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小樽市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月16日

歴史文化関係

2020年6月16日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「歴史文化関係」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。

質問者
佐々木秩 議員
答弁者
市長 迫俊哉、教育長 林秀樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 17番 佐々木秩

4項目め、歴史文化関係について伺います。小樽市が初めて単独で申請した地域型日本遺産「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽〜「民の力」で創られ蘇った北の商都~」について、例年であれば5月末には認定発表があるのですが、残念ながら新型コロナウイルス感染症の影響で遅れているようです。よい結果を強く期待し、まずは発表を待ちたいと思います。前議会でお願いした申請内容の市民への周知については、市ホームページでの紹介を見せていただきました。今後、認定後はという条件付きで市、小樽観光協会、小樽商工会議所等で構成する小樽市日本遺産推進協議会が申請の際に文化庁に提出した地域活性化計画に基づき、各種事業を行いますとのことですし、市長から認定、不認定にかかわらずとの言葉もあったことですので、事業の展開について期待しています。そこで、日本遺産を含めてお聞きしますが、今後の歴史文化関係の事業展開について、その後、具体的になった部分について御説明ください。特に、このコロナ禍により事業の見直しがあれば、予定も含めてお示しください。2点目、小樽市歴史文化基本構想に沿った活動・事業について伺います。歴史文化遺産の活用は観光資源としての一面が大きいということは言うまでもありません。しかし、それ以上にそこに住む市民にとって、その存在が心のよりどころとして本当に大事だということを、このたびのコロナ禍で観光客がいなくなった運河などを散策して、改めて考えさせられました。昨年3月に策定された小樽市歴史文化基本構想を改めて読みますと、迫市長もその序文で、構想策定が最終目的ではない、身近な文化遺産に新たな価値を見いだし、その価値を生かし、そして次の世代に継承していくことが目的。市民の皆さんと協働し、小樽の豊かな歴史文化を生かしたまちづくりを推進していきたいと述べておられます。その構想の基本理念に「小樽の多様で特色のある歴史と人々の生活の中にある文化遺産を見出し、守り、伝え、そして使う」とあり、特に多様な価値を見いだすために、これまでの行政の枠組みを超え、市民はもとよりNPO法人、ボランティア団体等と多くの人々との連携により、調査・研究に取り組むこととする、さらに文化遺産を支える人々の輪を広げ、伝承する機会減少に歯止めをかけるためにも情報発信、次世代の人材育成を進めることになっています。まずは、小樽市歴史文化基本構想が日本遺産申請以外に市政や市民生活の中で、現在の活用状況について、特に市民との協働、情報発信、次世代の人材育成について、本構想に沿った活動、事業は現在どのように展開されていますか。地域の未指定文化財が価値に気づかれないまま消えていっていることを危惧し、次世代に文化財を大事なそのまちの資源として継承するため、福岡県太宰府市では 2011 年、住民が身近な遺産をリストに登録して守る取組を始めています。有形、無形を問わず、住民が失われたら寂しいと思うもの、例えば道の地蔵や石碑、小さいが地域に大事にされているほこらや神社、祭りや踊り、地域や家々に伝わる伝承や食文化などを対象にして、これらを地域や町会の皆さんができる範囲で収集・調査し、その結果を広-76-く住民にプレゼンテーションで示し、その価値を認め、今後の保存法なども提案、専門家の意見も聞きながら、それら遺産をリストに登録していくという活動です。現在、認定太宰府市民遺産は 14 遺産になっています。このシステムづくりに関わった北海道大学観光学高等研究センターの西山徳明教授は、住民が自分たちの地域の遺産の価値を再認識し、自分たちの生活に生かす。1人でも多くの人が遺産に関わることで価値を高めていくこの取組に、市民遺産事業と名づけて提唱しています。こうした考えは、本市では、以前よりまちづくりの活動に熱心な市民の方が町内会遺産構想として、市長や総連合町会の方に提案をされているものです。こうした取組は、町会の歴史や文化に長く関わってきた高齢者の皆さんの活躍が不可欠です。町会での文化的レクの活動モデルの一つとして成り立つのではありませんか。また、小・中学校のふるさと学習の題材としても最適な題材となり得ます。高齢者の皆さんとの交流にもつなげられます。小樽市歴史文化基本構想には、市民、市民団体、そして行政の役割が記されています。行政の役割の中に、広く市民を対象とした普及啓発活動については、このような市民自身の活動に対し、効果的な支援を行う必要があるとあり、最後に地域や社会全体で支援する仕組みを構築する必要があると記されています。まさしく今、提案している内容がその一例となると考えます。もちろん専門家の調査研究が第一、本道だということは分かっていますが、これまで述べてきたように住民による活動の意義は大きいと考えます。市民遺産、町内会遺産という市民が主体となって活動する歴史文化事業についての見解と、本市においてもこのような活動を進めるべきですし、そのために実際に動き始めた町会やグループもありますので、市として連携、支援を行い、市民参加の広がりにつなげてほしいと思いますが、お考えをお聞かせください。2017 年、市教委主催で開催された文化遺産を活かしたまちづくりシンポジウム、「「歴史文化基本構想」から「日本遺産」をめざして」の中で、福岡県太宰府市教育委員会文化財課長、城戸康利氏の基調講演で、以上の市民遺産等のお話を伺っていますが、歴史文化基本構想、日本遺産の関連事業として、西山教授はじめ、先駆者のお話を聞く機会を設けるようにお願いをしますが、いかがでしょうか。以上、4項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、歴史文化関係について御質問がありました。本市が初めて単独で申請した地域型日本遺産についてですが、歴史文化関係の具体的な取組につきましては、日本遺産においては、今月 19 日に地域型日本遺産の申請結果が公表されると聞いておりますので、その結果を踏まえた事業展開について検討していきたいと考えております。次に、コロナ禍による事業の見直しにつきましては、既に日本遺産の認定を受けている炭鉄港において、炭鉄港推進協議会がカード型リーフレット制作事業及び映像制作事業を予定どおり実施することとしておりますが、コロナ禍により集中講座やモニターツアー、歴史文化資源調査研究事業については、グルメ普及事業やパネル制作、ガイド向けテキスト制作事業に、それぞれ変更する予定であります。また、その他の取組としては、歴史文化資源の保全活用のため、教育委員会と連携して立ち上げた歴史を活かしたまちづくり庁内検討会議において他都市の事例を調査するなど、本市に適した国の支援制度の活用について引き続き検討してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)-77-

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

佐々木議員の御質問にお答えいたします。ただいま、歴史文化関係について御質問がありました。初めに、小樽市歴史文化基本構想に沿った活動、事業の展開についてでありますが、まず、現在どのように展開されているかにつきましては、市民との協働ではまちづくり活動を行っている団体から文化遺産に関連する相談を受けた際に、教育委員会において調査のお手伝いや専門家への橋渡しを行っております。情報の発信では、博物館で公開しております所蔵資料のデータベースを充実させているほか、構想策定に当たって収集した文化遺産の情報につきましても、データベースの作成や、SNSホームページなどの活用、各種媒体などでの周知を図るための検討を現在行っているところでございます。次世代の人材育成では、地域の伝統文化を子供たちに啓蒙し、郷土に対する愛着の醸成と継承者育成を目指す民俗芸能伝承事業を実施しておりますが、今年度からは忍路鰊漁撈の行事についても対象に加えることといたしております次に、市民遺産、町内会遺産についての見解と、市としての連携、支援及び市民参加の広がりにつなげていくことにつきましては、市民遺産、町内会遺産という取組は、市民や町会が未来に残したいと考える生活習慣や祭礼、自然環境などの身近なものを残そうというものであり、その調査、研究には高齢者の皆さんの活躍の場が提供されるとともに、多くの人々との連携により取り組むことで新たな価値が発見され、子供たちのふるさと学習の題材になり得るほか、遺産の継承が地域のまちづくりにつながるものと考えております。また、実際に動き始めた町会などとの連携に当たりましては、歴史的な見地から専門的な助言などを行う学芸員による支援を行うとともに、身近なものを遺産として残し、地域のまちづくりに生かすという取組を他の地域にも紹介できるよう、例えば歴史文化基本構想を策定した際にワークショップを開催した忍路・蘭島地区や張碓・春香地区での学習会の開催について検討するなど、市民参加の広がりにつなげてまいりたいと考えております。次に、先駆者の話を聞く機会につきましては、教育委員会といたしましても文化遺産を生かしたまちづくりの機運を高めていく上では、先駆的な活動をされている方のお話を聞くことは重要であると考えております。そのため、市民を対象とした小樽市民大学講座や生涯学習プラザで開講している、はつらつ講座などを活用し、先駆的な活動をされている方を講師として招き、市民が文化遺産を生かしたまちづくりを考える機会を検討してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月16日 議事録 PDF(92ページ) 間違いを知らせる