小樽市議会 令和2年第1回定例会 2020年2月27日
(1)新型コロナウイルス感染症の影響について/(2)除雪について/(3)観光資源と市の役割について
2020年2月27日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「新型コロナウイルス感染症の影響について」「除雪について」「観光資源と市の役割について」について質問し、市長 迫俊哉、副市長 小山秀昭、建設部長 西島圭二が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、副市長 小山秀昭、建設部長 西島圭二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 面野大輔
一般質問をいたします。1項目め、新型コロナウイルス感染症の影響について伺います。年が明けてから今日まで新型コロナウイルス感染症の猛威がとまらず、感染拡大が続いている状況であることは皆さん御承知のとおりです。日本各地でも健康被害の深刻化や観光地への経済的打撃は大きく、大規模な宿泊施設への予約キャンセルや、イベントへの入り込み客数の大幅な減少、イベント自体が中止など、毎日のように新型コロナウイルスの影響を報道で見かけます。2月 16 日まで開催されていた小樽雪あかりの路においてもその影響は免れない状況であったと感じるところです。小樽市においても1月 31 日に第1回の新型コロナウイルス庁内対策会議が開かれたり、先に新型コロナウイルス関連肺炎の流行に伴う金融等相談窓口が設置され、予防対策などの衛生面や経済に関して深刻な状況であることが伺えます。そこで、通告どおりに幾つか質問いたしますが、これまでの代表質問、一般質問において重複した内容もございますので御理解ください。一つ目に、万が一、小樽市内で感染者が確認された際、どのような対応を行わなければならないのか。また、感染症に関する要領や指針などでは、どのように対処するべきと示されているのか御説明ください。次に、感染予防に重要な役割を果たすマスクが日本中の店頭から姿を消し、入手困難な状態が続いています。小樽市においては感染症予防対策としてマスクなどの備蓄の状況についてお示しください。-149-次に、2003 年ごろに流行したSARSで、小樽市が把握している国内の感染者数や経済面における影響はどのようなものなのか。また、当時の状況と比べ、今回のコロナウイルスによる影響はどの程度のものと考えられるかお示しください。次に、北海道内においても多くの方に感染が確認されており、今も感染拡大の傾向にあります。SNS上では一部デマが飛び交っている様子も伺えますが、小樽市としては国や北海道、関係省庁などから感染者の居住地や行動歴などの正確な情報を把握しているのかお聞かせください。世界各国を初め日本国内で感染によって亡くなられた方々への御冥福をお祈りするとともに現在もなお感染によって療養生活を余儀なくされている方々の一日も早い御回復、そして感染症の終息を願います。次に、除雪について伺います。今シーズンの降雪は、近年の中でもかなりの少雪であると考えます。ふだんの生活や車の運転に関していえばストレスの少ない環境ではありますが、一方で全国各地で予定されていた冬のイベントが縮小や中止になるなど大きな影響を与えています。また、除雪関連の事業者は人員や除雪機械の確保などで相応の費用を費やし除雪業務の準備をしてきたところだと伺っています。そこで、よく市民の皆さんからも寄せられる声をもとに質問いたします。直近5年間の累計降雪量と第3回定例会後の除雪予算額に対する決算額の割合についてお示しください。次に、地域総合除雪における幹線道路の除雪出動回数について、平成 29 年度から今シーズンまでの直近の出動回数をお示しください。次に、地域総合除雪における契約書に記載されている最低保障について、当初契約額に対する最低保障の割合と、その割合を設定した考え方をお示しください。次に、小樽市で過去に最低保障で除雪業務が完了した事例があれば、時期と金額を御紹介ください。次に、事業者は除雪業務に関して、固定的経費と変動的経費が存在していると思います。札幌市では、今シーズンの少雪による出動回数の減少に鑑み、従来の待機保障料に固定的経費相当部分を上乗せして費用の 78%以上を支払い、事業者が人件費や重機のレンタル代など支払い先へ迷惑がかからないような緊急対策を実施すると聞いています。小樽市ではこの緊急対応策についてどのように考えているか御説明ください次に、事業者への事業費の支払いについて伺います。人件費やリース代、燃料費など除雪業務では大きな金額が従業員や業者間で動きます。もちろんその支払いには原資が必要となりますが、地域総合除雪の契約額をベースにして、毎月どのように事業者へ支払われるのか御説明ください。また、最低保障額以下にとどまった際にはどのように支払われるのか御説明ください。毎年たくさん降雪する本市にとっては、できるだけ少雪であったほうが生活するには便利ですが、除雪業務を当てにしている事業者にとっては、大変厳しい状況となることは容易に予想がつきます。毎年の水準が現在と比べて低予算で済むような体制であれば、事業者も相応の金額のかけ方で準備をすることが可能ですが、例年の水準を大きく下回るような状態が続けば経営的に圧迫され最悪の事態を招く可能性もあります。気候変動、地球温暖化も騒がれている状況で、最低保障など事業者への補償に関することや除雪業務の積算に関して、今後考えていくべきと考えますが、いかがでしょうか。次に、観光資源と市の役割について伺います。日ごろから本市の基幹産業である観光をさらに発展させ、経済波及効果を生み出すための施策を展開し-150-ていくことが市役所の重要な使命であると考えており、その観点で幾つか質問させていただきたいと思います。小樽は近年、小樽芸術村に代表されるように小樽らしさ、歴史を生かした観光資源づくりに民間企業からの投資が盛んになっており、喜ばしいことであります。そして、今後の小樽観光にとって新たな観光資源の開発、既存の観光資源の再開発が持続可能な観光地づくりに欠かせない条件になってきたと考えます。そこで、市長公約には、天狗山と朝里川温泉の開発支援がうたわれており、私も含めて多くの皆さんが市長の姿勢に賛同していると感じております。特に天狗山については、市から中央バスに移譲された経過もあり、平成 22 年度に市が事業者や経済界などと小樽の森構想を策定し、一貫して再開発の支援を進めてきたという認識を持っているところです。そして、私の先輩である山口保元議員もその実現を強く願っていたものであります。ここで改めて、小樽の森構想からの天狗山再開発にかかわる市のかかわりについての概略を時系列でお示しいただきたいと思います。次に、事業者である中央バスとの関係は、皆さん御承知のとおり、前市長時代に一旦途切れざるを得なかったと思いますが、市長公約のもと、市として改めて天狗山再開発に協力していくという認識でよろしいでしょうか。次に、支援にもいろいろな形があり、具体的に事業者と協議して考えられていくものと思いますが、例えばどのような支援策が想定されるでしょうか。次に、長年、市も関与してきた、本市の重要な観光資源である天狗山再開発の支援について、市長の意気込みをお聞かせいただきたいと思います。次に、朝里川温泉についてですが、朝里川温泉組合が将来に向けた構想を描いていると伺っておりますが、差し支えない範囲でその概要をお知らせいただきたいと思います。また、それらの構想への市の支援はどのようなことをされているのでしょうか、お示しください。次に、今後の朝里川温泉地区に対する市長の見解をお示しください。最後になりますが、天狗山、朝里川温泉ともに民間活力による事業展開ではありますが、小樽観光、そして小樽全体のプラスになっていくものと確信しております。市長はこのような内外の観光にかかわる民間投資をどのように考え、今後、積極的に呼び込むというお気持ちはあるのでしょうか、ぜひ考えとプランなどがあれば伺いたいと思います。人口問題や産業の課題というものは、行政のみが努力をしても限界があります。課題解決のため、政策を前に進めるためには民間や市民の力をかりる一方で、行政しかできないことは行政に任せていただくようなバランスをとりながら、まちづくりを進めていかなければならないと考えます。この項で申し上げた取り組みは一部ですが、市政全般にわたり同様のことが言えるのではないかと感じます。基幹産業と位置づけられている観光産業の発展のため、前向きに検討いただけたらと思います。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
面野議員の御質問にお答えいたします。初めに、新型コロナウイルス感染症の影響について御質問がありました。-151-まず、感染者が確認された際の対応につきましては、いわゆる感染症法による入院措置を行い、感染症指定医療機関において治療を受けていただきます。また、感染拡大防止のため、国などが示している疫学調査実施要領や感染予防指針等では、市が感染者の行動調査を行い、濃厚な接触のあった方々を特定し、その後2週間の健康観察を行うこととなっております。次に、マスクなどの備蓄の状況につきましては、業務遂行のための一定の在庫は確保しておりますが、市民に配布するための備蓄はしておりません。保健所ではマスクは買い占めせずに必要分だけ購入することや、タオルなどのマスク代用品でも、くしゃみ、せきの飛沫を防ぐ効果があることについて市民啓発を行っております。次に、経済面における影響につきましては、観光面で申し上げますと、SARSが流行した平成 15年度上期の観光入込客数の報告において、道外客数減少の一因としてSARSによる旅行の手控えが挙げられていたことから、少なからず影響はあったものと認識をしております。また、今回の新型コロナウイルスによる影響につきましては、現在、宿泊施設では中国人観光客を中心に多くのキャンセルが出ていると伺っており、また、他の業種においても現在の状況が長期化することによる今後の影響を懸念しておりますので、定期的に状況を把握するとともに国が行う支援策などの情報収集に努め、必要な対策を検討してまいりたいと考えております。国内患者数につきましては、15 年のSARS流行時、国内で疑い患者はおりましたが最終的には否定され、患者数はゼロ件でありました。一方、新型コロナウイルスにつきましては、2月 25 日現在、クルーズ船内における集団感染分を除き、患者感染者数は 156 人となっております。次に、感染者の正確な情報の把握につきましては、厚生労働省では、感染者の報道発表の際、年代や性別、職業、発症までの経過などを情報提供し、北海道もこれに追随し、報道発表の際、同様の情報を公表していることから、本市においてもその情報を把握しているところであります。なお、本市において感染者や濃厚接触者が把握された場合には、さらに詳細な情報提供を受け、疫学調査や健康監視を行っていくこととなります。次に、除雪について御質問がありました。まず、直近5年間の累計降雪量と第3回定例会後の除雪予算額に対する決算額の割合につきましては、それぞれ、平成 26 年度は 585 センチメートルで 167%、27 年度は 495 センチメートルで 97%、28 年度は 501 センチメートルで 103%、29 年度は 564 センチメートルで 103%、30 年度は 393 センチメートルで 95%となっております。次に、幹線道路の除雪出動回数につきましては、平成 29 年度は2月 21 日現在、7地域の平均出動回数で約 24 回、30 年度は2月 17 日現在で、同様に約 23 回、今シーズンは2月 16 日現在で、同様に約 15回となっております。次に、地域総合除雪業務の最低保障割合につきましては、業務を遂行するための固定経費として、当初契約額の 70%を設定しており、その考え方については作業にかかわる人件費や重機の機械損料分として契約額の 60%、除雪ステーションの管理経費として契約額の 10%としたものであります。次に、除雪業務にかかわる最低保障につきましては、平成 22 年度より契約書にその内容を記載しておりますが、これまで適用した事例はありません。また、札幌市の待機保障にかかわる今冬の緊急対応策につきましては、極端な少雪により除雪作業が少ない状況の中で固定的な経費分をさらに上乗せしたことは、受託事業者の経営の安定に配慮したものであると考えております。次に、事業者への支払い方法につきましては、契約書の中で事業者は4回に分けて請求することがで-152-きるとしており、そのうち 12 月、1月、2月の請求分については、契約額の 20%相当額をそれぞれ支払い、4回目となる最終精算時にその残額を支払うこととしております。また、最低保障額以下となった場合につきましては、最終精算時に最低保障額と、それまでに支払った額との差額を支払うこととしております。次に、除雪業務にかかわる最低保障や積算につきましては、最低保障を設定してから約 10 年が経過しますので、本市の除雪業務の実態を検証した上で、その割合や業務の積算方法について改めて検討してまいりたいと考えております。次に、観光資源と市の役割について御質問がありました。まず、小樽の森構想以降の天狗山再開発への市のかかわりにつきましては、平成 22 年度に本市が、中央バス、中央バス観光開発、観光協会、商工会議所などをメンバーとして、天狗山観光振興検討委員会を設置し、小樽の森構想を策定いたしました。この構想は、山頂、山麓、索道施設などのハード整備に約 33 億円を見込み、事業主体として新会社を想定していましたが、採算性の検証がなされていないことから、同様のメンバーで 24 年に本市が小樽の森構想実現化に向けた検討委員会を設置し、翌 25 年に「小樽の森」事業実現化検討報告書をまとめたものであります。なお、ハード整備の概算事業費は約 27 億 7,000 万円が見込まれ、事業主体の中心となる民間事業者から、直ちに事業化することは難しいとの話があり、引き続き協議を続けておりましたが、27 年5月以降は中断しているものであります。次に、天狗山再開発への協力や支援策につきましては、天狗山は第2次小樽市観光基本計画で主要施策の一つ、「小樽の“山”の知られざる魅力の発信」としてPRや企画立案をうたっており、本市の重要な観光拠点であり、今後、事業者の意向を聞きながら必要な連携と協力をしていくとともに、市としてどのようなことができるか検討してまいりたいと考えております。次に、天狗山観光につきましては、天狗山は夜景の人気が高く、夏には小樽天狗山夜景の日、天狗山まつり、冬には小樽雪あかりの路の山の会場などイベントも多く、最近は外国人観光客も多く訪れており、本市観光の重要な拠点となっております。このことから、今後も事業者と連携しながら、夏冬通して利用可能なリゾート地としてさらに充実するよう、市として取り組んでまいりたいと考えております。次に、朝里川温泉組合の構想につきましては、温泉を活用した健康づくりをテーマにした観光地を目指し、フットパスコースや誘導看板の整備、インターネットによる海外への情報発信などを計画していると伺っております。次に、朝里川温泉組合の構想に対する支援につきましては、これまでも組合には、ほたると森の復活祭などのイベント事業やスキー大会、合宿の誘致、植栽などの環境整備事業に対し補助金を交付してきており、今年度においてはインバウンド対策や健康をテーマとした観光地づくりに対して補助金を増額したところであります。次に、今後の朝里川温泉地区につきましては、朝里川温泉は小樽の奥座敷と言われる市内唯一の温泉郷であり、現在、組合が健康をテーマとしたウェルネスツーリズムに取り組んでおり、今後、保養、スポーツなどをテーマとした温泉地域の構築とスキーリゾート計画を議論するため、滞在型クラスター地域づくり研究会を立ち上げたいと伺っております。私といたしましても、この地域は夏冬通して楽しめるリゾートエリアに発展する可能性を秘めた地域であるものと認識しておりますので、観光協会などとも連携しながら、引き続き組合への支援に努めてまいりたいと考えております。次に、観光にかかわる民間投資を積極的に呼び込むことにつきましては、本市の観光振興を図るためには民間の活力を導入していくことも重要なことと考えておりますので、既存の事業者はもちろん民間-153-投資を呼び込むことができるよう、さらなる魅力向上に取り組むとともに、首都圏でのプレゼンテーションなど今後もさまざまな機会を通じてトップセールスに努めてまいりたいと考えております。(「議長、5番」と呼ぶ者あり)
再質問 5番 面野大輔
再質問をさせていただきます。新型コロナウイルス感染症の影響についてですけれども、正確な情報が入ってきた際に情報の取り扱い、感染者が出た際、それから濃厚接触者が小樽市内にいた際の情報の取り扱いですが、以前、札幌市長は、当初のころは公表する必要はないというようなことを言われていましたけれども、その後やはり状況が一変して公表に踏み切ったというような、本当に日々状況が変わっているのですけれども、小樽市としては万が一、感染者・陽性者が出た場合、それから濃厚接触者が小樽市内にいる場合、情報の取り扱いはどのように行うのか、もし現状で、庁内対策会議の中ですとか、そういったところでお話があって、決まっていることがあればお示しいただきたいと思います。それから、マスクの備蓄の状況ですけれども、市民の皆さんに配るものはないということだったのですが、昨日の市立病院のお話も伺っておりますし、私のところにもどこかにないのかという御相談をお預かりすることもあるのですが、本当にない状況は皆さん御承知のとおりだと思うのです。ただ、これが使えるのかどうかは私も専門家ではないのでわかりませんが、SNSなどでは、クッキングペーパーとかを使った自作のマスクをつくって対応したらどうだというようなものも紹介されていまして、それがいいかどうかではなくて、例えば専門家の方ですとか関係省庁の方などのアイデアで代替品ですとか、誰もが用意しやすいような、そういう効果的な方法とかアイデアみたいなものが、何か正式に情報としてあればお示しいただきたいと思います。それから、除雪に関してですけれども、予算額に対する決算額の割合についてお示ししていただきましたが、昨年は予算額に対する決算額の割合が 95%ということでお答えいただけましたけれども、ちなみに平成 30 年度の、今と同時期の執行率は、この質問の内容のベースに照らし合わせると何%になっているのか、お示しいただきたいと思います。
答弁 副市長 小山秀昭(副市長は2022年9月まで)
面野議員の再質問にお答えいたします。本日も保健所長が欠席でございますので、私から答弁させていただきます。まず、感染者の正確な情報についてということでございますが、なるべく多くの情報を発信して、市民の皆様の参考にしていただきたいのですが、気をつけなければならないことは、当然、個人情報ということがございます。そういうことで個人を特定できるような情報の出し方については十分注意をしてまいりたいと思います。また、その情報を発信する考え方としては、その発信する情報によってさらなる拡大防止、そういうものに有効な情報であれば、それは発信していきたい、そのように考えております。それから、マスクについて代替品の情報を示されたいということでございますか、現在もホームページの中に代替マスク、これはガーゼを利用したマスクのつくり方というものを掲載しておりますので、そのほか有効な情報があれば、それは保健所として情報提供をしてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 西島圭二(建設部長は2021年3月まで)
面野議員の再質問にお答えいたします。私からは、除雪についてお答えさせていただきたいと思います。昨年のこの時期におけます予算の執行状況につきましては、昨年2月 17 日現在のデータになりますが、除雪予算額全体に対する執行率は 66.7%となってございます。