音更町議会 平成22年第2回定例会 2010年6月14日
将来導入されるであろうと思われている補助金の一括交付金化の中身について
2010年6月14日、音更町議会の一般質問で、真田健男議員が「将来導入されるであろうと思われている補助金の一括交付金化の中身について」質問し、町長 寺山憲二、副町長 赤間義章、企画部長 西川友則、総務部長 今村茂が答弁しました。
- 質問者
- 真田健男 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、副町長 赤間義章、企画部長 西川友則、総務部長 今村茂
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 真田健男
通告いたしました一般質問、町民生活と行政の役割と、大変大ぶろしきを広げた質問をさせていただきます。町政は、町民の福祉の増進、産業振興や文化の普及や発展のために仕事をしております。町民の日常生活と多面的・総合的に深くかかわっております。出産や子育て、教育、就業支援や働く場の確保、さらには文化やスポーツ振興、生きがいづくり事業、高齢者福祉など、人が生まれてから死亡するまで、年代別、分野別に多様な行政サービスを提供しております。だれもが安心して生活すること、生きがいある生活、人生を望んでいると思いますが、これらのことは町民一人一人の経済状況が大きく影響していると思われます。充実した行政サービスを提供するためには、財源の確保も課題になってまいります。住民の願いの実現は、自治体行政、一自治体だけですべてに対応できるものでないことは明白でありますけれども、政治や経済状況が激変する今の社会状況の中、地方分権や地域主権の理念も含めて以下の質問をいたします。1つ目には、基幹産業の農業を初め、工業、建設土木、商業、観光などの業種別の音更町全体としての経済規模がどの程度になっているのか。産業振興と税収の関係、自主財源拡大の取り組みがどのようになっているのか。また、将来導入されるであろうと思われている補助金の一括交付金化の中身について説明をいただきたいと思います。2つ目は、概算で結構ですけれども、町民の所得総額、これがどの程度になっているのか、そしてその源泉、源泉と書きましたけれども、その内訳、さらには1人当たりの町民所得がどのようになっているのか。この1人当たりの町民所得、実質所得は年々減少してきているのではないかと予想されますが、最近の傾向がどのようになっているのか明らかにしていただきたいと思います。3つ目には、ふえ続けている生活保護世帯の経年的推移、5年程度で結構です。この生活保護を受けるようになった理由とそれぞれの比率、割合がどのようになっているか。4つ目には、市町村合併で「町村」より市が多くなりましたと通告いたしましたけれども、これは「町」です。町の数より市のほうが多くなったと。村を合わせればまだ町村のほうが多いという状況でございますけれども、市と町村では行政事務の内容にどのような違いがあるのか。また、市になる要件はどのようなものか。一般的には人口規模5万人というようなことは知られておりますけれども、高等学校が2つ以上必要だとか地域要件があるとか、いろいろな要素があるようでございますので、この市になる要件について明らかにしていただきたいと思います。5つ目には、今後のまちづくりを考える上で、各種の統計調査業務、この重要性が増してくると私は思いますけれども、現状の統計業務の内容がどのようになっているのか。業務の拡大や体制の強化、この検討も必要ではないかと考えますので、見解をお尋ねいたします。最後に、町民の生活レベルは改善・向上しているのか。あるいは低下してきているのか、どのように行政として分析、判断されているのか。民度、こういう言葉を使いましたけれども、住民の社会や政治、文化等に対する意識の問題、意識水準の問題ととらえておりますけれども、この町民のレベルアップ、これと行政の役割、これをどのように考えておられるか、答弁を求めるものでございます。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
町民生活と行政の役割についての御質問にお答えいたします。初めに、本町の業種別並びに全体の経済規模について、産業振興と税収の関係、自主財源の取り組みについて、また、補助金の一括交付金化の概要についてでありますが、農業、工業、商業など各産業の業種別の経済規模等につきまして、把握している状況を申し上げたいと存じます。農業につきましては、平成20年の町農業概要によりますと、総生産額は238億9,871万4千円となっております。工業につきましては、平成20年の工業統計調査によりますと、製造品出荷額は574億5,772万円、また、商業につきましては、平成19年の商業統計調査によりますと、年間販売額は800億4,155万円となっております。観光につきましては、平成21年の観光客入込数が132万9,800人で、日帰り客数は84万9,800人、また、延べ宿泊客数は50万3,100人となっております。建築土木などその他の事業につきましては、平成18年の事業所・企業統計調査によりますと、事業所数が859事業所で、従業員者数は7,625人となっております。なお、本町全体の経済規模につきましては、帯広市が実施しております市民経済計算年報のような調査を行っておりませんので、ただいま申し上げました状況で御理解を賜りたいと存じます。産業振興と税収の関係につきましては、IC工業団地に進出企業を誘致するとともに、既存の産業につきましても、経営基盤の強化や事業収益の向上に努めている事業主や組織等を支援しているところでありますが、そうしたことが地域経済の活性化や雇用の促進につながり、ひいては自主財源の根幹をなす町税の増収に寄与するものと考えております。また、ひもつき補助金の一括交付金化につきましては、国が各省ごとに使い道を決めていた自治体への補助金を役所の所管を超えた省庁横断型に改めて、各自治体が使い道を自己決定できる財源にするものであります。本町においても、国土交通省が一部先取りして新設した社会資本整備総合交付金を活用することとしており、地域住宅交付金や公共下水道事業補助金など、合わせて3億5,226万2千円を当初予算に計上しているところであります。次に、町民所得総額とその源泉、また、1人当たりの町民所得とその傾向についてでありますが、町民全体の所得総額を把握することは現実問題として無理がありますので、一つの判断材料として、平成21年度の市町村税課税状況等調査における個人町民税の所得割額課税者に係る数値でお答えいたします。土地譲渡所得など分離課税所得を除く所得総額は507億8,200万円で、このうち、給与所得者の所得総額は415億6,800万円、営業所得者の所得総額は20億1,800万円、農業所得者の所得総額は32億2,700万円、また、公的年金所得者を含むその他所得者の所得総額は39億6,900万円となっております。また、課税者は全体で1万8,431人となっておりますので、人当たりの所得額は275万5千円で、5年前と比較して35万5千円の減となっております。実質所得の傾向につきましては、所得から直接税や社会保険料などの非消費支出を差し引いた残額で消費や貯蓄に振り向けられるいわゆる可処分所得の動向となりますので、お答えできるものは持ち合わせていないところであります。ただ、先ほどお答えいたしました所得総額のうち、約8割を占める給与所得者の1人当たり所得額の状況を見ますと、年々、徐々にではありますが、減少しております。平成21年度の数値と5年前の数値を比較いたしますと18万2千円の減となっております。次に、生活保護世帯の過去5年間の推移と生活保護受給となった理由及び比率についてでありますが、平成17年度におきましては、被保護世帯数が325世帯、被保護人員は460人で、保護率は1.07パーセントなっております。以下、各年度の数値を順次申し上げますと、平成18年度は、被保護世帯数が339世帯、被保護人員は493人で、保護率は1.13%、平成19年度は、被保護世帯数360世帯、被保護人員527人、保護率1.19%、平成20年度は、被保護世帯数372世帯で、被保護人員539人、保護率1.20%、平成21年度は、被保護世帯数407世帯、被保護人員571人、保護率1.26%となっております。また、平成22年6月1日現在の被保護世帯数は414世帯で、その内訳は、高齢者世帯が145世帯、母子世帯が61世帯、傷病・障害世帯が157世帯、その他51世帯となっております。なお、これらの方々が生活保護を受給するに至った理由としては、病気や離婚、高齢による収入減などによるものであります。次に、市と町村における行政事務の違いと市になる要件についてでありますが、行政事務として一番大きな違いといたしましては、市になりますと福祉事務所を設置することが義務づけられております。福祉事務所は、生活保護法を含む福祉6法に定められております援護、育成または更生に関する事務を行う行政機関でありますが、設置することにより、関係手続を行ってから決定に至るまでの時間が短縮されますので、町民サービスの向上が図られる反面、設置に必要な職員を配置することのほか、生活保護費等の財政負担を伴うことになります。なお、福祉事務所につきましては、町村でも設置することが可能でありまして、平成22年4月1日現在、全国で31の町村に福祉事務所が設置されております。このほかの違いといたしましては、選挙管理委員会に書記長を置く必要があること、また、地方自治法第96条における議会の議決を要する事件のうち、工事または製造の請負並びに財産の取得または処分に係る条例で定める予定価格の金額基準が上がることなどが上げられます。市になる要件といたしましては、地方自治法第8条第1項の規定があり、人口5万人以上を有すること、当該普通地方公共団体の中心の市街地を形成している区域内にある戸数が全戸数の6割以上であること、商工業その他の都市的業態に従事する者及びその者と同一世帯に属する者の数が全人口の6割以上であること、前各号に定めるもののほか、当該都道府県の条例で定める都市的施設その他の都市としての要件を備えていることとなっております。また、北海道が定める市としての要件に関する条例に規定されておりますのは、税務署、公共職業安定所等の官署または総合振興局、振興局等の北海道の公署が5以上設けられていること、学校教育法に規定する高等学校が2以上設けられていること、公私立の図書館、博物館、公会堂、公民館、公園等の文化施設を2以上有すること、公営または私営の上水道、下水道、軌道またはバス等の施設を1以上有すること、銀行、会社及び工場の数並びにその規模が他の市に比べておおむね遜色がないこと、病院、診療所、劇場、映画館等の施設が相当数設けられていること、町村住民の担税力及びその町村の財政状況が北海道内の他の市に比べて遜色がないこと、商工業その他の都市的業態に従事する者及びその者と同一世帯に属する者の数が最近5カ年において増加の傾向にあり、かつ、将来市として発展すべき要件を有することとなっております。市になるためには、これらすべての要件を満たすことが必要となるほか、総務大臣に事前協議を行い、同意を得た上で、道議会において議決を経る必要があります。なお、本町の現況におきましては、人口と高等学校の数が要件として満たされていないほか、中心の市街地における戸数の割合につきましても協議が必要な要件になってくるかと考えております。次に、現状の統計業務の内容と業務の拡大及び体制の強化についてでありますが、本町では、国の委託に基づく19種類の統計調査を実施しております。国の所管省庁別に見ますと、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省となっており、多岐にわたるさまざまな調査が長年にわたって継続的に行われております。本年度本町が実施する調査は、国勢調査、学校基本調査、工業統計調査の3種類となっております。国の統計調査におきましては、法的根拠や強制力があることから調査票の回収率が高く、調査結果の信頼性についても極めて高いものとなっております。こうした統計調査は日本全国で同時期に行われることから、その調査結果は、国がさまざまな政策を分析する際に活用するのみならず、個人情報等に配慮した形で広く公表され、大学や企業でも活用されていると聞いております。調査結果は、実施した各地方自治体にも通知されますので、それぞれの市町村の企業の経済活動や農林業の生産状況、学校教育行政上の基礎資料など、各分野にわたる幅広い情報が得られることのほか、他の市町村との比較が可能なものもありますので、今後のまちづくりを進めていく基礎資料としても活用しているところであります。このようなことから、統計調査の種類につきましては現状で充足しているものと思っておりますし、また、本年の国勢調査のような大規模な調査を実施する場合には職員の増員を図るなど必要な措置を講じておりますので、御理解を賜りたいと存じます。最後に、町民の生活レベルの動向について、また、住民意識のレベルアップと行政の役割をどう考えているのかについてでありますが、昨今の厳しい経済情勢や先ほどお答えいたしました町民所得額の傾向、生活保護世帯の経年的な推移、さらには私や職員が町民の皆さんから直接お話を伺っている状況では、町民の生活ベルは残念ながら厳しい方向にあると認識しております。このような中で、町は町民の幸せを高めるための施策を講じていかなければならないわけでありますが、まずは町の健全財政をしっかりと維持していくことが責任ある行政を推進していく基本であると思っております。その上に立って、産業の振興と雇用の創出、子供の健やかな成長と高齢者や障害者の福祉の向上、安全・安心な生活基盤の整備、心と体を豊かにはぐくむ教育の振興などに鋭意取り組み、町民の皆さんが音更に住んでよかったと心底思えるまちづくりを計画的に進めていくことが行政の使命であり、責任であると考えているところであります。以上、答弁とさせていただきます。
質問 8番 真田健男
まず1点目でございますが、決定的な問題かどうかは別として、人が生活していく上でやはり一定の経済力といいますか、これが最低限求められてくるのかなということが言えるだろうと思うんです。これまでも私たち、町民の所得状況、階層別分布状況等を求めておりましたけれども、なかなかわかりませんということで、3年も5年も過ぎてきましたけれども、昨年の決算委員会で、幕別町ではこういう形で出していますよという資料をお見せしたところ、そういう形でなら出せますということで、ことしの予算委員会に初めて町民の所得分布、階層別のものが提出されましたけれども、本当に町民の生活実態を行政としてきちんと押さえるということが私は行政を進めていく上ではどうしても必要じゃないかなというふうにまず考えているところです。それと同時に、やはり一定の経済力、所得等を確保するためにはそれなりの産業がなければならない、だから産業の振興も図っていかなければならない。ただ、その産業でも、町の政策について、多くの町民も提言しますが、この議会等でも、今後の音更のあり方等を論議する上で、産業の現状がどうなっているのかというようなこともきちんと押さえられていない。個々のものを調べればわかるということはあるかと思いますが。そういう点でこの経済規模のことをお聞きしました。農業生産が238億、工業関係が574億、商業については800億、観光については入込数だけで、どれだけのいわゆる経済規模といいますか売り上げになっているのか行政として押さえていない。これは帯広市なんかであればちゃんと数字が出てくると思うんです。それが出ていない。建設関係では事業所と従業員数が出されておりますが、これらについても金額は出てこない。こういう中で、音更のこれからの産業構造といいますか、どういう方向に持っていく、あるいは行政としてどんな支援ができるか、どんなことをしなければならないのかというようなことが出てこないということになると思うんです。そこでこの経済規模の問題取り上げました。これは後の問題とも絡んでくると私自身は思っているんですが、まずこのことについて、それで町村の行政としてはいいんだという思いなのかどうか、まずお聞きしたいと思います。
答弁 副町長 赤間義章(副町長は2012年3月まで)
いろんな業種の状況を的確にとらえるというのは大事なことだろうと思います。答弁書でも帯広市のことを申し上げておりますけれども、そういったことができればより近いものになっていくのかなと思っておりますけれども、要はいろいろな状況を把握して行政として何をするのかなと、そこのところが大事なところだと思うんです。その必要性をどうとらえるかもあるものですから、まだ今の時点では私どもはそこまでは必要ないだろうという判断で、国の言っております統計調査に基づいてやっていると。ただ、所得調査につきましては、たしか例年、町独自で、課税状況から持ってきまして分析をしているというような状況でございます。
質問 8番 真田健男
所得調査は、言われましたけれども、それは後でやりますが、産業振興ということはしょっちゅういろんなところで言っていますし、町の方針にもなっていると思うんです。産業振興を図っていく、そのために現状がどういう現状にあるのかということを押さえないでどうして産業振興ができるんですか。それは今、それほどの必要性を感じていないというのが実態なんだと思うんです。町民の所得、もちろん今の全国的なこの不景気の中で、音更だけが好景気なんていうようなことは考えられないと思いますけれども、不景気の中でも元気の出る町というか、頑張っている町というのはいっぱいあるわけです。そういう姿勢なり努力というのがこれから必要なんでないのか。そのためにこういうデータもきちんと押さえるということが私は必要だろうと思います。1つ、それから自主財源、産業振興と税収なんていうことも質問しましたけれども、今の地方自治体の財政、かなり交付税、交付金に頼っている面があります。基準財政需要額、これだけの費用がかかるだろうと。そして収入額、実際にはこれだけ入ったと。その差が交付税として措置されると、こういう仕組みもあって、自主的に頑張って税収を上げよう。もし上げたら、それ分交付税減らされるわけです。こういう仕組みになっていること自体問題なんですが、やはり産業を興し、住民の所得確保、仕事場の確保、これを自治体として、もちろん限界あるのは前提として言うわけですけれども、そういう視点でやらないと、自主財源の確保に努めていますということはよく言われますけれども、本当にやる気があるのかなと。税収部分で入ってこなかったらそれは交付税で補填されますよ、頑張って税収上げたらそれ分交付税減らされるんだというような考えの中でいては産業振興もおぼつかないんではないかと。もちろん、産業振興して企業向けの税収だけ当てにしているわけではありません。町民個人の税負担の問題もありますが、全体としてそこのところをもっと考えていく必要あるんではないか。それから、一括交付金の問題をお聞きしたのは、この答弁ではそれほど詳しくは触れられておりませんけれども、今までの事業ごとの補助金、各省庁でこういうメニューがありますよといって、うちにとってはどのメニューが一番有利かなというようなことで今まで補助の申請、採択を受けてきたと思うんですが、今度は一括交付金。ただ、その一括交付金の中身がまだまだわからない、どんなふうになるものなのか。今まで市町村の自治体に補助金として来ていた総額が保障されるものなのか。あるいは都道府県に分配されて、そこからまた市町村に来るものなのか。ただ、お金色つきじゃないんですが、今言われているところでは、福祉関係だとか教育関係だとか基盤整備関係だとか、そういう大くくりの中で一括交付金が交付されるのではないか。ですから、今までの補助金とは決定的に違って、うちの町ではこういう施策なりこういう取り組みをするからこの交付されたものを使うんだという、本当に自治体の姿勢が問われる形になるだろうと思うんです。今までは、全部を求めているわけではないけれども、制度としてこういう補助メニューがあるからそれにつく、それから今度決定的に転換をしなければならない。補助金を受ける自治体、職員が頭を使って政策を決めていかなければならないという時代になるということだと思うんです。ですから、そういう心構えというか。理解が違うということであればそれは指摘していただいて結構ですけれども、この税収の問題、交付税の問題、さらには一括交付金の問題で今申しましたけれども、これについてはどのようにお考えになっていますか、再度答弁をお願いします。
答弁 企画部長 西川友則
2点御質問あったかと思います。まず1点目につきましては、先ほど、産業の振興、これに伴って、税収をふやすために産業の振興は不可欠でないのかと。一方で、税収が減れば、その分は交付税で補てんされるというような議員のお話しございました。産業振興については、まさにあらゆる角度から産業振興を図っていかなければならない、さまざまな分野で。ただ、先ほど言った税収の部分については、税収がふえる場合は、ふえても減っても75%しかカウントされないということで、税収がふえればふえるほど市町村にとっては有利な形になると、ここだけはそういうふうに理解をしていただきたいというふうに思います。それと、今一括交付金のお話がございました。確かにこれは、国が自治体向けの補助金として20兆円ございます。これをどういうような形で配分していくか。市町村にとって自由度の高い総合交付金にしていくということでございまして、まずは初年度として、国土交通省が所管している交付金をいわゆる流用が可能な交付金体系にしていくという取り組みから始まっております。しかし、それだけでは単なる補助金が国土交通省の中で動いているだけの交付金でありまして、将来的にはこれがまさに三位一体の改革で行われた税源移譲と、ここに結びつくことが一番いいというような地方6団体のお話もございます。究極はここにあるのではないのかと。その過渡期が本年度行われた社会資本整備交付金というふうに理解しております。
質問 8番 真田健男
その辺は改めてまた質問もさせていただきたいと思います。次の問題、町民所得ですけれども、これでも507億、400、50、80ということで900…1千億ちょいという、1千億強の町民所得かなと。これらについても、ただ、1人当たりで見ると275万で35万ほど減っているというふうに答弁されましたけれども、これらも景気低迷やら国の政策によってこういう結果になっているんではないかと思うんです。国全体で言えば、この10年間、対前年度比で下がっているというのが実態ですから、それらに併行した流れだと思うんです。ただ、その一方で、かといって税負担は軽くなったのかといったら、そんなことはない、収入が減る中で税負担はふえていく。個別、国保にしたって後期高齢者にしたって介護にしたって、それぞれの事業運営の論理はありますから、それはそれで理解をするところですが、それを行政は、ただそういう事態だということで見ているということだけで、見ているしかないのかどうか。そこにどんなことができるのか。自治体ですから、これは住民自治、ここの地域を治めていくのが仕事だと思うんです。町民の生活実態とは無関係に自治体としてやらなければならない仕事だけやっているんですということでは、私は、これからの自治体のあり方として、そういうことはもう改善していかなければならない時代なんではないかというふうに思っておりますけれども、この町民の所得と課税問題、行政のあり方、これらについて、再度、どういうふうに考えていらっしゃるかお聞きをしたいと思います。
答弁 総務部長 今村茂(総務部長は2011年3月まで)
なかなか難しい御質問だというふうに思っております。税を担当する者といたしましては、大きくは国の法律、地方税法というもとで課税、一番根幹はそこにございますので、現在の仕組みの中で課税をするというところは基本かなというふうには思っております。ただ、議員の御指摘は、ただそれをひたすら続けていくのか。基本的な仕事としては、町村の役割としてはそういうことかもしれませんけれども、これだけ地方分権が進む、地方主権というような話になってまいりますと、国に対していろんな機会を通じて、一人音更町の問題としてではなく、地方財源のあり方についても十分求めるべきところは求めていかなければならないものというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上でございます。
質問 8番 真田健男
課題をいっぱい出しましたので、ちょっと半分も行きそうもありませんけれども、それらも引き続き議論をさせていただきたい。それから、生活保護の問題では、実態としてはわかりましたけれども、これらをやっぱり行政として、社会的な要因による生活保護世帯の急増というふうにとらえる必要があるんではないかと。私、特に、なぜ生活保護を受けるようになったか、その理由等をお聞きしまして、その比率もできたらと思ったんですが、病気や離婚や高齢による収入減としか書かれていないわけですけれども、当然これに失業等の問題も入るでしょうし。だから、これを単に個人の問題、小泉構造改革以来、自己責任的な受けとめが一般化されているかと思うんですが、社会的な要因でこういうふうに生活保護を受けざるを得ない事態が広がっているということを行政としても押さえる必要があるんではないかというふうに思いますが、これについては意見としてだけ出しておきたいと思います。次に、市町村の問題ですが、確かに住民にとっては市であろうが町村であろうが、それほど大きな住みやすさ、住みにくさという、住んでいることによる違いというのはないんだろうと思うんですが、行政サービスの立場に立ったら、市なら当然市民に返していくような情報も、町村の場合にはそこまでの必要性は感じないと。各種のデータなんかでもそうなんですけれども。だから、行政サービスに違いがあるというところが私は一番大きな問題ではないのか。それが特に住民生活、町民生活にかかわるデータ、これがなかなか出ない。それはそういう必要性というか、求められることも少なかったのかもしれないし、それを町民全体に共有するという意識といいますか、必要性、これが弱かったということでこういう実態になっているんではないかなというふうに思うわけです。確かに市町村合併、それの一つの大きな要因とされたのは、この分権時代を迎えて、受け皿整備、いろんな事務が市町村に国や道から権限が移譲されても、本当にそれを住民のために行政サービスに転化できるかどうかという心配がある。だから、一定の受け皿として基礎自治体のキャパを大きくしなければならない。だから、先ほどの情報あるいは統計なんかも、一定の職員体制も当然必要でしょうし、町村の場合ですと、町村の行政事務、横並びで、多くの町村は1万とか2万とかというところが多いわけですけれども、音更、4万5千を超えた町村、市の場合ですと特例で3万というのもありますけれども、基本的には5万、10万、20万、それこそ政令都市100万以上のところまであって、そういう中で市の行政というのはやられているわけです。いろんな政策を検討する場合でも、よその市の施策等の比較検討もしながら進められる。ただ、町村の場合にはやっぱり。それと、町村より市のほうが格上だ、格が上だみたいな見方も一部にあるかもしれないんですが、そういう問題とは別に、そのやっている中身、行政サービスで、市ならやれるものを、町村だから、まだそこまでの要求もないからやらないというようなことであれば問題だ。法的に先ほど市と町村との事務事業の違い、一定度説明ありましたけれども、やはり音更ぐらいの規模になったら、私は何度も言っていますが、市並みの行政サービスを考える、施策をつくる場合等ですね。それがもう必要なんでないかなというふうに思っていますけれども、町村の横並び意識で、そこと比べてうちは遜色ないよというようなことでは今後の将来発展ないんでないか。やっぱり自治体の、何が発展かというのももちろんありますけれども、村から町になり、町から市になりというのも一定の法則的なものもあるんではないか。決して市にさえなればいいということを言わんとしているわけではないわけですけれども、この辺の、住民に対する行政サービス、ここの点で、現状と、あるいは市等と比較した中での考えをどんなふうに思っておられるか。これまで音更町の行政ずっと続けてきたからこのままでいいんだというのも一つの考えかもしれませんけれども、今の、自治体間競争なんていう言葉は余り好きじゃありませんけれども、そういう時代に入っていくわけですから、そういう中でどのように考えていらっしゃるか、再度お聞きしたいと思います。
答弁 副町長 赤間義章(副町長は2012年3月まで)
決してほかの町と一緒だからいいという、そんな情けない考えは持っておりません。町民にとって何が必要か、そこのところを考えながら我々は職員ともども知恵を出し合いながら努力しているわけでありまして、市だから、市でなければできないという、先ほど答弁申し上げました福祉の関係はまさにそうでありますけれども、そういったものはやりたくてもできない部分はあるわけですけれども、それ以外のものは町民の意向を聞きながら積極的にやっていく、この考え方は変わらないと、このように思っております。
質問 8番 真田健男
ですから、市なら提供できている、例えば雇用統計にしても所得統計にしても、各種の福祉施策や教育施策等なんかの情報がきちんと、求めたらすぐに返ってくる状況ではないんです、現状は。それでも今やむを得ないというか、そういう状況じゃないかと思うんです。ですから、そこのところで私、ぜひこの調査の問題、各種統計等の問題、自分の頭で町の将来像というか、各種の問題についてやっぱり頑張ってつくっていかなければならない。町には何本もの長期計画も各所管ごとにあると思うんですが、これまで、多くはコンサル、コンサルは一概には全然否定しないんですけれども、まず役場職員のところで情報を、現状を押さえた上で今後のあり方なり政策を考えていくということが大事。そのためには現状。現在の音更町の行政が全部おくれているとかそういうつもりはないんです。この種の問題というのは常に上にというか、もっとレベルアップをしていかなければならないという視点から私は発言しているつもりなんですけれども、そういう意味でこの情報の統計等の業務を私は強めるべきだ。ただ、この間、行革もあり、人件費等の問題もあり、なかなか、国が行う統計調査等に限定をしてきました。先ほど言いました町民経済計算年報なんかも、平成12年までですか、これはつくられていたけれども、その後はつくられていない。帯広市はそういうものを毎年出して、市民の生活実態も公表をしている。ですから、私はこういう分野の業務、行革等々もありながらも、それこそ選択と集中で今後に生かすべき分野として補強、拡大していくということが必要ではないかというふうに思っていますが、この点でも再度答弁をいただきたいと思います。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
統計の事務について再三のお尋ねでございますけれども、少なくとも北海道庁さんは国の指定統計調査以外はやっていない。すべて条例も廃止して、道独自の統計はやめました。それは、統計については、やはり法的根拠がしっかりしなかったら、出してくれなくても、何も効力は発しないというようなことから、道も指定統計はやっておりません。音更町と同じ統計しかやっていないというような形になっております。農業所得についても、音更町独自で毎年農業所得の推計を出しておりましたけれども、それも数年前から北海道庁さん数字出すのをやめました。それでもって、音更町もじゃ同じ単価を使えなくなったということで、音更町もそういった統計をやめているというのが実態でございます。真田議員、産業振興のためにいろいろと数字が必要だろうというようなお話がございましたけれども、多分真田議員が頭の中で思っている傾向と数字が持っている傾向はほとんど同じだろうというふうに思っています。我々もそういった考え方でもって、どこの分野が今、税の関係だとかそういうのから見て、どこの分野の振興していかなければならないんだというようなことをある程度把握しながら産業振興に努めているところでございますので、余り細かい数字が確かにとれないことは事実かと思いますけれども、傾向としてそういった傾向にあるだろうというふうに思うことについては、税だとかそういうものを見比べながら把握をしていきたいというふうに思っていますので、ただ単に統計事務をやっていないからということでその数字がわからないのではないかというようなことは、決してそういうことはないだろうというふうに思っております。以上です。
質問 8番 真田健男
大まかでそれらが理解できないわけではないんですが、物事を考えるというのは、その人の置かれた立場でしか考えられないんです。今まで長く音更の役場の中で仕事をしてきて、今までも頑張っているのは評価はできるんですが、さらなる一歩をやっぱり求めるというチャレンジというのも必要だろうと思うんです。今やっていることは間違っていないんだ、それはそうだろう。しかし、それでいいのかといったら、またもう一歩上がる必要がある。例えば、先ほどの佐藤和也議員とのあれでも出ましたけれども、町民目線だとか協働のパートナーシップの問題、町長が町民の側に身を置いてという言い方もするし、町民目線とも言う。それは、今までの行政でそうなっていないから今そういうテーマが出されてきているわけでしょう。町民目線の町政がこれまでもずっとやられているんであれば、今さらそんなことを言う問題ではないと思うんです。今までそこが弱かった、それをさらに強めようということでそういう理念、基本的な考えが出されてきていると思うんです。だから、そういう視点で物事をさらに考える必要が私はあるだろうと。だから、町民の生活、暮らしに寄り添った形で行政をつかさどる必要があるんではないか。もちろん法体系、行政の仕組みの中でやっているわけですから、それらに従った中ででも、やり方や視点によってまた違ったものが出てくると。特に、これまでの行政、やっぱり基本的には経済的に一定度立場のある方々によって行政等の方向性がつくられてきた。しかし、今本当に大変な状況になってきているという新たな時代状況もあるわけですから、もっとそこへ寄り添った、あるいはそれらの意を酌んだ行政をこれから今まで以上に強めるという視点や姿勢が必要ではないか、私はそういうふうに思います。そんな中で、ぜひ、まだまだ質問したいことはありますけれども、ぜひ早目にという要望もあるようですから、この辺で終わりたいと思いますが、総括的に再度町長から答弁をいただければというふうに思います。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
町民の皆さんが生活が苦しくなっているというのはそのとおりだというふうに思いますし、町民の皆さんと一緒になってこれから行政をつくっていく上では、町民の皆さんに寄り添ってというような表現されていましたけれども、行政として一生懸命応援するところは応援する、協力していただくところは協力する。やはりこれからのまちづくりを考えていく上では、若い人が定着していく上では働く場所というのが絶対必要でございますので、流した汗が報われるような、そういった社会、菅総理は最少不幸社会をつくっていくんだというようなことでございますけれども、そういったことでもって、町民の皆さんが不幸になるというような要因をできるだけ少なくしていくというようなことを心がけながら行政を進めてまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願い申し上げます。以上でございます。