小樽市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月11日
港湾について
2017年12月11日、小樽市議会の一般質問で、横田久俊議員が「港湾について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 横田久俊 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 24番 横田久俊
次に、港湾について質問いたします。初めに、小樽港港湾計画の改訂中断についてであります。港湾計画の改訂中断について、第3回定例会でも議論になりましたが、本年9月1日、市は港湾計画改訂の中断を唐突に発表いたしました。昨年8月に第1回の小樽港長期構想検討委員会が開催され、小樽港の現状や課題を整理し、港湾計画改訂の準備が進んでいたにもかかわらずであります。検討会の委員には今回の中断をどのようにお伝えしているのでしょうか。我が党としては改訂の継続を切望しますが、あくまでも中断の方針を変えないということでしょうか。一時的な中断ということであれば、基本理念の作成から地方港湾審議会、港湾審議会計画部会等の議を経て、国土交通省の審査を受けるまでの工程をお示しください。もちろん費用もこれまでかかっております。決算特別委員会などでは無駄にすることはないと言っておりましたが、疑義が払拭できません。改めてお尋ねいたします。どのように今後に生かしていくのかをお示しください。いまだに改訂中断の理由がよくわかりません。取扱貨物量の現状と現計画の乖離は、市長が就任した時点で判明していたはずです。その間、改訂案や長期構想の検討は続いていましたが、なぜ2年もかかって中断することを判断したのか、お答えください。小樽商工会議所や小樽港湾振興会からも改訂の継続について強い要望が出されています。市長はいつも市民の声をよく聞いていくと発言されています。こうした声には耳を傾けることなく改訂の中断を打ち出したことは、真逆の対応です。両者の要望に対する市長のお考えをお聞かせください。市長は、小樽港の重要な役割は物流であるという認識でしょうか。もちろん物流の活性化は必要な要素ですが、小樽港の取扱貨物量は、私が議員になった平成 11 年ころには 2,400 万トン以上の取扱貨物量がありました。現在はその半分 1,080 万トンです。現行港湾計画の 3,800 万トンと比較すると3分の1の実績しかありません。改訂中断の理由を、この乖離を新計画に反映すると補助金が削減されるからとしています。計画は変更しないということは、3,800 万トンという取扱貨物量を変えずに、実績を上げて計画との乖離を縮めようということなのでしょうか。市長には今の取扱貨物量を3倍にするという策があるとは到底思えません。市長は常に議会と政策議論をと表明しております。どのようにして取扱貨物量をふやしていくのか、そのビジョンをお示しください。国土交通省は、港湾法の一部を改正する法律が平成 29 年7月8日に施行されることに伴い、港湾の開発、利用及び保全並びに開発保全航路の開発に関する基本方針、要するに国土交通省が示している基本方針というのがあります。これを見直し、告示を経て、平成 29 年7月8日に施行されました。この中では、クルーズ客船による訪日外国人旅行者が急増していることから、クルーズ客船の寄港拠点となる港湾の受け入れ環境の整備を加速することが求められていると基本方針の変更趣旨を述べております。取扱貨物量の増加が大きく望めない中で、こうした観光面の施策でカバーするような港湾計画の改訂が不可欠と思いますが、いかがでしょうか。また、本年3月には、非常災害時に海上からの支援を円滑に進めるため、国による港湾施設の利用調整等を実施できるようにするための港湾法の一部を改正する法律案が閣議決定されました。災害時の円滑な港湾管理にかかわる制度を求めているわけであります。したがって、物流の活性化、観光・交流の振興、非常災害時に海上からの支援を円滑に進めるための施策の3点が港湾振興の重要なポイントとなるわけです。市長は、観光、防災について余り意欲を示しておられないようですが、これらに関する見解をお伺いいたします。ちなみに、隣接の石狩湾新港では、基本理念を「石狩から世界に輝く北の港」と掲げ、基本目標を、物流、産業、防災、環境、観光・交流の5点を基本にしております。共存共栄と言っておりますが、既に石狩湾新港に大きく引き離されているのではないでしょうか、見解をお伺いいたします。この項2点目です。臨港地区における除雪についてであります。臨港地区の除雪業務の発注事務は、建設部ではなく、産業港湾部港湾室でこれまで実施してきました。昨年度は秋津道路株式会社が落札し、港湾に関連した運送業者が下請として業務に当たっていました。ところが、ことしは作業を行うには除雪登録が必要となり、それが下請業者に伝えられたのが 10 月 20日であります。その後、11 月上旬に正規の説明がなされたと聞いておりますが、現状で入札に参加できる条件をクリアできる運送会社が少なく、市はこれまでの除雪地区を3分割して、他の元請となる業者を募りました。問題は、突然の通告で、入札に参加する準備もままならなかったことです。通常、業務の条件などの内容を変更するには、激変緩和のために一、二年の猶予期間を設けるのが常識です。ましてやこれまで特に支障がなかったことや、業務になれた業者が稼働していたわけですから、急な変更は下請業者を戸惑わせました。なぜ降雪の1カ月ほど前にこうした事態が発生したのか、明確にお答えください。3分割した地区の一つは既存の昨年の業者が落札しましたが、残り2地区の落札業者をお答えください。また、3分割することにより、経費がこれまでよりもかかることが想定されます。昨年度と比較した設計額をお示しください。第3項目めの質問を終わります。(「後援会ファーストだな」と呼ぶ者あり)
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、港湾について御質問がありました。初めに、港湾計画の改訂中断についてですが、まず長期構想検討委員会へ港湾計画改訂作業の一時中断についてどのようにお伝えしたかにつきましては、委員の皆様には面会による説明を基本とし、事情により面会できない場合は、電話と書面により説明を行いました。説明の内容といたしましては、現状の取扱貨物量から大幅な増加が見込めない中、その状況を港湾計画の施設計画の位置づけに反映させると縮小方向につながるおそれがあり、現計画に位置づけされている小樽港にとって将来的に重要な計画を削除しなければならなくなることも想定されることから、一旦立ちどまり、小樽港の振興を目指した将来像と目標を描く基本理念を作成する必要があり、基本理念を作成後に改めて長期構想を策定していきたい旨を説明したところであります。また、この方針に基づき、小樽港の現状と課題、情勢などを踏まえ、基本理念の作成に取り組んでまいります。次に、基本理念の作成から国土交通大臣の確認、通知を受けるまでの工程につきましては、平成 30年度中を目途に基本理念を作成し、平成 31 年度から長期構想の策定と港湾計画の改訂に向けた検討を再開し、平成 32 年の5月ごろに地方港湾審議会へ諮問の上、平成 32 年7月に国土交通大臣の諮問機関である交通政策審議会港湾分科会への諮問を経て、国土交通大臣から計画変更可否の通知を受けたいと考えております。次に、これまでかけた経費をどのように今後生かしていくのかにつきましては、今後、小樽港の将来像と目標を描く基本理念を作成するに当たっては、市の直営作業により、地元関係団体等で構成する懇談会などを開催し、小樽港の将来像と目標を示す基本理念を設定したいと考えておりますが、この検討資料として、長期構想策定業務などで整理された現状や課題などの資料を活用してまいりたいと考えております。(「さんざんやってきたんじゃないか」と呼ぶ者あり)次に、なぜ2年もかかって中断を判断したのかにつきましては、取扱貨物量の計画値においては、現在の小樽港を取り巻く社会情勢を踏まえ、物流の振興策に取り組みながら現状の港湾機能を最大限に伸ばすため、取扱貨物量の計画値を平成8年のピーク時に近づけることができないのか検討したいと考えております。(発言する者あり)また、港湾計画改訂で位置づける施設計画におきましては、近年、港湾施設の老朽化が進み、それらの早急な対策が喫緊の課題であるため、市の財政状況を踏まえた現実的な施設計画が必要との思いから、これまで検討してきた小樽港の将来像や目標をいま一度検討する必要があると考え、改訂作業の一時中断を決断したものであります。次に、商工会議所と港湾振興会からの改訂作業継続についての要望につきましては、両者からは、港湾計画の改訂作業を中断することなく、早期策定に向けて進めるべき旨の要望書をいただきましたが、先ほど御説明した基本理念を作成した上で、今回の要望も踏まえ、できるだけ早急に小樽港の発展に向けた港湾計画改訂作業を再開してまいりたいと考えております。また、商工会議所から要望があった国直轄事業の整備推進につきましては、ことし2月に港湾計画の軽易な変更を行った第3号ふ頭の整備等は、着実に進めているところであります。次に、どのように貨物量をふやしていくのかのビジョンにつきましては、現時点で明確なビジョンをお示しすることはできませんが……(「なんだよそれ」と呼ぶ者あり)(発言する者あり)取扱貨物量の計画値においては、ただ現状程度にするのではなく、現在の小樽港を取り巻く社会情勢を踏まえ、物流の振興策に取り組みながら、取扱貨物量の計画値を平成8年のピーク時に近づけることができないのか検討したいと考えております。(「何もないんじゃん」と呼ぶ者あり)また、貨物量の増大に向けては、小樽港の既存物流である内航フェリーや穀物の取り扱い、中国コンテナ、ロシア貿易などについて、地理的優位性やこれまでのノウハウの蓄積などを生かした利用促進を図るとともに、新規貨物の掘り起こしや……(「そんなこと当たり前だ」と呼ぶ者あり)航路の拡充に向けて、官民連携によるポートセールスや情報収集に努めてまいりたいと考えております。(「政策論争なんてできないしょ、それなら」と呼ぶ者あり)次に、クルーズ客船など観光面の施策でカバーするような港湾計画の改訂につきましては、既にことし2月の港湾計画の軽易な変更により、大型クルーズ客船に対応するための第3号ふ頭整備に着手をしております。今後、小樽港の現状と課題などを踏まえ、小樽港の振興を目指した将来像と目標を描くため、地元関係団体から意見をいただきながら基本理念を作成してまいりますが、その中でも、クルーズ客船の寄港拠点となる港湾として整備を進めることも検討してまいりたいと考えております。次に、港湾振興における観光、防災対策に対する見解につきましては、小樽港を取り巻く現状を踏まえますと、物流の活性化とあわせて、観光・交流の振興、非常災害時に海上からの支援を円滑に進めるための施策についても、港湾振興の重要なポイントであると認識をしております。しかしながら、現在の小樽港では港湾施設の老朽化が進み、それらの早急な対策が喫緊の課題であるため、市の財政状況を踏まえた実現可能な計画を策定することが必要であることから、まずは小樽港の機能を維持するための既存施設の老朽化対策を優先して行っていかなければならないと考えております。次に、隣接する石狩湾新港に大きく引き離されているのではないかにつきましては、各港湾においては、それぞれ地域の特性や役割を持っており、港湾計画の改訂時期、その港湾を取り巻く環境が異なることから、策定するタイミングも異なるものになると考えております。小樽港においては、港湾計画改訂時期のずれはありますが、石狩湾新港に大きく引き離されているとは考えておりません。(発言する者あり)本市は、小樽港と石狩湾新港の双方の管理者として、両港の港湾機能をより高めながら港湾の振興に努めていくべきと考えております。次に、臨港地区における除雪についてですが、まず除雪の業務条件の変更につきましては、臨港地区の除雪業務の発注においては、これまでも本市発注の除雪業務の作業の統一性を図るため、地域総合除雪の特記仕様書を準用しておりました。本年度は、地域総合除雪の特記仕様書の再委託に関する内容を、迅速かつ的確な除雪作業に対応するため、道路除雪登録業者を選定するよう努めるとともに、確実な除雪体制の構築に向け、他の除雪業務の作業人員や除雪機械等と重複しないようにすることから、路面対策工等の特殊な作業を除き、除排雪工種での再委託を制限すると見直しました。臨港地区の除雪業務についても、この特記仕様書に合わせることとしたのが 10 月下旬でありますが、この再委託に関する内容で、道路除雪登録業者1者で請け負えるか調査を実施したため、降雪期の1カ月前になったものであります。その結果、1業者で対応することが困難であることが判明したことから、産業港湾部が所管する臨港地区の除雪業務について、本年度は3分割で発注となりました。落札した業者は、昨年度業務を請け負った秋津道路株式会社のほか、株式会社竹下建材店と株式会社道都開発の2者が落札をしております。次に、昨年度と対比した設計額につきましては、昨年度の除雪業務における当初設計額は 1,235 万5,200 円、本年度3分割した業務委託の合計設計額は 1,278 万 7,200 円となり、前年度と比較して 43 万2,000 円が増額いたしました。この増額分の主な内訳の概算といたしましては、人件費や燃料費などの単価上昇の増額分が 27 万円、3分割による経費の増額分が 83 万 2,000 円、また昨年度の設計内容見直しによる減額分が 67 万円となっております。