みんなの議会

音更町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月17日

入院時における保証人制度について

2011年6月17日、音更町議会の一般質問で、久野由美議員が「入院時における保証人制度について」質問し、町長 寺山憲二、民生部長 今村茂、副町長 赤間義章が答弁しました。

質問者
久野由美 議員
答弁者
町長 寺山憲二、民生部長 今村茂、副町長 赤間義章

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 13番 久野由美

おはようございます。通告に従いまして一般質問をさせていただきます。近年の著しい高齢社会の進展で、高齢者を取り巻くさまざまな問題が浮き彫りになってきています。それは音更町に限らず、高齢化率が向上している自治体ではさらに深刻化を増しています。その一つに保証人の確保があります。今回は、入院時における保証人制度についてお伺いをいたします。十勝管内の医療機関では、検査や治療、入院が必要となった場合、保証人を求められるケースがあります。しかし、高齢者のみの世帯や子供や親戚が近くにいない、また、ひとり暮らしがふえてきている現状では、保証人を確保することが難しい方々が多くいらっしゃいます。私が相談を受けたケースは、高齢者の女性であります。御主人にも先立たれ、介護されていたお母様もお見送りをされました。御夫婦の間にお子様はなく、身寄りのない方でいらっしゃいます。昨年、検査入院を医師から指示されましたが、この保証人を確保することができず、入院手続が進まず、病院の関係者にお願いをし、やっと検査をすることができたと伺いました。このように高齢者の方の不安を増幅させている現状にあります。まして、保証人が確保できないことが理由で検査や入院をおくらせる、また、拒否されることなど医療機関の受診機会や環境に差があっては絶対になりません。お伺いをいたします。1、平成23年現在の音更町における独居老人世帯数。2、音更町並びに十勝管内医療機関で保証人を求めている現状。3、本町で、保証人の件による相談件数とその対応。4、入院保証人についての見解。5、医療機関、十勝医師会への保証人の見直しと改善を求めるおつもりはないか。以上、御答弁をよろしくお願いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

医療機関での連帯保証人制度についての御質問にお答えいたします。初めに、独居老人世帯数についてでありますが、お尋ねの世帯数につきましては、65歳以上の高齢者単身世帯数で申し上げたいと存じます。平成22年10月に行われた国勢調査の詳細な数値につきましては、公表されるまでにしばらく期間を要しますので、平成17年度実施の数値で申し上げますと、1,121世帯で、前回、平成12年と比較して288世帯、率にして34.6%の増となっております。また、その後5年間の住民基本台帳上の高齢者人口が約1,500人、率にして18%強伸びている状況から見ますと、お尋ねの高齢者単身世帯数もかなりふえているものと考えております。次に、音更町並びに十勝管内医療機関で保証人を求めている状況についてでありますが、入院施設を有する音更町内の4医療機関及び帯広市内を含めた十勝管内の主要な27医療機関に聞き取り調査を行った限りにおいては、すべて連帯保証人あるいは保証人をつけることを求めており、この点については、特異なものではなく、一般的なことと認識しております。次に、町で受けている医療機関への保証人に関する相談件数とその対応についてでありますが、数値的な統計はとっておりませんが、電話によるものを含め、数件の御相談をいただいております。これらは、年齢はともかく、ほとんどが独居世帯の方で、近くに身寄りがなく、保証人としてお願いできる人がいないといった状況にありました。お話を伺った際には、医療機関のソーシャルワーカーとよく相談するよう助言しておりますが、それが難しいようであれば、職員が直接医療機関に状況を伝え、対応をお願いしているところであります。最後に、入院保証人についての町の見解及び医療機関や医師会に対し保証人の見直しと改善を求める件につきましては、関連がございますので、一括してお答えいたします。入院時の保証人制度については、手術や検査など医療行為を行う際に求められる同意書のほか、医療費の支払い、あるいは身元や荷物の引き受けを担保する連帯保証人など、医療機関によってさまざまな形で求められております。これらについては、医療を提供する側と受ける側との間で交わされるものでありますので、町として見解を申し上げる立場にはないと考えておりますが、ただ、高齢化や核家族化が進んでいる現状においては、身寄りがない、親戚と疎遠であるなどの理由で、医療機関に入院する際に求められる保証人がすぐには確保できないといった事例が今後ふえてくるのではないかと予想しております。本人の判断能力が十分でない場合には、成年後見制度を活用する道もありますが、いずれにいたしましても、御質問にございますように、保証人を確保できないために医療行為がおくれたり拒否されるといった事態が生じることはあってはならないことだと思っております。しかしながら、ただいまも申し上げましたが、これはあくまでも医療機関と患者さんとの問題でありまして、行政がかかわるには限界がございますので、町として、個々の医療機関や地元医師会に具体的な要請を行うことは難しいと考えております。なお、お困りになって御相談に来られる方に対しましては、入院保証人制度の一般的なことについて説明することは可能でありますし、先ほども申し上げましたが、場合によっては医療機関に御本人の実情を伝え、許容範囲の中でできる限りの対応をお願いしたいと思っております。また、これは本町だけの問題ではありませんので、関係機関等との意見交換の場で問題提起ができればと考えているところであります。以上、答弁とさせていただきます。

再質問 13番 久野由美

では、再質問をさせていただきます。まず初めに、独居老人世帯数ということで質問させていただきましたが、平成17年実施の数値ということでありまして、その以前の5年間との比較というふうな形で御答弁をいただきました。高齢者単身世帯数もかなりふえているというふうにお考えになっている。今後もまた増加していくだろうというふうに予測されているのかどうか、その点をお伺いいたします。

答弁 民生部長 今村茂

高齢者単身世帯の数につきましては、先ほど町長からお答えを申し上げましたとおり、数字的なものを見ましても、今後ふえてくるというふうに思っております。ただ、数値的なものにつきましては、お尋ねは23年の直近の数字ということでございましたけれども、一つの方法として、住民基本台帳上の数字でとらえることはできるかなというふうには思っておりますが、現実の問題として、同じ屋根の下に暮らしながら世帯分離をされておられる方も現実におられますので、必ずしもその数字が適切ではないというようなこともございまして国勢調査の数字でお答えを申し上げたというところでございます。認識としては、議員同様、これから単身世帯数の増加は、そのような状況になってくるだろうというふうに考えているところでございます。以上でございます。

再質問 13番 久野由美

入院の際の保証人、これは民法446条に沿って、増加する診療費の未収を抑えたいとする病院側の対策であります。また、万が一のときの身元引受人の確保の必要性が上げられ、十勝管内の医療機関で保証を求めている状況と判断をいたしました。先ほどの御答弁の中にも詳しくその内容が載っておりました。しかし、医師法第4章第19条に、診察、治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければこれを拒んではならないとあります。これを見ると、保証人がいないことによって病院が患者の入院を拒否することはできないことになりますが、先ほども御答弁の中にはこの点について同じ見解を持たれているというふうに解釈をいたしました。ですが、実際には入院がおくれたり検査がおくれたりしているという実情があるかと思いますが、その点、把握されていることがあればお示しください。

答弁 民生部長 今村茂

入院の際に保証人がすぐに確保できないといった場合に、治療がおくれたり治療が受けれなくなったりというようなことがあってはならないという認識については、先ほど町長からの答弁のとおりでございます。私どもが、私を含めまして職員が生活相談その他の中でこのような御相談を受けることについては、先ほど数量的に、数字的なものについては統計とっておりません。申しわけございませんが、数字的なことを申し上げるのはかなわないんですけれども、数件ございます。その中では、先ほど質問の中で議員がおっしゃったような御相談もいただいているところでございます。医療機関それぞれ、先ほどの確認をさせていただきました中には、3点目以降の質問にも関連しますけれども、各医療機関では入院保証人の制度はそれぞれ持っていらっしゃいます。恐らく100%に近い形で入院保証人の制度はそれぞれ医療機関が持っていらっしゃる。その中で、保証人が確保できない場合の対応としてはということも一応、電話ではございますけれども、お聞きをいたしました。その中では、それぞれ医療機関のほうからは、実情に応じて相談に応じますよというような御返事をいただいているところでございます。医療行為、まさに住民の生命と財産を守るわけでございますので、それぞれ医療機関の中で、その精神に基づいて、また、法律に基づいて医療行為がなされているというふうに思っておりますし、そういう困った状況については、それぞれ医療機関の中で御相談に応じていただいているものというふうに私どもは認識をいたしております。以上でございます。

再質問 13番 久野由美

平成12年7月7日、道議会の第2回定例会において、佐藤英道道議より入院の際の保証人についてということで一般質問がされております。それを受け、道立病院や札幌医大附属病院において、債権の保全を図るため連帯保証人を求めているとし、今後、保証人を立てることが困難な事情にある方について、これを求めないとすることなど見直しを行うとともに、患者さんの立場に配慮したきめ細かな説明を行うなど適切に対処してまいりたいと当時の知事が答弁を行っております。また、当時の保健福祉部長の答弁では、連帯保証人制度に関し、病院に対する指導については、「連帯保証人や保証人につきましては、病院と患者との契約によるものではありますが、道としては、保証人が立てられないことなどを理由に入院が妨げられることがないよう、今後とも医療監視などの機会をとらえて指導してまいりたいと考えております」というふうに議事録には載っております。これについて、道のほうが、もう11年も前になりますが、医療機関について指導ということで出ております。これについての見解、それから、道が先に打ち出していたんですが、あくまでも病院と、それから個人との契約であるという観念は道も確かにお持ちであります。ですが、このように対応していくというふうな趣旨の答弁がされております。今現状では、この答弁内容、要するに維持されているのかどうなのか、その点確認をさせていただきたい。

答弁 民生部長 今村茂

今回の御質問をいただいた際に、北海道総合振興局の保健環境部に確認をさせていただきました。道議会における論議というお話は私どものほうからは申し上げませんでしたけれども、入院保証の問題に関して、北海道、いわゆる道の機関として、何か医療機関なり地元の医師会等に指導監督、言葉の違いはございますが、そのような形で通知を申し上げたことがあるのかというような確認はさせていただきましたけれども、その時点においては、そういう通知は行っていないというような状況に伺っているところでございます。今すぐ確認はできませんけれども、再度確認はいたしたいと思いますが、伺った限りにおいてはそのような状況でございます。確かに道議会、そのようなことがあろうかというふうに思いますし、ほかの全国的な自治体の中にも、一つの医療機関としてそのような措置を講じているというようなところもないわけではございません。私たちといたしましても、調べた限りにおいてはそのような、連帯保証から身元保証等に制度を変えているようなところは確かにございます。ただ、先ほどおっしゃっていた446条の保証人と、それから連帯保証というのは民法上全然別の話に、必ずしも別ではございませんが、違いがございます。連帯保証については抗弁権ございませんし、保証人については抗弁権があると。いわゆる法律の問題もございますけれども、果たして、連帯保証は、恐らく医療費の支払いに関するものが連帯保証という形になってまいりますし、一般的な保証ということになりますと、身元引き受け、あるいは荷物の引き渡し等の問題になろうかなと。そういう点になろうかなと思います。行為が若干違ってまいりますけれども、そのような違いはあろうかなというふうには思っております。御質問の件に関しましては、今のところそのような、道のほうとして取り組んだというような経過については伺っていないところでございます。以上でございます。

再質問 13番 久野由美

今御答弁の中に、保証人、これは民法446条ですね。連帯保証人、これは454条、それから身元保証人等々いろいろとあります。それについての詳しいお話は、後ほど時間があればさせていただきたいと思います。では、ある病院の入院に必要な入院申込書兼誓約書を見ますと、入院者、申込者、連帯保証人の名前を記入するようになっています。さらに、連帯保証人は入院者とは別に生計を営んでいる方などの注意書きが入っております。もし私が今入院となり、保証人を立てようとしたときに、主人は生計を一つにしておりますし、巣立った子供たちは十勝管内にはおりません。さらに、親戚を探しましても、既に高齢化が進んでおり、保証できる立場にない方々が多い。これは高齢者でなくてもクリアすることが難しい状況が起きているというふうに感じます。この点についていかがお考えになっているでしょうか、重ねてお伺いをいたしますが、連帯保証人がいない場合、この入院申込書のほうには、クレジットカード番号を登録するようにというふうに記入欄がございます。しかし、高齢者の方がクレジットカードを持つことは、収入の面からなども加齢とともにどんどん難しくなってきている状況にあります。これらのことを見て、高齢者が入院保証人を立てるということが簡単だというふうに、可能だというふうにお考えでしょうか、その点の見解をお聞かせください。

答弁 民生部長 今村茂

高齢者の単身世帯の方が入院保証の保証人を立てることが容易かどうかというような御質問でございますが、それは世帯によっていろいろ事情がございますので、単身世帯でありながらすぐに立てられる方もいらっしゃいますし、議員御指摘のとおり、疎遠、それから身寄りがないというようなにことで時間がかかるというような方もいらっしゃるというふうに思っております。冒頭でも申し上げましたとおり、今後、単身世帯がふえる状況がございますので、そういう方についてはふえてくるというふうに考えているところでございます。以上でございます。

再質問 13番 久野由美

まず、保証人を立てられなかった場合に、先ほどのいろいろな入院手続等の中にも、保証金を入院前に納めなければならないというふうな病院も実はあります。相場では3万円から15万円。病気の内容によっても金額は違うとされておりますが、例えば年金生活をされているひとり暮らしの方が、退院後にこの保証金は戻ってくるということになっておりますが、入院費用のほかに入院する前にこのような保証金を用意することは経済的に厳しい方もいらっしゃると思うんですが、その点はどのようにお考えになりますでしょうか、見解をお聞かせください。

答弁 民生部長 今村茂

先ほどお答えの中に、31医療機関に御確認をさせていただいたというお話をさせていただきました。調べた限りの31機関でございますので、音更の町民の方が入院あるいは通院をされるのは可能性としてはあるだろうと思われる音更町を含めた帯広その他周辺の町村の病院31機関を確認させていただきまして、その中で、言葉の違いはございますけれども、預かり金、いわゆる保証金という制度を持っている医療機関については、調べた31のうちで2医療機関ございました。それから、クレジットの制度もとっている医療機関が10ございました。3分の1ぐらいでございましょうか。確かに議員御指摘のとおり、保証金といえども、すぐお支払いするお金がない、それから、すぐ用意できないという方がいらっしゃる可能性があることは、そのようには認識しております。すべてとは申しませんけれども、そういう場合も十分考えられるというふうに認識はいたしております。以上でございます。

再質問 13番 久野由美

先ほどとはまた別に、札幌の市立病院の入院手続、ホームページのほうでその内容が載っておりました。こちらのほうは、やはり札幌のほう、道のほうから指示が行っているんだというふうに私は解釈したんですが、保証人は、原則として札幌市内または札幌市近郊に居住する方で、患者さんとは別に独立した生計を営む方へお願いください、ここまでは先ほどと同じです。しかし、この後、なお、保証人がいらっしゃらない場合は事前にお申し出くださいということがもう既にホームページのほうに載っておりました。私は、入院される方に保証人を立てる必要がないですとか、保証人は要らないんじゃないかというふうなことは一切思っておりませんし、そのように申し上げているつもりはありません。先ほど御答弁があったように、医療機関と個人との契約だということも十分承知をいたしております。しかも、民間の医療機関でありますから、経営上安定を当然望まれて経営されていることは当然であります。ですが、保証人を立てられない方の御相談が先ほど、統計はとっていませんが、数件というふうに御答弁ありました。今後も続くというふうに私は安易に予測しているわけですが、この点について今後どのように対応されていくおつもりか。先ほどの御答弁の中には、行政がかかわるのには限界があるというふうにおっしゃっておりました。でも、実際にはそういうふうに病院のほうでお願いをして対応を改善していっていただいている事例もございます。再度お伺いをいたしますが、今後どのような対応をしていくおつもりなのか、お知らせください。

答弁 民生部長 今村茂

数字的なことは統計をとっておりませんけれども、数件ということでお答えを申し上げたところでございます。その際の答弁にも申し上げましたとおり、今後そういう御相談は恐らくふえてくるだろうというふうに思っております。私は、以前に福祉に勤務をさせていただいた際にはたまたまそういう相談は受けたことはございませんが、職員に聞いたところ、そういう御相談を受けている経過は今までもございます。今後どのような対応をするのかというようなことでございますが、先ほど、行政がかかわる部分については限界があるというような御答弁をさせていただきました。議員がおっしゃるとおり、債権者と債務者の問題でもございますし、どこまで責任と権限を持ってやるのかということについては、行政としてどうこう申し上げる部分は極めて少ないのかなというふうには思っております。ただ、私どもが現場でお困りになっている方に向き合ったときにどう対応するかというようなことだというふうに思っております。まずは、生活相談に絡む場合もありますし、入院保証そのものの御相談もあろうかと思いますが、まずは実情を私どもが十分にお聞きをするということがまず一つはあるだろうというふうに思っております。その際に、場合によっては、その保証の中身もいろいろ議員おっしゃるとおりございます。金銭的な連帯保証もありますし、それから身元保証的な問題もありますし、それから、医療行為の同意書にも、本人に加えて保証人が記名をしなければならない部分もございます。その何を求められているかについては十分にお聞きをして、私どもが知る範囲においては、御説明できるものについては、一般論として御説明できることは十分にあるかなというふうに思っております。それと、医療機関には、すべてとは申し上げませんが、医療相談室的なところの機構を持っているところもございます。なくても、そういう相談を受けていただけるものは十分に備わっていると私どもは思っております。なかなか、医療機関でございますので、患者さんが具体的な御照会ができないという場合もございますので、そういう場合については私どものほうから医療機関に直接実情をお伝えいたしまして、先ほど冒頭の答弁にもございましたとおり、医療機関の許される範囲の中で最大限御配慮をお願いしたいというようなことは私どもはできるかなというふうに思っております。特に医療行為については、もちろん保証人が確保できないために医療行為がなされないというようなことがあってはならないというのはお答えしたとおりでございますので、医療機関、聞く限りにおいては、相談の門戸はすべて開いているというふうに私どもは感じておりますので、その辺は最大限対応していただけるものというふうに私どもは考えているところでございます。以上でございます。

再質問 13番 久野由美

先ほど例に出させていただいた高齢者の女性の方は、経済的に大変な状況にある方ではございません。実際に、もし、保証金を支払いますというふうに事前にお金を前払いさせてくださいというふうに申し出を行いましたが、その病院は、そういう問題ではありませんし、保証金をいただく制度は当病院では行っておりませんということで拒否されたと伺いました。それで、具体的には、個人を特定することにもなりますのでこれ以上は言えないんですが、ある方を頼って、知人のほうから病院関係者のほうに当たっていただいて、そこで無理にお願いをしたというふうな状況だそうであります。各病院に医療相談のブースなり、そういう制度があるというふうなことであれば、もう少し早い段階で解決ができたのではないかなというふうに思うのですが、個人それぞれの対応の仕方がまたされているんだというふうに思いますので一概に言えませんが、こういう方も中にはいらっしゃるということを押さえていただきたいと思います。次に、御答弁の中に、関係機関等との意見交換の場で問題提起ができればというふうにお答えをいただきました。音更町において年に1度医療機関との懇談会を以前は開催されていたかと記憶いたしますが、私の記憶ミスか、また、もしや途中でやめられたのか、また、今も継続されているのか、御答弁をお願いいたします。

答弁 民生部長 今村茂

医療懇談、地元の医療機関の方と意見交換をする場は今も継続しているところでございます。以上でございます。

再質問 13番 久野由美

音更町の中において入院施設が整った病院というのはさほどの数はございませんけれども、この医療機関との懇談会の際に、入院の際の保証人制度見直しについて、この問題提起ができればと考えているところというふうにありますが、ぜひ提案されて協議されるべきではないかと思いますが、前向きなお答えはないんでしょうか。

答弁 民生部長 今村茂

御質問は、その場所でどうかというような御質問でございますが、その場所が適切かどうかはちょっと今後考えさせていただきたいなというふうには思いますが、一つの方法としてはあるかなというふうに考えております。

再質問 13番 久野由美

最近、保証人を立てることが困難な人のために、そういった機能を専門に担う、保証人になりますというNPO法人や保証人代行企業、業者が多数出てきております。それだけ社会的なニーズがあるということかと思います。しかし、弁護士をきちんと立てて行っているNPO法人では、生活支援から入院保証人、最後は葬儀のほうまで行ってくれるそうですが、金額が、私が調べたところでは最低金額で180万円。生活保護受給者のためにということで特別支援計画があります。そちらでも24万円。ほかのNPO法人も見ました。やはり、プランによっては異なりますが、基本料金68万円から71万円、プラスオプション料金というふうになっているそうであります。また、ほかの企業では、保証人になるだけで1回3万1,500円。こういったものの中には玉石混交というふうに言われるものもあり、また、きちんとした企業であれば問題ないんでしょうが、中には高齢者をターゲットにした悪質な業者もいるというふうに伺います。そこでお伺いをいたします。足立区の社会福祉協議会で行っている高齢者安心生活支援事業というものがあります。この高齢者安心生活事業を御存じかどうか、また、もし御存じであれば、この事業を本町でも展開されるというおつもりはないか、お伺いをいたします。

答弁 民生部長 今村茂

今、議員お尋ねの足立区の例については、申しわけございません、残念ながら私のほうでは把握いたしておりません。以上でございます。

再質問 13番 久野由美

わかりました。これは入院時の保証人に準じた支援を行いますというふうな中身が入った生活支援事業でございます。ぜひ目を通していただければと思います。平成20年度、伊賀市社会福祉協議会が、厚労省社会福祉推進事業の補助を受け、地域福祉の推進における保証機能のあり方に関する研究事業報告書を発表いたしました。この報告書を読まれたことはおありですか。

答弁 民生部長 今村茂

申しわけございません、目を通しておりません。

再質問 13番 久野由美

もし読んでいらっしゃればまだまだお話が展開できたんですが、残念ですけれども、内容を若干説明いたしますと、保証人を探せない人々がふえている中、従来の枠組みにとらわれない問題として福祉的解決手法の開発が重要になってくるとの観点から、保証機能について調査研究をしたその報告書であります。その結果、地域できちんとサポートしていける仕組みやネットワークがあるならばこの保証人問題をクリアできるのではないか、そしてその中で、仮称でありますが、地域福祉安心保証システムの構築について研究され、提案されました。これまでは個人が保証の役割を果たしてきたが、少子化、高齢化の進行の中で保証人を得ることが困難となってきている今日、それにかわる機能を地域の中で見出し、活用することが必要との見解を出しております。先ほどの御答弁の中から、行政がかかわることには限界がある、病院と、それから個人との契約である、先ほどおっしゃったように、その保証人は民法で守られたもので、法律である等々の御答弁等をいただいてまいりました。ですが、このように、地域の中で、また、そこの、そこは社協のほうがこの研究をしたわけですけれども、中身は読んでいただければわかりますが、物すごく注目すべき内容のものになっております。伊賀市で各方面にアンケートをとったアンケート結果等も載っております。実際に読まれていない方に研究されて取り入れるお考えはないかということの御答弁を求めるのも酷かとは思いますが、この点について、こういうふうにされて実施に向けて協議されている自治体があるんだということなんですが、これについての見解はいかがでしょうか。

答弁 民生部長 今村茂

先ほど御質問の中でありましたとおり、民間の会社あるいはNPO法人が保証を肩がわりするというような事例は、調べた限りにおいては結構たくさんございます。本州のある県の社会福祉協議会では、いわゆる入院、入所もございますけれども、身元保証の責任を負うということで社会復帰の促進、あるいは地域生活の継続を可能とするように、身元保証の責務を社協が事業の中で担うというような事例はございます。連帯保証でありますとか身元保証の違いはございますけれども、入院した際の、いわゆる退院した、特に退院した際の後の安心感を与えるという意味合いにおいて、これらの社会福祉協議会等々で取り組んでおられる経過は承知をいたしているところでございます。本人の地域権利の擁護という意味合いからこれらのことが行われているというようなことだろうというふうに思っております。この取り組みについては大切なことかなというふうには思っております。先ほど御答弁の中で、関係機関に対して問題提起をさせていただきたいというお話を申し上げましたけれども、結果はともかくといたしまして、今後そういう取り組みについて研究ができないか等については、それらの関係機関とも意見交換はしてまいりたいというふうに思っております。いずれにいたしましても、こういう方々がふえてくることは十分予想されるわけでございますので、法律的な問題はございますけれども、その中で、どんな取り組みができるかについては今後問題提起はさせていただきたいというふうに思っているところでございます。以上でございます。

再質問 13番 久野由美

先ほどから申し上げたように、意見が一致しているところは、これからも保証人の確保の問題はさらに増加していくだろうということが一致した見解かとは思います。医療機関に申し入れをしていくが、その後どうなるかはわからない、また、協議の場があればしましょうという。ですが、医療機関に申し入れや協議ができないんだったら支援策が絶対に必要になってくるわけです。それは高齢者だけの問題ではなくて、今現在、実際に障害を持たれた方にとっても同じ状況が起きているというふうに思います。そして、今元気な私たちでさえ目前に迫る問題です。もっと勉強をしていただきたい。もっと研究をしていただきたい。そして、一辺倒なお返事だけで、民間に対する法律上の問題があって、行政が携わるには限界があるんだというふうな見方をされておりました。ですが、実際に、住んでよかった町音更というふうに言われるような取り組みを音更町はしているんでしょうか。さらに、3月定例のときにも一般質問の中で言わせていただきました。年をとっても住んでよかったというふうに実感していただける音更になるような努力をされているんでしょうか。病院と個人との契約と言って医療機関に働きかけはしない。相談者お一人お一人には個別に対応している、それは十分にわかっております。窓口の方々が一生懸命対応していらっしゃる。しかし、相談件数はふえる一方。それぞれの対応をそれぞれがしていればそれで住民サービスが整っているというふうにお考えなんでしょうか。本当の解決になっているというふうにお考えでしょうか。町民のために解決策を考えることは、毎日の業務だけをしていれば必要ないというふうにお考えでしょうか。疑問を持たない、解決策を論議しない、これは音更町の体質でしょうか。また、相談に来られる方、電話をかけられる方はまだいいほうです、対応していただけますから。ですが、来られない方はどうされているのか。ちなみに、先ほどの伊賀市の病院に行ったアンケート結果がありました。その中では、保証人が見つからなかった場合に入院を断るといった病院が何と14.3%もあったそうであります。先ほど述べた足立区の高齢者安心生活支援事業、また、新宿区もこれに似たような事業を行っておりました。そして先ほど言った伊賀市。そこだけが保証人制度に対し特別だったんでしょうか。保証人を立てることはごく当然のことに今はなっているんだというふうに御答弁の中にありました。ですが、それに対応できない方々がふえている、それをそのままにしておいていいというふうに考えていらっしゃるのかどうか。住民、市民の目線に立った、そして安心して暮らせるまちづくりを目指した試みを先ほど述べた例の中でそこの自治体ではされているんだというふうに私は判断をいたしました。音更町にそれは求めることは間違いでしょうか。まだ何もされていないことに対して答弁を求めるのは無理だというふうに思います。いつもであれば、調査研究をいたしてまいりたいというふうに御答弁をされるかと思いますが、その御答弁の後ぜひ御報告をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 民生部長 今村茂

もっと研究すべきでないのかと。住みなれた地域で高齢者、障害者が暮らし続けるためにもう少し勉強しなさいということでございます。そのとおりかなと。まだまだ私どものほうで研究・検討の努力が足りないと言われれば、そうかもしれません。私ども、ただ、決して一刀両断に、それについては手をこまねいて、何もしないということではございません。先ほど申し上げましたとおり、一定の意見交換の場等でそういう御提言もしてまいりたいというふうに思っておりますし、いろいろ御意見をいただきました。今後、先ほどお答えを先に言われましたので、あえて申し上げませんが、十分にその辺は御意見を踏まえてまいりたいというふうに思っております。何ができるかはこれからかなというふうには思いますが、そういうお困りの方がふえてくるのは十分予想されますので、その辺は十分に踏まえてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。

再質問 13番 久野由美

音更町が何もしていないというのは、決して職員一人一人に対してものを言っているわけでもありません。町民の方々にはそれぞれ窓口の方々が、先ほども言ったように親身になって対応していらっしゃるということは承知をしております。ですが、その奥にいらっしゃる方々、その方々はどうされているんでしょう。そういう方々が、そういう問題、相談がふえてきたときにどう対応していけばいいのかを考えていかなければならない立場にいらっしゃる方々が奥に座っていらっしゃるんじゃないですか。窓口対応だけで済むことであればいいですが、実際に今後避けて通れない問題ということは何度も申し上げているとおり、高齢者のみならず、障害を持たれた方、またはやはり単身世帯が多くなってきているこの状況で、対応策を組まなければいけないということで先に手をつけていらっしゃるところがあります。音更町は、どんなことにおいても先に手をつけるということはお得意ではないというか、されない傾向にあります。ですが、先進事例があります。そちらのほうをせめてやはり勉強していただきたい、そして町民目線でこれからの音更町を見ていっていただきたいし守っていっていただきたい。以前、音更町は福祉の町と呼ばれたことがあったと伺いました。私は、申しわけありません、福祉の町というイメージを持っておりませんでした。また音更町は福祉の町と皆さんに言っていただけるようなまちづくりを目指して、取り組みをさらに開始していただきたいというふうに思います。質問を終わります。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

医療機関での連帯保証人制度の話から高齢者社会に対応する全般的な話になったのかなというふうに聞いておりましたけれども、この入院保証人については、理由としては、経済的な理由と、それからそれ以外の、身寄りだとかそういった問題と二通りあるのかなというふうに思います。経済的な理由については、先ほど議員がおっしゃったように、民間の保証機関もございますので、そういった利用もあるのかなというふうに思っておりますが、近くに身寄りがない、また、経済的な問題でもってそういった機関も利用できないということであれば、これらについては放置できない問題でございます。ただ、といいながら、議員もおっしゃったように、北海道も11年前にそういった答弁をしながらいまだに解決ができていないというような事実もございます。これは音更町一人だけで解決できる問題ではないというふうに議員自身も認識されているのかなというふうに思っているところでございます。ただ、これからの高齢化社会を支える上で一番大事なことについては、『デフレの正体』という本に書いておりますが、これからデフレ社会、人口の波がデフレ社会を生んでいるんだということでございます。これからますます高齢化社会になってくれば、デフレ社会がもっと深刻化していくだろうというような本でございましたけれども、その中で、その理由は、今高齢者が持っている資産というのは、大体日本国でもって貯金されている1,400兆と言われる金額の中で、高齢者が持っている預貯金については1千兆円近いというような話でございました。その1千兆円のお金が大体亡くなった方が相続する、その被相続人の平均年齢が68歳というふうに書いておりました。高齢者が高齢者の財産を受け取る、そこには老後の心配がありますから、またそれが動かないで貯金に回っていく、これがデフレの正体の一番の原因ではないかというようなことでございます。それで今、高齢者を支えるために若い人たちの世代から高齢者にお金がどんどん回っていって、若い人がお金が使えないというような事態が発生してきているということであれば、日本国全体でもって税制だとかシステムを変えていかなければこれからの高齢社会を支えていくことは不可能だろうというふうに思っております。そういったことも含めながら我々は中央に向かって物事を発信していかなければだめなのかなというふうに思っておりますし、音更町でできることについては一生懸命勉強させていただきながら取り組んでまいりたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと存じます。総じて議員と見解が相違しているものではないなというふうに思っているところでございます。以上です。

再質問 13番 久野由美

町長から御答弁をいただきましたが、私は部長答弁で終わったほうがよかったんではないかと思います。町長とはやはり見解の相違がまた出てしまったかなというふうに残念に思います。私は、高齢者の方々が保証人を立てられない方がいる。それはお金がないから立てられないとか、そういうふうな問題ではないわけです。実際に高齢者の方々が皆さん年金生活で、皆さん生活困窮者かといったら、決してそうではありません。ですが、保証人を立てられないという、お金ではかえれない部分というのがどうしてもございます。先ほど、だからそういうニーズに合わせた企業、NPO法人等が出てきていて、そういうふうなところが高齢者の方々の保証人を肩がわりされているというふうな実態にあるんだというふうに思っております。今後見ていかなければならないこと、それは何か。高齢者はどこにいるのか。我が町にいるんです。北海道といいましてもこの音更町にもいらっしゃるんです。先ほどの数の中にも出てきました、おひとり暮らしの世帯も増加しているんです。その人たちをではだれが見ていくの。日本が見ていく。北海道が見ていく。音更町ではではどうなんだ。その姿勢を問うているわけです。それが先ほども言った足立区であり新宿区であり伊賀市であると私は思っております。高齢者の方々と一緒に生活をする、また、障害者の方々と一緒に生活をする、その上での生活支援、また、さまざまな問題点、それを一緒に解決していく、そういう町の姿勢はどうなんだということを最後に申し上げたいと思います。町長から御答弁いただくんであればそれでも構わないんですが、もしどのような御答弁をいただいても再質問はいたしません。ただ、見解は若干違っております。以上です。

答弁 副町長 赤間義章(副町長は2012年3月まで)

かなり厳しいお話しいただきました。私も福祉、保健やってまいりましたけれども、実際に病院に置いていただけない方、引き取ってくれという方、何人もおられました。そのときに我々は、別の病院を探して、そこに先生にお願いに行って、こういう状況だから何とか面倒見てくださいと、こういう仕事を、議員さん承知でないでしょうけれども、我々はそういう仕事をやってきております。身寄りのない方が亡くなったときには、町でもって病院に連れに行って、職員がお通夜をし、葬儀を出して、お骨も全部拾って、そして、無縁仏になりますけれども、そちらのほうにおまつりすると、そんなようなことで、町としてはできるだけのことを精いっぱいやってきていたことを忘れないでいただきたいと思っております。後ろにいる職員は何も考えていないと。そうではないんです。精いっぱい考えて、いろいろ手は打っております。それが議員さんの目に届くか届かないか、それはいろいろあろうかと思いますけれども、職員というのは、まさに管理職というのはそのためにいるスタッフでありますから、それは、そのような余り厳しいお話ではなくて、もっと職員を見る目というものも変えていただきたいなと、このように思っております。いずれにしても、高齢化社会どんどん進んでまいります。身寄りのない方がふえるというのもわかっておりますので、その辺のところは、議員さん、いろいろと御提言いただきましたので、実際にその調査研究をやっているというようなお話を伺いましたけれども、調査研究やった結果どういう動きになっているのか、その辺のところも私どもはよく調べて、できるものは当然やっていきたいと、そのように考えております。このような世の中ですからいろんなことが起こってまいりますけれども、職員は町民の幸せのために仕事をやっておりますので、もう少し温かい目で見ていただきたいと、このように思います。よろしくお願いいたします。

出典:音更町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月17日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる