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小樽市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日

公共施設再編について

2019年12月9日、小樽市議会の一般質問で、横尾英司議員が「公共施設再編について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
横尾英司 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 横尾英司

次に、公共施設再編について質問いたします。公共施設再編素案について、背景として、全国的に人口減少と少子高齢化が進展している中、地方自治体の財政も厳しい状況が続き、現在保有する多くの公共施設等の老朽化対策が課題となっており、小樽市でも厳しい財政状況と公共施設等の老朽化対策の課題を抱えていることから、その課題解決と将来負担の軽減を図るため、平成 28 年度に公共施設等の計画的な管理等を定めた小樽市公共施設等総合管理計画を策定しました。その公共施設等総合管理計画等について、今回の公共施設再編素案が示されるまでの経緯を実施してきた事業も含めてお聞かせください。また、この総合管理計画で試算された将来の施設更新費用の内容についてお示しください。公共施設再編素案は、今まで相当な時間をかけて進められ、市民や利用者の意見なども反映させてきたものを積み上げて作成してきたものであったかと思います。今回の公共施設再編素案では、利用者の利便性を考慮しながら将来の厳しい財政状況も考慮し、実現可能で施設量の削減効果の高いケースを優先的に採用したものを再編素案1とし、次に削減効果が高いケースを再編素案2、市民の皆さんの施設整備の要望を可能な限り実現するケースを再編素案3で示しました。では、どのような議論を経てこの3案に絞られたのか、経緯と議論の内容、ほかのケースからこの3案となった理由をお示しください。また、この再編素案3は、市民の皆さんの施設整備の要望を可能な限り実現するケースであるということでしたので、ほかのケースを検討する際にも、再編素案3で示した費用約 174 億円、施設量約9万 3,900平方メートルが上限の目安であったと考えてよいのでしょうか、見解をお示しください。-40-令和元年4回定例会 本会議録次に、市民意見交換会についてです。市民との意見交換会とは、市が地域住民等の意見を聞くだけではなく、双方が意見交換して計画の内容を詰めていくために開催するものだと認識しています。今回開催した市民との意見交換会の目的、当初の想定として何を説明し、どのようなことを理解していただいて、どのような意見を交換することとしていたのでしょうか、お聞かせください。市民から多くの意見をいただき、庁内議論等を行った結果、現時点で再編計画案へ絞り込むのは困難であるとのことから、今回のスケジュール変更となりました。公共施設再編素案の中では、「提示した再編素案の組合せのみではなく、市民意見交換会等のご意見や、将来の本市財政において負担可能なケースを選び出し、組み合わせることで、一つの「再編案」とし、最適な「再編計画(案)」の策定を目指します。」としていました。市民からの意見があることを想定していたはずですが、今回の意見交換会ではその想定を超える意見があったということでしょうか、その意見とはどのような意見であったのでしょうか、お示しください。また、この庁内議論で行われた会議と検討内容について具体的にお示しください。意見交換会では、拙速であるとの批判意見があったと聞いております。このような公共施設の統廃合について市民の理解を得る上では、客観的なデータの提供が重要であると考えますが、公共施設のコストデータがきちんと示されれば的確な状況判断ができるはずです。他の地域においてもこれまで施設統廃合で問題を起こしてきたのは、そういった説明をしないままで行政側が施設を廃止あるいは統合するという話を唐突に住民に押しつけてきたからであると、数多くの公共施設マネジメントに携わってきた専門家は示しています。では、事前に説明すればよいかということになりますが、ただ統廃合をするからよろしくというだけでは、反対の感情を抑え切れるものではありません。情報の透明化や可視化が重要であるとよく言われますが、客観的な数字を示しながら、行政と市民が同じレベルに立って問題の解決策を考えていくという姿勢が大事です。今回の公共施設再編計画は、小樽市の厳しい財政状況を踏まえ、公共施設等の老朽化対策の課題の解決と将来負担の軽減を図るために策定を目指していますが、今回の意見交換会では、財政面などの課題や公共施設のコストデータなどをきちんと示し、各施設に対しての意見が出た際には具体的な数字などを示しながら意見交換するということができていなかったと感じますが、見解をお聞かせください。次に、公共施設の有効活用と機能についてです。11 月 29 日に、産業会館に生涯学習機能を入れるとの報道がなされました。公共施設再編素案では、生涯学習プラザの機能については商業高校または新体育館に移転し、産業会館については、「市中心部の利便性が高い場所に立地し、耐震強度も有していますが、区分所有の建物に入っており、当面は現施設を維持」し、「ホール利用率が 17%と低いことなどから、建物の有効活用について検討します。」とされていました。素案以外にも想定するケースがあったと思われますが、産業会館に生涯学習機能を入れるケースは想定されていたのでしょうか、お聞かせください。生涯学習プラザの建物について、現在の生涯学習プラザの学習室等7室とホールを合わせると 501 平方メートルの面積があり、今回の素案では、とみおか児童館は 210 平方メートル、放課後児童クラブは 151平方メートルの合計 361 平方メートルの機能を入れるとしていますが、単純に計算すると 140 平方メートルのスペースが残ります。このスペースは何かに有効活用する予定はありますか。また、有効活用するのであれば、児童館の利用のきっかけとなるような、例えば乳幼児連れが授乳やおむつがえ等をするために、または食事を持ち込んで飲食できるようなスペースや設備を設けて、もっと気-41-令和元年4回定例会 本会議録軽に立ち寄れる場所として、子育て世代の方のニーズに合ったサービスを提供することもできると思いますが、その活用の方法についての見解をお聞きいたします。この項目の最後に、今後策定を予定している長寿命化計画についてお聞きいたします。今回の再編計画に係るスケジュール変更で、長寿命化計画の策定期間が短縮されることになります。長寿命化計画を策定するに当たって必要となる取り組みや会議の回数など、具体的に予定しているものはありましたか。また、期間短縮により、どの部分の日程や作業に影響があると見込んでいますか、お示しください。以上、3項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、公共施設再編について御質問がありました。初めに公共施設再編素案についてですが、まず再編素案が示されるまでの経緯につきましては、平成 26年4月に総務省から公共施設等総合管理計画の策定に当たっての指針が通知されて、これを受けて、28 年12 月に小樽市公共施設等総合管理計画を策定いたしました。その後 29 年度には、個別の施設利用者を対象に意見交換会を開催し、総合管理計画の内容について説明するとともに各施設の将来のあり方について意見交換を行い、各施設の将来のあり方の検討方針をまとめました。30 年度には、この検討方針をもとに、各施設の利用率や老朽度などのデータ分析の結果により、再編対象施設として 39 施設を選定し、各施設の再編方針や再編手法の検討を行いました。さらに、取得することとした小樽商業高校を含めた三つの再編素案を策定し、本年第3回定例会でこれを報告するに至ったものであります。次に、公共施設等総合管理計画で試算された将来の施設更新費用等につきましては、現在保有する公共施設等を全て保有し続けるなどの条件のもと、令和 36 年までの 40 年間の更新費用の年平均を試算したものであります。その内訳といたしましては、公共施設が約 63 億 3,000 万円、道路が約 21 億 1,000 万円、橋梁が約 1 億2,000 万円、上水道施設が約 18 億 8,000 万円、下水道施設が約 30 億 9,000 万円、病院施設が約4億 4,000万円であり、総額として約 139 億 7,000 万円となります。次に、再編素案として示した3案に絞った経緯等につきましては、庁内で組織する公共施設等マネジメント検討委員会において再編対象の 39 施設を選定し、対象施設の現状評価を行うとともに、各施設の再編方針や再編手法を検討いたしました。その上で、機能に着目した施設再編、統合化や複合化による再編形態についての議論を重ね、将来の市民の皆さんに過度な負担を残さず、各施設が抱える課題の解決につながる案や、市民ニーズに重点を置いた案など、三つの素案を策定したものであります。次に、再編素案3の費用等につきましては、再編素案の施設総量の削減という基本方針の中で市民要望を可能な限り実現するための案であり、結果的に算出された施設量や概算の費用ですので、本市で負担できる上限の目安としてお示ししたものではありません。次に、市民意見交換会についてですが、まず会の目的等につきましては、意見交換会では、今後策定する公共施設再編計画のたたき台となる再編素案に対して、市民の皆さんからの幅広い率直な意見をいただく場とすることを目的としたものであります。-42-令和元年4回定例会 本会議録そこで説明する内容としては、市が保有する公共施設は耐震性がなく、築 30 年以上経過した老朽化施設が多く、建てかえ等には多額の費用がかかることなどであります。また、今後も一定の行政サービスを行うためには、支障がない範囲で施設量を削減する必要があることなど、素案の趣旨を御理解いただこうとしたものであります。次に、今回出された意見につきましては、平成 29 年度に実施した総合管理計画の説明を行う市民意見交換会とは違い、今回は各施設の具体的な再編素案をお示ししたため、特に再編対象となった施設利用者の方々から、現地での建てかえや既存の施設の有効活用など、再編素案にはない新たな御意見もありました。次に、計画策定スケジュールの変更に関する庁内議論につきましては、10 月に市内7カ所で延べ8回実施した市民意見交換会で、三つの素案に対しての多様な意見や素案にはない意見が出されたことなどから、公共施設等マネジメント検討委員会において最終的な計画案を策定する上で素案の見直しも必要であると判断し、改めて時間をかけて検討することとしたものであります。次に、市民意見交換会での説明につきましては、財政状況やコストデータは一定程度再編素案の資料に示しておりますが、限られた時間の中で、市が保有する施設の現状や課題の説明に重点を置くとともに、意見交換の時間を確保するために具体的な数値を説明する時間が十分になかったものと認識しております。次に、公共施設の有効活用と機能についてですが、まず産業会館の活用につきましては、当該施設は2階ホールの利用率が低いことなどから、建物の有効活用について別途検討しておりましたが、再編素案の策定時には当面は現施設を維持するものとしており、学習・交流機能の移転先という考えはお示ししておりません。次に、再編素案における現在の生涯学習プラザにつきましては、とみおか児童館と放課後児童クラブの移転後の面積は、両施設の設置基準により設定しているため、約 140 平方メートルのスペースが生じるとしていますが、その部分の有効活用については、議員御指摘のように、子育て世代の方のニーズに合ったサービス提供場所として活用することも有効な方法でありますので、今後検討を行ってまいりたいと考えております。次に、長寿命化計画策定作業につきましては、長寿命化計画の策定は、国の要請により、令和2年度末までに完了することとなっております。この計画の取り組みは、再編施設の整備時期及び単独で残す施設の改修内容と改修時期を整備コストの平準化を勘案しながら設定し、予防保全型の維持管理方針を策定するものであります。また、策定スケジュールの変更に伴う個々の作業の影響については、委託業者と協議しながら精査しておりますので、会議の回数などは現時点では未定であります。

出典:小樽市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日 議事録 PDF(56ページ) 間違いを知らせる