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小樽市議会 平成30年第3回定例会 2018年10月1日

震災による市内経済への打撃とその対策について

2018年10月1日、小樽市議会の一般質問で、中村吉宏議員が「震災による市内経済への打撃とその対策について」質問し、市長 迫俊哉、産業港湾部長 加賀英幸が答弁しました。

質問者
中村吉宏 議員
答弁者
市長 迫俊哉、産業港湾部長 加賀英幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 中村吉宏

震災による市内経済への打撃とその対策について伺います。まず、観光の状況に関して伺います。平成 29 年度の観光入込客数が 800 万人に達したところ、さきに発生した地震や大規模停電により、観光客が激減しております。本来、今後の観光施策についていろいろと市長のお考えを伺いたいのですが、今回は観光都市として看過できない現状について、どう対応していくのか伺います。今回の地震と停電により、小樽の観光が大打撃を受けております。観光客を中心に営業を展開している堺町通り商店街では、地震発生以降の約2週間で案内所利用者が昨年同期比で6割近く減少、各店舗の売上もおおむね7割減という状況です。中には9割減というところもあり、悲痛な声が上がっております。また、停電が2日間にわたった影響で、これは市内全域の食品関連業全てに言えることですが、冷蔵庫、冷凍庫内にストックしている商品、原材料を廃棄せざるを得なくなり、堺町通り商店街の会社では 400 万円から 500 万円の廃棄商品が発生したところもあります。市では、経営的支援として、中小企業に対し、関係機関を含めた金融等相談窓口を設置したとのことであります。まず、この相談窓口について市内企業にどのように周知をしたのか、また、実際に相談に来た企業はどのくらいの社数なのかお示しください。さらに、今回の震災の風評被害が問題となっております。さきに示した堺町通り観光案内所利用者のうち、外国人観光客の割合が 63%減少とのことです。日本人観光客は、少ないながらも日増しに戻りつつありますが、外国人観光客は減ったままです。震災後、台湾や韓国、中国では小樽を含む道内ツアーがほぼキャンセルされ、現地メディアでは被災地域や液状化の発生した現状の映像を流し、北海道には春ごろまで行かないほうがよいと報道されていることも耳にしました。そのような中、停電復帰後間もなく、観光客減少に危機感を抱いた堺町通り商店街では、各社経営陣が有志で、「小樽は元気です、元気に営業中!」というメッセージを手に、SNS等で発信をして世界中の小樽ファンを呼び戻そうと努力をしております。小樽市でも、風評被害の緊急対策として、小樽は安全というメッセージ動画を作成、発信する事業、そして、先述の報道が行われている地域を中心にSNSを使い、各地域の有名ブロガーに本市の状況を発信してもらうという事業を行う旨も報告を受けました。一方、他都市では、函館市が市内経済界と協力し、観光の主要マーケットである台湾に赴き、プロモーションを行う旨、報道がありました。9月 19 日、既に取りかかっているとのことです。情報化が進む現代ですが、このような時期だからこそネット頼みではなく、アジア各地に小樽市として直接足を運び、小樽の元気と安全をPRする行動も必要と考えます。春まで風評被害が解消できなければ、今月以降の観光閑散期や、小樽雪あかりの路などが行われる冬季の観光への大きな影響が懸念されます。早急に赴く地域を選定し、足を運び、メディアやエージェントを訪れ、直接映像を見ていただきながら、小樽は大丈夫ということを伝え、地域の人たちに発信、拡散していただくべきと考えます。見解を伺います。また、秋季は小樽観光が閑散期になるのに対し、例えば京都は観光繁忙期であると聞いております。こうした繁忙期が訪れる他地域に小樽の観光情報を提供し、PRをしていただく連携も行うことも可能と考えます。あわせて取り組んではいかがでしょうか。お考えをお示しください。次に、この地震、停電による市内経済への影響の対応策について伺います。食品加工や製造、販売を中心に停電の影響で多くの廃棄処分が発生し、また、その後の製造過程、営業に支障が出る企業も多数あると考えます。影響を受けた企業で、市が把握している社数をお示しください。金融相談窓口以外に支援を行う緊急施策は検討していないのかもお示しください。観光を含め、市内企業の経済活動の停滞は、その企業体の存続危機、弱体を招くだけでなく、雇用の場が失われ、市民の経済的生産活動が失われ、経済の循環が滞り、結果、市民生活に影響を及ぼします。この危機を全市を挙げて対処し、まちを守らなければならないものと考えます。市としても最大限の力を発揮していただくようお願いいたします。以上、再質問を留保して、質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、震災による市内経済への打撃と、その対策について御質問がありました。初めに、中小企業支援のため設置した金融等の相談窓口につきましては、北海道小樽商工労働事務所、小樽商工会議所、日本政策金融公庫小樽支店、北海道信用保証協会小樽支店、それぞれの窓口開設にあわせ、本市では産業振興課に開設し、市ホームページ、フェイスブックでの周知や、報道各社への情報提供のほか、産業港湾部内各課を通じ市内各団体等へ御案内しております。また、窓口開設後、9月 27 日までの相談企業数は、合わせて 28 社となっております。次に、東アジア圏への風評被害対策のための現地プロモーションにつきましては、11 月 15 日から台湾の台北で実施される大葉高島屋の北海道展に観光協会職員が参加いたしますので、台湾の方々に小樽の元気な姿を映像などを用いて直接PRすることを考えております。次に、他地域と連携した観光PRにつきましては、例えば、北前船日本遺産推進協議会の構成自治体が各地で開催している寄港地フォーラムなどを通して、他地域のさまざまな情報を共有する中でお互いの観光情報を提供し合い、PRできる取り組みを進めてまいりたいと考えております。次に、地震、停電により影響を受けた、市が把握している企業数につきましては、現在、市内関係機関とともに実施中の影響調査をもとに9月末現在の速報値で申し上げますと、提出があった 330 社のうち 118 社が何らかの影響があると回答されております。また、相談窓口以外の対策につきましては、ただいま申し上げた影響調査の内容や、市内に開設されている各相談窓口の状況、また、今後も影響が懸念される観光客の動向など、市内企業の現状を可能な限り把握しながら、引き続き対応を検討してまいりたいと考えております。(「議長、14 番」と呼ぶ者あり)

質問 14番 中村吉宏

今、代表質問でいろいろ質問させていただきました中で、かつてと言いますか、この3年3カ月で停滞をしていた内容のものが前進をするという旨の御答弁をいただきまして、ありがとうございます。このうち何点か再質問させていただきますけれども、まず、ふれあいパス事業についてお伺いをしたいと思います。このふれあいパス事業の件ですが、今いろいろ協議されていらっしゃると思うのですけれども、事業者との協議というのは現時点で進んでいらっしゃるのかというのを一点お伺いしたいと思います。それから、同じくふれあいパスのところなのですけれども、もう1点。迫市長就任後、時間のない中での検討等で御判断が難しいと思うのですけれども、今いろいろ制度も考えなければならないというところなのですが、制度の変更というのが新年度からも制度変更ということがあり得るのかどうか。あり得るのであれば、いい方向に、利用者が割と利用しやすい形の変更になればというふうには思うのですけれども、とはいえ財源の問題もある中で、新年度からの制度変更も、あるとすればどういう形でというのを少しお示しいただければと思います。それから、除排雪についてですけれども、昨年度の 34 万立方メートルの排雪量を今年度は 50 万立方メートルを見込んでいるというところですが、どういった計上の根拠があるのかというところを一点お伺いさせてもらってよろしいでしょうか。(「さっき質問してたしょ」と呼ぶ者あり)それから、同じく除排雪の件ですが、臨港地区の除排雪について、事業者と実施方法を検討されるということですけれども、お話をヒアリングしながら。これは実際にことしの冬から見直していくという解釈でよろしいのか、あるいは、運用方法を含めて昨年度と同じ形で続けるのか、もう少し明確にお答えいただければと思います。それから、防災の関係について、観光客の方に関して観光協会が発行している観光客向け用の冊子の中に避難所の記載がありますよということなのですけれども、済みません、少し私も不勉強なのですが、これはその前の段階の質問にも関係するのですけれども、主に観光の方が多く歩かれる地域にいざ避難できるというような避難所の設定があるのかどうかお示しいただけますでしょうか。それと、もう一問、ふと伺わなければというところがあったのですけれども、そちらを今発見できませんので、予算特別委員会でしっかりと伺いますが、以上の点、まず御質問させていただきたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

中村吉宏議員の再質問についてお答えをいたします。臨港の除排雪の関係については担当から答弁させていただきますけれども、それ以外については私から御答弁させていただきたいと思います。一点目、ふれあいパス事業に関係いたしまして、今事業者とどのような協議を行っているのかということで一点お尋ねがありましたけれども、事業の存廃あるいは継続するかしないかということと少し別の問題なのですが、利用者の方から、市民の方ですけれども、ICカードを使ったらどうだと、いわゆる利便性の問題なのですが、そういった要望もあるということで、今バス事業者とは、このICカードをふれあいパス事業で使っていけないか、そのような協議をしているというふうには伺っております。それから、ふれあいパス事業の制度の問題について、大変財政が厳しい中で、御答弁させていただきました制度の見直しも考えているということではあるのですけれども、そういった制度設計、それからその制度設計に伴いまして、市民の皆さんあるいは議会の皆さんから御理解をいただけるかどうか、あるいは制度を周知する、そういった時間的なものも必要となってまいりますけれども、そういったことが全てクリアできるようであれば、新年度から実施していきたいなというふうに考えているところでございます。それから、防災について、市内の中心部につきまして冊子の中で記載をさせていただいているという答弁をさせていただきましたが、中心部の避難所をその冊子の中で表示はしておりますけれども、極めて小さい形で表示されておりますので、観光客が非常に中心部に多くいらっしゃっているということを考えますと、これだけでは十分ではないなというふうにも考えておりますので、この点についても改めて観光客の皆さんが、いち早く避難できるような方法というものは、今後さらに検討していかなければいけないなというふうに思っているところでございます。それから、除排雪の関係ですけれども、34 万立方メートルから 50 万立方メートルへ変更するということの計上の根拠につきまして、若干本答弁でも触れさせていただきましたが、34 万立方メートルを算出した際には、計画排雪量を平成 27 年度の実績に基づいて算出しておりますけれども、この 50 万立方メートルというのは、過去5年間の実績の平均値としている、そのように違いがございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 産業港湾部長 加賀英幸(産業港湾部長は2019年2月まで)

中村吉宏議員の再質問にお答えいたします。私からは、臨港地区の除排雪の関係につきまして、今年度から見直しを行うのかどうかという御質問でございますが、今回除雪登録事業者にヒアリングを行いまして、その実施方法については検討させていただきますが、その方法として、まず4段階のヒアリングの方法を考えております。まず、臨港地区1地域で除雪を行うことができないのかどうか。これにつきましては、当然、効率的な除雪と費用の問題、そういったことがありますので、全体を通してできないかどうか、そういったことをまずヒアリングさせていただきます。それができないのであれば、臨港地区、それを二地域に分けて実施することができないのかどうか、これも確認させていただきます。それもできないということであれば、グレーダー路線とそれ以外の路線、これに分けて二分割で行うことができないか。それについても確認させていただきまして、最終的にその全てのヒアリングがだめだということになりますと、昨年同様、3地区での発注と、そういった状況になろうかと思います。

答弁 市長 迫俊哉

済みません、大変失礼いたしました。少し私の受け取り方が間違っていたようですけれども。そのルート上に避難所を設置できるかどうかということですけれども、それにつきましては、市内中心部にそういった場所があるかどうかわかりませんし、改めて、避難所というのは私ども市の保有施設を中心に設置していますけれども、民間の施設も使いながら、そういったことが可能であればそのことについては前向きに検討してまいりたいなというふうに考えております。(「議長、14 番」と呼ぶ者あり)

質問 14番 中村吉宏

これはもう、質問ではないのですけれども、一点その観光の事業に関する……(発言する者あり)

質問 14番 中村吉宏

はい、了解しました。では一点質問をさせていただきます。この観光に関連した避難所に関してですけれども、やはり観光事業者からも実は多くの要望が上がっており、停電の発生当日に、多くの観光客がやはり迷われたということがありました。いろいろ避難所の開設も御検討をいただくということなのですけれども、民間の施設ですとかそういったお話もありましたが、どうでしょう、現状、現実的に何か設置をできそうな、耐震の状況も含めて一つあるのかというところは非常に気になるのですけれども、そういう想定がもしできるのであればお答えをいただきたいと、今回議場でお示しいただければというふうに思っております。この一点だけ質問させていただきまして、答弁いただければと思います。

答弁 市長 迫俊哉

中村吉宏議員の再々質問にお答えいたしますけれども、今、市内中心部における観光客対応の避難策といいますか、避難誘導策みたいなお話がございましたが、マップの中には、一応、マリンホール、それからいなきたコミュニティセンター、旧堺小学校、こういったものが設置されているということではありますけれども、その場所だけを示すという、あるいは場所を設定するということも含めて、それ以外にやはり外国人観光客も多いですから、多言語表示で、あるいはどこにどういった形で誘導していくのかということも含めて、総体的にやはり考えていかなければなりませんので、今御指摘のあった場所の問題、誘導の問題、周知の問題、そういったものもあわせて総合的に、小樽にお越しになられた観光客の避難誘導といいますか、そういったものを考えさせていただければなというふうに思っております。

出典:小樽市議会 平成30年第3回定例会 2018年10月1日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる