小樽市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月4日
議案について
2025年3月4日、小樽市議会の一般質問で、中村吉宏議員が「議案について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 中村吉宏 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 中村吉宏
令和7年第1回定例会に当たり、自由民主党を代表して質問いたします。まず、今定例会に提案をされた議案について伺います。初めに、令和6年度小樽市一般会計補正予算案について伺います。令和6年度予算先議分に、一般会計予算で除雪費に2億円の追加予算が示されました。除排雪関係経費増ということですが、当初予算では、約 18 億円の計上でした。補正後の予算額は約 20 億円となっております。令和5年度は、約 18 億 5,000 万円の当初予算でしたが、令和6年第1回定例会での補正で3億 5,000 万円の追加補正を行っております。予算総額は約 22 億円となりました。令和6年度補正後の予算は、令和5年度の補正後予算より約2億円少ないのですが、そこで気になるのは、昨年の冬と今年の冬の降雪状況です。昨年度より、物価、燃料、人件費は高騰の一途をたどっている中で、2億円の追加予算で間に合うのかという観点から伺いますが、昨年と今年を比較して、これまでの気象の状況にどのような差があるのか示してください。また、補正額を2億円とした判断の根拠を説明してください。市民の安心の観点から考えると、年度当初に十分な予算措置が行われることが求められると思いますし、それは迫市長が除排雪事業について、予防保全的に進めるとされる考え方にも合致するものと思います。令和7年度では、当初予算で 19 億 2,520 万円が計上されておりますが、それでも令和5年度、令和6年度の補正後の予算より少額となっております。この当初予算に十分な予算措置を行うという観点について、本市の考え方をお示しください。次に、その他の補正について伺います。まず、物価やエネルギー高騰対策として実施した事業予算についてであります。地方創生臨時交付金などを財源にした事業群ですが、その多くは減額補正となっております。国の給付事業を受けて実施したものを除き、本市で独自に企画した事業のうち、大きい減額補正の事業としては、例えば高圧電気料金高騰対策支援事業費で 5,281 万円、学校給食費保護者負担軽減事業費が 2,210 万円となっております。ほかにも、貨物自動車運送事業者支援事業費で 587 万円の減額であり、障害福祉施設電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援事業費、介護保険施設電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援事業費を合わせると 544 万円の減額です。ほかにもありますが、これらは対象を見込んで予算計上し、申請のあった対象に給付した結果、残った金額ということだと思いますが、計上した金額は実際の支出と乖離があり、今示したものの合計だけでも 8,622 万円、他の事業での減額も合わせると1億 90 万円ほどの減額補正となります。この金額を見ると、もう一つ、二つ、市民の皆様のための有益な事業を企画することが可能であったのではないかと思います。予算作成時の積算は時間的制約もあり、難しいと思いますが、本市の財政上貴重な財源となる交付金で行う事業です。この数字を御覧になった上で、見解をお示しください。さらに、この減額補正後、決算を経て、余剰分の処理はどうなるのか、併せてお示しください。次に、財政について伺います。本市の財政状況について、令和5年度決算は単年度黒字であり、3年連続の黒字であるとのことです。しかし、その要因は特別交付税や国庫支出金による要因が大きく、自主財源確保が課題とされる中で、令和8年度からは、本市でも法定外目的税である宿泊税の導入が決まっており、一定の収入増が期待できるところであります。自主財源増に向けた取組としては、ほかにふるさと納税による歳入増を目指すことが挙げられます。ふるさと納税の税収増に向けて、各自治体が様々な取組を行っております。宮崎県宮崎市では、空港施設等にふるさと納税用の自動販売機を設置し、利用を呼びかけております。このような自動販売機導入など、本市でもふるさと納税の税収増に向けた取組を行うべきと考えますが、本市の今後の取組についてお示しください。また、これまで本市議会でも、この自主財源獲得に向けて多くの議論がなされてきました。事業目的別のクラウドファンディングの実施を求める意見も挙げられる中で、ふるさと納税のメニュー充実を図るべきという議論も行われてきました。これらの議論も踏まえ、宿泊税やふるさと納税以外の自主財源獲得に向けた本市の取組への考え方や、現在の取組の状況を説明してください。本市では、市内外から寄せられる寄附について、23 の基金を用意し、寄附を募っております。このメニューを増やし、例えば「小樽市みんなの親孝行基金」などを用意し、高齢者支援策に利用するとか、「動きやすい小樽応援基金」を募り、公共交通整備に充てるなど、様々な取組を行い、少額でも寄附が可能な仕組みを用意して、直面する課題に対し、より多くの寄附を募ることも効果的であると考えます。見解をお示しください。さらに、財政に関する説明では、経常収支比率が 90%となり、政策的事業実施に用いる財源が少ない構造になっているとのことです。予算編成時には、年度により増減はあるものの、財政調整基金からの繰入れによる収支均衡を保つ必要がある財政構造であります。先述の自主財源獲得もさることながら、事務的経費の支出についても見直しと工夫が必要と考えます。中長期財政収支計画も実行する中で、物価高騰等の状況も踏まえ、今後、取り組むことについて、この見直し、工夫についても併せてお考えをお示しください。次に、令和7年度の施策案から市役所本庁舎整備検討事業について伺います。厳しい財政状況の中で、市民サービスを低下させることなく、さらに時代やニーズに即した施策実施のための予算編成が行われております。ここでは、市役所本庁舎整備検討事業費について伺います。小樽市公共施設長寿命化計画の整備を終え、計画どおりの事業遂行を行おうとしている本市です。そのうち、市役所本庁舎については、当面の計画として別館を現敷地に建て替えるという方針ですが、大規模な事業となり、かかる経費の財源も定まらないのが現状と認識しております。令和7年度予算で、市役所本庁舎整備検討事業費として 69 万 2,000 円が計上され、小樽市本庁舎長寿命化計画を改定する旨の説明が記されております。そこで伺いますが、この計画改定に当たっての主な検討事項をお示しください。さらには、小樽市本庁舎長寿命化計画では、他の庁舎との統合を検討しましたが、この点を検討する予定はないのか、あるとすれば内容を併せてお示しください。本庁舎整備については、今後の小樽市のまちづくりに大きく影響してくる課題です。対策を行っても、減少する人口動態を踏まえ、まちをコンパクト化して対応しようとするための小樽市立地適正化計画も策定目前であり、この計画も視野に入れての今回の小樽市本庁舎長寿命化計画改定であると思います。中心市街地、とりわけ小樽駅前周辺の活性化なども踏まえ、図書館なども統合し、小樽駅前周辺への移転更新等も検討されないのか、お考えをお示しください。以上、1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
中村吉宏議員の御質問にお答えいたします。ただいま議案について御質問がありました。初めに、令和6年度小樽市一般会計補正予算案についてですが、まず昨年度と今年度の気象状況につきましては、昨シーズンは1月7日に 69 センチメートルの降雪があったほか、1月下旬と2月中旬に暖気に見舞われるなど、異常気象の影響を大きく受けたシーズンでありました。今シーズンにつきましても、1月下旬までは比較的穏やかに推移しておりましたが、1月 29 日から2月2日にかけ、92 センチメートルの降雪があり、積雪深は 35 センチメートルから一気に 112 センチメートルとなったことのほか、その後、暖気と寒気の影響も受けたところであります。次に、補正額の根拠につきましては、大雪後の2月3日から、今年度末までの気象状況が過去 30 年の平年値で推移し、累積降雪量が 520 センチメートル程度、累積積雪深が 7,200 センチメートル・日程度になると想定いたしました。この値を基に、過去の実績から除雪海水や排雪量などを推計した結果、当初予算に対し、2億円が不足する見込みとなったものであります。次に、当初予算の考え方につきましては、これまでは除排雪方法を事後処理型から予防保全型に切り替え、市民の皆さんに一定の評価をいただいた平成 30 年度の作業量を基本とし、年度ごとの労務単価などを乗じて、当初予算を計上してまいりました。今シーズンにおいて、平成 30 年度の気象を上回った場合は、補正予算を計上することで、気象状況に応じた適正な執行管理を行うことが可能であるため、適切であると考えております。次に、令和6年度の地方創生臨時交付金活用事業の減額補正額に対する見解につきましては、それぞれの事業の積算に当たっては、対象となる人数や事業者数等を可能な限り正確に見込み、必要な経費を積み上げ、予算計上いたしましたが、結果として、実数と差が生じたことにより、不用額が生じる見込みとなったものと認識しております。今後におきましても、事業予算の計上に当たりましては、最少の経費で最大の効果が上げられるよう、より精緻な積算に努めてまいりたいと考えております。なお、事業費は減額となる見込みですが、国から交付された地方創生臨時交付金については、全額を各事業に充当できるため、返還はありません。次に、減額補正後の余剰財源の処理につきましては、このたびの事業費の減額補正により、一般財源約1億 90 万円が余剰となりますが、令和6年度予算は、収支不足の財源対策として、財政調整基金の取崩しにより、収支均衡予算を編成していることから、その繰入額が減少することとなります。次に、財政についてですが、まず、ふるさと納税の増収に向けた今後の取組につきましては、本市においては、宿泊施設や体験施設、飲食店など、その場で寄附を頂くことにより、電子商品券を返礼品として提供する現地決済型の仕組みを導入しておりますが、利用可能な施設や店舗の増加に努めてまいります。次に、本市の自主財源確保の取組につきましては、市税においては、継続的に企業誘致に取り組むことで、銭函地区などで立地が進んできており、固定資産税の増収に寄与しているものと考えております。また、企業版ふるさと納税では、トップセールスをはじめ、ウェブサイトの活用によるPR強化を図っていくほか、今夏にオープンを予定している小樽港観光船ターミナルに対して、現在、ネーミングライツスポンサーの募集を行っているところであります。今後もこうした自主財源を確保する取組を強化、推進してまいりたいと考えております。次に、市内外から寄せられる寄附につきましては、寄附者の意向に沿い、現在の 23 の基金で運用させていただいているほか、ふるさと納税による寄附で、12 種類の事業に活用させていただいております。現状におきましては、一定程度寄附者のニーズを満たしているものと考えていることから、現段階では新たな基金の創設は考えておりませんが、歳入増加への取組や寄附者のニーズ変化への対応は必要であると認識しておりますので、ホームページでの周知方法を含め、引き続き研究してまいりたいと考えております。次に、義務的経費における見直しや工夫につきましては、人件費は人事院勧告に伴う給与改定などにより増加傾向にありますが、デジタル化の推進や業務の見直しなどで改善を図り、経費の節減に努めてまいりたいと考えております。公債費は、中長期財政収支計画において、早期から普通建設事業費の抑制や国の補助金の活用等に重点的に取り組むことで、市債の借入額を抑え、後年度の公債費負担を抑制していくこととしておりますので、本計画に基づき、着実に取り組んでまいりたいと考えております。次に、市役所本庁舎整備検討事業についてですが、まず、小樽市本庁舎長寿命化計画の改定に当たっての検討事項につきましては、公共施設の再編に関わる事業費をはじめ、様々な財政需要が増大する中、本庁舎につきましても、建設費の高騰が見込まれるため、新庁舎の規模、機能のほか、概算事業費、財源、スケジュールなどについて検討を行うこととしております。次に、他の庁舎との統合につきましては、令和4年2月に策定した小樽市本庁舎長寿命化計画では、本庁舎別館、水道局及び保健所の統合について検討した結果、統合せずに、別館のみを建て替えることとしております。今回の改定に当たりましては、保健所の移転に伴う表現の修正は行いますが、水道局との統合を改めて検討することはいたしません。次に、図書館などを統合し、小樽駅前周辺へ移転することの検討につきましては、現在、小樽駅周辺に適地がありませんので、移転については考えておりませんが、新庁舎の規模、機能を検討する中で、他の施設と統合することや、防災機能を持つことにより、さらなる財源を確保できる可能性があることから、庁舎の複合化については検討することとしております。