小樽市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月7日
市長の政治姿勢・市政運営に関して
2020年12月7日、小樽市議会の一般質問で、須貝修行議員が「市長の政治姿勢・市政運営に関して」質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 須貝修行 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 林秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 須貝修行
自由民主党を代表して会派代表質問をさせていただきます。初めに、新型コロナウイルス感染症に罹患した方々へお見舞いを申し上げますとともに、発生以来、長期にわたり医療・保健体制を支えていただいている全ての医療・保健関係者と、懸命に経済活動を支えていただいている多くの市民の方々に感謝を申し上げます。それでは、質問をさせていただきます。第1項目め、市長の政治姿勢・市政運営に関して。最初に、新型コロナウイルス感染症対策についてお聞きいたします。新型コロナウイルス感染症は連日拡大を続け、まさに第3波が到来し、危険な状態に近づいていると思います。そのような状況下では、従前の医療体制の崩壊を起こさないことが最重要であると考えます。これまでの対応から、逼迫した医療機関や保健所を支援する体制を国・道・小樽市と一体となって整備してきたと理解しておりますが、さらに次の備えも考慮しなければならない事態となりました。医療崩壊を生じさせないためには、受入れ体制が整備されていることが大前提となります。入院施設は確保されているのか、さらには、軽症患者の受入れ施設として宿泊療養施設が確保されているのかが重要と考えます。そこでお尋ねいたしますが、現在の小樽市内の受入れ可能病床数及び使用病床数、病床使用率をお聞かせください。また、現在、本市の軽症患者等が療養で利用する宿泊療養施設の開設状況について、入所日調整などの事例はないのかも含めてお聞かせいただきたいと思います。新型コロナウイルス感染症は、ある一定の層、高齢者に限ってみると重症化しやすく、大変恐ろしい病気となります。高齢者にはしっかりと入院していただく。そして、軽症者などには宿泊療養施設で療養いただくことが重要と考えます。札幌市で患者が急増しております。小樽市も後志管内でも患者が増えております。道は、札幌市、旭川市、函館市、帯広市に加え、北見市と釧路市にも新たに宿泊療養施設を準備中のようであります。小樽市、後志管内の現状を鑑み、小樽市内に施設確保する考えはないのか見解を伺います。感染拡大防止の観点でいいますと、早期診断、すなわち検査体制の充実は大変重要です。本市としてここまでの発熱外来や 24 時間対応の発熱者相談センターの開設等は、体制の充実として大いに評価するところであります。そこでお聞きいたしますが、現在、小樽市内の1日当たりの行政検査可能数は幾らか。今後、予想される必要最大数はどれくらいと想定しているのか。それは需要を満たすものなのかお聞かせください。人員体制についてお聞きいたします。ここまで八面六臂の活躍をいただいております保健所職員の労働実態に関して、気になる調査結果が-11-報道されておりました。調査を行った 32 保健所の本年4月の労働実態として、約3割の方が時間外勤務上限月 45 時間を超え、中には月 186 時間時間外勤務をしていたケースもあり、サービス残業について、あるとの回答もあったようであります。小樽市保健所において時間外勤務の実態はどのようになっているのかお聞かせください。そして、現状を踏まえ、保健所の人員体制強化の考えはあるのか見解を伺います。一方で、札幌市と往来自粛の空気が流れている中、今後この事態が進展した場合、再び札幌市から通勤している市職員の自宅待機の実施を想定しているのかお聞きいたします。また、最近、小・中学校、高校、大学等の教育施設での感染者も多くなってまいりました。本市においても小・中学校の学級・学校閉鎖も発生しておりますが、市内小・中学校での感染拡大防止策はどうなっておりますか。また、市内小・中学校の学級・学校閉鎖の開始と解除の基準についてお示しいただきたいと思います。児童・生徒や保護者の学習の遅れに対する不安は大変大きなものと推察いたします。ましてや受験生であればなおさらであります。ぜひとも真摯なケア、御配慮をお願いいたします。以上を踏まえた上で、小樽市としてコロナ差別条例制定に関して伺いたいと思います。学校を休んだだけで同級生から新型コロナウイルス感染症に感染した。また、感染者が出た学校の生徒がアルバイトを解雇された。松江市の高校や奈良県の大学等の理不尽な事例も記憶に新しいところであります。コロナ差別に関する条例は、10 月末現在、8都府県 12 市の自治体で制定されており、感染者への差別や偏見を防ぐために差別禁止規定を盛り込んでいるようであります。また、今国会においても、議員立法の動きもあったようであります。福島県白河市では、新型コロナウイルス感染症だけではなく、他の病気や障害、性別等も含めて防止する白河市思いやり条例を制定されております。本市として、このコロナ差別に関する条例に対する見解を伺います。2、令和3年度予算編成方針について。新型コロナウイルス感染症は本市においても市民生活、経済活動に大きな影響を及ぼしております。市財政の根幹とも言える税収の大幅な落ち込みも予測され、さらには令和3年度総務省所管予算概算要求の概要を見ましても、「令和2年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保」とあるものの、依然として不透明感は否めません。そのような状況下においての予算編成は大きな困難を伴うことが予測されるところであります。そこで伺いますが、令和3年度の予算編成方針の考え方と予算編成スケジュールをお示しください。また、予算編成に当たり、各部への指示において、特に留意された点や事業があればお聞かせください。さらに、落ち込んだ経済を下支えする追加事業、ポストコロナ対応事業等のお考えがあればお示しください。新型コロナウイルス感染症による影響は長期化する可能性もあります。財務状況の大変厳しい本市において、手がけていた事業の見直しや中長期計画の抜本的な見直しの必要性も生じる可能性もあります。令和3年度予算編成では、今後の市政のターニングポイントとなる可能性が大きいと考えます。以上を踏まえ、庁内の慎重な御議論をよろしくお願いいたします。3、小樽市公共施設長寿命化計画(案)について。公共施設長寿命化計画に関して質問をさせていただきます。先日、小樽市公共施設長寿命化計画(案)が示されました。今後にまだ課題は残るようでありますが、私はこの中で示された、例えば、本庁舎別館の建て替えについて、視点・考え方をチェンジする、働き-12-方を変える、あるいは働く場所を改革することにより省スペース化が図れるのではないかと考えます。すなわち、従来の部署、職員の配置を前提に考えるのではなく、配置の在り方そのものを考え直すということであります。北海道当麻町では、新庁舎において課ごとの壁を取り払い、ワンフロア化し、職場を一目で見渡せる構造にいたしました。また、民間大手企業では当たり前になった、従来の、いわゆる課ごとの島をなくす。あるいは、専用デスクを廃止しフリーアドレス化することにより、かなりの省スペース化が図れると考えます。また、この見える化は外から働く様子が丸見えになり、周囲の目や緊張感が生まれることにより、残業時間が4割減少したとの副次的効果も生まれたようであります。このような考え方を取り入れると、もしかすると新市庁舎の大幅な省スペース化や設計の簡素化により、イニシャルコストの縮減、さらにはランニングコスト、ライフサイクルコストの縮減が図れるのではないかと考えます。プランニングの早期からぜひこの考え方の導入検討をお願いしたいと思います。新市庁舎の設計について、今提示しましたような他都市の事例研究など御考慮いただきたいと考えます。本市の見解を伺います。第1項目めを終了いたします。
答弁 市長 迫俊哉
須貝議員の御質問にお答えいたします。ただいま、政治姿勢・市政運営に関して御質問がありました。初めに、新型コロナウイルス感染症対策についてですが、まず、現在の小樽市内の受入れ可能病床数及び使用病床数、病床使用率につきましては、北海道が三次医療圏ごとに病床を調整しており、病床数の詳細については公表を差し控えることとされておりますので、御理解をいただきたいと思っております。次に、宿泊療養施設の開設状況につきましては、本市の軽症患者等が利用できる施設は、北海道が札幌市内に設置する施設3か所であり、施設名、部屋数はアパホテル&リゾート〈札幌〉が 670 室、東横INN札幌すすきの交差点が 330 室、ホテルフォルツァ札幌駅前が 270 室と北海道から聞いております。11 月 20 日に3か所目のホテルフォルツァ札幌駅前が開設される以前は、入所までに数日の期間を要する入所日調整が必要な事例もあったというところでございます。次に、市内に宿泊療養施設を確保することにつきましては、当該施設は北海道が設置することになっておりますが、今後、感染者の増加が続き、既設の施設へ市民の入所が困難となる状況が生じた場合には、市内も含めた宿泊療養施設の確保について北海道と協議する必要があるものと考えております。次に、行政検査につきましては、直近の保健所及び市内医療機関における1日当たりの検査可能件数は約 350 件。今後予想される必要最大検査数は、北海道の推計によりますと1日当たり約 400 件となっております。今月中旬を予定しております保健所における抗原定量検査機器の導入後は1日当たり 450 件程度まで対応できることとなります。次に、保健所の時間外勤務の実態につきましては、今年度の時間外勤務の時間数について、管理職以外の職員の合計を前年度との比較で申し上げますと、前年度 10 月末では 854 時間でしたが、今年度は同月末で 3,289 時間であり、約4倍となっております。次に、保健所の人員体制強化につきましては、コロナ禍により保健所の業務が増大し、職員の負担が非常に大きくなっていることは私も承知をいたしております。このことから、これまでもクラスターの発生などの非常時には、新型コロナウイルス対策本部感染症対策班を設置するなど体制を整え、職員を保健所-13-に兼務発令し、適時、保健所の体制強化を図ってきたところであります。現在も北海道が札幌市内に設置をしております宿泊療養施設への職員派遣は全庁的な取組として実施をしているほか、必要に応じ事務職員に保健所兼務を発令し、円滑な業務運営を図っているところであります。今後とも必要に応じ、適切な人員体制を整えてまいりたいと考えております。次に、札幌市から通勤している職員の自宅待機につきましては、北海道が発出する警戒ステージでは、現状は札幌市との往来自粛はあくまでも不要不急のものに限られており、通勤は含まれない取扱いとなっております。今後、警戒ステージの引上げや緊急事態宣言の発出がされ、国や北海道から通勤についても制限要請があった場合には、自宅待機についても検討しなければならないと考えております。次に、いわゆるコロナ差別条例制定に関する見解につきましては、私としても新型コロナウイルス感染症の患者やその家族、医療従事者等に対する差別や偏見は絶対にあってはならないものと考えております。これまでも新型コロナウイルス感染症に対する正しい知識の普及などについて、市のホームページや広報おたるなど様々な機会を通じて啓発に努めてきているところでありますが、条例の制定につきましては、現在、国において法制化の動きがあることも承知をいたしておりますので、今後の国の動向を注視してまいりたいと考えております。次に、令和3年度予算編成方針についてですが、まず予算編成方針の考え方につきましては、実質単年度収支が4年連続で赤字という財政状況を踏まえ、さらには新型コロナウイルス感染症の影響により歳入動向が不透明であることから、これまで以上に限られた財源を効率的、効果的に分配する必要があります。このことから各部に対しての歳入確保はもとより、歳出全般にわたり徹底した施策の優先度や見直しをさらに強力に実行するなど、厳しい財政状況であることを職員全員が深く認識をした上で抜本的な見直しをしなければならないことを示したところであります。また、スケジュールにつきましては、10 月末に予算編成方針を示し、11 月から予算編成作業が開始をされ、1月には私が自ら各部とのヒアリングを行い、2月上旬には予算案ができる予定となっております。次に、予算編成に当たり各部に指示した点や事業につきましては、令和3年度予算は新型コロナウイルス感染症の影響により市税等の大幅な減収が見込まれるなど歳入動向が不透明であることから、予算要求に当たっては各部長がマネジメント能力を発揮し、従来からの慣行や経緯、価値観や手法にとらわれず、事業効果を検証し、事務事業の徹底した歳出削減に取り組んだ上で必要な財源を捻出するように留意させたものであります。また、感染症対策や地域経済の活性化はもとより、第7次小樽市総合計画に掲げる人口減少・少子高齢化への対応など、これからの新たなまちづくりに向けた取組を着実に前に進めていくように指示をしたものであります。次に、落ち込んだ経済を下支えする事業等につきましては、これまで国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用しながら新型コロナウイルス感染症の影響に対応する経済対策を実施してまいりましたが、新型コロナウイルス感染症の長期化が市内経済へさらなる影響を及ぼすことが懸念されるため、今後も国や北海道の動きに注視するとともに、事業者や関係団体の声をお聞きしながら必要な支援を講じてまいりたいと考えております。また、今年度には新たな働き方に対応したワーケーションのモニターツアーのほか、観光プロモーションビデオの制作、文化遺産についての情報発信、自然観光資源の整備など、先を見据えた取組を実施しており、新年度においてもこうした考えの下、経済の下支えと回復に向けて事業を進めていく必要があると考えております。次に、公共施設長寿命化計画(案)についてですが、新庁舎の事業実施段階の基本計画等の検討におい-14-ては、御指摘のとおり省スペース化やコストの縮減が図られるよう、他都市の先進事例等を幅広く調べる必要があるものと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
須貝議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、市長の政治姿勢、市政運営に関して御質問がございました。初めに、新型コロナウイルス感染症対策についてでありますが、まず市内小・中学校での感染拡大防止対策につきましては、文部科学省の「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~」に基づき、マスクの着用と三つの密の回避を徹底すること。小まめな換気や消毒を行うこと。給食時には食事の前後の手洗いの徹底や食事中の会話を控えることなどのほか、学校の行動基準がレベル2に移行したことに伴い、本人はもとより同居する家族に発熱等の風邪症状がある場合も児童・生徒の登校を控えることを、学校を通じて保護者に求めているところであります。このほか、教育委員会独自の対策として、保護者に対してスポーツ教室など習い事や人が多く集まるところへ外出する際には、児童・生徒の感染予防について十分配慮していただくことなどについて協力をお願いしているところでございます。次に、市内小・中学校の学級・学校閉鎖の開始と解除基準につきましては、小樽市市立学校における新型コロナウイルス感染症の感染者発生時等の対応ガイドラインに基づき、小樽市教育委員会連絡会議におきまして、感染した児童・生徒の学校における活動の態様や接触者の多寡のほか、地域における感染拡大の状況や感染経路、児童・生徒の健康観察期間を保健所と協議の上、臨時休業の実施の有無や規模、期間を検討し、小樽市新型コロナウイルス対策本部会議の協議結果を踏まえながら教育委員会において判断をいたしております。このたびのクラスター発生による稲穂小学校の学校閉鎖や花園小学校の学級閉鎖などの判断に当たりましては、子供たちの学習保障の確保の側面や感染拡大防止を図る側面、双方の判断が求められたところでございまして、保健所と協議した上、苦渋の選択ではございましたが所要の措置を取ることとなり、児童・生徒はもとより保護者や地域の皆様には不安や心配をおかけすることとなり、教育委員会といたしましては大変重く受け止めております。今後、一層の感染拡大防止を図り、子供たちの学習保障に努めてまいります。