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小樽市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月15日

新型コロナウイルス感染の影響について

2020年6月15日、小樽市議会の一般質問で、丸山晴美議員が「新型コロナウイルス感染の影響について」質問し、市長 迫俊哉、病院局長 並木昭義が答弁しました。

質問者
丸山晴美 議員
答弁者
市長 迫俊哉、病院局長 並木昭義

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 丸山晴美

日本共産党を代表して、質問します。初めに、新型コロナウイルス感染拡大への処遇についてお聞きします。北海道が緊急事態措置をした外出自粛要請が、国の緊急事態制限解除を受け、5月25日から段階的に解除となりました。小樽市での感染は、6月11日現在19例18人で、5月8日以降、新たに確認されておりませんが、隣接する札幌市では引き続き新たな感染者が確認されています。小樽市と札幌市は、通勤や通学などで日常的に往来が多く、小樽市内でも感染者が確認されたことで不安を感じる市民は少なくありません。PCR検査を受けるに当たっては当初、政府が出した基準は37度5分以上の熱が4日以上続いているか。あるいは、高齢者であったり、糖尿病や心不全、呼吸器疾患などの持病がある人で、症状が2日以上続く場合に相談窓口に連絡するというもので、こうした条件は5月中旬まで続きました。そのために、医師が必要と判断しても検査につながらなかったケースはなかったのでしょうか。6月11日現在の小樽市保健所への相談件数を見ると、全部で3,371件です。そのうち、医療機関からの相談に限ると478件ですが、検査人数は255人と、医療機関からの相談件数の半分程度にとどまっています。医療機関からの相談件数478件のうち、医師による検査依頼は何件なのか。また、医療機関からの相談件数と検査件数に差が生じている理由についてお答えください。札幌市では、市中感染とともに病院や介護施設内での感染拡大が深刻なものとなりました。こうした施設内での感染拡大は千歳市でも起きており、6月12日現在、病院での感染40例、高齢者施設等での感染20例を含む千歳市での感染者数は104例となっています。新型コロナウイルス感染症は、特に高齢者において重篤化しやすいと言われており、高齢化率40%を超える小樽市でも施設内感染は大変心配されるところです。病院や高齢者施設で働く職員の皆さんは、自身もいつ感染するか分からないという不安を抱えながら日々の業務に当たっています。一方で、いまだマスクや消毒液などの安定的な供給には不安があります。先日、高齢者施設で働く方に伺ったお話では、在庫が切れたときにきちんと入ってくるのかが心配で節約しながら使っているということでした。使い捨てマスクは、使い捨てにするからこそ、その効果が発揮されるのであり、洗って使うとか何日も使うということでは、期待される効果はありません。医療、介護の現場でマスクや消毒液などが十分に用意されないことは、感染の危険にさらされている仕事の緊張をさらに高めることになります。市として、医療機関や介護保険施設等の医療資器材が足りているのか調査をし、状況を把握しているのでしょうか、それぞれについてお答えください。-29-国や北海道に潤沢に支給されるよう要請すると同時に、市としても必要量を把握し確保に向けた取組をするべきだと考えますが見解を伺います。報道によると市内で医療資器材等を製造する企業が出てきています。今後の感染流行の第2波に備え、こうした物資の製造並びに調達について、市に優先的に供給する内容でのパートナーシップ協定などを構築していく予定はありますか、お答えください。さて、今回のような新たな感染症が現れたとき市民の暮らしや健康を守るとりでの一つは、保健所です。しかし、1991年には全国には852か所あった保健所は、2020年には469か所まで減らされています。実に30年間で45%も減っています。全国的に保健所が削減された中においても、保健所政令市である小樽市に保健所があることは、市民の健康を守る上でも大きな役割があると考えますが、市長の見解を伺います。第7次小樽市総合計画では、保健衛生の現状と課題として、「近年、新型インフルエンザ等の新たな感染症の発生が懸念されており、人が免疫をもたない感染症が広がると、甚大な健康被害が起きる可能性があります。(中略)こうした市民の生命や健康の安全を脅かす新たな感染症や食中毒などの「健康危機」に迅速に対応できるよう、予防に関する知識の普及、医療や関係機関との連携体制の構築等による被害拡大防止対策が求められています。」と述べています。小樽市では、1月31日に第1回新型コロナウイルス庁内対策会議が開催され、保健所が市民などからの相談窓口になりました。日々、市民や医療機関から寄せられる相談や問合せ、検査依頼が殺到し多忙を極めたと聞いています。そうした中で、市民からは新型コロナウイルス感染症の感染を疑って保健所に電話をかけたがつながらないといった声を聞いています。保健所において相談に当たった人員、並びに勤務体制についてお答えください。また、保健所における通常の業務に支障を来すことはなかったのでしょうか、お答えください。そして、今後の感染流行の第2波に備え、臨時職員の採用も含め相談対応の人員確保が速やかにできるように準備する考えはありますか、お答えください。新型コロナウイルス感染症は、感染しても無症状であったり、軽症のまま病状が推移し回復するケースが報告されています。本人の知らないうちに感染を広げることを極力避けるため、特に医療、介護分野などでの院内感染、集団感染を防ぐためにも検査体制を拡充する必要があります。今後は、感染流行の第2波に備え治療目的だけにとどまらず、広く感染の有無を調べるスクリーニング目的で検査を行う必要があるのではないでしょうか。そのために、PCR検査だけでなく、抗原検査、抗体検査ができる体制構築が必要です。施設職員や入院患者、介護サービス利用者など、場合によっては、学校関係者、児童・生徒など必要と考えられる方の検査を徹底するために、今後、検査実施件数を抜本的に増やす必要があるのではないでしょうか、見解を伺います。また、ふだんあまり医療機関にかかることがないような、特にかかりつけ医のないような方の場合は、いざ発熱やだるさなどを感じても診察をしてくれる医療機関につながるまで何件も電話をかけなくてはならず大変です。感染予防の観点からも医療機関との協力で発熱外来の設置を検討する考えはありますか、お答えください。ここまで述べたような検査体制の拡充を実現するためには、市の財政負担が増えると考えられます。国に対しても財政支援を求めるべきと考えますが、見解をお聞かせください。次に、地域医療について第7次総合計画では、市立病院は、総合的医療を行う地域基幹病院としての役割を推進することが必要としており、実際に、今後また感染症が拡大することになれば市民の間には-30-市立病院の果たす役割について大きな期待があります。感染拡大を受け市立病院では21床の受入れ病床が確保されました。こうした病床が空いたままになる場合はどれほどの減収になるのか、国からはどのくらい、また、いつ頃この減収分が補塡されるのか、見通しをお答えください。市内経済についてお聞きします。市内を訪れる観光客は、2月には減少し始めていましたが、緊急事態宣言が出された3月になると地元客までもが外出を控えたために商店主たちからは、売上げは落ちる一方、何らの補償も受けられない、外出自粛がいつまで続くのか、商売にならない、店が続けられず閉店に追い込まれてしまうと切実な声が出されていました。2020年1月から3月の小樽市経済動向調査結果では、企業の景況感を示す業況判断DIはマイナス41.8、前年同期と比べ33.5ポイント低下という驚くべき結果でした。全ての業種で低下しており、調査に答えた市内企業は、その理由として新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響を挙げています。企業の声がまとめられています。インバウンドや量販店向けの出荷が減少した。観光やイベント関係のキャンセルが多く苦戦していると食料品製造事業者、売上げが下がり今後どこまで続くのか見通しが立たない、会合、行事が自粛傾向にあり国内外の観光客が減少したため宿泊、飲食、物販に関わる業者が厳しい状況にある、市民も外出を控え、深刻な状況という食料飲料卸売業者などです。さらに、来季についてもゴールデンウィークまでは辛抱だというやや楽観的と言えるコメントも見受けられたものの、ほとんどの回答は、新型コロナウイルス感染症の影響が来季も続くと考えています。例えば固定費や人件費の支払いが厳しくなると予想する宿泊業、今後の見通しが立たず経営できなくなる可能性があるとまで考えている飲食店などです。来季の業況判断DIの予想はマイナス36.1という深刻な状況です。日本共産党は、外出自粛を要請するなら補償とセットにするべきだと訴えてきました。2月、3月で既に観光業については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が出ていましたが、さらなる外出自粛は地元客中心の飲食店や小売店などの売上げにも影響が出ることは、誰もが予想つくことであり、自粛要請と同時に幅広い補償が示されなければ、生活のために出かけざるを得ず感染予防としての効果は薄くなります。また、雇用調整助成金のように申請書類をそろえること自体が難しかったり、持続化給付金のようにオンラインだけの対応など申請すること自体に困難があると支援にたどり着けない場合があり、使える支援であることが重要です。小樽市独自でも既に対策を出していますが、支援の網からこぼれ落ちてしまう人がいます。小売業等事業継続支援事業で救うことができない個人タクシーなどの交通事業者について、臨時会で、市長は、支援を検討すると言っています。また、一人親方や小規模経営などの建設業への支援も検討していただきたいと思います。これについてお答えください。2020年1月から3月の実質GDPは年換算でマイナス2.2%と下落したと報じられましたが、既にその前の2019年10月から12月の実質GDPはマイナス7.3%と大幅に下落していました。2019年10月の消費税引上げによる景気の悪化と考えられます。以前には見られた消費税増税前の駆け込み需要は期待ほどにならなかったにもかかわらず、増税後の買い控えが起こったことでGDPが下落しています。それに続いての実質GDPの落ち込みは、コロナ不況とも言える厳しい状況ではないでしょうか。政府は、昨年10月の消費税増税前、リーマンショック級の出来事があれば10%への増税はしないと言っていました。消費税は、収入が低いほど負担が重くなる不公平な税制です。今、新型コロナウイルス感染症の影響で未曽有の経済危機と言われています。-31-小樽商工会議所が5月にまとめた新型コロナウイルス影響調査でも期間限定でいいので消費税の税率を見直してほしい、新型コロナウイルス感染症終息まで消費税をゼロ%にしてほしいといった切実な声が小売業の方から上がっています。新型コロナウイルス感染症の影響で先の見通しが立たないことで不安を増幅させています。消費税はせめて5%まで戻すことを国に求めるべきではないでしょうか、見解を伺います。特別定額給付金については、私がお話を聞いた中でも申請書が届くなり手続を済ませたとおっしゃる方や、もう振り込まれたよとおっしゃる方が何人もいました。新型コロナウイルス感染症の影響でうつむきがちになるところをほんのいっとき息がつけた思いです。先月の臨時会で小貫議員が4月27日の基準日の後、28日以降に生まれた赤ちゃんにも給付金の給付対象を広げてはどうかと提案をいたしましたが、市長は国からの財政措置がないため実施しないとの答弁でした。4月28日以降、緊急事態宣言が解除された5月25日までに生まれ、小樽市に住民登録をされた赤ちゃんは何人で、給付に必要な金額は幾らになるか、お答えください。お隣の札幌市でも緊急事態宣言期間だった5月25日までと期間を区切って、第2回定例会で補正予算の追加提出をしてまで赤ちゃんへの給付を拡大しています。本市でも子育て世代を応援し、小樽市に生まれてきてくれてありがとうという感謝も込めて4月28日から5月25日までに生まれた赤ちゃんに特別定額給付金相当額を給付することを求めますが、お考えをお聞かせください。以上、1項目めの質問を終わります

答弁 市長 迫俊哉

丸山議員の御質問にお答えいたします。ただいま、新型コロナウイルス感染症感染の影響について御質問がありました。初めに、新型コロナウイルス感染疑いの相談への対応についてですが、医療機関からの相談件数478件のうち医師によるPCR検査依頼件数につきましては、実際の検査件数と同じ255件となっており、医師が必要と判断した検査は全て実施しております。また、医療機関からの相談件数とPCR検査件数に差が生じている理由につきましては、医療機関からの相談の中には医師からの検査依頼だけではなく、当初、院内感染対策や国の通知内容の確認等、様々な内容が含まれていたことから差が生じているものであります。次に、医療資器材等の不足についてですが、まず、市内医療機関や介護保険施設の医療資器材等につきましては、感染症指定医療機関や二次救急病院などに加え、本市が所管する介護保険施設について調査を行い、状況を把握しております。これまで、国、北海道からの配付や本市が寄附を受けた医療資器材等を医療機関及び介護保険施設に配付しておりますが、十分な量が確保されている状況にはないものと考えておりますので、引き続き、国や北海道に要望してまいりたいと考えております。次に、市内の消毒用アルコールや医療資器材等を製造する企業とのパートナーシップ協定などにつきましては、今後の感染症流行に備え医療資器材等の調達は重要であることから、市内企業からの優先的な物資の調達方法について、協定の締結も含め検討してまいりたいと考えております。次に、保健医療体制についてですが、まず、市民の健康を守る上で本市に保健所があることにつきましては、新型コロナウイルス感染症の発生に伴い保健所に帰国者・接触者相談センターを設置し、市民や医療機関などの相談に応じるほか、必要な方へのPCR検査の実施や入院病床確保のために医師会と共に市内医療機関と協議するなど、今般の感染症対策において大きな役割を果たしていると考えており、-32-保健所が本市にあることの意義を再認識したところであります。次に、相談に当たった人員と勤務体制につきましては、本年2月7日、保健所に帰国者・接触者相談センターを設置し24時間体制で対応しており、日中は保健所の保健師18名全員で相談に応じ、夜間休日の相談は7名の管理職と5名の係長職の保健師、合わせて12名で輪番体制をつくり対応しております。また、通常業務への影響につきましては、感染拡大防止のため、各種教室を中止するとともに、国からの通知により乳幼児健診を延期するなどの影響はありましたが、相談対応による業務への支障はありません。次に、感染流行に備えた相談対応人員の確保につきましては、感染が拡大した場合、相談業務に加え、医療機関への入院調整や疫学調査等の業務が増大し、いずれの業務も専門職である保健師による対応が必要となります。このため、感染拡大による業務増大時には、まずは本庁に勤務する保健師を速やかに保健所へ応援派遣することで対応したいと考えております。次に、感染の拡大状況を調べるためのスクリーニングを目的としたPCR検査や新たに抗原、抗体検査を増やすことにつきましては、国や北海道のスクリーニングに対する考え方に基づき対応してまいります。次に、発熱外来の設置につきましては、現在のところ保健所として本感染症が疑われる方については、市内に設置している帰国者・接触者外来で対応が可能な状況でありますが、今後、疑い患者の発生状況によっては医師会などとも相談をしながら発熱外来の設置の必要に必要性について検討してまいります。次に、検査費用の国に対する財政支援の要請につきましては、感染拡大等による検査件数の増加により市の財政負担は確実に増大することから、状況に応じ国に対し財政支援の充実を求めてまいりたいと考えております。次に、市内経済の状況についてですが、まず、建設業への支援につきましては、コロナ禍の長期化に伴い、これまで支援を行ってきた業種以外にも影響が広がっている状況にありますので、業界の状況を聞き取ってまいりたいと考えております。次に、消費税の減税につきましては、昨年10月に実施された消費税率の引上げは、現役世代の負担を増大させずに、少子高齢化によって増え続ける社会保障費や少子化対策費の財源を確保することを目的としたものであると承知をしております。全国市長会におきましても国に対し持続可能な社会保障制度の構築に向けた地方財源の確保のために引上げを求めてきた経過がございますので、市内経済の厳しい状況については十分認識しておりますが、現時点におきまして、国に対し消費税の減税を求めるという考えは持っておりません。次に、特別定額給付金についてですが、まず、本年4月28日から5月25日までの間における本市の出生数につきましては37名で、これらの新生児を対象として特別定額給付金相当額10万円を給付した場合、その必要額は370万円となります。次に、4月28日から5月25日までに生まれた子供に対する特別定額給付金相当額の給付につきましては、5月26日以降に生まれた子供との公平性を保つことが困難でありますことから、現在のところ行う考えはありません。なお、今般、成立いたしました国の第二次補正予算において、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の拡充等が盛り込まれており、それらの財源を活用しながら子育て世代に対する支援策を含め、本市における数々の課題の解決に向けた効果的な取組を検討してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

ただいま、丸山議員から、新型コロナウイルス感染症感染に関する保健医療体制についての御質問がありました。小樽市立病院の病床確保による減収などにつきましては、空床で21床を確保し続けた場合、本年4月の入院患者1人当たりの単価を基に感染病床等を除く一般病床17床が満床であると仮定して試算しますと、1か月で約3,000万円、1年間で約3億6,000万円と算出されます。しかしながら、感染増大のリスクを考えますと病棟単位で一般患者の入院制限を行う必要がありました。このことから、二つの病棟全体で60床の一般病床を制限することになりました。これらの対応により4月の1か月間の入院収入は約1億円の減収と試算しており、この状況につきましては、北海道に報告をしております。また、この減収に対する国からの支援につきましては、当院に対して、いつ、どのような規模で交付されるかは現時点では示されておりません。今回の病床確保は、第二種感染症指定医療機関の責務として患者を受入れに備えたものであり、このため生じた減収額などは、適切に支援をしていただくよう国に対して要望してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月15日 議事録 PDF(45ページ) 間違いを知らせる