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小樽市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月11日

組織改革について

2017年12月11日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「組織改革について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
松田優子 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 松田優子

2項目め、組織改革についてお伺いいたします。組織改革というのは本当に難しいもので、いろいろ検討して改革を行ったとしても、実際動いてみなければわからないということも多々あると思います。小樽市では、平成 16 年度と平成 20 年度に大規模な組織改革を行ってきました。前回の組織改革から10 年経過し、さらなる組織体制の見直しが急務とありますが、組織は生きているもので、多様化する市民ニーズや社会情勢の変化に的確に対応するため組織改革を行ったものの、検証した結果、さきの改革で分離した組織を再び同じ組織と統合したり、逆に統合したのに再び分離したりと、さまざまな課題も生じています。例えば平成 20 年にもともと別の部であった経済部と港湾部を統合し、産業港湾部になったのに、今回の組織改革ではまた分離する案が出ていますし、市民部から国民健康保険、国民年金及び保険料徴収の各部門を、福祉部から介護保険、福祉医療及び後期高齢者医療保険の各部門を編入し、医療保険部を新設したのに、平成 30 年の組織改革案では、介護保険課と地域福祉課の高齢者施策を統合して福祉部へ再び戻し、また同じく後期高齢者医療を再び福祉部へ戻すことによって、新設した医療保険部を廃止するなどの案が出ていますが、これによって現場は混乱しないのか懸念いたしますが、御見解をお伺いいたします。この組織改革については、部長職から成る組織改革検討委員会において何度も委員会を開催し、種々検討されてきた結果であると伺っていますので、個別の組織についての議論は差し控えますが、企画政策室のあり方、そして建設部のまちづくり推進課との関係については課題があるように思いますので、伺います。まちづくり推進の方向性について、以前いただいた資料によれば、建設部では新たに企画政策担当部を新設し、総合的なまちづくり推進を政策的に判断する組織体制を構築すると提案しております。また、総務部も、まちづくり推進の組織体制は市政全般とのかかわりが多岐にわたるため、企画政策部門で所管することが理想であると認めています。また、一元化する公共交通については、他市では企画政策部門で所管していることを認めています。しかし、現在の企画政策室の現状では、他部にまたがる事業などを多く抱えていることから、企画政策室が取り組むべき業務に時間を割けない状況であり、人員や執務室などの解決しなければならない課題が多いので、当面は建設部でと、お互いに押しつけ合っているように思います。企画政策室の現在の状況はどのようになっているのか、企画政策室の業務内容と人員、課題についてお聞かせください。ともあれ、いずれ地域公共交通を含めて、まちづくりを企画政策部門で所管するのが理想とあります。今後、分離や統合を繰り返すなら、今から企画政策室での組織体制を構築していったほうがよいのではないかと思いますが、御見解をお聞かせください。この組織改革については、平成 29 年9月1日から9月 30 日までパブリックコメントを実施し、既に意見の募集は終了していますが、そのことで伺います。市民の方の意見に、全体的に定性的で抽象的な素案で、よいのか悪いのか判断がつかない、定量的な議論が必要ではないのかとあるのに対し、既に部長職から成る組織改革検討委員会において協議を重ね、可決を前提として組織体制を検討しているが、固めた状態で市民の皆さんの意見を聞いても、スケジュール的に反映することが難しいことから、この時期にパブリックコメントを実施しましたと回答されていますが、これでは市民の方の意見を聞く姿勢になっていないように思いますが、これについての見解をお聞かせください。また、こども未来部の名称について、この名称では何をするところかよくわからないので、もっと具体的にという意見に対し、こども未来部の名称は決定ではありませんので、御意見を参考にすると答えていながら、今定例会の議案では、こども未来部として事務分掌条例が提案されていますが、名称についてはどのような検討がなされたのでしょうか、伺います。そもそも組織改革の目的は、以前は、厳しい財政状況の中、市民サービスの向上及び業務量に見合ったスリムで効果的な行政運営をするためであり、その時々の業務を勘案しながら常に見直し、相当数の職員の削減に努めてきたとあります。そこで伺いますが、今までの組織改革ではどの程度の職員数を削減してきたのか。大規模な組織改革をした平成 16 年度、20 年度のそれぞれの年度での前年と比較した削減人数と人件費の削減金額をお示しください。そして、組織改革基本方針には組織改革の目的として3点が挙げられ、その一つに業務の効率化、省力化及び集約化による効率的な組織づくりとあります。しかしながら、今回の組織改革案を見れば、人員の削減どころか結果的に人員増になっており、しかも課長職が係員より増加しています。パブリックコメントでの御意見の一つに、部長職がふえることによる人件費がふえることの心配や、改革による事務の省力化が見込まれると職員が減り、その人件費を市民の施策に回すことができるのではないかという意見がありました。この組織改革では、人件費が減るどころか逆にふえると知っていたら、市民の方はどう思うでしょうか。お考えをお聞かせください。このたびの組織改革では、それに伴う人件費の増加は 3,700 万円、そして執務室の移転に伴う工作費が 300 万円、合計 4,000 万円の支出増が見込まれています。これでは組織改革の目的から逆行するのではありませんか。さきに発表した中期財政収支見通しの中でも、今後の財政健全化に向けた取り組みの中で、人員配置の適正化がうたわれています。このままでいったら、財政が厳しい中、かつてのように職員の人件費の一部を削減するような事態に陥るのではないかと懸念されますが、このことについての認識を伺います。ともあれ、今後は、予算措置を含めて細かい体制が組まれていくことになると思いますが、来年の4月の新体制を目指す余り、きちんと議論がなされないまま見切り発車にならないことを願いますが、この項の最後に今後のスケジュールをお示しください。以上で2項目めの質問を終わります。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

ただいま、組織改革について御質問がありました。初めに、今回の組織改革につきましては、各部からのボトムアップによる 76 項目の提案をもとに五つの重点項目を定め、部長職から成る組織改革検討委員会を決定機関として、改革に取り組んできたものであります。医療保険部の廃止や産業港湾部港湾室の部への昇格は、単にもとの組織に戻るのではなく、前回の組織改革から 10 年経過して、社会情勢の変化や多様化する市民ニーズに的確に対応する組織に再構築するためのものであります。組織を見直した結果として、各部の事務分掌には大きな変更が生じないことから、体制に影響が生じるような混乱はないものと考えております。次に、企画政策室のあり方についてですが、まず企画政策室の現在の業務内容につきましては、他の複数の部局の業務に関連し、それらの間の調整や取りまとめが必要な業務が中心となりますが、定例的、継続的に取り組んでいる主な業務は、自治基本条例や総合計画、総合戦略などの進行管理に関する業務、行政評価に関する業務、定住自立圏や他都市との連携など広域行政に関する業務、学校などの公共施設の跡利用に関する業務、石狩湾新港管理組合に関する業務、各種統計、調査に関する業務などのほか、道路や鉄道、港湾などの社会資本整備に関して、後志管内の町村とともに国や北海道などへ要望活動を行う各種期成会の業務などにつきましても、執務室を同じくしている新幹線・高速道路推進室などと連携、協力しながら取り組んでおります。また、今年度に入ってからは、国立小樽海上技術学校の存続に向けた要望、調整業務や、来年6月に施行される住宅宿泊事業法に基づくいわゆる民泊に関する業務のほか、本市の人口減少問題に係る国立大学法人小樽商科大学との共同研究に関する業務などが新たにふえております。次に、企画政策室に配置している正規職員数につきましては、室長1名、主幹6名、主査7名、係員2名の計 16 名であり、このほか統計業務担当の嘱託員を1名配置しております。また、企画政策室における課題といたしましては、他の部局や関係機関などと連携、調整しながら新たに取り組まなければならない喫緊の事案が多く、それらへの対応に人や時間を割かれているため、将来の小樽のまちづくりを見据えた政策の企画立案について、腰を据えて取り組むには十分な体制になっていないことが挙げられるものと考えております。次に、企画政策室の組織体制につきましては、本市のまちづくりの所管については、平成 16 年度の組織改革で企画部からまちづくり部門を建設部に移管し、建設部を中心に十数年間滞りなく業務が遂行されており、公共交通については、平成 28 年に、まちづくりと公共交通を一体的に取り組むことを目的に、建設部に公共交通担当を配置したところであります。平成 30 年度の組織改革では、これらの業務を企画政策室に移管する場合、部への昇格や人員配置などの体制強化、執務室の確保などの解決すべき課題に時間を要することから見送ることといたしました。次に、市民の意見を聞く姿勢になっていないのではないかとの御指摘につきましては、このたびのパブリックコメントは、組織改革案を固めた状態で提案するより、固まる前の状態のほうが意見を取り入れることが可能との判断から、条例案を提案する第4回定例会の前の9月に実施したものであります。次に、こども未来部の名称の検討内容につきましては、こども未来部で所管する予定であります課の構成、業務内容などが部の名称に適しているかどうか、また、北海道他市の組織名称などを参考にしながら検討したものであります。なお、パブリックコメントで、部の名称をもっと具体的にとの御意見がありましたが、各課の名称で具体的なものを予定していることから、課を束ねる部の名称としては当初の案である、こども未来部を考えております。次に、平成 16 年度と平成 20 年度の削減人数と削減金額につきましては、平成 16 年度の削減人数は35 名、削減額については不明ではありますが、現在の給与水準に換算いたしますと約1億 9,000 万円であり、平成 20 年度の削減人数は 61 名、削減額は約2億 8,000 万円であります。次に、組織改革に伴い人件費がふえることにつきましては、平成 30 年度の組織改革では、部の編成数は一部ふえるものの、部長職については、派遣している北しりべし廃棄物処理広域連合と社会福祉協議会の部長職を次長職に切りかえることにより、全体の部長職は1名減にするなど抑制に努めておりますが、総体として6名の増員となる見込みであります。いずれにいたしましても、目に見えるような形では経費の削減には大きくあらわれてきませんが、市民にわかりやすく、かつ行政サービスの質の向上にはつながる組織の見直しであり、結果的に業務の円滑化や効率化が図られ、相応の効果が見込まれると考えております。これらにより人件費がふえることにはなりますが、組織の基盤を構築するためには先行して投資する必要があり、この投資は無駄ではなく、組織が効率的に稼働することにより、最終的には市民サービスの向上につながるものと考えております。次に、職員の人件費の削減につきましては、組織改革を実施する平成 30 年度においては人件費が増加する見込みでありますが、新たな組織体制においても、最少の経費で最大の効果を上げることを念頭に引き続き事務事業の見直しを行うとともに、人員配置の適正化に努め、時間外勤務の抑制を図るなど、人件費を含め総体的な経費の節減に努めてまいりたいと考えておりますので、現時点においては、以前実施したような給料月額の独自削減は予定をしておりません。次に、今後のスケジュールにつきましては、現在、室、課の編成や執務室の移転などについて協議を進めており、来年1月には各課の所管に関する事務分掌規則の改正作業を行うこととしております。最終的には平成 30 年第1回定例会において、各部から提案のあった 76 項目についての結果を報告したいと考えております。

出典:小樽市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月11日 議事録 PDF(63ページ) 間違いを知らせる