小樽市議会 令和5年第1回定例会 2023年2月27日
市政執行方針及び令和5年度予算編成について
2023年2月27日、小樽市議会の一般質問で、中村吉宏議員が「市政執行方針及び令和5年度予算編成について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 中村吉宏 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 中村吉宏
令和5年第1回定例会に当たり、自由民主党を代表し質問いたします。質問を行う前に申し上げるべきは、今定例会は我々議員の任期最後の定例会となります。今期で御勇退される議員の方々もおられると伺っておりますが、各議員それぞれの任期に応じ、様々なことを御経験されたことと思います。会派、党派は別にして、市政の発展をおもんぱかり、市民のために職責を全うされたことに対し心より敬意を表します。それでは、小樽が未来に向けて発展し、市政を前進させる思いをもって質問をいたします。まず、市長の市政執行方針について伺います。昨年8月の市長選において、迫市長は2期目の市政運営を託され、日々奮闘、努力をされておられます。1期目は就任直後の北海道胆振東部地震発生による全道停電への対応があり、その後、長引く新型コロナウイルス感染症から市民を守るための対策、対応に尽力されてまいりました。いずれも我々が未経験の事象でありましたが、いずれの対応も冷静かつ迅速で、多くの市民の方は不安の中にも都度、安堵しながら過ごしてきたことと思います。その対応を行う中で決して表には出されないながらも、行政の長として苦慮の連続であったことと及ばずながら心中お察しする次第であります。これまでの異常とも言える状況下での市政運営を振り返り、市長がこの先の市政運営について生かせるであろうと考えられたことなどあればお示しください。2期目の市政運営で市長が表明されている市政執行方針として、人口減対策、とりわけ社会減を減らすことに着目をされておられます。これまで注力をされてきた子育て支援の充実のほか、移住促進や企業誘致等も念頭に置き市政運営を行うとされておりますが、これまでの施策展開を見るに、子育て支援策の施策は際立っているものの、他の施策についてもう少し明確で他市と比較して秀でる施策が見いだせないところであります。子育て支援策のほか、この社会減対策として具体的にどのようなことをお考えか、また質的、量的必要性の観点から、各施策について御説明を願います。さらには、国立社会保障・人口問題研究所が示す、何も対策をせずに迎える2045年の人口推計値が本市で6万5,000人となることなども念頭に各施策を進めるお考えと思います。そこで伺いますが、社会減への歯止めとして令和5年度に実施をする施策群により、現在の社会減をどの程度抑制しようとお考えか。-17-また、市長の任期中、いつまでに、どのような施策で、どの程度の社会減の抑制を行おうと計画されているのか、お示しください。また、この推計値は、各地方都市が、いわゆる何も対策をしなければとの前置きをしております。これを受けての人口減対策となるわけですが、この対策は有効な対策でなければならないのは自明の理であります。この点、今後、展開を予定される施策について、減少を抑える目安などの目標値や、また実施施策が有効と言えるかどうかをどこでどのように確認するのか、お示しください。次に、令和5年度の予算編成について伺います。迫市長2期目の市政下で初めての年度予算編成となります。この代表質問の場では、市長がどのようなお考えで次年度予算を編成されたのかを伺います。迫市長は、政治姿勢の中で対話の重視ということを挙げておられますが、市政は市民のためにあり、市民の声を常々聞いて進めていくことは、私も非常に重要なことであると考えます。今定例会で、重点施策はもとより多くの施策が予算を伴って提案されております。その背景には、市民はもとより市内各団体から寄せられた御要望もあると思います。そこで伺いますが、市民、団体の皆様からどのような御要望があり、それをどのように反映させたのか、主なものを取り上げて御説明ください。また、令和5年度予算編成において、市長が特に重要視をされたことをお示しください。さらに、財務状況などから予算措置が厳しく、今年度実施を見送った施策などがあればお示しください。令和5年度予算は、収支不足から財政調整基金を取り崩しての予算編成となりました。人口減を受けて、普通地方交付税の額も減少が予想される中、近年の大量降雪に対応するための除排雪予算の増額補正や、ふれあいパス持続のための増額補正等、行うべくして行わなければならない予算の計上による歳出の増加のことも考えると、歳入の増加に向けて今後も検討と施策の実施を行わなければなりません。宿泊税の議論を加速化し、さらには、ふるさと納税やまちづくりに対する寄附の増に向けたことも速やかに検討、実施する必要があります。この点、市長はどのようにお考えか、お示しください。以上、1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
中村吉宏議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、市政執行方針及び令和5年度予算編成について御質問がありました。初めに、市政執行方針についてですが、まず、これまでの市政運営の振り返りにつきましては、北海道胆振東部地震の発生や新型コロナウイルス感染症への対応に際しましては、市民の皆さんから市の取組に御理解と御協力をいただきながら対策を進めることができたものと考えております。今後も、私の政治姿勢の一つである対話の重視を通じて、市民の皆さんに市政に対する信頼感や安定感を感じていただけるよう努めてまいります。次に、子育て支援策以外の社会減対策につきましては、「しごとと移住」に関する取組を一体的に進め、転出抑制策と移住促進策を併せて展開することにより、社会減の抑制に努めてまいります。具体的に、しごとに関する事業としては、ITベンチャー企業等のサテライトオフィス誘致に向けた事業や、若者の創業支援の強化など、新たな雇用の場の創出や新規創業への支援の取組を強化してまいります。-18-また、移住に関する事業としては、発達障害のある子供に特色ある支援を行っている市内の発達支援事業所等との連携による親子ワーケーション事業など、本市の強みを生かした移住・定住施策を推進してまいります。次に、この任期中の社会減の抑制対策につきましては、昨年9月に人口戦略推進本部を組織し、令和5年度の実施事業について各担当部局から上げられた施策を基に議論を行ったところであり、令和5年度予算にも反映をさせたところであります。現時点で具体的なロードマップをお示しすることはできませんが、人口戦略推進本部に加え、今後人選を行う若手職員で構成する戦略的組織などにおいて、社会減の抑制対策についてさらに検討を進め、分野横断的に関連する施策を効果的に組み合わせ、人口対策を積極的、戦略的に推進をしてまいります。次に、人口減少に歯止めをかける数値目標や実施をした施策の有効性の確認につきましては、まず人口減少に歯止めをかける数値目標につきましては、少子高齢化が進む中、自然減に歯止めをかけることは難しいですが、社会減の抑制を指標とすることは可能と考えております。しかしながら社会減の抑制は、市の事業全体の取組による効果の現れと考えられるため、施策ごとに効果を測定することは難しいと思っております。次に、令和5年度の予算編成についてですが、まず市民、団体からの要望とその反映につきましては、私といたしましては多くの市民、団体から市政の各般にわたって御要望をいただいているほか、これまでも様々な場面を捉えて市民の皆さんから御意見を伺い、市の施策を検討する上で参考とし、可能なものは予算化したところであります。一例を申し上げますと、学校給食における米飯給食の回数増に伴う必要経費、小樽版おもてなし認証制度構築に向けてアドバイザーを招聘するおもてなし推進事業費、パートナーシップ制度の導入経費などを予算計上したほか、子育て世代の負担軽減のための保育料引下げと第2子の完全無償化を実施することなどが挙げられます。次に、予算編成に当たり重要視した点につきましては、人口減少、少子高齢化により市税などの一般財源収入の確保は難しくなる見込みである一方で、老朽化した公共施設の建て替えなどの建設事業が控えており、建設後には借入れをした市債の償還が必要となることや、昨今の燃料費や電気料金の高騰などにより、さらなる財政需要が想定されることから、収支改善の取組を継続し、将来にわたって行政サービスを安定的に提供できる財政構造の確立を目指さなければならないと考えております。しかしながら、限られた財源の中にあっても、喫緊の行政課題を解決に導く施策を進めるため、令和5年度予算編成では、後年度の財政負担に留意しながら事業を厳選し、最重要課題である人口対策、時代や社会への対応としての自治体DXの推進、脱炭素社会の実現に向けた取組について、予算の重点的な配分に努めたところであります。また、令和5年度の実施を見送った主なものとしては、現在、小学生までを対象としている医療費の実質無償化の対象拡大が挙げられますが、この施策につきましては、子育て世帯の負担軽減の観点も踏まえ、引き続き検討をしてまいりたいと考えております。次に、今後の歳入増につきましては、寄附額が好調に推移している個人版ふるさと納税のほか、新たに企業版ふるさと納税募集サイトの活用などにより、寄附額のさらなる増を図るとともに、固定資産税や市民税の税収効果が期待される銭函工業団地や石狩湾新港地域への企業立地のさらなる推進、宿泊税の導入についての議論を進めることなどにより、歳入増を図ってまいりたいと考えております。