小樽市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月8日
アベノミクスと消費税10パーセント増税について
2014年12月8日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「アベノミクスと消費税10パーセント増税について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 新谷とし 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 21番 新谷とし
アベノミクスと消費税10パーセント増税について質問します。安倍政権はGDPの2期連続マイナスにショックを受け、消費税10パーセントの1年半先送りを表明し、国民に信を問うとして衆議院を解散しました。解散は、消費税増税、集団的自衛権の行使容認、原発再稼働、TPPなど、国民世論に背いて暴走を続け、民意無視の政治が行き詰まったあげくのものです。アベノミクスの2年間の7月から9月の対比では、実質賃金は4,320億円の減、実質個人消費は2兆1,186億円の減、年収200万円以下のワーキングプアは29万9,000人増え、1,119万9,000人になり、貯蓄なしの世帯は26パーセントから30.4パーセントに増えています。また、11月28日に発表された政府の各種経済指標は、アベノミクスで家計が犠牲になっていることを改めて示すものになっています。総務省の調査では、消費者物価は17か月連続上昇、2人以上世帯の消費支出は28万8,579円、実質で前年同月比4.0パーセントの減少で、4月の消費税増税後7か月連続のマイナスです。一方、勤労者世帯の実収入は実質で2.1パーセント減少しました。アベノミクスによる物価上昇に収入増が追いつかない状態が続いています。勤労者世帯の収入金額48万8,273円のうち、税金や社会保険料などの非消費支出は2.5パーセント増えています。労働力調査によると10月の非正規労働者は前月比で10万人増え、1,980万人に達し、37.5パーセントにもなっています。2013年1月から比べると正社員数は38万人減少し、非正規労働者は157万人増えています。年金も下がり、庶民の生活が苦しくなるばかりで、世論調査では景気の回復を実感しないという声が80パーセントを超えています。こうした一方、資本金10億円以上の企業の経常利益は2年間で4兆696億円増、資産が100億円以上増えた株主は100人を超え、自動車大手8社は円安効果だけで1.8兆円のもうけと発表しています。このように、アベノミクスで格差は一層拡大されました。アベノミクスが小樽市経済にどのような影響を与えているか。小樽市経済動向調査結果の全業種概況における前年同期と今期の7月から9月の状況による総評では、「総体的に、消費税率の引き上げから半年、反動減からの消費回復の広がりは浸透せず、夏場の天候不順による個人消費の減退、円安や国際情勢不安を背景とした原油価格の高騰、原材料や資材等商品仕入価格の上昇、燃料費、人件費などによるコスト増の転嫁不足から景気のもたつき・後退感が深まりつつある」と報告しています。今年4月から6月、7月から9月の全業種概況について業況、売上高、採算別に前年同期比も含めてお示しください。総評で述べているように、アベノミクスは大企業と中小企業の格差を拡大し、小樽市においても景気悪化を招いたと言えるのではありませんか。アベノミクスに対する市長の評価をお聞きします。消費税10パーセント増税についてお聞きします。安倍首相は、8パーセントへの増税実施を決めた2013年10月記者会見で「社会保障を安定させ、厳しい財政を再建するために財源の確保は待ったなしです」と述べていました。しかし、「増税分は全額社会保障に回します」と全戸に配布した政府の宣伝は、医療、介護の連続改悪で、宣伝は偽りであったのが明らかになりました。小樽市経済動向調査結果にも如実に表れているように、消費税8パーセント増税は消費を冷え込ませ、小樽経済を減速させ、財政再建にもなっていません。2014年度市税概要によると、個人市民税は納税義務者数が減少傾向にあり、調定額、収入額とも減少していること、法人市民税は納税義務者数は横ばいであるが、金融業を中心に業績が落ち込み、課税標準額、調定額、収入額が減少していると報告されています。2014年度予算説明書で見ると、個人市民税は2013年度に比べ、4,400万円減額になっています。8パーセント増税前でこのような状況ですが、消費税増税は小樽市の財政再建に貢献するとお考えでしょうか。市長の見解を伺います。安倍首相が来年10月からの消費税の再増税を延期しなければならなくなったのは、消費税増税後、個人消費が落ち込み、GDPの2期連続後退で増税路線の破綻と増税に対する国民世論で追い込まれた結果です。安倍政権は、2年後どんな経済状況でも消費税10パーセントを実行する、アベノミクスも続けると明言しています。軽減税率導入を言っていますが、その規模も中身も示されておりません。格差拡大を招いているアベノミクスを続行し、消費税10パーセント増税断行は一層消費を冷え込ませ、景気悪化を招き、財政再建にも効果はないと考えます。日本共産党は、国民の所得を増やす経済改革と富裕層と大企業に応分の負担を求める税制改革で、経済再建を図る提案をしています。消費税10パーセント増税はきっぱりと中止すべきです。市長の消費税10パーセント増税に対しての見解を求めます。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま、アベノミクスと消費税10パーセント増税について御質問がありました。初めに、今年の小樽市経済動向調査結果の第1四半期と第2四半期の全業種概況につきましては、まず業況のDI値は第1四半期がマイナス8.6、第2四半期はマイナス13.7と4期ぶりにマイナスに転じており、前年比においても第1四半期がマイナス1.7ポイント、第2四半期はマイナス17.4ポイントとなっております。売上高のDI値では第1四半期がマイナス8.7、第2四半期はマイナス5.7、前年比については第1四半期はマイナス15.3ポイント、第2四半期はマイナス28.7ポイントとなっております。採算のDI値では第1四半期はマイナス9.8、第2四半期はマイナス11.9、前年比については第1四半期がプラス6.3ポイント、第2四半期はマイナス5.3ポイントとなっております。したがいまして、総体的には第2四半期にマイナスのDI値が増えており、悪化と判断している企業が多い状況にあります。次に、アベノミクスに対する評価につきましては、全国的には各種の経済動向調査によると一定の成果を上げているものと思いますが、特に中小企業や地方においてはその効果が十分に行き渡っているとは言えず、さらに市内企業の多くは原油高や原材料費の高騰により、採算性が悪化している状況にあるものと考えております。いわゆるアベノミクスの第3の矢である民間投資を喚起する成長戦略は効果が徐々に現れる施策と思いますし、さらに国では新年度にローカル・アベノミクスを重点施策として推進し、中小企業の成長の促進や地域経済の活性化を強化する方針を示しておりますので、今後の具体的な事業実施に期待をしているところであります。次に、8パーセントの消費税増税が小樽市の財政再建に貢献するかにつきましては、消費税増税は社会保障制度を充実、拡充させるための安定的な財源確保が目的であり、地方においても増税分3パーセントのうち、0.92パーセントが地方交付税分、地方消費税分として配分されるものと認識しております。次に、消費税10パーセント増税に対しての見解につきましては、増税先送りにより社会保障改革が滞ることのないよう、改革を確実に実施するため、万全の措置が講じられること、また市町村が社会保障の充実確保に適切に対応できるよう必要な財源が確実に手当てされることが重要と考えており、今後の動向を見守りたいと考えております。