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小樽市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日

物価高騰対策について

2024年12月10日、小樽市議会の一般質問で、小貫元議員が「物価高騰対策について」質問し、市長 迫俊哉、教育長 中島正人が答弁しました。

質問者
小貫元 議員
答弁者
市長 迫俊哉、教育長 中島正人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 小貫元

日本共産党を代表して質問します。初めに、物価高騰対策についてです。まず、市民生活への影響について伺います。今年8月から9月に日本銀行が実施した生活意識に関するアンケート調査の結果では、景況感については1年前と比べ、悪くなったと答えた方が55%に上りました。収入については51%が変わらないと答え、支出については、56%が増えたと答えました。収入が変わらないのに支出が増えている結果です。物価については、1年前と比べ、かなり上がったが64%、少し上がったが31%で、合わせて95%の方が物価について上がったと感じています。小樽市の生活必需品小売価格調査の今年11月の結果と昨年11月の結果を比較しますと、平均価格で灯油が前年比1.58%、ガソリンが1.93%と僅かに増えています。5年前と比較しますと、同じく平均価格で灯油が31.7%、ガソリンが16.6%、卵が56.7%、サラダ油が28.4%、お米が82.1%と軒並み上がっています。これらは、生活に必要なものばかりです。市長は物価高による市民生活への影響について、生活を圧迫していると思いませんか。市長の認識を示してください。この物価高は、小樽市だけを襲っているわけではありません。国は、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を補正予算で提案しましたが、根本的な解決になっていません。国の責任で、物価高騰を解決する対策が必要だと思いませんか。このような物価高が市民生活を襲っている下で、行政として、市民生活を守る対策を早急に行う必要があります。国の重点支援交付金も活用し、日本共産党として幾つか提案します。第1に、福祉灯油の実施についてです。小樽市は3年前、暖房費緊急支援金を実施しました。3年前の11月、生活必需品小売価格調査の平均価格は107.72円でしたが、今年は120.83円と13円以上、上がっています。3年前に市長は、原油価格の高騰が続いていることから、冬の生活に欠かせない暖房費について、いち早く支援すると答弁していました。暖房費緊急支援金を実施したときよりも灯油価格が上昇しています。直ちに予算を組み、福祉灯油を実現することを求めます。また、福祉灯油、もしくは類似の事業を実施する場合には、児童扶養手当一部支給、生活保護世帯も対象にすることを併せて求めます。お答えください。関連して、生活保護の冬季加算についてです。物価が上がっていても、生活保護の基準額は、物価に見合う引上げが行われていません。生活保護の冬季加算は、傷病、障害者等による療養のため外出が著しく困難であり、常時在宅せざるを得ない者または乳児が世帯にいる場合、冬季加算額に1.3を乗じて得た額の範囲において特別基準の設定があったものとして必要な額を認定して差し支えないことと特別基準が設けられています。利用者の状況を把握し、必要な方に周知して、特別基準を適用するなど、柔軟に対応することを求めます。第2に、学校給食の負担軽減についてです。まず、給食費の会計についてです。私は平成24年第1回定例会の総務常任委員会で、公会計への移行について質問したときには、検討課題との答弁が返ってきました。日本共産党は、給食費の減免拡大のためにも公会計化を求め、質問してきましたが、ほかの会派からも未納解決の手段として質問がされてきました。2019年7月、文部科学省は、学校給食費徴収・管理に関するガイドラインにおいて、「公立学校における学校給食費の徴収・管理に係る教員の業務負担を軽減するためには、学校給食費を地方公共団体の会計に組み入れる「公会計制度」を採用すると共に、保護者からの学校給食費の徴収・管理業務を地方公共団体が自らの業務として行うことが適切です。」としています。ガイドライン公表後の市教委における公会計化の検討状況を示すとともに、来年度から公会計へ切り替えるつもりはありませんか、お答えください。食材費の高騰は、学校給食にも及んでいます。とりわけ、主食である米の価格高騰は、来年度の給食費に跳ね返ってくることが懸念されるところです。小樽市では、今年度給食費の保護者負担額を据え置くとともに、給食費2か月分を無償化する負担軽減事業を実施しました。新年度でも学校給食費の物価上昇分の負担軽減を実施するべきではないですか。無償化については、2か月と言わず、さらに延長を求めます。お答えください。学校給食費は教育の一環であり、義務教育は無償とするのだから、学校給食費の無償化をこれまでも主張してきました。ところが、教育委員会は、多額の財源が必要だとして、否定をしています。改めて伺います。無償化に向け、様々な検討に入ることが必要ではないですか。教育長の見解を求めます。第3に、水道料金の減免です。重点支援交付金は、水道料金の減免にも活用できると聞いています。低所得者支援として、給付金事業が実施されますが、水道はほぼ全世帯で使用します。給付金は申請が必要ですが、仮に水道の基本料金を冬期間免除するならば、申請は必要なく、上水道を利用する全ての世帯が恩恵を受けることになります。冬期間は水道の使用量が落ちる傾向にあります。単身世帯だと、2か月で5立方メートルという世帯もあります。しかし、それでも20立方メートル利用した世帯と同じ金額を支払う仕組みが、小樽市の水道料金の設定です。どれだけの金額が交付されるかにもよりますが、水道料金の基本料金減免も選択肢の一つとして検討してはいかがですか。政府は、いわゆる103万円の壁について協議を行っています。所得税の課税最低限を178万円へ引き上げることにより、国と地方で7兆円から8兆円の減収が見込まれると試算。このうち地方分の減収は約4兆円とされています。財政部によると、小樽市の税収減は16.4億円と想定されているとのことです。しかし、石破首相は、全国知事会の会議で、国による減収分の全額補塡は明言しませんでした。課税最低限を178万円に引き上げた場合、現時点での情報の範囲で、市長は市政に与える影響について、税収減以外の影響も含めどのようなことが考えられるのか、お答えください。市として、この議論に対し、どのような意見を持っているのか、示してください。日本共産党は、生計費は非課税の原則から、課税最低限を引き上げることは当然と考えます。この問題について、日本共産党の見解を幾つか紹介します。一つに、上げ幅については、物価や賃金が上昇すれば、所得税収も自然に増えるので、当面、物価上昇に見合う程度の引上げなら、税の増収分から財源が確保できます。二つに、学生を例に、親の扶養親族としてアルバイトで収入を得ている学生が103万円を超えると扶養から外れて、世帯の負担が増えることが紹介されます。しかし、学費や生活費のために、学生にもっと働かせる政治ではなく、学費の負担を減らし、学生を長時間のアルバイトから解放し、安心して学べる学生生活を保障する政治が必要です。三つに、年収の壁は政府の経済政策のゆがみの一部分です。物価高の中、生計費に容赦なく課税される消費税減税や大幅な賃上げ、最低保障年金の創設や国民健康保険料の引下げなど、国民の暮らしの困難を解決するには、国の経済政策の抜本的な見直しこそ必要です。これら日本共産党の見解について、市長の感想をお聞かせください。

答弁 市長 迫俊哉

小貫委員の御質問にお答えいたします。ただいま、物価高騰対策について御質問がありました。初めに、物価高による市民生活への影響についてですが、まず、物価高に対する認識につきましては、昨今の物価は円安、原材料費や人件費の上昇などを背景に継続的に上昇していると認識しており、市民生活に与える影響は大きいものと考えております。次に、物価高騰対策につきましては、地方自治体だけでは対応が難しい問題であることから、物価高による国民生活や社会経済活動への影響を踏まえ、国が適切な役割を担うべきものと考えております。次に、国の重点支援交付金の活用についてですが、まず、福祉灯油の実施につきましては、灯油も含めエネルギー、食料品価格等の物価高騰への対応として、低所得世帯を対象に1世帯当たり3万円の給付が予定されており、これまで福祉灯油の対象としてきた世帯と重複することから、考えておりません。次に、福祉灯油の対象世帯につきましては、福祉灯油の実施は考えておりませんが、今回の給付金に、生活保護世帯等も給付対象となる見込みとなっております。次に、生活保護の冬季加算の特別基準の認定につきましては、本人からの申請や訪問等により、世帯状況を確認する中で、要件に該当する世帯に対しては、冬季加算の特別基準を認定しており、今後も適正な制度運用を行ってまいります。次に、水道料金の基本料金の減免につきましては、現在の料金システムでは使用水量が確定しないと減免の処理ができず、本市においては、冬期間は多くの検針が不可能になる積雪時期での実施となることから、現状では難しいものと考えております。次に、103万円の壁の影響についてですが、まず市政に与える影響につきましては、仮に単純に住民税が減収となる場合には、実施を予定している事業に必要な一般財源が不足することから、事業内容や規模に変更が生じる可能性が懸念されますが、現在、国において見直しの議論が行われている最中であり、詳細については現時点でお答えすることはできません。次に、103万円の壁の見直し議論に対する考えにつきましては、ただいま御答弁申し上げましたとおり、税収減となることにより、実施を予定している事業に必要な一般財源が不足することも考えられ、事業内容や規模に変更が生じる可能性が懸念されることから、減収分の補塡については、国が責任を持って、恒久的な財源により措置すべきものと考えております。次に、日本共産党の見解につきましては、国民の暮らしに関する諸課題については、国会において適切に議論がなされるものと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 中島正人

小貫議員の御質問にお答えいたします。ただいま、物価高騰対策について御質問がありました。国の重点支援交付金の活用についてですが、初めに、文部科学省の学校給食費徴収・管理に関するガイドライン公表後の市教委における学校給食費の公会計化の検討状況につきましては、文部科学省のガイドラインや、公会計化を実施した他都市を参考に、歳入歳出の方法など、全体の制度設計や収納管理システムの代用の導入費用などの検討を行っているところです。公会計化の切替えについては、収納管理システムの導入作業や食材納入業者との調整などに一定の期間を要することから、来年度の切替えは行いませんが、市教委としては、公会計は必須であり、早い段階の導入に向け進めてまいりたいと考えております。次に、新年度の学校給食費の負担軽減につきましては、これまでは国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、令和4年度、5年度は食材費値上げ分を補助することで、保護者負担分を据え置くとともに、4か月の無償化を行い、令和6年度は同じく、食材費値上げ分を補助することで、保護者負担額を令和4年度と同額に据え置くとともに、2か月分の無償化を実施しております。新年度につきましては、国の重点支援交付金などの動向を見ながら、実施の可否について検討する必要があるものと考えております。次に、無償化に向けた検討につきましては、生活保護世帯や就学援助世帯に対しては、既に給食費を全額公費で負担する支援を行っておりますが、これらを除く世帯の通年での給食費の無償化については、現状の児童・生徒数や物価高騰分を含めて試算すると約2億8,500万円の財源を要することから、市単独での実施は難しいものと考えております。

出典:小樽市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日 議事録 PDF(76ページ) 間違いを知らせる