音更町議会 平成18年第2回定例会 2006年6月14日
子育て支援施策の拡充と施設の整備について
2006年6月14日、音更町議会の一般質問で、塩田潤一議員が「子育て支援施策の拡充と施設の整備について」質問し、町長 山口武敏が答弁しました。
- 質問者
- 塩田潤一 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 塩田潤一
お疲れのところでございますけれども、若干の時間をいただきまして、質問をしたいと思います。子育て支援施策の拡充と施設の整備について、一問一答方式で質問をいたしたいと思います。1人の女性が一生のうちに生む子供の数の平均値を示す合計特殊出生率は、一般質問通告後の6月1日の発表で、2005年には1.25となり、過去最低の値を更新し、現在の人口を維持するのに必要な2.08を大きく下回るなど、諸外国と比較しても少子化が急速に進んでおります。近年の急速な少子化は、将来の社会経済や児童の健全育成に深刻な影響を及ぼすことが心配されます。そのため、少子化の一つの要因と言われる子育ての負担感を軽減するとともに、次代を担う子供たちを健やかに育んでいくために、多様な保育ニーズへの対応や、子育てしやすい雇用環境の整備、母子保健・医療の充実など、総合的な対策を一層推進していく必要があります。本町も、北海道が行っている乳幼児医療給付事業にあわせ、就学前までの対象者に助成を実施し、所得の制限を撤廃するなど、前向きな姿勢は見られますが、今後の指針である音更町次世代育成支援対策行動計画を見るとき、具体的な施策が見えてきません。少子化の進行はますます進み、子供たちが健やかに育っていくための環境は厳しい状況にあります。子供たちが生き生きと暮らし、保護者が安心して子育てができる環境をつくっていくために、次の2点について、音更町の見解を伺います。一つ、さきに述べました乳幼児医療給付事業は、就学前まで対象としていますが、この給付事業を音更町独自で小学校児童の12歳まで拡大して実施してはどうか、伺います。二つ、子供を育てやすい環境づくりの一つとして、面積が広く、ゆとりがある、安全なユニバーサルデザインの公営住宅を推進してはどうか、伺います。以上でございます。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
子育て支援施策の拡充と施設の整備に関する御質問についてお答えをさせていただきます。最後の御質問ということでございますけれども、その結果も余り大きな期待ができないのかなと、あらかじめひとつお断りを申し上げておきたいと存じます。初めに、乳幼児医療給付事業対象年齢の拡大についてでありますが、乳幼児医療給付事業につきましては、疾病にかかりやすく、また、受診する機会の多い乳幼児を対象に、健康の保持と福祉の増進を図ることを目的として、昭和47年4月に町単独事業として創設し、更に昭和48年10月に北海道医療給付事業が創設されたことに伴い、その後は道との共同事業として実施しているものであります。対象年齢につきましては、現在では、道も町も入院、通院ともに就学前まででありますが、通院対象年齢については、平成13年10月から、それまでの3歳未満から4歳未満に、また、平成15年4月からは5歳未満にと、町単独で拡大を図ってきた経緯がございます。また、現在、町単独により、乳幼児医療給付事業の受給資格所得要件を廃止しているほか、3歳未満児及び市町村民税非課税世帯者に対して、初診時一部負担金を助成しており、本町としては、従前から各種健診等を含め、乳幼児の健康管理には特に意を用いてきたところでございます。御質問は、ただいまの対象年齢を12歳、小学校6年生まで拡大してはとのことでありますが、御指摘のとおり、将来を担う子供たちが健やかに成長し、また、親が安心して子育てができる環境づくりは、町政における重要課題でありますので、先ほど申し上げましたとおり、道の事業に上乗せして、町単独の拡大策を講じてまいりました。今後、医療保険制度改革の推移など、乳幼児医療を取り巻く状況を見きわめていかなければなりませんが、厳しい財政状況のもとでの対象年齢の拡大は難しいものと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。今御意見がございました12歳まで、もしこれを無料化すると、町の持ち出し事業費としては1億2千万円、これが毎年必要ということになるわけでございます。次に、子供を育てやすい環境づくりに向けた公営住宅の建設についてでありますが、町の公営住宅建設に当たっては、公共賃貸住宅再生マスタープラン変更計画に基づき、既存公営住宅の再生を主とした建て替え事業を進めております。現在、町の公営住宅は、政策空き家を除き、903戸を管理しており、住宅の広さの目安を示す住戸規模別の内訳は、1LDK41戸、2DK237戸、2LDK239戸、3DKが126戸、3LDKが260戸となっております。比較的面積の広い3DK、3LDKの戸数は全体の40%を占めております。昨年から建て替え事業を進めております桜が丘団地は、広さを重視し、2LDK、3LDKをほぼ同戸数で建設しております。広くゆとりのある住宅の建設につきましては、現在の入居者及び申込者世帯の多くが非常に小家族ではありますが、居住面積や住戸タイプの決定に当たっては、子育て支援の立場を十分踏まえ、慎重に検討してまいりたいと考えております。安全なユニバーサルデザインにつきましては、年齢や性別、障害の有無などに関係なく、だれもが安心して暮らせる公営住宅にするため、現行の公営住宅等整備基準のほか、北海道が示しております公営住宅等安心居住推進方針に基づき、ユニバーサルデザインの原則であります、だれもが公平に使えること、使う上での自由度が高いこと、簡単で直感的にわかる使用方法となっていること、必要な情報がすぐ理解できること、うっかり間違った操作などをしても危険につながらないデザインであること、無理な姿勢や強い力なしに楽に使用できること、接近して使えるような寸法、空間になっていること、これら七つの視点に立った設計に努めており、今後もこうした考え方で公営住宅の整備に当たってまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。
質問 5番 塩田潤一
冒頭から消極的な御答弁をいただきまして、大変恐縮してございます。私も多分そうだろうという予測の上で、再質問をさせていただきたいと思いますし、やはり今後、子育て支援の関係につきましては、国の関係も非常に力点を入れているところでございますから、やはり北海道の実例といいましょうか、実施している場所、また、それに近い形での部分の市町村などをまず皆さんに理解をしてただきたいなと思ってございます。北海道内の乳幼児の医療費助成事業にかかわって、上乗せを実施している市町村について述べたいと思います。12歳までの月末で実施しているところは留寿都村、12歳年度で実施している市町村は、新しく誕生しました北斗市、これは後でもう少し中身についてお知らせをしたいと思います。渡島支庁の七飯町、後志支庁の蘭越町、真狩村、空知支庁の浦臼町、十勝管内では更別村、それから、今年の8月から大樹町が実施いたします。15歳年度末で実施している町村は、後志支庁の黒松内町、泊村、神恵内村、古平町、釧路支庁の鶴居村、これら、北海道が実施している医療給付事業に上乗せしている町村が13カ所ございます。先ほども言いましたが、国も子育て支援に、児童手当、出産経費軽減、不妊治療などを重点に対策を講じまして、今日のテレビでは、長時間労働の短縮などなど検討されている状況もございます。その関係で、音更町も他の市町村と同じ横並びの事業でやれば余り意味がないのではないか。私は、そこで、一昨日の佐藤議員の論議でもありました、特色を持った施策の実現を図る必要があると思います。確かに財政難でございますが、やはり特色を持った、大胆な政策も必要と思いますが、その辺の見解を伺いたいと思います。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
議員から今提案されておりますように、乳幼児医療といいますか、いかにして、今、こういう世知辛い時代でありますし、いまいち景気が、少し上向きだと言いながらも、まだまだリストラがあるというような世の中には、余りこういう北海道あたりには変わりはないのではないかなと、そんな感じを受けております。ですから、いかにして、これは本当に日本全体で考えていかないと、将来、こういう人口構成が総体的にバランスが崩れてきている、また一方で、高齢化になっていけば、だれがそれを支え、負担していくかということになると、やはりこれから育っていく子供さんであるというようなことからしたら、今の日本を、本当にただ人間の数というだけではなくして、いかにして現状のこの国を支え、発展させていくか、そういうことにまで子供の少子化ということがつながっていき、本当に大きな日本の課題であり、そしてまた、重要な問題であるというようなことでございます。そういう中にして、いかにして若い人方に子供を生み育ててもらえるか、こういう醸成がどういうふうにして築いていくかということは非常に難しいことでございます。一方、医療だとか、言葉はよくありませんけれども、金銭だけでというようなことで人を動かしたら、出産に結びつけたりするということは、非常に難しいことではないのかなと、そんなふうに私自身も考えるところでもございます。いずれにしましても、議員も感じておられますように、音更町としても何とか特色のあるといいますか、そういうものを考えてというようなことでございます。この身近な問題としては、やはり健康維持といいますか、そういうものについて無料というようなことの扱いもまた一つの方法なのかなと。あるいはまた、もっと広い意味合いで、社会的にこういう子供さんを生み育てていく世の中といいますか、そういうものが容易にできるような、そして安心ができてというようなことが一番必要ではないのかなと、そんなふうに思っております。特に、先ほども申し上げました医療の関係については、音更町も今まで、一挙にとは言いませんけれども、何とか道に負けず劣らずの考え方で、むしろ今は道と一緒にと、こういうようなことでもございます。そういう中で、こういう御意見をいただいて、実際に担当とも中身について、それではどのぐらいの経費が必要なのかというようなことになりますと、先ほど申し上げましたような一つの数字が上がってくるわけでございます。今のところは、音更町といえども、やはり日本の一角を指すということになれば、これは一つの国策として進めていただきたい。なおまた、私ども、人ごとではなく、我が町のことを考えていけば、当然そういうものも自主的に、やはりそういうものを育てていかなければならないというふうに自覚するわけでございます。ただ、今、健全化5カ年というような、目先のことがやはり何としてもクリアしていかなければならないという中にありまして、これをいつまでも否定するとか、そういうことではなしに、やはり一つの子供さんをたくさん生み育てていただけるための施策としては重要な課題の一つだなというふうに思っております。今すぐというようなことは、正直言ってならないわけでありますけれども、十分これからのまちづくり、あるいは将来像、こういうものを描く中で、この1項目についても十分意を用いた中で取り組んでいきたいなと、そのように思いますが、今すぐというようなことにならないことが非常に残念でございますけれども、何とか当座のこの財政を切り抜けていく、そういう上でのことでございますので、御理解をいただければなと、そのようにお願いをする次第でございます。
質問 5番 塩田潤一
私も余りしつこくはしたくないと思いますが、ちょうど音更町にほぼ人口規模も一緒でございまして、最近合併しました北斗市がございます。ここは非常に上磯町と大野町が合併して、人口がこの5月末で4万9,503人、12歳年度末医療給付を平成15年の10月から旧上磯町で実施しているのです。現在に至っておりますし、何とすばらしいことは、ことしの10月から、これを15歳までに引き上げることを実施すると言っているのです。そして、児童数も全く音更町とほぼ同じでございまして、総児童数2,750人でございます。これは音更町、現在、平成15年には2,772人、16年、2,794人、17年2,781人、平均で2,780人、全く同じような数字でございます。そういうことで、それでは予算を何ぼかけているのだというお話ですが、9千万円で一応推移しているようです。やはり小学生は年齢が高くなりますと、やはり病気をしないというケースになりまして、この程度で推移しているようでございますから、15歳までを10月から実施するという方向を出したようでございます。それで、ちなみに平成15年の上磯と大野を合わせた人口が4万8,263人でした。これを見ますと、現在1,240人増加しているのです。ですから、私は、この子育ての支援だけとは考えませんが、この特色ある施策が、やはり人口増に足しているのではないか、施策として成功しているのではないか、そのように私は思われるのです。効果が非常に大きかったのではないか。そういうことで、この辺の、先ほども町長、重複する部分があるかもしれませんが、これら北斗市、ちょうど同じ規模の市が実施しているわけでございますから、やはり検討に値すると思いますので、再度これ、ちょっと感想をお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
非常にいい参考例として、いろいろな道内の状況をお話を聞かせていただきまして、まことにありがとうございます。音更町もただ指をくわえて何もしていないというようなことではなくて、議員も認めていらっしゃるように、医療関係については相当頑張って、今日までの学童前というところまで来たわけであります。すぐ予算のこと、予算のことというようなことに言葉がなってしまうわけでありますけれども、今のところ、この就学前の子供たちの医療費の計算でいきますと、およそ1億円の負担ということが、現実の今事業展開の中身になってございます。そんなことで、6歳までと、また12歳までの、同じ6年は6年でも、やはり大きくなれば、それなりの医療費がだんだん減っていくということがありますから、必ずしもその倍掛けということには必ずしもならないのかなと、そんなふうに思います。いずれにしましても、本町といたしましては、今、財政5カ年というようなことで、数値目標を立てながらやっております。ですから、この5年間の間、何もしないのだ、何もやらないのだということだけではなくして、そういう中に、やはり健全財政と、それともう一つは財政、そして、そういう中における音更町においてのまちづくりとしての重要課題は何かということになれば、この1項目も、御提言ありましたようなこともやはり考えていかなければならないのかなと。それが即来年という、そういう約束はできませんけれども、私ども、19年以降の数値がどういうふうになっていくのか、これが今、雲をつかむような話でございまして、なかなかこの事業ができないという、必ずしも言い切るような財政状況ではございませんけれども、いずれにしても、先の将来性ということをやはり十分考えた上での、この町の存続ということをまず第一義的にやっぱり考えていかなければならないときなのかなと。そんなことを考えますと、いましばらくの間、正直言って、少し皆さん方にとってはいずいといいますか、そういうような気持ちになるかもしれませんけれども、私といたしましては、そんなような一つの取り組みの中で、また、今出ておられますような、これは身近な問題でございますので、こういったことも含めて、いざこの少子化対策をどう乗り切るという中の重要な1項目であるというふうに受けとめさせていただく程度の今お話しかできないわけでありますけれども、そんなことを、ひとつ意を酌んでいただいて、御理解をいただければなと、そのように存じます。
質問 5番 塩田潤一
余りしつこくお話しするのもあれでございますので、最後の質問にしたいと思いますが、やはり子育て支援というのは、やはりほかの町村と特色を持ってすることは何に関連するかということは、定住促進に非常に影響するのでないか、私はそのように思っておりまして、音更町の平成15年から17年までの出生数と死亡数の比較をさせていただきました。平成15年の出生数が416人、平成16年457人、平成17年411人、平均428人。死亡数、平成15年273人、平成16年324人、平成17年333人、平均310人。これを見ますと、やはり多くの自然増は見込まれない、そういう数字が出ております。また、合併構想資料から、音更町の人口動向を見るとき、平成17年4万3,129人で、10年後の平成27年に4万3,896人のピークを迎えます。その後、下降をたどり、平成42年には4万613人となり、数年後には4万人を切るという数字になっております。これらの視点から、やはり長期の展望を持って人口を増加させるために、やはり前段述べた乳幼児の医療給付上乗せや、子育て世帯向け公営住宅の整備など、やはり若年層に配慮した施策を強力に押し進める必要性が僕はあると思うのです。そういう意味では、やはり特色のあるまちづくり、住みやすい音更町。午前中、佐藤議員が言いましたけれども、温かい音更町をやはり大いにアピールする必要性があると思うのです。そこで、やはり大胆な政策を展開するなり押し進める必要性があると思いますので、この点、同じような御答弁になるかと思いますが、大胆な政策で押し進める必要、今こそ必要でないかなというふうに私思っておりますので、その点、最後になりますが、御感想なり御意見がありましたらお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
先ほどからお話を聞かせていただいておりますし、議員の信条的なものもあるのかなと、そんなふうにも聞かせていただいているところでもございます。私も、できることであれば、そういう大胆にといいますか、特色といいますか、そういうようなことも当然政策の上で取り上げ、やっていきたいなと。そして多くの方々に喜ばれるような、やはりそういうまちづくりというものを当然考えていきたいなというふうに思っているわけでありますけれども、私といたしましても、やっぱり総合行政でありますから、決して逃れることを言うわけではございませんけれども、やはり全体的な調和、バランスのとれたまちづくり、こういうことをやっぱり常に私の気持ちの中に働いております。そんな点からいきますと、先ほども申し上げましたような、子育てといいますか、少子化といいますか、一方では高齢化というようなこともございます。今の福祉事業の中でも、特に高齢化にその予算の80%がその対応策として投じておられるというようなことからすると、少し子供さんの方にもと、こういうことになるわけでありますけれども、なかなか一つの流れというものがございますから、一様に急転直下、大きく切りかえるというようなこともなかなかこの国の段階でも難しいのかなと、そのように思っております。いずれにしても、意図するところは大賛成でもありますし、何とかやっぱりこういうものを意図的に、できるだけ早くといいますか、音更の一つの特色といいますか、そういうものを持たせながら取り組んでいきたいという気持ちは人一倍多く持っているつもりでもおりますし、ただこれを無視するということだけではなしに、貴重な御意見として伺っておきながら、しかるべきそういう時期が来たときには、このことを忘れず、また、具体的な形の上で、またいろいろな立場の中でお願いをするというようなこともあると、そういうふうに思いますので、そのときにまた御理解をいただきたいと存じます。