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小樽市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月13日

除雪費が一部しか計上されていない問題について

2017年6月13日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「除雪費が一部しか計上されていない問題について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
斉藤陽一良 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 斉藤陽一良

次に、除排雪について、伺います。まず、平成 29 年度当初予算で、除雪費が一部しか計上されていない問題についてです。先ほど財政問題に関しても質問したとおり、これまでも本市では、第3回定例会補正後の次年度予算編成時点では 10 億円超の財源不足が生じており、それが今後は 20 億円に達する危機的状況が見込まれています。今回の当初予算に計上された除雪費は1億 5,700 万円で、直近の平成 28 年第3回定例会補正後の雪対策予算は 13 億 2,100 万円、その差は 11 億 6,400 万円であります。昨年は比較的小雪で、補正予算が組まれることはありませんでしたが、もし、増額補正が必要となれば、その差はさらに大きくなります。本年度当初予算時点での財源不足額は8億 7,700 万円で、財政調整基金取崩額は6億 4,200 万円と説明されています。これを前提として考えると、本年第3回定例会で補正すべき除雪費を 11 億円ないし 12 億円とすると、現時点で既に財源不足額は実質的に 19 億 7,000 万円ないし 20 億 7,000 万円と、20 億円前後の危機的状況に達していることになります。市長は、昨年の説明では、当年度の除排雪作業の調査・分析や貸出ダンプ制度の見直しなどを踏まえて、第2回定例会以降に提案すると説明されていました。今年度は既に一定の調査・分析や見直しを終えているにもかかわらず、昨年と同じような説明をされるおつもりでしょうか。これではいつまでたっても当然、支出されるべき経費をその年度の経費として当初予算に計上しないことにより、実際には 19 億円ないし 20 億円に及ぶ財源不足額を過少に見せかける財源不足隠しを続けることによって、市民の目を欺き続ける結果となると考えます。市長の明確な説明を求めます。次に、森井市長就任後の平成 27 年度、28 年度に取り組まれた除排雪関係の見直しについて、伺います。27 年度からの第2種路線における出動基準引き下げの効果、及びそのことによるマイナスの影響などはなかったのか。がたがた路面解消のための路面形成強化の効果は上がったのか。除雪対策本部体制の強化は2シーズンを経て見るべき成果は上がったのか。反省すべき点も含め、見解をお示しください。特に、除雪対策本部体制の強化については、本部長である副市長が 27 年度途中まで不在であり、28 年度も排雪箇所の変更や中止の決定とその伝達が滞り、その結果、市長が排雪現場に直接赴いて作業内容を確認したことにより、排雪作業が業務委託契約上の手続を踏まずに中止されるという前代未聞の事態すら発生しています。これでは、むしろ除雪対策本部体制の強化どころではなく、弱体化のきわみと言わざるを得ません。厳しい検証が必要と考えますが、見解を求めます。また、28 年度から始まった第3種路線の一部における除排雪の試行、主要交差点の局部的な排雪による見通し確保について実施した結果はどうだったのかお示しください。さらに、27 年度、28 年度で除雪路線の調査が行われておりますが、調査内容とこれまでに得られた結果、今後の路線見直しの方向性などについてお示しください。次に、地域総合除雪の共同企業体等にかかわる見直しについて、伺います。まず、第7ステーションの増設とステーション区域の変更のメリット、デメリット等については、市としてどのように評価されているのか、見解を求めます。若竹、桜地域を特別に第7ステーションとすることで、この地域の除排雪の内容が各段によくなったのか、疑問があります。特に、28 年度は、東小樽交差点から桜ロータリーに至る桜町本通線がバス路線であるにもかかわらず、雪山が背丈以上になって路線バスの交差が難しい状況になっても排雪が入らなかったという市民の苦情が寄せられています。なぜこのようなことが起こったのか、説明を求めます。また、市が共同企業体の構成員数を4社にすることを目指している点についてですが、ある共同企業体参加企業からは、ステーションの区域が削減され2社で賄える範囲を3社で行っているとの声があります。また、その他の参加企業からも4社だと採算割れが起こる。採算がとれない状況では新規業者の共同企業体加入は困難との声もあります。4社構成には反対の声が多く、企業にやる気をなくさせ、不都合な点ばかりで、除排雪の内容の向上にもつながらない、4社構成を目指す考えは撤回すべきと考えますが、見解をお示しください。この項の最後に、貸出ダンプ制度について、伺います。平成 28 年度から、集合住宅の敷地内通路と雪堆積場の排雪は対象外、実施日数を1申請につき連続5日から3日へ短縮、対象となる道路に対する制限の緩和などの変更がありました。特に、集合住宅の敷地内通路や雪堆積場が周知期間や激変緩和措置もなく突然対象外とされたことには市民の驚きと反発は大きかったと考えますが、実施に当たって苦情やトラブルはなかったのか、お示しください。貸出ダンプ事業は、平成 28 年度に改正された過疎地域自立促進特別事業に登載されています。その必要性として、町会等の除排雪費用の軽減を図ることが挙げられています。今回の見直しによって、町会等の貸出ダンプ利用団体においては、1シーズンで数十万円単位の費用負担が新たに発生したところもあると聞いております。市長は、今回の見直しについては、長年利用されてきた中で、特例により利用団体が貸出ダンプ実施前に除雪した雪山や集合住宅の通路なども対象としてきたことは制度本来からの逸脱であるとして、原点に立ち返って、原則、道路の雪を対象とする見直しを行ったと説明しています。しかし、貸出ダンプ制度の目的が少しでも町会等の除排雪費用の軽減を図ろうとすることにあるとすれば、今回の見直しは制度の本来の趣旨に逆行することになりかねないと考えますが、見解をお示しください。ダンプトラックの配車方法については、現在、派遣されるダンプトラックの選定は各組合が行っており、市は今後、より効率的な配車方法を検討するとしていますが、ダンプトラック組合から反発の大きかったトラック1台1台に番号を割り振る方式を再び検討するということになるのか。29 年度以降の考え方をお示しください。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

ただいま、除排雪について、御質問がありました。初めに、除雪費が一部しか計上されていない問題についてですが、まず、当初予算での除雪費の一部計上につきましては、私が市長就任以来、よりきめ細やかな除排雪を推進するために、2シーズンにわたり新たな取り組みを進めており、その中の検証に一定の時間が必要なため、当初予算の除雪費は、降雪期までに係る必要な経費のみを計上し、本格的な除排雪などの経費については、それぞれの検証結果を踏まえ、補正予算計上で対応しております。なお、今後の予算計上につきましては、この2年間の検証で一定程度の分析が進みますので、平成 30 年度には当初予算に計上できるように努力をしてまいります。次に、平成 27 年度、28 年度に取り組んだ除排雪関係の見直しについてですが、まず、平成 27 年度から取り組んだ施策の検証につきましては、除雪第2種路線の出動基準の見直しについては、除雪車の出動基準を除雪第1種路線並みにしたことで、本施策前に比べ除雪車の出動回数が増加し、除雪第1種路線やロードヒーティングとの段差が解消されたことなどから、特にマイナス面はなく、昨年度同様、おおむね効果があったものと考えております。次に、がたがた路面の解消については、バス事業者への聞き取りからがたがた路面について特に問題がなかった旨の回答があり、昨年度同様、おおむね効果があったものと考えております。除雪対策本部の強化については、本施策前の平成 26 年度に六つのステーションを3人の職員で担当していたものを、昨年度は七つのステーションを最大で 12 人の職員が担当し、パトロール体制が強化されたことなど、おおむね効果があったものと考えてはおりますが、担当職員の中には地域総合除雪業務の未経験者も多かったことから、今後においては担当職員の現場確認能力の向上に取り組んでまいりたいと考えております。次に、除雪対策本部体制につきましては、平成 28 年度の除雪対策本部設置期間中、本部長である副市長をトップに業務を遂行しておりましたが、排雪協議結果の業者に対する伝達の一部に不備があったことから、問題点等を検証し、協議結果のチェック体制を強化するなどの対応をとったところであります。また、除雪対策本部の体制については、地域総合除雪の業務担当員の増員やパトロールのための車両を増車するなど、強化に取り組んでいるところであります。次に、平成 28 年度から取り組んだ施策の検証につきましては、除雪第3種路線の一部において、これまで圧雪管理としていたところ、15 センチメートル以上の降雪が見込まれる場合に、除雪作業を行ったことでがたがた路面や轍が解消されるなど道路状況の改善が見られたことから、おおむね効果があったものと考えております。また、主要交差点等の雪山処理の強化については、交差点の見通し確保につながり、バス事業者からは効果的であるとの意見があったことから、おおむね効果があったものと考えております。なお、これらの施策については今後も検証を続けるとともに、さらなる改善を図ってまいりたいと考えております。次に、除雪路線調査業務につきましては、除雪路線の基本情報である道路幅員や勾配、空き地情報等を一元管理するための枠組みとなるデータベースを構築したものであります。本年度は、昨年度から取り組んでいる除雪第3種路線で除雪の強化を行う試行路線の拡大に向けて本成果を活用するとともに、さらなるデータの蓄積を行うことにより、今後は除雪作業を行うオペレーターの支援、雪おろし場の確保、除雪拠点や路線の見直しの検討等に活用してまいりたいと考えております。次に、地域総合除雪の共同企業体等にかかわる見直しについてですが、まず、平成 27 年度から、除雪拠点の増設につきましては、旧第2、第3ステーションの担当区域を第2、第3、第7ステーションの担当区域に再編したことで、これらのステーションエリアがコンパクトになり、道路パトロールや路面管理の面でステーションの管理が行き届くようになったこと。また、この区域について、二つのステーションから三つのステーション体制としたことで除雪機械が増加したことなどにより、ステーションの体制が強化され、おおむね効果があったものと考えております。次に、市道桜町本通線の排雪につきましては、職員や地域総合除雪業者がパトロールを行い、必要があれば、まずかき分け除雪や拡幅除雪をすることとし、道路脇の雪山が大きくなり、これ以上の対応が困難になったときに排雪作業を実施することとしており、昨年度の当該路線については、排雪が必要な状況には至っていなかったと判断したものであります。しかしながら、桜町本通線に接続をする市道との交差部において、雪山が高い箇所については雪山の局部排雪を実施し、交差点の見通し確保に努めたところであります。次に、地域総合除雪業務の共同企業体の構成員数につきましては、今年度の地域総合除雪業務の内容や共同企業体の構成員数については現在検討しているところであり、具体的な内容は示せませんが、作業のおくれが見込まれた場合の業務の補完や、将来にわたり持続可能な本市の除排雪体制を構築するため、現状の体制が維持されているうちに、地域総合除雪業務に多くの業者が参加することが必要と考えており、共同企業体の構成員数については4社以上にすることが望ましいものと考えております。次に、貸出ダンプ制度の見直しについてですが、まず、実施に当たっての苦情やトラブルにつきましては、昨年 10 月末に集合住宅の申し込み 15 団体に説明を行い、そのほか、10 月から3月までに 30 件ほどの意見や問い合わせが寄せられました。その主な内容は、集合住宅の敷地内通路と雪堆積場を対象外としたことに対し、不満や次年度に延期してほしいとの意見がありましたが、大きなトラブルは発生していないものと認識をしております。次に、平成 28 年度の制度の見直しにつきましては、貸出ダンプ制度は、長年運用される中で特例が拡大解釈をされ、本来対象外である道路以外の雪の排雪や、必要以上に作業日数を多く申請するケースが見られるようになったことから、生活道路の交通を確保するという制度の原点に立ち返り、対象範囲を明確にする一方、対象路線の条件を緩和し、真に市民のために公平に活用されるよう見直しを行ったものであります。次に、平成 29 年度以降の見直しにつきましては、貸出ダンプ制度におけるダンプトラックの配車は、長年にわたり利用団体が契約する積み込み業者が加盟するダンプトラック組合のダンプトラックを派遣する方法で運用されてきたことから、一部の積み込み業者の所属する組合へ偏った配車となり、さらには、組合内においても偏りが見られ、業者間で業務量に大きな差が生じていること。また、過去には積込量が過少なケースや不自然な運搬回数が見られたことなどから、このような事例を防止する必要があるものと考えております。本来、ダンプトラックの配車は、発注者である市が責任を持って適切に行うべきものであることから、通し番号制にはこだわらず、公平で効率的に配車できるよう、早期に改善を図っていかなければならないと考えております。

出典:小樽市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月13日 議事録 PDF(132ページ) 間違いを知らせる