みんなの議会

小樽市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月11日

議案について

2018年6月11日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「議案について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
面野大輔 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 面野大輔

質問に入る前に、1点、御報告申し上げます。(「いらないって」と呼ぶ者あり)私たち、立憲・市民連合は、本年4月に民進党から会派名の変更を行いました。(「何回かわるのさ」と呼ぶ者あり)会派の構成議員は、これまで同様5名で市政に取り組んでまいります。市民の皆様、関係者の皆様につきましては、今後とも御指導、御鞭撻のほど賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(「もうかわるなよ」と呼ぶ者あり)それでは、立憲・市民連合を代表して質問します。まず、日本遺産認定に係る予算について、お聞きいたします。昨年、日本遺産に認定された「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」の追加認定として、今年度、本市も日本遺産に仲間入りを果たすことが決まりました。追加認定にかかわった担当者初め小樽市、また関係者の皆様の御尽力に心から敬意を表します。今回の追加認定は、関係自治体との協議や文化庁へのアプローチなど、これから地域型の認定を目指す本市としては、非常に価値のある経験にもつながったのではないかと思います。しかし、喜んでばかりいられる状況ではありません。まずは、今回の追加認定を受けてからの本市の日本遺産の有効利用や、広域連携をどうやって進めていくかという課題は、これから始まります。過去に、私たちの会派では、今回の追加認定を受けた小松市や文化庁へ行政視察に伺った際、認定を受けてからが肝心であり、勝負どころだということを学んできました。今回、北前船をテーマとした日本遺産は、これまで認定を受けた 67 件の日本遺産の中でも、一番広域であり、また、連携自治体数も、四国遍路に次ぐ2番目の多さです。さまざまな可能性を秘めている一方で、自治体間の具体的な事業に関する一体性や、温度差などの懸念も考えられます。以前、関係者との意見交換では、追加認定前の段階で、既に温度差を感じる自治体があるとも聞いています。今後の追加認定を含めた 38 の自治体の広域連携について、どのような方向性で進められ、どういった課題が挙げられ、協議が進められているのか御説明ください。次に、今定例会で補正予算が計上されている 250 万円の事業費ですが、どのような事業に充てられるのか、御説明ください。次に、認定後に受けられる文化庁からの支援や補助金ですが、38 の自治体があるわけです。その地域によって北前船の存在や価値観、文化財の数など、さまざまな違いがありますし、地域によって地元への周知や、観光客へのPRのやり方などに違いが見られると思います。そうなると、構成自治体の事業内容や費用にも差が出てくることになりますが、文化庁では、日本遺産を通じた地域活性化への支援として、大きく四つの支援を積極的に行うと示していますが、この支援や補助金は、構成自治体がおのおの個別に申請を行うものなのか、御説明ください。次に、地域型の日本遺産認定についてお聞きします。今年度、日本遺産の認定の総数は、67 件となりました。当初、文化庁が示していた 2020 年までに 100 件程度という予定に変わりがないのが確認されていますか、伺います。次に、歴史文化基本構想の策定作業については、今年度、最終策定に向けて作業を進めていると伺っています。今後、日本遺産申請にかかわる作業は、教育委員会と産業港湾部とがどのように連携して作業を進めていくのか、御説明ください。次に、私たちの会派では、たびたび議会や委員会で日本遺産について質問を行ってきました。限られた時間ですから、歴史文化基本構想とテーマやストーリーの作成は、同時進行して調整していくべきと提案申し上げてきましたが、現状、テーマやストーリーの作成作業はどのように行われているのか、具体的な協議や作業状況、また、庁内のみで作業が進められているのか、外部の関係者などを交えて進めているのかを含めて御説明ください。次に、テーマ、ストーリーの公表予定時期、どういった経緯で最終決定をするのか、現在のお考えをお示しください。今年度は、全国から 76 件の申請があり、結果的に 13 件の認定となりました。例年に比べて認定件数は減少しています。道内からは、新規申請は3件、認定を受けたのは上川町を代表自治体としたシリアル型の「カムイと共に生きる上川アイヌ〜大雪山のふところに伝承される神々の世界〜」のみであり、依然として狭き門となっています。初年度の申請で認定を受けられず、二度、三度とチャレンジする自治体もあると伺っています。文化庁が、予定どおり 2020 年までの認定を実施するとすれば、来年度と再来年度の二度の申請を受け付けることとなりますが、本市の計画として、来年度に向けて地域型の申請を目指しているのか、スケジュールをお示しください。小樽には、テーマとなり得る素材が数多くあるとも言われており、その精査も極めて困難な作業であるとも伺っています。過去には、一つの自治体が地域型のテーマを数点、同時申請するといった方法をとったこともあるようですが、本市の申請の基本は、複数のテーマを申請するのではなく、一つのテーマで申請する方向であると考えてよろしいでしょうか。次に、炭鉄港推進協議会(仮称)について伺います。炭鉄港の日本遺産認定に向けて空知管内の旧産炭地8市町と、小樽市、室蘭市で今月下旬に、炭鉄港推進協議会(仮称)を設置すると報道がありました。以前から、空知総合振興局やNPOの方々が中心となり、炭鉄港をテーマにイベントやセミナーを開く取り組みを進めていることは伺っておりましたし、旧産炭地や港湾、鉄道の関係自治体の地方議員による北海道「炭鉄港」市町村議員連盟が発足するなど、今回の推進協議会の設置は、認定に向けて大きな一歩になったことと思います。具体的な取り組みや方針などは、これから協議会を通して進めていくところだとは思いますが、質問します。昨年8月、小樽市主催のシンポジウム「日本遺産の認定に向けて」の中で、炭鉄港をテーマに、各種イベントや観光振興に取り組んでいるNPO炭鉱の記憶推進事業団理事長をパネラーとしてお招きするなど、小樽市としても炭鉄港をテーマとした日本遺産の認定に前向きな状況だと思いますが、小樽市が構成文化財として提案できるもの、現状どのように考えているのか、お示しください。次に、担当者の体制についてですが、現在、日本遺産に関する本市の担当者は何名で業務を行っていますか、お示しください。今後、北前船の認定後の取り組み、地域型の認定への取り組み、炭鉄港のシリアル型での申請への取り組みなど、業務がふえる一方と考えますが、担当職員の増員はお考えですか。次に、中小企業振興会議に係る運営経費についてお聞きいたします。昨年8月から、(仮称)小樽市中小企業振興基本条例検討委員会が開かれ、条例案の条文や方針について検討・協議が行われてきました。まずもって、7回の検討委員会を終えられ、条例案の策定まで至りましたことに、委員初め事務局の皆様へ敬意を表するところです。第1回検討委員会で講演をしてくださった北海学園大学の大貝准教授は、各地の中小企業振興基本条例の取り組みに関して携わってこられた方で、講演の中でも触れられていましたが、条例制定後の運用が重要であると指摘がありました。道内の多くの自治体で本条例が制定されており、それぞれの地域の特色や、産業構造を生かした条例として運用されていますが、成果としてすぐに見られないことや、具体的な運用が難しいなどの課題もあると伺っています。そんな中、本市の検討委員会最終回で、委員の皆様の総括を含めた挨拶では、委員会が有意義だったこと、今後の条例の広がりへの期待感、条例運用への協力、今後設置される中小企業振興会議への参加意欲など、前向きな所感が述べられており、今後の展開に期待をしているところです。そこで、今後の取り組みについて何点か質問します。今回、補正予算で計上されました中小企業振興会議運営経費について、具体的にどのような経費に予算が充てられるのか御説明ください。中小企業振興会議の委員は、20 人以内で組織し、学識経験者、中小企業の振興に関係ある者、公募による者などのうちから市長が委嘱とありますが、検討委員会の設置要綱とおおむね同様と考えます。検討委員会では、先ほど述べたとおり、最終回の挨拶で振興会議の中でもお役に立ちたいと、意欲的な委員もいらっしゃいましたが、検討委員会の委員が、振興会議の委員として委嘱されることもあり得るのか、選任方法をお示しください。次に、これまで市が事務局などを担いながら、産官学など外部の団体と連携して、中小企業振興や地場産業の活性化に関する協議や審議を行う組織は、構成されてこなかったのでしょうか、お示しください。現在、本市が進める中小企業振興への事業についてお示しください。道内初め、全国的に本条例を先行して運用している自治体が数多くありますが、有益に運用されている自治体、なかなか成果が見えない自治体があると思います。よい取り組みと、そうではない取り組みを学び、本市に生かしていただきたいと願いますが、現在把握している他都市から学び、本市へ生かすべきと考えている活動、また本市の特色、強みを生かした取り組み方針があればお示しください。第1項目めの質問を終えます。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

面野議員の御質問にお答えをいたします。ただいま議案について御質問がありました。初めに、日本遺産認定に係る予算についてですが、まず、広域連携の方向性及び課題につきましては、今後、38 自治体と事務局であるANA総合研究所で構成する北前船日本遺産推進協議会として、情報発信、人材育成、調査・研究等を進めてまいりますが、全国を五つのブロックに分け、本市は北海道・青森ブロックの一員となりますので、その中でツアーの受け入れなどの連携を図っていく方向性となっております。また、課題につきましては、瀬戸内海沿岸から日本海沿岸の広い範囲に多数の自治体が分散しており、なかなか一堂に会して協議を行う機会を持ちづらいところではありますが、ブロック内会議やブロック代表会議などを通じて、事業の企画や進捗確認を行うことになっております。次に、補正予算計上の事業費 250 万円の内訳につきましては、北前船日本遺産推進協議会として情報発信を行うための公式ウエブサイト、公式動画、公式ガイドブックに、本市の情報を掲載するための費用として 134 万円、また、本市の独自事業として、北前船ストーリーを紹介する周遊マップ製作やフェリーに学芸員等が乗り込んで北前船ストーリーを語る船上講座のほか、協議会が開催する研究会等への学芸員やガイドの派遣費用などとして 116 万円を計上しております。次に、文化庁が行う地域活性化への支援に関する申請につきましては、北前船日本遺産推進協議会として申請を行うものであり、構成自治体が個別に行うものではありません。次に、地域型の日本遺産認定についてですが、初めに、日本遺産の認定件数の予定につきましては、昨年、本市日本遺産担当が日本遺産サミットの相談ブースで文化庁の担当の方に伺ったところ、切りのよい 100 件となる見込みとの回答をいただいております。その後、変更があったとは聞いてはおりません。次に、日本遺産申請作業の教育委員会と産業港湾部との連携につきましては、本市の地域型の申請において、地域の魅力として発信する明確なテーマを設定の上で、建造物や遺跡、名勝地、祭りなど、地域に根差して継承・保存がなされている文化財にまつわるものを捉える必要があります。それら文化財の所管は教育委員会であることから、テーマの設定やストーリーの選定など、常に情報交換をし、必要に応じて協議を行いながら連携して作業を進めてまいります。次に、テーマやストーリーの作成作業につきましては、その前段として、先般、日本遺産担当者が文化庁に出向き、御助言をいただいてきたところであります。今後、庁内関係部署、NPO、文化財保存団体、商工会議所、民間事業者等で構成する協議会を組織し、当該協議会の意見を伺いながら、作成作業を進めてまいります。次に、テーマやストーリーの公表予定時期、どういった経緯で最終決定をするのかにつきましては、まずは協議会の中でテーマやストーリーについて意見を伺うとともに、庁内関係部署と協力、調整を図り、最終決定してまいりたいと考えております。また、公表時期は、テーマは協議会での方針が決定次第公表し、タイトルやストーリーにつきましては認定発表後となります。次に、地域型の申請とスケジュールにつきましては、昨年の北前船の申請では、協議会においてストーリー確認、構成文化財選定、地域活性化計画検討を行いながら、文化庁の担当の方と数回相談させていただき、1月末の申請となりました。同様の手順、スケジュールで来年の1月末に地域型の申請を目指したいと考えております。次に、複数のテーマを申請するのではなく、一つのテーマで申請する方向かにつきましては、文化庁の担当の方から、地域型で複数のテーマを申請することは理論上可能ですが、認定は難しいのではないかとのお話を伺っておりますので、一つのテーマで申請する方向で考えているところであります。次に、炭鉄港推進協議会(仮称)についてですが、小樽市が構成文化財として提案できるものにつきましては、現状は協議会が設置されていないため、具体的にお示しすることはできませんが、港や鉄道に関する文化財が組み込まれる可能性があるものと考えております。次に、担当者の体制についてですが、まず日本遺産に関する担当者数につきましては、現在、直接担当しているのは産業港湾部主幹と主査の2名でありますが、教育委員会との連携の中で、学芸員等の支援をいただいております。次に、担当職員の増員につきましては、今後、認定後の各種事業については、主に産業港湾部で業務の分担を図るとともに、地域型の協議会における自走できる事務局の構築を図りながら、担当職員が認定申請事務に専念できる体制を組んでまいりますので、現在のところ、増員の予定はありません。次に、中小企業振興会議に係る運営経費についてですが、まず予算の内容につきましては、今定例会に提案の中小企業振興基本条例に基づき、中小企業振興施策等を調査・審議し、条例に規定する施策の基本方針などを具体化するため、中小企業振興会議を新たに設置することから、その運営経費を計上したものであります。なお、会議は今年度に3回の開催を予定し、20 名以内の委員による附属機関として設置することから、必要な委員報酬、講師謝礼、事務経費を予算額として計上したものであります。次に、委員の選任方法につきましては、条例制定に向けた検討委員会では、関係する多くの方々から幅広く御意見をお聞きする必要があることから、直接関係する団体等である経済団体、中小企業、金融機関のほか、地元の教育機関などを加えた委員構成としたものであり、特に本市産業の特徴である水産食料品製造や機械金属製造、商店街の各団体を委員としたものであります。このたびの中小企業振興施策等を調査、審議する中小企業振興会議の委員につきましても、同様の視点が必要と考えておりますことから、検討委員会委員をベースとしながら、本市の強みを生かすべく、関係団体等の選定を進めるとともに、委員選任の方法につきましても、各団体等からの推薦や市民公募などを予定しております。次に、中小企業振興などの検討を行ったこれまでの組織につきましては、平成 11 年度から 14 年度まで設置し、地場産業の振興や新産業の創出を検討した地場産業振興会議、平成 15 年度から 17 年度まで設置し、民間主導による即効性のある活性化プログラムとして経済的波及効果が期待できる観光をキーワードに検討を進めた地域経済活性化会議などが挙げられます。次に、本市が進めている中小企業振興事業につきましては、総合計画の体系に基づき、地場企業の経営基盤の強化として金融機関との協調融資や創業支援などを、物づくり産業の活性化と競争力強化として新技術、新製品、開発助成や小樽がらす市の開催などを、地場産品の販売拡大と新たな市場開拓として物産展や商談会の出展支援、海外への販路拡大事業などを、また、小売業の振興として商店街にぎわいづくり支援事業などの取り組みを進めております。次に、今後に向けて生かすべき他都市の活動や本市の特色、強みを生かした取り組み方針につきましては、検討委員会での講演にもありましたとおり、中小企業振興基本条例に基づく中小企業、産業振興のモデルとされる墨田区など、効果的な施策を検討する会議の設置、運営が肝要でありますので、関係者の連携のもと、この会議をいかに実効性のあるものとしていくかが重要と考えております。本市には、歴史的な集積がある水産食料品や機械金属製造のほか、裾野の広い観光産業など、町の強みである多様な業種と、熱意のある多くの関係者や関係団体等があることから、情報の共有や役割分担を図りながら、現在の事業の検証や新たな事業を検討することにより、中小企業振興に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月11日 議事録 PDF(44ページ) 間違いを知らせる