みんなの議会

洞爺湖町議会 令和7年9月会議 2025年9月10日

「保育所児童の避難など大過なく津波災害に対処できたと思いますが、課題は何でしょうか」

2025年9月10日、洞爺湖町議会の一般質問で、大屋治議員が質問し、子育て支援課長 平間義陸、介護高齢課長 鎌田智子、総務課長 末永弘幸、町長 下道英明が答えました。

聞いた人
大屋治 議員
答えた人
子育て支援課長 平間義陸、介護高齢課長 鎌田智子、総務課長 末永弘幸、町長 下道英明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 7番 大屋治

皆様、おはようございます。7番、大屋でございます。通告書に従いまして一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。9月1日は防災の日でした。日本において広く国民が台風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波等の認識を深めるとともに、これらに対する備えを充実、強化することにより、災害の未然防止と被害の軽減にするために、102年前に関東大震災が発生した9月1日を防災の日に定められたという経緯があります。当時、死者・行方不明者数が10万5,000人にも上る、日本の自然災害史上最悪の被害と言われております。しかも災害発生時間帯が昼食時と重なり、多くの火災が発生して被害が拡大させたと言われております。近年では2011年3月11日の東日本大震災は、マグニチュード9.0を観測し、国内観測史上最大の地震で巨大な津波が発生し、死者行方不明者の多くが津波によるものでした。7年前の9月6日には、全道がブラックアウトになる胆振東部地震が発生し、厚真町ばかりではなく、近隣地帯でも災害復旧が今現在続けられているわけであります。日本における三大地震という公式な区分はないそうですが、過去100年間で特に大きな被害をもたらした地震として一般的には、さきに述べた1923年の関東大震災、1995年の阪神・淡路大震災、そして2011年の東日本大震災です。私は地震の学者でないので、詳しくは存じ上げないのですが、地震の規模はマグニチュードで評されます。発生のメカニズムは海溝型地震、内陸直下の活断層地帯地震などに分かれるそうです。1993年7月12日、午後10時17分に発生した北海道南西沖地震は、地震の規模はマグニチュード7.8の巨大地震であり、数分後には巨大な津波発生による甚大な被害が奥尻島に発生して、たくさんの犠牲者を出しました。今年7月30日、午前8時25分頃、先ほど町長の行政報告にも報告ありましたとおり、津波注意報が発令になり、9時40分、津波警報に変わりました。当町における住民が避難しなければならない災害といえば、今までは有珠山噴火災害です。その災害の対応については、噴火の前触れを知るということでございました。当然災害が発生したら、以前から言われているのが、防災は自助、共助、公助なわけですが、一刻を争うときには、公助に頼らなければならないのは当然至極であります。今回の津波避難は、ふだんの避難訓練と違った緊張感の中で避難が進められたと思います。10時8分、本町保育所児童は入江保育所へとの報告が議会事務局にありました。事務局からは最初の22時30分時点での第8報発表まで逐次報告があり、避難の推移状況が分かりました。私ばかりでなく、他の議員からも今回の津波災害に対する質問が重なるところがあると存じますが、1番目の質問をいたします。保育所児童の避難など大過なく津波災害に対処できたと思いますが、課題は何でしょうか。

町の答え 子育て支援課長 平間義陸

初めに、今回のカムチャツカ半島地震に伴う津波警報時における本町保育所の対応状況についてご説明いたします。津波警報の発表を受け、直ちに避難を開始し、12分後には洞爺湖役場に到着、その後、速やかに避難所である虻田小学校へ移動することができました。避難に要した時間については、例年実施している避難訓練では、約15分でありましたので、日頃から繰り返し訓練を重ねてきた成果が現れたものと考えております。その後、地域住民の方々が避難所に集まる中、本町保育所の児童は公用車及び徒歩により入江保育所へ移動し、津波注意報が解除された翌日まで入江保育所において保育を継続いたしました。今回の災害を踏まえた課題としましては、津波警報となったタイミングがちょうど散歩に出る準備をしていた時間帯であったため、迅速な対応が可能でしたが、これが実際に散歩中で屋外にいた場合や昼食中、午睡中、降所であった場合など様々な状況を想定した避難対応をあらかじめ検討しておく必要があると考えております。また現行の避難訓練では、主に避難先までの移動に重点を置いておりますが、今後は避難後の保育体制や食事の確保、提供方法などについても事前に具体的な対応を定めておくことが重要であると認識しております。以上です。

議員の質問 7番 大屋治

今、子育て支援課の課長のほうから答弁いただいたわけですが、各課で所管しているものがたくさんあると思いますけど、先ほど町長のほうからも総括の中で本町の津波災害の初動対応など、避難所の運営における課題等も確認されておりますので、これらの改善を図り、この経験を今後の災害対応に生かしてまいりたいという発言がございました。それで、私が心配しているのは、たまたま今回は緊急の発令ではなくて、避難訓練みたいな形のものだったと思いますけれども、その中で実際に緊張した中で避難が行われたわけですけれども、確かに安全に、それぞれ職員の皆様方が奮闘したことによって無事避難が完了したのだと思いますけれども、その中で特に要支援者だとか、それからそれに近い人たち。それから、先ほど課長のほうからも話がありましたように、実際に子供たちが、たしか保育所の園児の人たちが、園から離れたところで散歩だとか、また園の中で就寝中だとか、食事中だとかという形の中で、避難がすごくしづらいような場所の中での行動だったと思いますが、それも大過なくできたということは、本当に喜ばしい限りなのですが。そういった避難支援者だとかそういったものの対応だとか、あと備蓄品などが充足に対応できたのか、それから避難に対する、それから今までも有珠山噴火の中でもありましたけれども、避難時にはペットがおりまして、家族以上にかわいがっておられるペットや何かの避難対応については、どのようにされたのか、お聞きしたいと思います。

議員の質問 7番 大屋治

はい。

町の答え 介護高齢課長 鎌田智子

今回、避難対象区域の避難行動要支援者名簿の登録者は20名でありました。名簿登録時、避難の支援を希望された方はうち11名おりましたが、実際に支援を受けた方は1名で、残り10名の方々は各自避難手段が確保されており、いずれも自主避難をされております。このほか自分で避難できないと役場に相談のあった方、2世帯3名を職員が公用車で避難所まで送迎しております。また介護事業所が主体となり、支援を行った方が3世帯ありました。高齢者の避難支援は行政だけでは難しいため、今後も地域の支援者や関係者と連携しながら、迅速かつ安全な避難ができるよう努めてまいりたいと思っております。以上です。

町の答え 総務課長 末永弘幸

ただいまのご質問の件でございます。備蓄の関係、それからペットの関係で答弁させていただきます。まず備蓄について、まず、不足がないのかというご質問かと思いますけれども、今回の津波災害、飲料水、また食料など町の防災備蓄から配布を行ってございます。飲料水につきましては、不足をしたため、すぐ災害時の支援協定を締結している業者、会社のほうから提供を受けて配布したほか、災害用ベンダーの自動販売機からも提供を行ってございます。また段ボールベッド等の資機材につきましても備蓄をしているものから搬送させていただきまして、各避難所へ搬出することができてございます。またペットのいる方への対応でございますけれども、ペットを連れてきていただいた方、多くの方、今回につきましては、自家用車内での車中避難とさせていただいたところでございます。また、自家用車のない方につきましては、他の避難所とは別に避難をしていてだいているという状況になります。以上でございます。

議員の質問 7番 大屋治

了解いたしました。適切に対応されていたということで、今後いろいろ課題が見つかってくるかと思いますが、ただ、今回の場合はJRも止まりました。それから、37号線も交通制限がありました。そういう中で、地域の、要するに噴火湾に面した浜側の人たちの避難が一斉に始まったときには、交通渋滞に巻き込まれたり、また一刻も早く高いところに避難しなさいということなのだけど、線路より上でないと高いところがありませんので、その線路にJRが止まったときに、踏切だとか、横断ができなかったり、また線路以上に高いところに避難したくても、そういった列車が止まったときには、どのような対応を考えているのか。また逆にJRのほうにそういうところには、低いところに止まらないで高いところに止まってくれとか、そういった要望等々のことは考えられないのでしょうか。お聞きしたいと思います。

町の答え 総務課長 末永弘幸

全般的なちょっと話になるかも分かりませんけれども、まず今回につきましては、JR、それから議員のほうからもございましたけれども、国道の閉鎖の件、ございましたけれども、可能な範囲で侵入防止の措置をとれるようとされていたところでございます。また、JR等々につきましても、その点につきましても、考慮をいただいてございますけれども、虻田市街地につきましては、侵入防止の範囲として今回エリアとしては設けているには至っていないというところでございます。また、避難経路の部分、関連しますけれども、高速道路の関係もございました。今回につきましては、まず避難をする際に必要な経路を確保する必要があるから、まずそこは閉じないで住民の安全の確保に努めているという状況と、また、高台に避難をするという設定から、併せてそちらの場所を利用できないかというような形で安全確保に努めているという状況になります。以上でございます。

議員の質問 7番 大屋治

了解いたしました。それで、幸いにして皆様方の防災担当職員が必死になって今回の避難措置をされたと思いますので、本当に大過なく避難ができたということは、誠にうれしいことでございまして、関係者の皆様方に心からお礼を申し上げる次第でございます。次に移ります。人件費、建築資材、諸物価高騰し続けている現状で現在の本町保育所、入江保育所を一つにして複合施設として移転、建て替えを検討中ですが、期限内に当初予定どおり建設は見込めますか。また、今現在、他の自治体ではあらゆる分野で諸物価が高騰し、また諸資材の入手が困難で建設中止やら延期やらと大変な事態であると言われております。南海トラフ巨大地震のことやら、線状降水帯など熱中症対策のことがニュースで流れる中、思いも寄らぬときに津波注意報があり、その後警報に変わりましたが、防災担当職員各位の適切な対応により、トレイルセンターなど各施設に避難者を誘導し、津波災害に対処できました。本当に大変喜ばしい限りでございます。そこで、たまたま有珠山噴火となりますと、他の町村にも避難先を確保できますけれども、噴火湾全体が津波に見舞われる、要するに災害に見舞われるということがございますので、隣町、また室蘭、登別、東のほうでは、長万部、森町とかそちらのほうに避難できないわけですから、洞爺湖町完結型で避難先を見つけていかなきゃならないと思います。そういう中で、先ほど申し上げましたように、注意報が出されたときには、警報が発令になったときには、たくさんの防災担当職員が必要なわけであります。保育所職員ばかりでなく、保育児童の避難に労力を割かないで、速やかに避難作業に専念できる環境が大切と存ずる次第でございます。それは一刻も猶予がないわけでありますから当然でありますけれども、津波警報が発令になってから、本町保育所、入江保育所に避難させるのではなくて、2番目の質問としまして、複合施設が稼働できるまでの間、本町保育所児童を入江保育所で保育することができないのかお尋ねしたいと思います。

町の答え 子育て支援課長 平間義陸

現在建設中の(仮称)虻田保育所につきましては、本年度より2か年の工期で着工しております。現時点では計画どおり工事が進捗しており、令和9年4月からの共用開始を予定しております。ご提案のありました本町保育所の児童を入江保育所で保育することにつきましては、今回津波警報発表に伴う避難の際に、緊急的な措置として約1日半にわたり、本町保育所の児童を入江保育所で一時的に受け入れ、合同で保育を行ったところでございます。この対応も踏まえ、改めて恒常的に児童を入江保育所で保育することが可能かどうかについて検討を行いました。まず、入江保育所の定員については90名であり、本町保育所の児童36名と入江保育所の児童32名を合わせても定員内に収まるため、定員及び施設面積の観点からは、物理的な受入れは可能であり、津波災害を想定した際には最も安全な対応策であると考えられます。一方で、現在建設中の(仮称)虻田保育所の建設に至った議論の過程においては、入江保育所の老朽化に加え、史跡内に所在しているため大規模な改修が困難であることから、統合移築することとなった経緯がございます。実際に本町保育所の児童を恒常的に受け入れる場合には、入江保育所全体で保育室が4室しかないことから、新たに保育室を設けるための改修が必要となりますが、大規模な改修を行うことができない状況でございます。また、本町保育所の児童を入江保育所へ移し、翌年には新たに開設される(仮称)虻田保育所へ再度移動させることとなりますと、保育所を毎年移動することとなり、子供たちにとって大きな心理的・身体的負担となることが懸念されます。また、近年の猛暑への対応として、現在は移動式エアコンやスポットクーラーを活用しながら保育を行っておりますが、7月から8月にかけては暑くなる日も多く、保育室を移動するなどをして、何とか暑さをしのいでいる状況でございます。このような中で児童数がさらに増加した場合、暑さ対策の面でも対応が厳しくなることが想定されます。以上のことから、本町保育所の児童を入江保育所へ恒常的に移動させて保育を行うことは、総合的に判断して困難であると考えております。ただし、本町保育所の児童が抱える津波災害へのリスクについては、今後も継続する課題であると認識しております。つきましては、今後移転までの1年半の間に、今回の災害において明らかになった課題の改善を図り、災害発生時には速やかに避難行動が取れるよう、繰り返し避難訓練を実施し、子供たちの安全確保に努めてまいります。以上でございます。

議員の質問 7番 大屋治

了解いたしました。前回の私もこういった質問を出すときに、通常から津波災害に対する訓練は的確にやっておりますし、そういうものが来たときには、災害が押し寄せたときには、速やかに避難できる体制になっているからということで、入江保育所には本町保育所の児童を移動させないで今のままで新しい施設ができるまで頑張るということでございましたけれども。それについては、そういう判断でございますので、私としてはそれ以上何も申し上げることができませんので、質問は以上で終わります。あと町長のほうから、先ほど行政報告にもありましたけれども、課題等の初動対応、避難訓練だとか避難所運営だとかの総括的な回答がいただければ幸いだと思いますので、よろしくお願いいたします。

町の答え 町長 下道英明

まずは大屋議員、冒頭述べられました保育児童の避難など津波災害に大過なく対処できたというご指摘をいただき、誠にありがとうございます。議員ご指摘のとおり、やはり津波や地震といった自然災害は、いつどこで起こるか予測が難しく、事前の対応想定と違い、多くの課題が露見するところでございます。まずはこのたびの津波災害の総括についてでございますが、津波警報の発令を受け、すぐに災害対策本部の設置と非常配備態勢を執り、浸水想定区域に対する避難指示と避難所の開設を決定し、車両や防災無線による避難広報とソーシャルネットワーク、いわゆるSNSを活用した避難情報の配信を開始したところでございます。これと並行いたしまして、町内3か所の避難所の速やかな開設や避難行動、要支援者等の安否確認と避難対応、各避難所への飲料水や食料の配布、移動式エアコンや扇風機などの資機材の運搬を行い、これについては、地域防災計画や津波計画、避難計画に基づき、おおむね適切に対応できたのではないかと思っているところではございますが。やはりそういった点を踏まえてもう一度この防災無線、メール配信の情報発信、避難経路、避難場所への動線、そしてまた、ハザードマップにおける避難地域の人の動きなど、シミュレーションと違った、気づかなかった点もあろうかと思います。今、職員アンケートや、また各課の当日の行動を検証して、現実的で効果的な備えにつなげてまいりたいと思っているところでございます。本日ご指摘いただいたことを引き続きしっかりと真摯に考えながら前に進めさせていただきます。ありがとうございます。

議員の質問 7番 大屋治

以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

出典:洞爺湖町議会 令和7年9月会議 2025年9月10日 議事録 PDF(12ページ) 間違いを知らせる