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小樽市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月18日

人口減少と少子化対策について

2013年6月18日、小樽市議会の一般質問で、林下孤芳議員が「人口減少と少子化対策について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。

質問者
林下孤芳 議員
答弁者
市長 中松義治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 林下孤芳

次に、人口減少と少子化対策について伺います。人口減少と少子化については、市民の関心も高く、これまでも機会あるごとに取り上げてきましたが、決定的な対策や解決策もないままに、小樽市の人口はついに13万人を割り込み、高齢化もさらに進むことになりました。市民の誰もが人口減少に歯止めをかけてほしいと願っております。その思いは市長も議会も行政も共通であると思います。子供の数は全国的にも減少傾向が続いており、特に最近は減少傾向がさらに加速しているとも言われています。東京都と沖縄県だけは子供の数は増加しているとのことですが、東京都は別として、沖縄県は人口に占める子供の割合も17.6パーセントで全国一、合計特殊出生率も沖縄県は全国一の1.90で、2位の島根県1.68、3位の宮崎県1.67に比べても群を抜いています。低いのは、東京都の1.09、京都府の1.23、北海道の1.26で、道内では全体的に微増傾向との分析もありますが、原因は分母となる女性の減少ではないかとも見られております。我が国の人口減少は、38年前に合計特殊出生率が2.00を下回ったときから始まり、2005年には1.26まで低下した危機的状況が認識され、国や全国の自治体による子育て支援の取組などによって改善に向かっているとされていますが、合計特殊出生率2.00以上になるにはほど遠い状況で、また出生数と死亡者数の開きは、倍以上にも達することから、人口減少はまだまだとめることができない現状にあると理解しております。小樽市も人口減少と少子化については、最も深刻な課題として対策を急がなければならないと考えますが、市長の認識はいかがですか。まず、少子化対策ですが、合計特殊出生率全国一の沖縄県は、全国的にも注目を集め、マスコミにも取り上げられておりますが、まち全体が子育て支援に協力的で、離島などで保育所や学童保育などにも恵まれない中で地域全体で子育て支援にかかわる姿や、大きな産業もない地域で移住者を受け入れ、サトウキビの栽培技術を教え生活を支えるなど、私たちが忘れていた日本の原風景のような支え合う心を感じました。国も自治体も子育て支援の環境を整えるために、支援策や補助事業、就業対策に力点を置き対策に取り組んできましたが、若者とのニーズのミスマッチが起きているのではないかと疑問が生じております。確かに現在の子育て世代にとっては、人口減少が続き、経済が低迷し、所得格差が拡大し、雇用の不安と不安定化が常態化し、社会保障の重圧と東日本大震災や原発の過酷事故を経験する中で、結婚して子育てをしていくにはあまりにも厳しすぎて、夢を描けずにいるのではないかとも感じるものです。失われた20年と言われますが、社会の変化は若い世代の価値観や豊かさ、幸福感を大きく変えることにもなっているのかもしれません。小樽市も、子育て支援やおたる移住・交流推進事業研究会を立ち上げ、移住促進や各種の取組を推進して一定の成果を上げてきましたが、人口減少はますます深刻化しています。企業誘致をして就職しても、若者の流出は続いています。今まで小樽市が取り組んできた子育て支援や移住促進の対策が決して間違っているとは思いませんが、若い世代が今置かれている現状を考えると、価値観に違いが出てきて当たり前のように思えてなりません。そこで、人口減少と少子化対策は、若い世代の移住に的を絞った政策に集中すべきと考えるものであります。小樽市は商業都市として繁栄し、ものづくりや工業製品、漁業や水産加工の分野でも北海道を代表する企業が軒を連ねていましたが、企業の流出とともに若者も流出してしまうというパターンが長く続き、一方では、1次産業やものづくりの企業では、高齢化による後継者不足も深刻になっていると言われています。工芸品の制作やスイーツで成功している例などは、若者が興味を示し、魅力を感じているものと言われています。思い切った発想の転換を図り、こうした分野に若い世代の移住を呼びかけることはできないのか、検討すべきと考えます。小樽市は災害も少なく、自然環境にも恵まれ、子育てのしやすい環境にあることは、移住を考える若い世代には大変重要なアピールになると思いますが、市長の見解はいかがですか。また、子育て世代の移住を考えるときは、住宅の確保が大きな課題ですが、市営住宅への優先入居や間取りの確保をするなどの措置は、現在の市営住宅の入居基準では難しい課題もあると思いますが、改正することはできませんか。また、小樽市は、これまで住宅や土地など市民からの寄附の申出があっても、たとえ優良物件でも受け取らない方針をとってきましたが、移住者向けや子育て世代に活用できないものかと思います。これまでの空き家対策などの議論でも検討されたと記憶しておりますが、自治体が個人から不動産などの寄附を受ける場合の法的な問題点などについては、どのようなものがあるのかお知らせください。人口減少と少子化は我が国全体の大変大きな課題ですが、小樽市は観光や中心市街地の活性化、ものづくり、1次産業など、あらゆる分野で若い力が必要です。市民が行政に一番期待しているのは、人口減少に歯止めをかけることです。ぜひ市長の決意をお示しください。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

ただいま、人口減少と少子化対策について御質問がありました。初めに、対策についての認識ですが、人口減少と少子化は我が国全体に及ぶ問題であり、国の経済や雇用、社会保障などの施策により人口動態も大きく左右されることから、一つの地方自治体だけでは解決が難しい問題であると考えております。根幹となる対策については、国が中心となって推進していく必要があると考えておりますが、本市といたしましても、人口減少や少子化を最小限にとどめるためのさまざまな取組を総合的かつ着実に推進していく必要があるものと考えております。次に、若い世代の移住の促進についてですが、これまでは定年を迎える団塊の世代を主なターゲットとして移住促進事業を進めてきましたが、本年5月にいただいたおたる移住・交流推進事業研究会の5年間の活動報告で検証されておりますように、今後は人口減少や少子化のほか、地域の活性化などといった本市の課題に対しても、より効果が期待できる起業希望者や現役世代を中心的なターゲットとして捉え、移住者の誘致に取り組んでいくことが必要であると考えております。次に、子育て世代移住促進のための市営住宅入居基準の改正についてでありますが、市営住宅では入居機会の公平性を確保する必要があるため、抽選などで入居者を決定していることから、移住世帯だけを優先するために基準を改正することは難しいと考えております。しかし、現行の基準の中であっても、多少郊外にはなりますが、比較的応募倍率が低い住宅や随時に入居できる住宅もありますので、今後は市のホームページで移住者向けにこれらの住宅をお知らせしていきたいと考えております。次に、市民からの寄附の申出があった住宅や土地などを移住者向けや子育て世代に活用する場合の問題点等についてですが、市民から寄附のあった住宅などを市が売却や賃貸などで活用する行為は、対象が移住者や子育て世代であることに限らず法的な問題は発生しないものと考えておりますが、不動産業界などの経済活動を圧迫するおそれがあります。また、活用できなかった場合には、市が維持管理経費を負担していかなければならないことから、慎重な検討が必要であると考えております。次に、人口減少に歯止めをかけることへの決意でありますが、我が国全体の人口が減少する中、まずは人口減を最小限にとどめることが重要であると認識しております。人口減に対する特効薬はありませんが、交流人口の拡大や地域経済の活性化により雇用の場を創出し、特に若年者の流出をとめることが重要であると考えており、今年度予算においても経済・雇用対策を重点施策に位置づけいたしました。また、これに加え、子供を産み育てやすい環境づくりや、移住促進などの取組を総合的かつ着実に推進していく必要があるものと考えております。

出典:小樽市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月18日 議事録 PDF(70ページ) 間違いを知らせる