小樽市議会 令和4年第2回定例会 2022年6月13日
補正予算について
2022年6月13日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「補正予算について」質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 林秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 面野大輔
立憲・市民連合を代表して質問いたします。令和4年第2回定例会に上程されました議案第1号一般会計補正予算について伺います。初めに、銭函小学校放課後児童クラブ新築関係経費について伺います。本施設の老朽化が原因となり、新築の検討が進められてきたと伺いました。現状の老朽化の状態について御説明ください。少子化の影響や共働き世帯の増加など、社会環境の変化によって子育ての在り方にも変化が生まれてきていると認識しています。そういった背景を踏まえると、単純に人口推計などの数値的な試算を基に施設規模や利用定員を定めるのではなく、社会環境などによる需要も勘案し、施設規模を検討する必要があると考えますが、これまでの登録児童数の傾向をお示しいただき、新施設の施設規模はどのように検討されているのか御説明ください。次に、児童クラブの需要は登録児童数のみではなく、生活環境、社会の変化によって求められるサービスも時代とともに変化してくるものだと考えます。最近では、学校教育の中にタブレット端末が取り入れられるなど、ICT化も進んでいます。通信環境やタブレット端末を活用した放課後の過ごし方などを考えても、放課後児童クラブに必要な設備、サービスを検討する必要もあると考えますが、どのようにお考えでしょうか、御所見を伺います。児童福祉法第6条の3第2項では、「保護者が労働等により昼間家庭にいないものに、授業の終了後に児童厚生施設等の施設を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る」と規定されています。その精神にのっとり時代に合った新たな放課後児童クラブの開設に向けて検討していただくようにお願いいたします。次に、旧ごみ焼却場解体事業費について伺います。旧焼却場は昭和41年に稼働が開始し、平成13年度をもってその役割を終え、施設は解体されずに今日までに至っています。稼働を終えてから現在までどのように管理されてきたのか、また、解体に向けた計画はどのように進められてきたのか、さらに、当該施設の解体に当たっては、どのような物質の調査が必要になるのか、概略を御説明ください。次に、当事業費の中に地質調査の実施が含まれています。解体作業を進めるための地質調査の必要性と、その結果からどのような懸念が想定されるのか、御説明ください。次に、計画策定後、本格的に撤去作業が進められることになると考えますが、解体事業費、工期はどのように考えられていますか。また、解体事業に係る財源についても御説明ください。次に、新総合体育館基本構想策定事業費について伺います。本市の公共施設の配置や老朽化対策に関する指針となる小樽市公共施設長寿命化計画が策定され、順次、個別施設への取組が開始されてきているところです。とりわけ、大きな公共施設の中で新庁舎を検討する本庁舎別館と総合体育館については、別途計画を策定の上進められることとなりました。今回、補正-27-予算案に計上されました新総合体育館基本構想策定事業費は、総合体育館と新市民プールを併設する施設に関する基本構想を策定する事業費であると認識していますが、どのような内容が登載される構想になるのでしょうか。基本構想の目的と概要を御説明ください。次に、基本構想の策定業務を委託する事業者の選定方法について御説明ください。これまで公共施設の再編に関する調査特別委員会にて、様々な議論が行われ、その中で施設規模や利用率については幾つかの試算モデルが示されています。しかし、PPPなどの官民連携を活用した際には、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用することによるハード面の整備やソフト面の充実など、試算を超える効果的な施設の建設やコンテンツに結びつく可能性も残されていると考えます。基本構想の内容によって施設建設やサービスの自由度に制限がかかることになれば、本来の官民連携のメリットを損なってしまうのではないかと危惧するところですが、御見解をお示しください。次に、昨年度、内閣府はPPP/PFI推進アクションプラン(令和3年改定版)を発表しました。改定内容の大きな点は、「「多様なPPP/PFI手法導入を優先的に検討するための指針」に基づいて優先的検討規定を定め、的確な運用が求められる地方公共団体を人口20万人以上から人口10万人以上の団体に拡大し、令和5年度末までの策定を促すこと」と示されており、この条件は本市にも当てはまっています。そのことを踏まえ、新総合体育館の建設に関してPPP/PFI手法導入に当たっての検討基準となる優先的検討規定の策定についてどのように進めていくのか、お示しください。また、先日閉会した札幌市議会にて、スポーツ関連施設の指定管理者選考に関する条例改正案が可決されたと伺っております。秋元札幌市長は、提案説明の中で、同一の指定管理者に継続的に管理・運営を行わせることが特に必要であることから、既存の管理者が良好な運営を行われている場合に限り、公募によることなく当該管理者に申込みを求めることができるようにするものであると述べられております。その目的として、先日の北海道新聞記事の中で、10年、20年と長期的視野に立った運営を行ってもらうためと札幌市スポーツ局のコメントが掲載されていました。5年置きの時限的な指定管理者制度の下では、次回の指定管理に選定される保証はなく、長期的な運営計画を策定することができず指定管理する事業者は、施設に対する大型投資に消極的であるそうです。その結果、選手の育成に対する継続的な支援が行われにくいという課題が生まれ、今回の条例改正に至ったものだと考えます。本市に限らず、行政としては、様々な契約を制度化する場合、公平性や安全管理など民間事業者とは違う側面から考えてきました。それに加え、先日のPPP/PFI推進アクションプラン等の動きが出てきた中で、今後は民間企業の力やノウハウ、投資を求める際に、企業が求める運営方法も柔軟に検討した上で、両者に有益な公共サービスの向上を目指していく時期なのかとも思います。そういった視点も人口減少が進む中では、施設の持続可能な維持管理とともに、選手育成のサポートには必要になってくることだと思います。有識者の中には、指定管理者制度の非公募化に対する課題の指摘もあるところですが、どのようにその課題を解決し、公共施設の維持に向き合っていくか、本市でも官民連携の新たな在り方を研究していただきたいと考えますが、御所見をお示しください。以上、第1項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
面野議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、補正予算について御質問がありました。まず、銭函小学校放課後児童クラブの施設の老朽化の状態につきましては、建物全体の鉄骨のさびや腐-28-食による損傷が進んでいるほか、床下排気口の損傷、居室スペースの床のたわみ、トイレの床下地の腐食などを確認しており、損傷等の程度に応じて、その都度修繕を行いながら安全で衛生的な環境の維持に努めておりますが、そうした修繕の頻度が増してきていることから、このたび、できるだけ早期に環境改善を図る必要があると判断をしたものであります。次に、銭函小学校放課後児童クラブのこれまでの登録児童数の傾向と新施設の規模につきましては、まず、登録児童数の傾向についてですが、銭函小学校在籍児童数は、令和元年度以降は増加傾向にあり、放課後児童クラブ登録児童数は年度により増減はありますが、おおむね45人で推移をしております。また、新施設の規模については、現施設は定員51人でありますが、銭函地区は若い世代の転入などによる人口の増加が見込まれることから、若干の余裕をもって60人の定員を想定しております。次に、銭函小学校放課後児童クラブに必要な設備やサービスの検討につきましては、このたびの新築は、できるだけ早期に老朽化した施設の環境改善を図るものであり、子供が安心して過ごせる生活の場を整えることを目的としております。議員の御指摘のとおり、通信環境などを整備することで放課後児童クラブでの過ごし方の選択肢が増え、生活環境や社会の変化に対応した活動ができるというメリットがあると認識をしておりますが、このことは本市の放課後児童クラブ全体の活動として検討すべき課題と考えておりますので、運営方法や経費、他市の取組状況を踏まえながら整理をする必要があると考えております。次に、旧ごみ焼却場解体事業費につきましては、まず廃止後の施設の管理については、平成15年に北海道が策定した廃止済み焼却炉点検マニュアルに基づき、2か月に1回点検を行い、損傷がある場合には適宜補修を行っております。また、解体に向けた計画については、解体するに当たっては、アスベスト、ダイオキシン類及び有害物質として指定される鉛など26種類の調査が必要となります。そのため、令和2年度には当該物質に関わる建物と土壌の調査を実施しており、令和3年度には前年度の調査結果を踏まえ、所管である北海道と協議した上で、土地利用の履歴を調査する地歴調査と土壌の汚染状況を確認する土壌汚染状況調査、さらに土壌中のダイオキシン類の汚染状況を調査するダイオキシン類調査を実施しており、今後は地下水位の調査と解体工事実施計画及び解体工事発注仕様書を作成する予定であります。次に、地質調査の必要性等につきましては、この地質調査は、地下水位により解体工事の施工方法が変わることから、事業地全体の地下水位等を把握するために必要な調査となります。この調査で判明した地下水位によっては、土壌調査で検出された鉛を地下水を経由して流出させないための遮水壁が必要になるなど、施工費用の増加が懸念されるところであります。次に、解体工事につきましては、令和5年度と6年度の2か年で実施する予定であります。その費用については、平成31年に業者から徴した見積りでは約6億円でしたが、その後、鉛の検出によりその対応が必要になったことや、今後調査する地質調査の結果などを踏まえる必要があることから、改めて全体の事業費を算出することになります。なお、財源については補助等がないため、全額一般財源となります。次に、PPP/PFI手法導入優先的検討規定の策定の進め方につきましては、今後大規模な公共施設の整備等を進めるに当たり、民間の資金や運営ノウハウを活用するPPP/PFI手法について、優先的検討規定を策定し、従来手法と比較検討することが必要であると考えております。策定に当たっては、今後、他都市の先行事例等を参考にしながら、庁内議論を重ね、今年度末をめどに優先的検討規定を策定してまいりたいと考えております。次に、官民連携の新たな在り方につきましては、新総合体育館の管理運営に当たりましては、施設管理のみにとどまらず、民間事業者の運営ノウハウを導入し、より質の高いサービスを提供することに重点を置きながら運営していくことが求められると考えておりますので、施設の特性を考慮した官民連携の仕組-29-みづくりについて調査・研究をしてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
面野議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、補正予算について御質問がございました。まず、新総合体育館基本構想の目的と概要につきましては、本構想はこれまでの議会議論や市民の皆さんのニーズを踏まえながら、本市に適した新総合体育館の在り方について基本的な考え方を取りまとめることを目的に策定するものであります。登載する内容につきましては、新総合体育館の基本理念、基本方針、規模、機能のほか、現状と課題、概算事業費、事業手法の比較、スケジュールなどがあります。次に、基本構想策定業務を委託する事業者の選定方法につきましては、本業務は基本構想の策定のほか、市民の皆さんへのアンケート調査や説明会の実施などを委託するものであり、専門的な知見に基づく提案や実施能力、企画力などを総合的に判断する必要があるため、公募型プロポーザル方式により業者を選定することとしております。次に、基本構想の内容によっては官民連携のメリットを損なってしまうとの危惧につきましては、基本構想は今後の取組に向けた規模、機能をはじめとした施設に対する基本的な考え方を取りまとめるものであり、詳細な内容まで決定するものではないため、事業者からの提案を阻害するものではないと考えております。