小樽市議会 平成29年第1回定例会 2017年3月1日
市長の公約と政治姿勢について
2017年3月1日、小樽市議会の一般質問で、小貫元議員が「市長の公約と政治姿勢について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 小貫元 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 20番 小貫元
次に、市長の公約と政治姿勢について質問します。一つ目は、泊原発にかかわる北海道電力への要望についてです。市長が、北海道電力に対し、泊原発にかかわる要望をしました。北海道唯一の原発に対し、具体的な行動をすることは評価できます。問題は内容です。新聞報道では、廃炉は再稼働反対より踏み込んだ印象とも表現されていました。しかし、今までの市長の議会答弁で、再稼働反対の立場は明確に表明と述べていたことからは後退だと感じます。なぜなら、再稼働反対との表現が要望書には一切ないからです。市長の再稼働反対の意思は変わらないと思いますが、要望書で再稼働反対を明言しなかった理由を説明してください。要望書では、明確に廃炉を求める内容ともなっていません。要望書の表現であれば、再稼働しても廃炉に向けて研究を進めていれば、現状のままでも北電が市長の要望に応えたことになります。「早期の廃炉に向けて」とは、再稼働せずに廃炉を求めるということなのか、時期についてはどのように考えているのか、お答えください。第2回定例会では、泊原発再稼働反対の表明について、「国に対してもどのような発信の仕方があるか、検討してまいりたい」との答弁でした。再稼働反対の立場を国に対してどのように発信していくのか、検討内容をお示しください。二つ目は、市営室内水泳プール建設についてです。新・小樽市室内水泳プールの早期建設を求める陳情が、全会一致で採択されています。また、11 月には、小樽市室内水泳プールの存続を求める会が、市長にプールの早期建設について申し入れを行っています。市長は、これまでの存続を求める会の活動について、どのような認識をお持ちか、また会からの申し入れをどう受けとめているのか、見解を示してください。市は、これまで市民の要望に対して、ひたすら調査、調査と言ってきました。新年度も、複合施設とすることを視野に入れて事例調査、建設に向けた検討を進めるといいます。今までどのような事例を調査してきて、なぜまだ調査が必要なのか、理由を説明してください。候補地については、民間、市有地、道・国有地に分類してどのくらい調査したのか、なぜそれらの候補がだめなのか、示してください。また、複合施設とはどのような施設をイメージしているのか、説明してください。また、公共施設等総合管理計画には、市営室内水泳プールは含まれていません。市長が提案説明で述べた基本方針はどのように記されているのか、説明するとともに、公共施設等総合管理計画に含まれていない施設をなぜ基本方針に沿ってと言っているのか、その理由を説明してください。市長は、公約で、小樽公園にプールを建設すると掲げていました。今なお小樽公園のプール建設を目指しているのでしょうか、お答えください。建設場所について、プールを利用している方からは、小樽市立病院の駐車場に建てることはできないのか、旧掖済会病院の跡地は便利な場所であり、公共的な施設と一体的につくってはどうかなどの意見が寄せられています。これら2カ所に建てる場合にクリアしなければいけない課題はどのようなことが考えられるのか、それぞれ説明してください。プール建設の課題として、建設コストだけでなく、ランニングコストも課題だと言われてきました。市営プールを不便な場所につくっても、民間プールのほうが便利な場所で交通費がかからなければ、市営プールの利用者が少なくなることは明らかです。建設候補地は、民有地であっても、市内中心部に探すことを求めます。見解を示してください。市長は、できる限り早くと繰り返し述べています。中松前市長も同じようなことを言っていたけれども、任期中にはできませんでした。提案説明で、建設に向けた検討を進めていくと言っていましたが、建設に向けて進めていくの間違いではありませんか、お答えください。市長が任期中に建設するのであれば、来年度中に基本設計、実施設計をしなければ間に合いません。第2回定例会以降に期待していいのか、お答えください。三つ目は、市長の市政運営についてです。市長が公約を果たしていく上で、市政執行は納得が得られるようにしていかなければなりません。日本共産党は、市議会会派の中で一番市長提案に反対している会派ですが、幾つかの個別政策では評価をしてきたところです。(発言する者あり)重ねて指摘していることは、市政執行に当たり、庁内合意形成を重視するということです。しかし、庁内合意重視については依然不十分だと考えます。改善を求めます。お答えください。議会との関係についてです。議会における市長の立場はどうか、地方自治法第 121 条にのっとれば、議会会期中の市長は、説明のために出席しているということです。残念ながら、市長にはこの認識が欠けていると思われます。(発言する者あり)市政執行と議案審議について答えることが議会の中での市長の役割だと考えますが、市長の見解を示してください。議会の秩序についてです。議会は、市長が招集し、市長は議案の審議を議会に託しています。市長は議会を招集しても、議会の秩序保持権は議長にあります。そこで、秩序ある議会ということを言われた場合に、それは議員だけの問題かといえば、議長の秩序保持の範囲には説明員である市長も含まれるということを認識していただきたいと思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)さらに指摘することは、市長の後援会幹部と市政との関係の質問が議会の秩序を乱すかどうかです。日本共産党は、石狩湾新港においては王子エフテックス株式会社、北しりべし廃棄物処理広域連合議会では、旧日神サービス株式会社などと、税金の投入については企業名も含めて批判をしてきました。しかし、これらの企業から名誉毀損などと訴えられたことはありません。(発言する者あり)市の税金がどのように流れているか指摘することは、議会として当然の行為です。それが市長の後援会の関係者ならなおさらのことです。(「そうだ」と呼ぶ者あり)昔から、「瓜田に履を入れず、李下に冠を正さず」というように、市長は、後援会に対し誤解を招きかねない行動は慎むよう進言してはどうですか。見解を示してください。高島漁港における係船環の設置許可について、議会で取り消しを求める決議が可決されました。漁業者との話し合いのテーブルに着いたばかりなのに、設置許可を出した経過及び理由を説明してください。また、この決議に対する市長の見解を述べてください。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、市長の公約と政治姿勢について御質問がありました。初めに、泊原発にかかわる北海道電力への要望についてですが、まず、このたびの要望書で再稼働反対を明言しなかった理由につきましては、再稼働反対はさまざまな場面で言及しておりますので、その意味では、既に北海道電力には伝わっているものと認識しております。(発言する者あり)したがって、このたび北海道電力に対して、環境に優しいエネルギーの活用促進など、要望することが原子力に固執することなく、新たなエネルギーのあり方を再検討いただく契機になると考えたためであります。(発言する者あり)
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
次に、早期の廃炉に向けてとは、再稼働せずに廃炉を求めることかにつきましては、私の要望の基本姿勢は、原発再稼働の反対であります。このたびの要請は、現段階からの廃炉ノウハウの蓄積について要望したものであります。また、時期については明言しておりませんが、北海道電力に対しては、これからも引き続き、粘り強く要請をしてまいりたいと考えております。次に、国に対する泊原発再稼働反対の表明の発信の仕方につきましては、どのような発信方法がよいのかについては、現時点で具体的な方法を見出せておりません。今後は、北海道電力への要望を契機として、その発信の仕方について引き続き検討してまいりたいと考えております。次に、市営室内水泳プールの建設についてですが、まず存続を求める会の活動と申し入れにつきましては、同会は、以前の室内水泳プールの存続運動を行い、プール廃止後には、新・小樽市室内水泳プールの建設を求める活動を熱心に行っていると認識しております。また、先日の申し入れにつきましては、改めてプール建設への熱い思いが伝わってきましたので、公約でもあるので建設したいと考えていると、私の思いを伝えたところであります。次に、これまでの調査事例とまだ調査が必要な理由につきましては、建設地の調査として、私有地 10カ所、道有地1カ所、民有地1カ所の計 12 カ所について、用途地域などの制度上の制約や建設地とした場合の代替施設の必要性などの課題を整理しました。その結果、それぞれの場所にクリアすべき課題があり、建設形態によって必要な広さなどが変わってくることから、建設地の決定には至っておりません。また、建設形態の調査としましては、他都市のプールについて、複合施設も含めて施設の概要や建設費及びその財源、ランニングコストを調査したところであります。なお、今後も調査が必要な理由につきましては、現地視察により施設の実態を把握することで、本市のプール整備のよりよいあり方について具体的に検討を進めるためであります。次に、複合施設のイメージにつきましては、現時点では、主に老朽化や耐震性不足などにより、建てかえが必要な既存の公共施設との複合化を想定していますが、新年度に行う予定の調査も踏まえ、幅広く検討してまいりたいと考えております。次に、公共施設等総合管理計画との関係につきましては、同計画中、公共施設等の管理に関する基本的な方針の全体方針において、今後、新設や建てかえなどで新たに整備する施設については、複合施設とすることを視野に入れて検討としており、この方針に沿った考え方を提案説明の中で述べたものであります。次に、小樽公園へのプール建設につきましては、小樽公園は市内中心部に位置し、スポーツ施設が集積した立地特性であることから、適地の一つと考えており、将来的に市民の皆様にとってより望ましい施設とするため、建設場所や建設形態の具体化に向けて、ここを含めて検討を進めてまいります。次に、小樽市立病院の駐車場と旧掖済会病院跡地に建てる場合の課題につきましては、小樽市立病院の駐車場に建てる場合は、病院の駐車台数の確保が難しくなることや駐車場等の工事にかかる起債が繰上償還となり、予定していた交付税措置も受けられなくなることなどが考えられます。また、旧掖済会病院跡地は、面積がやや狭いことや土地の取得費用が多額になることなどが主な課題と考えております。次に、建設候補地を市内中心部に探すことにつきましては、市有地、民有地にかかわらず、市民の皆様が利用しやすい市内中心部であることが望ましいと考えております。次に、提案説明で、建設に向けた検討を進めていくと述べたことにつきましては、現時点で、建設場所や建設形態、建設コストなどについて具体的なものを示すまでに至っていないことから、そのように表現したものであります。次に、基本設計、実施設計の時期につきましては、複合施設とすることを視野に入れ、建設形態や建設場所などを検討する必要があることから、平成 29 年度中に設計段階まで進めることは難しいと思いますが、任期中に建設に向けての道筋をつけられるよう、庁内関係部局による新・市民プール整備検討会議において検討を進めるなど、市としての明確な方向性が固まったときには、そのスケジュールをお示ししていきたいと考えております。次に、私の市政運営についてですが、まず庁内合意の形成につきましては、私といたしましても市政の運営に当たりましては、私自身の考えをまずは職員に理解してもらい、庁内合意を図ることが重要であると認識しております。しかし、さまざまな施策等の議論の過程において、私と職員の意見が相違する場合も時にはありますが、最終判断は市政を預かる市長に委ねられ、その責任のもとで政策を決定しておりますので、庁内合意の形成は図られているものと考えております。(発言する者あり)次に、議会における私の役割につきましては、私は、地方自治法第 121 条の規定に基づき、議長の求めに応じて議会に出席しておりますが、議員の皆様が御質問の中で、議員御自身の市政に対する見解などを述べられる際に、私の見解と異なる場合もあり、しっかりと審議いただくためにも、そのことを私から申し上げることが必要であるものと考えておりますので、市政運営の責任者として、単に説明を行うだけの役割ではないものと思っております。(「全然違う」と呼ぶ者あり)(発言する者あり)次に、私の後援会関係者に誤解を招きかねない行動は慎むべきと進言することにつきましては、後援会の方々も企業家として日々営業活動に努められ、また、本市のまちづくりにも御協力をいただいておりますので、私がその行動などに何かを進言するといった立場にはございません。いずれにいたしましても、私自身は、市長として市民 12 万人のために、また本市の発展のために、公平公正を原則として市政に取り組んでおりますので、御指摘されるようなことはあり得ません。(発言する者あり)次に、係船環の設置許可をした経過と理由につきましては、既に許可した護岸の登録に当たっての条件として、事業者から提出された小樽市港湾施設管理使用条例第4条及び同条例施行規則第6条に基づく申請が要件を満たしておりましたので、昨年 12 月1日付で許可したものであります。なお、事業者から市と漁業協同組合に対し、漁業権を侵害することのないよう対応すると説明されており、事態の改善に向けて進んでいると判断したものであります。(発言する者あり)また、決議については、可決に至ったことを重く受けとめ、御指摘のあった点について、提出された背景を含めて改めて振り返っているところであり、市としても継続して努力しているところでありますが、係船環設置は許可要件を満たしていることから許可をしたものであり、現状では取り消す理由はないものと考えております。(「まだ違反状態なのに」と呼ぶ者あり)(「ゼロ回答だよ」と呼ぶ者あり)