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小樽市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月14日

市長の政治姿勢について

2017年9月14日、小樽市議会の一般質問で、林下孤芳議員が「市長の政治姿勢について」質問し、市長 森井秀明、総務部長 前田一信、建設部長 上石明が答弁しました。

質問者
林下孤芳 議員
答弁者
市長 森井秀明、総務部長 前田一信、建設部長 上石明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 19番 林下孤芳

一般質問を行います。市長の政治姿勢について伺います。まず、人事についてでございます。私は、森井市長就任後の最初の代表質問で、市長には強大な権限が与えられているが、特に人事権の行使に当たっては、市職員の意見をよく聞いて、慎重に行うべきと進言いたしました。それは副市長を空席にして、後援会関係者を参与として発令し、議会の指摘も無視し、全く耳を傾けない姿勢が見られたからであります。しかし、この2年間余りの人事を見る限り、議会の指摘やコンプライアンス委員会の報告にも応えることなく、何の是正措置も見られないばかりか、みずからの責任すらいまだに明らかにしていません。しかも、問題が指摘されるたびに、その責任はほかにあり、市長には全く責任がないという市長の態度は、行政のトップとして絶対にあってはならない態度であり、このことこそが行政のトップとしての取り返しのつかない大きな誤りの始まりであり、市長と職員、議会との信頼関係を決定的に失わせてきました。結果として、降任願いや有能な職員の早期退職、病欠者などがかつてないペースで拡大しています。これは、市長の独断専行人事の悪影響が明確にあらわれている結果であると思いますが、私は、森井市長は人事にかかわるコンプライアンス委員会の報告には政治的、道義的責任は果たしておらず、人事権という絶大な権力行使をする資格はないと思いますが、市長はどのように考えているのか、明らかにしていただきたいと思います。一方、国政においては、かつてない高い支持率を維持してきた安倍内閣は、森友学園や加計学園の問題で法学者などから権力の私物化、官邸や官僚機構、マスコミの一部までも取り込んで、権力行使の説明責任を果たさないときは、公権力の私物化で政治のマフィア化であるとの指摘から、追求が始まりました。福田康夫元首相は、「各省庁の幹部人事の人事権を持つ内閣人事局の人事は、安倍内閣の最大の失敗。政治家が人事をやってはいけない。官邸の言うことを聞こうと、そんたく以上のことをしようとして、すり寄る者もいる。能力のない人が偉くなっており、むちゃくちゃだ」とインタビューで答え、これを機に、各省庁から内部文書が明らかにされ、安倍内閣の支持率が急速に低下することになったと言われています。内閣とは法的な権能や政治的背景は違うとしても、人事権の行使を誤ると、組織の機能が損なわれたり、行政がゆがめられ、結果的には権力者が国民、市民の支持を失い、辞任に追い込まれていくことは、歴史的にも繰り返されてきた事実であります。森井市長は、私の指摘にも、議会の指摘にも、コンプライアンス委員会の報告にもみずからの責任を認めず、全く責任を明らかにすることなく、自分の主張だけを通そうとするばかりで、考え方に幅がなく、法令や条例上できないと進言しても、聞こうとせず、みずからの失政を人事でかわそうと同じ過ちを繰り返しています。我が国の最高権力者の安倍総理でも過ちは率直に認め、国民に謝罪の記者会見を行っております。権力者の判断はそれほど重く、常に責任が伴うということを森井市長は認識も自覚もなく、みずからの責任も明らかにすることなく、今後も人事権を行使するつもりなのか、明らかにしていただきたいと思います。次に、組織改革について伺います。組織改革については、国の行政組織の改正に伴うものや二重行政、縦割り行政の弊害を是正するために、常に見直しが必要であることは理解するところでありますが、本来の組織改革のあるべき姿は、小樽市の政策推進をするために、将来ビジョンを持って進めるべきものと思います。そうした意味で、森井市長は、これまで平成29年4月に除雪体制の組織改革をしておりますが、全く根拠が不明確な組織改革を、議会にも説明せず、いわば独断専行で進めております。まず、この組織改革がどのような根拠で関係する組織とどのような議論がなされ、合意されてから実施されたのか、明らかにしていただきたいと思います。また、人事の配置や労働条件の変更などは、関係する組織と密接な協議が必要でありますが、どのような協議がなされてきたのか、明らかにしていただきたいと思います。場合によっては、関係法令の改正など、行政組織を改正するために、どのような庁内手続が必要と考えているのか、お示しください。組織改革に関連して、公共交通を例に考えますと、ふれあいパス事業や法定協議会の中央バスとの協議経過を見るまでもなく、森井市長の認識不足は際立っております。これまで企画政策室が担ってきた公共交通の多くを建設部に移管させる組織改革を行っておりますが、私は、第2回定例会の議論の中で、初めて平成30年度の実施計画の一部が前倒しされていることを知らされましたが、前倒しして実施するときに、庁内合意や手続手順はどのように進められ、議会に対する説明や市民に対する説明をしなかった理由をお示しください。これまで北海道中央バスとの定期協議の経過や組織的な引き継ぎなども行われたとは言いがたく、長年、小樽市の公共交通を担っていただいている北海道中央バスに大きな不信感を与え、小樽市民の大切な公共交通を危機的状況に追い込んでしまっています。まず、森井市長は、この事実を踏まえて、公共交通を企画政策室から建設部に移管する組織改正をいつどのような根拠でどのような議論を行ったのか、明らかにしていただきたいと思います。次に、組織改革の担当者からは、9月から実施するパブリックコメントの概要が説明されています。まず、本年4月の人事異動の際に、平成30年4月実施予定の重点項目とされていた一部が前倒しで実施されました。産業港湾部からの資料では、港湾振興課の新設について、主な検討事項として、港湾業務の体制強化、解決すべき課題として人員増と示されております。一方で、4月の人事異動では、産業港湾部参事のポストが廃止され、その業務は産業港湾部長が引き継ぐことになりましたが、参事ポストの廃止は、原部からの要望や庁内合意があったのか、その経緯を示してください。組織改革の主な検討事項として、体制強化や人員増を要望していますが、港湾室のトップであった参事ポストを廃止することは、港湾室の組織を弱体化させるだけで、体制の強化にはつながらず、人員増も実現していません。高島漁港のコンプライアンス委員会の結論を控えたこの時期に、参事ポストを廃止することは全く理解できませんし、原部から要望があったとも思われません。また、なぜ、本来あるべき港湾行政の強化につながらないと思われる組織改革の趣旨にも反することを指示したのか、明らかにしていただきたいと思います。平成30年実施予定の資料には、その他として、港湾室を部に昇格することを検討していることが記されておりますが、港湾室を部に昇格させる計画は、これまで前倒ししてきた組織改革とは整合性がとれないと思いますが、この矛盾はどう説明するつもりですか。森井市長は、これまで議会議論の中でも、港湾計画審議会の答申に基づく港湾の維持・発展に否定的な答弁を繰り返してきた事実があり、港湾行政は後退し、港湾業界や国の行政機関からも不信感を抱かせてきました。そうした意味で、この組織改革の必要性をしっかり説明してから、パブリックコメントをしていくことが必要です。以上の点からも、森井市長の行政全般の進め方は、森井市長が行政全般の進め方を理解しているとは到底思えず、森井市長のもとで、平成30年度組織改革の計画は非常に危ういものになる可能性を感じています。組織改革が必要であるという全庁的な合意と手続手順を慎重に進め、真の組織改革になるようにするためにも、森井市長の所見を伺います。次に、市長公約に関連して伺います。森井市長の選挙公約である、きめ細やかな除排雪は、この2年間、少雪というよい条件に恵まれてきたにもかかわらず、毎年のように混乱が続き、市民に不安と不信を与え、除雪業者にも不信と混乱を与えたばかりか、路線バスの運休、迂回を生じさせるなど、市民生活に障害を生じさせてきました。その原因は、全て森井市長から発せられていることは明らかであります。昨シーズンも指揮命令系統を無視し、除雪対策本部の作業計画に基づいて、現場作業を中断させたり、排雪の抑制に異常なほどの執着を示すなど、行政機関のトップとしては、極めて適格性を疑われる行動と言わざるを得ません。しかも、この間の議会で、再三にわたり、こうした指摘を受けながら、私は言っていないと言い放ち、みずからは全く責任を明らかにすることなく、担当職員に責任を押しつけ、毎年のように、大幅な人事異動を行い、みずからの責任体制を曖昧にしております。貸出ダンプ制度の見直しも、議会議論やこれまで長年利用してきた町会などから反対や弾力的な運用を求められる中で、いわば市民の切実な要望を無視し、制度の見直しを強行しました。ことしの第1回除雪懇談会では、各町会長から一様に貸出ダンプ制度の見直しについて、批判的な意見が多かったと思いますが、市長の後援会幹部でもある町会長の発言の一部を紹介しますと、「昨年は、道路パトロールの報告、連絡、相談が欠けていた。はっきり言って強烈に悪かった。私も、再三、再四電話をしましたが、返答が曖昧で、いつになるかわからないので、町会費を集めて除排雪をしたり、自分の家の周りや独居老人のところも無償でやっています。除雪の費用を縮めるのであれば、パトロールの強化と皆さんの連携プレーをきちんとすることです。また、ことしは、部長がかわったそうで、そういうことがないようお願いします」、これが市長後援会幹部でもある町会長の発言の一部ですが、町会長といえば、地域の市民を代表する立場で、小樽市政の各般にわたって協力をいただいておりますが、この発言は、市長公約である、きめ細やかな除排雪と、これまで森井市長が行ってきた除排雪に対するギャップを、市長のいわば身内から強烈に批判、指摘されたものと受け取れますが、森井市長は、貸出ダンプ制度の見直しに対する市民の批判をどう受けとめていますか。お答えください。森井市長が、最大の公約をかなぐり捨てて除排雪の抑制にこだわり続ける理由は、市長が訴えられている裁判と深くかかわっているのではないかとの指摘があります。市長は、この裁判に関して、議会でもう少し慎重に質問していたら、職員にも市民にも迷惑がかからなかったと発言しましたが、この発言こそ、みずからの失政を議会や市民に押しつけ、市長公約に反する貸出ダンプ制度の見直しなどの強行姿勢は、この指摘を裏づけるのものではないかと思います。市長が、この指摘を否定するのであれば、これまでの排雪の抑制に異常なまでに執着する根拠を明らかにすべきであると思います。この裁判の原告のために、貸出ダンプ制度の見直しという市民サービスの打ち切りを市民に押しつけることをしないということを、市長は明確に示していただきたいと思いますが、いかがですか。以上、再質問を留保して、終わります。(拍手)

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

林下議員の御質問にお答えをいたします。初めに、私の政治姿勢について御質問がありました。まず、人事についてですが、人事にかかわるコンプライアンス委員会報告に係る政治的、道義的責任につきましては、平成27年6月の人事異動にかかわり、平成28年7月、コンプライアンス委員会から法令に違反するおそれがあるとの報告を受けましたが、その報告以前から、全職員が評価されていないことが課題であると感じていましたので、平成28年度の人事異動に当たっては、異動内申や昇任内申に加え、留任内申を作成し、全ての管理職員の内申書を作成するとともに、平成29年度の人事異動に当たっては、平成28年度から導入した人事評価制度に加え、より公平公正な評価となるよう内申書を見直し、改善を図ってきているところでありますので、任命権者としての責任は果たしているものと考えております。(「そういう話してんじゃないしょや」と呼ぶ者あり)次に、今後の人事権の行使につきましては、先ほど申し上げました内申書の見直しや、人事評価制度はもとより、これまでも市政運営を通じて、多くの職員と接する中で直接感じた、精力的に業務に取り組んでいる姿勢や、課題解決に向けて努力している姿勢も加味しながら、人事異動に当たっております。今後とも、任命権者として責任を持ち、組織の機能と職員の資質能力の向上を目的として、適材適所の人事配置に努めてまいりたいと考えております。(「ほんと口ばっかりだな」と呼ぶ者あり)次に、組織改革についてですが、まず、平成29年4月の除雪体制変更の根拠等につきましては、雪対策課を2課体制に見直した目的は、ステーションを南北に分け、受け持つ区域を小さくすることで、より目が行き届き、迅速で確実な対応が可能となり、住民サービスにつながるほか、貸出ダンプ業務を庶務課から移管することにより、排雪業務の情報共有を図り、雪対策業務を一本化することで責任の所在を明確化したものであります。また、関係する組織とどのような議論がなされたかについては、建設部とはこれまでも協議をしてまいりましたが、結論に時間を要し、このままでは課題を抱えたまま次年度を迎えることになるため、私自身が熟慮に熟慮を重ねた結果、本年3月に除雪対策本部長の副市長と、人事担当の総務部長と相談の上、組織の見直しを決定したものであります。次に、関係する組織との人員配置や、労働条件の変更等に係る協議につきましては、除雪体制の変更等については、本年3月に入って新たな体制とすることを決めたため、職員組合との交渉の実施には至りませんでした。また、関係法令等の改正等につきましては、例規審査委員会の審議を経て、事務分掌規則及び事務専決規程等の改正を総務部で取りまとめて所要の改正を行ったものであります。次に、平成28年4月の企画政策室から建設部への公共交通の移管につきましては、平成30年度の組織改革の前倒しではありませんが、経緯としては、平成27年10月に、庁内の政策検討会議において移管を決定し、28年4月の人事異動により副参事を配置したものであります。これは人事異動の一環としてお示ししたもので、組織改革として実施したものではありません。次に、公共交通業務の移管につきましては、これまでは広域交通は総務部企画政策室、市内に限定する公共交通は、生活環境部生活安全課、バリアフリーなどのハード面に関するものは、建設部まちづくり推進課が、それぞれ担当しておりました。平成27年度に、中央バスからノンステップバス導入に伴う協議会の設置要望があり、事務局となる担当部署を庁内の政策検討会議において検討した結果、地域公共交通は、まちづくりに連動することから、現在、まちづくりの所管は建設部であり、まちづくりと同じ所管部にすべきとの方針が出され、平成28年4月の人事異動により建設部に副参事を配置したところであります。次に、参事ポストの廃止につきましては、原部からの要望はありませんでしたが、部長職の早期退職の対応や、指揮命令系統の見直しなどから、やむを得ず必要と考えたものであり、事前に原部と調整した上で、人事異動の一環として配置を見送ったものであります。次に、参事ポストの廃止の指示につきましては、先ほど答弁しましたとおり、部長職の早期退職により、その対応として港湾と経済・観光面との関係がさらに深まる中、部内の連携がこれまで以上に必要となることから、指揮命令系統をシンプルにするとともに、許認可などにかかわる事務についても、部内での統一したチェック体制を構築するため、産業港湾部長の直下に港湾室を配置することが適切であると考え、人事異動の人員配置の中で、最終的には私が判断したものであります。(発言する者あり)次に、参事ポストの廃止と、部の昇格との整合性につきましては、平成30年4月の港湾室の部の昇格は、石狩湾新港の業務移管や、将来的な石狩湾新港と小樽港、両港の港湾行政のあり方などを一体的に推進していくとともに、石狩湾新港管理組合へも主体的にかかわっていくことなど、新たな業務に対応するための組織づくりを検討しているため、矛盾は生じないものと考えております。次に、組織改革における全庁的な合意と手続手順につきましては、今回の組織改革は、各部の議論を経て76項目の提案がなされ、それをもとに取り組みを進めており、さらに部長職からなる組織改革検討委員会で議論し、決定しております。また、手続手順については、組織改革を実施するに当たり、これまで同様、議会には進捗状況等についての報告を丁寧に行うとともに、職員組合とは事務レベルではありますが、協議を進めてきているところであります。さらに、市民から広く意見を聞くため、9月1日から1カ月の予定でパブリックコメントを実施しております。いずれにしましても、平成30年4月の本格的な組織改革に向けて三つの目的である、1点目、社会情勢の変化や新たな行政課題に迅速に対応するための組織づくり、2点目、市民ニーズの多様化に的確に対応する利便性の高い組織づくり、3点目、業務の効率化、省力化及び集約化による効率的な組織づくり、これらを念頭に入れながら組織改革を進めるとともに、市民の皆様にわかりやすく、職員にとって働きやすい組織づくりを目指してまいります。次に、私の公約に関連して御質問がありました。まず、貸出ダンプ制度の見直しに対する市民の批判につきましては、貸出ダンプ制度の見直しは、限られた予算の中で本制度を持続させるために取り組んでいるものであり、市民の皆様からさまざまな意見があることは承知をしておりますが、今後とも丁寧に説明をしながら、制度本来の目的に沿った運営に努めてまいりたいと考えております。次に、貸出ダンプ制度の見直しにつきましては、現在、係争中の裁判と関係するものではなく、貸出ダンプ制度が長年運用されてきた中で、特例が拡大解釈され、本来対象外である道路以外の雪の排雪や、必要以上に作業日数を多く申請するケースが見られるようになってきたことから、生活道路の交通を確保するという制度の原点に立ち返り、真に市民のために公平に活用されるよう、制度の見直しを行っているものであります。(「議長、19 番」と呼ぶ者あり)

再質問 19番 林下孤芳

再質問させていただきます。今、市長から、平成28年度の人事から是正をしたということで、これは責任はもうないのだと、こういうようなニュアンスの答弁だったというふうに思うのですけれども、市長は、まず、勤務成績の実証となる昇任内申書、その他これにかわる客観的な事実を示す資料が存在しなかったことを、コンプライアンス委員会の委員長にも報告しておりますし、議会にもそういった答弁をしてきました。そうしたことから考えますと、政治的・道義的責任というのは果たしているというふうに、今、認識をしているのか。私どもは、果たしていないという考え方で、今、質問いたしましたけれども、その意味では、例えば、その以降の議会での問責決議も含めて、全く答えていないと私は考えます。政治的・道義的責任は果たしたというふうに認識しているのか、その点についてお答え願いたいと思います。また、適材適所という人事をやっているということで、これは今までもそういった市長の答弁を繰り返しておりますけれども、私は、やはり、降任願いや早期退職、病欠者が出ているという現実を全く無視した答弁ではないかと思います。残念ながら、市長の独断専行の人事の悪影響が、今さまざまな形であらわれているというふうに指摘せざるを得ません。そういった認識があるのかということを、ぜひもう一度、答弁していただきたいと思います。組織改革に関連して、市長は前倒しではないというふうにお答えになっておりますけれども、私は、少なくとも昨年5月26日付で、平成29年度の組織改革の基本方針ということで説明されておりますけれども、その説明によれば、例えば、組織改革検討委員会を設置して、10月までに組織改革案を決定し、パブリックコメントで市民意見を聴取した上で、第4回定例会で小樽市事務分掌条例の一部改正を提案することになっております。そういった手続手順まで示されており、これらが、その計画どおりにいかなかった、だから前倒しではないと言うのですけれども、こういう人事をやらざるを得なかったと、私は捉えているのです。その際、本当に、先ほど、例えば参事のポストを廃止するのは、原部からの要望ではなかったけれども、やりましたというふうにお認めになっていますが、その際、やはり、きちんとした庁内合意や手続手順で行われたのかという、やはり、私が疑う根拠になっております。ぜひ、その点を丁寧に説明していただきたいと思います。それから、市長公約に関して言いますと、特に貸出ダンプの問題については、たくさんこの間の質問でもいろいろ取り上げられておりますから、重ねて質問するというのも、少しあれなのですけれども、やはり、この2年間の実績を踏まえれば、市長は幾ら排雪の抑制はしていませんということを言っても、なかなか、市民には、恐らく受け入れられないのではないかと。現実に、やはりそういう除雪懇談会でもかなり批判の意見があったと。だから、市長は、きちんと丁寧に説明をすると言わざるを得ない状況だと思うのですけれども、それでも排雪の抑制はしていないということになるのでしょうか。例えば、説明についても、パトロールを強化するとか、これは、いわば身内からも批判の意見が出されておりますけれども、パトロールを強化すれば、本当に雪山がなくなるのかと、こういう市民の声もありますので、本当にどういう説明をすれば市民に理解をしてもらえるのかという市長のその認識が、少し違っているのではないかと思いますので、その点についてお答えをお願いします。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

林下議員の再質問にお答えをいたします。私からでできる限り答弁しようと思っておりますけれども、幾つか原部から答弁するかもしれませんので、それはよろしくお願いいたします。まず1点目でございます。人事において、市長は責任はないのだと答弁したのではないかというお話もあったように聞こえましたけれども、私自身、先ほど答弁したのは、責任は果たしているものと考えておりますとお話しさせてもらったので、責任はありませんとは答えてはおりません。また、林下議員自身は、責任自体も果たしていないのではないかということもつけ加えられてお話をされていたと思いますが、私自身といたしましては、先ほどもお話しさせていただいておりますけれども、全職員が、やはり評価されていないことが、大きな課題だというふうな認識は、私自身も持っていたところでありましたので、それをしっかり改善を図っていくことが、やはり、この人事権を担っている責任者としての非常に重要なところであるというふうに思っているところでございます。平成27年の人事異動においての問題点も、そこに私自身は起因しているというふうに思っておりますので、その解消策として、先ほど答弁させていただいたように、28年度においては異動内申、昇任内申に加え、留任内申を加えて全ての管理職の内申書を作成したということ、そして、29年度においては、28年度から導入した人事評価もさらに加え、また、内申書も見直させていただき、日々、その改善を図ってきていると私自身は考えているので、私の踏まえといたしましては、任命権者としての責任は果たしているものと考えているところでございます。それと、2点目において、今まで降任願いや早期退職を無視しているのではないかというお話もあったかと思いますけれども、それらにおきましては、それぞれのその時々の事情があるというふうに思っておりますので、その御指摘は、私自身は当たらないと考えているところでございます。それと、組織改革の前倒しをされているというお話だったのですが、再質問の中で、公共交通の点をお話しされているのか、産業港湾部参事の点なのかが、受けとめ切れなかったので、どちらも改めてお話をさせていただきます。公共交通のことにおきましては、こちらも先ほど答弁させていただきましたけれども、その公共交通の移管、特に、その当時はノンステップバスの協議会のこともありまして、庁内で、政策検討会議の中で、それをどこで所管すべきか、公共交通においてどうすべきかという議論があり、それが27年10月の中で、まちづくり推進課を持っている建設部にということで、庁内で決定し、その流れから28年4月にその担当の副参事を配置したということから取り組んでおりますので、組織改革における前倒しとして取り組んだことではございません。それと、参事ポストのことにおきましても、御存じのように、部長職の早期退職等がありまして、それに伴う改善を図らなれければならない中で、これも先ほど答弁いたしましたが、産業港湾部における港湾と経済、観光面、両方の関係が深まっていく中で、部内における連携がこれまで以上に必要となることから、まず参事職を廃止し、産業港湾部長の直下に港湾室長を配置するという取り組みを行ったものでございます。ですので、今、御指摘されている前倒しが、現在の組織改革の取り組みと必ずしも直結していることではないということで御理解をいただければと思います。それと、排雪抑制というお話があって、これも私、恐縮ですが、貸出ダンプのお話なのか、排雪に伴うお話なのか、どちらかということを受けとめ切れませんでしたので、どちらについてもお話をさせていただきますが、排雪におきましては、今までも、今年度もそうですし、私が就任してからもそうですが、それまでも排雪に伴う予算というものは、基本的には、もともと抑制して取り組んでいることではございません。ですから、現行予算の中で執行していくという観点に立ちますと、今までの、私に入ってからの取り組みも、今までの取り組みも、基本的には同じでございますので……(「違うって」と呼ぶ者あり)排雪抑制という観点は持っておりません。(「27 年度の抑制の実績で組んでいるでしょうが、予算。何うそついているんだよ」と呼ぶ者あり)よろしいですか。26 年度の予算、いわゆる、その対応をしていくということになるならば、日ごろから予算を組むときに、排雪予算として 70 万立方メートルを超える形で組まなければ、その取り組みはできませんので、ですから、現行で組んでいる予算においては、過去と何ら変わりありませんので、執行をしていくという段においては、排雪路線において全部を導入できませんから、時々において路線として入る場所もあれば、入らない場所は起こり得るということでございますので、御理解いただければと思います。それともう1点、貸出ダンプのことについてもお聞きになられていると思いますので、貸出ダンプにおきましても、同じでございます。もともと市として、貸出ダンプで予算を組んでいるのは、約7,000万円前後でございます。しかしながら、平成26年度で最終的に執行した予算は、1億5,000万円を超えていたと記憶しております。つまりは、貸出ダンプをそのように行っていくに当たっては、やはり、どうしても大きな予算が伴う。しかしながら、市として、今まで貸出ダンプとして約7,000万円で執行できる、その範囲内で考えますと、その改善策をしっかり図って執行していくことが非常に重要であるというふうに思っておりますので、その点についても御理解をいただければと思います。ですので、こちらについても抑制を急激に図っているわけではございません。(発言する者あり)(「議長、19 番」と呼ぶ者あり)

再々質問 19番 林下孤芳

再々質問を行います。今、市長は、責任を果たしていると。人事について責任は果たしているという答弁でしたけれども、私どもの感覚としては、全く市長が責任を果たしていないという認識は、多分、これは私だけの感覚ではなくて、議会全体がそういう思いでいると思います。それでも、市長は責任を果たしていると。例えば、適材適所の話も、そうではないのだという話ですから、私は、少なくとも、コンプライアンス委員会の報告によれば、少なくとも政治的・道義的責任は市長にはあると、私は考えています。いずれにしても、人事に関しては、市長が責任をきちんと果たしてもらうというのが、私の質問の趣旨ですから、そのことで、ずっと市長がそういう認識で、我々の認識と食い違ったままで、これからも続けていくということであれば、私も、恐らく、皆さんも、しっかりそのことについて認識を改めて、これからまた市長に対してしっかりとこの考え方について改めてもらうような議論をしていかなければならないというふうに思いますので、その覚悟も含めて受け取ったというふうに言っておきます。ぜひ、本当に市長がそういった覚悟で、今、お答えになっているのか、もう一度その真意を聞いておきたいと思います。組織改革について、前倒しではないと言っているのですけれども、組織改革を進めるに当たって、こういう手続手順でやりますという計画があったはずです。それに対して、何らその計画に基づいた手続手順で行われていない。つまり、我々にもそんな説明はなかったのに、どうしてそれはできたのですかと、だからそれは前倒しかどうかというよりも、どうしてそういう説明をしないで勝手にやったのですか、こういうことに究極にはなると思いますけれども、その点の認識はどうでしょうか。ありませんか。先ほど、参事の廃止についても、異動の一環としてやったというふうにお答えを聞きましたけれども、再質問に対する答弁では、早期退職があったからやった、やらざるを得なかったというような話。これはやはり、少し本質的には違うと思うのですけれども、その点についてもお答え願いたいと思います。市長公約に関して言えば、総合除雪と、いわゆる貸出ダンプ。私は、排雪に関して言えば、そのいずれも大変な問題が生じて市民に負担をかけてきたと、迷惑をかけたと。例えば、市長が、どちらを言っているのかわからないという話でしたけれども、どちらも同じ課題を抱えていると私は思っています。どうしてわからないのかというのは、私も理解できませんけれども。具体的に指摘をすれば、例えば、バス路線で、あした排雪をやりますから我慢してくださいと言ったことが、何か市長の一存で予定どおり排雪がされなかったと。それで、例えば、どのような基準で排雪をしようとしたのかという、そういった質問にも、これまでは、かなり曖昧な答弁しかしてこなかったですよ。貸出ダンプについても、市民から、これだけいろいろな声があるにもかかわらず、説明をして理解をしてもらうと。市長は、この間から言っていますけれども、パトロールを強化して、そして効率的な排雪をするのだと。これは、多分、両方に、貸出ダンプも含めて言えることなのでしょうけれども、そういった意味で、本当に市民の声に向き合っているのか、きちんと聞いているのかというところは、私の質問の趣旨でありますから、ぜひ、その点は答えていただきたいと思います。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

林下議員の再々質問にお答えいたします。私が答弁したこと以外におきましては、各担当より答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。まず、最初の質問に対して答弁させていただきます。人事の件でございます。改めて責任や覚悟があるのかという御指摘だったというふうに思っておりますけれども、この改善策というのは、これからも続いていくというふうに、私自身は思っております。議員の皆様からも御指摘をいただいて、現在、人材育成基本方針の策定に向けて動き始めているところでございます。その中では、もちろん、市役所職員からもアンケートをとって、それらをもとに、またさらにほかの自治体の人材育成基本方針等を参考にしながら、これからの市職員としての働くという意味合いにおいての指針を、これからつくっていこうというふうに思っているところでございます。また、今後において、それができ上がった後に、また、人事における評価制度等においてどう着手するのかということは、現行ではまだ何も明言はできませんけれども、しかしながら、そのようなことを一つ一つ踏まえながら改善を図っているところでございますので、私といたしましては、任命権者としての責任は果たしているものと考えているところでございます。(「まず、市長、育成基本構想をつくってから言ってください」と呼ぶ者あり)(「自分の育成基本方針つくったほうがいいんじゃないの」と呼ぶ者あり)(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 総務部長 前田一信(総務部長は2018年2月まで)

私からは、組織改革の関係でお答えしたいと思います。まず、産業港湾部の参事ですとか、あるいは建設部の副参事、これらにつきましては、現在進めております平成30年度を目指した大規模な組織改革、これとは全く違ったものでございまして、先ほど来、市長からお話ししておりますとおり、人事異動の中での配置ということでございますので、各部から出てきた76項目をもとに、今検討しておりますけれども、それらとは違ったものだということでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 建設部長 上石明(建設部長は2019年2月まで)

林下議員の再々質問にお答えいたします。除雪の関係ですけれども、まず、貸出ダンプ制度につきましては、確かに、この間の懇談会の中でも、やはり雪堆積場の部分で道路幅が狭いと、なかなかそこに雪を置いていくわけにもいかないので、どうしても、やはり雪堆積場に雪を置かないと、道路の確保ができないという、そういった中で、今回、昨年度からそこの部分は、基本的に1カ所の転回場の部分だけという形にさせていただきました。やはり、そういった実情は、私どもとしても十分理解はしているのですが、どうしても、きのうも答弁させていただいたのですけれども、雪堆積場の部分を対象にした平成22年から、急激に経費がふえまして、先ほど市長からもありましたとおり、例年、約7,000万円の決算といいますか、その数字が、やはり倍以上になったと。そういったことになりますと、どうしても、我々としましては、この制度を維持していくために、何らかの見直しをしないといけないと。ただ、確かに、こういった市民の要望の中から、どうしても、そこを何とかしていただきたいという声がありますので、その部分は、我々としても、今後、その制度の見直しの中でどうすべきかという部分は、課題として十分認識はしております。ただ、今ここで、すぐその要望に今お答えするという部分につきましては、我々としては、まず、経費としてはどのぐらいが適正なのか、どのぐらい圧縮できるのか、その中で市民要望にどれだけ応えられるのかという部分については、またこれからも引き続き、検討していかなければいけないかなと考えております。あとは、総合除雪につきまして排雪の部分の要望だと思うのですけれども、これにつきましても、確かに、やはり市民の第一に要望があるのは排雪なのかなというふうに私たちも思っております。ただ、先ほどの繰り返しになりますけれども、なかなか、今の予算が昨年の決算で、約13億5,000万円近くです。平成17年の大雪のときの排雪量が約100万立方メートルの中で、決算が同じような、約13億円。要は、3倍の量の排雪をしても、昔の3分の1の排雪量で同じ金額の経費がかかっていると。実際に経費が、単価アップ等も踏まえて、人件費等の高騰で、なかなか市民の要望に応えられる排雪量は、なかなか今できないような状況になっております。それで、できれば我々としても、やはり経費の見直しと、どういった経費の見直しの中で排雪量の部分を少しでもふやせるかという部分につきましても、日々検証しているのですけれども、なかなか、今すぐ要望にお応えすることは、難しいというふうに考えております。

出典:小樽市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月14日 議事録 PDF(201ページ) 間違いを知らせる