小樽市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月3日
教育問題について
2015年3月3日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「教育問題について」質問し、教育長 上林猛、総務部長 迫俊哉、建設部長 工藤裕司が答弁しました。
- 質問者
- 高橋克幸 議員
- 答弁者
- 教育長 上林猛、総務部長 迫俊哉、建設部長 工藤裕司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 高橋克幸
次に、教育問題についてであります。学力の向上について何点か伺います。平成25年度の全国学力・学習状況調査では、小学校で算数A以外は全道平均を下回り、中学校では全て全道平均を下回る結果でありました。平成26年度の同調査結果では、小学校、中学校のいずれの教科においても全道平均を下回っておりました。この2年間の比較についてどのような分析をされているのか、また25年度の調査の結果を基に課題解決のための5つの改善方策を示し、実施されてきたことと認識していますが、その内容と結果について見解を伺います。数年前に秋田市へ教育委員会として視察をされているようでありますが、その結果として本市との違い、参考にした内容及びその後どのような対策を検討され実施してきたのかお示しください。次に、学校や教職員への取組でありますが、23の指針に基づき具体的な数値目標を設定し自己評価を行うなど、具体的な行動を確実に行うよう今後指導していくという内容が昨年の教育行政執行方針にありましたが、教育委員会としてどのように把握し指導されてきたのか、その内容についてお示しください。次に、小樽の歴史と文化を学ぶ学習についてであります。小樽のまちは先人の築いてきた歴史とともに遺産として残っているものが多くあります。生まれ育った小樽の歴史と文化を知ること、学ぶことは大きな意味があり、できる限り推進を要望いたしますが、教育長の見解を伺います。小学校の社会科の副読本「わたしたちの小樽」でありますが、特にこの中で、歴史と文化の部分についてどのように学習されているのか見解を伺います。また、本市の歴史と文化を学ぶ場所として、博物館や歴史的建造物に係る内容など多くの題材があると思われますが、総合的な学習の時間など、これまでに実施されてきた内容や特徴的な学習について把握していましたらお答えください。以上、再質問を留保して、私の代表質問を終わります。
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
高橋議員の御質問にお答えいたします。ただいま、教育問題について御質問がありました。初めに、全国学力・学習状況調査結果における平成25年度及び26年度2か年の結果の分析についてですが、平成26年度の全国学力・学習状況調査結果では、小学校国語においては、A問題は全国に比べ5.7ポイント、B問題は5.2ポイント低く、平成25年度と比べ、A問題は1.9ポイント、B問題は0.6ポイントその差が広がっております。小学校算数においても、A問題は3.1ポイント、B問題は6.7ポイント全国に比べて低く、平成25年度と比べてA問題は1ポイント、B問題は2ポイント、その差が広がりました。中学校国語においては、A問題が全国に比べ2.9ポイント、B問題が5.3ポイント低く、平成25年度と比べてB問題はその差が0.6ポイント広がりましたが、A問題においては全国との差が1.2ポイント縮まっております。中学校数学においても、A問題が全国に比べ4.3ポイント、B問題は全国に比べ5.1ポイント低い結果となりましたが、平成25年度と比べ全国との差はA問題が1ポイント、B問題が3.4ポイント縮まっており、改善の傾向が見られました。平成26年度の調査結果から本市の児童・生徒は全国に比べて基礎学力がしっかりと身についていない児童・生徒の割合が高い状況にありますことから、今後は各学校において学年の学力定着目標を定め、学力向上検討委員会での分析を基に作成した確認テスト問題を学期ごとに実施するなど、基礎・基本の定着を目指した取組を継続的に行うこととしております。次に、平成25年度の調査結果を基に作成した5つの改善方策の内容と結果についてですが、5つの改善方策は平成25年度の調査結果の分析を基に市内の教員で組織した学力向上検討委員会において作成し、「学力の定着状況の把握」「教職員の指導力の向上」「確かな学力をはぐくむ教育課程及び授業の改善」「学習習慣をはぐくむ家庭学習の充実」「学校と家庭が一体となった生活習慣の改善」の5項目で学力向上に向けた学校及び家庭の具体的な取組が示されております。この改善方策を示したことにより、全ての学校で校内研修による研究授業が実施されるとともに、学習規律の徹底や放課後及び長期休業中などを活用した補充学習が行われております。また、家庭においても音読や読書を含めた家庭学習が定着しつつあり、児童生徒質問紙調査において、家庭での読書量の増加や家庭学習を全くしない児童・生徒が減少するなどの改善も図られております。しかしながら、今年度の調査結果から本市の児童・生徒の学力の定着にはまだまだ課題が多いことから、基礎学力の定着、書く力の育成、家庭での望ましい生活習慣の確立の3点を重点課題として、現在、各学校において具体的な取組が進められております。次に、秋田市への視察研修の結果として参考になった内容や本市との違い並びに視察後の対策についてでありますが、まず秋田市における特色としては、学校にあっては教員が小・中学校9年間を連続したものと捉え、授業改善に向けた研修会を積み重ねるなど、一人一人が情熱を持って指導に当たっております。また、児童・生徒の挨拶などの基本的な生活規律や授業中の姿勢、集中力などの学習規律が身についていることなどが挙げられます。さらに、家庭学習においては小学校で8割から9割、中学校で6割から7割の児童・生徒が家庭学習ノートを毎日提出しており、小学校低学年から積み上げられた家庭学習の習慣が定着していることなどが挙げられます。教育委員会としては、平成23年度に1名、24年度に3名の教員を秋田に派遣し、視察研修後に伝達のための研修会を実施してまいりましたが、その内容を市内の教職員に十分伝えきれなかったという反省から、平成25年度から秋田大学の教授を招いての研修会を開催し、昨年は菁園中学校と西陵中学校の共同研究者として招き、6月の研修会及び11月の公開研究会で授業改善に向けた取組や校内研修の推進などの指導・助言を通して、秋田の教育のノウハウを小樽の各学校に浸透させる取組を行ってきたところであります。次に、小樽市学校教育推進計画23の指針の把握と指導についてですが、平成26年度の推進計画では、教育委員会が示した23の指針に基づき、各学校では学校経営目標を自校の目標として数値で設定し、達成度を評価することで具体的な行動を確実に行うよう指導してまいりました。教育委員会では、年度当初に各学校から提出された自校の目標が教育行政執行方針や学校の課題に則しているかなどを確認し、学校経営訪問などにおいて指導・助言を行うとともに、2学期末の中間報告により、各学校の数値目標の進捗状況の精査を行っており、最終的には学年末の達成状況報告を受けるなどして各学校の確実な改善を行ってまいります。次に、小樽の歴史と文化の学習についての御質問がありました。小樽の歴史と文化を学ぶ教育の推進についてですが、私としては子供たちが生まれ育った小樽の歴史、伝統、文化について理解を深め、ふるさと小樽に自信と誇りを持つ教育の推進が大切であると考えており、そのために学校においては小樽の豊富な教育資源を活用し、体験的な学習を通して、ふるさと小樽について理解を深める学習を積極的に行うことが重要であると考えております。あわせて、子供たちが地域とのかかわりを持ち、潮まつりなどの伝統行事への参加や外部人材を招いての茶道、生け花、和楽器の演奏などを学ぶ学習などが行われており、今後これらの取組を継続するとともに、来年度は各学校には社会貢献活動を積極的に取り組むよう指導してまいります。次に、小学校社会科副読本「わたしたちの小樽」の歴史と文化の学習についてでありますが、小樽の歴史や文化を学ぶ学習については小学校3年、4年において副読本「わたしたちの小樽」を活用した学習が市内全ての学校で行われております。例を挙げますと、3年生の授業で副読本の中に書かれている古くから残る暮らしや道具について実際に総合博物館運河館を訪ね、昔の冷蔵庫や電話機、ミシンなどの道具や暮らしについて調べる体験的な活動が行われております。また、4年生では、副読本から学んだ広井勇や伊藤長右衛門の防波堤づくりなどについて、実際におたるみなと資料館や小樽運河へ出向き詳しく調べることで小樽の歴史や文化の学習を深めるなどの教育活動も行われております。次に、小樽市総合博物館や歴史的建造物を活用した総合的な学習の時間などにおける特徴的な学習についてでありますが、本市においては多くの小・中学校で小樽市総合博物館や歴史的建造物を活用したさまざまな取組が行われておりますが、その特徴的なものを挙げますと、色内小学校では、おたる案内人ジュニア育成プログラムとして、ふるさと小樽への愛着と社会性を育むことを目的に運河館を見学し、ニシン漁や北前船などの小樽の歴史や歴史的建造物などについて学び、その成果を観光ガイド体験活動に生かす取組を行っております。潮見台小学校では、地域の歴史的建造物から小樽の歴史を学ぶ学習として、総合博物館学芸員から勝納川流域の産業や建造物などの説明を受け、その後、龍徳寺や宗円寺五百羅漢像、和光荘などを見学し、住職等の説明から学んだことを壁新聞にまとめ、発表し合う活動を行っております。また、西陵中学校では、1年生がグループのテーマである小樽の鉄道の歴史についての学習を深めるため、総合博物館を見学し、鉄道開通による小樽のまちの変化についてまとめた成果を学年集会で保護者に向けてプレゼンテーションするという取組も行われております。教育委員会としては、小樽の歴史や文化を学ぶ学習活動を充実させることは、子供たちがふるさと小樽への愛着を持つために重要なことであり、今後とも社会教育施設と連携した体験的な学習を進めてまいりたいと考えております。(「議長、10番」と呼ぶ者あり)
再質問 10番 高橋克幸
空き家に関連してだけ再質問させていただきます。空き家の実態調査について先ほど質問させていただきました。市長からは今後の体制ということで建設部に複数人の担当部署をつくるという答弁でした。まずこの点で伺いたいのですが、建設部につくるわけですから、当然、建築に詳しい職員の方々というふうに思うのですけども、空き家に関するこの特別措置法がたしか記憶によれば施行が5月からだったと思います。実際、この体制をいつからスタートさせるのか、複数人というのはどういう方々を想定して、その仕事の内容を考えられているのかというのを聞かせていただきたいと思います。もう一点は、空き家の危険な雪についてでありますが、私だけでなくて各議員の方々も、もう雪解けシーズンになってきて、やはり落雪で大変な状況があるというのは御存じだと思っています。先日も私の近隣のところで危ないなと思って見ていたら、やはり二、三日後にどっと雪が落ちて道をふさいでしまいました。質問でも言いましたけれども、幹線道路や通学路に関しては、事故が起きてからでは大変だと思うのです。そういうことを考えると、現状でどこまでできるかという問題もある中で、特別措置法の関連でいろいろ市長も検討していかれるということを御答弁されましたけれども、結局、その落ちた雪というのは消防が来て、最低限の道を確保してあけていったという状況でしたから、先ほど御答弁にあったロープを張ったり、看板をつけたりということでは、むなしくもその看板やロープを落ちてきた雪が全部埋めてしまうわけです。そういうことを考えると、結局もう少し手前の段階で緊急避難的に何かできなかったのかなというのはいつも感じますし、要望したいところなのです。過去にも緊急避難的にこの雪の問題に対して対応してきたことがたしかあったと思いますから、その件についてと、それから今後の考え方として、これから十分に対策を練られていく上で要望も含めてそういうことを前向きに検討していただきたいと思いますし、もう少し法の精神にのっとって、行政としても行政代執行も含めた動きが私はできるのではないかなと思っているのですけれども、その辺も含めてお答えをいただきたいと思います。
答弁 総務部長 迫俊哉(総務部長は2015年3月まで)
高橋議員の再質問にお答えいたします。空き家対策に向けての体制については、現在、人事の編成中でございますので、最終的な形を今示すことは差し控えたいと思いますが、現在考えているのは、空き家の実態調査や苦情処理などを含めまして複数名体制ということで、その中には管理職、建築技術職といった職員は含めていきたいと考えているところでございます。また、法の施行との関係はございますが、基本的には選挙を終えた6月の人事異動の中で体制を組んでいきたいと思っております。法の施行との間にタイムラグがございますが、現行の空き家対策は企画政策室が中心になって作業を進めておりますので、新しい体制には円滑な形で引き継いでいくよう心がけていきたいと思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 工藤裕司(建設部長は2015年3月まで)
危険な雪の対応については、先ほど市長からも答弁申し上げましたが、大変難しい問題で、市としても対応には限界があるという状況にございますけれども、今後、特措法を受けまして新体制もできますので、その中でできるだけどういった対応ができるかというのは検討してまいりたいと思っております。