小樽市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月18日
海岸漂着物とブルーカーボンについて
2024年6月18日、小樽市議会の一般質問で、中鉢淳二議員が「海岸漂着物とブルーカーボンについて」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 中鉢淳二 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 中鉢淳二
最後の項目になりますが、海岸漂着物について質問いたします。本年3月末に本市の張碓地区から石狩市にかけてイワシが大量に海岸線に漂着しました。大々的に全国ニュース、新聞などで取り上げられました。そのニュースを見て私は、海岸線の管理は北海道であるので北海道が回収作業をするのであろうと思っておりました。しかしながら、その回収に当たっていたのは市の職員でした。ごみを扱う生活環境部、産業港湾部から漁業に関わる農林水産課、一部は海水浴場のエリアでしたので観光振興室からも、年度末で異動などがあるタイミングでしたが、3日間にわたって毎日15名から20名程度で、海岸線と住宅が隣接するJR銭函駅周辺から銭函海水浴場にかけて回収されたと聞いております。イワシが大量に漂着したという報道だけではなく、その影に連日、部署横断で使命感を持って、臭いと体力と闘い、回収されたという事実を市民の方にも個人的には知っていただきたいと思っております。そこで質問いたします。今回のイワシの漂着物について、市で対応しなければならないのでしょうか。市としての見解をお聞きいたします。また、3日間でどれだけの量を回収し、その回収費用は幾らになったのかをお聞きいたします。また、漂着物はイワシにとどまらず、イルカやトドの漂着もあったと聞いております。次の質問ですが、イルカやトド、アザラシなどの海獣の漂着について、データを取っておられるのでしょうか。取っていれば、ここ3年程度の海獣の漂着、もしくは処理件数などをお示しください。先月、銭函地区にトドが打ち上がりました。長く漂流をしていて、流れ着いたのは銭函の住宅地の隣接地でした。回収は後志総合振興局で対応していただきましたが、漂着して3週間以上経過してからの回収となり、悪臭を放ち、腐敗が始まっていました。そのような理由から、最終的には釧路市から業者の方が3人でその場で解体し、小樽市の最終処分場に持ち込まれました。恐らくかなりの経費がかかったはずであります。昨年の1月、大阪湾でマッコウクジラが死に、その処理費用は大阪市の想定の倍以上の8,000万円以上を要した件で、今月に入り、大阪市の大阪市入札等監視委員会は、その費用を不適切であると判断を下しました。その判断は金額だけではなく、見積りを示さないまま処理に入ったことも要因であるようです。しかし、そのような処理業者が何社もあるとは思えず、その処理の算出根拠を問われたとしてもなかなか数字で表せるものではない気がいたします。本市の海岸線は69キロメートル、いろいろな事例が想定されます。苫小牧市ではホッキ貝が流れ着きましたが、今回のイワシなどの魚や貝の漂着、トドやアザラシなどの海獣の漂着、大雨などでの木などの漂着、海難事故などでのオイルの漂着やそれに伴う魚の漂着など、いろいろなケースが想定されます。海獣も漁師の方が撃ってのものもあるはずで、そうなると海獣対策は北海道であると思います。そのように様々なケースが想定される中で質問をいたします。今回のケースを機に、どのようなケースで、どこが対応するかを明確化しておく必要があると強く感じました。海岸線に関わる複数の機関が存在します。北海道、海上保安部、小樽市漁業協同組合、そして本市などですが、その対応は、先ほど挙げたケースでは、それぞれどこが対応すべきなのか、漂着するもので変わるのか。そのエリアによって変わるのかなどをお示しください。今回のイワシのケースは、部署横断ですばらしいものでしたが、住民が海岸線近くにも住む本市にあっては、しかるべき機関が責任を持って対応してもらわなければなりません。関係各機関が連携を取ってもらうことに加え、本来、市が主体的に動かなければならない場合はどういう場合で、その場合は小樽市役所のどの部署で対応するか、どう連携を図るかを決めておく必要性があると思いますが、市長の見解をお伺いいたします。地球温暖化の影響で、目に見えない海の中には大きな変調が起きているようです。大阪湾のように鯨の漂着もあり得ない話とは言えないと思いますし、処理に水産庁や環境省の補助金を利用したとしても、一定程度は自治体負担にもなると思われます。今回のイワシの件、トドの件も、海水浴シーズンではありませんでしたが、もしも今のような時期にあったら、漂着物が放つ異臭はかなりのものになるはずですし、そこには人の営みがあります。住民の安心のためにも、迅速な対応が取れるような体制の整備を願います。海に関連いたしまして、最後にブルーカーボンについて質問いたします。ゼロカーボンシティを標榜している本市でありますが、今後、市民、事業者、市が、オール小樽でその取組を進めていくことは言うまでもないことかと思います。そのような中で可能性を感じるのが、海を持つ本市だからこそできるブルーカーボンに関する取組であります。藻場を作り、CO2を吸着させる事業で、全国各地でその取組が始まっているところでありますが、ブルーカーボンに関する取組に対する市の見解をお伺いいたします。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、海岸漂着物とブルーカーボンについて御質問がありました。初めに、今年3月下旬のイワシの大量漂着への対応につきましては、いわゆる海岸漂着物処理推進法では、海岸漂着物は、海岸管理者等が処理のため必要な措置を講じなければならないと定めておりますので、漂着があった海岸の土地を管理する海岸管理者等がその処理責任を担うものとなります。今回イワシが漂着した海岸の管理者は北海道でありますので、本来は道が対応すべき事案であったと考えております。次に、イワシの3日間の回収量と回収費用につきましては、3日間の合計で申し上げますと、回収量は4,360キログラム、回収費用は、回収は職員が行い、処分場の処分手数料は無料としたため、運搬費用のみの9万9,000円となっております。次に、海獣の漂着件数と処理件数につきましては、漂着件数は把握できておりませんが、処理件数は小樽市廃棄物最終処分場に搬入された件数でお答えいたしますと、令和3年度が1件、4年度が4件、5年度が3件、6年度が6月12日までで4件となっております。次に、漂着物の対応をすべき機関等につきましては、先ほど申し上げましたとおり、漂着のあった海岸を管理する海岸管理者等がその処理責任を担うこととなっておりますので、漂着物の種類にかかわらず、当該海岸の海岸管理者等が対応をすることとなります。次に、漂着物処理に当たっての各機関との連携等につきましては、海岸漂着物処理推進法では、漂着物の処理に関して、海岸管理者等に対する市町村の協力についても規定がありますので、本市としても必要があれば協力を行っていくこととなります。また、小樽港港湾区域内の海岸については、港湾管理者である本市が海岸管理者となりますので、当該海岸に漂着があった場合には、産業港湾部港湾室が処理の主体となり、生活環境部が連携して対応に当たることとなります。次に、ブルーカーボンに関する取組に対する見解につきましては、ブルーカーボンに関する取組は、脱炭素社会を実現する有効な方策の一つとして考えており、小樽市温暖化対策推進実行計画【区域施策編】でも推進すべき取組として位置づけしております。2050年のカーボンニュートラルを目指す本市においては、必要な取組と認識しておりますので、情報収集や事業者への支援も含め、市域でのブルーカーボンの活用に取り組んでまいりたいと考えております。