みんなの議会

小樽市議会 令和5年第1回定例会 2023年2月27日

人口減少と市政の諸課題について

2023年2月27日、小樽市議会の一般質問で、髙橋龍議員が「人口減少と市政の諸課題について」質問し、市長 迫俊哉、財政部長 上石明、総務部長 佐藤靖久が答弁しました。

質問者
髙橋龍 議員
答弁者
市長 迫俊哉、財政部長 上石明、総務部長 佐藤靖久

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 髙橋龍

人口減少と市政の諸課題に関してお伺いいたします。人口減少、マクロな視点でのメカニズムとして、人口が減少する過程では、まず若年人口が減少し、次に総人口が減少、最後に高齢人口が減少するという流れがあります。この数年、多くの自治体が躍起になって様々な施策を講じている日本の人口減少が、どこから始まったのかを振り返ってみましょう。日本の若年人口が減少に転じたのは、第三次ベビーブームが起こらなかったことが決定的であったと言われています。中国における一人っ子政策は有名でありますが、日本でも政策的に人口抑制を目指していたことがあります。1974年の日本人口会議で示された、子供は2人までという考えがムーブメントとなり、その後、少子化の一途をたどってきているのです。政治が主導して少子化の方向にかじを切り、その後、バブルは崩壊し、経済成長も望めなくなってしまったことで、若年層が急激に減ってきたというわけです。そうした問題は解消されることなく今に至っており、給料が上がっていく期待が持てない中で、結婚が現実的ではないという声が多いことは言わずもがなでありましょう。さらには、ライフスタイルとして、結婚や出産を望まないという選択も多くなっています。それ自体は尊重すべきであり、もちろん選択は自由であります。問題なのは、希望する人が子供を産むことができるような仕組みづくりのほうで、その障壁になっているものを解決し切れなかったのが、今の少子化を招いているのでありましょう。事実、結婚した人が産む子供の数は平均1.94人、それ自体は昔と比べてあまり減っていないのです。ここで、婚姻数を増やすということが少子化対策には一定の効果があると考えていいと言えます。しかし、自治体による婚活支援などでは効果が薄いことも指摘をされています。出会いから婚姻に至るまでの伴走支援の難しさもさることながら、婚姻に至らない決定的な要因は所得にあるからです。その課題解決に向けて、市だけでできることはあまり多くありませんが、予算の中で何ができるのかを議論していきましょう。さて、令和5年度の主要事業の資料と今年度のものとでは、分類の仕方が違います。今年度の項目、つまり昨年出されたものは部署ごとに大きくまとまっていて、先般示された来年度のものは人口対策のよう-45-なイシューごとになっています。来年度の人口対策に位置づけられている事業の3本柱、子育て、しごと、移住について、これまでとの違いや力点を置くものなど、特徴についてお聞かせください。次に、雇用、所得の創出という点でも、お聞きしたいと思います。企業誘致促進事業費に関して、札幌圏の企業を対象に設備投資動向調査を行うとのことです。調査対象の企業はどのように選定するのか、また、どのような呼びかけの方法で協力を求めるのか、お答えください。調査の目的は企業誘致でありますが、設備投資の動向を知るところから企業の立地に至るまでの流れを御説明願います。また、これまでの企業誘致の取組を踏まえて、市としては、今後どのような事業を行っていくのでしょうか。2021年度の国の骨太方針では、地方の所得向上が掲げられていました。毎年6月に示されることから2021年度のものを引用しましたが、その国の骨太方針に示されているような所得向上に向けた取組は、この2年間で、本市ではどのようなことが行われたのでしょうか。次に、観光について伺います。コロナ禍での経済の回復が最も鈍い分野は、対人接触が多く、雇用吸収力が強い飲食、宿泊業を中心とするサービス業であると言われます。本市では、観光が基幹産業と言われ、様々なPRを行いながらも、新型コロナウイルス感染症のように外的な要因によって足場は揺らいでしまうという危険性もはらんでいることを思い知らされます。ここから回復期を迎えるに当たり、人員を削減してしまったことによる人手不足や、それこそ設備投資にかける費用がないなどの声も聞かれるところです。そのような中で、小樽観光協会を中心に、おもてなし力向上という付加価値の創出に向けた事業が行われています。私自身もプロジェクトチームに入って、おもてなし、ホスピタリティについてを市内の様々な事業者に啓発しているところです。こうした取組により、観光消費額を高単価にすることや満足度を高めて再訪を促すこと、ひいては事業者を支え、雇用を生み出すことに寄与するものであると考えるところです。このおもてなし力の向上に対し、市の望むことについて、お答えいただけますか。そもそも、日本におけるおもてなしとは、茶の湯の精神が根底にあると言われます。そこには、異人歓待、つまり自分たちと違うコミュニティーから来た人を迎え入れるという考え方もあり、まさに小樽にとって重要なマインドではないかと感じています。行政として、観光事業におもてなしをキーワードとして取り入れている自治体はほかにもあることから、本市も独自性のある切り口で、この動きを推進しなくてはなりません。そのための足がかりとして、取組を市内に広く周知し、意識醸成を図ることが重要ではないでしょうか。難しいのは、おもてなしの質の見える化でありますが、それに対しては、経済産業省のおもてなし認証規格の制度もあり、3段階に分かれた評価がなされます。そして、自治体が認証を受けるというケースはいまだないと認識しています。観光を主軸として、おもてなし力の向上にオール小樽で臨むこととなりますが、市としては、上のレベルを目指していただきたいと考えます。この点の御所見をお伺いします。コロナ禍によって、観光客の動態やニーズも変化する中、受け入れる側の備え方も変わってきています。小樽雪あかりの路では、ボランティアツーリズムとして、お金を払って旅先でボランティアをするということがコンテンツ化されていて、今年度も、海外から多くの方に参加していただくことができました。ま-46-た、昨今では、ワーケーションのような仕事と観光が結びつく例もあります。こうした点からも、お仕着せの観光ではなく、体験や学びを旅先で得ることで、その地に対しての愛着が深まっていくのだと考えます。つまり、人口対策としての観点では、そうした満足度の高い観光の延長には、移住や二地域居住が結びつくのではないかということです。ワーケーションやお試し移住は、移住を入り口とした観光、旅行ですが、逆に観光に来た人に対して移住を呼びかけるというアプローチをしてみる価値はあると考えました。この仮説に対して裏づけとなるデータを探したところ、人流市場という言葉を見つけました。それぞれ別のものとして戦略立案、実施されがちな観光と移住を結合し、人の移動を一連の流れとして捉えるというものです。観光、移住、それぞれに関係する人が同じ一つの市場に目を向けて、新規の観光客をリピーター化し、交流施策などでリピーターの移住意向を高め、最終的に移住や定住へとつなげていくというように、連続的に考えるというものです。来訪人口を関係人口化し、最終的に定住人口化させていく構想ということで、まさに私の考えと一致するものでありました。そこで伺いますが、これまで、観光客に対して移住を呼びかけるような取組をしたことはあるのでしょうか。また、アプローチの仕方の工夫も必要です。例えば、兵庫県では、移住を検討している人の調査をした際、検討のプロセスにおいて重要な役割を果たしたのが立ち飲み屋であったとも聞きます。つまり、観光で訪れる場所、とりわけ地元の人と交流できる場が移住促進の役割を果たしているということです。以前にも、移住の質問の際に、移住の検討をしている方と地元の人を結びつけることで政策の確度が上がるのではという観点で御提言を申し上げました。それに加えて、この兵庫県の例は、本市にとっても参考になるものと考えますが、観光客が多く接するような場において、移住促進の事業を絡めることはできないものでしょうか。先ほどの人流市場とも関連し、観光と移住に対しての研究について簡単に説明をすると、観光地におけるポジティブ体験により再訪につながる、その回数が増えることで移住の検討から決断までつながっていくことには有意な相関関係が認められるという結果が出ています。ここで、おもてなしの重要性とつながるのですが、本市が観光業を中心におもてなし力の向上に努めることは、人口減少に歯止めをかける一助になると言えるわけです。ゆえに、移住促進事業と観光が今以上に結びつくことが重要であると強く申し上げる次第であります。次に、市内のバス路線に関する質問です。予算計上された生活バス路線運行費補助金ですが、これは国の補助金で補塡し切れないバス事業者の収支不足を埋めるというものだと資料に記載がありました。その国の補助とは何のメニューで、金額が幾らなのかについても、お示しください。そして、それでも足りない部分を補塡するために、市が生活バス路線運行費補助金で補うこととなります。その収支の足りない部分とは、路線バス事業全体の不足額ということなのか、幾つかの路線に限ったものなのか、対象となる路線についてお示しください。また、新年度予算に計上されている金額は、いつの収支不足に対応したものか。加えて、上限等の設定はあるのかもお示しいただきたいと思います。収支不足を補うこと自体に否定的なわけではありませんが、市費を投じることから、本市としても、収支改善に向けた提言を行っていくことが望ましいのではないかと思います。その観点で、市内路線の収支改善に対して、バス事業者への市の関与はどうなっているのでしょうか。また、この補助は、間接的に収支不足の形として、新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵-47-攻による燃油高騰の影響も受けることと思います。今後もこの状況が続けば、市の持ち出しがないとバス路線が維持できないという状況に陥ってしまうのではと危惧するところです。その上で、収支不足の補塡ではなく、設備投資などに対して市が補助を出すような形のほうが理想かとも感じます。次に伺いますが、本補助金は、年限がなく永続的なものであるのでしょうか。また、今後の見通しについても御所見を願います。地域公共交通の在り方として、交通網が細かで高い頻度で運行していることが望ましいものの、そうした状況にないことは理解をしています。そのようなことから、MaaS等、デジタル技術の進歩による利便性の向上を図っていかなくてはならないと考えますが、市としての見解を求めます。最後に、福祉についてであります。1月30日には、重層的支援体制整備事業に関するセミナーが行われました。この事業が始まる前から、厚生労働省の方とお話をさせていただいたり、動きを見たりしてきたため、市の中で機運が醸成されていくことを喜ばしく思います。そのセミナーの折、令和6年度からの重層的支援体制整備事業に取り組むというお話がありました。その点について、議会の場でもお話をいただきたいことから確認をさせていただきます。お答えをお願いいたします。次に、令和6年度までの1年間で、どのような準備が必要かをお聞きします。今後、事業実施に向けて、どのように取り組んでいくのでしょうか。福祉向上のためには、複雑化する社会課題に対応する行政の工夫が必要であり、そのような中、課題として、厚生労働省は次のように述べています。住民のニーズに応えようとする自治体ほど逆に事務負担が増えることになり、先行的な取組を実施しにくい、創意工夫を働かせにくい実情がありました。そういった現状を変えるため、重層的支援体制整備事業を全ての住民を支援の対象とするものと位置づけた上で、この事業を実施する市町村に対して、交付金を一体的に交付することとしましたとのことです。本市でも、福祉総合相談室によって、丸ごと相談を受けることができるようになったことから、次なる課題としては、庁内の横連携だと考えます。福祉総合相談室に求められることが広くなるからです。貧困や虐待等の問題ではこども未来部が、失業や障害者の就労という場面では産業港湾部が、これまで以上に緊密な連携を図るか、それらの部署の経験者を福祉総合相談室に配置する必要があると考えます。そうした観点で、人員の増強や体制のてこ入れなどは考えておいででしょうか。様々な場で申し上げてまいりましたが、福祉という語は幸せという意味を持ちます。住民福祉の向上とは、すなわち、このまちに暮らす人々が幸せな生活を送れるようになることを指すのではないでしょうか。そして、幸せの物差しは、個々人で違うということも理解しなくてはなりません。それは、物質に依存する豊かさや他者と比べた相対的な優越とは違う根源的なもの。幸福について、ソクラテスは、生きることよりも重要なのは、よく生きることと説きました。アリストテレスは、幸福とは政治を実践し理性を発展させることと言っています。そして、今の日本では、私たちは、生まれたときから幸せになる権利を持っているはずです。個性や嗜好が尊重され、自分が自分のままで認められる。生まれた環境にかかわらず学びを得ることができる。好きな仕事をして、好きな人と暮らす。得意なことや苦手なこと、それぞれが役割を持って支え合える。しかし、それを夢のように思ったり、諦めてしまったりする人、生きづらさを感じている人は、本当に多くいるのです。ですから、私は、そうした声をたくさん聴き、幸せの土台をつくるために議員になってからの8年間を費やしてまいりました。それでも、志はまだ半ばで、ゴールはないのかもしれませんが、この先の人生もそこにささげる覚悟を申し上げて、今期最後の代表質問を終わります。-48-なお、再質問は留保いたします。御清聴いただきましてありがとうございました。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、人口減少と市政の諸課題について御質問がありました。初めに、人口対策についてですが、まず、「子育て、しごと、移住」の3本の柱につきましては、子育てに関する事業では、保育料の引下げとともに第2子の完全無料化を実施するなど、子育て世帯の負担軽減や保育従事者の確保の取組を強化してまいります。しごとに関する事業では、ITベンチャー企業等のサテライトオフィス誘致に向けた新規事業や若者の創業支援の強化など、新たな雇用の場の創出や新規創業への支援の取組を強化してまいります。移住に関する事業では、発達障害のある子供に特色ある支援を行っている市内の発達支援事業所等との連携による親子ワーケーション事業など、本市の強みを生かした移住・定住施策を推進してまいります。次に、札幌圏の企業を対象とした設備投資動向調査につきましては、調査対象となる企業については、食料品をはじめとした製造業や物流関連企業を中心に、資本金や従業員の規模などにより調査対象企業を1,000社選定するものであります。また、企業への調査依頼につきましては、本事業は委託事業として実施をいたしますので、市が調査の実施主体であることを依頼文書に明記の上、受託事業者が協力依頼を行う予定となっております。次に、企業の立地に至るまでの流れにつきましては、設備投資動向調査の結果により、本市への進出を検討している企業に対しては、詳細なニーズを把握するために企業訪問などを行います。訪問の際には、本市へ進出いただけるよう、立地環境や優遇制度のPRを行うとともに、企業が必要とする情報提供を行うなど、良好な関係の構築に努め、積極的なアプローチを継続し、本市への立地につなげております。次に、今後の企業誘致の取組につきましては、これまでも札幌市との近接性など立地環境の優位性を生かし、食料品製造業や物流関連企業などの工業団地への誘致を進めるとともに、若年層を中心とした雇用の確保を目指して、IT関連企業をターゲットに小樽市立地環境視察費用補助金を創設し、サテライトオフィス誘致のため取り組んでまいりました。新年度では、近年、札幌圏からの企業進出が進んでいることから、この地域の企業を対象とした設備投資動向調査を実施するほか、IT関連企業のサテライトオフィス誘致を推進するため、ターゲット企業の選定を含めた誘致戦略の策定や、マッチング事業などを行うサテライトオフィス誘致事業を実施してまいります。次に、地方の所得向上に向けた取組につきましては、私としては、市内企業の売上げ向上が地方の所得向上に結びつくものと考えており、そのための本市の取組として、事業者の売上げ向上や販路拡大のため、ふるさと納税の推進や経営力強化支援事業、海外販路拡大支援事業などを実施するとともに、新型コロナウイルス感染症で疲弊した観光業や観光地再生のため、宿泊施設などの高付加価値化を目的とした地域一体となった観光地再生、観光サービスの高付加価値化事業などに取り組んできたところであります。次に、観光についてですが、まず、おもてなし力の向上に対し市の望むことにつきましては、今回の取組を通じて、市内観光事業者のおもてなしに対する意識が向上することで、小樽ファンが増加をし、さらなるリピーターを獲得することにより、選ばれる観光地への成長に寄与することを期待しております。その結果、観光客の満足度向上や、それに伴う観光消費の増加により、持続可能な観光地経営につながっていくものと考えております。次に、本市のおもてなし規格認証につきましては、私も小樽観光協会が主催をするおもてなしセミナー-49-に出席をいたしましたけれども、市役所職員がホスピタリティを発揮し、組織として行動化していくことは、行政に対する信頼感を高めるのではないかと、その取組に共感をしたところであります。現時点で認証のレベルについてお示しする段階にはありませんが、接遇のレベルアップが期待されますことから、職員の意識の醸成を図りながら、取得に向けた取組を進めてまいります。次に、観光客の方に対する移住の呼びかけにつきましては、去る1月18日に移住希望者向けに開催をした、移住体験ONLINEミーティングの参加者募集チラシを市内の宿泊施設で配布する取組を行ったところであります。次に、観光客の方が多く接する場での移住促進事業につきましては、移住相談や伴走型支援をワンストップで行う、おたる移住・起業『ひと旗』サポートセンターや移住ポータルサイト「笑になるおたる」を紹介するチラシなどを本市の観光関連施設で配布をし、観光客の方にお知らせをしてまいります。移住に対する不安を解消していただくとともに、特に、笑になるおたるでは、本市に移住された方の体験談と移住に関する質疑応答を随時更新をし、内容を充実させ、観光で感じた本市の魅力をより具体的な移住イメージにつなげていただきたいと考えております。次に、バス路線についてですが、まずバス路線に関わる国の補助につきましては、市町村間を結ぶ鉄道やバス路線に接続するバス路線等の収支不足に対する支援を目的とした、国土交通省の地域内フィーダー系統補助を活用しており、補助金額は900万円を見込んでおります。次に、市補助金の対象などにつきましては、対象となる路線は、収支不足が生じている、いわゆる赤字路線であり、上限額につきましては、赤字路線の合計額から、利益が生じている、いわゆる黒字路線の合計額と国庫補助金を除いた額とし、予算の範囲内で市長が認める額となっております。また、対象期間は、令和4年10月1日から5年9月30日までとなっております。次に、市内バス路線の収支改善につきましては、本市としては、定期的に利用状況を把握するとともに、経営合理化や、それに伴う利用者の利便性確保などについて、適宜協議をしているほか、利用者の増加に向けた利用促進策について協働で取り組んでおります。次に、市補助金の年限等につきましては、交通政策基本法等の制定により、市町村が主体的に地域公共交通の維持等に取り組むこととされたことから、市内バス路線維持のため本補助制度を創設したものであり、期限については定めておりません。また、今後の補助金の見通しについてですが、今後とも補助金は継続してまいりますが、収支状況の動向を見極めながら、将来に向けて新たな交通体系や輸送手段など様々な面から検討をしていかなければならないと考えております。次に、MaaSなどデジタル技術による利便性の強化につきましては、現在市内バス路線では、バスロケーションシステムやICカード決済などMaaSの基盤となるサービスが導入されており、利用者の利便性向上が図られております。また、新幹線新小樽(仮称)駅からの二次交通対策の中で、観光客の周遊促進を図るため、観光型MaaSの導入についても検討を進めております。MaaSなどのデジタル技術は、路線バスをはじめとする地域公共交通の利便性強化を図る上で有効な手段の一つと考えておりますので、今後は他都市の導入事例を調査するなど、情報収集に努めてまいりたいと考えております。次に、福祉についてですが、まず重層的支援体制整備事業につきましては、令和6年度からの実施に向けて、これまで地域包括支援センターや社会福祉法人等から本市における福祉の課題を提起していただくなど、行政と民間で事業実施の必要性について共有をしてきたところであります。今後は、先行して取り組んでいる自治体との意見交換や、庁内関係部や市内で相談業務に携わる職員等-50-を対象とした研修会等を行いながら、事業の枠組みや財源確保など、庁内関係部で協議、検討し、引き続き事業の実施に向けて進めていく考えであります。次に、重層的支援体制整備事業を進めるための体制につきましては、現時点で具体的なことをお示しできる状況にはありませんが、事業実施に当たっては、福祉の専門的な知識が必要となることを踏まえ、今後検討をしてまいります。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)

再質問 6番 髙橋龍

再質問を3点だけさせていただきたいと思います。一つ目、財政調整基金に関してです。御答弁の中では、財政調整基金は何も手だてをしなければ減っていくという御答弁でありました。これはおっしゃるとおりでありますが、少し言い換えれば、財政調整基金のこれからを見通したときに、適正規模がどのぐらいというふうに考えているのかということをお聞きしたいなというのが1点目です。次に、会計年度任用職員に関してです。公募によらない任用は2回までというお話が出ていました。これに関しては、御答弁の中でもありましたが、2回という数字の根拠は法的なものではないと。つまり、何かの法律で必ずそうしなさいというふうに定められているものではないと認識をしているのですけれども、では、この回数制限がそもそも必要なのかというところについて、この必要性についての御説明をいただきたいと思います。最後、3点目ですけれども、移住政策に関して、発達支援事業所と連携をした親子ワーケーションのお話がありましたが、これに関しては、もう少しどのようなものかという御説明をいただきたいなというところであります。

答弁 財政部長 上石明(財政部長は2023年2月まで)

髙橋龍議員の再質問にお答えいたします。私から、財政調整基金の適正な規模がどのくらいかということでございますが、決められているものはございませんけれども、他の自治体等では、大体、標準財政規模の10%ぐらいを、最低でもそのぐらいは目標として積んでいるということもございますので、それによりますと、小樽市では大体33億円から34億円ぐらいが10%ぐらいになりますので、我々といたしましても、最低でもそのぐらいはしっかり積む必要があるのではないかというふうに考えているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 総務部長 佐藤靖久(総務部長は2023年3月まで)

髙橋龍議員の再質問にお答えいたします。私からは2点、会計年度任用職員の関係と親子ワーケーションの具体的な内容ということの2点でお答えをさせていただきたいと思います。会計年度任用職員の2回の根拠というのは、あくまでも国の事例を参考にして、ほかの自治体の状況もそうだということで聞いておりましたので、2回3年までにしたということで、法的な根拠はないということでは市長答弁でもお答えさせていただいたところでございます。そもそも必要なのかというところでは、メリットでお答えさせていただきましたように、より優秀な人材を確保できるという点があるということでございますので、その点も考慮しながら考えていかなければならないかと思っているところでございますので、全く必要ないということにはならないのかというふう-51-には思っているところでございます。もう1点、親子ワーケーションということでございますけれども、これについては、本市には、発達障害がある子供に対しまして、全国的にも特色ある支援を行っている発達支援事業所があるということで、この強みを生かした親子ワーケーションの制度をつくることにより、一定程度の発達障害の子供がいらっしゃるということが文部科学省の調査でも出ておりますので、そういうニーズがあるというところを捉えまして、こういう制度を今回創設させていただいたというところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 市長 迫俊哉

親子ワーケーションの関係で少し補足させていただきたいと思います。いずれも手元に資料はないものですので、分かる範囲で補足させていただきたいというふうに思っておりますけれども、この事業につきましては、発達障害のある子供に対しまして、市内にあります特色ある支援を行っている発達支援事業所と連携をいたしまして、いわゆる保育園留学みたいな形で実施をすることで考えております。これにつきましては、令和5年度におきまして、先行事例なども参考にして、年間40家族程度を見込んでおります。令和6年度以降につきましては、年間にはなりますけれども120家族から150家族程度を受け入れることを想定をしておりまして、こういった事業を通じ、いわゆる関係人口の創出を図りながら、移住それから定住につなげていくということを目的に実施をさせていただきたいというふうに思っております。

出典:小樽市議会 令和5年第1回定例会 2023年2月27日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる