小樽市議会 平成24年第4回定例会 2012年12月11日
(1)財政問題について/(2)防災問題について/(3)介護について/(4)子育て支援について/(5)空き家対策について/(6)いじめ問題について
2012年12月11日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「財政問題について」「防災問題について」「介護について」「子育て支援について」「空き家対策について」「いじめ問題について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 松田優子 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 松田優子
平成 24 年第4回定例会に当たり、公明党を代表して質問させていただきます。最初に、財政問題についてお伺いいたします。本市財政は、歳入において、直近では平成 20 年度の 153 億円余りから市税収入の減少に歯止めがかからず、相変わらず厳しい状況が続いており、平成 23 年度決算では、市税全体で対前年比3億 5,400 万円の大幅な減収となっております。また、市税収入率も平成 12 年度から低下し続け、平成 23 年度は 75.4 パーセントと全く歯止めがかかっていません。収納対策も含めて、平成 24 年度決算における市税収入の見通しについて、23 年度決算と比較し、お示しください。次に、歳出においては、目的別決算状況で見ると民生費が一番多く、平成 20 年度に 200 億円を突破して以来右肩上がりで、23 年度は子ども手当経費などの増により 228 億 7,800 万円と顕著な増加を示しておりますが、平成 24 年度の民生費の歳出見込みと、今後の推移についてお示しください。また、性質別決算状況では、扶助費が目立って増加しており、中でも生活保護費は平成 15 年度に 80億円を超えて以来増加し、平成 24 年度には 90 億円に迫っておりますが、このまま増えるに任せるのではなく、何らかの総合的な対策を講じる必要があるのではないかと思いますが、お考えをお伺いいたします。全体として、平成 23 年度決算においては、一般会計が2年連続で実質収支の黒字を確保したものの、単年度収支では約 1,000 万円の赤字となっており、24 年度決算においても楽観を許さない状況であることは否めません。24 年度決算の見通しについての御見解をお示しください。次に、以上のような財政状況を踏まえ、平成 25 年度予算編成の基本的な考え方をお伺いいたします。24 年度予算編成においては、他会計からの新たな借入れを行わないこととし、財政調整基金を活用して財源不足の解消に努めたものの解消に至らず、除雪費予算の一部を計上留保することになったわけですが、23 年度決算で黒字が生じたため、留保していた予算の計上が可能となりました。そこで、平成 25 年度の予算編成についてお伺いいたします。今年度同様、他会計からの借入れをせずに予算編成した場合、財源不足が生じ、予算の計上を留保せざるを得ないような状況になることも心配されますが、新年度予算編成の見通しをお示しください。市長は、昨年の第4回定例会において、私の質問に対し、平成 24 年度予算編成とあわせて 24 年度を初年度とする新たな財政健全化計画の策定作業を進める旨の答弁をされましたが、その後、平成 24 年第1回定例会の提案説明において、「市税収入の落ち込みが予想を大きく上回り、社会保障と税の一体化改革の先行きなど国の動向が不透明で中・長期的な収支を見直すことが難しいため、事務事業の見直し、使用料及び手数料の検討などの課題を整理し、計画をどのように組み立てるかいま一度練り直すために提出は見合わせることにした」と述べられましたが、平成 25 年度予算編成と合わせて、25 年度を初年度とする財政健全化計画の策定を検討中であると理解してよいかお示しください。また、さきの第3回定例会における我が党の千葉美幸議員の代表質問に対する市長の御答弁では、財源不足の解消を図り、収支のバランスをとれるようにするため行財政改革の取組についても検証し、歳入確保や経費節減につながる新たな取組を示唆しておりますが、従来の事務事業の見直しや、使用料及び手数料の検討などのほか、どのような取組を検討されているのか、具体的にお示しください。次に、防災問題についてお伺いいたします。大災害が起きたときには避難所が開設されますが、その場合の食事支援は、自治体の備蓄と各業界、各団体からの支援により乗り切っていくことになり、その内容は糖質中心の食事や支援物資の菓子類などが考えられます。短期間ならそれも仕方がないと思いますが、避難所生活が長期化した場合は、高齢者や障害者、弱者の健康が維持できるよう栄養管理の視点が大変重要になってくるのではないかと考えます。東日本大震災では避難所生活が長期化する中で体調を崩す人が目立つようになり、避難所で提供される食事にも栄養バランスや疾病への配慮が重要であると認識され、栄養士の派遣が求められたと聞いております。その結果、避難所等での食事は、体に必要な栄養を単に補給するだけではなく、被災した方々の不安やストレス、疲労を軽減し、温かい食事が心身をいやしたと報告されています。そこでお尋ねします。小樽の地域防災計画では、避難所における食事は栄養バランスや疾病に配慮されるものになっているのでしょうか、この点についてお聞かせください。その後、東京 23 区では、被災地に派遣された栄養士の貴重な経験を生かした災害時における栄養・食生活支援活動マニュアルを作成し、各区に共通する対応策をまとめたと聞きました。災害から助かった当座は生きるのに必死で、高血圧や糖尿病などの病気の方も無理して食事をしてしまい、避難所生活が長くなるにつれ病状が悪化しても、なかなか食事の内容について言える状況ではなかったとのことですので、そうした課題を乗り越えるためにも、ぜひ小樽の避難所で活用できる小樽版のマニュアルを作成していただきたいと要望いたしますが、御見解をお伺いいたします。次に、避難所に関連して、災害用マンホールトイレについてお伺いいたします。マンホールトイレは、災害時に断水等で水洗トイレが使用できない場合に下水のマンホールを簡易便座で覆って周りをテントで囲み、個室トイレとして活用するものですが、段差のない場所に設置されていることから障害者や高齢者の方も使いやすく、東日本大震災の折、大変有効に使用され、被災者の方から非常に喜ばれたと聞き、昨年の第2回定例会の建設常任委員会で、私は、本市での導入促進について伺いました。その際、理事者より大変有効であったと認識しているが、下水道が機能していなければ使用できないとの大原則があり、また小樽の場合、マンホールが設置されている場所が道路であるため難しいが、公園やグラウンドであれば活用の方法があるとのことで、今後その辺を市として研究していかなければならないとの御答弁をいただきました。震災から1年9か月、このマンホールトイレの災害時の対応に意識が高まり、震災時に避難所になる場所での普及が進んでいるとの新聞報道がなされました。それによると、災害時に避難者1万人の受入れを想定する東京都世田谷区の二子玉川公園ではインフラが遮断されても最低限の生活ができるようにと 60 基を準備し、また都立公園でも 30 か所に約 1,440 基が置かれ、大阪府堺市では、昨年度は七つの小学校に設置し、今後 2019 年度までに、94 ある全市立小学校で設置するとのことでありました。また、自治体のみならず民間マンションなどでも、このマンホールトイレの導入が進んでいるとの報道内容でした。食事とともにトイレの問題は切実です。設置できるところと適さないところなど、いろいろ課題はあると思いますが、設置できる場所には、ぜひ導入していただきたいと再度要望いたしますが、お考えをお聞かせください。さて、7月 20 日の高島地区の図上訓練を皮切りに、祝津地区、蘭島地区、銭函地区など、既に市内数か所で津波を想定した訓練が行われております。訓練を通して初めて見えてきた課題もあれば、地域によって課題もさまざまあると思います。先般行われた泊原発 30 キロメートル圏内全 13 町村住民による圏外へ避難する防災訓練では、小樽も避難場所に指定されており、古平港から小樽港へ船で移動するはずでしたが、悪天候により波が高く危険と判断され、半数はバス輸送に切り替わるなど、想定外の課題が多かったと聞いています。想定外といえば、私も先日グループホームの火災避難訓練に参加させていただきましたが、屋外への避難の際に、玄関で自分の靴が探せなくて思ったより時間がかかってしまいました。このように靴探しという意外なところに落とし穴があることに気づかされました。特に、高齢の方は、とっさの場合の機転がきかないことが考えられます。高齢者や障害をお持ちの方などの要援護者の避難誘導も昼と夜、そして平日と休日でも援助人数に差が出るものと思われます。このようにあらゆることを想定しながら時間を変え、曜日を変え、季節を変え、何度も何度も積み重ねることが大事であると考えますが、今後の避難訓練の取組についての御見解をお示しください。また、先月末の登別市など胆振地方の大停電は、ともすれば地震や津波だけに気を奪われてしまっていた私たちに衝撃を与えました。この夏から節電対策は何度も何度も言われてきましたが、それはあらかじめ決められた日の、それも数時間で復活するものであり、また夜間は行われない人為的なものでした。しかし、今回は数日間にもわたる大停電であり、私たちの身の回りは電気がなければ全く何もできないことを思い知らされました。市内には 69 か所の避難所がありますが、このような大停電が発生した場合でも、すべての避難所で避難されてきた方の受入れは可能なのか、お伺いいたします。また、このたびの災害は、緊急時の連絡方法など、情報伝達の不備が指摘されており、これが被災者への混乱をさらに引き起こしたと言われております。これらを含め検討していかなければならない課題が新たに増え、今後の防災計画の見直しを求められたものがなかったかどうか、お聞かせください。次に介護についてですが、日本は、世界に類を見ないほど急速な高齢化が進んだことにより、今後さらに要介護者が増えることが見込まれており、介護問題は多くの人が直面することになりました。かつて介護の役割は女性のものと思われてきましたが、大家族から核家族への移行、そして女性の就業率の増加に伴い、今や男性が家庭で介護するのは、ごく当たり前になったと言わざるを得ません。2010 年の厚生労働省による国民生活基礎調査によれば、介護者の3人に1人は男性で、妻や親を在宅で介護している夫や息子は、全国で 120 万人にも迫ると言われております。先月札幌市で、寝たきり状態にあった妻を自宅で介護していた 70 代の夫がベッドの手すりに頭をたたきつけるなどの暴行を加え、死亡させてしまったという痛ましい事件がありました。警察の調べに対し、その夫は、介護の際、妻が言うことを聞いてくれず、腹を立ててやってしまった。以前にもたたいたことがある。介護に疲れていたと供述したとありました。介護者が男性の場合、男性介護者特有の困難さがあると言われております。それは、それまで家事をしたことがなかったために、炊事、洗濯ができない、長い会社勤めのせいで地域社会とのかかわりが薄く孤立しがちといった技術や経験に基づく問題であり、女性介護者と比較して、介護を一人で抱え込んでしまう傾向が強いようです。そのほかに男性介護者特有の問題として、どのような認識をお持ちになっているのかお示しください。先ほどの事件は極端な例としても、本市での介護に伴う暴行、いわゆる介護虐待又はそれに類したことを把握していたら、その内容と過去3年分の件数などをお示しください。もし虐待と認識できた場合、市としてどのような対処をしているのか、対処方法などもあわせてお聞かせください。先ほども述べましたように、男性は家事や近所づき合いが苦手とされ、相談相手もなく、ストレス解消の機会をなかなか見つけることができず、追い詰められて、家庭内で虐待に及ぶおそれも指摘されておりますが、増加しつつあるこの男性介護者を支えようという自治体の取組も始まり、最近では男性介護者の支援のあり方に対するシンポジウムも開かれているようですが、このように増加する男性介護者への支援策を、小樽市として今後どのように考えているのか見解をお聞かせください。また、男性介護者の重要な課題として、仕事と介護の両立があります。40 代後半から 50 代にかけて、既婚の場合は妻、未婚の場合は親の介護を担う必要が生じ、働き盛りで退職を余儀なくされた場合、老後に経済的な困窮が予想されます。また、現在のような経済不況の中、経済的に不安定な独身男性は親と同居することが多くなり、親に介護が必要になったとき、主たる介護者は息子となり、離職し、親の年金で生活していくようなケースもあると思います。私の 50 代後半の知人も、自己都合で退職しているときに親の介護が必要になり、仕事を探しながらそれなりの介護をしてきましたが、次の仕事が見つからないまま親の介護度が上がり、今度はそのために働きたくても働けなくなってしまいました。ケアマネジャーなどからは介護サービス利用の増加を打診されていますが、そうなると自己負担額が増えることになり、現在の経済状況から考えると、それもままならない状態です。ともあれ、介護に伴って離職した、あるいは就労経験がない男性介護者の場合には、介護サービスの提供に先立って、生計維持に関する支援が必要になります。そこで、仕事と介護の両立という観点から生まれたものとして、90 日余りと期間の限定はありますが、介護休業制度があります。しかしながら、制度があっても取得しやすい環境にはなっていないのが現状ではないでしょうか。参考として、小樽市職員の介護休暇制度発足後の取得状況をお示しください。また、介護を理由とした退職者がいたかどうかについてもお示しください。平成 23 年度小樽市労働実態調査によれば、介護休業制度の制定事業所は、有効回答事業所の 63.4 パーセントとなっており、介護休業の実取得人数は、男女ともにゼロ人となっています。介護というのは、子育てと違っていつまで続くかわからず、なかなか先の見通しが立てづらいものです。男性介護者が増加したといっても、いまだ介護の主流は女性です。これからの介護は、施設から居宅介護へと変わりつつあり、男性と同様、若しくはそれ以上に働く女性にとって仕事と介護の両立は大変です。ある事業所では、1時間とか2時間の細切れ休暇や、お昼時間に様子を見るために家に戻るなどの中抜け休暇などを設けていると聞いております。私は、このように介護休業をとりやすくするための環境整備をもっと図っていくべきだと考えますが、市長のお考えをお示しください。次に、男性介護者問題に関連してお伺いいたします。それは、介護マークの活用についてです。本市では、本年 10 月1日よりこの制度が開始されたと聞きました。この事業を開始した理由と利用件数をお示しください。介護は、だれもが通る道です。妻を介護するためやむなく辞職された市長や町長もいらっしゃいます。老老介護の問題もあります。また、これからは認知症の人を軽い認知症の高齢者が介護する認認介護の増加が危惧されております。一人一人が安心して老後を暮らせる社会を築いていくためにも、これらを視野に入れ、介護者に対するきめ細やかな支援策をぜひ検討していただきたいと思いますが、市長のお考えをお示しください。次に、本市における保育士の配置状況についてお伺いいたします。認可保育所の役割としては、保育に欠ける子供を保育するという基本的な役割に加え、保育所を利用していない子供を含めたすべての子育て家庭への支援が求められており、また現在は、保護者の保育ニーズも多様化してきています。小学校低学年の女の子が将来なりたい職業の上位に位置するのが保育士だと言われています。しかしながら、厚生労働省の調査によると、76.2 パーセントの自治体が保育士の不足に悩んでおり、10 パーセント以上の自治体では「非常に不足している」と回答し、厚生労働省の試算では、5年後の平成 29 年度末時点で、約7万 4,000 人の保育士が足りなくなると報告されています。そこで、お尋ねします。単純に考えると、少子化に伴い保育所の入所者が少なくなるため保育士に余剰ができるのではと思ってしまいますが、逆に不足することになるのは、どういった理由からなのかお示しください。また、小樽市の現状として、保育士不足は生じているのか、お伺いいたします。平成 23 年度事務執行状況説明書によれば、市内には市立保育所が6か所、私立保育所が 15 か所ありますが、市立保育所は定員割れしているのに対し、私立保育所は 100 人以上も定員オーバーの状況です。市立保育所の定員割れは保育士の不足に起因していないのか懸念されますが、定員割れの理由を示すとともに現在の小樽市の保育所の定員、入所児童数、そして市立保育所の保育士の配置状況を正規職員、非正規職員に分けてお示しください。あわせて、延長保育などもあり交代勤務が必要かと思いますが、市立保育所における保育士の勤務体制などもお聞かせください。また、この項の冒頭で述べたように、近年、保育士の活躍の場は、保育所だけにとどまらず、多様に広がっていると言われていますが、保育所以外での市の関係機関に配属されている保育士の人数を押さえていたらお示しください。老朽化した奥沢保育所を 25 年度から建て替えるのに伴い、26 年4月より保育所総体の定員は変更させずにゼロ歳児を受け入れるなど歳児別定員の見直しが図られ、また 18 時から 19 時までの延長保育を実施するとの説明をいただきましたが、この歳児別定員の変更などにより、奥沢保育所における保育士の配置数に変更があるか伺います。そして、現在と3年後の市立保育所における保育士の配置状況を示すとともに、不足分をどのように確保していこうと考えておられるのかお伺いいたします。子供や子育て世代への支援は、人口減少への歯止めを余儀なくされている小樽市にとって景気対策とともに最重要な課題であると思いますが、市長のお考えをお聞かせください。次に、空き家対策についてお尋ねいたします。さきの定例会でも空き家に関する陳情が出されており、待ったなしの状況と言わざるを得ません。私もこの件につきましては、何度も何度も取り上げさせていただきました。空き家・廃屋問題は全国共通の課題で、平成 22 年7月に埼玉県所沢市が全国初の「空き家等の適正管理に関する条例」を制定して以降、各地で条例化が進んでおり、京都市の調査では、本年8月時点では全国の 42 自治体で条例を制定しており、そのうち建物撤去の行政代執行を定めた自治体も 15 あります。道内では、滝川市が既に条例を制定しています。この空き家等の適正化に関する条例は、大別すると適正管理を中心としたタイプのほか、適正管理に加え、まちなか居住促進を目的として、空き家を有効活用する取組に対する支援を規定したタイプも幾つかあります。小樽市は、後志管内 20 市町村などで構成される廃屋・空き家対策検討会に参加し、条例化に向けて検討を進めておりますが、自治体がこのように広域で廃屋対策の条例づくりに取り組むのは道内初と言われております。ともあれ、この検討会でモデル条例案を作成し、それを参考に各自治体は 2013 年度以降条例の制定を検討するとの御答弁をいただいておりますが、現在の検討会では、どのような議論がされているのかお示しいただくとともに、モデル条例策定に向けての現在までの進捗状況をお聞かせください。また、本市として、条例化に向けての課題等がありましたらお示しいただき、その課題克服に、どのように取り組むおつもりかお示しください。最後に、教育委員会にお伺いいたします。これは、ある新聞に掲載されていた東京都内のある私立小学校のエピソードです。児童らが乗り合わせた電車が事故の影響で途中停車したのち、一時運転見合せになったとき、5、6年生が手分けして、車両内にいる児童らを1か所に集め、「心配ないよ」「一緒にいるから大丈夫」と不安がる下級生を励まし続けたそうです。学年を超えた児童の交流に取り組む学校は多いようですが、その学校では「きょうだい学年」があり、5年生は、同じ数字の学級と出席番号に当たる1年の児童を日ごろから励ましたり、一緒に遊んだり、勉強などをする取組をしていたとのことです。それを聞き、電車内で児童が自発的に動いた理由も納得できました。「互いを兄弟姉妹のように思い、信頼し合う美しい心。平凡かもしれないが、この心こそ、よりよく生き、よりよき社会をつくる根本の力だ」と、その記事は締めくくっておりました。さきの定例会でも問題提起され、代表質問でも取り上げられておりましたとおり、今、教育現場では、どこでもいじめの問題解決に頭を悩ませておりますが、私自身、このような学校があるのだから問題解決の糸口はあると思いました。さて、文部科学省が行ったいじめ緊急調査の結果が先日発表されておりましたが、それによると、全国の小・中・高校と特別支援学校が把握した今年4月から9月までのいじめは 14 万 4,000 件余りで、前年の2倍を超え、このうち道内は 3,478 件で、2011 年度をやや上回ったとのことでした。そして、命や体を脅かす重大事案は全国の公立校で 278 件あり、道内の公立校はゼロだったとありました。しかしながら、都道府県別の調査方法が統一されていないため都道府県間のばらつきが多く、1,000 人当たりのいじめ把握件数は、最大 160 倍の開きがあり、重大事案のとらえ方も地域によって認識に差があったと分析しており、来年度の調査に向けて、より実態に近い把握ができるよう専門家の意見を聞きながら調査方法を見直すとのことでしたが、小樽市における調査方法と調査結果をお示しください。また、よく問題になるのは、いじめがあったとする保護者の方と、なかったとする教育現場の食い違いです。教育委員会では、何をもっていじめと認識するのか、その定義についても再度確認いたします。市教委では、今年から 11 月をいじめ防止月間と定め、先日、小・中学校の管理職や生徒指導担当の教員らを対象にした「いじめ問題対策研修会」を開き、いじめの早期発見や組織的な対応の仕方について、グループ討議を交えて意見交換したとのことでしたが、具体的にどのような意見が出されたのかお示しいただくとともに、この研修会の今後の取組についてお聞かせください。また、不登校や学校生活などで悩んでいる児童・生徒や保護者に対して、その解消を図るための受皿として、スクールカウンセラーの活用も重要になっています。教員は、多くの児童・生徒を指導する立場にあるため、個々の生徒の悩みになかなか耳を傾けにくいことから、専任のカウンセラーが必要になったと聞いておりますが、小樽市におけるスクールカウンセラーの配置の経緯と役割について、お示しください。また、スクールカウンセラーは、市内全校に配置されるのが望ましいと思いますが、現在の配置状況をあわせてお示しください。このスクールカウンセラーは、どのような資格をお持ちの方がなっているのでしょうか。教職員の資格などもあわせて持っているのでしょうか。勤務体制はどのようになっているのかお伺いいたします。カウンセラーへの相談は、相談者自身からの自発的なものなのか、教職員などからのアドバイスによるものが多いのか、また相談者について、児童・生徒と保護者の相談回数の割合なども示すとともに、1人当たりの時間、主な相談項目もお示しください。また、相談者は、カウンセラーに相談していることを他に知られたくないと思いますが、カウンセリングを受けている場合は、プライバシーの配慮がなされたものになっているのでしょうか。また、スクールカウンセラーは、児童・生徒、保護者の多様な悩み等に答えていくために、時には他の関係機関との調整が必要になることもあると思われますが、その連携は、どのような形でなされているのでしょうか。小樽市教育委員会として、このスクールカウンセラーの成果について、どのように受け止められておられるのかお示しいただくとともに、スクールカウンセラーに対して、どのような課題があると考えているのか伺います。そして、その課題を克服するために、今後どのような取組をしていくべきだと考えているのか、お考えをお聞かせください。今年度の量徳小学校、花園小学校、潮見台小学校の学校編成に伴う統廃合に際して、このスクールカウンセラーの役割は非常に大きかったと聞いておりますし、来年度は、若竹小学校と桜小学校、そして祝津小学校と高島小学校との統廃合も控えております。どうか幾多の課題を克服しながら、その役割を果たしていただきたいと思います。最後に、岐阜県可児市で制定した「子どものいじめ防止条例」についてお聞きいたします。岐阜県可児市では、いじめ撲滅を公約に掲げて、昨年就任した市長の主導で市民を交えた議論が行われ、本年 10 月の市議会において全会一致で可決し、「子どものいじめ防止条例」が制定されたとのことです。その内容は、市、学校、保護者、市民、事業者などの責務を明示し、それらが連携して防止に取り組まなければならないと定め、条例化した意義として「刑事罰に触れる暴力でなくても、いじめる行為は条例違反となり、重大なことだと認識してもらうのに有効と考えた」と可児市の冨田市長は述べておりますが、今後、他の自治体でも同様の動きがあるかもしれません。この可児市の条例化について、どのような認識を持たれたのかお伺いいたします。子供は、国の宝、未来の宝です。未来に向かうその子供たちの安心と安全を守るのは、私たち大人の責任です。社会全体で子供の命を大切に守っていかなければならないと考えます。ともあれ一日も早くいじめがなくなることを願っております。以上をもちまして、私の代表質問を終わります。再質問はいたしませんので、丁寧で明快な御答弁をお願いいたします。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
松田議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題について何点かお尋ねがありました。まず、前年度決算との比較による今年度の市税収入の見通しについてでありますが、今後の法人市民税などの収入状況にもよりますが、現時点で推計しますと、今年度は3年ごとに実施される固定資産の評価替えの年度に当たり、固定資産税及び都市計画税の課税額が大幅に減少したことなどから、市税全体の収入額も同様に減少するものと考えております。また、収納対策についてでありますが、電話や文書による催告、臨戸訪問のほか、預貯金などの差押えを行うとともに、差押物件のインターネット公売による換価、さらには北海道との連携による直接徴収などを実施しているところであり、今後とも収入率向上に向けて努力してまいります。次に、民生費の決算見込みと今後の推移についてでありますが、民生費は、生活保護費や身体障害者に対する支援費など扶助費の占める割合が多いことから、現時点で決算見込みを示すことは困難であります。また、今後の推移につきましては、景気の低迷や高齢化などの影響による扶助費の増加が見込まれることや、国の税と社会保障の一体改革の中で、社会保障の充実・安定化がうたわれていることなどから、今後も増加が続くものと想定しております。次に、生活保護費の対策についてでありますが、生活保護受給者が年々増加しているために生活保護費の支出も増加している状況です。市の財政に与える影響を考えると、何らかの対策の必要性を感じるところではありますが、生活保護はあくまでも国の制度であり、国の基準で最低生活費や生活保護費が定められていることから、小樽市が独自で支出を抑えるような施策を打ち出すことは困難であります。現在、国では、生活保護制度の見直しに向けて、医療費の自己負担や生活保護費の基準の引下げ等を検討しているところでありますので、小樽市としても、その結果、財政面でどのような影響が生じるのか、推移を見てまいりたいと考えております。次に、24 年度決算の収支見通しについてでありますが、まず歳入では法人市民税など、今後の景気の動向にもより、収入の確保が不透明であることや、歳出では冬季間における除雪費や燃料費の動向など、不確定な要素も多くあり、現時点では具体的な収支見込みを示すことができる状況にはありません。いずれにいたしましても、残された期間、引き続き歳入の確保と事業の効率的な執行等に最大限努めてまいりたいと考えております。次に、新年度予算編成の見通しについてでありますが、地方交付税が総務省の概算要求を反映し、減額となる見込みの中、扶助費など義務的経費の自然増や、新たな財政需要にも対応していかなければならないことから、引き続き非常に厳しい予算編成になるものと考えております。その中、平成 23 年度決算で前年度並みの剰余金が生じたことや、今年度の普通交付税が予算を上回ったことから、財政調整基金に 24 年度予算編成時よりも多い額の積立てができたところです。今後、降積雪の状況や新たな財政需要にもよりますが、財政調整基金を新年度予算の財源として活用するなど、他会計からの借入れや予算の計上留保をすることなく、収支均衡予算の編成に努めてまいりたいと考えております。次に、財政健全化に向けた新たな計画の策定についてでありますが、平成 25 年度予算編成にあわせ、25 年度を初年度とする中・長期的な収支を見通すものとして策定してまいりたいと考えております。次に、歳入確保や経費節減につながる具体的な取組についてでありますが、現在、具体的な取組について検討しているところであり、中・長期的な収支の見通しを策定する中で示していきたいと考えております。次に、防災問題について何点か御質問がありました。初めに、避難所における食事が栄養バランスや疾病に配慮されているかについてですが、本市の地域防災計画における食糧供給計画では、応急配給品目として乾燥米及びクラッカーを備蓄しており、状況に応じてパン、缶詰、インスタント食品を配給することとしております。これらは、あくまで当面の食料が入手できない場合への応急的な対応であり、主にカロリー補給を目的として一定の栄養については考えておりますが、個々の疾病に配慮されたものではありません。次に、避難所で活用できる小樽版のマニュアルについてですが、先進地の状況を参考にしながら、栄養・食生活支援についても研究してまいりたいと考えております。次に、災害用マンホールトイレの導入についてでありますが、本市では汚水管のマンホールのほとんどが道路に設置されているため、これまで公園などへの設置について研究してまいりましたが、冬季間の管理が難しいことなどから、現時点での導入は考えておりません。しかしながら、昨年の東日本大震災では、災害時のトイレ対策が課題として指摘されていたことから、本市では、これを教訓に本年度から5か年計画で、全避難所への簡易トイレの計画的な配備を進めているところです。また、災害時には、この簡易トイレのほか、地域防災計画の廃棄物処理及び環境保全計画に基づき仮設トイレを確保し、万全を期すこととしております。次に、今後の避難訓練の取組についての見解ですが、災害が発生し、又は発生が予測される場合には、近隣住民がお互いに協力し合い、高齢者や要援護者の方々などとともに、いかに迅速かつ適切に避難するかという地域防災力の向上を目指すことが重要であると考えております。そのためには、日ごろから避難訓練などに参加し、災害時に必要な準備や避難にかかる時間、経路などを実際に確認することで、一人一人の防災意識を高めることができるものと考えております。したがいまして、今後も地域の状況に応じた避難訓練を地域と連携して進めてまいりたいと考えております。次に、大停電が発生した場合の避難者の受入れについてですが、基本的には、すべての避難所で受入れ態勢を整えたいと考えておりますが、避難所により設備や備蓄品、受入れ可能な人数などが異なりますので、停電の規模や地域などの状況に合わせ、開設してまいりたいと考えております。なお、受入れ可能な人数を超えるような全市的な災害が発生した場合には、指定避難所以外にも町内会館や協定を結んでいる宿泊施設などの利用を図りながら、避難に支障が生じないよう努めてまいりたいと考えております。次に、このたびの災害による防災計画の見直しについてですが、胆振地方の災害においては、市庁舎の電源が確保できなかったことや、市民への情報提供の際、車両による避難広報が聞き取りにくかったなどの問題点があったと伺っております。本市におきましても、このたびの災害を教訓に、今後、地域防災計画の点検を行うとともに、市民に対しても、いざというときのために電源不要のストーブや携帯ラジオなどを備えておくことの大切さを周知してまいりたいと考えております。次に、介護について何点かお尋ねがありました。まず、男性介護者特有の問題についてでありますが、男性介護者は、突然介護をしなければならない状況が生じたときに、何も備えがないまま介護を始めるケースが多く、このことが議員御指摘の男性介護特有の問題につながっていると認識しております。次に、虐待の件数や内容などについてでありますが、虐待件数は、平成 21 年度 24 件、22 年度 34 件、23 年度 30 件となっており、虐待内容としては、暴力的行為などの身体的虐待、親族が年金などをだまし取る経済的虐待、意図的に介護を行わない介護放棄などが見られます。また、虐待を認識できた場合の対処についてでありますが、平成 18 年4月に施行された高齢者虐待防止法では、虐待を受けたと思われる高齢者を発見した者は、市町村に通報しなければならないことになっております。通報を受けた市町村は、関係者による個別支援検討会議を開催し、生命が危ぶまれるなど緊急性がある場合は、特別養護老人ホームなどに措置することもあります。次に、男性介護者に対する支援策についてでありますが、先進市では、男性介護者を集めて、定期的に憩いの場を提供して、ふだんの悩みを語り合い、介護に役立つ情報交換をしている事例も見られます。本市では、平成 19 年から地域包括支援センターに委託し、家族介護教室を開催しておりますが、参加者の多くは女性のため、男性が参加しやすいように工夫するなど、男性介護者の支援を図ってまいりたいと考えております。次に、本市の介護休暇制度についてですが、平成7年2月に制度を導入して以来、現在まで7名の職員が休暇を取得しております。また、介護を理由として退職した職員数につきましては、退職に当たっての、その詳細の理由は把握しておりませんので、その数を示すことはできません。次に、介護休業をとりやすくするための環境整備についてでありますが、議員御指摘のとおり小樽市労働実態調査では介護休業制度の普及率は約 60 パーセントとまだまだ低いことから、引き続き関係機関と連携し、市内企業や関係団体への普及啓発に努めてまいりたいと考えております。次に、介護マーク事業について御質問がありました。まず、事業を開始した理由と利用件数についてでありますが、介護マークは、平成 23 年に静岡県で始まり、全国に普及しているところであります。認知症などの方の介護は、他の方から見ると介護していることがわかりにくいため、駅やスーパーなどのトイレに付き添うときや、男性介護者が女性用下着を購入するときなどに周囲の人から偏見や誤解を招くことがあります。このようなときに介護マークを首にかけるなど、介護者であることを周囲に知ってもらうため、本市においても本年 10 月1日より事業を開始し、現在、利用者数は 20 名となっております。次に、介護者に対するきめ細やかな支援策の検討についてでありますが、高齢者が住みなれた地域で暮らしていくためには、在宅で介護する方が重要な役割を担うことになります。一方、現在の介護保険制度では、介護者の支援はデイサービスしかありませんが、今後、地域包括ケアシステムを実現するためには、在宅生活を中心とする取組を推進しなければならないことから、介護者に対するきめ細やかな支援策もあわせて検討してまいりたいと考えております。次に、子育て支援について何点かお尋ねがありました。初めに、保育士の配置状況に関し、今後、全国で保育士の不足が見込まれる理由についてでありますが、国が定めた「子ども・子育てビジョン」の数値目標を基に、保育士の需要の推計が行われたものであり、この中で、今後、労働力人口が減少していく中、女性の労働市場への参加が促進され、さらに共働き世帯が増加し、必要な保育サービス量がますます拡大していくことが予測されるとの考えが示されており、こうした理由によるものと認識しております。また、本市における保育士の状況でありますが、保育所定員に対応した保育士配置はできておりますので、基本的には充足しております。次に、市立保育所の定員割れの理由についてでありますが、保育所の入所申込みにつきましては、利用者が個々の事情で希望の保育所を選択する仕組みであることから、その結果であると認識しております。また、本市の保育所定員及び入所児童数については、12 月1日現在で定員数 1,520 名、入所者数 1,487名であり、市立保育所の保育士配置状況につきましては、正職員が 56 名、臨時職員と嘱託員を合わせて38 名、合計 94 名であります。さらに、市立保育所の保育士の勤務体制につきましては、正職員及び臨時職員は、午前7時 45 分から最大で午後7時 15 分までの時間帯を早出、中出、正常、遅出の区分で勤務しており、嘱託員については、延長保育の担当保育士は午後4時 15 分から午後7時 15 分まで、土曜日のみの勤務の保育士は、午前8時 30 分から午後5時までの勤務体制となっております。次に、市の機関で保育所以外に勤務する保育士の人数についてでありますが、現在、正職員が2名、嘱託員と臨時職員が合わせて6名となっております。次に、平成 26 年度の奥沢保育所における保育士の配置数の変更についてでありますが、歳児別定員の変更及びゼロ歳児保育、延長保育の実施により、正職員が2名、嘱託員が1名増員となります。また、今後の市立保育所における保育士の配置数についてでありますが、現在の保育士数は、一時的な加配職員を除き、正職員、臨時職員、嘱託員を合わせて 81 名であります。今後、25 年度以降に銭函保育所で子育て支援事業の実施、奥沢保育所でゼロ歳児保育等を実施する予定であり、一時的に増員となりますが、長橋保育所廃止の予定などもあり、27 年4月には 76 名程度となる見込みであります。保育士の確保につきましては、本市は、首都圏のような恒常的な保育士不足という状況ではありませんが、今後も引き続き保育需要の動向を見ながら、必要な保育士の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、子供や子育て世代への支援に対する考え方についてでありますが、保育所の入所につきましては、これまでも保育需要を見極めつつ保育所定員の見直しを行ってきておりますが、今後も同様に入所待ちの児童が生じないよう配慮するとともに、就業形態の変化や多様化するニーズに対応するため、産休明け保育、延長保育などの各種保育サービスや子育て支援事業について、ニーズを見定めながら実施を図り、子育て世代が安心して子供を生み育てることのできる環境づくりに努めてまいりたいと考えております。次に、空き家対策について何点か御質問がありました。まず、後志総合振興局が中心となって行っている空き家検討会での議論についてでありますが、昨年より廃屋・空き家対策について検討を進めており、現在は、モデル条例の条文について、弁護士や大学の教授も加わり、法律上の検討を重ねているところであります。また、その進捗状況についてでありますが、今年度はこれまでに検討会2回、ワーキング2回が行われ、現在モデル条例の素案が提示されたところであり、年度内の策定を目標に作業を進めているところであります。次に、条例化に向けた課題と、その課題克服への取組についてでありますが、条例化に当たり、強制的な撤去を規定する場合には、対象となる廃屋の基準のほか、撤去した費用を回収できない可能性や行政任せにされることなどの懸念が課題として考えられます。中でも、廃屋であっても個人所有の財産であることから、撤去の費用は所有者の負担が大原則でありますが、その費用を回収できない場合、結果として行政が負担をすることとなり、公平性を損なうことにつながる可能性もありますので、慎重な検討が必要であると考えております。一方、全国的にも空き家の増加が予想され、所有者が判明しない建物や、管理意思の希薄な所有者などのため、地域のよりよい生活環境を保つことができない事案も懸念されるところであり、条例化は所有者に適正な管理を促し、市民の安全・安心を確保するための一つの方策であると考えておりますので、一定の時間はかかりますが、ただいま申し上げました課題克服のための庁内議論を重ね、引き続き条例の制定に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
松田議員の御質問にお答えいたします。初めに、文部科学省が行ったいじめ緊急調査の本市における調査方法と調査結果についてでございますが、いじめ緊急調査は、文部科学省が緊急にいじめの問題に関する児童・生徒の状況等を把握するため実施したものであります。各学校では通知に基づきアンケート調査を行い実態を把握し、その結果を調査票にまとめ報告したものであります。その内容は、4月から8月 29 日までの認知件数として、小学校5件、中学校 20 件というものであります。次に、いじめの定義についてのお尋ねでありますが、文部科学省が毎年実施している「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の中で、「いじめとは、当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」と定義をしており、本市も同様の考え方に立っております。次に、「いじめ問題対策研修会」についてのお尋ねでありますが、この研修会に参加した教職員からは、「いじめの事案の認知後は、直ちに管理職へ報告しなければならないことを実感した」「グループの他のメンバーの考え方を聞くことができ、対応の参考になった」などの意見が多く寄せられているところであります。これまでの研修会は、講師からの一方的な説明が主でありましたが、今回実施した実例を基にグループで討議を行う場面を取り入れた参加型の研修会は好評であり、今後とも積極的に取り入れてまいりたいと考えております。次に、本市におけるスクールカウンセラーの配置の経緯と役割についてでございますが、本市では、平成 11 年度から道教委のスクールカウンセラー活用事業を活用し、スクールカウンセラーを中学校に1名配置してスタートいたしました。現在は、中学校 14 校に5名を配置し、それぞれが3校を分担しております。平成 13 年度からは、小樽市の単独事業としてスクールカウンセラー1名が週2回、教育委員会内の相談室に常駐しております。スクールカウンセラーは、主に中学校の生徒、保護者及び教職員のカウンセリングや助言を行っておりますが、必要に応じて小学校においても活用することとしております。次に、スクールカウンセラーの資格などについてでありますが、現在、本市には6名のスクールカウンセラーがおりますが、1名は臨床心理士であり、5名は大学又は短大を卒業した者で、心理臨床業務又は児童・生徒を対象とした相談業務に5年以上の経験を有する者であり、スクールカウンセラーに準ずる者としての資格を有しております。勤務体制は、道費のスクールカウンセラーは、中学校3校を受け持ち、週2回、4時間から6時間の勤務を行っており、市費のスクールカウンセラーは、週2回、1回6時間の勤務を行っております。次に、スクールカウンセラーの児童・生徒と保護者の相談回数の割合についてでございますが、平成23 年度の実績でお答えいたしますと、相談回数は 930 回あり、相談者の割合は、児童・生徒の相談が 52パーセント、保護者の相談が6パーセント、教職員の相談が 42 パーセントとなっております。また、相談者1人当たりの相談時間は、おおむね1時間半から2時間であり、相談項目としては、児童・生徒からは学習や進路、友人関係の悩みの相談が多く、教職員、保護者からは不登校にかかわることが多くなっております。次に、カウンセリングを受ける場所についてのお尋ねですが、各中学校では、相談者のプライバシーが保たれるよう相談室など個室を設置し、相談日にはスクールカウンセラーが常駐し、来室相談に応じております。次に、スクールカウンセラーと関係機関との連携についてでございますが、スクールカウンセラーは心の専門家として児童・生徒や保護者との相談活動が主な業務であり、相談内容によっては児童相談所や医療機関などを紹介することもあります。また、問題解決のための関係機関との連携が必要と判断した場合には、学校や教育委員会を通じて連絡するなどの対応を行っております。次に、スクールカウンセラーを活用した取組についての成果と課題についてでありますが、スクールカウンセラーは、児童・生徒に対する相談のほか、保護者及び教職員に対する相談、PTAなどの研修の講師、東日本大震災で被災し、本市に避難してきた児童・生徒の心のケアなどの役割を果たしております。しかしながら、スクールカウンセラーの活用の仕方が、教職員や児童・生徒、保護者に十分周知されていないことや、さらに来校相談日が限られ、相談したい時期とのずれがあるなどの課題があります。今後は、各学校を通じ、児童・生徒や保護者に対してスクールカウンセラーの活用方法などについて周知徹底を図るとともに、相談しやすい体制などについて工夫・改善を図ってまいりたいと考えております。最後に、いじめ防止の条例化についての認識についてでございますが、岐阜県可児市における「子どものいじめの防止に関する条例」制定については、報道の範囲内でしか承知しておりませんが、いじめに関しては、学校において教員が日常の学級経営の中で、子供たち一人一人を十分に把握し、生き生きとした学校づくりを進めるとともに、保護者との信頼関係を築き、いじめの未然防止に努めることが、まずもって大切なことであると考えております。また、万一いじめが発生した場合には、学校にあっては、教職員が一丸となって組織的に対応し、教育委員会と連携すること、また状況に応じて児童相談所、警察などの関係機関と連携し、全市を挙げて対応することが必要であると考えております。私とすれば、これまでも述べましたとおり、いじめの未然防止や発生後の対応については、教育委員会と学校が緊密な連携を図り、必要に応じて関係機関と十分に連携しなければならないものと考えており、条例、規則又は組織をつくることも一つの方策であろうかと思いますが、何よりも人と人が連携して事に当たることが最も重要なことであると考えております。