みんなの議会

小樽市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月3日

現在の家事用の料金体系について

2014年3月3日、小樽市議会の一般質問で、北野義紀議員が「現在の家事用の料金体系について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。

質問者
北野義紀 議員
答弁者
市長 中松義治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 22番 北野義紀

水道料金体系の合理的改善を求めて質問します。現在の家事用の料金体系についてですが、水道料金基本額は条例で定められています。基本料金は、基本水量10立方メートルまで1,270円、10立方メートルを超え20立方メートルまでの1立方メートルにつき185円、20立方メートルを超える1立方メートルにつき190円となっています。この料金体系で問題なのは、使っていない水道料金まで払わされているということです。メーターの検針は2か月ごとに行い、料金を請求していますが、使用水量が2か月間で基本水量の20立方メートルに満たない加入者が、昨年の8、9月の調査で1万8,157件で、家事用加入者5万33件の36.3パーセントとなっています。これらの加入者が年間使用したとみなされる水量は217万8,840立方メートルですが、実際に使用した水量は129万1,308立方メートルですから、88万7,532立方メートルが使用していないにもかかわらず料金として払わされている水量です。水道料金にしてみますと、年間1億1,835万2,392円にもなります。しかし、これは水道水の使用が一番多い8、9月ですから、1年間となれば、未使用にもかかわらず支払わされている料金はさらに多くなると思われます。使用水量が2か月間で、基本水量20立方メートルに満たない加入者が、平成24年度決算で使っていない水道水の料金まで払わされている額は幾らになるか、お答えください。また、基本水量に満たない加入者1件当たりの使っていない水道水の料金の平均額は幾らになるかについてもお答えください。この問題は、以前から我が党が何回か指摘してきたところです。市長は、この水道料金体系についてどのような見解をお持ちか、お聞かせください。次に、使っていない水道水の料金まで払わされていると指摘すれば、水道局は即座に、基本料金の中には管理維持費が含まれている、こう説明します。それでは、家事用の基本水量10立方メートルの料金1,270円のうち、管理維持費は幾らなのですか、お答えください。また、1,270円の中には企業債の元利償還は含まれているはずだと思うのですが、これらの疑問についても生まれてまいりますので説明してください。また、平成24年度損益計算書で、未処分利益剰余金は7億6,147万4,962円で黒字ではないかと言えば、貸借対照表の負債・資本の部の借入資本金164億2,173万3,567円の解消に充てるからとも説明します。それでは、維持管理費、企業債元利償還は、家事用と業務用、これに案分していると考えますが、加入者1件当たり、それぞれ幾らになるか、その根拠も示して説明をしてください。現在の水道料金体系について伺います。現在の水道料金は、平成8年度に改定されて以来のものです。当時は、収益的収支と資本的収支合わせての年度末資金不足が出ており、これを3年間で解消するためとのことでした。ところが、平成9年度には年度末資金不足は解消されました。しかし、多額の累積欠損金の解消の必要性から、現在の料金体系を続けてきました。しかし、累積欠損金は平成23年度末で解消したにもかかわらず、現行料金を改定しようとはしていません。どうしてなのか説明を願います。次に伺いたいのは、平成8年度当時、どうして年度末資金不足が生じたのか、また、その当時、多額の累積欠損金が生じたかについて、それぞれ金額も含め説明してください。合理的な水道料金体系に改定することについて伺います。先ほど来指摘しているように、使っていない水の料金まで払わされていると市民の不満が出ていますが、この解消のためにも企業債の元利償還あるいは維持管理費を明確にして、その上で水道使用水量に応じた料金体系とするか、また1立方メートル当たりの料金の中に企業債の元利償還、維持管理費を含めた水道料金体系にすることがより合理的で、市民の皆さんの理解を得られるのではないでしょうか。市長の見解を求めるものです。平成5年に完成した朝里ダムが水道企業会計に大きな負担となった問題です。朝里ダムは、小樽市の人口が22万人になるとの想定で建設されました。ところが、逆に人口が減り、給水人口も減少し、水道企業会計に大きな負担となり、市民が払う水道料金にも大きな影響を与えていると考えますが、市長の見解を最初にお聞かせください。次に、朝里ダムの総事業費は幾らで、小樽市の負担は幾らだったのか、国庫補助は幾らで、一般会計からの繰出金は幾らか、水道局の企業債は幾らで、平成35年度まで利息の合計は幾らと推計しているかについて説明をしてください。平成23年度に解消したとはいえ、多額の累積欠損金が生じた原因も朝里ダムにあったのではないでしょうか。説明してください。また、現在の水道料金にもなっている平成8年度の水道料金値上げの原因が、朝里ダムの建設費の借金払いにあったのではなかったか、これについても説明をしてください。次に、朝里ダムの元利償還が平成35年度までかかるとのことで、償還のピークはもう過ぎているとはいえ、現在でも市民の皆さんが払う水道料金にかぶせられている問題です。企業会計の決算の推移で伺います。資本的収支の差引きで不足となった場合、収益的収支の給水収益、つまり水道料でカバーし、資本的収支と収益的収支合わせて年度末資金が不足にならないようにしているはずです。こういう理解で間違いがないかどうか、最初に説明してください。次に、昭和56年度に朝里ダムの最初の企業債借入れを行って以降、多額の借入れを起こしてきました。企業会計の決算で言えば、朝里ダム償還金とは記載されていませんが、企業債償還金として資本的収支の支出に記載されます。しかし、資本的収支で支出が多額で差引きでマイナスになったら、資本的収支と収益的収支合わせて年度末資金が不足することになり、これを消すためには収益的収支の給水収益、水道料の値上げでカバーせざるを得ません。給水収益は水道料金ですから、人口減による給水人口の減少で、朝里ダムの償還金は、市民からの水道料金に上乗せしなければ年度末資金過不足はとんとんになりません。だから、過大な朝里ダムの償還金が、飲んでいないにもかかわらず、その水にまで高い水道料として市民にかぶせられる仕組みにならざるを得ません。市民に朝里ダムの負担をかぶせていなかったかどうかお答えください。次に説明いただきたいのは、朝里ダムの企業債償還が始まった以降の決算の推移についてです。資本的収支の収入と支出で、差引きの結果はどうなっていたか、お答えください。次に、資本的収支の支出の企業債償還金のうち、朝里ダムの償還金は幾らであったか、また資本的収支の収入と支出での差引きでマイナスとすれば差引額で幾らであったか、また収益的収支の収入の給水収益は幾らで年度末資金過不足はどうなっていたのか、それぞれ説明をしてください。水道料金の最後に、この4月から消費税増税を水道料金、下水道使用料に転嫁しないことを求めて伺います。マスコミ報道で明らかなように、旭川市は、総務省が各自治体に消費税が適正に転嫁されるよう願うという通達があったにもかかわらず、4月から物価値上げを強いられる市民の懐に配慮する、こういう理由で低所得者や障害者世帯向け約1万6,000世帯の水道料金など、900万円を転嫁しないとのことです。消費税8パーセントへの増税は、本市経済に大きな打撃となるものです。水道料金、下水道使用料に増税となる3パーセントを転嫁しなかったら、その影響額はそれぞれ幾らで、その合計は幾らになるでしょうか。また、最低限、旭川市のように、低所得者や障害者世帯の水道料金、下水道使用料に転嫁せず、暮らしに配慮していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。この場合、水道料金、下水道使用料で、それぞれ幾らで、その合計は幾らになるかお答えをいただき、転嫁しないことへの市長の見解を求めるものです。2項目めの質問を終わります。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

ただいま、水道料金体系の合理的改善について御質問がありました。初めに、現在の家事用の料金体系についてですが、まず平成24年度における基本水量に満たない使用者の年間の基本水量と実使用水量との差に相当する金額につきましては、基本料金に1立方メートル当たりの従量単価の考え方はありませんが、基本料金の1,333円50銭を基本水量の10立方メートルで除した133円35銭を従量単価と仮定して試算しますと、約1億980万円となります。また、1件当たりの金額につきましては、1,143円となります。次に、現在の水道料金体系につきましては、料金は基本料金と従量料金とで構成されており、基本料金は水の使用の有無にかかわらず賦課される定額の料金で、従量料金は基本水量を超える実使用水量に応じて賦課される料金です。次に、未使用の水道水の料金を徴収していることについてですが、まず基本料金に含まれる経費内訳につきましては、人件費や維持管理費、水道施設を整備するために借り入れた企業債の元利償還金などで固定的にかかる経費であります。また、家事用、業務用別の内訳につきましては、現行の料金は、平成8年度の改定の際、資金不足の解消を図ることを目的とし、経費の積み上げを行っていないため、家事用、業務用の基本料金に対しての経費の案分はしておりません。次に、現在の水道料金の体系についてですが、まず現行料金を改定しないことにつきましては、料金収入は平成11年度をピークに年々減少しており、その一方で、施設の老朽化対策や耐震化対策を進めるため支出が増えることから、現行の料金を下げる状況にないためであります。次に、平成8年当時の年度末資金不足や累積欠損金が生じた原因につきましては、市内への安定的な給水を図るため、昭和53年から第6次拡張事業を行っており、これに係る企業債の償還による影響があったものです。次に、合理的な料金体系につきましては、現行の料金は、改定の際、資金不足の解消を図ることとしていたため、個々の料金にどのような経費が幾ら含まれているかわかりづらいことから、今後、料金改定を行う際には市民にわかりやすい体系にしたいと考えております。次に、朝里ダム建設の市民負担についてですが、まず水道料金への影響につきましては、朝里ダムは、市内への安定給水と渇水に強い水源を確保し、将来の水需要に対応することを目的として建設しており、その経費については必要な負担と考えております。次に、朝里ダムの総事業費につきましては349億円で、そのうち小樽市負担分は126億円となります。本市の負担分の財源内訳ですが、国庫補助金が46億円、企業債が54億円、一般会計の負担金など26億円となります。また、企業債利息の支払総額は57億円となります。次に、累積欠損金や料金値上げの原因につきましては、朝里ダムを含めた第6次拡張事業に係る企業債の償還による影響があったものです。次に、料金値上げの要因についてですが、まず公営企業会計の会計処理につきましては、御質問のとおり、資本的収支の不足分は収益的収支の減価償却費などで補填するため、結果的に給水収益で補填していることになります。次に、朝里ダムの市民負担につきましては、先ほども答弁いたしましたが、市内への安定給水と渇水に強い水源を確保するため建設したものであり、その経費については必要な負担と考えております。次に、朝里ダムの企業債の償還が始まった以降の収支の推移につきましては、料金改定を行った平成8年度では、企業債償還金は5億8,600万円、そのうち朝里ダム分は9,100万円となります。資本的収支では6億6,700万円の不足となり、給水収益は30億1,700万円、年度末資金過不足では5,200万円の不足を生じました。平成24年度では、企業債償還金は14億6,600万円、そのうち朝里ダム分は3億3,000万円となります。資本的収支では14億7,200万円の不足となり、給水収益は26億3,900万円、年度末資金過不足では9億1,400万円の余剰となっております。次に、消費税の転嫁についてですが、3パーセント転嫁しない場合の影響額につきましては、平成26年度予算では、水道料金で約6,000万円、下水道使用料で約4,800万円、合計で約1億800万円となります。また、低所得者などへ転嫁しない場合の影響額ですが、平成24年度の水道料金、下水道使用料の減免世帯で試算しますと、水道料金で約380万円、下水道使用料で約320万円、合計で約700万円となります。最後に、消費税を転嫁しないことについてですが、企業会計は消費税の納税義務を負うものであり、条例等で規定している料率は、消費税の税率に合わせるべきものと考えております。

出典:小樽市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月3日 議事録 PDF(53ページ) 間違いを知らせる