みんなの議会

小樽市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月14日

(1)空き家関係について/(2)病院跡地について

2022年12月14日、小樽市議会の一般質問で、高野さくら議員が「空き家関係について」「病院跡地について」について質問し、市長 迫俊哉、建設部長 松浦裕仁が答弁しました。

質問者
高野さくら 議員
答弁者
市長 迫俊哉、建設部長 松浦裕仁

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 19番 高野さくら

一般質問をします。最初に、空き家対策について伺います。近年、人口減少や社会情勢などの変化により、居住等の実態がない空き家等が年々増加しています。空き家等は適切な管理が行われていなければ、景観の阻害や防災面など様々な問題が起こり、地域住民の生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。全国の空き家状況は総務省の調査によると、2018年現在、日本の総住宅数6,241万戸のうち、空き家数およそ849万戸あり、空き家率13.6%になります。2013年の調査と比べてみても29万戸増加しており、年々増加傾向となっています。本市においても、直近の2018年度の調査では、住宅総数6万4,670戸あるうち、空き家が1万1,200戸と空き家率が17.3%となっています。北海道の空き家率は13.5%となっているので、本市は全国や全道と比べても空き家率が高い状況ですが、市長は本市の空き家率が高い状況についてどのような見解をお持ちですか。2020年度の市が行った空家実態調査の地区別では、手宮地区が8.2%と一番空き家率が高く、次に塩谷地区、高島地区がともに5.6%と北西部地区で高くなっていますが、札幌に近い銭函地区では2.6%、朝里地区の空き家率は2.2%となっていますので、地域によっても空き家率が違います。地域によって空き家率が違う理由について分かればお聞かせください。空き家率が高い地域で、何か特別に行っている対策などがあればお知らせください。管理状態別では、建物の管理状況がよい「良好」が806件、建物の管理状況悪い「不全」が409件、このまま放置すると不全となる「準不全」が654件となっています。本市の適切に管理されていない空き家などが存在していることから、事故を未然防止し、空き家対策を効果的に推進するための小樽市空家等対策計画の1次計画では、特定空家等で除去、解体された件数を年20件として、最終的に100件が成果目標となっていますが、特定空家等と認定している件数はどれくらいありますか。また、実際に解体などにより是正された件数についてもお知らせください。-122-特定空家等住宅除却費助成事業の件数を見ると10件以上申請があります。2018年度は、申請が16件あり、助成対象は13件となっていましたが、予算額を300万円としていたため、残りの3件はその年は助成を受けることができなかったこともあります。このように要件は満たしていても対象とならないことが今後も予想されますので、特定空家等住宅除却費助成事業費の増額検討を求めます。お答えください。空き家対策の相談件数では、毎年のように100件から200件を超える相談件数が入っています。相談内容も様々と聞いていますが、その中でも屋根からの落雪についての相談が一番多く、次に屋根の破損や樹木の倒木、雑草などの相談が多いと聞いています。市長はこうした相談件数が多いことについてどう思われておりますか。私が昨年相談を受けた方は、近隣の方が施設に入られて空き家となり、屋根からの落雪を心配される声がありました。これから、さらに雪が降り、春にかけて管理されていない危険空き家は、屋根からの落雪で道路や隣地など、被害が出る可能性が心配されます。空き家の落雪が心配される場合の対応、そして実際に落雪があった場合の対応などはどのようにされてきたのでしょうか。空き家相談では、多くの方が空き家になってから相談に来る方が大半だと思いますが、市内を訪問すると、今は何とか住んでいるけれども自分が施設に入ったり、亡くなったりしたときはこの自宅をどうしようか困っているなどといったお話をよく聞くことがありますので、私は空き家になる前に住居について考えてもらう施策も必要だと考えます。空き家になる前の施策は何か考えているのでしょうか。もしなければ、気軽に相談できるような対策も必要だと考えますが、いかがですか。昨年行われた空き家に関するアンケート調査の中で、建物の管理頻度では、「何もしていない」と「1年に1回程度」と合わせると43.4%と5年前の調査時の34.3%から9.1%も上昇しており、建物の管理内容では「何もしていない」が5年前の調査よりも11.1%上昇し36.1%です。5年後のアンケート調査では、さらに「何もしていない」との回答が増えるのではないかと心配されますが、そこについての市の見解をお聞かせください。また、アンケート調査では、空き家・空き地バンクについて、「メリットがあれば利用してみたい」との回答が全体の33.7%と一番高い状況でしたが、制度が始まってこの6年間の登録は4件となっており、現在、登録がないという状況です。空き家・空き地バンクの登録が増えない理由について考えられる理由をお聞かせください。私は、本市が道内主要都市の中でも破損している空き家率が高い状況を考えると、何かしらの制度は必要不可欠だと考えます。本来であれば、家の持ち主が解体など対応すべきだとは考えますし、市でも随時持ち主に対応するよう助言や指導等はされていますか。解決には難しい案件も多いと思います。また、本市は狭隘な道なども多く、家を解体するにも重機が入らないなど費用が必要以上にかかる住宅も存在し、空き家対策が進まない原因もあると考えます。本市では、空き家も対象とした住宅の断熱改修や省エネ型整備機器などの省エネ改修を行った場合、その工事費用の一部を助成する住宅エコリフォーム助成制度がありますが、対象が限られています。近隣住民が困ることないよう、室蘭市のような空家リフォーム助成事業など、新たな制度の確立を求めます。お答えください。以前、市外に住んでいる方からこんな相談がありました。市内に住んでいる独り暮らしの親が施設に入ることになり、2か月ほど空き家状態になっているが、築70年以上と歴史ある家なので空き家を利活用できるのであれば解体せずに利活用したいというお話でした。実際には、利活用が難しく、この方の家は取り壊すことになってしまいましたが、利活用を望む声は多いと考えます。空き家問題を解決するには、火災、犯罪、落雪などの危険から空き家を取り壊すだけではなく、空き家を積極的に活用することも必要です。空き家の活用については、これからどのように取り組むお考えなのか、お聞かせください。-123-次に、病院跡地について伺います。まず、旧小樽市立脳・循環器・こころの医療センターについてです。1974年に、市立小樽清和病院、市立小樽市民病院、市立小樽療養所、市立小樽長橋病院の4病院が閉鎖、統合されて、長橋3丁目の場所に市立小樽第二病院が完成しました。その後、2009年に名称を小樽市立脳・循環器・こころの医療センターに改称しています。市内及び近隣町村には、脳神経外科と心臓血管外科とを併せ持つ病院がなかったことから、脳、精神、循環器疾患治療の専門病院として重要な役割を担ってきましたが、市立小樽病院と小樽市立脳・循環器・こころの医療センターの二つの病院が分かれていることで、非効率や建物の老朽化などの理由から、市立小樽病院と小樽市立脳・循環器・こころの医療センターが統合されることとなり、2014年12月には、旧量徳小学校敷地に統合された小樽市立病院が開院された経過があります。現在、旧小樽市立脳・循環器・こころの医療センターの跡地は、建物だけが残っている状態となっています。数年前には隔離病棟だった建物の屋根の水から大量に蚊が発生し、住民から困っているとの問合せもありました。そのときは、保健所で対応していただきましたが、現在は対応していただいた渡り廊下の屋根の一部も落ちている状態です。近隣住民からは、今年の雪でさらに残りの建物の屋根が落ちるのではないか、市に問合せをしても財政を理由に屋根の清掃くらいしかしないが、このまま何もしないつもりなのかと話していました。そこで伺いますが、旧小樽市立脳・循環器・こころの医療センター跡地を所管している部署はどこになりますか。跡利用については、当時はどのような計画だったのでしょうか。また、今後はどのようにするおつもりですか。市は早急に解体など対応が必要ではないですか、お答えください。最後に、北海道済生会西小樽病院についてです。ここは、昔、国立療養所小樽病院でしたが、廃止に伴い、2002年には北海道済生会が引き継ぐことになりました。高齢者社会における小樽・後志地区の実態に対応するため、一般病床を重症心身障害児と療養病床に転換し、回復期、慢性期の医療を主体として運営してきましたが、老朽化や敷地が狭いといった課題もあり、2020年には、長橋3丁目の旧国立診療所小樽病院から築港の済生会小樽病院敷地内に移転となっています。近隣に住んでいる方からは、建物の中に侵入する人がいる。昨年には、火災報知器が作動して、消防が来たこともあったとのお話を聞いており、防犯上心配の声を聞いています。建物の所有者は北海道済生会西小樽病院にはなりますが、防犯上の必要な措置について、市としても話合いをする必要性があるのではないでしょうか。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

高野議員の御質問にお答えいたします。初めに、空き家対策について御質問がありました。まず、本市の空き家率が高い状況につきましては、近年、人口減少に伴い、世帯数も減少し、空き家が増加したことに加え、地形的にも山、坂が多く、古い町並みでは狭隘な道路も多いことなどから、解体や活用が進まず、空き家が残されていることが主な要因と考えております。次に、空き家率に地域差がある理由につきましては、手宮、高島地区などは古くから町並みが形成され、-124-地形的に傾斜地が多く、敷地や道路が狭隘なため、解体や活用が進まないことから、空き家率が高い状況となっております。一方、朝里地区や銭函地区では、札幌市へのアクセスに優れ、地形的に平たんな敷地が多く、生活や交通の利便性も高いため、空き家となっても利活用が図られやすいことから、空き家率が低い状況であると認識をしております。次に、空き家率が高い地域に特化した対策につきましては、本市では昨年度、第2次小樽市空家等対策計画を策定し、空き家対策の対象区域を市内全域として定めたところでありますが、現時点では空き家率の高い地域に特化した対策などは定めておりません。次に、特定空家等に認定した件数等につきましては、平成29年度から、これまで47件を特定空家等と認定し、そのうち解体などにより10件が是正をされております。次に、特定空家等住宅除却費助成事業費の増額につきましては、本事業が創設された平成30年度は予算額を超える申請がありましたが、31年度から令和3年度までの3年間では、予算の範囲内で対象者全員に助成ができていることから、現時点において増額は考えておりません。次に、空き家の相談が多い状況につきましては、市内の空き家数が減少傾向にないことを踏まえますと、落雪や屋根材の飛散など、安全や防犯上の相談、木や雑草など、環境上の相談は毎年一定程度寄せられており、その割合は6割強となっております。次に、空き家からの落雪が懸念される場合の対応につきましては、市が現地の状況を確認し、所有者等の調査後、文書を送付し、改善の指導を行っております。また、現地の状況によっては、コーンの設置や看板などで、通行者等に対し、注意喚起を促すなどの対応を行っているところであります。一方、落雪があった場合の対応につきましては、市が人的な被害の有無を確認した後、落雪が懸念される場合と同様に、現地の安全対策を施し、調査した所有者等へ改善の指導を行っております。次に、空き家になる前の施策につきましては、第2次小樽市空家等対策計画でも、空き家の発生予防は重要な取組の一つとして掲げていることから、発生予防のために所有者が行うべき事項などについて積極的に情報発信を行うとともに、相談会やセミナーなどを新たに開催をし、所有者等の意識の醸成を図ってまいりたいと考えております。次に、空き家の管理状況の悪化への懸念につきましては、これまで市のホームページや広報おたる、パンフレットなどで幅広く周知、啓発を行ってまいりましたが、アンケート調査の結果では、必ずしも所有者意識の改善につながっていない状況であります。このことから、今後はこれまで以上に多くの機会を活用して周知、啓発を行うとともに、具体的な管理の方策を分かりやすく明示するなど、所有者等の管理意識の醸成に努めてまいりたいと考えております。次に、空き家・空き地バンクの登録が増えない要因につきましては、空き家・空き地バンクへ登録を希望する物件は耐用年数を超過した郊外にある物件が多いため、不動産としての価値が低く、仲介を担っていただいている不動産業者の理解が得られないことが大きな要因であると考えております。次に、空き家の修繕に対する助成制度につきましては、破損部分に対する修繕は利活用に伴うリフォームや危険な空き家の解体とは異なり、空き家問題の一時的な危険回避にしかならず、本市の財政状況に鑑みると、利活用を伴わない修繕に特化した助成制度を創設することは難しいものと考えております。次に、空き家の活用への取組につきましては、まずは利用実績の上がっていない空き家・空き地バンク制度の見直しを進めるとともに、本市と協定を締結している不動産関係団体とも連携をし、流通による活用の促進策や国から情報提供される空き家の利活用策の優良事例なども踏まえて、新たな取組についても-125-検討してまいりたいと考えております。次に、病院跡地について御質問がありました。まず旧小樽市立脳・循環器・こころの医療センター跡地の所管につきましては、敷地内には、旧医療センターのほか、旧伝染病隔離病舎があり、旧医療センターは病院局、旧伝染病隔離病舎は保健所が所管をしております。次に、旧医療センター及び旧伝染病隔離病舎の跡利用につきましては、市立病院の統合、新築当時、具体的な計画がなく、解体には多額の費用を要することから解体をせずに、各所管において管理をしてきたところであります。現時点では、今後の跡利用について、具体的なことは決まっておりませんが、課題として認識をしております。次に、旧北海道済生会西小樽病院につきましては、まずは現場の状況を確認するとともに、建物の適正な管理がなされるよう、所有者と話し合ってまいりたいと考えております。(「議長、19番」と呼ぶ者あり)

再質問 19番 高野さくら

それでは、幾つか再質問をしたいと思います。最初に、空き家率が高い地域では、何か特別な対策を行っているのであればということで、特にないというお話だったのですけれども、そういうふうに現時点ではないというお話でしたが、ないというのは各地域で空き家が100件以上あるから、特別に空き家率が高い地域というよりも、全体で考えるべきだということで現時点ではないということなのか、そこをまず伺いたいと思います。あと、特定空家等住宅除却費助成事業費の増額をお願いしますということだったのですけれども、この間は申請が10件で間に合っているから検討は考えていないということでした。たまたまこの数年が10件だったということだったのですけれども、先ほど本質問で言っていましたが、小樽市は全道、全国と比べても、危険と思われる空き家が多いという状況を考えると、10件以上になる可能性もやはりあると思うので、本当は対象になるのに、また次の年になってしまうとなったら、周りの住民が被害に遭う可能性もやはりあるので、そこら辺は考える必要があるのではないかとは思いますので、答弁をお願いします。あとは、空き家になる前の政策は何か考えているのでしょうかということもお聞きしました。そうしましたら、セミナーを考えていくというような答弁だったかと思うのですけれども、セミナーはいつくらいからやられるということなのか、そこもお願いしたいと思います。あとは、住民が困らないように新たな制度を確立したほうがいいのではないかということも言いましたけれども、一時的なことでは解決にならないのだということで、考えていないというようなお話でしたがれども、確かに一時的な部分もあるのかもしれないですけれども、本当に何もしなければ大変だということもやはりありますので、そこは考える必要があるのではないかと私は思うのです。最初に市長も言われていましたが、小樽の地形的に山、坂が多くて、なかなか利活用が進まないなど、いろいろ小樽はこういうような大変だという状況もやはりありますから、そこを考える必要があると思いますので、そこもお答えください。あと、旧市立小樽第二病院のことなのですけれども、跡利用については、当時はどのような計画だったのかということもお聞きしましたが、新しい病院に向けて、いろいろ検討はしていたけれども、実際解体とか、そういったことは計画はなかったのかというふうには今答弁を聞いていて思いました。確かにかなり大きい建物ですから、それを一遍にやったらすごいお金もかかると思うのですけれども、少しずつやっていくとか、全く何もしないというふうにはいかないと思いますので、その辺しっかり保健所、また病院局といろいろ話をして、今後どうするかということもしっかり話し合う必要があるのではないかと思いま-126-すので、そこの答弁を求めたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

高野議員の再質問にお答えいたします。私からは、空き家対策等の視点としての、いわゆる助成ですとか、修繕に対する支援について増額をしないのかというようなことのお尋ねがありましたので、それぞれ助成とか支援に対する市の考え方についてお話をさせていただきたいと思います。空き家の問題について様々な状況というのは勘案していく必要はあるにしましても、基本的には所有者の責任でありますので、安易に増額をしていくとか、支援を増やしていくという考え方には、私どもはならないというふうに思っておりますし、なかなかこの問題について、安易に増額をしていくということについては、そもそも市民の皆様の御理解もいただけないのではないかというふうに考えておりますので、しっかりとこの辺は慎重に考えていきたいというふうに思っております。むしろ、高野議員がおっしゃるように、空き家になる前にどういった支援ができるかどうか、そういったサポートを充実していくほうが大変重要ではないかというふうに考えているところでございます。それから、旧市立小樽第二病院の関係について、何らかの対応が必要ではないかという御質問でございますけれども、旧市立小樽第二病院につきましては、概算でありますが、解体費で10億円を超えるのではないかというふうに試算をされておりますし、これ以外にもアスベストの処理費用ですとか、測量費も加えますと、それを超える額にはなるわけであります。市の財政状況を考えますと、直ちに金額を捻出するというのは難しい状況にもあるわけでありますけれども、所有者としてこのままというわけにはいきませんし、大変重大な課題だというふうに認識をしておりますので、まずは所有者として適正な管理はしっかりやっていかなければいけないということで御理解をいただければというふうに思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 建設部長 松浦裕仁(建設部長は2025年3月まで)

高野議員の再質問にお答えいたします。まず、空き家の関係で、空き家率の高い地域に特化した対策はないのかということで、先ほど特に対策は定めていないということで市長からお答えをさせていただいたと思いますけれども、これにつきましても、現在のところ、特化した対策ということは申しましたとおり定めておりませんが、やはりどういった率になったときに定めるのかということもございますので、これについては、今後の検討の課題ということで押さえさせていただきたいと思います。あと、セミナーの関係で、いつから行うのかというお話がありましたけれども、現在セミナーにつきましては、来年度から実施したいと思っています。これと併せて、相談会も含めて、未然に空き家とならないような、そういうことに特化した内容でやっていきたいと思っていますので、先ほど申しましたとおり、今の段階では、令和5年度から実施に向けて進めていきたいと思っております。

出典:小樽市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月14日 議事録 PDF(140ページ) 間違いを知らせる