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小樽市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月7日

国政関連の質問

2016年3月7日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「国政関連の質問」について質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
新谷とし 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 22番 新谷とし

日本共産党を代表し、質問します。1項目めは、国政関連の質問です。アベノミクス新3本の矢について伺います。昨年9月、国会終了間際に、安倍総理大臣はアベノミクス新3本の矢を発表し、一億総活躍社会を打ち出しました。安倍総理大臣は、アベノミクスの成果を自賛しますが、異常な円安と物価上昇、消費税増税と大企業減税、雇用や農業の規制緩和などで、日本経済と国民の暮らしは大きな打撃を受けています。大企業の内部留保は 300 兆円を超えているのに、労働者の実質賃金は、この3年間でマイナス5パーセント、年収 400 万円なら年間 20 万円もの目減りです。雇用増といっても、非正規は増えていますが、3年間で正規雇用は 20 万人も減少しています。国内総生産は、2015 年 10 月から 12 月期マイナス 0.4パーセント、年率 1.4 パーセントと報道されています。国民生活基礎調査でも、生活が「苦しい」との回答は 63.4 パーセントに上っています。貧困と格差はますます拡大し、子供の貧困率は、2012 年 16.3パーセント、約6人に1人です。中でもひとり親家庭の子供の貧困率は、2009 年以来、OECD諸国の中で最悪を更新し、54.6 パーセントに上っています。市長は、これまでのアベノミクスをどう評価していますか。日銀が追加金融緩和策としてマイナス金利導入を決めたことで、2月9日、長期金利がマイナスになり、ゆうちょ銀行をはじめ各金融機関は金利を下げました。マイナス金利は、自治体に恩恵と報道されていますが、小樽市財政、小樽経済、市民生活にどのような影響があるのか見解を伺います。アベノミクス新3本の矢の柱は、1、国内総生産 600 兆円、2、出生率 1.8、3、介護離職ゼロとしていますが、現実とかなり乖離したものです。市長のアベノミクス新3本の矢に対する見解を伺います。消費税 10 パーセント増税について伺います。安倍内閣は、来年4月、消費税を 10 パーセントに引き上げます。国民の反対が多いため、軽減税率を導入するといいますが、軽減といっても8パーセントに据え置くだけで、品目は食料品、新聞等に限定され、8パーセントと 10 パーセントの区別も明確ではありません。政府答弁では、消費税 10 パーセント増税で軽減税率を導入しても1人世帯の負担は年間2万 7,000 円、4人世帯で6万 2,000 円です。消費税増税分は社会保障の財源にするといいますが、自然増分を毎年 5,000 億円以内に抑え込み、診療報酬引下げ、介護保険要支援1、2の介護給付外しなど、社会保障は改悪の連続です。その一方で、大企業優遇の法人実効税率を現行の 32.11 パーセントから 29.74 パーセントまで引き下げ、中小企業予算は 2012 年度以来の減額です。北海道商工団体連合会が行った企業アンケート調査では、消費税を転嫁できていると回答した企業は、2014 年6月も、2015 年3月も、40 パーセント強にとどまっています。消費税を価格転嫁できない多くの中小企業は、収益を削って納税しているのです。川村雅則北海学園大学教授の調査、北海道における1か月の消費支出(2人以上世帯)では、2012 年27 万 4,270 円が 2015 年7月から9月は 24 万 8,911 円に落ちています。物価上昇、実質賃金と年金の引下げで消費支出も落ちているのに、消費税 10 パーセント増税は一層の景気悪化を招くだけです。2014年の消費税8パーセント増税で小樽市経済にはどのような影響があったのか見解を伺います。10 パーセント増税がこのまま実行されると、小樽市一般会計に係る歳出の影響額と小樽市立病院の損税、家事用の水道料金・下水道使用料の公共料金は幾らの負担増になるのか、お示しください。10 パーセント増税に対して、安倍政権内部から、来年4月の消費税率 10 パーセントへの再引上げを凍結すべきだ、これこそが最大の景気対策になるという声が上がっています。日本共産党は 10 パーセント増税の中止を求めていますが、市長の消費税 10 パーセント増税に対する見解を伺います。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

新谷議員の御質問にお答えいたします。ただいま、国政関連について御質問がありました。初めに、アベノミクス新3本の矢についてですが、まずこれまでのアベノミクスの評価につきましては、本市の経済動向に鑑みますと、小樽商工会議所の平成 27 年度第3四半期、10 月から 12 月における小樽市経済動向調査によると、全業種平均での業況におけるDI値が 10.9 ポイントであり、前年同期のDI値のマイナス 14.4 ポイントから一貫して増加をしております。また、しりべし経済レポートによる同期間の総括判断においても、「管内経済は、持ち直している」と報告をされており、昨年同時期から一貫して同様の評価となっておりますが、アベノミクスの効果や評価は国全体にかかわるものであり、単に本市の経済状況においてのみ判断できるものではないと考えております。次に、マイナス金利による本市への影響につきましては、小樽市財政への影響については、市債の借入れに有利に働く一方、基金の預金利息の減が見込まれます。また、小樽経済、市民生活への影響については、預金利息の引下げによる資金運用の低下が懸念される一方、ローン金利の引下げによる住宅や自動車などの購入意欲の向上が予想されます。私としては、事業資金の融資金利の引下げなどにより、企業による設備投資の促進が図られるなど、市内の景気を刺激する効果となることを期待するものであります。次に、アベノミクス新3本の矢につきましては、新3本の矢は、従来の経済政策に加え、少子高齢化の対策を講じることで、これまで掲げてきた経済の好循環をさらに強化し、長期的な視点で成長と分配の好循環を促し、一億総活躍社会の実現を目指すものと認識をしております。その実現のためには、都市部のみならず、地方を含めた全国各地で強い経済を実現する地方創生の取組が重要であり、地域それぞれの特徴に応じ、みずからの創意工夫による取組を国が支援することで地域の稼ぐ力を引き出すことが求められております。本市においては、昨年 10 月に小樽市総合戦略を策定したところであり、将来都市像として掲げた「訪れる人を魅了し、暮らす人には優しい、市民幸福度の高いまち」を目指しているところでありますが、その実現に向けて国がどのような道筋を示して、地方の主体性を生かしながら支援してくれるのか見極めていくことで、政策についての見解を示すことができるようになると考えております。次に、消費税 10 パーセント増税についてですが、まず消費税8パーセント増税の影響につきましては、小樽商工会議所の経済動向調査において、増税直後の平成 26 年度第1四半期では、増税前の駆け込み需要の反動減による景気失速が見られましたが、平成 27 年度の第1四半期から直近の第3四半期までを前年同期と比較いたしますと、売上げDI値が3期連続してプラスで推移をしていることから、現在は増税直後の影響からは回復基調にあるものと考えております。次に、消費税の 10 パーセント増税の影響額等につきましては、平成 28 年度予算ベースで影響額を試算いたしますと、負担増は、一般会計の歳出で1億 5,500 万円、病院事業会計で 4,200 万円となります。また、水道料金、下水道使用料のうち、家事用基本料金における負担増は、それぞれ 1,500 万円、1,400万円となります。次に、消費税 10 パーセント増税による市内経済への影響につきましては、消費税率の引上げに伴って一時の駆け込み需要が想定されますが、その後の反動減、消費マインドの冷え込みが予想され、食料品には軽減税率の導入などの措置が講じられるとのことでありますが、本市経済への影響が心配をされるところであります。

出典:小樽市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月7日 議事録 PDF(73ページ) 間違いを知らせる