音更町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月12日
不妊で悩んでいる人の実態について
2003年12月12日、音更町議会の一般質問で、塩田潤一議員が「不妊で悩んでいる人の実態について」質問し、町長 山口武敏、民生部長 吉井隆徳が答弁しました。
- 質問者
- 塩田潤一 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏、民生部長 吉井隆徳
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 塩田潤一
皆さんの意に沿って、午前中で終わらせたいなと思ってございますので、よろしくお願いを申し上げます。通告に従いまして質問をさせていただきますが、不妊で悩んでいる人の実態についての1点目でございますが、対象者に対する相談業務の開設の考え及び関係機関との連携体制はどのようになっているか伺います。私も8年間子供ができなかった経験をもとに、質問をしたいと思っております。4年前の総理府の世論調査では、結婚、出産そのものを奨励し、少子化を解消すべきが18.6%に対し、結婚、出産を阻む要因を取り除くような環境整備をし、結果として少子化の解消を期待するが56.8%。過半数以上の未婚の方が望んでいることは、社会的、経済的な不安を解消し、よりよい改善が優先する考え方が大方であると思われます。北海道には不妊治療を受けている人が推計で1万1千人程度いると言われています。実際は病院に行くのが恐くて、行かない人が相当数いると言われています。こうした表面化しないケースも含めると、さらに多くの夫婦が不妊で悩んでいると考えます。こうした方たちに治療をする前に不妊治療に関する正しい知識や、取り組む姿勢など、精神的バックアップをしてあげることが大切。そのために、プライバシーを保ちながら、気楽に相談できる体制づくりが必要と考えます。よって、そのための相談窓口を開設する考え方がないかどうか、お聞きします。また、専門的、医学的な見地から相談に応じられる帯広保健所や不妊治療実施医療施設があり、そこですべての患者にとって身近で、高度な治療を受けられる機関や病院との連携を図り、相談や検査、そして治療を安心して受けられる体制のレベルアップを図ることが重要と考えますが、いかがか。町の見解を伺います。2点目。不妊治療にかかわる公的助成の実態について伺います。国は急速な少子化の進展に歯止めをかけることが、社会全体に強く求められているし、少子化に的確に対処するための施策を総合的に推進するため、少子化社会対策基本法を制定し、本年9月1日より施行されております。この基本法第13条に不妊治療を望むものに対し、良質かつ適切な保健医療サービスが提供されるよう、情報、相談、治療にかかわる研究に対する助成と必要な施策を講ずるもものとうたわれています。不妊に悩む夫婦に対しては、新エンゼルプランにおいて少子化対策として不妊治療も一般化するに従い、その高額となる医療費に対する経済的負担が子供を持つことに対するためらいを生み、結果的に子供を持つこと自体をあきらめるを得ない場合も多く、それに対する精神的支援はもとより、経済的支援の必要性が求められ、次世代育成支援の一環として不妊治療の経済負担の軽減を図るため、特例の措置として医療保険が適用されず高額の医療費がかかる夫婦に対しまして、年額10万円を2年限度に助成することで、平成16年度より実施する方向になっていると聞くが、その内容を伺いたい。また、北海道も国の施策に上乗せする形で不妊治療助成事業として来年度より年額5万円を支援する方向になっていると聞くが、その詳細について、あわせてお知らせ願いたい。3点目。音更町独自の助成制度の創設の考えはないか伺います。保険外診療は多額の個人負担と、治療による苦痛を伴うが、それにもかかわらず子供を持ちたい一心で辛い治療を続ける女性が数多くおられます。その精神的、経済的、肉体的負担は計り知れないが、経済的負担を少しでも軽くしてあげることは、精神面でも治療への励みとなります。保険が適用されない体外受精は、1回平均30万円。顕微受精は40万円かかり、治療回数にもよりますが、費用総額はほとんどが50万円から400万円と高額な負担になります。少子化対策の観点から、早急に医療保険の適用を検討すべきと考えるが、それを待っているわけにはいきません。今、現に不妊で悩んでいる夫婦への支援が急がれています。前段でも述べていますが、国や北海道が一定の支援策が検討され、実施される段階に入っている現在、ともに少子化対策に取り組む立場から、市町村の協力は不可欠です。国に先駆けて、この助成制度を確立している京都府、富山県をはじめ、全国で50を超える市町村が実施をしております。また、道内でも美幌町が本年の7月より行っていますし、管内では上士幌町が先日の定例会で助成に前向きの報道がございました。このような状況を踏まえて、制度本来の趣旨が生かされる音更町独自の助成システムを国や北海道の制度に上乗せする形で、早急に創設すべきと考えますが、音更町の見解を伺います。以上で終わります。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
正直申し上げまして、ただいま御質問いただきました内容について、私なりに急いで勉強させていただきました。ただし、今具体的な国、道において検討されているということも確かでございますが、予算の査定がまだ終わっておりません。概算要求として何ぼというような、先ほど金額お示しになっておられますが、その件につきましては、担当部長の方から計数的なものを後ほど御説明させていただきますので、よろしくお願いをいたします。不妊に悩んでいる方々の実態に関する御質問について、お答えをいたします。まず、対象者に対する相談業務の考え方及び関係機関との連携体制についてでありますが、現在全国で子供を持ちたいにもかかわらず、子供に恵まれない夫婦は10組に1人あると言われており、その多くの夫婦が不妊に悩み、実際に不妊治療を受ける夫婦が年々増加しており、不妊に関する正しい地域の普及び相談対応など、夫婦に対する支援が求められております。道におきましては、女性の健康支援事業の一環として不妊専門センターが開設されており、その内容は検査、治療の相談や不妊治療法の情報、不妊治療専門病院の紹介などを行っております。なお、本町におきましては、現在のところ不妊についての相談はほとんどありませんが、今後不妊治療相談のケースも多くなってくると思います。ただ、この分野は医療の専門領域でもあり、知識習得や対応につきまして、非常に難しい面がありますので、情報収集に努めるとともに、関係機関と連携をとりながら情報の提供が主なものとなりますが、支援機関への紹介など、相談体制を図ってまいりたいと存じます。次に、不妊治療にかかる公的助成の実態と本町における助成につきましては、関連がありますので、一括してお答えをさせていただきます。不妊治療のうち、体外受精、顕微受精には公的医療保険が適用さてれおらず、治療費は全額自己負担となっており、体外受精は1回の治療費が約30万円、顕微受精は約40万円と伺っておりますが、1回で妊娠する確立が低いことから、妊娠までには何度も治療を要することが実情のようであります。公的助成につきましては、1府2県含め全国で53あり、道内では先ほどお話しのように美幌町がやっているということでございます。このたび、国において不妊治療の助成を事業化する方向で検討されており、道はこの内容を踏まえ、支援策の中身を検討していることから、町といたしましては国及び道の動向を見極めながら検討してまいりたいと思いますので、御理解をいただきたいと思います。なお、これらのことにつきましては、少子化時代とこういうふうに言われておりますから、その少子化に対応するための策の一つだというようなことで、一つの事業として国、道において今検討されているようでもございます。そうなりますれば、国、道の助成の割合がどのぐらいになるのか、ちょっと明確にまだなっておりませんので、それらの結果を見て、先ほど申し上げましたように道なり国のその支援策の割合をまた考えながら、町としても考えていきたいと。また、私自身も実際にいろいろ今回の質問をいただいて、100人に1人の割ぐらいの不妊というようなことも知ったわけでございますので、ぜひこれらのことにつきましては、今申し上げたようなことで取り組んでまいりたいと、そのように思いますので、御理解をいただきたいと存じます。大変失礼しました。この場で訂正させていただきたいと思います。子供の100人に1人が、これは日本産婦人科学会が発表したものでございますが、100人に1人の割合。休憩(午前11時54分)
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
資料すべてが熟読しておりませんでしたので、あやしい言葉でございますので、取り消しさせていただきます。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
先ほど答弁の中では、子供に恵まれない夫婦は10組に1組ありますよと。これはこのとおりでございます。それから、資料の中でちょっとつけ加えさせていただいたのは、これはお話しのように1回で必ずしも妊娠するということにはならないというようなことで、3回ないし4回あるというようなことからすると、3回、4回の処置に産まれます新生児は年間1万人。全国の新生児の100人に1人と、こういうことでございますので、このように御理解いただきたいと存じます。
答弁 民生部長 吉井隆徳(民生部長は2004年3月まで)
国の概算要求等に関係しまして、お答え申し上げます。一応、不妊治療費助成事業ということで、国の方では2,500億円の関連経費を概算要求しているというふうに資料として収集したところでございます。主な内容につきましては、対象となる治療法、保険の適用がなく、高額な医療費がかかる治療、体外受精、顕微受精、特定不妊治療及びこれらの不随する検査等ということでございまして、他の医療行為によっては不妊、妊娠成立の見込みがないと判断される場合において、対象となる医療行為の実施を可能とする。それから、対象者につきましては、子供の有無にかかわらず、配偶者間の特定不妊治療を受けたもので、働く世代に配慮した一定の所得未満のもの。それから、給付内容としましては、年額10万円を限度に支給する。通算2回、継続隔年にかかわらずを限度に支給する。実施機関。基準に適用する指定医療機関において行うこととする。それから、そのほか不妊専門相談センターとの連携が望ましいということでございます。16年度から考えていきたいということでございます。実施主体については、国、都道府県、指定都市、中核都市ということになっております。それから、補助率は、国が2分の1、都道府県が2分の1、指定都市、中核都市が2分の1というような内容になっております。以上でございます。休憩(午後 0時00分)
質問 5番 塩田潤一
この種の新しい施策ですけれども、やはり国や北海道も今一定程度進めるということになってきております。そうなれば、ほかでもいろいろな市町村、この政策を取り入れていくのではないかと思っております。そうなれば、やはり二番煎じ、三番煎じということで、やはりかなり薄れてくるわけでございまして、やはり音更町としては今4万2千近い人口を抱えまして、これから人口を大いに増やしていかなければならない問題と思われます。そういう意味では、ぜひほかの市町村に先駆けて実施をしていただければありがたいなと思ってございますし、もしこれから検討されるわけでございますけれども、例えば美幌町の事例を申し上げますと、1回当たり10万円で、年度問わず4回まで認めているということでございますし、それから長野県の青木村は、これは上限30万円、年間で100万円まで出すということですから、過疎になっている村だと思いますけれども、そのように大胆にやっている市町村もございますので、ぜひこの点を参考に前向きに検討していただければありがたいなと思ってございます。ちょっと要望も入りましたけれども、そのようなことで私の質問は終わりたいと思います。以上でございます。
質問 25番 山本忠淑
先ほどの私の一般質問における再々質問の中で、私の発言に不適切で事実と異なる発言がありました。おわびして取り消しをさせていただきます。町民の要望に約束事の念書云々ということは事実でございません。町民の方と対応できる時期に対応するとの約束の言葉があったようであるという意味で申し上げました。おわびいたします。発言の趣旨は皆さんが町民サービスの観点から明るく、迅速に応対することを要望するという意味でございます。以上であります。