小樽市議会 平成24年第1回定例会 2012年2月29日
(1)行政コスト/(2)ふるさと納税/(3)消防団の通信手段/(4)水族館の運営/(5)独居老人見守りと自殺予防/(6)ごみ減量と地域活動/(7)空き家の適正管理と免震建物/(8)武道実習と英語教育
2012年2月29日、小樽市議会の一般質問で、山田雅敏議員が「行政コスト」「ふるさと納税」「消防団の通信手段」「水族館の運営」「独居老人見守りと自殺予防」「ごみ減量と地域活動」「空き家の適正管理と免震建物」「武道実習と英語教育」について質問し、市長 中松義治、病院局長 並木昭義、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 山田雅敏 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、病院局長 並木昭義、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 24番 山田雅敏
一般質問を行います。最初に、財政から経常収支比率に関連してお聞きいたします。本市においては、長引く景気低迷で地方交付税の減や、市民法人税などの自主財源が減り続ける中、コストを減らすために借入金の借換え、給与削減、人員削減、事業の見直し、部課の統合、民間委託など知恵を絞った結果だと思います。また、他会計からの借入れを行わないのが、今年度市長が掲げた大きな公約と考えます。そこで、一つの目安として、財政の硬直化を示す経常収支比率について、平成 22 年度決算に基づく全国平均は 90.5 パーセントと、前年度に比べて 3.3 ポイント下がったと聞きます。最初に、経常収支比率の標準的な範囲や平成 22 年度の本市の経常収支比率を説明してください。昨年の都市別経常収支比率では、東京都港区が 73.2 パーセントと最も低く、岐阜県高山市が 73.4 パーセントと続き、港区が税収減で前年と比べ 8.8 ポイント上昇したのに対して、高山市は 2.8 ポイント下がりました。この高山市は、2005 年に2町7村を編入し、面積が全国最大となり、同時に職員増で行政コストが膨らみ、やむなく5年間で 400 人の職員減の目標を立てました。結果は、昨年4月までに全職員の2割に当たる 283 人を減らすことができました。同時に、平成 17 年度以降、指定管理者制度の導入を進め、644 施設中 278 施設を指定管理者に移行したと聞きます。本市のコスト削減の観点から、指定管理者制度を導入した施設数と導入に伴う職員数の削減数をお聞かせください。また、2006 年に高山市は、全国で初めて上下水道事業に指定管理者制度を導入したと聞きます。本市でも、上下水道事業の中でコスト削減を図っていますが、これまでの削減策や今後の方針についてお聞かせください。次に、ふるさと納税についてお聞きいたします。小樽市に愛着を持つ市民や他の自治体に住んでいて本市を応援するふるさと納税の意識は、年々しぼんできているように見受けられます。最初に、本市のふるさと納税の状況をお聞かせください。京都市では、ふるさと納税増収に向けて、1万円以上寄附した人を対象に、ホテル宿泊券や食事券が当たるキャンペーンを3年連続で実施していると聞きます。このキャンペーンの内容は、通常の特典のほかに、市内 13 ホテルのペア宿泊券や料理店8店舗のペア食事券、京都特産のはしセットなどが抽選で30 名に当たると聞きます。また、ホームページに氏名と都道府県名の紹介を希望する方を載せるサービスを始めると聞きます。京都市が過去2度実施したキャンペーンでは、年間総額の3割以上の 440 万円の寄附が集まったと聞きます。本市にとっては、観光ホテルや飲食店の利用、特産物の拡販につながり、寄附の増額にもつながる施策と思いますが、この施策の導入についての見解をお聞かせください。次に、寄附をする手続について、福井県では、住民が利用しやすいゆうちょ銀行の払込取扱票を使った手続や、金融機関の口座振替、インターネットを利用したクレジットカードでの支払、東京・大阪事務所での現金払、現金書留の送金も利用できると聞きます。小樽を応援したい人々が利用するきっかけづくりにつながる手続を考えてはいかがでしょうか。見解をお聞かせください。次に、消防団の通信手段についてお聞きいたします。東日本大震災で水門閉鎖や住民の避難誘導をしていた消防団員の多くが、携帯電話がつながらず、無線などの通信手段を持っていなかったことから、総務省消防庁は消防団員が使う携帯型無線機などの購入費を自治体に補助する制度を新設したと聞きます。最初に、この制度の概要をお聞かせください。無線機のほかに補助対象はありますか。また、費用の補助率についてもお聞かせください。次に、消防団の活動を決める分団長会議などでは、市民のため、警戒・研修年間スケジュールの意思統一として会議が行われていると思います。この会議の内容、回数、団員への周知方法をお示しください。次に、消防団の各分団には活動服や防火衣などが支給されており、品名ごとに使用期限が定められています。特に、新入団員の防火衣については、支給された防火衣ではサイズが合わないケースが散見されます。防火衣は消防団活動に必要な装備であり、団員のサイズに合った防火衣を支給すべきと考えますが、見解をお示しください。次に、消防団活動において、身につけるライトやライフジャケットの支給、スコップ、発電機などの資機材が装備されると聞いております。消防団が必要な資機材の整備について、どのような考え方で支給しているのかお示しください。次に、水族館に関連してお聞きいたします。今春3月には京都市に京都水族館、5月には東京スカイツリー内にすみだ水族館がオープンすると聞いております。京都水族館は環境学習と文化性を重視し、すみだ水族館はエンターテインメント性を重視すると聞いております。いずれも幾つかの課題をクリアして都市に開館する水族館と聞いています。最初に、都市部で開館する課題や最新の技術を駆使し、本市でも同様の技術の活用が見込まれますが、水族館の最新技術についてお聞かせください。以前の水族館の質問では、平成 16 年に神奈川県の新江ノ島水族館がリニューアルし、30 万人の入場者を1年で 180 万人に伸ばした事例を申し上げました。平成 22 年レジャー白書によると、動物園、植物園、水族館、博物館の人気は第5位、平成 20 年の9位から5位へと上がってきており、ますます水族館が見直されてきています。私は、昨年、時期をずらして2回、本市の水族館を見る機会に恵まれ、展示方法に創意工夫がなされ、随所に新鮮さが見受けられました。展示の方法や、改築やリニューアルの予定、水族館独自のキャラクターやブランドを活用したお土産品の開発など、水族館入館者増加の取組についてお聞かせください。また、近年は、水族館の運営にも異業種企業からの参入が増えていますが、異業種企業が水族館事業に参加することについての見解をお聞かせください。次に、独居老人の見守りについてお伺いいたします。厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は、2060 年の日本の総人口は 65 歳以上の高齢者が4割を占めるとした日本の将来推計人口を1月 30 日に発表いたしました。超高齢人口減少社会の到来を受け、政府は、長期的な視野に立った社会保障施策の検討、対策を始めると聞きます。特徴的なのは、65歳以上の高齢者を何人の生産年齢人口で支えるかということで、50 年前の 1960 年には 11.2 人で1人の高齢者を支えていましたが、100 年後の 2060 年は 1.3 人となり、100 年間で支え手が 10 人減る計算です。日本の人口が集中する東京、神奈川、埼玉、千葉の東京圏では、千葉県の人口が、1920 年統計開始以来、初めて減少したと聞いております。私が住むオタモイ町会でも、人口減や過疎化から独居老人などの孤立死が見受けられます。本年1月 20 日、札幌市のアパートで発見された姉妹は、姉が昨年 12 月下旬に病死し、妹は1月中期に凍死したといいます。札幌市の体制では、社会福祉法人運営の障害者相談支援事業所が生活支援を行っていましたが、情報の共有がなく連携不足であったと聞きます。このため、札幌市は、今月から知的障害者の生活状況の実態調査を行い、必要に応じて民生委員や外部機関に情報提供し、安否確認を行うと聞きます。今後、北海道電力や北海道ガスにも協力を求め、生活困窮者に市へ相談するよう呼びかけを依頼、LPガス事業者や町会にも協力を要請していくと聞きますが、本市の状況や、このような対策の早期実現についてお聞かせください。既にいろいろな見守りや交流の場の提供が行われていますが、効果的・効率的な見守り体制は、ある程度集まって住むことだと思います。小樽市民の間では、24 時間対応の訪問介護と組み合わせた高齢者住宅が必要だと聞きます。本市では、空き家や団地の空き部屋が増えていて、中古物件をうまく活用すれば経費も安くなります。低賃金のケア付高齢者住宅を少子高齢化の新たな公共事業の柱と位置づけてはいかがでしょうか。見解を求めます。次に、自殺予防についてお聞きいたします。国の統計では、1998 年から 2006 年の9年間連続で3万人を超える自殺者がいると聞きます。小樽市における自殺者の直近5年の推移をお示しください。また、好景気でも下がらない自殺率、3月は1年で最も自殺率が高いと言われる理由及び東日本大震災の影響で自殺者が急増した理由について、それぞれお聞かせください。本市でも、自殺の悩み特別相談週間などを開催していると思いますが、平成 18 年、議員立法で自殺対策基本法が制定されています。このような公的取組について、本市の状況をお知らせください。次に、ごみ減量と地域コミュニティの活性化についてお伺いいたします。群馬県太田市は、地域で排出される紙資源ごみについて市による回収を廃止し、各行政区に活用を任せることを決め、平成 24 年度を移行期間と定め、25 年には完全実施を目指すと聞きます。現状、太田市の紙資源ごみの回収は、1、市が月1回業者に委託、2、PTAや育成会、スポーツ少年団などの地域団体による実施、3、市民による各行政センターへの持込みの3通りの方法があると聞きます。最初に、本市が1か月間に収集している資源物の品目ごとの回収数、業者数及び平成 22 年度の資源売払い金額、収集委託経費の状況をお聞かせください。次に、資源になる紙類や空き缶等を地域団体が回収していますが、市の奨励金を受けている町会やPTA、スポーツ団体について、平成 22 年度の奨励金についてお聞かせください。次に、太田市の経費削減の項目では、紙資源ごみを回収した地域団体に交付している報奨金をこれまでの1キログラム当たり8円から6円に減額し、全体として 1,000 万円の経費削減につながると聞きます。仮に、本市で紙資源ごみ収集を地域団体に任せるとした場合、効果の予測はどの程度なのかお示しください。太田市がミックスペーパーとして収集している感熱紙やカーボン紙などは、分類がわかりにくく排出量は年々減少しているため、分別品目から削除し、今後は紙資源ごみか、燃えるごみに振り分けると聞きます。本市が委託し、収集している紙資源物の分別など将来の方針をお示しください。太田市の目的は、ごみ減量と地域コミュニティの活性化、資源環境型のまちづくりと聞きます。本市の町会では、過疎化が進み、会員減少、同時に町会費の減で活動の縮小を余儀なくされ、老人クラブや町会の解散・吸収などがあったと聞きます。この取組の住民への周知は、市の広報誌やホームページに掲載を予定、総評として太田市の清水聖義市長は、回収費を地域活動に生かせるようになり、ここから何か生まれるのではないかと期待していると聞いております。見解をお聞かせください。次に、空き家の適正管理についてお聞きいたします。昨年、今年と大量の降雪が重なり、市民生活に大きな負担をかけています。岩見沢市では、積雪や累積降雪量が過去 42 年ぶりに更新され、市の除雪予算8億円が底をつき、6億円の追加予算を組んだと聞いております。この大雪で、空き家の倒壊や屋根の雪おろしによる事故が各地で多発し、本市でも2月7日、塩谷にて死亡事故があったのは皆様の記憶に新しいことだと思います。秋田県横手市や大仙市では、昨年の冬、大雪で空き家の管理が問題になったことを受け、空き家の実態調査を行い、危険度が高いと判断した場合には、雪おろしや建物の解体、撤去の助言や指導、勧告を行うとしています。また、応じない場合は、所有者の住所、氏名、空き家の所在地の公表をすると聞きます。昨年、視察で横手市を訪れたときには、空き地、駐車場が目立ち、空き店舗や空き家が多いという印象を持ちました。大仙市や横手市の現在確認している空き家数や条例の違いなどお聞かせください。また、本市でも同様の事態が考えられ、この条例の必要性があると思いますが、見解をお聞かせください。内閣府の調査では、全国の建物のうち空き家は 1963 年には 52 万戸で 2.5 パーセントでしたが、2008年には 757 万戸 13.1 パーセントに増えたと聞きます。こうした調査で内閣府の「大雪に対する防災力向上方策検討会」では、昨年末、危険が差し迫った場合は緊急避難措置として災害対策基本法を適用し、市町村長の判断で立ち入って対処するように求めています。今後、このような倒壊につながる事例が本市にも当てはまるかもしれません。現状でどのような対応をしているのかお聞かせください。関連して、この項の最後ですが、日本免震構造協会の調査では、昨年の東日本大震災で免震建物に取りつけられた可動部材の約3割が損傷したことがわかりました。この調査内容を踏まえて、同協会は再発防止に向けた指針をつくると聞きます。この指針の情報を今後の新市立病院建設にどのように生かすのか、見解をお聞かせください。次に、新しい学習指導要領における武道実習についてお伺いいたします。まず、小・中学校施設の整備状況や他の武道場の使用の有無について、お聞かせください。また、教員の指導力向上と外部指導者の活用について、外部指導者が所属する武道団体の連携が不可欠と考えます。見解をお聞かせください。独立行政法人日本スポーツ振興センターが、1990 年から 2009 年の間に体育の授業や部活動で児童・生徒が死亡した際に支給した見舞金の件数を集計したところ、武道3種の中で柔道が最も多く 74 件、剣道は 22 件、相撲は3件と聞きます。文部科学省は、昨年8月、学校スポーツによる事故防止のための有識者会議を設置、過去の事故を分析、事故発生率などを調べ、報告書をまとめ、安全な指導方法を詳しく示すとしています。どのような通知があったのかお聞かせください。武道の安全対策については、基本的なわざのかけ方や練習の方法のほか、けがをした場合に打撲部分を冷やすアイシングの仕方など、負傷時の処置について医師の参加、助言が必要と考えます。本市の見解をお聞かせください。質問も最後の項です。外国語活動についてお伺いいたします。北海道では、外国語への学習意欲の向上や語学力、国際感覚を育てるため、本年、北海道グローバル人材育成事業として、全道4圏域から高校4校を指定し、外部講師の特別授業やカリキュラム内容を検証、修正し、全道に普及を予定しています。国では、英語等の使用機会の大幅な拡大など、英語力を強化する指導改善の取組が行われると聞きます。最初に、小学校5、6年生の外国語活動の標準授業時間数及び内容、また教材は何を使い、どのようなねらいや課題があるのかお聞かせください。次に、北海道教育委員会が主催しているイングリッシュキャンプについて、目的や特徴、本市児童の参加の有無についてお示しください。このキャンプは、日常から離れた環境で思い切り英語の勉強ができると聞きます。国際感覚を持つ児童の育成になくてはならない施策と考えますが、見解をお聞かせください。あわせて、本市が取り組む国際感覚を持つ児童の育成について、お考えをお聞かせください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
山田議員の御質問にお答えいたします。初めに、行政コストに関連して何点かお尋ねがありました。まず、経常収支比率の標準的な範囲と本市の比率についてでありますが、経常収支比率とは地方公共団体の財政構造の弾力性を判断するための指標で、人件費、扶助費、公債費のように毎年度経常的に支出される経費に地方税、普通交付税のように使途が特定されておらず、毎年度経常的に収入される財源がどの程度充当されているかを割合で示したものであり、一般的に比率が高いほど財政構造の硬直化が進んでいると言われております。この比率について標準的な範囲は示されておりませんが、平成 22 年度決算に基づく全国市町村の平均値で申し上げますと 89.2 パーセントとなっており、前年度との比較では2.6 ポイント減少しております。一方、本市の比率は 93.8 パーセントで、同じく 4.3 ポイント減少したものの、全国平均を上回っており、臨時的経費に使える財源が少ない硬直した財政構造であると考えます。次に、指定管理者制度を導入した施設数と導入に伴う職員の削減数についてでありますが、本市の指定管理者制度に移行した施設数は、平成 16 年度から現在まで市民会館や総合体育館など 31 施設であり、また指定管理者制度導入に伴う職員の削減数は 16 名となっております。次に、上下水道事業のコスト削減についてでありますが、これまで削減策につきましては、給水収益及び下水道使用料が減少していることから組織・機構や事務事業の見直しを行い、適正な定員管理及び水運用や業務の民間委託化などにより、人件費や維持管理費の節減を図ってきたところであります。業務の民間委託の主なものとして、水道事業においては、水道メーター検針業務、浄水場施設運転管理業務さらには水道料金等徴収業務の委託を行っておりますし、下水道事業においても、下水終末処理場及びポンプ場施設維持管理業務の委託を行っております。また、水運用の見直しによる施設の統廃合や水需要、処理水量に見合った効率的な施設の運営を図るとともに、施設の更新に合わせ、省エネルギー化、省力化を進めることで維持管理費の節減を図ってまいりました。今後の方針につきましては、上下水道事業の経営の安定化に向け、より一層の経費の削減が必要であると考え、さらなる事務事業の見直しと民間委託化を進めることにより、効率的な事業運営に努めてまいりたいと考えております。次に、ふるさと納税について何点か御質問がありました。初めに、ふるさと納税制度に基づく「小樽ファンが支えるふるさとまちづくり寄附条例」による寄附の状況であります。現在4年目を迎えており、年度ごとの寄附をいただいた方の合計人数と総額につきましては、平成 20 年度は 185 名、約 3,300 万円、平成 21 年度は 257 名、約 2,620 万円、平成 22 年度は173 名、約 1,540 万円、平成 23 年度は1月 31 日現在で 135 名、約 820 万円となり、合計で 750 名の全国の小樽ファンの方々から約 8,280 万円の寄附をいただいております。次に、特産品などが当たる施策の導入についてですが、本市では「小樽ファンが支えるふるさとまちづくり寄附条例」を制定する際に、特産品等で寄附を募るのではなく、あえて小樽ファンという名称を条例名に入れることにより、純粋に全国の小樽ファンからの寄附を期待したものであります。こうしたことから、そのような施策の導入は条例の趣旨になじまないものと考えております。なお、寄附をいただいた方には感謝のしるしとして、市内の博物館や文学館などの社会教育施設の利用が無料となる小樽ファン認定証を贈呈しております。次に、寄附の手続についてでありますが、本市では、制度の創設当初はゆうちょ銀行からの払込み、現金持参や現金書留での郵送などによるものでしたが、より制度を利用しやすくするため、平成 21 年8月からはインターネットによるクレジットカード納付も可能としました。今後も他都市の事例を参考とするなど、全国の小樽ファンの皆様が利用しやすい手続について研究してまいりたいと考えております。次に、消防団の通信手段について何点か御質問がありました。初めに、総務省消防庁が行う制度の概要についてでありますが、国の平成 23 年度第3次補正予算により新たに設けられた補助事業であり、消防団や自主防災組織の充実強化のため、活動時の安全対策等を推進することが目的とされており、補助対象品は無線機のほか、ライフジャケット、ボート、浮き輪、発電機などとなっております。また、費用の補助率につきましては、事業費の3分の1が補助されるものであります。次に、消防団の活動を決める会議についてでありますが、団長、副団長及び分団長で構成される定例分団長会議が毎月1回開催されております。また、会議の内容につきましては、各種訓練や行事などに関する連絡及び消防団活動に関する意思決定が行われております。なお、団員への周知方法については、各分団長を通じて定例分団長会議の結果を各団員へ周知徹底することとなっております。次に、消防団員の防火衣についてでありますが、各分団からの要望に応じて必要なサイズを支給しております。なお、新入団員の加入等の理由によりサイズが不足する場合であっても、その都度、対応して支給しております。次に、消防団が必要な資機材の整備についてでありますが、市街地や海岸地域などを管轄区域とする分団によっては活動内容が一部異なるほか、所属している団員数にも違いがあることから、各分団の実態を把握した上で資機材の種類や数量などを検討し、支給しているところであります。次に、水族館の運営について何点かお尋ねがありました。まず、水族館での新技術についてですが、近年、水槽に使用する海水の輸送コスト削減のため、人工海水を使うケースが見られるようになってきており、京都・すみだ両水族館でも人工海水製造システムを導入して運営され、京都水族館は、すべての水槽で 100 パーセント人工海水を使用する日本で初めての水族館になると聞いております。また、これらの施設では、このほかに太陽光発電や雨水利用、自然換気といった省エネ効果のある技術も導入されると伺っております。おたる水族館は海に隣接し、人工海水は必要ありませんが、そういった省エネにつながるような技術は今後の参考になるものと考えております。次に、入館者増加のための取組についてでありますが、展示では毎年、道内初公開、初展示となるサメやエイなど、北海道ではあまり見かけることのできない魚類の展示を行っているほか、最近の特徴としては、環境保護をテーマにした展示に重点を置いていると伺っております。改築やリニューアルにつきましては、平成 17 年に水族館職員による新館基本構想委員会が設置され、現在も検討が継続されていると聞いております。また、お土産品の開発等につきましては、人気の高いフウセンウオなどのぬいぐるみをはじめ、タコのフィギュアやストラップなどが既に販売されているほか、新たなキャラクター商品の開発にも取り組んでいると伺っております。次に、水族館の運営への異業種参入についてでありますが、一般的に異業種の参入は新たな視点での商品開発や販路拡大、ビジネスモデルの創造といった効果が期待されるほか、これまで当たり前とされてきた業界の常識が見直されるものと言われております。おたる水族館は現在、小樽水族館公社により運営されており、異業種企業による運営は想定できませんが、よりよい水族館を目指すために、同業種、異業種を問わず人気を博している水族館の取組を参考にすることは重要であると考えております。次に、独居老人見守りと自殺予防について何点かお尋ねがありました。まず、札幌で姉妹が亡くなった事案を受けての本市の対応等についてでありますが、知的障害者の方で福祉サービスを受けていない 173 人のうち、単身や2人世帯等の特に緊急性が高いと思われる 46 人については訪問調査を始めたところであり、それ以外の 127 人については調査票の送付により調査を行う予定であります。また、今後の対応といたしましては、安心して在宅生活が送れるよう高齢者見守りネットワークや民生委員などとの連携をより一層強化し、見守り体制の充実を図るほか、相談支援事業所などとも連携し、御本人の希望される福祉サービス利用に向けた支援を行ってまいりたいと考えております。北海道電力や北海道ガスなどライフラインに関係する事業者との連携につきましては、現在、北海道がこれらの事業者と協議を行い、生活困窮者等の情報を共有する仕組みを検討することとなっておりますので、この結果を踏まえ、本市においても連携を図っていくとともに、市内の事業者とも適宜情報交換を行い、可能なことは先行して実施してまいりたいと考えております。次に、効果的・効率的な見守り体制のために、低家賃のケア付高齢者住宅を新たな公共事業の柱として位置づけてはとのお尋ねですが、本市みずから低家賃のケア付高齢者住宅を直営で行うことは、現状では難しいものと考えております。しかし、高齢化が急速に進行する中、全国的に民間のケア付住宅の建設が増加している状況にあり、国においても、サービス付高齢者住宅に新たな 24 時間対応の訪問サービスを組み入れたサービスの普及を図ることとしております。本市においても、平成 24 年度から 24 時間対応の訪問サービスの導入を行うこととしており、今後も高齢者の不安を解消する対策に努めてまいりたいと考えております。次に、自殺予防についてお尋ねがありました。まず、小樽市民の直近5年の自殺者数でありますが、平成 18 年が 24 人、平成 19 年が 24 人、平成 20年が 34 人、平成 21 年が 32 人、平成 22 年が 31 人となっています。次に、自殺率についてのお尋ねでありますが、平成 18 年の内閣府の報告書では、所得や負債などの経済的な要因が自殺者数の増減に関係しているともされていますが、年齢や離婚などの影響も見られるなど複合的な要因が絡み合うものとされ、景気など一つの要因に対する評価はありません。また、内閣府の統計では、特定の月に自殺者が多いなど特徴的なものは見られず、毎年3月が1年を通じて最も高い自殺率とはなっていません。東日本大震災と自殺者の増加の関係につきましては、昨年8月に内閣府が被災地である岩手県、宮城県、福島県の3県合計の6月自殺者数 131 人のうち 13 人が震災関連自殺であったとして調査結果を発表しています。その理由は、健康問題、家庭問題、経済・生活問題とされています。次に、本市の自殺予防の取組についてのお尋ねでありますが、これまでに市のホームページを活用した自殺予防のための情報提供、市内中心部の商店街での街頭キャンペーン、自殺予防のためのポスター配布、市内の各種相談窓口の実務担当者に対する相談援助技術研修の開催等を行い、3月の全国自殺対策強化月間には、小樽精神保健協会と共催で自殺予防のための「こころの健康セミナー」を開催することとしております。次に、ごみ減量と地域活動についてお尋ねがありました。初めに、本市の資源物の収集についてでありますが、品目ごとの収集回数は缶・瓶類及び紙類については2週間に1回、ペットボトルやプラスチック製容器包装については1週間に1回の収集となっています。委託業者につきましては缶・瓶類は1業者、紙類は1業者、プラスチック類は2業者であります。平成 22 年度の資源物の売払い金額は缶・瓶類は 3,144 万円、紙類は 2,065 万円、ペットボトルは 880万円であり、収集運搬委託料は缶・瓶類は 3,595 万円、紙類は 4,306 万円、プラスチック類は 5,969 万円となっております。次に、平成 22 年度の集団資源回収奨励金の交付状況についてでありますが、町会及び自治会の登録団体数が 232 団体、奨励金 874 万 6,000 円、PTAなどの学校関係団体が 31 団体、57 万 1,000 円、スポーツ団体を含むその他の団体が 74 団体、109 万 6,000 円となっております。次に、紙類の収集をすべて地域の団体に任せた場合の効果についてでありますが、平成 22 年度の町会等による集団資源回収量が 3,300 トン、市の収集分が 3,100 トンとなっており、この市の収集分をすべて集団資源回収にゆだねたと仮定した場合、回収団体の集団資源回収奨励金、紙類の売払金、収集委託料などを単純に比較しますと、年間約 1,300 万円の経費節減になります。しかしながら、町会未加入者に対する対応や、燃やすごみとして排出される割合が増加することなどが予想されますので、実際にはどの程度の経費節減ができるか予測することは難しいと考えます。次に、本市における紙資源類の分類でありますが、新聞、雑誌、段ボール、紙パック、紙製容器包装の5品目となっており、はがきやチラシなどのリサイクルできる雑紙は新聞に挟んで排出することとし、カーボン紙やシュレッダーくずなどのリサイクルできない紙類については燃やすごみとして取り扱っています。平成 17 年度からこの分類で収集し、現在のところ支障なくリサイクル等の処理を行っており、また市民にも定着しているものと考えておりますので、今のところ現在の分類を継続していく方針でおります。次に、地域コミュニティの活性化や経費削減の観点から太田市のような施策を導入してはどうかとのことでありますが、本市の町会は、太田市の例のように市が主導して地域割りを行う行政区とは異なり、自然発生的なコミュニティ組織でありますので、町会に加入されていない市民の方もおりますし、高齢化や地理的要因などから冬期間の集団資源回収の実施が困難な町会もある現状ですので、引き続き市による資源物の収集を継続していくことが必要と考えております。一方で、集団資源回収は、その収益金や市からの奨励金が多くの団体の貴重な収入源となっており、また地域のコミュニティ活動の場でもあることから、本市では市の分別収集とともに地域の集団資源回収を車の両輪と位置づけて、ごみ減量化施策を推進してまいりたいと考えております。次に、空き家の適正管理と免震建物について何点か御質問がありました。私が答弁したもの以外は、病院局長から答弁させます。まず、空き家の適正管理に関する条例を制定した秋田県大仙市と横手市の空き家の軒数についてですが、大仙市が約 1,270 軒、横手市が約 900 軒と伺っております。また、条例の違いについてですが、大仙市については勧告や命令に従わない者への代執行についての条項、さらには勧告等に従って措置を講ずる者に対して助成することができる条項がありますが、横手市においては、これらの条項がないことが大きな違いとなっております。次に、空き家の適正管理に関する条例の必要性についてですが、倒壊のおそれなど危険な状態にある空き家が全国的に問題となってきており、道内においても、冬の落雪等の危険から滝川市などで条例制定の動きが見られます。本市は、現在、後志管内の町村と小樽開発建設部、後志総合振興局のほか、建築士会後志支部などの関係団体で構成する廃屋・空き家対策検討会に参加し、その中で条例の研究も含めた空き家対策について検討を行っておりますので、その検討結果を踏まえ、また他都市の状況も参考にしながら条例の必要性について判断してまいりたいと考えております。次に、空き家の対応についてでありますが、パトロールや市民からの通報などにより、危険な空き家を把握したときには、建物所有者などを調査し、建物の安全管理を行うよう関係者へ口頭や文書により指導しております。所有者が亡くなり相続人がいない場合などの対応については、大変苦慮しているところですが、緊急を要する場合については、落雪注意の看板や立入禁止の看板設置を行うとともに、必要に応じてロープを張るなどの注意喚起を行っているところであります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)
山田議員の免震建物についての御質問にお答えいたします。日本免震構造協会から今後示される技術指針を新市立病院建設にどのように生かすかとのお尋ねがありました。同協会では、昨年の東日本大震災における免震構造物の被害状況等をアンケート調査した結果、構造体の被害はなく免震効果を発揮していたが、建物周囲にあるすき間をふさぐカバーなどの、いわゆる可動部材が損傷したなどの被害状況をまとめました。それらを踏まえて、今後、技術指針を策定すると聞いております。新市立病院では、大震災の際にすき間を防ぐカバーが他の部材を干渉して損傷しないよう設計しておりますが、今後示される予定の技術指針を踏まえ、より安全な建物を建設してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
山田議員の御質問にお答えいたします。初めに、平成 24 年度から新たに武道が必修となりますが、小樽市内では 14 校すべての中学校で柔道を実施することになりましたので、平成 23 年度中に 50 畳分の柔道マットを各校に整備したところであります。なお、現在のところ、すべての学校において、屋内運動場を使用することとなっております。次に、柔道の授業に係る外部指導者の活用についてでございますが、柔道の授業においては、生徒がけがをすることへの懸念や教員の指導経験の不足が課題でありますことから、安全確保や授業の充実のために、専門的な指導力を有する外部指導者を活用することが大切であると認識しております。教育委員会といたしましては、柔道の必修化に向けて、小樽柔道会と中学校の体育教員、教育委員会職員で構成する武道の授業にかかわる連絡協議会を設置し、安全な指導のあり方、実技講習会の必要性などについて意見交換を行い、これを受けて昨年 11 月に高校の柔道部監督を講師に招き、実技講習会を開催いたしました。参加した体育教員は、事故防止に向け、準備運動の大切さや受け身を徹底する必要があることなどについて指導を受けたところであります。また、教育委員会では、各中学校が必要とする場合には、外部指導者を派遣していただけるよう退職警察官で組織する警友会に協力を要請したところであります。次に、柔道における事故防止にかかわる文部科学省からの通知などについてでありますが、文部科学省では平成 23 年8月 19 日に「体育活動中の事故防止に関する調査研究協力者会議」を設置し、これまで発生した武道を含めた学校の体育活動中の事故事例を分析し、問題点や今後の対処方法などについて調査研究を行っており、これまで計4回の会議が開催され、現在も審議中であります。官庁速報によると、文部科学省では、3月ごろまでに学校の体育授業や運動部活動中の死亡事故の防止策を取りまとめるとしております。次に、柔道の授業での負傷時の処置にかかわる医師の助言等についてでございますが、教育委員会といたしましては、議員が御指摘のとおり、負傷時の処置などについては、けがの未然防止を含め、専門的な見地からの助言が必要と考えておりまして、柔道の指導に当たる教員を対象とした専門的な知識を持つ医師や柔道整復師などを講師に迎え、研修会を開催してまいります。次に、小学校外国語活動についてでございますが、今年度から新しい学習指導要領が全面的に実施となり、標準時数は5年生、6年生ともに年間 35 時間となっております。内容につきましては、外国語を聞いたり話したりする体験を通してコミュニケーションを図る楽しさや大切さを知るとともに、異なる文化を持つ人々との交流を通して、生活習慣、行事などの違いを知り、多様な物の見方や考え方があることに気づくことを目的として行っております。教材につきましては、文部科学省が作成した英単語や会話文、音楽がおさめられているCDや、その内容を絵でわかりやすく示している英語ノートなどを活用しております。ねらいについては、コミュニケーションを通して外国語に親しみ、言語や文化などについて体験的に理解を深めることなどであります。課題としては、外国語活動に携わる教員の指導力の向上であります。そのため、教育委員会といたしましても、授業内容や指導方法についての講習会を開催し、教員の資質能力の向上に努めてまいります。次に、北海道教育委員会が主催しているイングリッシュキャンプについてでありますが、このキャンプの目的は、英語を使ったコミュニケーションを通して異文化交流などを体験し、相互理解の大切さを知ることなどであり、またその特徴としては、小・中・高校生など幅広い年代が参加し、英語力に応じたグループ別で実施すること、ALTや大学の留学生がボランティアスタッフとして参加すること、地域の特色を生かした活動を取り入れていることなどであります。また、本市の児童の参加状況についてですが、本年1月に道立洞爺少年自然の家で開催されたキャンプには参加しておりませんが、市内の高校から2名が参加したと承知しております。次に、このキャンプは、北海道教育委員会の主催で初めて開催されたものであり、3泊4日の期間中、ALTや留学生と活動をともにしながら、英語だけを使用して自分の意思を伝えるなど、英語力の向上やコミュニケーション能力の育成を図る上で貴重な体験であると認識しており、本市からも多くの児童が参加するよう周知徹底に努めてまいりたいと考えております。最後に、国際感覚を持つ児童・生徒の育成についてでありますが、教育委員会といたしましては、子供たちに自国と諸外国の歴史や文化、伝統などについて理解を深め尊重すること、異なる文化や生活習慣を持つ人々と協調する態度を培うこと、英語などの外国語によるコミュニケーション能力を高めること、これらが大切であると考えており、本市の推進計画2次計画に国際理解教育の推進を位置づけ、ALTや商大の留学生を活用するなどの取組を一層進めてまいりたいと考えております。(「議長、24 番」と呼ぶ者あり)
再質問 24番 山田雅敏
1点だけ再質問をさせていただきます。ふるさと納税についてですが、平成 20 年度から 23 年度の間には人数、また金額も 3,300 万円から 820万円と4分の1程度になっております。私が今回提案した部分では、京都市のように何かアクションを起こさないとマンネリになるのではないかということで質問をさせていただきました。この点について、ふるさと納税の増収に向けた市長のお考えが何かあれば、その点だけを聞いて終わりたいと思います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
山田議員の再質問にお答えいたします。本市のふるさと納税の状況でありますけれども、先ほど答弁をさせていただきましたとおり、小樽を思ってくださる方が全国にたくさんいらっしゃるということについては、私としても本当にうれしく思っているところでございます。確かに平成 20 年度から数字を見ますと、平成 23 年度に向けては年々減ってきている状況にありますけれども、しかし、この数字を全国的に見ると、小樽は断トツの状況にあるわけでございます。ですから、議員の御指摘のとおり、京都市では特産品等のプレゼントをしているということでありますけれども、しばらくはやはり小樽ファンということの気持ちをちょうだいした上で、この問題については続けていきたいというふうに思っております。なお、御寄贈いただいた方には社会教育施設の無料券なども送付しておりますので、小樽ファンが全国から小樽においでいただけるとありがたいというふうに思っているところでございます。