みんなの議会

小樽市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月15日

(1)介護保険料について/(2)介護職員の担い手不足について/(3)施設入所及び医療機関の入院に係る身元保証人について/(4)空き家対策について/(5)既存借上住宅制度について/(6)住宅確保要配慮者支援について

2018年6月15日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「介護保険料について」「介護職員の担い手不足について」「施設入所及び医療機関の入院に係る身元保証人について」「空き家対策について」「既存借上住宅制度について」「住宅確保要配慮者支援について」について質問し、市長 森井秀明、事務部長 金子文夫、建設部長 上石明が答弁しました。

質問者
松田優子 議員
答弁者
市長 森井秀明、事務部長 金子文夫、建設部長 上石明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 松田優子

第2回定例会に当たり、一般質問をいたします。私たち公明党は今、国会議員から市町村議員まで、約 3,000 人の議員が一丸となって今後の政策に役立たせるべく、皆様の声を聞くために、訪問対話活動をさせていただいていますが、その中で寄せられた意見を踏まえながら、質問させていただきます。まず、介護保険について伺います。道内自治体広域連合の 65 歳以上が支払う介護保険料は、年々上昇し、介護保険制度が始まった年から、1.8 倍にふえたといわれています。介護保険料については、65 歳以上の方のうち、年金額 18 万円以上の方は、年金から天引きされることもあり、御自身が支払っているという意識が強いのですが、40 歳以上 65 歳未満の方は、自身が加入する健康保険に上乗せして徴収されることもあり、中には御自身が介護保険料を支払っているという意識が希薄で、支払い金額をお聞きしても、介護保険料は 65 歳からでしょうと言われる方もおり、自身がどのくらい支払っているのかわからない方もいて驚きました。しかし、それでいて、介護保険料については、高過ぎるという意見が多く、それは介護サービスを受けていない方に多かったように思います。これには、介護サービスを利用している方と、また、利用していない方の違いもありますが、皆様の意識の中に、介護保険料は高いというイメージが強いのではないかと思います。党としての詳しい分析は、調査が終わってからですが、最初にこの御意見に対する御見解を伺います。保険料上昇の背景には、急速な高齢化による介護サービスの利用増加が挙げられますが、その中にあって、介護保険料を引き下げた自治体もあり、その数はわずかですが増加しています。その要因を分析すると、介護予防事業に積極的に取り組んだことにより、介護認定率が低下した例があるようです。私たちの訪問調査でも、今は個人的には特段介護予防に取り組んではいないものの、今後介護予防の機会をふやしてくれたら利用したいという声も多く上がりました。そこで伺います。現在の小樽市における介護予防事業の取り組みについて、お聞かせください。また、介護予防事業は、目に見えるほど急速に効果があらわれるわけではないと認識しておりますが、今後介護保険料を引き下げた自治体の成功事例を参考にして、小樽市も保険料の引き下げに努力していただきたいと思いますが、御見解をお聞かせください。次に、介護職員の担い手不足について伺います。少子高齢化による人口減少に伴い、我が国は人手不足が徐々に広がっており、特に若年層の労働人口減少は顕著です。今回お聞きした事業主の方への訪問調査でも、事業を継承していく上で、課題として挙げられたのは、人材、後継者探しでした。人材不足は、さまざまな職種に影響を及ぼしますが、中でも高齢化に伴い、介護認定者は年々増大するのに対し、それを担う介護職員の不足は大きな課題です。65 歳以上のうち、介護が必要になる人は、7年後の 2025年度には、全国で現在の約 1.22 倍の 770 万人になると推計されています。これは、いわゆる 2025 年問題といわれ、要介護者数の増加で、利用が膨らみ財源確保が課題になるだけではなく、サービスの整備や介護の担い手不足が深刻な問題となってくることです。というより、2025 年度を待たずとも、小樽市では既に介護職員の担い手不足が課題となっています。他都市より人口は減少しているのに、要介護等認定者は、年々増加しています。私も知り合いが入所していることもあり、市内の介護施設などによく行きますが、たびたび職員やパートの求人張り紙などを目にします。それが、いつまでも張り続けられていることから、その深刻さがわかります。過日のテレビ放送で、その介護職員の担い手不足を補うために、定年退職された方がパートとして介護に携わっている様子が映し出されていました。要するに、介護職員の高齢化が進んでいるのですが、逆に介護職員の方のほうが物忘れがひどくなり、職場のローテーションを忘れて帰ったり、約束の時間より早くデイサービスの送迎バスを運行したなど、笑うに笑えない実態も映し出されていました。また、ある地域では、介護職員の担い手不足により事業が成り立たなくなり、事業所が閉鎖されたということも、同じく報道されていました。これは、市内の事業所でも例外ではなく、昨年、当市が行った介護保険指定居宅支援事業所のアンケート調査結果を見ても明らかです。このアンケート調査では、行政に対し、人材確保の支援や方策を求める声が上がっていましたが、本市では、この介護職員の担い手不足問題について、どのように認識し、また人材確保の支援策や方策などのお考えがあればお聞かせください。そして、同じテレビ放送では、介護職員の担い手不足を補うために、今後は外国人の活躍を検討している自治体を取り上げていましたが、私が訪問活動を実施した中で、この問題について取り上げて、皆さんにお聞きしたところ、介護事業所において、新たな外国人技能実習制度を活用した外国人介護人材の受け入れについて、賛成もしくは言葉が通じれば賛成との声が、反対だという意見を大きく上回りました。市内の介護事業所において、外国人技能研修制度を活用して、外国人を受け入れることについて、どのような見解をお持ちになっているかお伺いいたします。この訪問調査で回収させていただいた調査票の中に、50 代になったばかりの女性の、私が介護を受ける段階になったときに、この制度が維持されているかどうか心配です、という意見の記載がありました。高齢社会を見据え、介護が必要になった高齢者が安心し、快適に暮らせるために、社会全体で支える目的で制定されたのがこの介護保険制度です。介護保険制度が制定されてから 20 年以上が経過し、この間持続可能な制度を確保するため、数回にわたり、制度改正が行われてきましたが、この制度が今後も維持できるよう、さらなる努力をしていただきたいと思いますが、この点についての御見解をお聞かせください。先日、高齢者が介護施設に入所する際、身元保証人がいない場合は、受け入れを拒否する施設が約3割に上ることが厚生労働省の委託調査で判明したという報道がなされました。施設入所を希望する大きな理由の一つには、単身世帯で介護してくれる人がいない方や、いても同じく高齢や、遠く離れて暮らしているなど、介護できる人が身近にいないということが挙げられます。入所を断られたら、行き場がなくなるという方もいると思われ、それは大変ゆゆしきことです。そこで、お伺いいたします。小樽市内の介護施設でも、身元保証人がいないことを理由に、入所を拒否した事実があるのか、市でその実態を押さえていたら、お伺いします。厚生労働省では、介護施設の運営基準に基づき、身元保証人がいないことは受け入れ拒否の正当な理由にはならず、拒否した施設は、指導対象になるとしており、実際の対応は、自治体が判断するようですが、小樽市内では、今までに入所拒否により指導対象になった施設があったかどうか、お示しいただくとともに、受け入れ拒否をした施設には、どのような指導を行うのか、お伺いいたします。なお、ここでは、介護施設が問題になっていますが、私は最近、精神疾患をもっているため、グループホームに入所されている方から、グループホームの入所期限が切れるので、次の入所先を見つけなければならないが、新たな入所先への身元保証人がいなくて困っているとの相談をお受けしました。このように、介護施設に限らず障害者施設でも、身元保証人の有無で、入所拒否をされることはあるのか、伺います。なお、同日の報道で、医療機関でも身元保証人がいないことを理由に、入院拒否をされると見られることから、厚生労働省では、全国の病院、診療所、約 6,000 カ所を対象に、実態調査を実施し、近々結果を公表するという内容の記事もありました。一般的に身元保証人がいない場合の入院拒否が行われる場合、その理由に治療費の未払い、滞納が挙げられるとお聞きしています。このように身元保証人の問題については、課題が山積していると思いますが、小樽市立病院では、身元保証人がいないことでの入院拒否だけは避けていただきたいと思います。病院局長から小樽市立病院の現状と、このことに対する御見解をお聞かせ願います。次の質問に移ります。この冬、私は、市内のあちこちで玄関前の除雪がされず、なおかつ屋根に雪がうず高く積まれたままの家を何件も目にしました。恐らく長期不在か空き家になっているものと思われ、少し切なくなりました。また、私たちが今行っている訪問対話で防災、減災の観点からも、皆様に御意見を聞かせていただいていますが、小樽は比較的災害に強いまちといわれていることから、住んでいる地域にもよりますが、どちらかといえば、危機意識が乏しいような印象を受けました。しかし、地域において、危険で、改善が必要だと思う場所はどこですかと伺うと、地域にある空き家を挙げた方が何人かいらっしゃいました。そして、最近市内を歩いていると、数軒ですが倒壊した空き家が目につき、中には屋根が抜け落ち、見るも無残な姿になった家屋もありました。特定空家等とは、管理などが不行きで、近隣に悪影響を与えているものを指しますが、市内で空家等対策特別措置法施行後、特定空家等と認定された後も、何ら手が打たれず放置され、先ほどの例のように、倒壊した空き家はどのくらいあるのか、わかっている範囲内でお聞かせください。市では、小樽市空家等対策計画を策定するに当たり、成果指標を掲げていますが、その中で、29 年度から 33 年度までの5年間での特定空家等の除却、解体件数を年 20 件として、100 件とされていますが、現在までの進捗状況をお示しください。この空き家の除却、解体を促進するために、市では空き家となった家屋の解体費用を助成する特定空家等住宅除却費助成制度を今年度から実施し、5月1日より受付を始めましたが、現在までの申請状況について、お聞かせください。また、同じく小樽市空家等対策計画では、空き家アンケート調査の回答を踏まえ、建物の管理の頻度、何もしていない、年1回程度の方を 20%以下にするとの成果目標を挙げていますが、市外に住む方は大変だと思われます。小樽市シルバー人材センターでは、空き家の見回りサービスを正式業務として扱っておりますが、この建物の管理の代行として、今までにこのサービスを利用した人はどのくらいいるのか、押さえていたらお聞かせください。成果指標を達成するためにも、このサービスは大変有効だと思われますが、このサービスの周知、特に市外に住まわれている方に対しての周知方法について、お伺いいたします。また、小樽市では、ふるさと納税の寄付者へのお礼の品として、品物ではなくこの空き家の見回りサービスを提供しております。昨年の予算特別委員会で、私がその利用者の有無をお伺いしましたところ、残念ながらその時点では、利用者はまだいないということでしたが、利用状況及び今後の周知方法について、お聞かせください。なお、空家等対策特別措置法により、きちんと管理をしないために、勧告を受けた場合、固定資産税の住宅用地特例から外されると伺っていますが、今までに措置法施行後、特例から外された件数、金額はどのくらいあったのか、お聞かせください。また、建築指導課では、空き家に対する相談窓口を設置しており、平成 28 年度では、200 件以上の相談が寄せられていますが、29 年度の相談件数と、どのような相談内容が多いのか、お聞かせください。このように誰も住む方がいなくて、空き家がふえる反面、低所得者、被災者、高齢者、障害者、子育て世代など、住宅探しに苦慮している方もいらっしゃいます。そこで、それを解消すべく、市で制度化されたのが、一定の基準に適合した賃貸住宅の空き室を市が借り上げて、子育て世代に特化して貸し出す、既存借上住宅制度です。このことについては、昨年の第2回定例会の予算特別委員会でも質問をさせていただきましたが、オーナーとなってくれる方の応募が少なく、また、スケジュールの関係で追加募集も断念したことから、昨年度は、予定戸数を下回ってしまいましたが、応募が少なかったことについての要因をお聞かせください。そして、本年もオーナーを募集し、当初は6月1日で締め切る予定であったものが、その後、募集締め切りが延長されたようですが、延長せざるを得なかったのは、昨年応募が少なかった要因をきちんと分析した上で、本年度の募集を行わなかったからではないか、と思います。もし、延長後の締め切り時点で、応募が少なければ、追加募集をしないのかも、合わせてお聞かせください。当初の計画では、年 10 戸、3年でおおむね 30 戸となっていましたが、このままでは、計画倒れになってしまうのではないかと懸念していますが、この点についての認識をお聞かせください。ともあれ、計画どおりに進めるに当たっては、見えてきた課題解消が求められると思いますが、課題解消についての取り組みをお聞かせください。最後に、住宅確保要配慮者支援について、伺います。身元保証人問題は、施設入所に限らず、一般賃貸住宅入居に際しては、高齢者や単身者、身寄りのない方の最重要課題になっています。このことについて、改めて問題提起をしたのが、本年2月に火災により、多くの死傷者を出した札幌の共同住宅そしあるハイムと言えます。単身の高齢者は今後 10 年間で、100 万世帯ふえると見込まれていますが、公営住宅は応募倍率が高く、民間住宅は孤独死や家賃滞納を恐れる家主から、入居を拒否されるケースが多いのも現実です。そこで、住宅の確保が困難な高齢者らの入居を支援する、改正住宅セーフティネット法が昨年成立し、新たな住宅セーフティネット制度ができました。これにより、一定の条件を満たせば、高齢者等の入居を拒まない空き家、空き室を都道府県ごとに登録、空き家の改修費用を家主に補助、低所得の入居者には、家賃補助などをする支援制度が創設されたと聞いていますが、このことについての認識を伺います。そして、高齢者等の入居に至るまでのサポートや、これら住宅要配慮者を受け入れる大家のサポートとして、同法ではNPO法人や地方自治体、不動産関係者で構成する居住支援協議会の設置が盛り込まれていますが、その設置状況は道内では、北海道と本別町になっています。全国的にみても、住宅セーフティネット制度における住宅登録は始まったばかりのため、登録は伸び悩み、浸透していないのが現状です。その理由として、登録すると原則入居拒否できないので、家賃の滞納や近隣とのトラブルを心配する家主も多いと、その要因を挙げている方もいるようですが、全国居住支援協議会では、大家向けの住宅確保要配慮者受け入れハンドブックを作成し、制度の浸透を図っているといいます。また、入居希望者一人一人に寄り添った支援を行うためには、市町村レベルの設置が望ましいことと思われますので、小樽市でも、ぜひその協議会設立に向けて、尽力していただきたいと思いますが、御見解をお聞かせください。北九州市では、NPO法人が家賃保証会社と連携し、保証人なしで住める賃貸マンションを運営しているといいます。どこのまちよりも高齢化が進んでいる小樽市です。どの自治体よりも空き家が多いのも小樽市です。国や北海道と連携しながら、市民への制度の周知を図り、誰もが安心して住めるまち小樽を目指していただきたいと思いますが、御見解をお聞かせください。以上で、再質問を留保し、私の質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

松田議員の御質問にお答えをいたします。初めに、介護保険料について、御質問がありました、まず、介護保険料について、高過ぎるという意見につきましては、本市の介護保険料は、全道主要 10 都市の中で、高いほうから3番目であり、平成27 年度から 29 年度までの第6期における基準月額 5,800 円から、平成 30 年度から 32 年度までの第7期における基準月額は、5,990 円となり、190 円の増額となりました。しかし、第7期計画の介護サービス利用による保険給付費等見込み額が第6期と比較し、17 億円程度の増加が見込まれている中、介護給付費準備基金を約2億 8,600 万円取り崩し、基準月額で約 198 円の減額効果を得るなど、できる限り保険料の抑制に努め、介護保険料が高過ぎるという御意見に配慮したところであります。次に、本市の介護予防事業と他の成功事例を参考にした保険料の引き下げに向けた取り組みにつきましては、本市では、介護予防事業として、地域版介護予防教室、シニアからだづくり教室などの地域介護予防活動支援事業や、介護予防フェアを行う介護予防普及啓発事業などを実施しております。これらの事業は、多くの高齢者の方々に利用されており、特に地域版介護予防教室とシニアからだづくり教室につきましては、本年度より教室数を増加して実施するなど、積極的な取り組みを行っているところであります。今後につきましても、他自治体の有意義な取り組みや情報も参考にしながら、高齢者の介護予防に取り組み、介護保険料の抑制につながるよう努力をしてまいります。次に、介護職員の担い手不足について御質問がありました。まず、介護職員の担い手不足についての認識と介護人材確保の方策につきましては、第7期介護保険事業計画策定に際して実施した事業所アンケート調査結果において、訪問介護、通所介護で人手不足感があるとの回答が寄せられておりました。これは、介護職員の平均賃金の水準が他の産業と比較して低いことや、勤務年数が比較的短いことが一因と考えられ、全国的な傾向であると認識をしております。また、人材確保に向けた方策につきましては、これまで、介護事業所に対する実地指導や事業所訪問をした際、介護職員の就業状況や育成面の課題について、意見交換を行っているところであります。その際の御意見を踏まえ、福祉専門職養成校と事業者との意見交換会や、新人介護職員の意見交換会を開催するなど、介護職員の確保や定着率の向上に寄与する取り組みができないか、検討してまいりたいと考えております。次に、本市の介護事業所における新たな外国人技能実習制度を活用した外国人介護人材の受け入れにつきましては、昨年 11 月1日、外国人技能実習法の施行に伴い、新たな外国人技能実習制度が実施され、対象職種に介護が追加されております。外国人技能研修者の介護分野への受け入れにつきましては、利用者の国際的な視野の広がりや、人員が確保できることで、多様なサービスが提供できるという効果が期待できますが、一方、日本人が従事する場合に受ける報酬と同等以上の報酬を支払う必要があるほか、5年以上の経験を有する介護福祉士等を技能実習指導員として配置すること、技能研修体制を確保することなどの要件があることから、市内の介護サービス事業所が外国人技能研修生を受け入れる場合、相応の受け入れ体制の整備が必要であり、課題が多いものと考えております。次に、介護保険制度の持続可能性を確保することにつきましては、国においては、平成 29 年度に、介護保険法を改正し、地域包括ケアシステムの深化、推進に取り組むとともに、現役世代並みの所得がある方の利用者負担割合の見直しや、介護納付金における総報酬割の導入など、介護保険制度の持続可能性の確保に向けた制度改正を行っているところであります。本市におきましても、介護予防事業の着実な実行や、給付適正化事業の推進による適切な介護サービスの確保と費用の効率化を通じ、制度の維持に取り組んでまいりたいと考えております。次に、施設入所及び医療機関の入院に係る身元保証人について、御質問がありました。まず、小樽市内の介護施設で、身元保証人がいないことを理由に、入所拒否をした事実があるのかにつきましては、本市に指定権限のある地域密着型サービス事業所において、身元保証人がいない介護サービス利用者が、入所を拒否されたという通報や苦情等はありません。次に、身元保証人がいないことをもって、入所を拒否した事業所に指導等を行った事例はあったかにつきましては、本市では仮に事業所において、御指摘のような事例が疑われる場合、介護保険法及び指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等に基づき、実地調査または監査を行うことになります。その結果、正当な理由なく、入所を拒否したという事実が認められた場合は、期限を定めて、法令等に基づく改善措置をとるよう勧告または命令をすることとなりますが、ただいま答弁したとおり、これまで、御指摘の事案のような指導対象となった事業所はありません。次に、障害者施設で身元保証人がいないことを理由に入所拒否をされることがあるかにつきましては、小樽市内の障害者入所施設において、身元保証人がいない場合には、入所を認めていない施設があると伺っております。次に、空き家対策について御質問がありました。まず、特定空家等と認定した後も放置され、倒壊した空き家の軒数につきましては、平成 29 年度末までに調査した範囲の中で、特定空家等に認定した 32 件のうち、認定後に倒壊したものはありませんが、認定した時点で倒壊または半壊しているものは 15 件です。なお、特定空家等に認定していない空き家でことしの積雪の影響により、倒壊したものは3件です。次に、特定空家等の除却、解体件数の進捗状況につきましては、特定空家等の認定は平成 29 年度末に行っていることから、現在、特定空家等の除却、解体はありませんが、特定空家等と同等状態の空き家については、平成 29 年度中に、除却、解体が 11 件ありました。また、今後につきましては、今年度から小樽市特定空家等住宅除却費助成制度を始めたこともあり、特定空家等及び特定空家等と同等状態の空き家の解体、除却は前年度を上回り 20 件近い件数になるものと見込んでおります。次に、小樽市特定空家等住宅除却費助成制度の申請状況につきましては、6月5日現在で、補助金の交付申請は3件となっておりますが、補助対象となる空き家の状態を市が判定する事前調査の申請が 12件あり、そのうち補助対象となる空き家と判定されたものが9件となっております。次に、小樽市シルバー人材センターの空き家見守りサービスの利用数につきましては、平成 29 年度が2件、今年度は1件の申請があると聞いております。次に、空き家見回りサービスの周知方法につきましては、市のホームページの紹介や、空き家対策の啓発パンフレットにより、不動産業界などを通して、周知を図っております。また、今後においては、固定資産税の納税通知書に封入する空き家対策に関する啓発文書に、空き家見回りサービスに関する情報を掲載し、周知を図ってまいりたいと考えております。次に、ふるさと納税のお礼の品として、空き家(空き地)見回りサービスの利用状況と今後の周知方法につきましては、平成 29 年7月からお礼の品に加えておりますが、現在まで、ふるさと納税制度を活用した利用実績はありません。また、これまでも小樽市ホームページや全国のふるさと納税を案内するポータルサイトで周知してきたところですが、今後は新たに作成した空き家対策の啓発パンフレットに掲載をしており、これを活用するほか、ふるさと納税制度による空き家(空き地)見回りサービスのチラシを別途作成し、道外で実施する物産展などで、PRをしていきたいと考えております。次に、特定空家等で勧告を受け、固定資産税の住宅用地特例から外れた件数、金額につきましては、現段階で、空家等対策特別措置法による勧告の措置に至ったものがないことから、固定資産税の住宅用地特例から外れたものはありません。次に、平成 29 年度の空き家に対する相談件数と主な相談内容につきましては、相談件数は 202 件で、主な相談内容は、落雪や雪どめの破損に関することが 66 件、建物の倒壊や破損、飛散に関することが50 件、解体や処分に関することが 25 件であります。次に、既存借上住宅制度について、御質問がありました。まず、昨年度の事業者の応募が少なかったことについての要因につきましては、昨年度は制度の開始年度であったため、事業者に対しての周知期間が短くなり、広く制度が伝わらなかったこと、また、事業者にとって、制度の条件が合わないとの意見もあり、そのため、応募が少なかったものと考えております。次に、昨年の応募が少なかった要因の分析と追加募集につきましては、昨年度は事業者への周知不足により、応募が低調であったと考え、今年度は事業者への周知を図りながら、募集を行いました。また、事業者にとって、制度条件が合わないとの意見もありましたが、今年度は事業開始2年目で、条件見直しは時期尚早と考え、前年度からの制度を変えず、募集を行ったものであります。なお、延長後のさらなる追加募集については、この制度に係る国庫補助金を受けられなくなることから、事業者の追加募集は難しいものと考えております。次に、当初計画の達成見込みにつきましては、この既存借上住宅制度では、30 戸分を子育て世帯のまちなか居住に充当する予定ですが、現在まで、4戸の入居にとどまっております。このため、現状においては、計画達成は難しいものと考えておりますが、引き続き事業者を募集するとともに、制度の改善についても検討し、少しでも事業者に制度が利用されるよう取り組んでまいりたいと考えております。次に、課題解消についての取り組みにつきましては、不動産関係団体に聞き取りをしたところ、主に1棟当たりの最少借上戸数が4戸であること、1戸の床面積が 50 平方メートル以上 80 平方メートル以下であること、建物の建築年が木造の場合、平成 20 年以降であることなどの条件が合わないとの意見がありました。今後これらの意見を踏まえ、国庫補助要件を考慮しながら、制度の見直しについて検討してまいりたいと考えております。次に、住宅確保要配慮者支援について御質問がありました。まず、改正された住宅セーフティネット制度につきましては、高齢者、特に単身高齢者が今後大きく増加することが見込まれることや、住宅を必要とする高齢者や低所得者、障害者などの住宅確保要配慮者が民間賃貸住宅の所有者から入居を断られることが多いことなどから、住宅セーフティネット法が改正されました。このことにより、民間賃貸住宅の登録や入居への支援などが行われ、住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居が促進され、市民生活の安定、向上に寄与するものと認識をしております。次に、本市での居住支援協議会設立につきましては、居住支援協議会は、地方公共団体と不動産関係団体、居住支援団体が構成員として、メンバー間の意見交換や情報共有、要配慮者向けの民間賃貸住宅の紹介や、あっせんなどを実施し、住宅確保要配慮者における民間賃貸住宅への円滑な入居の促進を図るものであります。設立の検討に当たっては、建設部と福祉部との密接な連携は不可欠であり、民間不動産業界の意向や、居住支援のニーズなどの情報共有を図った上で、必要性や運営方法等について、調査、研究を行うとともに、北海道居住支援協議会の構成員としての活動を通して、他都市の動向を注視し、判断をしてまいりたいと考えております。次に、国や北海道と連携しながら、市民への制度の周知を図ることにつきましては、新たな住宅セーフティネット制度は、昨年 10 月に始まったもので、周知が進んでいないことから、北海道居住支援協議会に参画して、構成員と情報の共有などを図りながら、市としては、民間賃貸住宅の所有者へ、不動産関係団体を通じて、登録を促し、また市民の皆様へは、市ホームページなどを通じて、制度の周知を行ってまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 事務部長 金子文夫(事務部長は2018年6月まで)

松田議員の御質問にお答えいたします。ただいま、医療機関が身元保証人がいないことを理由に入院を拒否する事例について、小樽市立病院の現状とそれに対する見解についての御質問がありました。まず、当院の現状についてでありますが、当院に置きましては、入院の際に入院する方と保証人の方が連署した入院保証書の提出をお願いしております。この入院保証書については、入院患者に緊急の事体が発生したときの連絡や対応に必要のある場合の相談先として、記載していただくものです。これまで、種々の事情から保証人をつけることができない方もおりましたが、そのような方についても、入院を拒否した事例はございません。次に、医療機関の中には、身元保証人がいないことを理由とした入院拒否が行われる場合があるといったことに対する見解についてですが、個々の医療機関により、さまざまな考え方があると思いますので、一概には言えませんが、公立病院としての当院の責務を果たすべく、今後も患者中心の質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。(「議長、9番」と呼ぶ者あり)

再質問 9番 松田優子

それでは、何点か再質問をさせていただきます。先ほど、介護予防の事業についての取り組みについてお聞きしましたが、皆様の意見の中に、もっと機会をふやしてくれたら利用したいという声が多かったということを先ほど御紹介しました。介護予防は、介護保険料の引き下げにもつながりますので、今後さらにいろいろな機会をふやす考えがあるのか、今やっている以外に、機会をふやす考えがあるのかどうか、この点についてお聞かせください。それと、特定空家の除却解体費用件数の現在までの進捗状況をお聞きしました。それで、特定空家というのは、近隣に悪影響を与える家屋で、年数がたてばたつほど、空き家というのはふえてくると思います。それで、まだ特定空家に認定されてから、除却している件数が少ないというふうに聞きましたけれども、進まない理由について、考えられる要因について、お聞かせ願います。それと、既存借上住宅制度ですが、先ほど川畑議員からも同じような質問がありましたけれども、1年目は周知不足ということはあったかもしれませんが、2年目もオーナーの応募が少なかった。このままでは、計画どおりにいかないでは、私は納得できません。というのも、昨年の同じく第2回定例会の市長答弁で、この既存借上住宅制度は、小樽市住宅マスタープランにおける重点政策であるというふうに答弁をしています。そういったことからも、この既存借上住宅制度について、さらなる周知を図りながら、オーナーの応募を多くしていただきたいというふうに思いますし、また、エリアも何か限定されているようなのですけれども、エリアの部分でなくて、全市的な部分には、広げることができないのか、この点についてお聞かせ願います。それと、住宅困難者の救済方法ですけれども、施設にも入れない、自宅にも住めない、行き場所がない方の救済というのは本当に喫緊の課題です。一人一人に寄り添う支援を行うために、市町村レベルの協議会設立に向けて、さらなる動き出しをしていただきたいと、本当に先ほど、市長は市民の目線に立ったことを今までもやってきたというふうに言っていますので、そういうふうに豪語するのであれば、市町村レベルの協議会設立を含めて、しっかり取り組んでいただきたいと、もう一度この点について、答弁していただきたいというふうに思います。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

松田議員の再質問にお答えをいたします。私が答弁したこと以外におきましては、各担当部長より答弁させていただきます。私からは、最初に質問のあったことについて、答弁させていただきます。松田議員の周りにも、その介護予防に伴う取り組みがあれば、参加したいというお声がたくさん高まっているというお話もありました。先ほど答弁させていただいたように、現在の取り組みにおいても、ふやしていこうということで実施しているところでありますが、御指摘のように、介護保険料を下げていく上でも、このような介護予防をしっかりと行うということは、非常に重要なことだと思っておりますので、現状における取り組みをまず強化することが重要だとは思っておりますけれども、それ以外にも、そのような方法がとれるのかということは、庁内としても検討していきたいなと思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 建設部長 上石明(建設部長は2019年2月まで)

松田議員の再質問にお答えいたします。私からは三点。まず1点目、空き家についてですが、空き家の除去等が進まない要因なのですけれども、考えられるのは、除去費が一般に聞くと、大体 100 万円前後かかるのではないかという話を聞いております。やはり、その御負担がなかなか負担するのが難しいのではないかと、そういうこともありましたので、このたび、本市で新しい助成制度を設けましたので周知を図ってまいりたいと考えております。2点目、既存借上住宅制度についてですけれども、松田議員がおっしゃるとおりに、この施策はマスタープランの中で、重点施策に位置づけられております。我々も、なかなか応募がないことにつきましては、関係団体からの聞き取りをしております。その中で、やはりなかなか条件が厳しいというのは聞いておりますので、我々としましても、先ほど市長から答弁がありましたとおりに、要件等の見直しを図ってまいりたいと考えております。ただ、エリアの問題だったのですけれども、住宅マスタープランナーがまち中という部分のエリアが指定されております。ほかの市でも、確かにこの既存借上住宅の中で、なかなか応募が少ないということで、地域を変えて、条件を変えて、再募集をしているという市もあるとは聞いております。実はその関係団体といいますか、そちらからの質問の中でも、例えば新光とか、要は学校も近くて、店舗もありますし、公共交通もある。そういったところでは、どうでしょうかという問い合わせはありました。ただ、我々としましては、本来のこの目的というのが、まち中に市営住宅を建てる土地がないと、そういったことの視点から既存住宅の借上制度というのを始めておりますので、まずは、このエリアの中で、いろいろ条件の見直し等を図りながら、さらなる利用をしていただくように、検討していきたいというふうに考えております。三つ目、住宅困難者の関係で、市町村レベルでもっと積極的に動いていってほしいという御質問でした。松田議員からも先ほど御質問の中にもありましたけれども、なかなか制度自体が始まったばかりだということと、まずは、保証人の要らない住宅の登録、この登録が都道府県と政令都市と中核都市というふうになっております。現在北海道では、札幌市で、たしか見たとき、七つしか登録をされていないという状況になっております。我々としましても、今北海道の協議会に参加しておりますので、まずはそういう団体に登録といいますか、こういう事業の紹介をしながら、まず小樽市の市内のそういった住宅等の登録をまず促す必要があるのかなと思っております。協議会につきましては、なかなかサービスというのは、そういったサービスを行う支援法人といいますか、そういう団体の育成も必要でありますし、そういったことも踏まえて、まだまだ課題はあるのかなと思っております。ただ、この事業につきましては、我々建設部と福祉部が横断的に連携しないとなかなか進まないと考えておりますので、今後課題解決に向けて、いろいろ情報収集を図りながら、調査研究してまいりたいと考えております。(「まち中で市営住宅建てれるところないって言っちゃったのに」と呼ぶ者あり)(「議長、9番」と呼ぶ者あり)

再質問 9番 松田優子

あと詳しいことは、予算特別委員会で行わせていただきます。(発言する者あり)

出典:小樽市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月15日 議事録 PDF(215ページ) 間違いを知らせる