みんなの議会

音更町議会 平成21年第1回定例会 2009年3月10日

今後の自治体行政について

2009年3月10日、音更町議会の一般質問で、真田健男議員が「今後の自治体行政について」質問し、町長 山口武敏、教育長 赤間義章が答弁しました。

質問者
真田健男 議員
答弁者
町長 山口武敏、教育長 赤間義章

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 8番 真田健男

通告いたしました今後の自治体行政について質問をさせていただきます。山口町長、3期12年間の町政執行、本当に御苦労さまでした。通告用紙に「御苦労さま」と書きましたら、役所用語では「お疲れさま」ということで、通告書が変更になっているかと思います。12年間、私は毎定例会ごとに一般質問をさせていただきましたけれども、2回の選挙後の緊急質問を入れるとちょうど50回目ということになるのではないかというふうに思っております。山口町長に対しましては、最後の一般質問ということになると思います。今後は新しい町長にバトンタッチされるわけでございますけれども、これまでの経験から、今後の行政のあるべき姿等について感想的な見解といいますか、ここで断定するわけにもいかないでしょうから、その思いのたけをぜひ率直に語っていただきたいという思いで伺いたいと思います。もちろん新町長の基本理念や政策を拘束するというようなことはできないわけでございますけれども、行政は継続するという観点で質問をさせていただきたいというふうに思っております。主に三つほどお聞きをしたいと思います。まず最初の問題は、地方自治体の仕事は福祉や教育が基本的な仕事というふうに言われておりますけれども、行政が行う全ての行政事務は法律にのっとって、法律に基づいて執行されておりますけれども、市町村それぞれによって特色ある施策を実行しております。それらの根拠法、国の法律は一つなわけですけれども、それぞれの自治体でさまざまな施策になっておりますけれども、それらの要因の大きなものはどのようにとらえていらっしゃるかどうか。まず、この点をお聞きをしたいというふうに思います。二つ目といたしまして、教育行政に関してでございます。町民から見れば、教育行政も町が直接行っているというふうに見えるわけでございますけれども、実際には町長部局と教育委員会、相対的に独立して分離されている。ここのところがなかなか町民にはわからない問題ではないかというふうに思いますけれども、教育行政を町長部局から切り離す、もちろん法律がそうなっているわけですけれども、執行者としてその分離する理由をどのようにとらえているか、分離することのメリットやデメリット、これをどのようにとらえているか。そしてまた、現在の音更町の教育行政が相対的独自性・独立性を持っていると言いましたけれども、その求められている役割が十分発揮されているのかどうか。そしてまた、この間町政を執行してきて、この教育行政について改善といいますか、現状を踏まえた上で改善するような側面があると思っていらっしゃるかどうか。この点についてお聞きをしたいというふうに思います。二つ目の問題としては、地方自治のあり方についてであります。つい最近の例でございますが、国の直轄事業等をめぐりまして、ある府知事と書きましたけれども大阪府知事ですね。「国と地方の関係は奴隷関係だ」と、国に言われるまま負担をしなければならないのかという趣旨の発言をいたしました。これに対しまして、国交省の幹部は「そもそも国に地方が反対するなんて、行政制度は想定していない」、こういう見解を表明いたしました。このような中で、地方自治が実際には行われているわけでございます。予算や補助金、これらを市町村は北海道でいえば道や国に依存する部分が相当にあるわけでございます。国と地方自治体、市町村との関係がどのようにあるべきか。地方分権も強調されております。あるいは、地方政府という言い方もされるような時代になりました。そういう中で、国との関係を、これまでの行政執行を通して率直にどんな思いをお持ちか、お答えをいただきたいと思います。二つ目といたしましては、税制や医療制度、福祉制度、最近は目まぐるしく変わってきております。国の要綱が発表されない中でも実施が迫られる、準備をしなければならない、こういう事態が最近は数多く出てきているのではないか。ある意味では場当たり的も言えるような制度変更等が続出しているのではないかというふうに私は考えますけれども、最近の国の政治や政策の動向について、地方行政を執行する首長として、どのような思いをお持ちか、これらについても答弁をいただきたいというふうに思います。三つ目の問題といたしましては、自治体行政を進めていく上に当たって、住民と行政の信頼を高める、このことが今どこの自治体でも重視され、また取り組まれているのではないかというふうに思います。民主主義とは民が主ということですけれども、この民主主義に近づけるといいますか、より民主主義を実現しようとすれば、いわゆる統治する者と統治される者、市町村においては統治・非統治というのはなじまないとは思いますけれども、政治や行政においては、やはり執行者が統治する立場に立つであろうと。住民が統治されるといいますか、その行政の中で生活をするということになるわけですけれども、この統治する者と統治される者との距離を限りなく狭めていく完全な民主主義というのは恐らくないであろうと。どれだけその理念に近づいていくのかということが民主主義ではないかというふうにも言われておりますけれども、町民との信頼感を深めるために、この間、どのような努力をされてきたか。最も重視してきた考えや取り組み等、そして今後の課題等についてもお伺いをしたいと思います。この課題では、二つ目の問題として、この10年来、行政の姿勢や職員の町民に対する対応などが改善されてきているというふうに私自身も感じておりますし、行政の内容についても多少なりとも勉強もさせていただきましたけれども、さらなるいわゆる意識改革、行政としても、あるいは役場職員としても、意識改革が求められているのではないかというふうに思いますけれども、その意識改革の内容や方向性等についての見解をお伺いしたいと思います。最後に、この12年間の町政執行の中で、思い出深い政策といいますか、いろいろな感慨があるのではないかというふうに思いますので、それらの施策や取り組み、さらには御苦労された中身等について、最後に披瀝をしていただきたい。そのことを申し上げまして、私の質問といたします。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

真田議員の私に対する一般質問が50回目ということで、その多さに改めて敬服するとともに、これが最後の答弁ということで、感慨深いものがございます。一項目ずつそれぞれ項目を上げて御質問いただいておりますけれども、ただ、中身が非常に広うございますので、一括してお答えをさせていただくということで御理解をいただきたいと思います。その中身については御質問のそれぞれに触れておりますので、そのような受けとめ方でよろしくお願いをしたいと存じます。福祉と教育は行政施策の中で最も重要と思っております。まず、福祉施策の充実は、財政基盤が最も重要であり、相まって、町民の関心の高さや理解と協力、さらには、施策を創造する職員の資質、福祉団体や関係者との連携強化などが相乗することにより、より効果の高い福祉施策をつくり上げていくものと思います。また、教育行政は、政治や宗教の影響力を受けない中立の立場で独立した教育委員会の設置が法律で定められ、誠実に管理・運営されているところであります。ただ、施設整備などは、町財政とも深くかかわり合いがありますので、町長である私の予算調製権の範囲において、教育委員会と連携し執行しているところであります。なお、これまでの関係については、特に改善を要することはないと思っております。地方自治のあり方につきましては、今後ますます地方分権が推進されると思われますが、権限と財源の移譲が車の両輪でなければなりませんし、権限移譲が住民にとって有益なものとなるよう自治体としての体制整備も必要であり、広域連携や広域連合など多様な形態に対応することの検討も必要と考えております。国の制度改正等につきましては、少子高齢化などの急速で多様な情勢変化に対応するため行っていると認識しておりますが、余りにも短期間で行われており、町民周知や理解が十分図られているか、若干不安を持つものであります。国の危機的な財政状況を踏まえ、国民が安心して暮らせるよう将来にわたる社会保障制度を初め、財源確保の税制改革など、明確なビジョンを示す必要があろうと考えるところであります。住民と行政の信頼を高めるため、私はこれまで町民とのパートナーシップによるまちづくりを進め、公平・公正な姿勢で町民の声に真剣に耳を傾けてまいりました。また、職員にも同じ意識を持って、町民の立場に立って職務を遂行するよう求めてまいりました。今後も「まちづくり基本条例」をもとに、町民全体のサービス提供者として職員の資質を高めるとともに、町民と協働してまちづくりを進める意識を、さらに強く持つことが必要であろうと思います。最後になりますが、私は、これまで「住んでみたい、住んでよかった」と思えるまちづくりを目指し、力の限りを尽くしてまいりました。第4期総合計画に掲げた事業のうち、火葬場の整備を除き、一定のめどがついたものと思っております。全道的に人口が減少している市町村が多い中で、本町は着実に増加しており、総合計画の目標人口4万5千人まであとわずかに迫り、期間2年を残して達成されます。このことは、「住みよいまちづくり」に一定の評価をいただいたものと、うれしく思うところであります。12年間を顧みますと、全てに思いはありますが、就任以来、常に厳しい行財政運営にあって、町内のバランスに配慮しながら「選択と集中」の施策を推進してきたこと。財政健全化5カ年計画を策定し、身の丈に合ったまちづくりを進め、基金積み立てを含め、予想を上回る健全財政を引き継ぐことができたこと。行政改革を積極的に推進し、特に、懸案の診療所、サイクリングターミナル、保育所の三大改革を実現できたこと。職住一体のまちづくりのため、IC工業団地を造成し、企業誘致を積極的に推進したものの、社会経済の低迷から厳しい状況にあることなどが特に挙げられるかと思います。いろいろ思いはありますが、以上を申し上げまして答弁とさせていただきます。(拍手)

質問 8番 真田健男

はしなくも拍手が起きましたので、12年間の一つの評価かなというふうに私も受けとめさせていただきますけれども、やはり率直な思いをと言っても、公式の場ですので、なかなか予想されたような型どおりの答弁内容だったかなと受けとめたところでもあります。さらに少し再質問をさせていただきたいというふうに思います。まず、市町村行政の内容ですけれども、教育や福祉が最も大事だという認識ではそのとおり表明されたかなというふうに思います。それの要因として財政事情が許せばと、財政運営の問題と、そして町民の関心がそれらを遂行させるという答弁なのかなというふうに思いましたけれども、法律どおりの施策であれば、これは全国一律どこでも同じような行政が行われるわけですけれども、法律をもとにして、よく言う上乗せ・横出しといいますか、保育業務で言えば、ある自治体は6時までの延長保育をする、それをうちは7時までするというような上乗せ。さらには、一時預かりをするような、メニューにはないものを独自に追加するようなものが横出し施策として思われると思うんですが、要は、自治体ごとに上乗せ・横出しで競い合っているのが地方自治体行政なのかなと。それができるのが財政とそれぞれの地域要求ということなんだろうと思うんです。そういう点では、町民にとって行政がどういう役割を果たしているのか。全ての自治体でそれなりに努力をされているというふうに思いますけれども、音更の財政状況、あるいは地域の要求を踏まえたら、どんな施策が求められているのかということになると思うんですが、この福祉施策等で特に一般的に福祉の充実、重視ということは、どこの市町村長さんも言われると思うんですが、音更が置かれた状況の中で、どういうところを重視してやってこられたのか。もちろん答弁にもありましたように、バランスの問題でもあるだろうと思うんですね。福祉とそれ以外の分野であったり、あるいは他の市町村との関係であったり、それらがいろいろあるのではないかというふうに思いますけれども、特に山口町長12年の中で福祉を重視して取り組んできた考え、これについて再度お聞きをしたいというふうに思います。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

総体的というようなことで、先ほど一定の質問に対してお答えをさせていただきました。たまたま議員もおっしゃっているように、私も常日ごろ地域懇談会に行きますと、行政の最後の行き着くところは何かと、これは最後は福祉と教育しか残らない、福祉さえしっかりやっていれば選挙も大丈夫だというぐらい、行政の中でやっぱりそういう考え方が浸透しているのかなと思いますし、皆さんそう考えは違わないのではないかなというふうに思います。ただ、確かに独立した一つの一自治体でありますから、それぞれ町民の要望なり、あるいは議会という中での要望なり、そういうものをミックスしながら、バランスのとれたまちづくりを考えていかなければならない。そういう面では音更の位置といいますか、現在考えられることは、やはり多くの町民といえども、8,000人近くが帯広に勤めて、逆流組が2,000人ぐらいと言われておりますけれども、そういう中にあっても立地条件が非常に恵まれている。例えば、よその町村であれば、医療というのが今一番行政の中での課題といいますか、話題にもなっているわけでありまして、地方自治体で今病院を抱えているところは大変な財政難に陥っているし、大変だと。そういった点は、音更は前々から福祉の中の医療は帯広にゆだねると。何でもかんでも一自治体だからといってあれもこれもということよりも、やはり今あるものを有効に活用させていただきながら、これが一つの広域といいますか、連携といったものにつながっていくだろうと。そういった点は音更の置かれている存在といいますか、この位置が非常に優遇されているのかな、他町村にないものもあるのではないかなと。そういった点では、さっき議員もおっしゃったように、何といいましても、やはりバランスのとれた、特にまた先ほどの都市計画上のほうでも、完全とは言いませんけれども、ある程度やっぱり地区計画的なものを音更の特徴として、これらのまちづくりをしていくということになれば、どの人が携わってやるようになるかわかりませんけれども、やはりそんなようなことも考えた特色あるまちづくりといいますか。そういう点では考えていかなきゃならない、よそにないまた一つの悩みの種というようなことにもなりかねませんけれども、そういったことも十分考えて取り組んでいかなきゃならない、まちの形態をなしているのではないかなと、そんなふうにも思っております。

質問 8番 真田健男

この点ではもう1点だけなんですが、次の行政がどうあるべきかということにもかかわってくるとは思うんですが、いわゆる行政には所得再配分機能といいますか、税金はそれなりに集めて、国民の生活水準が一定のところまで保てるように、そこに住んでいる人たちに行政サービスをするという考えがあるのではないかなと。要するに、行政にとって経済的に一定度基盤ができている方よりは、そうでない人に応援をするという考えというのが行政にはある意味で求められているのではないかなと。それが福祉であったり、教育にもありますけれども。ただ、そのときに行政は経済的に弱い人だけを相手にしていればいいということではないのはそのとおりだと思うんですね。福祉や教育、さらには文化の振興だとか産業振興だとか、それこそいろんな問題を取り扱っていかなきゃならないですけれども、行政に求められている基本的な問題、所得再配分的な機能、こういう観点はどの程度あって運営されてきたのかどうか。その点も説明をいただきたいというふうに思います。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

たしか今から10年ぐらい前になりますかね、議会の中でも話があったと思いますけど、やはり行政は町民の貢献度によって行政を按分するべきではないかというお話がありました。それはたまたま商業者の方の発言でありましたけれども、そういう話をまともに受けて行政を展開するということになれば、サラリーマンが一番貢献度が高いということが言えるわけですけれども、さりとて今お話がありましたように、全て貢献度だけでやるということになりますと、ふつり合いな町にもなりますし、特に弱い者をということ、あるいは高額の者をということになりますと、どうしても足腰の強い財政力の基盤をしっかりしたまちづくりを考えていかなきゃならない、そんなふうにも思うわけでございます。いずれにしても、弱い者を救う、あるいは低い者を高くするということは、何らかの形でそれらを逆に考えていかなければ救いようがないというようなことにもなります。ですから、弱い者弱い者ばかりを見ているということは、何か強い者がやはり弱い者を助けるという作用がどうしても必要になってまいります。ですから、一面的に弱い人を助けるために、例えば高福祉・高負担ということが言われます。高福祉をするためには、やっぱり高負担で、ある程度、町民の皆さん方にも理解と協力を得ながらやっていかなきゃならない、取り組んでいかなきゃならない。また、行政の一端を担っていただくという、そういう考え方もやっぱり必要ではないかなと、そんなふうに思っております。休憩(午前11時03分)

質問 8番 真田健男

二つ目の教育関係のところで、なぜ町長部局から教育行政を切り離したかという理由についての説明が答弁にはなかったんですが、私の理解では、やはり戦前、国民を戦争へ駆り出すために教育が利用されたという反省から、戦後の法律では行政部局といいますか、そこと教育を切り離すことになったのではないかというふうに聞いているわけですけれども、そういう認識がまずは正しいのか。あるいは、そういうことだとするならば、その理念は生かされているのかどうかというところをお聞きをしたいわけですよ。これは教育委員長のほうがいいのかどうかわかりませんが、なぜ戦後、町長部局から教区行政が切り離されたのか。その理由について、再度お聞きをしたいと思います。

答弁 教育長 赤間義章(教育長は2009年3月まで)

今、お話がありましたように、戦前、そういった教育行政に対する批判がありまして、その反省から教育の地方自治、一般行政からの独立ということが住民統制の理念として、それを具体化する制度として教育委員会が発足したというのは、事実そのとおりでございます。

質問 8番 真田健男

続いて二つ目の地方自治の関係に移りますが、国との関係で、確かに国や道に予算、財源を依存していることは周知の事実なんですが、山口町長も長年役場職員として、その後、町長というようなことでかかわってきたわけですけれども、補助金等、法律的な、あるいは交付要件というのを満たせば、通常は補助金等を得られる。ところが、前に官官接待なんていう事件もありましたけれども、特定の情報をいち早くつかんで、予算なり補助金なりを獲得するのが職員であったり自治体であったりというような考えというのが、過去においてはあったのではないか。本来、やはり補助金というのは、どういう場合に交付されるというものがきちんと決まっているにもかかわらず、そういう実態、あるいは国に対して批判的なことを言うと、国の金は来ないよという中で行政をされてきたのではないかと。これは山口町長個人の問題ではなくて、これまでの行政というのはそういう中で行われてきたのではないかという思いを持っているんですが、それらについては、実際にこの間、過ごされてきてどんな見解をお持ちか。もちろん官官接待等はその後、是正はされておりますけれども、まだその名残というものが今の市町村行政にも私はあるんだろうというふうに思いますので、過去の経験からして、それらの問題についてはどんなふうに感じていらっしゃるか。ぜひお聞きをしたいと思います。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

正直申し上げて、やはり中央集権的な物の発想、考え方、ただ、今までとはちょっと違って、それこそ12月だとか予算の時期になりますと、陳情団といってお祭り行事のように、ありとあらゆる手段でわっしょいわっしょいで駆けつけたという、そういうのがありますけど、今はもう年末あるいは年度末になりましても、そういう動きがございません。そういう無駄な形式的なことにとらわれてやるべきではないと。やはり、その都度、必要に応じて国が地方交付税だとか補助金だとか、今では交付金という新しい制度もできております。そういうものの中で、問題はやる手法について、それぞれ市町村長からも強い要望が出ております。だから、これらのことについての補助金行政は非常に無駄があると言えばあるということになりますし、その辺のところの按分の方法をしからばどういうような方式でやるかというようなこともあるのかなと思いますけれども、今の段階では一挙には改革するというのは難しいかもしれませんけども、昔といいますか、古い時代を思えば、そんなことが当たり前のごとく行われておりました。無駄な出費というようなこともやっぱり出てくる。それをもう少し合法的に無駄のないやり方をやっぱり考えていくべきだということで、昔から見れば、かなりその辺のところは改善されているというふうに見受けております。

質問 8番 真田健男

予算の使い切りの問題なんかも昔はあっただろうと。それは年度末も含めてですけれども、その辺は改善をされてきた。ただ、改善してきたのは、もちろん国民世論がそうさせたのが基本的だというふうに思いますけれども、もう一方では、国もそれだけ地方に財政的な配分をするものがなくなったというか、国家財政が御承知のような状態になって、そういうことが進んだということも言えるのではないかなと。しかし、予算の面、今言われたようなことなんですが、従来はやはり国等の政策に、言葉は悪いですけれども、従順に従っていればちゃんと予算も来たと。しかし、最近はそれも難しいという中で、地方分権の考えも相まって、地方自治のあり方がやはり本来の方向へ近づいてきているのではないのかなというふうに私は思いますけれども、どうなんでしょうか。従来は、やはり地方自治体といえども、法律が決まればそれに従う、今回の定額給付金もそうですけれども、従来、とにかく国に従っていれば、地方自治体の運営ができたというような時代ではなかったのか。バブルが崩壊するまで、あるいはその後もまだまだ続いたと思うんですが、そういう点で、国と地方の関係、財政的な面から見て、どんな思いか。先ほどの答弁の中では、少子高齢化の中で国も財政難になって今の政策や国の政治があるのではないかという説明はされたところなんですが、地方自治体のほうから政策的にも意識的にも自立、独立するようなことが望ましいと思うんですが、体験を通して、その辺の変化というものをどんなふうに実感されているか。国と地方との関係でぜひお聞きをしたいというふうに思います。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

時代は刻々と変化をしていくといいますか、特にこれらの地方と国との関係といいますか、今まではほとんどが国が一つのメニュー化して、それに必要であらばどうぞというような形が非常に多かったわけでありますけども、最近の状況を見ていると、優秀な職員、人材を養成して人づくりをやって、逆に地方からのメニューを国が取り上げて、これを採用する、しない。あるいは、今まで補助金という制度だったんですけれども、事業によっては100%補助金、地方が一切負担をしなくても国が負担をする、まだまだそういう機運までいっておりませんけれども、今申し上げたように、中央集権的な考え方が、やはり地方があっての国だというような考え方に切りかわってきておりますし、これからどんどんそういう点では市町村の格差といいますか、そういうのもやはり優秀な人材をそろえて、どんどん地方行政を進めていく。そういうスタッフを持ったほうが、地方自治体といえども、ある程度、これは競争でございますから、いかにして生き残っていくか。そして、我が町に何が必要か。場合によっては、国のメニューだけではなくて、これが必要なんだということで、それを国にぶつけて、そして国から逆にそういったものを保障してもらうというような、特に最近は開発事業なんかは100%補助金、今までだったら50%とか70%の補助率でございましたけれども、最近は逆に国のメニューの中に地方に必要なものというような形の中でできていると。ですから、そういう点においては、今までのような何でもかんでも国が中心になっていくという時代も少し変わってきているのかなと。近い将来、そういう形になっていく形が将来的に見えてくるというふうに考えております。

質問 8番 真田健男

町政執行するに当たっては、もちろん町民中心のいろいろな施策等も行われるわけですけれども、やはり町というのは、音更町内においては役場というのは最大の雇用団体、あるいは仕事を発注する団体だと思うんですね。以前は一般会計でも200億ぐらいの時代もありましたし、全部入れると三百数十億のときもありましたけれども、職員もそうですし、それ以外の事業を発注することによっての雇用なんかを考えれば、最大の雇用者であり、発注者だと。そこから町の予算をどう獲得するかといいますか、業者団体だって相手にしなければならない。町民を相手にというのは失礼ですが、行政の対象として、町民だけじゃなくて各種団体と予算をめぐって、この辺での御苦労といいますか、これもバランスの問題になるのかもしれませんが、町民対象の施策と同時に業者なり各団体なり、これは補助金なんかともつながると思うんですけれども、この辺のバランスというのはどんなふうに考えて運営されてきたんでしょうか。町が雇用者であると同時に最大の発注者という立場にあって、そのトップとして町長は町政運営をされてきた。これは毎年の予算編成等にもその辺の考えというのは反映されたんだろうと思うんですが、事業者だとか団体等については町政を進める上でどんな気配りなり、あるいは考えを持って進めてこられたのか。その辺についてもお聞きをしたいと思います。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

行政そのものが総合行政といって、町民が生活する上において必要なものは全てのものと言っていいほど、行政のかかわり合いがあるのかなと、そんなふうに思っております。ただ、そういう中にありまして、やはり一般会計で250億ぐらいになりましょうか、そういったものは先ほどお話があったように、町の中で一番大きな動き、左右される、そういうものについてはやっぱり行政が一番かかわり合いが多いのかなと。当然、私どもも心情的に何でもかんでも安ければいい、そういうようなことだけでは終わらない。逆に町民を苦しめているというような結果にもなりかねませんから、その辺のあり方というものをしっかり考えていかなきゃならないし、町民の皆さん方にはある程度、行政も官公庁というだけじゃなくて、むしろ株式会社的な発想でこれから取り組んでいかなければなりませんし、また、そうかといって、地方の場合には行政が発注者というのが一番多いといいますか、左右されやすいわけでありますけれども、そんな中で行政の果たす役割というのは非常に大きなものがあると思います。ただ、全て行政がここでやれるものがあるかと。技術的な、あるいは総合力的なものがありますから、一様に全てというわけにはいきませんけれども、そういうことで私どもはできるだけ、「お買い物は町内で」ではないですけれども、やはりそんなことも考えながら取り組んでいき、行政がそこの民間企業をある程度育てていくと。その育てていくということは業者を育てるのではなくて、そこに働く労働者の立場、やはり人口もこれだけふえてまいりますと、いろんな面で行政も考えていかなければならないですし、取り組んでもいかなきゃならない。また、民間にとってはやっぱり行政がある程度頼りだということで、場合によってはちょっとした事件がいろいろ起きがちではありますけれども、その辺はきちっと締めた取り組み方でいかなきゃならないし、行政といえども何でもかんでもというようなわけにはいきませんから、その辺はしっかりと受けとめながら、音更町全体のバランスのとれたまちづくりを考えていかなきゃならないのではないかなと、そんなふうにも思っております。

質問 8番 真田健男

さらに行政と町民との関係では意識改革という問題も取り上げました。これも町長自身もそういうことでこの間、努力もされてきただろうと思います。ただ、町長自身が職員から特別職になって、町長の目から見た職員に対する意識改革といいますか、町も職員もそれなりに変わってきたと思いますけれども、さらに変わる必要があるというふうに、これはだれしも思っているのではないかと。職員時代の山口武敏と町長になってからの山口武敏とで、行政あるいは各種の施策、町民との関係等で、やっぱり見方というのは変わってきているのではないかな。もちろん初めてそういう立場になって実感したといいますか、その種のものというのは私はあるのではないかと。それをまたどう職員に伝えるか、わかってもらうかというような苦労もあるのではないかというふうに思うのですが、町長自身が特別職になって初めてわかったというような、あるいは職員にせめてこれぐらいはわかってもらいたいという問題があるのではないかと思うのですが、そのあたりについても、ざっくばらんにと言ってもなかなか難しいかとは思うんですが、意識改革という点で再度お聞きをしたいと思います。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

よく言います。人が変わるということは、仕事が変わる、立場が変わることによって、ある程度、人間性まで変わらないけれども、そういう立場立場によって変わっていくもの、それが人間としての一つの成長ではないかなというふうに思います。今、お話にありましたように、私どもも人間でありますから、やはり立場によって御都合主義というようなところも、自分には見えないかもしれないけど、人は感じているのかなと、そんなふうに思っておりますけれども、いずれにしましても、最小にして最大の力を出すといいますか、効力を出すということを考えていかなきゃならないですし、公的な人間でありますから、その辺は公平にやらなきゃならないというと同時に、自分の考え方もしっかり持って取り組んでいかなきゃならないというふうに思います。いずれにしても、行政そのものは町でもなければ議会でもない、最終的には町民という形になっていくのかなと、そんなふうに思いますから、我が町にとって何がやっぱりメリット・デメリットなのか。先ほども御意見いただいたように、やはり教育と福祉という形になっていけば、それなりの考え方を持った中で取り組んでいかなきゃならないのかなというふうに思います。非常に幅広いとらえ方になるかと思いますけれども、やはり私どもが常に行政を執行するということは、町民のためであり、音更町の発展のために取り組んでいくということになるのかなということでございます。それぞれ行政展開というのは、1年間かけて展開させていくわけでありますから、そういう中で、私自身としては今までにも職員と一緒になってというか、職員の先頭に立って、そして一緒になって、やっぱりそういうものに取り組んでいかなきゃならないのかなというふうに思っておりますので、そんなようなことでひとつ御理解をいただければなというふうに存じます。

質問 8番 真田健男

そろそろ時間なのかなという気はするわけですけれども、山口町長も12年間でいろいろ達成できた内容等について、先ほど一定の答弁はあったわけですけれども、この間、自己罰も何回か経験されたかな。今、説明があったように、本当にどこの首長さんも町民のためといいますか、住民のために頑張っていらっしゃることはわかるわけですけれども、不幸にしてといいますか、そういう事例も何度かこの間あっただろうというふうに思うんですね。決して私腹を肥やすだとか私利私欲のためにやっているなんていうことは考えないわけですけれども、往々にして最近の首長さんは、どちらかというと、謝ったり減俸したりというようなことで、役得みたいなものというのは昔ほどない状態になってきているんだろうなというふうに思うわけですけれども、ただ、これだけの町を運営していくといいますか、その点ではどなたかはそのかじ取り役をやるわけですね。もうすぐ選挙もあるわけですけれども、先ほど、イの一番に伝えてほしいという要望もありましたけれども、次期町長に対する申し送りといいますか、帝王学の伝授といいますか、その辺はあるんだろうと思うんですが、町長職について、12年間の最後の総括としてもし伝えるとしたら、新町長個人に伝えるものもあるでしょうけれども、町民に伝えるものもあるのではないかなという点で、町長職についてお聞きをしたいと思います。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

小刻みのお話の中で、ある程度のことについては一定の考え方をお聞き取りいただいたのかなと、そんなふうに思います。非常に町長職というのは名誉職的なところもございますし、今お話ししていましたように、謝ることばかりでなかなか頭を上げる暇がないという、そんな時代のときなのかもしれません。いずれにしましても、そういう点では、周りが見るよりは、やっぱり本当に町長として目配りもいろいろしなきゃならないというようなことと、ある程度自由といいますか、行動そのものも気をつけにゃならないというようなことからして、必ずしも町長職というのは楽なものではない、大変なものだというふうに思っております。やはりその辺のところは先ほども項目の中で何項目か出しました。いいことは何ぼでも言えるわけでありますけれども、その中で先ほども言いましたように、人口がふえていく、そのふえたものをどうやって定着させるか、定住させるか。それはやはり企業誘致だろうと。そういう若い人たちがそこに勤めることによって、住むところと働くところが一緒の町の中で考えて取り組んでいく。しかし、こういう時代でありますから、なかなか企業誘致とは、言葉では簡単でありますけれども、それでも高台地域には500人からの人が今働いていらっしゃいますから、決してゼロではないと思いますけれども、ただ、現実の問題、行政の中で、その必要性に絡んで、音更町の欠けるものは何かといえば、そういったものもある程度、危険だから危険だからといって何も取り組まないのではなくて、挑戦という考え方も持ってやらなきゃならないというふうに思っているところでもございます。そんなところで、ひとつ御勘弁をいただければなというふうに思います。

質問 8番 真田健男

この12年間、いろんな形で論議もさせていただきましたし、はねつけられたものが大半でございますが、取り入れていただいたものもあったなと思っております。いずれにいたしましても、12年間御苦労さまじゃなくて、お疲れさまと言わなきゃいけなのかもしれないのですが、それが今後の音更町政にやはり役立つような形で、役場、あるいは議会も一定の役割があると思うし、議員としてもそんな視点でやらなければならないのかなという思いもしているところです。いずれにいたしましても、3期12年御苦労さまということで、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

出典:音更町議会 平成21年第1回定例会 2009年3月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる