音更町議会 平成13年第3回定例会 2001年9月13日
家畜ふん尿処理対策の進捗状況と今後の対応について
2001年9月13日、音更町議会の一般質問で、竹中政則議員が「家畜ふん尿処理対策の進捗状況と今後の対応について」質問し、町長 山口武敏、経済部長 大熊宏が答弁しました。
- 質問者
- 竹中政則 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏、経済部長 大熊宏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 20番 竹中政則
議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、家畜ふん尿処理対策の進捗状況と今後の対応についてお伺いいたします。家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律が平成11年11月に施行され、国は、素堀りや野積みを解消するため、管理基準を定め、防水シートの敷設や堆肥盤屋根の設置等を促進。処理施設を導入する農家に補助事業や低利資金などで支援するよう方向を打ち出しています。また、生産者の負担を軽減するため、罰則規定に5年の経過措置がとられております。法律が施行されてから今年の11月で2年がたとうとしておりますが、音更町における酪農のふん尿対策については、対象畜産農家141戸中40戸が管理基準に適合すると聞いております。そこで、次の3点について考え方をお伺いいたします。まず1点目。上士幌、士幌、鹿追の国道を通りますと、酪農家の堆肥盤に軒並み屋根がかかっているのが目につきます。近隣市町村のふん尿対策の進捗率についてどうなっているのかをお尋ねいたします。2点目に、堆肥盤の屋根の設置等、経過措置のある平成16年までの5年間に、法対象畜産農家141戸全戸がふん尿対策を行い、法律をクリアする見通しがあるのかどうかをお尋ねいたします。3点目。堆肥盤に屋根をかけ雨水を防ぐだけでは、家畜のふん尿は堆肥化し、良質の肥料とはなりません。環境保全のために、簡易な堆肥化施設で、堆肥を発酵処理し、農地、草地への還元を基本とした有効利用を図ることが必要と考えます。畑地帯総合整備事業で農家負担5%で取り入れられると聞いておりますが、町として、今後この事業をどのような考え方で進めようとしているのか、お伺いいたします。以上、よろしくお願いします。(拍手)
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
家畜ふん尿処理対策の進捗状況と今後の対応についてお答えをいたします。まず、近隣町村のふん尿対策の進捗率についてでありますが、現時点での戸数ベースで見ますと、本町が28%、士幌町が42%、上士幌町が44%及び鹿追町が47%となっております。また、ふん尿の量では、鹿追町を除き3町では、おおむね30%から43%の整備率となっておりますが、鹿追町につきましては水源地などの環境対策としての追加配分等があり、ふん尿量での整備率で57%と特に進んでいる状況にあります。戸数ベースでは、近隣各町については比較的整備が進んでおりますが、ただ、大規模な家畜飼養農家の整備率では、本町が57%に対し、鹿追町を除き近隣町では20から40%程度と推定いたしております。したがいまして、本町の場合、近隣町と比較して、中小規模の経営農家が多く、また、小規模の肉牛飼養農家が点在しているため、戸数での整備率は低い状況となっているのが実態であります。次に、平成16年度までに法をクリアする見通しについてでありますが、本町の今後の計画としては、平成16年度までに整備を必要とする戸数は101戸となっており、現在、個別に整備計画を策定いたしております。なお、希望される整備方法の聞き取り調査では、道営事業が5戸、畜産環境リース事業が57戸及び町・農協との単独事業が34戸となっておりますが、道営事業については現在調整中であり、畜産環境リース事業につきましては、現在までの割り当て配分から見ますと、単年度に実施できる戸数については10戸程度と見込まれ、平成16年度までの整備は非常に難しいものと考えております。また、町・農協単独事業については、中小規模の農家を対象として、年間に10戸から15戸程度を実施してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、今後これらの事業を並行して実施してまいる考えでありますが、平成16年度までに整備を完了するためには、道の畜産環境リース事業の配分枠の拡大が不可欠でありますので、今後とも国・道に対して強く要請をしてまいりたいと考えております。次に、畑地帯総合整備事業の今後の進め方についてでありますが、現在、道営畑総事業で実施しております環境管理施設は、農地に還元する堆肥を製造する土づくり施策として、長流枝地区に3カ所設置したところですが、事業費は平均で8,000万円程度となっております。道営事業で実施する場合、平成16年度までは農家負担が5%となっておりますが、処理方法によっては、施設事業費が高額となり、また、事業で実施する場合、酪農家、畑作農家がともに2戸以上の複数による共同施設であること、造成後の財産、譲与先及び施設管理については農協などとなっていることから、実施希望者の整備手法及び財産譲与先等について協議を進め、本年度中に基本的事項がクリアできる状況に至りますれば、事業主体である十勝支庁に対し、計画変更などの要請をいたしたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。ただいま答弁申し上げましたけれども、特に音更町の全体の整備率が低いということは、この配分の枠そのものが家畜頭数によって配分される。音更町の場合には、大型というよりもむしろ小規模、中規模の農家戸数があるというようなことで、戸数からいきますとどうしても整備率が低いと、こういうことでございます。いずれにいたしましても、もう法制化されて、そして16年度には、それまで整備しなければ罰金が来ると。こういう一つの法制化が先に進んでおり、5年間の猶予期間と、こういうことでございます。しかしながら、やりたくても一方で一つのリース方式の補助を受ける、やりたくてもその補助が受けられない、こういうこの実態がございます。しかしながら、法とは冷たいものでございますから、やはりそれまでに何らかの受益者の農家の皆さん方と御相談をしながら、取り組んでいかなければならないということも大切でもございますし、一定の5年間という猶予期間があと一、二年といいますか、そういうその国の補助事業をいただきながら整備をしていきたいという気持ちがあるわけでありますから、そういうことで一、二年の指導期間というような形がとれるのかとれないのか。最悪とれないということにでもなれば、一時的にシートを敷いてシートをかぶせる。こういうようなことで、ある程度今の最低限の法をクリアしていくような方策も、場合によっては好ましいことではございませんけれども、そういうことも手段として考えていかなければならないのかなと、そのように考えているところでもございます。以上で答弁とさせていただきます。
質問 20番 竹中政則
町長から詳しく答弁がありましたので、だんだん質問することが少なくなってきたわけでありますけれども、町長が言われるように、家畜頭数で配分されているということで、音更町の整備率が戸数では非常に低いということで、何か遅れているような感じを受けますので、この辺については、戸数も近隣町村に足並みがそろうようにひとつ今後努力をしていただきたいと思うわけであります。それから、聞くところによりますと、町と農協単独事業で30坪程度の堆肥舎を今後30から40戸ほどの整備を見込んでいるということになると思います。1年に10戸から15戸ということでありますから、3年間で30戸から45戸ほどということになるかと思いますが、30坪の施設で、春と秋2回の堆肥散布として、何頭の飼育を想定されているのか。また、堆肥化するための水分調整や切り返し、それから発酵補助施設などは、どのようにお考えになっているのか、お尋ねいたします。また、畑地帯総合整備事業での整備について、農地に還元する堆肥の製造ということで、堆肥を施設で完全発酵させ、無害で良質の堆肥ができ、環境に優しいし、畑作農家にとっても喜ぶということで、是非取り組んでいただきたいと思います。町や農協が事業主体となることと酪農家と畑作農家の共同施設としての条件をクリアすれば、農家負担が5%と農家にとっては取り組みやすい事業ではないかと思います。平成16年までと年限が区切られた事業だと思います。優先されて取り組むべきと考えますが、再度お考えをお尋ねいたします。
答弁 経済部長 大熊宏(経済部長は2003年3月まで)
今、お話がございました30坪の想定ということでございますけれども、現在、町と農協での施設整備に対します考え方といたしましては、先ほども説明をさせていただきましたけれども、畜産環境リース事業、これをおおむね基本にさせていただいております。それで、リース事業で申し上げさせていただきますと、ちょっと30頭というような基準ではちょっと計算はしてございませんけれども、一応搾乳牛が約50頭、それから育成牛が25頭、あと乾乳牛が8頭というような形の中で整備をさせていただくといたしますれば、ふん尿量の計算からいたしまして、約301平米が必要だというような根拠がございます。それを坪数に直しますと、90坪というような面積換算になっているところでございます。端的に言いますと、これの3分の1というような言い方に、頭数等がなろうかというふうに思われるところでございますが、その畜環リース事業の中では、90坪の面積の堆肥盤を建設するとした場合には、平米当たりの単価が2万2,500円というような想定がなされているところでございます。それで、その屋根かけ、あるいは壁まで必要、それから堆肥盤も必要だというような計算のもとにこの金額が基準として示されているところでございます。それで屋根かけのみでまいりますと、リース事業の場合には1万5,000円。平米当たり1万5,000円。それから、屋根かけと壁が必要だとした場合には、1万8,000円が必要というような単価を用いて積算がなされているところでございます。畜環リース事業につきましては、この事業費の基本といたしまして、基準単価に1割増しの計算がなされてございます。それで、その合計に対しまして、12年のリース事業ということで、13年目に本人に譲与されるというようなことになっているところでございます。それで、町と農協の関係の対応でございますが、一応単価といたしましては2万2,000円、平米当たり2万2,000円を想定をさせていただいてございまして、最大補助対象の事業費といたしましては、限度額を、600万円を限度額とさせていただいているところでございます。それで町と農協で50%を助成をさせていただくということで、平成13年からこの取り進めをさせていただいてございまして、本年度5戸を予定をさせていただきまして、今、整備をしているという実態にございます。それで、今後の対応でございますけれども、先ほど御答弁もさせていただいた中で、34戸今後希望される方がおられます。そのようなことで、例えば300万円を補助するとした場合の30戸であれ35戸であれば、1億円というような補助金になるわけでございますけれども、町と農協でそれの助成ということになれば、5,000万円、それを3年間で補助をするということになれば、単年度1,700万円から800万円のお金が必要だというような想定もいたしているところでございます。町と農協の対応の関係につきましては、そのような中で取り進めをさせていただきたいというような考え方でございます。また、道営畑総事業の関係でございますけれども、各酪農家、畜産農家の皆様方からそれぞれ整備方法をお聞きをさせていただきまして、先ほど戸数5戸ということでお話をさせていただきましたが、これは道営畑総事業、現在走っております畑総事業地区でなければ、この5%の事業は該当しないということでございます。これでその5戸の希望者といいますのは、豊田地区、豊田1期・2期地区の方々の中から5戸を道営事業で希望いたしたいという内容になっているところでございます。それで、豊田1期・2期地区の中での5戸に対しまして、今後どのような手法で実施をするか、また、畑作農家との組み合わせも一つの条件になってございます。それでその堆肥ができた部分を畑作農家とともに利用するというような仕組みになってございますので、そういう内容等につきまして、今後進めさせていただきたいと、そのような状況でございます。ですから、音更町内で道営事業を希望される方がほかにもおられるかと思いますけれども、現実的に走っている、道営事業として走っている地区しか、この部分につきましては該当いたしませんので、ひとつその辺につきまして御理解をいただきたいというふうに思います。以上でございます。
質問 20番 竹中政則
今、お答えいただいたわけでありますけれども、堆肥舎、非常にお金がかかるということで、つくるにしても最低限の堆肥舎になるかと思います。そんな中で、搾乳牛1頭当たり、年間16.6トンのふんが出るということで、やはり発酵することによって堆肥が半減するということもありますので、是非環境にも配慮して、無害にするべくやはり堆肥の切り返し、あるいは発酵施設の併設を図るように、農協、農家とともに努力していただければと思います。それから、近隣町村では、中山間地対策ということでふん尿処理施設の整備が今後できるようであります。今までもかなり処理施設は進んでいるようでありますし、これからも取り組めるようであります。音更において取り組むとすれば、生ごみ対策の一環として、資源リサイクル環境整備事業ということでこれは取り組めるのではないかというふうに考えるわけでありますけれども、都市と農村の共存共栄を目指して、音更町として取り組んでいただければと思うわけであります。また、年度末になれば、支庁あるいは道に余った補助金が出てくるかと思いますので、いつでも使えるような体制でひとつ構えていただいて、大いに整備をしていただければと思うわけであります。そんなことで、この資源リサイクル環境整備事業についても取り組むお考えがあるかどうか重ねてお伺いして、質問を終わりたいと思います。
答弁 経済部長 大熊宏(経済部長は2003年3月まで)
ただいま資源環境リサイクル法の部分でというお話がございました。誠に勉強不足で申しわけございませんけれども、今後、この法律の内容等につきまして、十分協議をさせていただきたいし、また、勉強もさせていただきたい、そのような考えでございますので、ひとつ御理解をいただきたいと存じます。