小樽市議会 平成27年第2回定例会 2015年6月23日
市長の政治姿勢について
2015年6月23日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「市長の政治姿勢について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 千葉美幸 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 千葉美幸
第2回定例会に当たり、公明党を代表し、質問をいたします。森井市長は、この4月の統一地方選挙で3万8,132票を獲得し、多くの市民の負託を受け、見事当選、市長就任からまもなく2か月になろうとしております。今定例会は、新市長が任期4年間、どのように市政運営なさるのか、市民の関心の高い議会とも言えますので、早速質問に入らせていただきます。初めに、市長の政治姿勢について伺います。森井市長は、このたびの市長選挙戦も含め、以前から盛んに5団体の相乗りを批判し、さらにその相乗りによってしがらみが生まれ、市政発展の障害になっていると演説などで市民に訴えてこられました。市長が批判を繰り返した5団体とは、自民党、民主党、公明党、商工会議所、連合小樽の5団体のことを指していらっしゃると思います。そこで、何点かお伺いいたします。しがらみは、絶ちがたい関係、腐れ縁という意味で使われますが、市長の考えるしがらみとはどのようなことを指すのでしょうか、お聞きいたします。また、5団体がそれぞれ民主的な手続に基づき推薦、支援したことが、なぜしがらみになるというのでしょうか。我が党も含め、それぞれの政党と団体の名誉のためにも、明確にお答えをお聞かせ願いたいと思います。そして、中松市政4年間で5団体にどのようなしがらみがあったのでしょうか。具体的な事実関係をお示しください。また、森井市長は、しがらみのオール与党体制の議会で何を議論するのかとも話され批判されました。まるで議会議論がなされないまま何事も決まっているかのような失礼な表現であります。議会議員が必要に応じて行政職員と事前に打合せや協議をする、極めて当然のことをしがらみと批判なさっているのでしょうか。そのことがしがらみやなれ合いと思っていらっしゃるのか、もしそのようにお考えになるのであれば、今後は一切事前の打合せや協議はできないものと理解いたしますが、市長の見解を求めておきたいと思います。また、具体的に批判なさった理由についてもお聞かせください。次に、職員人事についてです。市長は、就任挨拶で職員に対して「28年も続いたしがらみの市政」と批判し、「このしがらみをしっかりと断ち切って、一生懸命取り組んでいる職員が報われる、そして今まで日の目の当たっていない職員にもしっかりと日の当たるように公正に取り組んでまいります」と述べられております。この公正に取り組むとは具体的にどのように取り組むのでしょうか、まず伺います。就任したばかりの市長は、日々職員からヒアリングし、市政全般について把握しようと精力的に取り組んでいると伺っておりましたので、一生懸命に取り組んでいる職員を把握するには時間を要すると感じておりました。しかし、就任から間もない6月1日付けで出されました管理職の大幅な人事異動には、正直驚いております。市長は、今回の人事異動に対し、記者会見で、職員の動揺や混乱は感じていないことや、もっと踏み込んで取り組みたかった内容のお話をされましたが、本当にそのように感じていらっしゃるのでしょうか。また、今回の人事はどのような視点で取り組まれ検討されたのか、この議会の場で改めてお答えください。平成18年第2回定例会で、森井市長は、議員時代に職員の人事異動、昇進について心配され、次のように質問をなさっております。「最近思うことがあります。職員の人事異動が異常に早いということです。マンネリ化や形がい化などを改善するために、人事異動は大変重要だと考えますが、1年での異動もあり、自分にとってはあまりに早すぎて、だれがどの部署におられるのか覚えられないほどです。さらに、抱えられている業務はそれぞれの部署で少なくはなく、すべての引継ぎが完ぺきに行えるとは思えません。実際に担当者がかわったことによっての取組の行き詰まりを何度も見ております。さらには、経験させるために、専門性のない人が専門職につくなどという状況もあるかと思いますが、それに伴い業務の滞りが起きることは否めないと思います(中略)まず人事異動の意義を市としてどのように考えられているのか」「また、人事異動の選考方法をお教えください」。この御自身の質問に今どのように御答弁なさいますか。今回の人事異動に対して、市長のお考えをお聞きいたします。次に、参与の任用について伺います。本市で参与を置くのは初めてと伺っておりますので、何点か質問いたします。6月8日、今定例会の議案説明が我が党にありました。その中で、うわさになっている参与の任用について我が党から質問しましたが、市長は、参与の任用について近々早いうちに報告する旨の御答弁で具体的な内容の説明がほとんどなく、職務は政策アドバイザーという内容でした。非常勤嘱託職員として考えているとお話しされ、職務内容、就業条件、任用理由、人件費の財源、予定候補者名などの項目についてお答えがありません。しかし、翌日9日、我が党の控室に参与の任用についてのペーパーが配付され、市長からの一切の説明がないまま10日の新聞報道がされました。参与の人事については、議会の議決事項ではありませんが、本市で初めての任用であれば丁寧な説明が必要と考えます。聞くところによりますと、議長や副議長にも説明がなかったようですが、このような対応はあまりにも乱暴であり、なぜ説明されないのか、なぜ急がれたのか、なぜ隠蔽されたと受け止められるようなことをなさるのか理解できません。また、行政のオープン化を述べられてきた市長の政治姿勢と相反するものであり、議会軽視と思われます。これらのそれぞれについて市長の答弁を求めます。次に、配付された資料には任期や報酬額について記載がされておりませんでした。参与の任期期間とその理由、また、報酬額の算出の根拠について説明願います。職務内容ですが、市長は政策アドバイザーとして考えていると会派説明でおっしゃいました。自治体、市長の政策アドバイザーとなりますと、一般的に学識経験者や政策に精通している方と認識しており、なぜ副市長を決めずに市職員のOBである今回の参与の決定に至ったのでしょうか。いつから、どのようなメンバーで検討されたのか、詳しく説明願います。市民からの問合せの中に、優秀な市職員のOBは多くいると思うが、なぜ今回の人選になったのか、基準や根拠は何なのかという疑問がありました。これについても市長の御答弁を求めます。次に、職務内容についてですが、参与は主に市長が公約に掲げられた除雪の政策について担当すると伺っております。そこで、何点か伺います。今回の人事で、除雪等担当の新たなポストとして建設部に次長職を置きました。この次長職はどのような職務内容なのか、雪対策課との関係はどのようになるのでしょうか。さらに、参与との関連はどのようになるのかお答え願います。今回、除雪担当の体制を厚くしたわけですが、なぜさらに参与の任用が必要なのか、その理由と具体的な職務内容について説明願います。さらに、前体制のどこに問題があったとお考えか市長の御答弁を求めます。1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
千葉議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、私の政治姿勢について御質問がありました。初めに、私がお話ししたしがらみについてですが、まず私の考えるしがらみとは、選挙時の支援関係を就任後も引きずることにより、市政運営に強い影響をもたらしていた状態であると考えております。次に、5団体がそれぞれ民主的な手続に基づき、推薦、支援したことがなぜしがらみになるのかにつきましては、選挙の際の推薦や支援自体をしがらみと考えてはおりません。次に、中松市政4年間で5団体にどのようなしがらみがあったのかにつきましては、これまで、本市においてオール与党と呼ばれた体制が28年続いたために、これらの五つの団体から推薦された候補者が市長になるという前提で物事が進んでいたのではないかと考えています。それにより市民の皆様の選挙における選択への意思がそがれ、市政に対し、諦めや他人事のように感じられていた状態が続いていたように思われます。次に、議員と職員が事前に打合せをすることについては、円滑な行政運営のためには必要であると考えており、しがらみやなれ合いであると考えたことはございません。次に、職員人事についてですが、まず公正な職員人事につきましては、私自身、市職員の存在意義とは何なのかという公務の原点に立ち返り、できるだけ多くの職員と直接接することにより職員の人物像をしっかりと把握した上で、適材適所な人事異動を行うことが公正な取組と認識しております。次に、今回の人事異動における記者会見での発言などにつきましては、職員一人一人が能力を十分に発揮していただけるよう取り組みましたが、限られた時間の制約があったため、私としては踏み込みきれなかったという思いに変わりはありません。また、今回の人事異動は、市民の皆様とともに考え、市民の目線に立ち、一生懸命に仕事に取り組んでいる職員が報われ、今まで日の目に当たっていない職員にもしっかりと日が当たるような視点で、就任以降改めてさまざまな方々や職員と話をして、適材適所な職員の配置を心がけたところであります。次に、私が議員であったときの質問に対する私の考えにつきましては、人事異動の意義はマンネリ化や形骸化による能率低下の防止、新たな発想や視点が取り入れられることによる業務改善や職員の能力をより適正な部門でより積極的に活用をすること、さらには配置人員の過不足解消という当時の市長答弁と同様の認識でございます。一方、このたびの選考については、先ほど申し上げましたように、さまざまな方や職員と話をした上で、適材適所な職員を選考し配置することを心がけたものであります。次に、参与の任用についてですが、まず、なぜ急いだのか、議会への説明が十分に行われなかったことにつきましては、私の公約の実現に向け、早期に任用したいと考え、議決事項には当たりませんが、各会派の代表の皆様方には事前に6月8日、9日の2日間で説明をさせていただき、翌10日に発令をさせていただいたものです。次に、参与の任用期間とその理由、報酬額と算出根拠につきましては、まず任用期間についてはほかの嘱託員の例に倣い今年度末までで、ただし再任は妨げないとしております。また、報酬は月額30万円で、算出の根拠については、高度な専門知識と経験を要する職務であることから、外国語指導助手の月額単価を参考にして、1日当たりの報酬単価を1万5,000円と設定し、月平均勤務日数20日を掛け合わせて30万円と設定したものです。次に、なぜ副市長を決めずに市職員のOBを任用したかにつきましては、副市長は指揮命令系統に組み込まれ権限を有するのに対し、アドバイザーは指揮命令系統には組み込まれず権限を有しないものであります。したがって、そもそも副市長の役割とアドバイザーの役割とは異なるものと考えております。また、私の公約である除排雪のグレードアップへの対応等が急がれることから、行政と民間の両方の経験と知識を有する市職員OBを任用したものであります。次に、いつから、どのようなメンバーで検討されたのかにつきましては、就任後、人事関係者と人事異動についての打合せを行う中で、政策に関するアドバイザーが必要と思っておりましたので、参与の任用を含めて検討を重ねてきたところであります。次に、なぜ今回の人選になったのかにつきましては、アドバイザーに関する選考基準は特にありませんが、私が存じている行政と民間両方の経験と知識を有している方の中から最も適任で、今年になって民間会社を退職し、即任用できる状態にある方を人選いたしました。次に、建設部に新たに配置した次長職につきましては、除雪や道路維持の課題への取組強化を特命とした副参事であり、これらの業務を掌理するとともに、これらに従事する雪対策課などの職員を指揮監督するものであります。次に、雪対策課や除排雪担当副参事と参与との関連につきましては、参与は基本的には市長に対するアドバイスを行うもので、いわゆる指揮命令系統に組み込まれるものではありませんので、組織上の上下関係は生じないものであります。ただし、参与に対して市職員からアドバイスを求めることは妨げることはありません。次に、参与を任用した理由につきましては、政策アドバイザーであり、公約全般の実現に向けて助言をいただくものであります。除排雪の対策については、そのうちの最重要課題であるため、その政策に対しても参与としてアドバイス、助言をいただきたいと考えております。次に、前体制の問題点につきましては、本市の除排雪業務は平成13年度から民間委託形式であります。地域総合除雪を導入してから14年を経過しておりますが、現在においても市民の皆様から多くの苦情等が寄せられております。こうしたことから、これまでの地域総合除雪を含む本市の除排雪体制を検証し、今後の除排雪体制のあり方や方向性を検討していく必要があるものと考えたところであります。