みんなの議会

小樽市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月12日

市内経済の状況からふるさと納税について

2016年9月12日、小樽市議会の一般質問で、山田雅敏議員が「市内経済の状況からふるさと納税について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
山田雅敏 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 23番 山田雅敏

市内経済の状況からふるさと納税についてお聞きいたします。平成 20 年に始まったふるさと納税は、寄附額の 2,000 円を超える分が所得税と住民税から減税され、昨年からは減税対象となる寄附額が2倍に引き上げられ、手続も簡単になり、寄附が急増したと聞きます。総務省は6月 14 日、昨年度に全国の自治体が受け取った寄附額は平成 26 年度の4倍を超え 1,653億円になったと発表しました。そこで、本市へのふるさと納税額の昨年度から過去5年間の状況をお聞かせください。また、本市では今年度から趣向を凝らしたお礼の品をそろえていますが、今年度の状況やお礼の品の効果等お答えください。一方、ふるさと納税は見返りを求めないことが本来の姿で、現在の豪華な返礼品を送ることは、ふるさと納税の趣旨に反することや寄附の文化をゆがめてしまうという問題点が指摘されています。そこで、神戸市は8月 22 日、同市内でITを利用して起業を目指す方々を支援するため、ふるさと納税制度を活用して寄附を募る施策を9月1日から始めると発表し、この税を起業支援に充てるのは全国初と聞きます。この施策の概要をお聞かせの上、本市の見解とふるさと納税を起業支援に充てることへの制度設計や可能性についてお考えをお聞かせください。次に、企業進出・撤退について伺います。本年7月 23 日、ニトリ小樽芸術村の二つの美術館がオープンしました。展示物は、似鳥会長が 15 年以前より収集していたものと聞きます。企業の栄枯盛衰は珍しくはありませんが、本来の観光の一翼を担う歴史的建造物を利用したこのような建物の保存に対して、最初に歴史的建造物の保存に対する小樽市の認識と保存に向けた施策及び市内における歴史的建造物の具体的な活用状況をお知らせください。次に、ニトリ小樽芸術村において、今後、整備等を行うと聞きますが、具体的にどのように整備をするのかもわかる範囲でお聞かせください。また、ニトリ小樽芸術村が本市のまちづくりや景観の観点からどのような位置づけになるものと考えているのか、見解をお示しください。うれしいことがあれば、悲しい、寂しいこともあります。8月1日、小樽石原裕次郎記念館の来年の閉館が突然発表されました。また、8月6日の報道によると、NTT小樽支店が9月末で閉鎖と大きく新聞に発表されました。小樽市内でも空き店舗が目立つ中、跡利用が心配です。本市の運河とともに、小樽石原裕次郎記念館は、当時の小樽観光を牽引しての施設でもあり、NTTの後志地域の拠点が撤退することは小樽のイメージダウンにつながると思います。では、それぞれ経緯をお聞かせの上、今後の建物や跡地の利用、あわせて撤退の情報の把握や予防策は打たなかったのかお聞かせください。小樽市民でもまだ訪れていない人々が多くいると聞く石原裕次郎記念館、思春期の一番多感な3歳から9歳までを小樽で過ごした裕次郎は、小樽を第二のふるさとと思い、記念館を小樽に建てることが夢だったと聞きますが、来年には開館から 26 年の歴史に幕がおります。そこで、本市ゆかりの著名人を知ることは重要です。小・中学校の課外授業や商工会議所を巻き込んだイベント応援など、小樽にゆかりのある著名人として足跡を残す何か手だてはありませんか。お聞かせください。次に、観光宿泊についてお聞きします。今年8月、道は、昨年度の観光入込客数を前年比 1.9%増の 5,477 万人と発表し、平成 22 年度からの新方式による調査開始以来で最高を記録したと聞きます。主な観光地である札幌市は前年の 1.8%の増、旭川市は 3.4%の増、函館市は 2.2%の増と聞きますが、改めて本市の観光客数の推移や状況をお聞かせください。札幌市では、昨年度の観光宿泊客数で外国人の宿泊数 191 万 8,000 人となり、3年連続して過去最高を更新したと聞きます。また、観光まちづくりプランの目標も早くもクリアし、札幌市はこのプランの見直しを近く行うと聞きます。そこで、本市の観光宿泊客数や、その中の外国人が占める割合、主な国や地域別、また、セールスポイントやアピール点の検証も必要と考えます。お答えください。また、外国の人々を訪日観光客として地方へ呼び込む広域観光周遊ルートがあると聞きます。この内容の特徴や課題、本市がかかわる観光モデルコースなど現状をお聞かせください。次に、雇用制度の新たな拡大についてお聞きいたします。現在、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では、65 歳までの安定した雇用の確保が義務づけられていると承知しております。そこで、今回、政府が進める働き方改革の一環として、年内の開始を目指し、(仮称)65 歳超雇用推進助成金を新たに創設すると聞きます。また、中小企業への助成では、勤務間インターバル制度として、この対象としては、労働時間の管理システムを導入した企業と聞きます。さらに、生活保護受給者を雇用した企業への助成制度も創設されると聞きます。最初に、これらについて情報を得ている範囲で委細をお答えください。次に、本市で働ける高齢者や女性が多数いると聞いていますが、市内では働く場所がないとも聞きます。そこで、このような方々の雇用促進が行われる場合、事前の準備も必要と思います。そこで、65 歳を超える高齢者の雇用促進が行われる場合、本市が実施している雇用関連施策への影響をお知らせください。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

ただいま、市内経済の状況について御質問がありました。初めに、ふるさと納税についてですが、まず、ふるさと納税制度による個人からの寄附金の過去5年間の状況につきましては、平成 23 年度が 2,320 万 9,215 円、平成 24 年度が 1,197 万 588 円、平成 25年度が 2,713 万 5,685 円、平成 26 年度が 3,898 万 9,181 円、平成 27 年度が 3,303 万 8,684 円となっております。今年度につきましては、8月末現在で 3,713 万 5,001 円、件数においては 204 件となっております。また、お礼の品の効果につきましては、寄附には大口の方もおりますので金額では効果を判断しづらい面がありますが、件数では前年度同時期の 93 件と比較すると2倍以上となっており、特に道外の方からの件数では約3倍に増加しておりますので、件数においては効果があらわれているものと思われます。次に、ふるさと納税制度を活用した神戸市の起業支援の概要につきましては、市が事前に選考した起業者の事業案を呈上し、これに賛同した方が寄附の申し出を行うという、いわゆるクラウドファンディングの手法を用いたものであります。また、本施策に対する見解と導入の可能性につきましては、起業者の事業案に対し、寄附目標額や具体的な使途を明確にすることで、寄附者が起業者を応援したいという気持ちを後押しするものであると考えておりますが、今回の起業者支援の取り組み手法が全国で初めての試みであり、また、事業開始から間もないことから、今後の寄附の状況や施策の効果、制度の妥当性などを見きわめた上で判断をしてまいりたいと考えております。次に、企業進出・撤退についてですが、まず、歴史的建造物の保存に対する認識などにつきましては、歴史的建造物は先人が残した歴史的、文化的な財産であり、小樽らしい町並みを形成する重要な要素であると認識しております。また、保存に向けた施策につきましては、小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例に基づく指定歴史的建造物及び登録歴史的建造物について外観を保全するための行為等に要する経費に対し、助成制度や融資制度を設けているところであります。歴史的建造物の具体的な活用状況につきましては、雑貨やガラス工芸品等を扱う店舗、飲食店などとして活用されております。次に、ニトリ小樽芸術村の今後の整備につきましては、来年春に旧三井銀行小樽支店を活用して(仮称)日本近代絵画美術館を開館するとともに、その周囲を緑化空間として整備する予定と聞いております。また、ニトリ小樽芸術村は小樽歴史景観区域内にあり、周辺には多くの歴史的建造物や景観に配慮した建築物が建っていることから、周辺のまち並みと調和した新たな憩いの空間が創出され、さらには世界的にすぐれた美術工芸品を展示した文化・芸術の拠点として、市民の皆様はもとより、国内外からの観光客が数多く訪れる新たな観光エリアとなることを期待しております。次に、石原裕次郎記念館とNTT小樽支店の撤退につきましては、まず、石原裕次郎記念館についてですが、先月2日の新聞報道により平成 29 年8月末日をもって閉館する旨を確認し、翌3日に記念館から閉館と事業変更について御案内文書をいただいたものであります。今後の建物や跡地の利用としましては、まず、建物、展示物の処分や活用方法等についての方針を石原インターナショナルから伺ってまいりたいと考えております。また、NTT小樽支店につきましては、先月5日にNTT小樽支店長が御来庁され、北海道支店事業エリアの運営を持続的に保持することを目的とした組織の見直しである旨、御説明をいただいたところであり、平成 28 年9月末をめどに小樽支店を札幌にある北海道支店に統合すること、また、一部残る法人営業拠点を平成 29 年3月末に閉鎖し、その後の営業窓口については札幌の法人営業部で担当する予定とお聞きしたところであります。今後の利用についてですが、NTTが所有する建物は、屋上アンテナを今後も使用していくことや入居している他の企業があることから、建物全体を閉鎖するものではないとお聞きしているところであり、引き続き、会社の意向を伺ってまいりたいと考えております。また、撤退の情報の把握や予防策につきましては、それぞれ直前まで情報を把握できなかったこともあり対策は行っておりません。次に、石原裕次郎氏の功績を生かす手だてにつきましては、これまでもJR小樽駅においては4番ホームに裕次郎ホームの愛称がつけられているほか、小樽潮まつりにおいても石原裕次郎氏の歌に限定したカラオケ大会を実施しておりますが、本市の観光振興等に裕次郎氏の知名度を後世に伝える何らかの事業について、関係団体と協力しながら研究をしてまいりたいと考えております。次に、観光宿泊についてですが、まず、本市の観光客数の推移や状況につきましては、平成 27 年度の観光入込客数は対前年度比 106.7%の 794 万 9,300 人で、東日本大震災の影響を大きく受けた平成 23 年度の 603 万 6,000 人から数えて4年連続の増加となりました。内訳としては、道外客については中国人を初めとした外国人観光客が好調に推移していることなどから、対前年度比 114.5%と増加しており、道内客についても対前年度比 103.4%と堅調に推移しております。次に、本市の観光宿泊客数につきましては、平成 27 年度で前年度比 105.5%の 70 万 200 人であり、そのうち外国人宿泊客数は 12 万 8,223 人で全体の約 18.3%を占めております。国別宿泊数の上位7カ国は中国、台湾、香港、韓国、タイ、シンガポール、マレーシアで、地域としては東アジア、東南アジアの各国となっており、この7カ国で全体の 92.5%を占めております。国別のセールスポイント、アピール点の検証につきましては、現在実施中のまちなか観光にぎわいづくり調査事業の外国人ヒアリング調査の結果により、観光形態、動向、嗜好性などを分析、検証し、今後のプロモーション施策実施の参考にしてまいりたいと考えております。次に、外国人観光客を地方へ呼び込む広域観光周遊ルートにつきましては、現在、観光庁により全国で 11 ルート、道内で2ルートが事業認定をされております。本事業は、特徴としてストーリー性を持った一連の観光地をネットワーク化することで外国人観光客の訪日を促すものでありますが、広域の自治体間で理念を共有することや合意を形成することは容易ではないなどの課題も聞いているところであります。道内の既存の2ルートは旭川から知床の東ルート、千歳から稚内の北ルートで、本市のかかわるモデルコースはないものであります。しかしながら、現在、北後志の6市町村が連携して検討している小樽市を起点とした周遊ルートの創出等により、外国人観光客の広域的な受け入れを目指した事業に取り組んでいるところであります。次に、雇用の拡大についてですが、まず、(仮称)65 歳超雇用推進助成金につきましては、65 歳以上への定年の引き上げや定年の廃止、希望者全員を対象とする 66 歳以上の継続雇用制度の導入のいずれかの措置を実施した事業主に対する助成により、企業における高年齢者の定年延長や継続雇用を促進するものであり、また、勤務間インターバル制度につきましては、前日の終業時刻と翌日の始業時間の間に一定時間の休息時間を確保するもので、この制度を導入した事業主に対する助成を実施し、長時間労働の是正に向けた取り組みを進めるものであります。また、生活保護受給者を雇用した企業への助成につきましては、継続雇用する労働者として生活保護受給者等を新たに雇用した事業主に対する助成により、ひとり親を含む生活困窮者や生活保護受給者等の就労や就職後の定着を支援するものであります。これらの制度につきましては、平成 28 年度第2次補正予算案並びに平成 29 年度当初予算概算要求に盛り込まれていると承知しております。次に、65 歳を超える高年齢者の雇用促進が行われた場合の本市の施策への影響につきましては、65歳を超える高年齢者の雇用促進により、新規高卒者や女性、若年者に対する地元定着事業、シルバー人材センターへの支援事業など、現在、市が取り組んでいる就業支援への影響が考えられますが、本市においても少子高齢化の進行に伴い労働供給は減少しており、元気で意欲にあふれ豊かな経験と知恵を持つ高年齢者の就労促進により、就業者数の減少抑制が図られるとともに、人材不足分野への労働供給が改善されると考えております。

出典:小樽市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月12日 議事録 PDF(39ページ) 間違いを知らせる