小樽市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日
行政機能の移転について
2024年9月10日、小樽市議会の一般質問で、松井真美子議員が「行政機能の移転について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 松井真美子 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 松井真美子
日本共産党を代表して質問いたします。1項目め、行政機能の移転についてです。保健所移転に関する議案が提案されています。小樽市総合福祉センターについては、説明が不十分だったということで話合いの場を設けましたが、保健所についてはどうでしょうか。看護学校がウイングベイ小樽での開設に至らなかったことから保健所がウイングベイ小樽への移転を要望したということですが、保健所の運営に関することを協議する小樽市保健所運営協議会でさえ議論されず、利用者の意見を取らず、議会への説明も不十分なまま、庁内検討だけで移転を決めたことは問題です。市長の掲げた対話の重視に期待した市民から落胆の声が聞こえています。小樽市勤労女性センターが利用団体から取ったアンケートでも、34.6%が交通アクセスの負担などから移転に反対、またはどちらかといえば反対と答えています。また、保健所や小樽市社会福祉協議会が市役所から離れると一連の手続をするのに大きな負担になるという声や、障害を持った方からも不安の声が届いています。保健所は様々な方が利用します。どのようにして利用者の声を聞いてきたのですか。主な意見を紹介してください。また、その声に対し、市長の感想を述べてください。公共施設再編に関して、市は今まで2016年の小樽市公共施設等総合管理計画策定から小樽市公共施設再編計画、小樽市公共施設長寿命化計画、そして、小樽市本庁舎長寿命化計画と、特別委員会も設け、パブリックコメントで意見も聞きながら進めてきました。再編計画でも、小樽市本庁舎長寿命化計画でも、現本庁舎敷地に新市庁舎を建て替え、そこに保健所を統合化するとしていました。その後、小樽市本庁舎長寿命化計画で、市役所別館のみを建て替えるという方針が出され、保健所庁舎については改めて検討するということになっていました。その状態でいきなり今年1月に保健所や小樽市総合福祉センター、小樽市勤労女性センターなどをウイングベイ小樽に移転すると決め、保健所は12月2日に引っ越すという早さです。今までの議論は何だったのでしょうか。現在、小樽市総合福祉センターに入っている、とみおか児童館も、結局小樽市勤労女性センターを改修して、そこに移るということです。全体のプランがないまま、行き当たりばったりで、全体的計画性がありません。公共施設の配置は、まちづくりにとって重要です。公共施設をセットで考えて進めるべきではありませんか。2月の市長定例記者会見で、ウイングベイ小樽と市役所にまたがる様々な手続をワンストップでできるか整理すると言っていましたが、市民の利便性について何か考えているのですか。財政負担についてです。建て替えの場合と比較し、移転による財政的影響はどのように試算し、市の財政運営に及ぼす影響をどのように判断していますか。広報おたる9月号で、保健所が12月に移転することを初めて知り、びっくりしている市民がいます。小樽市自治基本条例では、「市は、市民と情報の共有を図るため、まちづくりに関する必要な情報が生じた際は速やかに、分かりやすく市民へ提供するよう努めます。」としています。日本共産党は、行政機能配置については、第1に、市民の利益にかなっているか、第2に、市民の納得が得られているか、第3に、まちづくりの観点でふさわしいのかが重要だと考えます。その観点で、今進めている保健所及び小樽市総合福祉センターの移転は市民への不利益となり、納得が得られていません。全体的計画性がないように、まちづくりの視点もありません。周知と議論が不十分です。移転は一旦立ち止まるべきではありませんか。市長のお考えをお伺いします。1項目めの質問は以上です。
答弁 市長 迫俊哉
松井議員の御質問にお答えいたします。ただいま、行政機能の移転について御質問がありました。初めに、保健所等の来庁者から担当した者に寄せられた主な意見につきましては、車椅子利用の方などから、駐車場が狭く、エレベーターもなく不便であり、早く移転するようにと要望がある一方、居住地によっては遠くなるとの声も寄せられております。また、この8月に開催した小樽市保健所運営協議会において移転についての意見を募りましたが、特に異論はなかったところであります。私としては、このたびの保健所庁舎の移転によって、来庁者に不便をおかけしてきた駐車場やバリアフリーなどの問題の解決を図ることができると考えておりますが、庁舎が遠くなる方々もおりますので、こうした方々には丁寧に移転の経緯などを説明し、理解いただけるよう努める必要があるものと考えております。次に、公共施設の配置の考え方につきましては、市全体の公共施設の整備方針は、小樽市公共施設再編計画や小樽市公共施設長寿命化計画などにおいてお示ししているところでありますが、計画策定後の社会状況の変化などにより、計画よりも前倒しで整備が完了したものや整備方針を変更したものがあります。今回の移転は、小樽市公共施設再編計画や小樽市公共施設長寿命化計画に整備方針が明確に位置づけられていなかった保健所や小樽市勤労女性センターのほか、市中心部には適地がないことから、当面維持することとしていた小樽市総合福祉センターなど、整備方針の検討が求められていた施設について、方向性をお示ししたものであります。次に、ワンストップでできるかの整理につきましては、保健所の手続で申し上げますと、手続で必要とする書類には住民票や所得課税証明書があり、市役所本庁舎等でこれらを取得の上、保健所窓口にお越しいただいておりますが、現在これらの書類の添付を必要としない方策について検討を進めているところであります。また、これまで必要な書類を電話などで確認していただき、郵送でも手続が可能であることをお知らせしてまいりましたが、引き続き周知してまいります。次に、財政面の影響につきましては、保健所、小樽市総合福祉センター及び小樽市勤労女性センターを建て替える場合と、これらの施設がウイングベイ小樽に入居する場合の費用について、30年間の比較、検討を行ったところ、移転したほうが費用の軽減になる見込みとなりました。施設改修などに相応の費用を要することとなりましたが、可能な限り抑制を図ることで、長期的に見て過度な財政負担にならないものと判断したところであります。次に、このたびの行政機能の移転につきましては、現在の各施設は老朽化が進み、早期の移転が必要と考えております。移転先となるウイングベイ小樽は、耐震性能やバリアフリーに対応し、利用環境の改善も期待されることから、総合的に判断し、移転を決定したものであります。今後は、移転に向けて丁寧な周知を図りつつ、スケジュールに沿って進めてまいりたいと考えております。