小樽市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月6日
(1)学校施設の有効利用について/(2)がん検診受診率向上の取組について/(3)小樽市障害者自立更生者・更生援護功労者表彰について/(4)学校の食物アレルギー対策について/(5)保育所の食物アレルギー対策について
2013年3月6日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「学校施設の有効利用について」「がん検診受診率向上の取組について」「小樽市障害者自立更生者・更生援護功労者表彰について」「学校の食物アレルギー対策について」「保育所の食物アレルギー対策について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛、保健所長 秋野恵美子が答弁しました。
- 質問者
- 千葉美幸 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛、保健所長 秋野恵美子
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 千葉美幸
一般質問いたします。初めに、学校施設の有効利用について伺います。平成 22 年度から前期・後期に分けて小樽市小中学校再編計画が進められており、今後、36 年度までの計画期間の中で、保護者や地域の皆さんと協議し、理解を得ながら学校再編が進められることとなっています。昨年は量徳小学校が閉校し、学校跡地では新市立病院の建設が進んでおり、今年度末には若竹小学校、祝津小学校がその歴史に幕をおろすことになりました。少子化によって、日本全国では年間 400 から 500 校の廃校が発生し、平成 14 年度から 23 年度までの閉校数は 4,709 校に上ったようです。廃校施設の有効活用は各自治体で大きな課題となっており、今後、学校再編が進む小樽市も例外ではなく、学校跡利用の基本的な考え方が平成 24 年3月に示されているのは、御承知のとおりであります。ただ、学校跡利用の検討から利活用の決定まで時間を要することが推察されることから、その間の暫定的な利活用についての考えを伺いたいと思います。老朽化が進んでいる施設状況や耐震化の問題などもありますが、それらを理解した上で、閉校後に残る学校施設を利用したいとの声が私のところにも寄せられており、他自治体では同様の要望に対して、期間限定で開放しているところもあるようです。特に本市では、公共スポーツ施設の充実を求める声があり、児童・生徒が楽しんでスポーツに親しみ、レベルアップを図る場を確保することは、スポーツ振興の観点からも大切ではないかと考えます。そこで、伺います。学校施設は閉校により学校機能が失われ、通常は教育財産から普通財産へ移管されると思いますが、暫定的に体育館として利活用する場合、建築基準法や消防法等の法規制等についてはどのように変わるのでしょうか。お示しください。また、その場合の管理上の課題についてもお示し願います。整備費や諸経費等の自治体負担は、今後、行財政に少なからず影響していくと考えられ、恒久的、また長期的な学校跡利用の決定までの間、適正な受益者負担も視野に入れ、暫定的な利活用の検討をしていただきたいと思いますが、市長の見解をお聞かせ願います。この項の最後に、今年度末閉校となる若竹小学校、祝津小学校の跡利用についての現時点での方向性についてお考えをお示し願います。次に、がん検診受診率向上の取組について伺います。昭和 56 年から日本人の死因の第1位であるがんは、公益財団法人がん研究振興財団の統計によりますと、2011 年の死亡数が 35 万 7,000 人を超え、生涯2人に1人ががんにかかると推計されております。国が平成 19 年6月に策定したがん対策推進基本計画は5年が経過し、がん対策基本法第9条第7項の規定に基づいて、24 年度から 28 年度までの計画が見直されました。この5年間を対象として推進される第2次がん対策推進基本計画では、成人喫煙率の引下げ目標や小児がん拠点病院の整備、がんになっても安心して暮らせる社会の構築という全体目標などが新たに加えられた計画となっております。また、現行計画の大きな目的であるがんによる死亡者を減少させるため、20 から 30 パーセントにとどまっている五つのがんの検診受診率を、5年以内に胃がん、肺がん、大腸がんは 40 パーセント、乳がん、子宮がんを 50 パーセントに向上させる目標が明記されました。そこで、何点か伺います。平成 23 年度の小樽市実施のがん検診受診率は、胃がんが 8.0 パーセント、肺がん 10.6 パーセント、大腸がん 19.4 パーセント、乳がん 34.8 パーセント、子宮がん 41.0 パーセントとなっており、国が目標とする検診受診率にはまだまだ届かないのが現状です。小樽市のがん検診受診率の実態について、市長の御所見をお聞かせ願います。また、2009 年に、我が党が主導した女性特有のがん検診無料クーポン券が導入され、検診に対する女性の関心が高まり、全国的に検診受診率が大きくアップいたしました。本市における効果についても、市長の御所見をお聞かせ願います。小樽市では、がん検診について、特定健診とともに、受診状況や未受診の理由、また病院施設などから受診率向上に対する意見などについて、平成 22 年度から 23 年度にかけ、検診受診率向上の施策を検討するため調査を行っております。本調査結果から、今後、小樽市では検診率向上に向け、どのような取組が推進されるのか、また本市の課題についてもお示しください。長野県飯田市は、2011 年から、がん検診申込書を全世帯に郵送し、受診者が約2倍となり、補正予算が組まれたそうです。これは、世帯別に家族が対象となる検診内容をお知らせし、市の検診を申し込むのか、ほかで受けるのか、受けないのかなど選択記入するもので、新たな措置が成果を上げたと言われております。また、松本市では、がん検診など各種検診の内容を全戸配布から、平成 24 年度は個人通知へ変更することで一層検診を受けやすくし、愛知県安城市では、民間企業や団体と市が協働し、市民に対して一層の啓発活動に取り組んでおります。小樽市では、広報やホームページ、新聞、セミナーや講演会など、さまざまな場面を通じてがん検診の周知をされ、バスツアー検診の導入など、受診率向上に向け努力されていることは十分認識しております。しかし、顕著な効果が見られない状況から、小樽市のがん検診対象者に均等に受診勧奨が行われていないところに課題があるのではないでしょうか。この点に関して、市長の見解をお聞かせ願います。がん検診受診率の向上は、市民の命を守り、将来的には医療費の削減、ひいては健康保険財政の改善につながると考えられ、飯田市や松本市のように、対象者に受診勧奨を細やかに行う取組や、安城市のように企業、団体との協働で受診率向上を目指す取組を、本市でも推進するお考えはあるのでしょうか。市長のお考えをお聞かせ願います。次に、小樽市障害者自立更生者・更生援護功労者表彰について伺います。小樽市では、身体障害者及び知的障害者であって、みずからその障害を克服し、現在自立更生して、障害者の模範とするに足りると認められている方に対して障害者自立更生者として、また、長年にわたり身体障害者及び知的障害者の更生援護に尽力し、その功績が特に顕著であると認められる者に対して更生援護功労者として表彰を行っております。現在まで表彰された方々の模範の姿を見聞きして、障害を持つ知人は、「誰かが見てくれている、よし、自分も頑張ろうと感じた」と感想を述べられておりました。今、社会は共生社会を目指して、障害者がごく普通に暮らし、地域の一員としてともに生活できる社会を実現することが求められており、就職による自立を進めることも必要と考えられております。このような中、国では、障害者の法定雇用率を平成 25 年4月1日から、民間企業において 1.8 パーセントから 2.0 パーセントに引き上げます。働いて自立したいと思っている障害者の方々の願いが現実のものとなるよう、私も尽力したいと思っております。さて、小樽市で平成 15 年5月に施行された小樽市障害者自立更生者・更生援護功労者表彰基準についてですが、本基準には被表彰者の範囲と、それぞれの条件などが定められております。初めに、本表彰が設けられた目的についてお聞かせ願います。次に、被表彰者の選考はどのように行われているのでしょうか、お示しください。被表彰者が満たさなければならない条件の中身についてですが、本市と同様の表彰を行っている他市町村の条件を調べてみますと、自治体によって少しずつ条件が違うようです。小樽市では、それぞれ四つの条件が掲げられておりますが、このように定められた理由についてお聞かせ願います。中でも、身体障害者及び知的障害者それぞれの条件の一つに、一般社団法人小樽身体障害者福祉協会長等の表彰を受けたことがあること、小樽手をつなぐ育成会長及び小樽市知的障害者職親会長等の表彰を受けたことがあることがあります。これら団体の表彰対象者となるには、会員等であることが要件と認識しておりますが、この条件を満たす小樽市の障害者数はどのくらいで、全体の何割くらいになるのでしょうか。お示し願います。各団体に入会していない方の中にも、自立更生のため日々努力され、社会参加をしながら努力されている方もおられます。本表彰が全ての障害者の自立意識の高揚につなげることを目的としているならば、各団体等の表彰を受けたことがあるという条件は、かえって門戸を狭める結果となっているとの声があり、私も懸念をしております。条件の見直しも含め、市長の見解をお聞かせ願います。次に、学校の食物アレルギー対策について伺います。公明党は、2000 年にアレルギー対策を求める 1,464 万人の署名を国に提出し、加工食品のアレルギー表示の義務化や、文部科学省へ小児アレルギー専門医を中心とした検討会の設置を要請し、2001 年には免疫・アレルギー科学総合研究センターが開設され、原因究明、治療法の開発が進められております。その後、学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドラインの発行推進やエピペンの早期承認から2011 年9月の保険適用まで、患者支援団体等の方々と協力して、アレルギー対策の充実に全力で取り組んでまいりました。しかし、昨年 12 月、東京都調布市の小学校で起きた児童の死亡事故は、給食に出された粉チーズ入りのチヂミを食べたことが原因ではないかと言われており、食物アレルギーを持っていることが認識されながら、なぜこのような痛ましい事故が起きてしまったのか、大変残念であります。現実、ここ北海道でも 1988 年に、札幌市で学校給食のそばを食べた男子児童が死亡するという食物アレルギー事故が起きており、給食によるアレルギー事故は年々増加しているようです。日本スポーツ振興センターが災害共済給付データから抽出した推計値を見ますと、05 年度の 160 件から、11 年度は 311 件発生し、約2倍となっており、専門家からは、死に至らないまでも食物アレルギーで危険な状態に至るケースはある、事故は氷山の一角であるとの声も上がっております。アレルギー疾患にはぜんそくや結膜炎、鼻炎などもありますが、本日は給食による重大なアレルギー事故を防ぐために、小樽市の食物アレルギー対策、対応状況について伺います。初めに、食物アレルギーがある児童・生徒数についてです。現在、どのぐらいの有病者がいるのか、小・中学校それぞれ人数をお示しください。また、その中で食物アレルギーを引き起こすことが明らかな三大アレルゲンとされる卵、牛乳、小麦によるアレルギーがある児童・生徒数についてそれぞれお示し願います。さらに、症状が重篤とされるそば、落花生、エビ、カニの食物アレルギーがある児童・生徒数についてもお答えください。小樽市では、過去5年間に、食物アレルギーによる学校での事故は報告されていないのか、状況についてもお示し願います。文部科学省では、アレルギー患者の子供が安全・安心に学校生活を送ることができるよう、学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドラインが平成 20 年6月以降、全国の教育委員会や学校に配付され、取組が進められております。また、ガイドラインにある学校生活管理指導表には、アレルギー疾患用もあり、活用が薦められているところです。そこで、本市における学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドラインに基づく給食の食物アレルギー対策についてお示し願います。また、学校生活管理指導表の活用についてですが、本指導表には病型、治療内容はもちろん、学校生活上の留意点、緊急時の連絡先や医療機関名などを記入できます。平成 20 年第2回定例会予算特別委員会での私の質問に対し、就学時健診にアレルギー疾患の調査項目があり、その調査結果に基づいて、それぞれの学校でそれぞれの症状に応じた取組を実施しているので、示された管理指導表に切り替える考えはないと答弁されております。現在の活用はどのようになっているのか、管理保管状況と、学校全体で情報共有できる体制についても伺います。次に、重篤な症状であるアナフィラキシー対策です。食物アレルギーの症状として、皮膚のかゆみ、じんま疹などの皮膚症状が最も多いと言われていますが、食物を摂取して2時間以内に発症する即時型では、皮膚症状から呼吸器症状、嘔吐や下痢の消化器症状など、複数の臓器に強い症状が現れることをアナフィラキシーと呼び、その後、血圧低下、意識障害を起こし、ぐったりするなど、アナフィラキシーショックの症状に至ると生命に危険が及ぶとされております。このたび、調布市で起きた女子児童の死亡事故についても、先ほど述べましたとおり、おかわりしたチヂミに入っていた粉チーズが原因で、アナフィラキシーショックを起こしたのではないかと言われており、徹底した検証と再発防止策の構築を急がなければなりません。そこで、以下伺います。市教委では、アナフィラキシー症状が起きた場合の緊急時に有効とされる補助治療薬エピペンを処方されている児童・生徒の把握はされているのか、また仮にアナフィラキシーショックが起きた場合、教育現場ではどのような対応がされるのか、エピペン使用の対応についても伺います。食物アレルギーの数は年々増加しており、ダニやハウスダストなどによるアレルギーに比べ、ショック症状の頻度が高いことからも、アナフィラキシーやエピペンの使用について、教職員向けの講習会など、周知徹底する必要があると思いますが、教育長の御見解をお聞かせ願います。最後に、関連して、保育所の食物アレルギー対策について伺います。平成 23 年、厚生労働省から、保育所におけるアレルギー対応ガイドラインが発行されました。乳幼児がかかるアレルギー疾患の中でも、アレルギー性鼻炎や結膜炎、気管支ぜんそくについては、主治医の指示に従って保育所生活を送ることで大きな問題は起こっていないようです。しかし、食物アレルギーに関しては、その発症は乳児期がピークとされ、乳幼児の食物アレルギーの有病率は、平成 21 年度に日本保育園保健協議会が実施した全国調査で 4.9 パーセントと高く、3歳以下では小学生の2倍にもなっております。また、財団法人こども未来財団の報告によりますと、平成 20 年度1年間に、29 パーセントの保育所で誤食の事故が発生し、重篤なアナフィラキシーショックを起こす危険性が高くなっており、学校と同様にガイドラインに基づく着実な取組が進められなければなりません。初めに、本市では、保育所におけるアレルギー対応ガイドラインについて、保育現場への周知は図られているのか伺います。2点目に、市立保育所において、食物アレルギー疾患を持つ乳幼児の把握はどのように行っているのか、食物アレルギーの有病者数とともに、その対策と対応について伺います。3点目に、市立保育所において、誤食などによる食物アレルギーの事故は過去に発生していないのか、またそのような事故が起きた場合の対応はどのようになっているのでしょうか。お答えください。乳幼児は低年齢のため、体調不良や症状をみずから訴えることが難しく、重篤なアナフィラキシー症状が出た際、エピペン使用を自発的に行うことができない年齢であります。このため、職員や関係者全員が食物アレルギーに関する情報や知識、対応策を共有しなければならず、学校と同様に積極的な研修等の開催が必要と考えますが、市立保育所におけるエピペン使用についての考え方も含め、市長の御見解をお聞かせ願います。以上、再質問を留保し、私の質問を終わらせていただきます。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
千葉議員の御質問にお答えします。初めに、学校施設の有効利用について御質問がありました。まず、閉校により、体育館を暫定的に利活用する場合の法規制等についての御質問ですが、建築基準法では、用途制限上、体育館を単独で建築できない地域があるため、既存の学校の体育館であっても、許可を受けなければ利用できない場合があります。また、消防法では、防火管理者の選任が必要になるほか、校舎と分離して利活用するのであれば、体育館と校舎間に新たに耐火区画を設けなければならない学校もあるものと承知しております。また、管理上の課題についてですが、施設に管理する人が常駐しないことから、施錠や防犯、防火、さらに冬期間には除雪などの問題が発生するものと考えております。次に、暫定的な利活用についてですが、閉校から跡利用の決定までの間は、普通財産として通常の維持・管理を基本とし、市民から利用の要望があった場合、個別にその利用について検討してまいりたいと考えております。次に、若竹小学校、祝津小学校の跡利用についてですが、まず若竹小学校については、建築基準法による建物の用途制限や耐震化及び改修にかかわる経費、燃料、光熱水費等の維持管理費等の財政負担など、転用に当たっての課題がありますので、これらの課題を踏まえ、どういった利活用ができるのか、引き続き地域の御意見をいただきながら検討してまいりたいと考えております。また、祝津小学校は、耐震化されており、比較的新しい学校であることから、庁内において、どのような活用ができるか検討を行っているところであり、今後、地域住民や地域で活動している団体等の意見を踏まえながら、活用方法について考えてまいります。次に、がん検診受診率向上の取組について何点かお尋ねがありました。まず、小樽市のがん検診受診率についてですが、まだまだ国の目標受診率に届いておらず、受診勧奨などの施策を進めるべきと考えております。次に、女性特有のがん検診無料クーポン券の効果についてですが、事業開始の平成 21 年度前後の受診率を比較しますと、20 年度の子宮がん検診受診率 29.9 パーセントが、23 年度では 41.0 パーセントへ、乳がん検診は 22.6 パーセントが 34.8 パーセントへといずれも増加しており、一定の効果があったものと考えております。次に、平成 22、23 年度に本市が実施した地域診断の結果を踏まえた取組についてですが、重要なものの一つとして、医療との連携があると考えております。そのため、平成 23 年度より、小樽市医師会と共催で市民向けセミナーを開始したところです。また、平成 24 年度は、小樽市医師会に、胃がん・肺がん検診の実施方法などの検討をお願いし、その結果、現行のままという結論になっております。受診率向上のための本市の課題としては、市民の検診未受診理由として、「心配なときはいつでも医療機関を受診できるから」が顕著であったことから、市民の予防医療に対する意識向上などが重要であると考えております。次に、本市のがん検診受診率に顕著な効果が見られない状況についてですが、地域診断の結果を踏まえ、市民の予防医療に対する意識向上などに取り組んでまいりたいと考えております。次に、企業、団体との協働で受診率向上を目指す取組についてですが、既に働く世代のがん検診の普及啓発のために、企業経営者の集まりに一、二か月ごとに出向き、健康教育を行うなどの取組を開始しておりますが、平成 25 年度からの小樽市健康増進計画「第2次健康おたる 21」でも重要な事項として位置づけており、本計画の推進体制として、企業、関係団体との新たなネットワークをつくることを通じて、積極的に進めてまいりたいと考えております。次に、小樽市障害者自立更生者・更生援護功労者表彰について何点かお尋ねがありました。初めに、表彰の目的についてでありますが、みずからが障害を克服し、自立更生され、他の障害者の模範となっている方あるいは障害者の更生援護に功績のあった方を表彰することで、障害者の自立を促すことを目的としております。次に、表彰者の選考についてでありますが、小樽身体障害者福祉協会、小樽手をつなぐ育成会及び小樽市知的障害者職親会から推薦のあった候補者から、選考基準に照らし、決定しているところであります。次に、四つの選考基準についてでありますが、障害の等級又は療育手帳の所有、年齢、過去の表彰受賞歴など、北海道善行賞の表彰基準を参考に定めたものであります。次に、団体の会員となっております障害者数の数などについてでありますが、まず、表彰基準にあります年齢、障害の等級に該当する身体障害者の方で、小樽身体障害者福祉協会の会員となっている方は212 人となっており、割合にしますと約 5.5 パーセントとなります。また、小樽市知的障害者職親会及び小樽手をつなぐ育成会は、障害者を雇用する企業や団体、施設が会員となっており、個人が会員として加入しておりませんので、割合を示すことは困難であります。次に、表彰の条件の見直しについてでありますが、本表彰は、障害者が自立更生し、他の障害者の模範となっている方、また更生援護に功績のあった方を表彰し、障害者の自立を促進するものでありますことから、団体の会員とはなっていない方への配慮も必要と考えております。そのための仕組みづくりについて、他都市の事例などを研究してまいりたいと考えております。次に、保育所の食物アレルギー対策について何点か御質問がありました。初めに、保育所におけるアレルギー対応ガイドラインの保育現場への周知についてでありますが、平成 23 年6月に、北海道後志総合振興局から市内の認可保育所に対し、同ガイドラインに関する通知があり、周知が図られております。次に、市立保育所における食物アレルギー疾患を持つ乳幼児の把握方法についてでありますが、市の窓口で保育所入所の申込みを受ける際に、保護者に対し、食物アレルギーの有無について確認するとともに、保育所で行う入所前の面接においても、原因食材や医師の指示事項など、児童の具体的状況を確認することとしております。また、市立保育所における食物アレルギーを有する児童数は、2月時点で9名であり、その対策は個々の児童のアレルギーの状況を正確に把握し、児童の状況に応じた適切な給食を提供することであり、対応につきましては、主に給食におけるアレルギー原因食材の除去を行うこととしております。次に、市立保育所における誤食などによる食物アレルギーの事故の発生状況についてでありますが、過去5年間においては、平成 22 年度に1件の発生があり、当該事故は、保育所においておやつとして提供された菓子を喫食した児童が一時的に体調不良を生じたものであります。また、事故が発生した場合の対応については、国のガイドラインや、保育所における事故防止マニュアルに基づき、児童の体調の観察や保護者への連絡、病院の受診など、その時々に必要な対応を図ることとしております。次に、市立保育所における食物アレルギーに関する研修の必要性や、エピペン使用についての考え方でありますが、研修につきましては、昨年8月に、保育士を対象として、エピペンの使用方法を含めた保育所での応急措置に関する研修を実施しております。現在、エピペンを処方されている児童はおりませんが、今後、エピペン使用が想定される児童が入所した場合には、国のガイドラインに基づき、保護者や主治医との連携を図り、適切に対応してまいります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
千葉議員の御質問にお答えいたします。初めに、学校給食での食物アレルギーについてでありますが、本市の小・中学校の児童・生徒で、食物アレルギーを持つ人数でありますが、平成 23 年3月に行った調査によりますと、小学校では 65 名、中学校では 62 名、合計 127 名であります。その内訳ですが、重複してアレルギーを持つ児童・生徒もおりますので、延べ人数で言いますと、卵アレルギーは、小学校では 16 名、中学校では 10 名、合計 26名、牛乳アレルギーは、小学校では 18 名、中学校では 12 名、合計 30 名、小麦アレルギーは、小学校では2名、中学校では1名、合計3名、そばアレルギーは、小学校では5名、中学校では3名で合計8名、落花生アレルギーは、小学校では4名、中学校では3名、合計7名、エビ・カニアレルギーは、小学校では3名、中学校では8名、合計 11 名となっております。そのほか、魚介類やヨモギ、果物類などに対してアレルギーを持つ児童・生徒は、小学校では 28 名、中学校では 54 名で合計 82 名となっております。次に、食物アレルギーによる事故についてでありますが、過去5年間、学校での事故は報告されておりません。次に、学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドラインに基づくアレルギー対策についてでありますが、ガイドラインでは、レベル1からレベル4までの4段階の対策が示されており、レベル1では、詳細な献立表を提示することにより原因食物が入った給食を食べさせないようにすること、レベル2では、原因食物が入った給食を食べさせないときは弁当持参により補うことにすること、レベル3では、原因食物を除いた除去食を提供すること、レベル4では、原因食物を除いた上で他の食物で補って調理した代替食を提供することとなっております。本市においては、現在、レベル1の対策を行っており、各学校において、アレルギー疾患を持つ児童・生徒の調査を行い、その調査と詳細な献立表に基づき、アレルギーを引き起こす食材の入った給食を食べないように指導しているところであります。次に、学校生活管理指導表の活用などについてでありますが、現在、市内の小・中学校におきましては、食物アレルギーについて、学校生活管理指導表にかえて、就学時の健康診断表や学校で行われている児童・生徒の家庭環境調査票により把握し、アレルギー疾患の児童・生徒がいた場合は、担任が家庭訪問を行い、アレルギーの症状の把握をするとともに、職員会議を通じ情報の共有化を図り、学校全体で対応できる体制をとっております。しかし、近年、食物アレルギーへの対策について、市民からの多くの要望がありますので、市教委としては、新共同調理場の設置を契機として、調理場と学校が連携した食物アレルギー対策について検討してまいりたいと考えております。次に、エピペンを処方されている児童・生徒についてでありますが、現在、本市の小学校で3名の児童が処方されていると把握しております。次に、アナフィラキシーショックが起きた場合の対応についてでありますが、一般的には学校でこのような事態が起きた場合、直ちに救急車の要請を行うとともに、主治医への相談や保護者への連絡を同時に行うこととなります。また、エピペンは、医師の処方により本人、保護者が使用することが原則でありますが、あらかじめ本人又は保護者からの申出により学校で預かり、万が一アナフィラキシーショックが起きた場合に使用することを依頼された場合は、本人又は保護者にかわり、教職員が使用することも考えられます。なお、この場合、文部科学省の通知によると、アナフィラキシーショックで生命が危険な状態にある児童・生徒に対し、救命の現場に居合わせた教職員がエピペンをみずから注射できない本人にかわって注射することは、反復、継続する意図がないものと認められるため、医師法違反にならないものと考えるという見解が示されております。最後に、教職員の講習会や周知徹底についてでありますが、対象児童のいる小学校においては、教職員全員がその症状や緊急の対応について共通理解を図る必要があると考えており、今後、医師会とも相談しながら、アナフィラキシーショックへの対応などについて、専門家による研修の機会を設ける方向で検討を行ってまいりたいと考えております。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)
再質問 2番 千葉美幸
何点か再質問させていただきます。初めに、がん検診受診率の向上の取組です。非常に簡潔に御答弁いただいたのですけれども、具体的なものが何も見えていないというふうに感じております。そこで、私自身も議員になってから受診率を見させていただいていますけれども、一向に上がっていないというのが現状なのかと思っておりまして、先ほど地域の予防意識の向上のために取り組んでいくと伺いましたが、具体的にどのように取り組んでいかれるのか、まず伺います。それと、医療関係との連携ということで、それを変わらずやっていくということだったのですけれども、やはり検診というのは予防ということなので、アンケートからも、ぐあいが悪くなってから病院に行くというような御意見がある中で、病院でそういうふうに徹底した検診の受診を勧奨することは、一定程度効果はあるにしても、やはり今までとは違った形での受診勧奨の取組をしなければ向上はしないのではないかと思っておりますので、その件についても御答弁をいただければと思います。次に、小樽市障害者自立更生者・更生援護功労者表彰についてでありますが、条件の見直しを研究するという御答弁でしたけれども、研究というと、行政的にはあまり前向きには捉えられないということで、ぜひ検討をお願いしたいという声が本当にあるのです。実際、この表彰というのは、厚生労働省、また道でも行っておりまして、それを受けて門戸を開く形できっと小樽市でもつくられた表彰だというふうに実感しております。ぜひ検討をお願いしたいと思います。最後に、エピペン使用の件ですけれども、保育所については一定程度理解できたのですが、その使用について、保護者や、申出があれば教員が、その場に居合わせた教員が使用することもあるということだったのですけれども、学校全体、また教員全体の意識づけをぜひお願いしたいと思うのです。各学校の取組を見ても、ただ単純にアナフィラキシーショックは、ショックが起きた場合のエピペン使用は自己注射である、それは本人が行うものだというふだんからの意識がある場合と、そうではなく、私たちも打つ場合があるのだという意識をふだんから持っている場合とでは、対応が全然違ってくると思うのです。ですから、本当にこの周知徹底についてはぜひお願いしたいという要望をしておきます。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
がん検診とエピペンの使用については担当部長から答弁させていただきます。千葉議員の再質問について、小樽市障害者自立更生者・更生援護功労者表彰については、確かに私の答弁の中では、研究してまいりたいと申し上げましたけれども、どういう形で表彰するのがいいのかといったことも含めて検討してまいりたいと思っておりますので、決して後ろ向きな答弁をさせていただいたわけではございませんので、御理解いただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 保健所長 秋野恵美子(保健所長は2016年3月まで)
がん検診について答弁させていただきます。がん検診、それから特定健診につきましては、今まで周知が悪くて受診率が高くならないのではないかという考えを私どもも持っておりましたが、今回の意識調査で、周知が主な原因ではなく、医療機関が豊富にあるという小樽市の状況に市民が大変安心をしている、それで、かかりつけの医師がいるから、何かぐあいが悪ければ診ていただけるだろうといった意識が大変高いということがわかりました。それから、今回の意識調査とは違うのですけれども、このたびの女性特有のがん検診という事業を通じて、全員に個人通知をし、かつ無料化をして、最大の働きかけをして、受診率が 41 パーセントであったという結果を踏まえますと、同じことをやっても6割の人は来ないのだということがわかったわけでございます。それで、私どもは、まずは医療機関との相談の中で、一体医療機関でどのような市民への啓発をしていただけるのかといった検討から始めたいと思っております。それから、市民に意識向上のための働きかけをすると申しましても、一体どのような方法で、どのような内容で働きかけていくのがいいのか、それも私どもが今まで考えてきたような、保健所が考えて一方的にプランを組んでいくということではなく、やはり市民の方々と実際に話し合っていく中で、じっくりとこれは進めていきたいと思っております。今、千葉議員に、平成 25 年度からこういたしますと具体的に申し上げられないのは、こういった事情があったからで、今までのような保健所が一方的に考えるといった方法ではなく、実際に医療機関の方々と、あるいは市民の方々と話し合う中で、どうすればいいかという方法も含めてじっくりと取り組んでいきたいと考えているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
エピペンの使用でございますが、現在、エピペンを処方されている3名の児童がおりますので、対象となる学校にはいつそういう事態が生じるかわからないということがございますので、既に学校医を通じて照会はしていますけれども、医師会との早急な話合いをした上で、全教職員が万が一の場合に対応できるように、早急に研修会等を行う方向で対応してまいりたいと考えております。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)
再々質問 2番 千葉美幸
がん検診について、再々質問というよりは、要望等も含めて話をさせていただきますが、今回のアンケート調査は、なぜ受けなかったのかという視点でのアンケート調査で、では受けた方はなぜ受けたのかということでいろいろと友人等に聞きますと、身内や友人から一緒に行こうといった誘いがあったから、子供に言われたからというような理由もあるようです。ですから、そのきっかけづくりをぜひ行政も、今、市民の方のお話を聞きながらという保健所長の御答弁もありましたけれども、ぜひそのような積極的な取組をお願いしたいということで、私の質問を終わらせていただきます。