小樽市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日
地震対策について
2016年6月14日、小樽市議会の一般質問で、高野さくら議員が「地震対策について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 高野さくら 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 高野さくら
4項目め、地震対策について質問いたします。熊本地方を中心に、4月 14 日から大きな地震が続いています。16 日にはマグニチュード 7.3 の地震が発生しました。国内で震度7の地震が発生したのは、1995 年の阪神・淡路大震災、2004 年の新潟中越地震、2011 年の東日本大震災以来です。小樽市耐震改修促進計画では、全国どこでも起こり得る直下の地震などを想定しておりますが、熊本地震のような連続した地震を想定しておりません。このような地震を受けて、今後の新たな小樽市耐震改修促進計画はどう変えていくのでしょうか。震度6強が観測された熊本県宇土市の市役所本庁は、地震により半壊しました。この庁舎は、築 50年以上経過しており、耐震診断では震度6強程度の地震で大きな被害を受ける可能性が高いとの判定を受け、建替えが検討されていました。小樽市で 2014 年度に実施した耐震診断では、市民会館、総合体育館、市役所本庁舎本館・別館、総合福祉センター、保健所、いずれも震度6強以上の地震に対して倒壊又は崩壊する危険性が高いとされています。大きな地震発生時では、多くの公共施設が崩壊する可能性が高くなっておりますが、せめて本庁舎は早期に建替えをするべきと考えますが、いかがでしょうか。熊本地震では、建物の中にいるのが怖いと多くの方が外で避難生活を強いられています。最初の震源地に近い益城町の全人口3万 2,400 人に対し、最大約1万人が車に泊まりました。車の中で寝泊まりしていた方の中には、肺血栓塞栓症、いわゆるエコノミークラス症候群で残念ながら亡くなってしまった方もおりますが、エコノミークラス症候群の対応も考えるべきではありませんか。また、災害発生時の応急救護について伺いますが、小樽市地域防災計画の医療救護計画を見ると、「傷病者の救命とともに弱者救済や精神不安定者の解消と生活環境安全確保を目的として、的確な情報収集により医師会、歯科医師会、薬剤師会及び医療機関等と密接な連携のもとに実施する」としていますが、透析者又はふだんから服薬している方についてはどのように対応するのでしょうか。住宅の耐震化についてですが、小樽市では、安全で快適な住みよいまちづくりの一環として、地震に対する不安の解消と人的被害の軽減を図るため、戸建て住宅の無料耐震診断を平成 21 年度に、木造住宅の耐震診断の費用助成を平成 22 年度に開始しました。事業が開始されてからこの7年間で耐震診断を受けた件数は、無料耐震診断が平成 21 年度は4件、平成 22 年度は2件、合わせて6件のみとなっております。住宅の無料耐震診断や耐震診断費用の助成を受ける方が増えない理由をどう分析されておりますか。また、耐震診断の助成金額の引上げは考えておりませんか。地震とともに心配なのが土砂災害の危険です。本市は山に囲まれている地域も多いので、住民からは心配の声も上がっております。急傾斜地や地すべりなどの被害を受けるおそれがある区域は、北海道が公表しているだけでも市内では 519 か所となっており、さらに増える可能性があります。災害から人命を守るためには、危険区域の住民に周知することも大事ですが、しっかり災害が起きないように危険対策工事をしていくことも必要です。現在、危険対策工事を実施している箇所は何か所あるのでしょうか。また、残りを早急に安全対策すべきではないでしょうか。以上、4項目めの質問を終わります。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、地震対策について御質問がありました。まず、小樽市耐震改修促進計画につきましては、現在、新たな計画策定の準備をしており、その中では、熊本地震のような連続した地震は想定しておりませんが、今後、国や北海道から今回の地震を踏まえて、住宅や建築物の耐震化に係る新たな知見や対策内容などが示された場合には、計画の中に取り入れていきたいと考えております。次に、本庁舎を早急に建て替えすべきではないかにつきましては、このたびの熊本地震の状況を鑑みますと、本庁舎の耐震化や建替えは早急に検討すべき課題であると認識しております。市所有の公共施設全体が老朽化している中、公共施設等総合管理計画を本年度中に策定することとしておりますので、計画との整合性を図りながら、本庁舎についても必要な検討をしてまいりたいと考えております。次に、肺血栓塞栓症の対応につきましては、いわゆるエコノミークラス症候群は、食事や水分を十分にとらない状態で長時間足を動かさずに同じ姿勢でいると静脈に血の塊ができ、この塊が血流に乗って肺の血管を閉塞する病気であります。予防には、軽い体操やストレッチ運動、歩行など足を動かすこと、十分な水分をとることなどが挙げられ、また、医療用弾性ストッキングの着用も効果があると言われていますので、災害発生時には、医師や保健師などが避難所などを巡回し指導に当たるほか、この予防方法の周知を行いたいと考えております。次に、災害発生時の透析や服薬への対応につきましては、小樽市地域防災計画における災害応急対策計画の中で「医師・保健師等による巡回相談と診療を実施する」としております。本市では、人工透析を必要とする方や、ふだんから薬を必要としている方などに対し、医師会等と連携を図りながら適切な医療を提供できるよう対処してまいります。次に、住宅の無料耐震診断や耐震診断費用の助成を受ける方が増えない理由につきましては、本市においては、これまで大規模な地震被害がないことや、対象となる住宅が昭和 56 年5月以前に着工された住宅であり、建築年数が相当経過していることから、所有者においては、屋根や外壁、水回り等の修繕を優先していることなどが考えられます。また、耐震診断の助成金額の引上げについては実績がないことから、現時点では考えておりません。次に、危険対策工事を実施している箇所につきましては、北海道が実施している危険対策工事は、急傾斜地崩壊防止工事が 53 か所、砂防工事が 43 か所、地すべり防止工事が2か所と聞いております。危険対策工事が未着手になっている箇所については、これまでも北海道市長会などを通じて国に対して積極的に整備を進めていただくよう要望しており、今後も引き続き要望してまいりたいと考えております。