みんなの議会

網走市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月24日

人口減少が進む中、広域連携を含む生活機能の確保について

2025年6月24日、網走市議会の一般質問で、里見哲也議員が「人口減少が進む中、広域連携を含む生活機能の確保について」質問し、市民環境部長 田邊雄三、健康福祉部長 結城慎二、企画総務部長 秋葉孝博が答弁しました。

質問者
里見哲也 議員
答弁者
市民環境部長 田邊雄三、健康福祉部長 結城慎二、企画総務部長 秋葉孝博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 里見哲也

続いて、大きな二つ目、人口減少が進む中、広域連携を含む生活機能の確保について伺います。網走市は東オホーツク定住自立圏、つまり近隣の斜里町、清里町、小清水町、大空町の4町と網走市の1市で構成する圏域の中心都市です。平成22年9月に中心市宣言をして以来15年が経過しますが、全市町とも人口減少が進んでいます。今年は国勢調査もあって、その数字というのはしばらく後に出てくるのでしょうけれども、ここまでの中には少子高齢化、人口減少が進展していますが、ただし、従来の生活の機能を維持確保するためにはいろいろな課題があるのだろうと思います。そこで小さい一つ目、まず、御近所の地域の支え合いについて伺います。町内会活動が困難になってきて、防犯灯の市への移管につながるなどの動きがあります。これは一つ英断だと評価しますが、一方で住民同士のつながりが薄くなっていく不安もあります。この点、今後に向けて見えている課題について、何かあればお示しください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

町内会の見えている課題についてですが、以前は多くの町内会で行われていた活動や行事がしなくてよくなったり、できなくなったりしてきている状況が増えてきております。また、少子高齢化、核家族化など、世帯構成の変化や住民意識、生活様式の変化などから、町内会への関わりや加入意識の低下、役員の高齢化と担い手不足などにより、町内会の解散にもつながっており、この3年間で9町内会が解散しております。町内会が、住民同士の地域のつながりの一つでもあり、地域福祉の土台的な役割ともなっていることから、民生委員活動、生活支援、防犯・防災活動への影響も懸念しているところでございます。

質問 里見哲也

また、同様に老人クラブ、ふれあいの家その他、地域の支え合いは、人と人とのつながりを深める重要な活動だと認識しています。現状、先ほどの町内会とは別に、こういった地域の支え合いの中で、現状と市の取組の方向性をお示しください。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

老人クラブの現状でございますが、運営補助を行った団体は、令和6年度の実績で32団体1,225人となっておりまして、5年前の令和2年度と比較しますと6団体366人の減少となっております。高齢者の通いの場であるふれあいの家は、本年度1か所の休止がありまして、令和7年4月現在13か所で開設されております。令和4年度においてコロナ禍により減少した利用者、ボランティア数が増加に転じましたが、それ以降は減少傾向にございまして、令和6年度は延べ利用者9,808人、ボランティアは242人となっています。また、地域住民や地域の多様な主体が参画して、住民一人ひとりの暮らしや生きがい、そして地域を共につくっていくための一つの取組として平成29年度から実施をしている生活支援体制整備事業では、地域企業や学校の協力を得て、イベントを通じて世代間交流を図った事例など、様々な取組が増えております。第9期介護保険事業計画策定時のアンケートにおいて、「今後どこで生活することを希望しますか」という問いに対し、「現在の住居」と回答された方が75.2%となっておりまして、高齢者は住み慣れた地域で引き続き暮らし続けたいという意向が強いものと考えております。それを実現するためには、高齢者一人ひとりが役割を持ち、支え合う地域づくりを進めていくことが重要でございます。引き続き老人クラブへの支援、ふれあいの家をはじめとする介護予防事業と生活支援体制整備事業を推進してまいりたいと考えております。

質問 里見哲也

ありがとうございます。役割ということのお話がありました。まさしく全ての人にとって居場所とか役割というものは生きる上での活力にもつながるのだろうと考えますので、推進をよろしくお願いします。二つ目、広域で考える都市機能について伺います。この定住自立圏で掲げる広域連携では、多くの生活の機能について挙げられていますが、総括的にこの広域で考えるということに対しての考え方と今後の方向性について改めてお伺いいたします。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

今後さらなる人口減少が進展する中、基礎自治体が従来どおりに単独で都市機能や生活機能を維持することは困難になるものと予測されています。現在、斜里町、清里町、小清水町、大空町と共に東オホーツク定住自立圏の枠組みにおいて、生活機能、結びつきやネットワーク、圏域マネジメントの機能の三つの視点から、医療、福祉、環境、ごみの中間処理、観光、公共交通など、共用する分野ごとに連携体を構築し取組を展開しておりますが、今後はさらに自治体に限らず、多様な主体による広域連携や、事務の共同処理といった連携の深化により、スケールメリットを生かした、より効率的で効果的な行政運営が求められるものと認識しております。

質問 里見哲也

今、お話もありました、この機能の一つであるごみです。今はごみの中間処理に関しては別途話が進んでいるものもあるのであまり詳細には伺いませんけれども、この定住自立圏、先ほどから出ている1市4町に加えて、このごみの中間処理の件については美幌町も加わって1市5町というふうに連携が広がっている状態かと考えます。この広がっていくということの考え方について、今後の展開を含めてお示しください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

ごみの中間処理の広域の考え方、今後の展開についてですが、ごみの広域化処理については、中長期的な視点で安定的・効率的な廃棄物処理体制を検討していくことが必要との考えから、ごみの広域化計画について、持続可能な適正処理の確保に向けたごみ処理の広域化及びごみ処理施設の集約化についての国の方針に基づき、北海道では、ごみ処理の広域化計画の策定と広域化ブロック割による関係市町村でのごみ処理広域化の検討をすることとなりました。斜網地区では、平成9年に斜網ブロックとして網走市、斜里町、小清水町、東藻琴村、常呂町、清里町、美幌町、女満別町、津別町の9市町村が広域化検討の市町村と位置づけられました。この中で、津別町は令和3年度から可燃物の処理を北見市で行うこととなり、市町村合併や定住自立圏での広域処理による関係市町村の減少をへて、現在は1市5町で広域中間処理の検討を進めているところです。オホーツク管内での広域化の取組では、平成15年から北見地区の1市3町、平成14年から遠軽地区広域組合の3町、平成24年から西紋別地区環境衛生施設組合の1市3町1村に集約されております。管内的にも斜網地区のみ広域化が遅れている状況ではありましたが、令和2年以降、網走市、斜里町、小清水町、清里町、大空町で施設の老朽化や処分場の逼迫等の課題への対応が同時期となっていたことから広域化の議論が加速し、現在、令和13年10月から令和14年7月の広域による中間処理の供用開始に向けて取り組んでいるところでございます。また、6月20日の第4回中間処理施設候補地評価委員会で、評価する土地の順位付けが行われ、1位は美幌町報徳、2位は網走市字二見ケ岡、大空町東藻琴末広、4位は清里町字江南に決定いたしました。評価委員会の結果を受け、6月27日に開催される斜網地区廃棄物処理広域化推進協議会で、建設候補地の選定及び中間処理方式の選定が行われることとなっております。

質問 里見哲也

わかりました。今、お話がありました北見の方面とか遠軽の方面とか西紋別ということで、この斜網地区が全体の中では遅れながらというお話だったかと思うのですけれども、今進行中ということですから、ぜひ円滑な推進をお願いしたいと思います。続いて、先ほどの課題の中に医療の話がありました。先日、札幌医大の先生による地域医療に関するフォーラムがありました。病院は、民間企業ではありますが、広域の住民にとって大変重要な都市機能であると考えています。ここの点について、地域連携の状況について伺います。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

医療連携の状況についてでございますが、近隣4町とはこれまで救急医療、周産期医療、脳神経外科などについて連携を図っております。具体的には、地域センター病院や周産期母子医療センターとしての役割を持つ網走厚生病院に対し、医師確保や必要な医療提供体制の維持・確保を目的とした支援を行うとともに、1市4町網走地区及び斜里地区消防組合、網走医師会が協定を締結し、斜網地域における適正な救急医療体制の確保に努めております。また、昨年10月、斜網地域の医療機関や行政による情報共有と意見交換の機会を創出し、地域における安定した医療提供体制を構築する対応策を検討することを目的に、網走厚生病院を事務局といたしました斜網地区医療連絡会議が設置されました。この会議は今後定期的に開催されることとなっておりますので、様々な課題について意見交換及び情報共有を行う中で、行政や医療機関の必要な連携を深めてまいりたいと考えております。

質問 里見哲也

私は斜里にも長く住んでいたこともありまして、やはり病院に関しては、網走の病院ですとか北見の病院というふうに、小さな村町ではなかなか病院で十分な医療が受けられない可能性もある中では、ぜひこれからも人口減少が進む中においても、しっかりとした連携体制をつくっていただきたいなと個人的にも希望します。続いて三つ目、人口についてですけれども、網走からの流出防止と流入の促進など、多くの観点はあると思うのですが、市外からの移住者を含め、安心して住める町網走として、簡単なところの説明だけでよろしいのですが、市の取組について現状と今後の方向性を伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

安全・安心なまちづくりには、災害の少ない気候に加え、医療、防災、公共交通、インフラなどの充実とともに、人と人の結びつき、支え合い、生きがい、賑わいといったソフト面での充実も欠かせないことから、各分野で様々な施策に取り組んでいるところです。現在、移住サイトのリニューアルに取り組んでおりますが、これまでの医療、暮らしといった情報の充実に加え、本市には町内会、スポーツ、文化、芸術、サークル活動といった多くのコミュニティがありますので、移住後間もない方も念頭に、こうした網走の暮らしの情報をお届けし、移住された方も生きがいを持って安心して暮らせるよう努めてまいります。

質問 里見哲也

ありがとうございます。私自身も移住してきて網走にいるというような関係もあって、こういった取組として、今お話のあった移住サイトのリニューアルということでしたが、どこに相談したらいいのかなどということの入り口についても、ぜひわかりやすいものを進めていただきたいなと希望します。今日お話を伺ったのは、私にとっては転勤族だったこともあって、この市町の境界線というのは、地図上の行政区分ではありますけれども、人々の暮らしの境界線ではないと思っています。住民にとっては、隣町の職場やスーパー、病院は日常生活の一部です。行政もまたその生活に寄り添っていただき、目指す内容によってはということはありますが、市町の壁を越えた支え合いの仕組みを育てていくべきと考えています。網走市が地域の中心都市として、連携による共助の仕組みの旗を振る存在であることを期待して私の質問を終わります。ありがとうございました。

出典:網走市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月24日 議事録 PDF(32ページ) 間違いを知らせる