以内の入所を希望されている方は75名という状況にあります。このように、特養待機者の解消は喫緊の課題となっていたことから、社会福祉法人更葉園が、国の介護基盤緊急整備特別対策事業の採択を受け、現在、定員29名の地域密着型特別養護老人ホームに小規模多機能型居宅介護事業所を併設した施設を建設中であり、平成24年3月にはオープンする予定となっております。また、平成24年度から平成26年度までの第5期の計画期間中には、認知症対応型のグループホームを2カ所、4ユニット、36名分を整備し、認知症高齢者の増加に対応したいと考えております。第5期における介護保険料の見通しと利用料の軽減策につきましては、保険料額算定上の改正により、第1号被保険者の標準負担割合が、現行の20%から21%に引き上げられることになっております。これが基準月額保険料を引き上げる要因となる一方で、第6、第7段階の基準所得金額については、現行の200万円が190万円に引き下げられることから、これについては基準月額保険料を引き下げる要因になるものであります。また、保険料算定に当たっては、低所得者に対する軽減措置を弾力的に取り扱うことが認められており、第4期から実施されている第4段階での軽減措置に加え、第5期では、第3段階についても、課税年金収入額と合計所得金額の合計額が80万円を超え、かつ120万円以下の場合は、軽減措置を拡大し、基準月額保険料に対する割合を現行の0.75から0.65に引き下げることとしております。これら保険料算定上の改正に加え、人口推計に基づく第1号被保険者数や介護給付費の自然増、さらには、特養の前倒しを含む施設整備に伴う介護給付費の増などさまざまな要因を加味いたしますと、今のところ第5期の基準月額保険料は4,997円と算定しております。なお、この額は、第4期において介護保険基金の取り崩しを考慮しない場合の算定額4,370円と比較して14.4%の増となっておりますが、新たな介護報酬がまだ固まっていない状況にあることから、現行の介護報酬をベースに算定しておりますので、今後変動する可能性があると考えております。また、このたびの法改正により、保険料の上昇を抑えるために、北海道が設置・管理している財政安定化基金を本来の目的に支障を来さない範囲で音更町分として取り崩すことができることになっておりますし、現在、約9,300万円を保有している町の介護保険基金の取り崩しなどにより、可能な限り保険料の上昇を抑えたいと考えております。定期巡回・随時対応サービスの実施につきましては、このたびの法改正により、重度者を初めとした要介護高齢者の在宅生活を支えるため、日中、夜間を通じて、訪問介護と訪問看護が密接に連携しながら、30分程度の短時間の定期巡回訪問と随時の対応を行う地域密着型サービスとして創設されております。このサービスは、医療系と福祉系のサービスが連携し、在宅での食事や入浴、排泄、医療的ケアを一体的に提供できるという点で利用者にとってのメリットはありますが、もともと大都市部のエリアを想定して創設されたものでありますので、地方都市では相当広域的にならざるを得ない場合があり、ニーズがどれだけあるのか不透明であります。また、事業の効率性、採算性の面でも課題が多く、複雑なサービス内容なども考え合わせると、早期のサービス開始は考えにくく、今後、他の地域で行われるサービス提供の実態を研究しながら対応してまいりたいと考えております。介護予防・日常生活支援総合事業につきましては、要支援と非該当を行き来する高齢者や虚弱者、引きこもりなど介護保険の利用に結びつかない高齢者に対し、市町村の判断によって、本人の状態像や意向に応じて、介護予防、生活支援等、総合的で多様なサービスを市町村が主体となって提供するサービスとして、先ほどの定期巡回・随時対応サービスと同様、このたびの法改正で創設されたものであります。このサービスは、地域支援事業として提供するもので、例えば、要支援1及び2の利用者に対し、介護保険サービスによる予防給付から市町村事業である地域支援事業へ移行することが可能であり、市町村の創意工夫に加え、利用者本人の意向に沿ってマネジメントができれば有効なサービスになるものと思っております。ただ、これらを選択する際の判断基準が明確でなく、中にはサービスの低下を危惧する声も聞かれることから、サービス内容を十分見きわめ、導入を判断してまいりたいと考えております。また、第5期おとふけ生きいきプラン21の策定作業の中では、地域支援事業として実施している寄り合い所と生きがいデイサービスを統合して、新たに(仮称)通所型介護予防教室すまいるの実施を予定しているほか、地域見守りネットワークの確立として、高齢者の孤独死や虐待を防止するとともに、地域住民や関係機関が連携して高齢者を支える認知症SOSネットワーク及び高齢者虐待防止ネットワークの構築を計画しております。介護用品支給事業につきましては、在宅で介護を行っている介護者を支援することを目的として今後も継続実施いたしますが、要介護4及び5の方に加えて、要介護3以下でも、常時おむつ等介護用品の使用が必要と認められる方についても、従来どおり月額7千円を限度に支給したいと考えております。さらに、住民税非課税世帯であっても半額の月額3,500円を限度として支給しておりますので、今以上の拡大は考えていないところであります。また、低所得者に係る介護保険サービス利用者負担額軽減措置につきましても、継続して実施したいと考えております。最後に、介護職員処遇改善交付金の継続などの働きかけについてでありますが、介護職員処遇改善交付金につきましては、介護職員の処遇改善に取り組む事業者に対して、平成21年10月から平成23年度末まで、全国平均で介護職員1人当たり月額1万5千円が交付されております。この処遇改善交付金については、現在、介護保険部会において介護報酬への組み入れが議論されておりますが、全国町村会としては、国に対し、平成24年以降も利用者及び保険者の負担増とならないよう継続することを要望しております。また、北海道町村会としても政策課題として取り組んでいるところでありますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。申しわけございません。訂正をお願いいたします。まず、特養老人ホームの待機者数でございます。昨年6月の時点でまとめたというふうに申し上げましたけれども、本年6月の間違いでございます。訂正させていただきたいと思います。それから、介護用品の支給事業でございますが、「住民税非課税世帯」であっても限度額3,500円というふうに発言いたしましたけれども、「住民税課税世帯」というふうに訂正をお願いいたします。済みません。休憩(午前11時00分)

再質問 7番 山川秀正

それでは、再質問をさせていただきたいと思います。議員OBの方にとっては一番身近な課題かなと思いますけれども、たくさん傍聴に来ていただいております小学生にとってはまさしく30年後の課題でございます。そういった点では大変わかりにくい話になるかと思いますけれども、ぜひお父さん世代、それからおじいちゃん、おばあちゃん世代の課題だということを考えながら聞いていただけたら幸いだと思っていますので、よろしくお願いをします。それでは、まず、今回の介護保険法の見直しの部分の中で、答弁の中でほとんど触れられているのかなというふうに率直に思っておりますし、2の設問の中でかかわる部分も多々ありますので、ここの部分は1点だけ触れておきたいなというふうに思っていますのは、今回の法改正の中で、介護職員の医療行為、これが合法化されたように報道されていますけれども、この点についての御答弁がなかったんですけれども、この点について説明をお願いしたいと思います。

答弁 民生部長 今村茂

お答えを申し上げます。ただいま御質問をいただきましたのは、このたびの全体的な改正の中で、先ほど町長から6点の大きな柱ということでお答えを申し上げました。その中に介護人材の確保とサービスの質の向上ということを申し上げておりますが、その中で、介護福祉士や一定の教育を受けた介護職員等によるたんの吸引等の実施を可能とするというような項目が載っているところでございます。恐らく議員の御指摘はこの部分かなというふうに思っております。以上でございます。

再質問 7番 山川秀正

たんの吸引、それから経管栄養などの医療行為をわずかな研修時間で認める、まさしくお医者さんや看護師さんと違って専門職ではない、そういう方にこういうことを拙速に認めること自体の危険性についてはどう認識されているのか、この点はいかがでしょうか。

答弁 民生部長 今村茂

このたびの改正は、実施を可能とするというようなことになったところでございます。今、危険性というようなことの認識をどう考えているのかということでございますが、あくまでもこれは施設側のほうで十分な検討をされた中で、危険のないように実施されるべきものと思っているところでございます。適切に現場において運用されるよう、私どもも必要に応じて情報提供等については行ってまいりたいというふうに思っております。以上でございます。

再質問 7番 山川秀正

そういう法改正が行われてということで、今の実態として、看護師さんが大変不足をしている、そういう状況の中でさらに介護福祉士やヘルパーさんにということなんですけれども、この運用はこれから具体的にもっと詰めていかなければならない課題だというふうに思いますし、行政がそういうときに果たすべき役割というのは、そういう機会がきっと来る、そのように思いますので、そういった点では、そういう危険性が発生しないような、そういう対応等々について行政の側の対応を求めておきたいと思います。それで、2番目については1から5まで質問をさせていただきましたけれども、まず1)番の特別養護老人ホームの待機者と、それから施設整備についてですけれども、先ほど訂正がありましたし、それから、十勝毎日新聞にも報道されておりました。総数322人、要介護4、5が23%ということで報道はされていたんですけれども、この点については以前から、その音更町の待機者の把握、このことについてはずっと要望もしてきたわけですけれども、ことし6月に初めて調査をしてこういう結果を得た、その努力については敬意を表しておきたいと思いますけれども、この待機者の解消の部分で、今、更葉園が小規模の特別養護老人ホーム29床を来年の3月にオープンさせる予定だということは現実の姿として見えております。それから、認知症にかかわって、4ユニット36名の施設整備ということも計画にあるということだったんですけれども、ここの部分で1点だけお伺いをしておきたいというふうに考えていますのは、音更町にあります柏寿協会、ここが施設整備の計画を持っている。この議会の一般質問の中でも過去に取り上げられていると思いますけれども、この進捗状況といいますか今の到達点、これについてだけお伺いをしたいと思います。

答弁 民生部長 今村茂

今、御質問をいただきましたのは、音更町柏寿協会が計画をしている施設整備の件についてということだろうというふうに思います。柏寿協会につきましては、御承知のとおり、特別養護老人ホームはもとより、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、その他、デイサービス、ショートステイの在宅系サービス、これらを運営をしていただいております。昭和50年代当初のほうからのスタートでございますので、歴史のある法人だというふうに私どもは思っております。現在、特養を初め、それから、養護、軽費等も含めまして施設全体の改築をどうするかの検討がなされていることは私どもも承知をしておりますし、議員の皆様方もある程度は御承知のことと思います。ただ、現在は、法人内部にいわゆる検討委員会が組織されておりまして、定数等施設の規模をどうするのか、基本計画、言うなれば基本構想だと思いますが、これが練られている段階でございます。まだこれが現在進行形でございます。規模も現在のところ確定しているというふうなことは聞いておりませんし、それから、建設場所あるいは年次についてもまだ白紙の状況というように伺っております。この点については、いずれにいたしましても、これから整備年次等も含めまして検討が進められていくのかなというふうに思っておりますので、私どもも必要に応じては法人側と打ち合わせはさせていただきたいなというふうに思っています。いずれにしても、今の状況としてはそういう状況でございます。以上でございます。

再質問 7番 山川秀正

今の答弁をお聞きをしておりますと、来年度から始まる第5期計画の中では実現がしない可能性は極めて高いのかなというふうに思いますけれども、そういった状況の中で、先ほど答弁のありました322人、この待機者の解消について、具体策といいますか、町としてはどのように進めていこうとしているのか、この点についてお伺いをしたいと思います。

答弁 民生部長 今村茂

先ほど待機の状況を答弁の中でお答えを申し上げました。昨年6月に実施をいたしまして、322名ということで、全体では322名の方が実質的なお申し込みを、入所申し込みをされておられるということでございますけれども、ほかの介護保険施設、ほとんどは老人保健施設でございますけれども、今現在入所をされておられる方を除きますと、在宅あるいは病院等でお待ちの方は243名でございます。このうち重度の方、いわゆる要介護4、要介護5、これらの方が90名いらっしゃいます。90名のうち、6カ月以内に入所の希望がある方が75名というようなことでございます。ただ、75名の方々が今どのようなところでお待ちになっているかについては、そこまでの調査は、クロスした調査は行っておりませんけれども、75名がすべてすぐということにはならないのかなというふうに思いますが、いずれにいたしましても、待機の状態はあるのかなというふうに思っております。先ほど柏寿協会の件も申し上げました。今回、前倒しで整備をさせていただいているのも、この待機状態を少しでも解消すべく取り組んできているところでございます。確かにお待ちの方はいらっしゃるのは事実でございますけれども、それらの整備の計画等も踏まえ、また、やはり費用の、介護保険の財政に、財政上費用も要することでございますので、これらも総合的に勘案をしながら整備の計画も、いわゆる数量、サービス量の見込みも今後立てていきたいなというふうに思っております。許される範囲の中で私どもといたしましては待機を解消してまいりたいという意思は持っておりますけれども、今、状況としてはそのような状況なっているところでございます。御指摘のように、今期間、24年から26年までについては、数量的には、今度、今整備中の更葉園の29名分は算入をさせていただいているところでございます。以上でございます。

再質問 7番 山川秀正

ちょっとここの部分も簡単に答えの見つかる議論ではないので前へ進みたいとは思いますけれども、ぜひ待機者解消のために町としてのやっぱり一丸の努力だけは求めておきたいと思います。それで、先ほどの制度改正の中の答弁の中にもありました定期巡回・随時対応サービスの実施、それから介護予防・日常生活総合事業と言われている部分、この2点については、先ほどの答弁書の中にも、利用者にとってのメリット、それから、今不安視されている課題等々もあわせて答弁されながら、今すぐ導入するような環境にないような御答弁だったかなというふうに率直にお聞きをしました。ちょっとこの部分についての議論、したいとは思っているんですけれども、私、きょう重点的にぜひ議論をしたいなという二つの課題に絞ってあと30分程度議論させていただきたいと思います。まず1点目は、これも答弁のありました保険料の問題でございます。第4期の保険料、基準段階で言えば音更町3,900円でございますけれども、これが4,997円。先ほどの答弁書によりますと、3,900円の数字を使わず、介護関係の基金の取り崩し、こういった前の数字、4,370円でしたか、これを使って14.4%というお話、答弁がありましたけれども、今実際に行われている保険料の基準はあくまで3,900円ではないかというふうに私は率直に思っているんですけれども、その3,900円と4,997円、比較すると28%の値上げになるんです。先日の新聞報道でも14%の値上げというふうに出ていて、3,900円から1,097円の値上げというふうに出ていたんですけれども、それで14%といううたい方があったんですけれども、この、実態の数字としては、言わんとすることはわかるんですけれども、やはり値上げの幅を何か小さく見せようとしているんじゃないかなという、そんな気がしてならないんですけれども、その点について、なぜ現行の今の基準額ではなくて対策前の4,370円との比較になっているのか、この点についての考え方をまずお伺いしたいと思います。

答弁 民生部長 今村茂

第5期と第4期の保険料の比較論の問題の御質問をいただきました。これについては、町長からもお答えを申し上げましたとおり、第4期の介護保険の基金を、言葉はちょっと余りよろしくないんですが、つぶす前の金額と比較をさせていただきました。それは、このたび、議会の所管の委員会、それから新聞報道をされた金額の4,997円というのは、あくまでもこの基金を加味しない、基金の取り崩しを加味しない言うなれば生の数字といいますか、その分の金額でございますので、当然比較としてはその金額で比較するのが私どもは正しいというふうに思っておりますから、まだ最終的な基準月額保険料をどうするかというのは、これからの基金の活用をどうするか、まだきちっとは決めておらない段階でございますので、あくまでもその段階で比べさせていただいてそのように答弁をさせていただきました。私どもはそれが正しいというふうに判断をしてそのようにさせていただいたところでございますので、その辺はぜひ御理解をいただきたいというふうに思います。以上です。

再質問 7番 山川秀正

比較検討する分母が違うからそういう数字の違いが出た、そこは理解するんですけれども、やはり私自身は、今現行で走っている基金を取り崩した後の数字と今度の値上がりの数字がどうなるのかという比較もきちっとやっぱりしておく必要があるのではないかなというふうに率直に思っております。それで、まず、介護報酬等々も含めてまだ不確定の部分がたくさんある、そういう段階での算定であるということは理解しますけれども、今議論されている中で、第4期、最終的には基金を利用して、470円ぐらい値下げといいますか、をしたと。今回、先ほどの答弁によりますと、音更町の基金、9,300万程度というふうに答弁ありましたけれども、この基金を取り崩した場合の1人当たりに対する影響額というのは何十円になるんでしょうか。

答弁 民生部長 今村茂

保険料の町長からのお答えの冒頭でお答えを申し上げました中にも申し上げておりますけれども、今回、法の改正によりまして、北海道が持っております財政安定化基金、これが法的に、いわゆる保険料の上昇を緩和するという考え方のもとに取り崩しを行うことができることになっております。それと、現在、町の介護保険基金に約9,300万ございます。まだ最終的な数字の詰めがございますし、はっきりしたことは申し上げられません。確定的にここで何ぼにするというふうなことは申し上げられませんが、北海道の財政安定化基金、新聞には2千万というふうに書いてありましたけれども、おおむね2,100万程度は崩せるのかなと。崩させていただけるのかなというふうには思っております。それと、現在、約9,330万円基金の残高がございます。これを単純に足しますと1億1,430万ということになりますので、端数はともかくといたしまして、1億1,400万程度は活用できるのかなと。あとは、端数の調整等も行いますので、はっきりしたことは申し上げられませんが、単純に比較いたしますと、この残高で約、300円までは行きませんが、そこの辺の近くまではある程度軽減はできるのかなというふうには思っておりますが、これは、最終的な介護報酬が来て、決まって、ある程度国からワークシート、計算方式が示されますから、その中で計算した段階しかちょっと確定的なことは申し上げられませんけれども、状況としてはそのようなことでございます。前期については1億4千万強の活用をして、先ほど議員がおっしゃったとおり、四百数十円ということで軽減をさせていただきましたが、現状においては、前、4期ほどの引き下げにはちょっと到達しないかなというような状況でございます。以上でございます。

再質問 7番 山川秀正

おおよそ300円という数字も出てきましたけれども、そこでちょっと1点まずお伺いをしたいのは、北海道が積んでいる安定化基金、総額が148億円とも言われておりますけれども、音更町分が約2,100万ということなんですけれども、音更町が12.5%、北海道が12.5%、国が25%という割合で積んでいるのかというふうに思うんですけれども、この北海道の積んでいる分、国が積んでいる分というのは保険料引き下げの財源として活用する道はあるのかないのか、この点についてお伺いしたいと思います。

答弁 民生部長 今村茂

北海道で積んでおります介護保険の財政安定化基金の活用が全体的にどうなるのかというような御質問だというふうに思います。財政安定化基金の造成につきましては、国が3分の1、道が3分の1、それから市町村が3分の1という枠組みでございますので、そのように御理解をいただきたいというふうに思います。積む率につきましては、各期によって異なりましたので、そのときの残高等を勘案して国が決めてまいりますので違いますけれども、基本的な枠組みはそういうことでございます。今の国の方針、それに基づく北海道の方針としては、国が3分の1見ていますし、道が3分の1見ていますし、町村がそれに3分の1分を出しているということでございます。基本的には、全体的に148億円ということは御質問のとおりでございますけれども、基本的に国が持っている3分の1分については、国に納付をするという考えのようでございます。北海道は、自分でも3分の1積んでおりますから、その分については介護保険に関する事業に要する経費に充てるよう現在検討中ということになってございます。したがいまして、私どもに取り崩しの可能な額については自分で積んだ分というようなことになっているところでございます。今の北海道の考え方として、要は財政安定化基金ゼロにするわけにはまいりません。北海道内の保険者の給付の増嵩に対処するためには、幾ら今余裕があるからといって空にするわけにはまいりませんので、その辺は一定の算出をもとに残す形になってございますが、音更町で今積んでいる第1期、平成12年度から、今期については積み増しがございませんでしたので、平成20年度まで約3,200万基金を音更町としては積んでおります。ですから、そのうちの約3分の2程度、これについては取り崩しが可能ということで、内々、いわゆる暫定的な数字としてはそのような数字をいただいているところでございます。今後これが確定するのはもうしばらく時間が必要かなというふうに思いますが、状況としてはそうでございますし、基金全体の処分の方法としては、冒頭でもお答え申し上げたとおりでございます。以上でございます。

再質問 7番 山川秀正

先ほどの数値、ちょっと訂正させていただきます。3分の1ずつということで理解をいたしました。それで、この財政安定化基金、この積んでいる原資といいますか、音更町分、北海道の分、国の分3分の1ずつですけれども、この原資というのは、40歳以上の第2号介護保険者と65歳以上の第1号介護保険者が積んでいる保険料が原資だというふうに理解してよろしいんでしょうか。国や道が何かほかのお金を持ち出しているということではないというふうに私は理解しているんですけれども、その点についてはどうですか。

答弁 民生部長 今村茂

音更町が積んでおります財政安定化基金の原資は、65歳以上の方々の介護保険料が財源でございます。したがいまして、保険料を財源として財政安定化基金を積まさせていただいております、音更町としては。ただ、国は、国とか北海道は財政運営の中で積んでおりますから、何と申し上げたらよろしいのかわかりませんけれども、国民、最終的には税なのかなというふうには思いますが、それに例えば私どもの町の高齢者の皆さんが積んでいる介護保険料が原資になっているということではございません。音更町として積んでおりますのは65歳以上の方々の介護保険料を財源として積まさせていただいておりますが、国とか北海道はそうはなっていないということでございます。以上でございます。

再質問 7番 山川秀正

いずれにしても、道が国へ戻す分、それから北海道の部分も含めてすべて介護保険、ここに金は使うんだということは、今回の法改正、介護保険法附則第10条の改正の中でもそこら辺は明確なスタンスかなというふうに思いますので、ぜひそういったお金も保険料の抑制に使える可能性があるかどうかというのは探ってもいただきたいというふうに率直に思っております。それとあわせて、先ほど影響額、1人300円程度の軽減にはなるのではないかというお話でしたけれども、300円というふうに計算したとしてもまだ800円近い金額の引き上げになるというのが率直な状況かなというふうに思います。そういった点では、この介護保険特別会計に一般会計からの繰り入れというのは可能か不可能か、また、繰り入れた場合ペナルティーが発生するのか、そういう考えをお持ちなのかどうか、この点について御答弁をお願いします。

答弁 民生部長 今村茂

介護保険の制度につきましては、御承知のとおり社会保険制度で成り立っている制度でございます。いろいろお考えがあろうかと思いますけれども、私どもは、その介護保険という社会保険制度のもとで私ども、町長以下仕事をしております。介護保険制度の趣旨は、やはり、趣旨といいますか、基本は、サービスの量が例えばふえたり、それから利用料が上がったりということになりますと、それは当然料金にも反映はされてくるというのは、これは基本でございます。金額の高い安いというようないろんなお考えはあろうかと思いますけれども、基本はその辺かなというふうに思っております。もちろん、介護保険は50%を公費が負担しておりますから、ふえた分については、国も都道府県も、それから自分の町も負担がふえてまいります。それは、これは社会保険制度で成り立っている以上は、やっぱりその基本の中で運営していくのは根本かなというふうに私どもは思っております。ペナルティーの話がございましたが、明確にペナルティーが、何がどういうふうなペナルティーが来るのかというのは、会計検査院にも聞いてみたことはございませんし、幸いにして音更町には介護保険で会計検査が来たことはございませんので、聞く機会もないんですが、その辺についてはちょっとお答えいたしかねるところがございます。ただ、やはり、なぜ基準を超えて、抑えて一般会計から税で補てんをするのかということになりますと、これは、私どもとしては、社会保険制度を運営している以上はこれは厳に慎まなければならないと思っております。ですから、現状において、一般会計から税を投入して介護保険の保険料の軽減に充てるというようなことについては、やっぱり制度上はこれは私どもは難しいし、やってはいけないかなというふうに思っておりますから、現状において、御指摘の御意見のことについては、やる考えはございません。

再質問 7番 山川秀正

今はそういう考えはないということですけれども、そこが可能かどうかという部分での答弁がちょっとなかったんですけれども、ただ、やはり介護保険料、これ以上の負担増、これは、やはり介護保険制度が導入されたときに心配、皆さんから多くの意見もあった保険あって介護なし、こんな状態の発生につながるのではないか、そういう懸念もありますし、今現在でも介護サービスの65%程度しか活用されていない。それは、介護は必要であっても、それに伴う費用負担、保険料負担、これができないから結果的に利用100%できない、そういう現実も見ていただきたいというふうに率直に思いますし、第5期計画のスタートの年、人口といいますか、介護保険にかかわる第1号被保険者は1万470人、第2号被保険者は1万5,563人、総計2万6,033人、それこそ音更町の人口の約6割以上の方がこの介護保険制度という部分の中でもかかわりを持っている、そういう状況の中で、行政が一つの考え方として、一般会計から繰り入れて、そういう負担軽減、そして安心できる介護制度を目指していく、そういう努力については求めておきたいと思います。それからもう一点、私が今回の一般質問で取り上げたかった部分、介護用品の支給拡大、先ほど答弁ありましたとおり、今音更町がやっている現状は理解します。今は在宅に対するサービスだ、このことも十分理解をしております。音更町で要介護者、平成23年、要介護4、201人、要介護5、201人、平成24年度、これは推計だと思いますけれども、214と209と、これが今介護認定であらわれている数字でございますけれども、今現在、その在宅で対象になっている人数が何人いて予算がどの程度執行されているか、この点についてまずお伺いしたいと思います。

答弁 民生部長 今村茂

今現在の数字は、まことに申しわけございません、今国の数字については答えられませんが、手元にございませんので。平成22年度の介護用品支給事業の受給者ということでございますけれども、今の数字は手元にございませんけれども、22年度の実績で申し上げたいというふうに思いますが、22年度は実利用者89名で、助成をいたしております金額は373万5千円でございます。

再質問 7番 山川秀正

今回この介護用品の支給について取り上げたのは、町民の皆さんというか、町民の方から生活相談、一般病院に入院をしていると。10日で4万数千円の支払いが発生しているんだけれども、これは高額医療費の対象にならないんでしょうかという相談を受けました。払っている金額だけ見ると、しかも病院で払っている金額ですから、当然6万7千円を超えていて、対象になる、電話でお話聞いただけではそういう私も印象を持ったんですけれども、実際に支払われているのは、医療費は1カ月合計しても6万7千円を超えない。日用品であったり食事であったり、そういった、紙おむつ等々のそういう用品代なんです。だから、まさしくそういう要望、そこにもやっぱり私はこたえる必要があるのではないか。確かに音更町は在宅にサービス、在宅看護といいますか、介護というふうに限定しているということなんですけれども、全国多くの自治体を見ると、一般病院入院者も対象にしている自治体がたくさん実はあるんです。私もこの相談を受けたときに、何かいい方法ないかなというふうにいろいろ調べたんですけれども、結果としてやっぱり、介護保険施設、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設等々は対象にしませんよ、それから、生活保護を受けている方は対象にしません、障害者等ほかの給付制度で支給を受けている方も当然対象にならないんですけれども、その方以外についてはすべてを対象にする。それが確かに、居宅だけではなくて、高齢者の要介護者に対する支援というふうに考えたときにはそういう道もあるんでないかなというふうに私は率直に思って今回こういう提起もさせていただいているんですけれども、そういう考え方、そういう方向性を探る、例えば、数値的にそういう方が音更町に、先ほど22年度の対象者、延べ数89ということだったんですけれども、在宅だけでなくて、そういう一般病院等々や有料老人ホーム等も含めて、ケアハウス、こういったところに入所している方も含めて対象にした場合どの程度の人数になるかとか、そういう試算を1回ぜひ行ってほしいと思うんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。

答弁 民生部長 今村茂

介護用品の支給事業の件でございますが、根本から申し上げますと、お答えになるかどうかわかりませんが、これは在宅における家族介護支援事業としての取り組みでございます。冒頭で町長からお答えは申し上げましたとおり、最初にこの制度ができましたのは、平成12年に国の一般の補助事業でスタートをいたしております。その時点で、重度の方で、いわゆる要介護4とか5の方々を家族で、家庭で見られている方々の負担を少しでも軽減しようとすることで介護用品の支給事業と。家族の方の負担を軽減しようとする意味で、これらにある程度線を切ってスタートをさせました。ところが、スタートいたしましてすぐでございますけれども、いろいろ現場からのいろんな意見、マネジメントしている従事者のいろんな意見から、要介護、音更としては、要介護3でどうしてもおむつ等の介護用品の使用が必要な方についても見ましょうと。そこまで拡大をさせていただきました。それと、国の一番最初の考え方は、やはり住民税世帯非課税者だと。それについては、そういう考え方がございましたけれども、音更としては、課税世帯であっても半額の3,500円ということで支給をさせていただいて、多少その制度の変遷はございますけれども、そのほか、介護用品の追加等も、対象とする用品の追加等も随時行いながら、必要に応じて行いながら拡大をしてきたというようなことでございますので、この辺は御理解をいただきたいと思いますし、ただ、介護を受けられる方が一般の病院ということになりますと、これは医療の問題でございます。だから、この点についてその対象にするのかどうかということについては、制度そのものの根本の問題がございますので、私どもといたしましては、今のところそのようなことは、病院に入った場合のおむつ代の助成というのは考えておりません。数についても、どのように調べたらいいのか。いろんなところで入院されておられますので、その辺はちょっとわかりかねますけれども、どのような調査の仕方があるかわかりませんけれども、考え方としてはそういうような考え方でございます。以上でございます。

再質問 7番 山川秀正

昼食の時間もありますので、最後にしたいと思います。ただ、先ほどの保険料の問題、それから今の介護用品の支給拡大の問題等々、今回は問題提起、初めての問題提起というようなこともありますので、ぜひこれから前に向かったらどういう可能性があるのかというあたりは探ってもいただきたいと思いますし、今、部長の答弁、病院入院した場合の紙おむつ、これは医療費ではないか、そういう考えがおありでしたら、ぜひこの(3)番の、要するに、ここには介護職員処遇改善というふうに書きましたけれども、こういった問題も含めて国に対する制度改正の要望、冒頭から申し上げていますとおり、介護制度そのものが結果的に、施設整備が進んだり利用がふえたらその分がすぐ保険料にはね返る、負担にはね返る、この仕組み自体をやっぱり見直さないと安心して介護が受けられる状況というのは発生しないのではないかなというふうに思います。実はその介護処遇改善の部分でもちょっと触れたいこともあったんですけれども、この基金も時限立法で、今年度末でなくなると。ただ、この基金を今まで3年間支出している間、実質的な公の部分の負担は50を超えて、57から58あるというふうにも言われているわけです。そういった点では、そこの部分で50だというふうに縛りをかけるのではなくて、そういう部分も含めての制度改正、そういったことを、先ほどの答弁では、全道の町村会、北海道の町村会、政策課題にもなっているし、取り組んでいるんだという答弁ありましたけれども、この部分では、ぜひそういったスタンスを貫いていただいて、町民が安心して老後が過ごせる、介護保険制度を利用できる、そういった取り組みを町長に求めて、質問を終わりたいと思います。

出典:音更町議会 平成23年第4回定例会 2011年12月14日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる