みんなの議会

小樽市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月16日

(1)生理用品について/(2)性的指向及び性自認により困難を感じている方々の理解促進、支援等について

2021年6月16日、小樽市議会の一般質問で、高野さくら議員が「生理用品について」「性的指向及び性自認により困難を感じている方々の理解促進、支援等について」について質問し、市長 迫俊哉、病院局長 並木昭義、教育長 林秀樹が答弁しました。

質問者
高野さくら 議員
答弁者
市長 迫俊哉、病院局長 並木昭義、教育長 林秀樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 19番 高野さくら

一般質問をします。一つ目は、生理用品について伺います。初めに、月経についてです。女性の体は原則として約1か月に1回、月経期間があります。緊張すると突然始まるなど、量も期間も、みんなの顔や身長が違うように月経も一人一人違います。月経は自分の意志とは関係なく起こるので止めようがありません。ですから、月経のときに出る経血を吸収処理する生理用ナプキンなどがなければ快適に過ごすことができず、安心して学校や仕事に行けないなど日常生活に支障を来すことになります。日本でも今まで話しづらくタブーとされてきた生理について、人権問題の一つとして話しやすい雰囲気になったことから、今まで取り上げにくかった生理の問題について少しずつ取り上げられるようになりました。しかしながら、十分ではありません。生理を快適に過ごすということは、基本的な人権、尊厳に関わるものと考えますが、市長の認識をお聞かせください。先ほどお話をしていたとおり、生理用品は女性にとって毎月使う生活必需品となっており、災害時にも欠かせません。東日本大震災の被災者が求めた物資アンケート調査では、女性の多くが生理用品や乳児用品と回答されています。東日本大震災の避難所では、月1回の生理を前提として女性用品が1人1つずつしか配布されないなど、女性に対しての配慮がされなかったことが大きな問題となり、その後は多くの自治体で生理用品が備蓄されるようになりました。災害時に備え、生理用品を備蓄する自治体が増加していることについて、市長の認識をお聞かせください。昨年の5月、内閣府の災害対応力を強化する女性の視点〜男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン〜では、災害時の備蓄に生活必需品として生理用品が含まれており、さらに、女性視点からの災害対策の強化が求められています。しかし、小樽の災害時の備蓄には生理用品が入っていません。生理期間中は生理用品の適度な交換をしなければ雑菌の繁殖やかぶれなどの炎症起こすことがあり、衛生面や健康面でもよくありません。小樽市はスーパーなどに災害応援協定を結んでいるので、そこで生理用品も供給してもらう流通備蓄としていますが、災害時などでは流通がストップする可能性もあるため、支援物資が到着するまでの期間だけでも生理用品の備蓄をする必要があるのではないでしょうか。次に、生理の貧困について伺います。新型コロナウイルス感染症の影響により、経済的な理由で生理用品にアクセスできなくなった人が増えていることが明らかとなり、兵庫県明石市や札幌市では4月以降、防災備蓄用品を活用して無料配布が行われました。5月28日現在では、全国255自治体が生理用品の配布を実施または検討をされ、各地で無料配布が活発になっています。生理に関する啓発などに取り組む任意団体#みんなの生理は、過去1年に生理を経験した高校生以上の学生を対象に2月17日からオンラインでアンケート調査を行いました。その集計結果では、回答者671人のうち20.1%が金銭的理由で生理用品の入手に苦労したことがあると答え、金銭的な理由からトイレットペーパーなど生理用品ではないものを使ったことがあると答えた方が27.1%、さらに生理用品を交換する頻度を減らした経験がある人は37.0%に達したという結果が出ています。本市でも経済的な理由により生理用品が買えないなど困難な状況になっている方もいます。市として生活困窮者への生理用品の無料提供について考える必要があるのではないでしょうか。先ほど紹介したアンケート調査では、服が汚れることを恐れて学校を欠席する女性が半数以上存在することが分かっています。初経は10歳から15歳が平均ですが、早い人であれば小学校2年生と10歳未満で始まる子供もいます。生理用品が必要な場合は保健室で養護教諭からもらうことができますが、常時-103-いるわけではありませんし、必要でも恥ずかしくてちゅうちょする子供もいると考えます。また、生理用品をトイレに持ち込む姿をほかの児童・生徒に見られることに抵抗がある子供もいます。子供が授業や部活動に遅れることを心配せずに安心して過ごせるために、教育現場でも環境を整えていかなければなりません。神奈川県大和市では、小・中学生が自分で買うのは恥ずかしい、親に頼むのも恥ずかしいなどの理由で生理用品の入手が困難になっている実態があり、4月から市立小・中学校の女子トイレに設置をしています。どの子供も安心して学びプライバシーを守るためにも、トイレットペーパーがトイレに備えてあるのと同様にトイレに生理用品を備えるべきと考えますが、教育長としての考えをお聞かせください。次に、性的指向及び性自認により困難を感じている方々の理解促進、支援等について伺います。以前から私は議会で、性的マイノリティーの方々が差別されることなく生活できるためにもパートナーシップ制度の導入を求めてきました。市長は学校や職場での偏見や医療など日常生活を送る中で様々なストレスはあるものと認識しているとしながら、パートナーシップ制度の導入は市民の意識啓発がまず必要だと答弁されていました。しかし、同性同士の結婚を認めないのは憲法違反だとして全国に先駆けて3月17日、札幌地裁で初めて司法判決で違憲判決が出ました。また、全国の自治体では100以上の自治体でパートナーシップ制度が施行されています。今年だけでも35以上の自治体が導入し、北海道では新たに函館市や北見市でも導入に向けて準備をしています。株式会社北海道新聞社が4月に行った全道世論調査では、同性婚容認は70%が認めるべきと答えています。小樽では6月27日にパートナーシップ制度やLGBTQなどへの理解促進として2回目となる小樽プライドが開催される予定になるなど情勢は大きく変わっており、意識啓発という時期はもう過ぎています。小樽市としても多様性を認めるまちとしてパートナーシップ制度の導入に向けて進めていくことを求めます。市長の見解をお聞かせください。私はトランスジェンダーなど性別にとらわれることに苦痛を感じる方への配慮として、市が作成する書類やアンケートなどにおける性自認の欄について性別の削除について質問しました。これから新型コロナウイルスワクチン接種も随時開始されることから、性別確認がワクチン接種のハードルになるのではないかと危惧しています。まず、トランスジェンダーなど性別にとらわれることに苦痛を感じる方への配慮として、市が作成する書類やアンケートなどにおける性別欄の削除や、性自認の欄について他都市の事例も踏まえて判断をしたいとの答弁でしたが、どのような調査を行い判断し実施したのですか。性的マイノリティーの方々からは、性別欄のある問診票がハードルとなって病院に行きたくないという声もあります。北海道道立病院局では、性的マイノリティーの患者から性別欄はどう答えていいか分からないと相談があり、道内5か所の全診療科で受診時の問診票から性別の項目を撤廃しました。小樽市立病院では、受診時の問診票はどのようになっていますか。また、北海道の取組について小樽市立病院としてはどのようなお考えをお持ちですか。トランスジェンダーの場合、本人確認を行う書類や予診票に書かれている性別の名前と見た目の性別が異なるケースがあります。特に、ワクチン接種の場合、本人確認を念入りにするため、病院の書類に書かれている性別と見た目の性別が異なる場合、本当に本人なのかどうか性別確認を行うことが想定されます。そうすると、周囲が見ている前で戸籍上の名前を何度も確認されるなどスムーズに接種できない場合、間接的なカミングアウトになりかねません。よって、接種する際の性別確認がアウティングにつながり、ワクチンを接種したくても控えてしまうことにつながってしまいます。予診票の改善をする必要があるのではないでしょうか。-104-近年、トランスジェンダーの児童・生徒への配慮からジェンダーレスな制服を採用する学校が増えています。好みの尊重などから私服通学や選択性を取り入れる学校も広がっています。北海道では、札幌市を中心に制服が選択できる学校が多くなっています。札幌市では制服の選択制を導入している中学校は全体の9割、ブレザー型以外の制服でも業者にスラックスを注文できるケースもあります。2016年に教育委員会に私は、戸籍上男性でも女性でも自分の好きな制服を選べるように配慮を求めたところ、中学校においてはジャージ登校だとか柔軟に対応している学校も多くなってきている。今後もそういう事例があったら各学校で真摯に対応していくよう指導していくという答弁で、制服を選択できる仕組みではありませんでした。現在はどうでしょうか。男性でもスカートを選択でき、女性でも学ランを選択できるなど、生徒がちゅうちょなく着たい制服を選択できる状況でしょうか。また、選択できる状況になっているのであれば、選択できる生徒の人数もお知らせください。これまでも性的マイノリティーの子供に対する教育の取組についてお聞きしてまいりました。教育委員会は何かあれば、各学校における相談体制の維持などしていくということで、あくまでも本人が声を上げてからの対応にとどまっています。しかし、子供は性別に違和感があっても自分でもよく分からないケースも多くあります。2019年に株式会社LGBT総合研究所が全国で行った調査では、誰にもカミングアウトしていない当事者が78.8%となっていることからも、子供は親や周りに言えず1人で悩むことが多いことが実態です。こうした調査からも、子供から相談すること自体、子供にとってはハードルが高過ぎます。本人が声を上げなくても一人一人が主体的で多様な生き方を選択し、互いの価値を認め合うことを学ぶ環境を整えるお考えはありませんか。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

高野議員の御質問にお答えいたします。初めに、生理用品について御質問がありました。まず、女性が生理期間を快適に過ごすことは基本的な人権、尊厳に関わるのではないかにつきましては、女性が生活する上で生理は基本的に避けられないものと認識しておりますので、その期間をできる限り快適に過ごせる環境は必要なものと考えております。次に、災害時に備え、生理用品を備蓄する自治体が増加していることにつきましては、道内においても生理用品を備蓄している自治体が多くある実態も把握しており、女性の視点に立った災害対策として備蓄は大切なことであると認識をいたしております。次に、災害時など流通がストップする可能性に備えた生理用品の備蓄につきましては、これまでは災害時に本市と災害協定を締結している民間事業者からの流通備蓄を想定しておりましたが、災害の規模によっては御質問のような状況も想定されますので、備蓄に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。次に、経済的な理由で生理用品を購入できない方への無料提供につきましては、市の相談窓口には生理用品に関する相談は届いておりませんが、相談がしづらく潜在化していることも考えられますので、先行して取り組んでいる自治体の事例も参考にしながらで検討してまいりたいと考えております。次に、性的指向及び性自認により困難を感じている方々の理解促進、支援等について御質問がありました。-105-まず、パートナーシップ制度の導入につきましては、全国的に導入する自治体が少しずつ増えつつあることは認識しておりますが、制度を導入した自治体でも依然として性的マイノリティーへの理解が進んでいないということも聞いております。パートナーシップ制度の導入には、社会全体の理解の浸透が不可欠であると認識しておりますので、引き続き、性の多様性を認めた上で、それを理解して尊重する意識が高まるよう市民の皆さんへの意識啓発に努めてまいりたいと考えております。次に、市の書類やアンケートなどの性別欄につきましては、他都市に事例を聞き取ったほか、庁内でその必要性を調査したところであります。調査した結果、書類等の一部に性別欄への配慮が可能なものもありますので、今後、他都市の事例も参考に庁内で議論をしてまいりたいと考えております。次に、ワクチン接種の予診票につきましては、国が定めている様式であることから、本市で変更することはできないものと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

高野議員の御質問にお答えいたします。ただいま、性的指向及び性自認により困難を感じられている方々の理解促進、支援等について御質問がありました。当院受診時の問診票についてですが、問診票は受診する診療科により確認する項目が違うことから統一されておらず、性別欄の有無についても診療科により異なっております。また、当院ではこれまで北海道道立病院局のように性別欄に関する相談が寄せられていなかったことから、性別欄の撤廃については検討しておりませんでした。しかしながら、診療科によって性別欄の取扱いが異なっておりますので、統一的な取扱いが可能なのか、院内で協議してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

高野議員の御質問にお答えいたします。初めに、生理用品について御質問がありました。まず、トイレに生理用品を備えることにつきましては、学校では緊急時や不測の事態が発生した際に対応できるよう、生理用品を保健室に備えております。コロナ禍によって経済的理由で生理用品を購入できない生理の貧困が顕在化していることから、学校の女性教職員に生理用品をトイレに備えることについて尋ねたところ、多くの児童・生徒が利用する施設であることから、衛生面や管理上の問題が生じることが想定されるなどの心配の声がございました。教育委員会では、相談できずに困っている児童・生徒への配慮が必要であると考えておりますので、このたび市内全小・中学校の女子トイレ内に生理用品が必要な場合に保健室への相談を促すポスターを掲示したところでございます。次に、性的指向及び性自認により困難を感じている方々の理解促進、支援等について御質問がございました。まず、制服を選択することにつきましては、各中学校において男子用と女子用の標準服を定めておりますが、性的少数者とされる生徒から申出があった場合には、いじめや偏見、差別など心配されることについて本人及び保護者と十分協議した上で自認する性別の服装を認める配慮を行うこととしております。なお、現在、男子生徒が女子用の標準服を、女子生徒が男子用の標準服を選択している生徒はおりません。-106-次に、一人一人が主体的で多様な生き方を選択し、互いの価値を認め合うことを学ぶ環境を整えることにつきましては、小・中学校の道徳の授業では、互いの個性を認め合い友情関係や信頼関係について考え議論する活動を通して自他の意見や考え方を理解し合い、あらゆる他者を価値のある存在として尊重することを学んでおります。特に中学校では、今年度から使用している保健体育の教科書にLGBTなどの性的マイノリティーに関する調査・研究などを行っている方の話が掲載されており、多様な性の在り方について考える学習を行うこととしております。今後も、児童・生徒一人一人が共感的に理解し合い、自他を尊重する態度を育むことが重要であると考えております。(「議長、19 番」と呼ぶ者あり)

再質問 19番 高野さくら

それでは、幾つか確認も含めて再質問をしたいと思います。経済的理由により生理用品が買えないなど困難になっている状況の方がいるということで、市でも検討したいというような答弁だったのかとは思うのですけれども、実際この新型コロナウイルス感染症で、本当に生理用品が高かったりして大変なのですという声も実際、私も聞いていますので、ぜひ早くその辺を検討していただきたいと思っています。道内では、恵庭市や函館市などでも支援を強化して、もう来月にでも生理用品を女性センターなどの公共施設やトイレに設置する方向となっています。こうしたこともあるので、ぜひ早めに検討して考えていただきたいと思うので、その点について答弁いただきたいと思います。あと、プライバシーを守るためにトイレットペーパーと同じようにトイレに生理用品を備えるべきではないかということで教育長に伺いましたけれども、まずは小学校、中学校に保健室に行くよう促すようなポスターを貼ったということでした。でも、保健室に行くこと自体が本当に大変な子供もやはりいると思うのです。というのは、保健室で欲しいですと言うときに誰かほかの児童・生徒がいたりする場合は、なかなか言いづらいということもやはり考えられますし、一度、受け取った生徒が2回目、行けるのかというところもあると思うのですよね。教員に言ったときには、教員は気にしないで渡すというふうになるかもしれないですけれども、子供にとっては、また来たと思われたのではないかなとか、そうやって考えてしまう方もいらっしゃると思いますし、そもそもやはり服が汚れること気にしながら保健室まで行くのも大変ではないかと思うのですね。ほかの自治体でもトイレに設置している学校が増えています。トイレの設置も様々な工夫をしながら設置しているところもあるので、その辺はぜひ検討をしていただきたいと思います。あと、パートナーシップ制度の導入についてなのですけれども、市長は、まだまだやはり理解促進だというようなお話でした。しかし、海外を見ても先進国7か国、日本は入っていませんけれども、ほかの国はどんどん同棲カップルに結婚と同様の権利を認める制度を導入しているわけです。日本でも先ほど本質問でも述べたように、今年だけでも30を超える自治体がパートナーシップ制度を導入に向けて進めていっているわけなのです。そういうことを考えていきましたら、本市としてもやはりしっかりとその辺も考えなければいけないと思うのです。そこも含めて再答弁をお願いしたいと思います。あと、性別欄の削除や性自認の欄の部分なのですけれども、一部配慮してできるかというような答弁だったのかと思うのですが、できるところはやっていくということでよいのか、その辺、確認したいと思います。あと、制服の選択の部分なのですけれども、全国でジェンダーレスの制服、自分が選びたい制服を選ぶというような学校が増えてきているわけなのです。そういうことを考えましたら、本当に小樽市内ではスラックスを選択する生徒が10名程度いるというお話でしたが、選択する生徒が増えている中で10名-107-程度というのは本当に少ないなと思いますし、本当に生徒がちゅうちょなく選択できているのかというふうには、少し私は疑問なのですけれども、教育長としてやはり選択できる状況にしていくことを本当に考えているのか、その辺、答弁いただきたいと思います。最後に、本人が声を上げなくても一人一人が主体的な多様な生き方を選択して学ぶ環境を整える必要があるのではないですかという質問に対して、そうですねというような答弁だったのかとは思うのですけれども、例えば学校全体の理解を深めるために、生徒や教員や保護者に対してLGBTQの講演会や勉強会の開催など、こういったことも今後は考えていただけないかと思うのですが、その点について伺いたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

高野議員の再質問にお答えいたします。まず1点目でございますけれども、経済的な理由で生理用品を購入できない方への無料提供ということでございましたが、これにつきましては、先ほども答弁させていただきましたけれども、市の窓口に特に相談は届いておりませんが潜在化しているということも考えられますので、他の自治体の取組も参考にしながら検討させていただきたいというふうに思っているところでございます。それから、2点目ですけれども、パートナーシップ制度の導入につきましては、これも繰り返しになりますが、引き続き市民の皆さんの理解して尊重するような意識が高まるよう、これまでも啓発事業は様々やっておりますけれども、さらにこういった取組を進めさせていただきながら、その上で検討をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。それから、性別欄の記入についてでございますが、先般私のところに担当から7月1日の広報おたるには、市長への手紙の様式が入っていくわけですけれども、その際に返信用の封筒の中には氏名と性別欄、職業欄、それから年齢を記載することになっているのですが、これが必要かどうかということを検討させました。担当からは、性別欄、それから職業欄は不要ではないかということの回答はいただいたところでありまして、それについては早速取り組んでまいりますけれども、そのほかには担当が5月に性別欄の設定について調査をさせていただきましたが、全体として300件ほど性別欄がある書類があるわけですけれども、廃止が可能だというのは約80件ということで調査結果が出ております。これにつきまして、今後どのような形で進めていくのか、庁内では検討を引き続きさせていただきながら判断をさせていただければというふうに思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

高野議員の再質問にお答えをさせていただきます。1点目は生理用品をトイレに備えるべきということですけれども、子供たちが相談しづらいからこそトイレに備えるべきではないかという御質問の趣旨だというふうに思います。このことについては、学校側、特に女性管理職や養護教諭にも意見を聴取したところでございますが、まず1点目は、コロナ禍においては日常時よりも衛生面に注意していかなければならないという課題が一つあるということを学校現場から伺っております。それともう1点ですけれども、特に生活困窮している子供、御家庭の方、養育に課題のある家庭など、そういった方々の諸事情によって生理用品を用意できない子供たちもいるのではないかということも考えておりまして、そういう子供たちに対して、養護教諭などが、このことをきっかけとして日頃の悩み-108-や困り感など子供たちにしっかりと寄り添う形でカウンセリングを行うだとか、そういうことにもつながっていくものということで、学校現場の熱い思いというか本来の姿といいますか、そういう御意見もございましたことから、今回のような対応に至ったところでございますので、御理解をいただきたいというふうに思います。それから、中学校の制服ですけれども、議員からお話ありましたように女子生徒などについてはスラックスを着用している女子生徒が 10 名ほどいると。その理由については主に防寒対策や好みに応じて選択をしているということでございます。各学校スカートもスラックスも着用できるという取扱いをしておりますので、今後、学校で子供たちにそういう選択ができるということについて、しっかり指導できるように学校に伝えてまいりたいというふうに思います。3点目が、性自認の関係についての学ぶ環境ということで、先ほども御答弁でさせていただきましたけれども、昨年度は今年度から使用する中学校の教科書について採択をしたところでございますが、唯一LGBTを取り上げた教科書を小樽市として採択をさせていただいたということでございます。その中で、教科書を使用した授業が行われますので、本市の子供たちがLGBTに関して、人権上の配慮の必要性など授業で学ぶということは非常に大切だというふうに考えております。まずは教科書で基礎的な知識を子供たちに学ばせるということでございますけれども、先ほどありました講演会などについてはいろいろと、学校の日頃の学校行事の中で取り上げる課題でございますので、各学校の判断にもよりますが、今後の検討課題として受け止めていきたいというふうに思っております。(「議長、19 番」と呼ぶ者あり)

再々質問 19番 高野さくら

では、再々質問をしたいと思います。まず、経済的な理由による生活困窮者の生理用品の無料提供なのですけれども、検討したいという答弁だったのですが、国も生理の貧困の支援として女性活躍・男女共同参画の重点方針 2021(原案)の中に生理の貧困対策も加わって、地域女性活躍推進交付金の中に生理用品提供も可能というふうになっています。苫小牧市では、この国の交付金の事業の活用も考えているみたいなのですけれども、市としても、交付金の活用もなかなかいろいろ条件があるとは思うのですが、そうした国の交付金も活用できないかも含めて、ぜひ検討していただけないかと思うので、その点お伺いしたいと思います。あと、教育長がいろいろ意見も養護教諭などに聞いて、それで衛生面のことでいろいろあるのだというお話だったのですけれども、私が言っているのは、トイレに設置している学校も衛生面とか、そういうことも配慮しながらやっているところも実際にあるのです。袋に入れてセットにしてケースとかに入れて置いているとか、いろいろ工夫もされている学校もあるので、そうした事例もしっかり研究していただきたいということなので、その辺をもう一度答弁いただきたいと思います。あと、パートナーシップ制度の導入に向けてなのですけれども、いろいろ啓発活動していますということなのですが、私は啓発活動でも足りないとも思うのです。ほか他の市ではどんどん出前講座もやっていたり、独自にパンフレット、リーフレットを作ったり、ホームページでダウンロードで印刷できるようなこともやっています。足りないと思うのですけれども、そもそもやはり市として真剣に考えなければいけないのではないかと私は思うのです。5年前から市役所の職員研修のフォローアップ研修の中で、今年5月にも生活環境部の中でLGBTを理解しようという研修も行っています。その研修の資料では、私たちにできることの中に多様性の性のあることや性的マイノリティーの人を差別しない、こう-109-いうことも学んでいるわけです。実際に市民からパートナーシップ制度を導入してほしいということが数件寄せられているわけなのです。そういうことを考えたら、意識啓発というよりも、その市民の声にしっかり応えていく。こうした意識啓発のときに、そういう結婚したいとかという望んでいる方に我慢してもらうという姿勢ではなくて、積極的に取り組む姿勢が私は大事なのではないかと思うので、再度答弁していただきたいと思います。最後に、制服のことなのです。以前、こうした支援活動をされている方の話を聞いたら、スカートではなくスラックスを選択したとしても、制服がそもそも上に合わせるので、着たい服を選択できないというような声も聞いています。なので、本当に子供たちが好きな制服を選択できるということを、本当に考えなければいけないと思うのです。その辺を再度答弁いただきたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

高野議員の再々質問にお答えをさせていただきたいと思います。1点目の交付金の活用についてということでございますけれども、私どもこれからどういった取組をしていくか十分検討していかなければいけないのですが、その取組に当たって国の支援、今、交付金のお話が出ましたけれども、こういったものが活用できるということであれば、今詳しい内容について私は承知しておりませんが、そういった国の支援策もしっかりと検討した上で取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。それから、パートナーシップ制度の導入について質問ございましたけれども、今、時代の要請ですから、決して消極的だというふうには私ども思っておりません。ただ、先ほど御答弁申し上げましたとおり、制度を導入した自治体でも性的マイノリティーへの理解が進んでいないということがほかの自治体であるというふうにも認識しておりますので、繰り返しにはなりますが、今まで市民向けの意識啓発ですとか職員研修において周知を行ってまいりましたけれども、引き続き周知啓発の在り方も考えながら取り組んでいきたいというふうに思っておりますし、道内ではパートナーシップ制度について、北見市や函館市が導入の検討中ということでございますので、今後そういった自治体の取組なども参考にしながら、これからの対応を考えていきたいというふうに思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

高野議員の再々質問にお答えいたします。まず、生理用品をトイレに備えるべきということでございます。衛生面や管理面に課題があるということを最初の御答弁でさせていただきましたけれども、学校からの心配の声もございますので、学校現場と話し合ってまいりたいというふうに考えております。なお、学校でありますので、やはりそういう困り感のある子供たちについてしっかりとカウンセリングをしていくというのは本来の姿だというふうに思っておりますので、その点は十分配慮しながら配布をしていくべきだというふうに私は思っております。それから、学校の制服についてですけれども、先ほども御答弁させていただいたように、いろいろと制服を変えることによって、まだまだ進んでいないところですが、いじめや偏見だとか差別など心配される、そういう心配もございますので、先ほど言ったように教科書等でしっかりと学んでもらうということを申し上げさせていただいたところでございますけれども、その上でやはり本人や保護者と十分協議した上で自認する性別の服装を認めていくという、そういうようなステップになっていくのかという-110-ふうに思っておりますので、現在のところ、そういう形で学校も相談体制を整えていますので、そういう形で進めてまいりたいというふうに考えております。

出典:小樽市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月16日 議事録 PDF(119ページ) 間違いを知らせる