みんなの議会

小樽市議会 令和5年第1回定例会 2023年2月27日

子供からお年寄りまで健康で安心して暮らせる街づくりについて

2023年2月27日、小樽市議会の一般質問で、中村吉宏議員が「子供からお年寄りまで健康で安心して暮らせる街づくりについて」質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。

質問者
中村吉宏 議員
答弁者
市長 迫俊哉、教育長 林秀樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 中村吉宏

子供からお年寄りまで健康で安心して暮らせるまちを目指す観点で伺います。まず、市長が人口減少対策の中心に位置づける子育て支援について伺います。これまで市長が取り組まれてきた子育て支援策について、さらなる強化策と予算案が今定例会に提案されております。この中で、この先、本市にとって特に重要と考え提案されたものは何か、お示しください。ほか、他都市でも類似の取組を行っているものと思います。他都市と比較して本市が優位であると認められるものについてお示しください。次に、男性の育児休業等取得に向けた取組について伺います。家庭内における子育ての時間比率は圧倒的に女性のほうが多い状況である旨が、各種調査から明らかになっております。男性の育児参加を積極的に進めることが社会的にも求められている一方で、育児休業取得について、男性の取得率が低迷していることも現状であります。そこで伺いますが、本市の男性職員の育児休業取得状況について、対象人数、取得率など、現状をお示しください。また、本市の男性育児休業取得についての周知方法や意識啓蒙など、どのように取り組まれているのか御説明ください。なお、取得が浸透するに当たっての課題などがあれば、併せてお示しください。それから、この課題は、社会全般が共有する課題であります。市として、ほかの団体、民間企業も男性育児休業取得への理解促進と実施が求められております。男性の育児休業取得に対する市内団体、企業への周知や理解促進について本市で行っていることは何か、お示しください。また、その効果はどうなのか、お示しください。次に、教育に関連して伺います。まず、情報モラル教育について伺います。市内の中学校において、SNSをめぐる生徒間のトラブルが発生したと耳にしております。教育のICT化が進むだけでなく、日常生活において小・中学生がこうしたシステムを多用する状況である現在、様々なトラブルが想定されます。SNS内の表現やコミュニケーションに端を発するいじめやトラブルが発生しないよう対策を講じていくことが必要です。本市では、おたるスマート7により児童・生徒のICT利用についてルールを周知してきましたが、インターネット利用等によるトラブルを未然に防ぐための教育を行う必要があると考えます。市教委では、この点どのようにお考えか、また、実際にトラブル防止策などを講じているのか、お示しください。次に、GIGAスクール構想における1人1台端末使用に関連して伺います。-21-1人1台端末の環境では、従来のコンピューター室での端末配置状況とは異なる、年度更新作業が必要になると聞いております。文部科学省では、年度更新を円滑に実施できるよう、タスクリストを用意しているとのことです。本市において、この更新が万全に行われるよう作業計画は用意されているのか。また、それはどのような内容なのか。そして、更新作業はどのような手順で進めていくのか、お示しください。また、北海道教育委員会との連携や要望等の状況についてもお示しください。ICT化が進み、学校と児童・生徒、保護者のコミュニケーションがスムーズになる中で、電力や通信に係るデータ処理等の能力がいつでもしっかり維持できるのかという課題があります。さきの大雪の際、市内小・中学校が臨時休校になりました。その朝の連絡を保護者にメール等で配信する際、全市で一度に大量送信されたため、データ量が多くなり、全ての保護者に情報が行き渡るのに時間を要したということであります。災害時の連絡網を確保するという観点から対策が必要と考えます。見解をお示しください。次に、拠点校方式による合同部活動について伺います。令和5年度の重点事業に部活動改革関連事業として、この事業が挙げられております。部活動支援の予算を伴っておりますが、実際に生徒が部活のために移動する際、どのような方法を取るのか、お示しください。保護者負担についてはどのような保護者負担があるのか、幾らの負担になるのか。そして、それをどうカバーするのか、お示しください。さらには、北海道からの支援を要望する必要性についてお示しください。次に、市内医療の持続性に関し、市内看護学校について伺います。小樽看護専門学校は、現在、新しい事業主体の法人が運営していると伺っており、現行の夜間定時制3年の学校は令和7年度廃止、令和8年度から新設の昼間定時制4年の看護学校が開校されるとのことであります。その校舎は、交通利便性の観点からウイングベイ小樽内への設置が検討されていると思います。新看護学校開設の準備状況をお示しください。また、その状況を踏まえ、市ではどのような対応、取組を行っていくのか、お示しください。これまで議会議論を行って確認してきましたが、令和8年度末から向こう3年間、小樽看護専門学校からこれまで輩出されてきた看護師が輩出されない期間が生じ、市内医療の維持について大変重要な問題となります。行政からの真剣な取組を望みます。これらの課題について、市はどのような対策を行う考えか、お示しください。看護学校支援については、我が党、佐藤禎洋道議会議員も道議会で取り上げ、鈴木直道知事から、地域事情を聴いて対応していくと答弁をいただいております。これまで、どのような協議を北海道と行い、また、この先どのような連携を求めていくお考えか、お示しください。次に、高齢者の安心・安全について伺います。まず、セカンドライフ向けの就業サポートの実施を求めて伺います。定年制が60歳から65歳へと移行する中で、希望する退職者がその先も就労できる環境整備は、今後の社会にとって重要と考えます。市内各業界も、観光や建設等の業態では新型コロナウイルス禍の影響もあり、慢性的な人材不足と伺っております。60歳、65歳で定年を迎える方々で、その先の人生も何か仕事を続けたいという方に適材適所で活躍いただけるような仕組みについて、現状の取組をお示しください。次に、ふれあいパス制度の維持と市民満足度向上に向けた取組について伺います。-22-この制度は、高齢の方々の外出の機会を維持するために必要な施策と考えます。しかし、再三議会でも議論となるように、財源とにらみ合いながら制度維持を行っているのが現状です。市では、ふれあい回数券購入チケットの利用状況を調べるため、今年度は番号を付して発行しておりますが、その利用状況の確認について、どのような状況かお示しください。また、このふれあいパス乗車券は、利用の状況に個人差があり、年間の利用制限内で不足を訴える方もおられる中で、どうすれば利用者の希望に近づくことができるのかということも検討しなければならないものと思います。そこに立ちはだかる財源問題を克服するために、例えば、就職等で本市を離れ、他都市で生活をする方々からの思いやり寄附などを設け、御自身の親のみならず、ふるさとのまちで暮らすお年寄りサポートを行っていただく等の手段も有効であると考えます。市として、こうした財源対策に取り組んでほしいと思いますが、見解を伺います。次に、人生の終末期への作業、いわゆる終活のサポートへの取組について伺います。人として生まれた以上、皆等しく人生の終末を迎えます。世の中では、終活という言葉があるとおり、人生の終末期を迎える前に身辺整理を行おうとする高齢者のお話も時折伺うことがあります。その際、家にある家財道具をはじめ、不要なものを徐々に処理をする作業が伴いますが、健康上の理由でこうした作業も思いどおりに進められない高齢者の方がおられるのも現状です。あるいは、こうした考えをお持ちでいながら、急激な体調の変化により、入院や施設入所を余儀なくされ、対応ができないまま他界され、場合によっては、その家屋が未整理のまま特定空家化する状況もこの先、決して少なくないものと考えます。また、もしものときのために、相続や葬儀、終末医療等の相談に乗る民間機関や書籍の発行も見受けられる中で、本市としても、そうした情報の提供や相談対応窓口の設置等を行う必要もあるものと考えます。取組を望みますが、見解を伺います。この項最後に、町内会の今後の在り方に対する本市の具体的な考え方について伺います。本市では、小樽市総連合町会に加盟する単位町内会が148とのことです。各町内会では様々な取組を行っておりますが、中心で活動する役員の方をはじめ高齢化が課題となっております。町内会は様々な場面で住民の助け合いが期待できる組織であり、世代交代しながら維持させていく必要があると考えます。本市では、今後、町内会についてどのように対応するお考えか、お示しください。また、市職員の方でも熱心に活動される方がおられます。町内会が行政との関わりを深めていく上でも、職員の方々の積極参加を促すことは重要と考えますが、本市で行われていること、さらには、それが加速されるための取組などをどのように今後行うのか、お示しください。以上、3項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、子供からお年寄りまで健康で安心して暮らせるまちづくりについて御質問がありました。初めに、子育て支援についてですが、まず予算案の中で特に重要と考えている施策につきましては、誰もが安心して子育てできる環境づくりを推進するため、保育料の引下げをはじめとした、子育て世帯の経済的な負担を軽減するための施策や保育所等の入所待ち児童の解消に向け、保育従事者を確保するため、新規に就労した保育士等に対して一時金を支給する事業を新たに行うなど、保育環境の充実を図る施策について重点的に提案をしたところであります。-23-次に、他都市と比較して本市が優位であると認められる施策につきましては、保育料につきましては、引下げを行うことで道内でも比較的低いほうの水準となります。また、保育従事者を確保するために行う一時金の支給につきましては、新規就業者1人当たりの支給総額を勤続6年で60万円と他都市よりも高い設定としており、これらの二つの施策につきましては一定程度本市が優位であると考えております。次に、本市の男性職員の育児休業取得状況につきましては、令和3年度の実績で申し上げますと、同年度に子供が生まれた男性職員は34名、そのうち取得者が5名で取得率は14.7%となっております。なお、今年度は現時点で取得者が11名となっており、取得率が大きく上昇するものと見込んでおります。次に、男性職員の育児休業取得についての周知や意識啓発につきましては、子育てハンドブックや男性職員の育児休業取得を促すパンフレットの配布により、制度の周知や意識啓発に努めているところであります。課題といたしましては、これは男性職員に限ったものではありませんが、多数の欠員が生じている現状などから、育児休業を取得しやすい職場環境の整備という点が挙げられると考えております。次に、男性の育児休業取得の周知や理解促進につきましては、厚生労働省や地方労働局がホームページに掲載するほか、労働局では、オンライン説明会により改正内容を事業主に周知をしており、市といたしましては、市のホームページで市民周知に協力をするほか、問合せ等に対しましては相談窓口の紹介などを行っております。なお、効果についての把握はいたしておりません。次に、市内医療の持続性についてですが、まず新看護学校の開設に向けた準備状況につきましては、医療法人社団心優会、小樽市医師会及び市の三者で構成する看護学校検討協議会並びに開設準備室において、学生募集計画をはじめ、カリキュラム編成や実習施設の確保など、開設に向けた各種課題について検討を行っているところであります。市といたしましては、引き続き検討協議会及び開設準備室に参画をし、開設に向けた課題の整理と必要な支援に取り組んでまいります。次に、看護師の輩出が減少する期間における市内医療の維持に向けた対策につきましては、今後、市内の医療機関に対して、看護師の需給見通しに関する調査を行い、特に令和9年度から11年度までの間で不足が見込まれる看護師数を把握した上で、新卒看護師の確保、潜在看護師の掘り起こし、現職看護師の離職防止など、対策の具体的な内容について検討をしてまいりたいと考えております。次に、看護学校支援に関する北海道との協議及び連携につきましては、これまで新たな看護学校の指定申請等に関する手続や、施設整備の整備に対する補助制度の内容などについて、北海道から説明やアドバイスを受けてきたところであります。今後は、新たな学校の姿が次第に固まってきますので、市といたしましては、北海道に対し、市の取組や地域事情を説明するなどして、開設に向けた手続が円滑に進むよう取り組んでまいりたいと考えております。また、本市において、令和9年度以降、一時的に看護師の供給が減少することにつきましても、北海道と課題認識を共有できるよう努めてまいります。次に、高齢者の安心・安全についてですが、まず定年退職後も働くことができる取組といたしましては、市が事務局をしております小樽地域雇用創造協議会では、市内企業と求職者のマッチングの場となる合同企業説明会を開催しており、昨年10月には、シニアと女性を対象とした時間を設けて開催をし、企業の人材確保にもつながる取組を実施しております。また、小樽市シルバー人材センターには、活動を紹介する機会を設けることや安定的な事業運営を支援することにより、高齢者の働く機会を創出できるよう努めて-24-おります。次に、ふれあい回数券購入チケットの利用状況につきましては、今年度から購入チケットに付番を行い、ふれあい回数券の購入冊数の集計を行えるようにいたしました。既に集計を終えている4月から12月までの9か月間で1万8,489人に購入チケットを交付し、そのうち回数券を購入された方は1万4,380人、平均の購入冊数は6.8冊となっております。次に、ふれあいパス事業につきましては、現在の制度は様々な利用目的や使用回数を踏まえた上で、対象者の増加やそれに伴う事業費の負担に鑑み、将来にわたり制度を維持できるよう継続性と公平性に主眼を置き、見直しを行ったものであるため、当面は現制度の内容を維持していく考えでおります。次に、終活サポートへの取組についてですが、高齢化や家族構成の変化により、生前から意欲的に終活の準備をする必要性を認識し始めた方が多くなってきていると考えております。本市では、これらの相談については、福祉総合相談室や生活安全課の無料法律相談などで、相談者の事情に応じて相続など情報提供を行っております。なお、終活支援に関しましては、他市で取組を始めているところもありますので、効果的な支援策について調べてみたいと考えております。次に、町内会の今後の在り方についてですが、まず町内会役員の高齢化に対する対応につきましては、町内会を維持していくためには、役員の業務負担の軽減を図るほか、次世代を担う世代に町内会活動を通じて町内会を身近なものに感じてもらうことにより、役員となる人材を育てていくことなども必要と考えております。こうしたことも踏まえ、今後、総連合町会と町内会が抱える課題について協議をしていく予定でありますので、その中で課題を見いだし、その対応策について検討をしていきたいと考えております。次に、市職員の町内会活動への参加につきましては、市職員が町内会活動に参加することは、町内会に対する理解を深めることにつながる意義のあるものと考えております。現在、市では町内会の現状や課題についての知識を深めてもらい、町内会活動への参加のきっかけとなることを目的に、新規採用職員と新任管理者職員を対象に研修を行っております。今後は、町内会活動の課題などを把握するために実施したアンケート調査の結果や総連合町会との意見交換等を踏まえ、職員の町内会との関わり方について検討をしたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

中村吉宏議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、子供からお年寄りまで健康で安心して暮らせるまちづくりについて御質問がありました。初めに、市内の学校教育についてですが、まず、児童・生徒のインターネット利用等に関するトラブルを未然に防ぐ教育に対する考えと防止策につきましては、スマートフォンやSNSが子供たちにも急速に普及し、ネットでのいじめや犯罪被害などが全国的にも増加している状況から、本市においても、ネットトラブルの未然防止などを指導する情報モラル教育が一層重要になっているものと認識しております。トラブルの防止策といたしましては、道徳や技術・家庭科などの授業において、情報発信による誹謗中傷などの他人への影響やネットワーク上のルールやマナーを守ることについて指導するとともに、市内小・中学校において外部講師による情報モラル教室を開催し、いじめなどのトラブルや犯罪被害の回避など、子供たちにとって身近な事例を交えながら、情報を正しく安全に利用することの指導を行っております。また、家庭と連携した取組であるおたるスマート7を徹底するとともに、ネットの危険性や健康被害な-25-どについて記載した保護者向けの資料を作成、配布し、家庭における啓発にも取り組んでいるところであります。次に、1人1台端末を更新するための作業計画と道教委との連携などにつきましては、1人1台端末の導入初年度である令和3年度に引き続き、今年度も作業計画である年度更新タスクを作成しており、その内容は年度更新に必要な作業手順として、アカウント情報の更新や端末の初期化などの作業のほか、各作業の役割分担や全体スケジュールをまとめたものであります。更新手順といたしましては、卒業式後に卒業生の端末を初期化するほか、在校生の学級情報を修正するアカウント情報の更新や学校間の台数の調整を行い、新学期からすぐに端末を活用できるよう準備を進めております。なお、新小学校1年生が使用する端末は、アカウントの新規作成が必要となるため、4月中に作業を完了させることとしております。また、道教委との連携では、ICT活用推進のため、令和5年度から道教委が設置する協議会に参画し、GIGAスクールの取組等に関する情報共有や意見交換等を行うこととしているほか、端末の維持更新に係る費用を国庫補助の対象に加えることなどについて、北海道都市教育委員会連絡協議会を通じ道教委へ要望しているところであります。次に、災害時の連絡網を確保する対策につきましては、現在、各学校から保護者へ一斉に連絡する手段としてはメール配信サービスを活用しておりますが、先の大雪の際には、各家庭へ情報が行き渡るまでに時間を要した学校もあったと聞いているところであります。災害には様々なケースが考えられますので、今後の対策の一つといたしましては、これまでと同様、学校からメールを配信することに加え、ホームページへ掲載するなど、緊急の連絡において、常に保護者との間において連絡手段を確認しておくよう、改めて学校に周知してまいりたいと考えております。次に、拠点校方式による合同部活動の移動方法と保護者負担につきましては、令和5年度に実施するサッカー、陸上の2種目の移動方法は、5月から10月までの平日週2日間について、生徒が在籍する学校から部活動を行う拠点校までを学校が手配したタクシーにより移動することを想定しており、その費用を部活動改革推進事業費として今定例会に提案をしております。また、休日の移動につきましては、保護者による送迎や公共交通機関の利用を想定しており、自宅からの移動となることや移動手段が一律ではないことから、その負担額をお答えすることはできませんが、保護者の負担軽減については部活動改革を進めていく上での課題と認識しておりますので、今後、国や北海道への要望と併せ検討してまいりたいと考えております。次に、北海道からの支援を要望する必要性につきましては、合同部活動は少子化が進む現状において持続可能な部活動と教師の負担軽減の両方を実現するため、進めていかなければならない取組と考えております。現在、北海道において策定中の北海道部活動の地域移行に関する推進計画(仮称)においても、拠点校方式による合同部活動は市町村の取組事例として掲載されており、特に合同部活動に伴う生徒の移動については、保護者負担や市の財政的負担が生じる全道的な課題であることから、北海道からも国への要望を行っていただきたいというふうに考えております。

出典:小樽市議会 令和5年第1回定例会 2023年2月27日 議事録 PDF(41ページ) 間違いを知らせる