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音更町議会 平成14年第4回定例会 2002年12月13日

収入役制の廃止について

2002年12月13日、音更町議会の一般質問で、佐藤英議員が「収入役制の廃止について」質問し、町長 山口武敏が答弁しました。

質問者
佐藤英 議員
答弁者
町長 山口武敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 23番 佐藤英

通告をいたしました、収入役制の廃止について質問をいたします。地方自治法では、市町村に収入役1人を置くと定められていますが、町村に限っては、条例で収入役を置かず、町村長や助役が兼務することができるとされています。収入役の職務権限は、普通地方公共団体の会計事務執行の公正性、正確性を確保するために、会計事務を、予算執行行為と、これに基づく会計事務執行行為とを分離をし、予算執行行為は普通地方公共団体の長に、会計事務執行行為は収入役に分属させて行わせることとし、両者を双方監視、牽制の関係に置くとされています。がしかし、現在は会計事務について、指定金融機関制度の実施、財務会計電算処理システムの導入、あるいは公金の口座振替制度の定着により、会計事務の合理化が進んでいるし、双方監視、牽制の関係については、議会の選任同意が必要であっても、実態は町長の人事権の範囲下にあるなど、その独立性も確実に担保されているとは言えないと思います。厳しい財政状況の中、住民への負担をお願いしなければいけない昨今、町三役といえども、兼務できるものは兼務し、権限譲渡できるものは譲渡し、行政改革を強力に推進する必要があり、この際、収入役制は廃止して、助役に兼務させるなどの思い切った改革が必要と考えますが、いかがでしょうか。以上であります。(拍手)

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

収入役制の廃止についての御質問にお答えをいたします。お話にありますとおり、地方自治法において、市町村に収入役1人を置く、ただし町村は、条例で収入役を置かず、町村長または助役にその事務を兼掌させることができると規定されております。収支に関する命令機関と執行機関を分離して事務処理の公正を確保しようとすることが法の基本原則であります。どのような場合に収入役を置かないことができるかについては、法文上、制限はありませんが、会計事務が簡素であって、特にそのために独立の機関を置くまでもなく、公正な運営が行われることができる場合と解すべきであろうと解釈をしているところであります。また、現在の法規定による収入役の選任方法において、お話のような御意見などがあることも承知しております。しかしながら、収入役の職務権限は、会計事務をつかさどり、独自の裁量権が与えられていることに、その職務の重要性が示されているところであります。本町も、会計事務の合理化につきましては、更にできることから取り組みを推進していきたいと考えていますが、人口の増加に伴う行政需要の拡大、予算規模の点などからも、会計事務処理の公正を確保していくことは重要なことであると考えており、充実した行政の円滑な推進のため、現時点においては収入役の職務を有効に発揮できるよう配慮してまいりたいと思いますので、御理解をいただきたいと存じます。なお、御意見につきましては、一つの提言ということで受けとめさせていただきたいと思いますので、御理解をいただきたいと存じます。以上でございます。

質問 23番 佐藤英

一つの提言ということで受けとめさせていただきたいということは、これ以上質問するなという雰囲気もとれるわけでありますけれども、今、答弁の中で、本町の予算規模などから、会計事務処理の公正さを確保することが重要だというふうな趣旨の御答弁をいただきました。しかし、ちょっと事象で首を傾げることがあるわけでありますけれども、以前に出納室長という部署がありまして、ここは部長職で配属させていたかと思います。しかし、現在は課長職になっているのではないかなというふうに思いますけれども、こちらの方との整合性を考えると、少し首を傾げる状態であります。過去の部長職での時代よりも、確実に現在は予算規模、それからいろいろな取り巻く環境を含めても、大変複雑化していますし、拡大しているわけでありますから、むしろ答弁の中で、ますます重要だということであれば、このような人事が起きるような必然性は私はちょっとないのではないかなというふうに思います。むろん、人事に介入するつもりはありませんけれども、やはり階級というのは、職の重要性、その職の持つ性格についてなるのであって、人について回るものということにはならないのではないかというふうに思います。それから、2点目として、仮にどんなに有能な行政事務にたけている者であっても、収入役は法制上、行政事務に関して執行することはできないというふうにされております。しかし本町では、行政改革推進本部の責任者として、行政事務に触れることまで仕事をさせていないでしょうか。答弁では、会計事務処理の公正さという点を強調されておりましたけれども、矛盾とまでは言わないまでも、現在、収入役の置かれているポジションは大変厳しい、苦しい環境にあるというふうに思います。更に、町との牽制関係、こういうものに関しては、私は監査機能の機能拡大、充実という方策をとった方がわかりやすいというふうに思っております。それから、三つ目としまして、収入役が担任する会計事務の範囲は、地方自治法第170条第2項に例規されております。一つ、現金の出納及び保管、二つ、小切手を振り出すこと、三つ、有価証券の出納及び保管、四つ、物品の出納及び保管、五つ、現金及び財産の記録管理を行うこと、六つ目、支出負担行為に関する確認を行うこと、七つ目としまして、決算を調製し、これを町に提出することというふうにされております。この地方自治法を読む限りにおいては、決算の調製以外は、どの点をとりましても、現在、音更町の実態としましては、指定金融機関がかなりの分野で私は行っている、これが実態ではないかというふうに思っております。そして、さきに質問をさせていただきましたけれども、七つ目の決算の調製という問題、決算を調製して提出するという問題につきましては、現在は財務会計電算システムが構築されております。こういう状況の中では、果たす役割は、私は縮小してきているというふうに思います。以上の観点から、かつては当然必要だというふうに思われたシステム、それから役制、こういったものであったとしても、時代の流れと行政改革の推進、そしてまた、さまざまな取り巻く環境の変化、こういった中では、私は役割を別な部署に分担をさせたり、それから移譲したり、こういうことで考え方を改めていく必要が私はあるのではないかというふうに思います。同僚議員がさきに質問しておりますけれども、単に予算、財政、財務が厳しいからということで、一律に何%カットというふうな手法をとるのではなくて、役割を終えた部署は、役割を終えた事業は、それは閉じて、そして解体して、新たな行政需要が望まれるようなものに再編成していく。職制についてもそういう形で再編成していく、柔軟かつ勇気を持った発想こそが、閉塞感を持って何となくやる気を失っているように見える役所、そしてまた、町を打破して、活力ある組織、町に再生する一歩になるのではないかというふうに私は思います。住民感覚と私は齟齬を来さないような行政運営を図っていただきたいというふうに思います。これが真の行政改革につながって、私は山口町長が目指す新しい行政というものがより一層進むものだというふうに私は期待をいたすところであります。そしてまた、できれば収入役につかれている大野収入役にもこの話を議場で聞いてほしかったけれども、なぜかしら今、離席をされているということ。どういうお考えで離席をされたのかわからないけれども、私は個人攻撃をしているわけではございません。あくまでも収入役制という制度のことについて質問をさせていただいているわけですから、生首を飛ばせとか、もちろん収入役というものは、町長が簡単に首を切れるものではありません、助役と違いまして。きちっと任期は担保されているわけですから、そういうことはわかっております。ですから、生首を飛ばせとか、どういうことで個人を批判しているとか、そういう感覚で私が申し上げていることではないということはわかっていただきたい。御答弁をいただきたいと思います。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

ただいま収入役制といいますか、その必要性、あるいは現状、そういったものの、あわせて行政改革といいますか、そういうものに目を向けてというような御意見があったかと存じます。最後の方に、先ほど申し上げさせていただきましたけれども、ひとつこういうふうな行政の改革の一つというふうに私も受けとめさせていただいておりますし、先ほど最後の提言というふうに受けとめさせていただいたわけでございます。ただいまの意見等について、何らそれに反逆するものもございません。そういう考え方を持ってやはり取り組んでいかなければならないというようなことを自分にも言い聞かせなければならないというふうに思っております。ただ今までのような慣例、慣行というようなことでなくて、正直申し上げて、本当にこれからの地方自治は相当思い切って勇断を持った中で取り組んでいかなければ、この維持、継続すらできないと言っても過言でない状況下にあることだけは確かでございます。したがいまして、そういうものを一つ改革していくということは、単なる従来からの一つの流れ、決まり、そういうものだけではなくして、やはり職員一丸となって一つの改革というものに取り組んでいかなければならないだろう、そんなふうに自分自身にも言い聞かせているところでもございます。また、出納室、あるいは職務階級的なものというふうなことでございますけれども、これは今、議員がおっしゃったように、必ずしも人について歩くものではなくして、やっぱりその地位と職制を必要とするということが考え方だと思いますし、今後その精神というものはやはり変わることなく取り組んでいきたいというふうに思っているところでもございます。いずれにしましても、収入役制というのは、先ほど議員もお話ありましたように、この行政執行と予算執行との一つの牽制的な仲といいますか、そういうような関係にあるわけでございます。音更町もいろいろと伝票だとかそういう電子方式に切り替えつつあるわけでありますけれども、ふと考えてみますと、音更町の特別会計も入れて歳入歳出で600億円というような多額な予算が執行されているわけでございます。そういう点からいきますと、一部十勝管内でも5町村ほどが収入役がないという町村がありますけれども、これらにつきましては、比較的どちらかというと小さなまちということが言えるのかなと、そのように存じます。ですから、予算執行というようなことになりますと、収入役は必ずしも収入役だけではなくして、支出役にも実はそれぞれ権限関係があるわけでございます。予算的な規模から言いますと、やはり収入役の必要性というものがあるのかなと、そのように思っているところでもございます。とにかく、これらの必要性そのものは、これは地方自治法によってそれらのことがうたわれているわけでございますから、先ほども言いましたように、現時点の中では、やはりその必要を認め、そして収入役としての権限というものも発揮していただくというようなことでもございます。ただ、行政推進本部がございますけれども、その中での位置づけといいますか、議員がおっしゃるように、権限以外の職務というようなことをおっしゃるかと思いますけれども、やはり行政の三役というようなことから、決してそれが悪意を持って何かをやるということではございませんので、行政の中の推進本部の中には、副本部長という位置づけの中で、過去、これらを設置したときから取り組まさせていただいております。そういう観点からも、この行政改革推進本部の副本部長としても、それぞれ活躍をいただいているというのが実態でございます。いずれにしましても、議員のおっしゃることも十分わかりますし、また、これからの行政のあり方といいますか、そういうものを含めて、十分これらのことについての御提言というような受けとめ方をさせていただき、十分なる行政改革に当たっての中で十分検討させていただくというようなことを考えておりますので、その程度で御理解をいただきたい、そのように存じます。

質問 23番 佐藤英

これより余り詰めるつもりはございませんけれども、収入役制が大変重要だというふうな認識は、ある側面から言ってそうだと思います。市においては必置義務でもありますし、そしてまた、これからの複雑な金融を取り巻く環境も非常に難しくなってきますから、そういったことにたけた人を専属で置いておきたいというふうなお気持ちもわからないではないのです。しかし、そこを余り行くと、それならば金融にたけた民間の人をむしろ据えた方がいいのではないかというふうなことになっていきますし、私は以前、音更の規模からいくと、助役2人制ぐらいとってもいいではないかというふうな持論を持っています、以前から。しかし、これも現在の音更の町民の皆さんの声を聞くと、しゃっぽばかりふえて、ますます人件費が上がっていく。そしてまた、片一方では末端の職員にも給与が減らされていくようなしわ寄せがどんどん行くではないかと。こういうことはおかしいではないかという声も私は聞いています。ですから、あえて自分の周りから、町長の本当の決意として、兼務できるものは大変だけれどもやると。そしてその精神はきちっと押さえながら、任せられるものは出納室というところを部制にさせてきちっと仕事をさせるとか、監査委員にもうちょっと厳しく監査をしてもらうように、更に厳しく監査をしてもらうようにするとか、そういうやりくりをしていかないと、なかなか町民の皆さんには、行政改革が進んだというイメージがついてこないのではないかなというふうに思います。むしろやめろやめろということよりも、1人減らして人件費が何ぼで、それで交付税が満額浮くかということは、これは計算がされませんから、そうはならなくても、その分で町長が常に言っているような協働に向けたまちづくりという事業、町内会活動も含めて、ボランティアも含めてですけれども、こういった事業に予算を振り分けていくとか、それから、新たに職員の中で新規事業で、余り金がかからず、そしてまた効果が上がるような事業を募集してみるとか、新しい行政展開が私はできるのではないかなと思います。いわゆる意気込みが、町長の考えている意気込みが伝わっていけば、そういう新たな展開ができるのではないかというふうに私は思います。余り厳しく追及するつもりはなかったのですけれども、ついつい私もこれ、性分なものですから、再々質問をいたしましたけれども、是非町長を含め職員一丸となって、新しい行政がもう到来しているのだということを認識していただきたいとお願いいたしまして、質問とさせていただきます。以上で、23番議員佐藤英君の質問を終わります。休憩(午後 2時30分)

出典:音更町議会 平成14年第4回定例会 2002年12月13日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる