小樽市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月10日
(1)土砂災害対策について/(2)人口増対策について/(3)雇用問題について/(4)おたるドリームビーチの海水浴客の安全対策について
2014年9月10日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「土砂災害対策について」「人口増対策について」「雇用問題について」「おたるドリームビーチの海水浴客の安全対策について」について質問し、市長 中松義治、建設部長 工藤裕司、総務部長 迫俊哉、福祉部長 三浦波人、消防長 飯田敬が答弁しました。
- 質問者
- 新谷とし 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、建設部長 工藤裕司、総務部長 迫俊哉、福祉部長 三浦波人、消防長 飯田敬
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 21番 新谷とし
初めに、土砂災害対策についてお聞きします。8月19日以降、広島市内を襲った記録的豪雨による大規模土砂災害で大勢の方が亡くなり、その後礼文町で50年に1度と言われる記録的豪雨による土砂崩れで2人の方が亡くなりました。被害に遭われた方々には心から哀悼とお見舞いを申し上げます。日本共産党は、広島市の土砂災害後、直ちに災害対策本部を設置し、緊急対応や支援活動に取り組んできたところです。土砂災害対策は、二つの対策が必要です。一つは、住民に危険箇所を周知し、避難対策を整備すること、もう一つは、土石流の勢いを弱める砂防ダム等の施設整備です。小樽市でも、山を切り開いて宅地開発を行い、山際や崖の上、下に建っている家も多く、心配している市民も多いです。市民の生命・財産を守る行政の役割は、いよいよ大事です。土砂災害警戒区域指定について伺います。指定は北海道ですが、小樽市の土砂災害危険箇所は519か所、そのうち、土砂災害警戒区域は179か所です。土砂災害危険箇所は、急傾斜地崩壊危険箇所、土石流危険渓流、地すべり危険箇所の三つに区分されていますが、各危険箇所数及び現警戒区域指定数をお知らせください。国土交通省調べによると、この間、全国では毎年平均1,000件以上の土砂災害が発生しており、2011年は1,422件、死者・行方不明は85名も出ています。小樽市では2007年に朝里川温泉スキー場で大きな土砂崩落が起きましたが、過去の土砂災害の被害状況と主なものをお知らせください。2006年から急傾斜地崩壊危険箇所の対象地域で住民説明会を実施しているも、5か所が未指定ということですが、これまでの災害を通して未指定地域で理解を得られていない住民には継続的に働きかけていたのでしょうか。また、住民の理解が得られなければ警戒区域の指定ができないという法的根拠はありますか。5か所を含めた残りの340か所の警戒区域指定の計画についてお知らせください。住民周知についてお聞きします。広島市の土砂災害では、幸い命を取りとめた方が、ハザードマップで自宅付近が警戒区域となっていることを知らなかったと述べていました。小樽市はハザードマップを対象地域の住民に配布したといいますが、転入してきた住民にも漏れなく配布していますか。最上など土砂災害警戒区域指定から少し離れた地域の住民にはハザードマップが配布されていないため、連続して起きている土砂災害で、いざというときどこに避難したらよいか不安に思っています。住民に常日ごろから避難場所を意識してもらうことも大切です。内閣府から示された避難場所、避難方法等を記載した災害・避難カードを市民に配布し、市民周知を進めるべきです。いかがですか。この間、学校統廃合が進められ、色内小学校付近の住民は、避難場所が遠くなることに不安を持っています。住民の納得を得られているのですか。避難勧告・避難指示の発令、伝達についてです。広島市や礼文町の土砂災害では、避難勧告が遅れたことが指摘されています。広島市の場合は、夜中に豪雨が集中したことで、避難勧告を出すのが難しかったということですが、後日、広島市長は避難勧告が早ければ被害が小さくなった可能性があると述べています。今年4月に内閣府から避難勧告等の判断・伝達マニュアルの策定要請があり、北海道がマニュアルを作成し、小樽市はこれを受けて避難勧告の基準を変えるということですが、これまでの市の発令基準との違いと北海道のマニュアルには今回のように突然の豪雨への対応が盛り込まれているのか、お聞きします。小樽市も危険区域が多いのですから、マニュアル作成を急ぐべきです。完成の時期、市民への周知方法などお知らせください。もう一つの対策である砂防ダムの施設整備は何か所行われていますか。広島市の土砂災害は、県の砂防事業予算が1999年をピークに激減し、施設整備が遅れたことも指摘されていますが、近年の北海道の予算はどうなっていますか。市民の生命と安全を守るためにも、国に対して危険箇所の調査費や砂防ダムなどの土砂災害対策予算の増額を求めていただきたいですが、いかがですか。(「自民党と一緒じゃないか」と呼ぶ者あり)朝里川温泉区域についてお聞きします。土砂災害警戒区域に指定されている朝里川温泉区域の避難所は、豊倉小学校になっています。朝里川温泉区域は地すべり箇所とされている場所が広く、この中に豊倉小学校が入っていて、しかも急傾斜地危険崩壊箇所が近くにあります。災害が発生するおそれがあるところを避難所として指定するのは不適切ではありませんか。また、この区域にはケアハウス、特別養護老人ホーム、障害者支援施設など、高齢者・介護・福祉施設が集中しています。土石流危険渓流、地すべり危険箇所もあるのに施設建設をなぜ許可したのでしょうか。安全対策は講じられているのか、また、土砂災害警戒区域指定時期はいつごろになるのか、お聞きします。各施設には要援護者が多数入所していますが、避難場所について施設ごとにお知らせください。体制についてお聞きします。礼文町の土砂災害は警戒区域未指定だったことや、役場の職員が別地区の土砂崩れの対応に追われて手が回らなかったことが問題になっています。小樽市の体制はどうなっていますか。また、救助に当たる消防職員は、8月1日現在、条例定数252名に対し249名、そのうち消防吏員は248名ですが、不足はありませんか。消防吏員を確保すべきです。また、土砂災害に限らず災害が増えていますから、防災担当職員をさらに増やすべきです。お答えください。次に、人口増対策についてお聞きします。市長は2期目出馬を正式表明し、政策課題に人口問題を挙げ、「小樽の最重要課題。国任せでなく取り組みたい」と述べています。我が党は、人口増には仕事と家庭の両立支援や経済的支援が不可欠であると考えます。国勢調査による小樽市の生産年齢人口は、2000年は65.1パーセント、2005年62パーセント、2012年58.5パーセントと、調査のたび減少しています。今後の人口増対策は若年層・生産年齢人口の定住・移住にポイントを置いて進めるべきではないでしょうか。2008年には、おたる移住・交流推進事業研究会を立ち上げました。この事業では、2008年度から2013年度までに33世帯、60人が移住し、そのうち世帯主が50歳代以下の世帯は78.8パーセントです。これらの方々が小樽市への移住を決めた理由はどのようなことでしょうか。今年3月に発表された厚生労働省のセーフティネット支援対策等事業費補助金で行った「人口移動効果を踏まえた自治体の福祉政策展開」に関する調査研究報告書によると、従来の空き家紹介や産業施策などに福祉的な施策を加えることで、都市部から地方部への転居行動の効果を高める可能性などを検討しています。移住希望者アンケート調査では、地方移住を高める条件として、50歳までについては生計を立てられる程度の収入があるか、子育て期の女性では日常的な生活において困らない程度の生活環境や子供の教育環境が整っているかなど、生活において困らない程度の水準を挙げています。また、地方への移住希望者の意向としては、全世代で「自然豊かな環境で暮らしたい」というものです。札幌市から小樽市に移住した何人かの若い世代の話を聞くと、自然豊かな土地で子育てしたいからと言い桂岡町に移住した40歳代の女性からは、桂岡町は札幌からも近く、子育て世代を呼び込むにはよい環境、冬の除雪、通勤・通学バスの増車など検討してはどうかという提案もあります。小樽市は札幌市に近く、自然豊かな環境の点では他市に負けない利点がありますから、これを生かし、その上で小樽に住んで安心の施策が必要です。そのためにも、育児支援で少なくとも札幌市並みでなければならないと考えます。生活応援の子供の医療費助成比較では、札幌市は通院では小学校就学前は自己負担は初診時一部負担金のみ、入院は中学校卒業までの助成で小樽市より拡大されています。若年層の定住・移住を図る上で、子供の医療費助成の拡大を進めるべきではありませんか。また、生計を立てられる程度の収入という点で、雇用の場の確保は定住・移住の大きな条件ですが、どのような施策を考えているのかお聞かせください。小樽市は、8月に人口対策庁内検討会議を設置し、11月には今後の施策の方向性や事業案をまとめ、その後、官民による小樽市人口対策会議を立ち上げ検討するとしていますが、事業案の内容、民間の構成メンバー、人数、また一般公募などについて、いつ提示されるのでしょうか。次に、雇用問題をお聞きします。自治体における臨時・非常勤職員の官製ワーキングプアが拡大する中、待遇の改善を求める運動と世論の高まりで、総務省は7月、地方自治体の臨時・非常勤職員の待遇改善を求める通知を出しました。臨時・非常勤職員の再度の任用をめぐっては、次の任用までの間に空白期間を設け、健康保険や厚生年金から脱退になるため、医療費負担増や年金減少になることが問題になっていました。小樽市でも雇用保険は掛けているが、健康保険はいったん打ち切っています。今回の総務省の通知では、有期の雇用契約又は任用が1日ないし数日の間をあけて再度行われる場合においても、事実上の使用関係が中断することなく存続していると判断される場合には、厚生年金及び健康保険の被保険者資格を喪失させることなく取り扱う必要があると述べています。これは既に今年1月17日付け厚生労働省通知で示されていましたが、小樽市は、この通知内容をなぜ実施しなかったのですか。総務省の通知を受けて速やかな改善を求めます。お答えください。現在、市立保育所の保育士が不足していると聞きます。2人の子供を一緒に手宮保育所に預けたいと思って申し込んだが、ゼロ歳児は保育士が不足しているので受け入れられないと断られ、自宅から離れた民間の認可保育所に預けているため、送迎に1時間近くかかり困っていますという若い人の話を聞いています。小樽市は正規職員のほか臨時保育士を雇用していますが、ここ3年間の保育士の正規職員と臨時職員の数と割合をお知らせください。保育士不足は安定しない雇用のためではありませんか。安定しない雇用では、子供を安心して預けたいという若い世代の願いに応えることはできません。保育士の正規職員を増やすべきです。お答えください。次に、おたるドリームビーチの海水浴客の安全対策について伺います。小樽市が管理する銭函の道路で、ドリームビーチの海水浴帰りの女性4人が飲酒運転の車にひき逃げされ、3人が死亡するという痛ましい事件が起きました。市長は、初めはこの道路を歩行者専用にするとしていましたが、その後、歩行者の安全を確保するため、歩道設置の検討も含める方針に変えました。歩行者の安全を守るために早期の歩道設置を進めるべきです。いかがですか。また、一番の問題は飲酒運転です。これを防止するためのドリームビーチ協同組合と小樽市の対策をお知らせください。再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
新谷議員の御質問にお答えします。初めに、土砂災害対策について御質問がありました。まず、土砂災害警戒区域指定についてですが、市内の土砂災害別の危険箇所数につきましては、急傾斜地崩壊危険箇所434か所、土石流危険渓流75か所、地すべり危険箇所10か所となっております。また、警戒区域指定につきましては、急傾斜地の崩壊177か所、土石流2か所となっております。次に、本市の過去の主な土砂災害の被害状況につきましては、平成19年4月に朝里川温泉スキー場で融雪による土石流が発生したほか、平成22年8月には低気圧による大雨で市内13か所、23年9月には台風12号の大雨で市内9か所で土砂崩れが発生しておりますが、いずれものり面や石垣の崩壊によるもので、人的被害は発生しておりません。次に、理解が得られていない住民への働きかけにつきましては、これまで2度の説明会を開催し、さらに個別にも説明を行い理解を求めているところであり、今後も働きかける予定と聞いておりますが、理解が得られなければ警戒区域の指定ができない法的根拠につきましてはありません。また、警戒区域指定の計画につきましては、平成28年度までに全道で2,370か所を指定したいとの計画であると聞いておりますが、本市における計画は示されておりません。次に、住民周知についてですが、まず転入してきた住民へのハザードマップの配付につきましては、現在、配付はしておりませんが、今後、市の窓口で転入手続を行う際、ハザードマップを入手又は閲覧できる部署やホームページからの入手方法などを記載したパンフレットを配付し、周知してまいりたいと考えております。次に、災害・避難カードにつきましては、各家庭で土砂災害や津波などの災害ごとに避難の必要性、避難する場所を整理して事前に記載したカードとなっており、災害時には市町村が発令する避難勧告等をきっかけに、悩むことなくあらかじめ定めた避難行動をとることができることから、内閣府の避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインでは、導入を提案しているところであります。このカードの導入については、今後、市が策定することとしているマニュアルの中で、その導入について検討を行ってまいりたいと考えております。次に、色内小学校統合後の避難所につきましては、現在、地域の方々と跡地利用の協議を行っているところであり、今後、御意見をいただきながら避難所のあり方について判断したいと考えております。次に、避難勧告等の発令・伝達についてですが、まず本市の避難勧告等の発令基準と北海道のマニュアルとの違いなどにつきましては、本市地域防災計画では土砂災害に係る避難勧告等の発令は、土砂災害警戒情報のほか、過去の土砂災害の発生状況や予兆現象などを総合的に分析した上で判断することとしておりますが、北海道のマニュアルでは土砂災害警戒情報などが発表された場合に、避難勧告等を発令するための判断基準を示して、市町村の判断が遅れないことに着目したものとなっております。また、大雨警戒発表時に現在の降雨がその地域にとって災害の発生につながるような、まれにしか観測されない雨量であることを知らせるために、気象庁が発表する記録的短時間大雨情報も判断基準としているところであります。次に、本市の避難勧告等の判断・伝達マニュアルの作成時期などにつきましては、本年4月に国のマニュアル策定ガイドライン案が策定されたことを踏まえ、北海道が市町村のマニュアル作成の参考となるように、8月に土砂災害と津波災害にかかわる避難勧告等の判断・伝達マニュアル案を作成したところです。本市におきましては、これらを参考に年度内をめどにマニュアルの作成を進めていきたいと考えております。また、市民への効果的な周知方法についても、あわせて検討してまいりたいと考えております。次に、砂防ダムの施設整備についてですが、市内には72か所の砂防施設が整備されております。また、近年の北海道の予算についてですが、ここ5年間の砂防関係事業費は100億円前後で推移していると聞いております。次に、国に対して土砂災害対策予算の増額を求めることにつきましては、これまでも北海道市長会などを通じて砂防事業について積極的に整備を進めていただくよう要望しており、今後も引き続き要望してまいりたいと考えております。次に、朝里川温泉区域についてですが、まず豊倉小学校が避難所として指定されていることにつきましては、本市においては津波避難所を除き、災害の種類ごとに避難所を指定しているものではありません。しかしながら、平成25年に災害対策基本法が改正され、避難所を指定する際の基準が新設され、想定される災害の影響が比較的少ない避難所を指定することとなったので、今後、災害の種類別に避難所を指定することとしております。豊倉小学校については、土砂災害の発生するおそれがあると判断した場合には、避難勧告等により朝里小学校などに避難誘導したいと考えております。次に、福祉施設の建築許可につきましては、これらの福祉施設の敷地は、土砂災害特別警戒区域に指定されていないことから許可したものであります。安全対策につきましては、砂防法に基づく対策工事が一部施工されております。また、区域指定につきましては、北海道から福祉施設がある場所は早期に指定したいとの意向が示されております。次に、施設ごとの避難場所につきましては、朝里川温泉周辺の施設入所者の避難場所は各施設ともに豊倉小学校となりますが、収容人員を上回る被災者が発生した場合や、土砂災害の発生するおそれがあるときは、朝里小学校などの避難所や被災者の受入れについて協定を締結している朝里川温泉組合の施設に協力を要請してまいりたいと考えております。次に、本市の体制につきましては、本市地域防災計画に非常配備の基準を設けており、災害の発生規模に応じて職員を動員することとしております。その内容は、小規模の災害や災害の発生するおそれがある場合には、関係する部署の職員が参集する第1非常配備で対応し、局地的な災害が発生している場合などは災害対策本部の係長職以上が参集する第2非常配備としております。また、広域にわたる災害となった場合には、職員全員が参集する第3非常配備体制で対応することとしております。次に、消防職員につきましては、通常の火災や救急救助出動などに対応できる職員数は適正に確保しており、不足とは考えておりませんが、災害等で増員が必要となる場合には、非番職員や消防団員の招集を行うほか、他の消防本部や警察等関係機関の協力を要請し、対応してまいります。次に、防災担当職員の人員を増やすことにつきましては、平成23年の東日本大震災以降、防災業務が増えたことから、平成25年度に担当主幹1名を、平成26年度には担当主査1名を増員し、現在6名となっております。防災業務の重要性は増しておりますので、職員配置については今後の人事編成の中で検討してまいります。次に、人口対策について御質問がありました。まず、今後は若年層・生産年齢人口にポイントを置くべきとのことですが、本市は少子高齢化だけではなく、生産年齢人口が減少している状況にあり、その中でも子供を産み育てる世代の減少がさらなる少子化につながっているものと考えられます。また、この世代がさまざまな活動の担い手として、まちの活力やコミュニティの維持に欠かすことができないことから、生産年齢人口を中心とした人口対策を検討する必要があると同時に、出生数の増加に向けては若い世代を支援する施策に力を入れていく必要があるものと考えております。次に、小樽市への移住を決めた理由につきまして把握している範囲で特徴的な点としては、港町であり、歴史的な建造物が残るまちの雰囲気や小樽の人の魅力に引かれたといった理由のほか、海、山があり、自然に恵まれていること、まちの規模がコンパクトで暮らしやすいこと、札幌に近く交通アクセスがよいなどが挙げられます。次に、若年層の定住・移住を図る上での子供の医療費助成制度の拡大につきましては、道内他市町村の医療費助成の状況を見ますと、本市と同様の取扱いとなっているところのほか、各自治体が独自で助成制度を拡大しているところもあります。小樽市といたしましても、財政上の問題もありますが、人口問題を議論する中で、今後、検討してまいります。次に、人口増対策における雇用の場の確保につきましては、地域経済を活性化することが何より重要であると認識しておりますので、引き続き地元企業の活性化に向けた支援や企業誘致などの施策に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。次に、人口対策庁内検討会議の事業案や官民による小樽市人口対策会議のメンバーなどの提示の時期についてですが、今後の施策の方向性や事業案は、庁内の意見を取りまとめた後、11月中に立ち上げる官民の会議へ提示したいと考えております。また、官民の会議の構成メンバーや人数、一般公募につきましては、今後、庁内検討会議において検討してまいりたいと考えております。次に、雇用問題について御質問がありました。まず、市臨時職員の健康保険等の被保険者資格の取扱いについてですが、臨時職員につきましては、地方公務員法第22条第5項の規定に基づき、任用を行っております。この任用は6か月を超えない期間とされ、6か月を超えない期間で更新できることとされており、基本的には最大で1年以内の任用と定められております。このことから本市においては、臨時職員の通算の任用期限を1年とし、業務上資格が必要な職種や人員の確保が難しい職種においては、更新後、国の通知にある1日ないし数日ではなく、おおむね10日間をあけて再度任用を行っております。これまで市の被保険者資格の取扱いは、任用期間終了後、資格喪失手続をとり、再度任用する場合に改めて資格取得手続をとることとしておりましたが、このたびの国からの通知を受け、空白期間における無保険や無年金の期間が生じないよう、その対応を検討しているところです。次に、この3年間の保育士の正規職員と臨時職員の人数と割合につきましては、各年度の4月当初の状況では、平成24年度は正規職員54名、臨時職員25名、正規職員の割合は68.4パーセント、25年度は正規職員52名、臨時職員21名、正規職員の割合は71.2パーセント、26年度は正規職員52名、臨時職員17名、正規職員の割合は75.4パーセントとなっております。次に、保育士の正規職員の割合を増やすべきとのことでありますが、市立保育所の保育士の正規職員配置については、国の基準を踏まえ、職員組合とも協議の上、必要な人員の確保に努めているところであります。次に、おたるドリームビーチの海水浴客の安全対策について御質問がありました。まず、早期に歩道の設置を進めることにつきましては、安全対策の一つであると考えておりますので、今後、来季の海水浴場開設に向け、歩道設置も含め安全対策を検討してまいりたいと考えております。次に、飲酒運転防止対策につきましては、ドリームビーチ協同組合では、海の家での運転者へのアルコール販売の禁止、飲酒運転撲滅啓発のぼりの作成、最寄りの星置駅への無料送迎バスの運行期間の延長などのほか、警察への取締り強化の依頼を実施したと聞いております。また、市においては、警察と共同で海の家全店に注意喚起を行ったほか、銭函3丁目駐車場などでの啓発チラシの配布や事故現場付近にのぼり・看板の設置を行い、飲酒運転の危険性の周知に努めたところです。市といたしましては、これまでさまざまな交通安全啓発活動を行ってまいりましたが、今後はこれまで以上に飲酒運転防止に向けた啓発活動に努めてまいりたいと思います。(「議長、21番」と呼ぶ者あり)
再質問 21番 新谷とし
再質問させていただきます。土砂災害対策についてですが、小樽市の残りの340か所の危険区域の警戒区域指定についてです。平成28年度までに全道で2,370か所とのことで、本市における計画は示されていないということでした。今日の夕刊に白老町と登別市で局地的な豪雨により、白老町では68人が孤立してキノコ工場が決壊したというニュースがありまして、気候変動で災害がいつ起きるかわからないという状況ですから対策が急がれます。広島市でも今回、土砂災害に遭った53か所は全て危険箇所でしたけれども、警戒区域に指定されていたのは13か所にすぎません。多くの犠牲者を出した地区は指定されていなかったのです。小樽市では割合にすると、まだ34.5パーセントしか指定されておりません。しかも、地すべりに対してはゼロです。全国平均が67.5パーセントという報道がありました。ですから、小樽市への指定が大変遅れているわけです。この理由は、調査費が圧倒的に少ない、このためではないでしょうか。私が聞いた砂防関係事業の予算と基礎調査に係る予算額、これは私が入手したものですけれども、小樽開発建設部では、平成25年度、26年度ともに3,600万円しかありません。ですから、圧倒的に予算が足りないのだと思いますので、全道市長会を通して言っているとおっしゃいましたけれども、個別に小樽にも早くこういう調査をして、警戒区域の指定を急いでほしいということをぜひ申し入れていただきたいと思います。これに対しての見解をお願いします。また、災害・避難カードについては、今後検討していくということですが、いろいろな災害がありますので、ぜひ早く、この配付を急いでいただけるようにお願いいたします。次に、朝里川温泉区域の避難所の問題です。豊倉小学校で災害が発生するおそれがある場合には、朝里小学校に誘導するということでしたけれども、そもそもこういう危険なところで、災害が発生する可能性の大きくあるところを指定することが、やはり見直すべきではないのかなと思います。次に、消防吏員の増員についてですけれども、適正だとおっしゃいましたが、先ほど言いました2007年の朝里川温泉スキー場の土砂災害は、突然起こって土砂崩れは7回も来て、崩落地形は幅、延長ともに大きくなった。このことが山田前市長名で突然の土砂災害として「砂防と治水」という機関誌で報告されておりますし、インターネットにも掲載されております。そのときいち早く活動したのが消防隊で、土のうを設置したことなどが書かれておりますし、災害発生が予想されるときの住民避難の誘導は消防隊が行うと。今後の施策でこのようにしたいということが書かれておりました。ですから、今は間に合っている、いざとなったら消防団員にもお願いすると言いますけれども、市の責任として、少なくとも条例定数は確保すべきだと思います。次に、人口増対策ですが、市長も同じように若年層・生産年齢人口にターゲットを当てたことを考えていきたいということでした。医療費の拡大についても今後検討ということで、今までは絶対に財源がないから難しいという答えばかりだったので、若干前進したかなと思うのですけれども、ぜひこの医療費の助成拡大はしていただきたいと思います。総務省の人口調査で人口が増加している東神楽町は、子供の医療費助成は所得制限なしで中学生まで無料です。千歳市も人口が増えておりますが、自己負担はありますけれども、小学校3年生までになっています。また、道外ですけれども、埼玉県滑川町では、子供の医療費が高校3年生まで無料で、給食費は保育園から中学校まで無償、環境もよいし、子育てしやすいと20歳代、30歳代の子育て世代が移住してきて、この12年間で人口が38パーセントも増加して、勤労世帯の増加で税収も増加していると、このような新聞報道があります。このまちと同じにできないとしても、子供の医療費の無料化をぜひ拡大していただきたいと、このように思いますけれども、いかがでしょうか。次に、雇用の問題です。保育士が足りなくて子供を同じ保育所に預けられなくて1時間もかかって別々の保育所に子供を預けているというのは、これは本当に子育て支援にならないと思うのです。ですから、先ほども聞きましたけれども、実際の正規職員の数は、54人、52人、52人ということでしたが、これは定数よりも8人から10人も少なくしているのですね。こういう状況の中で、公立保育所の入所率は9月、81.9パーセントで待機児童が4人もいるのです。やはりこれは保育士不足ですし、それと正規職員をもっと増やして安心して子供を預けるというふうに変えていかなければならないのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 建設部長 工藤裕司(建設部長は2015年3月まで)
土砂災害の予算の申入れにつきましては、先ほど議員から指摘はありましたけれども、全道平均が1割弱の中で本市は高いほうではありますが、引き続き要請をしてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 総務部長 迫俊哉(総務部長は2015年3月まで)
再質問にお答えいたします。災害・避難カードの導入につきましては、お願いということでございましたけれども、導入に向けて検討させていただきたいと思っております。次に、避難所の考え方ですが、現在の市の地域防災計画の中の避難所というのは、避難所というくくりだけで指定をしているものでございます。今後につきましては、津波は津波用の避難所、土砂災害は土砂災害に向けた避難所ということでの指定について地域防災計画の中で位置づけていかなければならないと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 福祉部長 三浦波人(福祉部長は2016年3月まで)
保育士の配置でございますけれども、市長の答弁にございましたように、私どもも正規保育士を確保していくようにしておりますので、先ほど答弁にありましたような比率からしますと、臨時職員の割合はやや減少しているところでございますし、今後も国の基準を踏まえまして、職員組合とも協議しながら確保を図ってまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 消防長 飯田敬(消防長は2014年9月まで)
再質問にお答えします。消防職員を条例定数まで確保すべきとのお話でございますけれども、条例定数につきましては、一時的に職員の増員が必要になる場合を考慮いたしまして、必要職員数に若干上乗せして設定しているものでございますので、そういう余裕があるということで御理解をいただきたいと思います。私ども、災害に当たりましては、小樽市の警防規程によりまして災害の規模、状況によって消防の体制を増強することとしてございまして、特に初動の体制につきましては、非番員の招集等も含めまして、しっかりと対応してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 総務部長 迫俊哉(総務部長は2015年3月まで)
済みません、答弁の漏れがございました。人口対策について、再質問の中では医療費助成の拡大についてぜひということでございましたけれども、そのほかの人口対策についても言及されていましたので、私から答弁をさせていただきます。庁内に設置した検討会議は、市長が座長となっておりまして、現在、各部に考えられる人口施策というものを宿題として与えております。この会議の中では全国的な事例についても検討させていただきたいと思っておりますし、小樽市ができる小樽市独自の施策というものも考えていかなければならないと思っております。一つ一つの人口対策については今お話しすることはできませんけれども、そういった観点で人口対策を庁内検討会議なり官民も含めた人口対策会議の中で検討させていただきたい、議論させていただきたいと思っております。(「議長、21番」と呼ぶ者あり)
再々質問 21番 新谷とし
再々質問ですが、消防吏員のことですが、間に合っているとおっしゃいますけれども、実際に現場は大変ではないかなと思いますし、大変だという声も聞いております。やはり全体的に職員を減らして人件費を浮かせたい、そういう方針だろうと思うのですけれども、それではやはり市民の安全・財産を守ること、命を守ることはできません。消防職員だけが防災の担当ではないのですが、市全体でやっていかなければならないことですけれども、まずは消防職員が避難救助、あるいは避難の誘導をするということでは、果たす役割は大きいと思いますので、これはやはり検討を要すべき問題だと思います。その1点だけお聞きします。
答弁 消防長 飯田敬(消防長は2014年9月まで)
職員数の不足ということで再々質問いただきましたけれども、御存じかと思いますが、消防職員数につきましては、国が定めます消防力の整備指針という一つの指針に基づきまして設定しているものでございます。小樽市にとって必要な消防・救急等の車両台数に見合う職員数、あるいは火災予防や警防、総務などの各業務に対応する職員数を確保している状況でございまして、そういう意味で決して不足している状況ではございませんし、かえって小樽市は地形が東西に細長いという状況から、整備指針の基準以上に署所数を多く抱えている状況でもございます。また、人口当たりの職員数も道内の主要消防本部と比べても決して少ないというわけではございませんので、そういう意味では職員数が不足しているという状況ではないと私どもは判断しているところでございます。(「国の指針を満たしていることになると言うのだな」と呼ぶ者あり)