小樽市議会 平成23年第4回定例会 2011年12月5日
(1)福祉都市宣言について/(2)障害を持った児童への放課後児童クラブの延長について/(3)環太平洋連携協定について/(4)原子力発電所について/(5)全国学力・学習状況調査について/(6)高校生の就職難について/(7)銭函保育所改築延期について
2011年12月5日、小樽市議会の一般質問で、小貫元議員が「福祉都市宣言について」「障害を持った児童への放課後児童クラブの延長について」「環太平洋連携協定について」「原子力発電所について」「全国学力・学習状況調査について」「高校生の就職難について」「銭函保育所改築延期について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛、副市長 貞村英之、福祉部長 三浦波人が答弁しました。
- 質問者
- 小貫元 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛、副市長 貞村英之、福祉部長 三浦波人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 小貫元
日本共産党を代表して質問をいたします。今年の統一地方選挙では、私たち日本共産党は「小樽福祉都市宣言」を行い、市民と行政が力を合わせて、各種制度の抜本的拡充を図ることを提案してきました。加えて、3月 11 日の東日本大震災では、多くの命が失われ、国民の大多数は命の大切さを実感しました。そして、行政は、これまでの延長線上の取組では住民の命と暮らしを守るという地方自治体の根本的使命が果たしきれないことを現実で示されました。そのような中にあって、このまま政府の言いなりで物事を進めていては地方の政治は成り立たない、多くの知事、市町村長が国に物を言う時代になっています。今こそ地方自治体として、この役割が試されているときです。日本はバブル崩壊後、長引く景気低迷の時代に入り、大企業が利益を上げても景気が上向かない、地方への経済効果が少ない時代が続きました。痛みに耐えればよくなる、このように言われて久しいのですけれども、市民の生活は厳しさを増す一方です。これまで構造改革の下で進められてきたことは、供給サイドへの救済策が重立ったものでした。しかし今、求められているのは内需の拡大です。小樽市の高齢化率は、平成 22 年の国勢調査の結果を見ますと 31.5 パーセントで、4万 1,607 人となりました。平成 17 年と比較しますと、人数で 2,623 人の増加となっています。15 歳から 64 歳までの生産年齢人口は 58.5 パーセントで7万 7,215 人となり、平成 17 年よりも1万 873 人減少しています。高齢者の方々が小樽に住み続けることは大変喜ばしいことです。問題は、生産年齢の人口が増加していないことにあります。福祉の充実には人手が必要になります。例えば、介護施設などを整備し、この工事を地元建設会社が行えば仕事が増えます。つくられた施設に雇用機会を増やしていけます。暮らしへの不安を解消し、消費を促進する地域循環型の経済にしていくことが、私たちの掲げる「小樽福祉都市宣言」の構想です。高齢化が進み、人口の流出がとまらない小樽市を、福祉が充実し、老いも若きも安心して住み続けることができるまちにし、地域循環型経済でまちを元気にしていくことが必要だと考え、市長にお伺いします。住民福祉の機関として地方自治体の役割を発揮すべく、福祉の充実を進めていく福祉都市宣言を行うことを市長に求め、見解をお聞きします。次に、放課後児童クラブでの障害児受入れを6年生まで延長することについてお伺いします。この間、放課後児童クラブに障害を持った子供を預けている保護者の皆さんが、署名運動に取り組み、6年生までの延長を求めてきました。日本共産党も、一貫して延長に向けて議会で質問を繰り返してきた立場として、市民の運動に押され市が今回の決断をしたことは、歓迎するものであります。私たち日本共産党は、改選後の第2回定例会の総務常任委員会で小貫が、第3回定例会での予算特別委員会で中島の両議員が、障害を持った子供の放課後児童クラブでの受入れについては取り上げてきましたが、かないませんでした。今回実現できるということで、経過と実施の方法についてお聞かせ願います。6年生までの延長について、今後の課題についてもお聞かせください。次に、TPP(環太平洋連携協定)についてお聞きします。野田佳彦首相は、11 月 13 日、ホノルルで行われたAPEC首脳会議で、TPP参加の協議を進めると表明をしました。農業者、医療関係者などさまざまな団体からもTPP参加を許さないという声が上がっています。北海道としても、知事を先頭に要望書を提出しています。国内では日本経団連などの財界が成長戦略とか貿易立国などと言って、TPP参加の旗振りをしています。しかし、この恩恵を受けるのは、自動車、電機などの一部輸出大企業だけです。TPPに参加すれば、食料自給率は 13 パーセントに低下、米の自給率は1割以下、残るのは新潟産のコシヒカリや有機米などのこだわり米だけと言われています。農業と食料、地域経済と雇用、国民生活は犠牲だけが強いられることになります。さらにアメリカは、非関税障壁の名の下に、フライドポテトへの大腸菌検査の中止、BSE対策のため輸入を認める牛肉の月齢引上げなど、規制緩和を要求してきています。私たち日本共産党小樽市議団が市内の各団体を訪問、懇談し、意見を伺ったところでも、非関税障壁の名で害虫駆除のための農薬など、食の安全が脅かされると不安を募らせています。そこで、TPP参加に伴う小樽の産業への影響についてお伺いします。小樽市の産業で、このTPP参加によってメリットがある分野はどこなのかお答えください。TPP参加で北海道の1次産業が壊滅的打撃を受けた場合、小樽市の農業、漁業にはどのような影響があると考えますか。北海道では経済的損失が2兆 1,254 億円に上り、農業産出の 3.8 倍にも上る損失を予想しています。TPP参加による小樽市の経済的影響は幾らになりますか。次に、TPP参加による医療への影響についてお伺いします。政府は平成 22 年6月に新成長戦略を閣議決定し、医療・介護・健康関連産業を日本の成長牽引産業として、明確に位置づけました。アメリカは、かねてより日本の医療に市場原理を導入することを求めています。平成 16 年の日米投資イニシアティブ報告書によって混合診療の全面解禁や、医療への株式会社の参入を求めてきました。これらのことから、自由価格の医療が拡大され、保険証1枚あればいつでもどこでも医療を受けられる国民皆保険制度が崩されます。公的な医療保険の給付範囲が縮小され、民間の保険会社に加入していなければまともな医療が受けられない、さらには地域からは医療機関の撤退が進みかねない懸念があります。混合診療の解禁、医療への株式会社の参入について、中松市長はどのような認識をお持ちですか。市民の健康を守れるとお考えか伺います。次に、TPP参加による公共事業への影響についてです。地方自治体の物品購入や公共事業で国際入札が義務づけられることも検討されています。現在はWTO政府調達協定の下、都道府県の発注なら物品購入で 3,000 万円以上、建設工事で 23 億円以上となっています。ですから、今でも岩手県の例では、ガードレール清掃車1台の発注にも英訳がついているということで、それだけでも事務的な負担が生まれてきます。政府が発表しているTPP協定交渉の分野別状況によりますと、このWTO協定に対して、アメリカとペルーとのFTA、アメリカとオーストラリアとのFTAでの基準は6億 9,455 万円となっています。小樽市の場合、平成 14 年度決算説明書には、菁園中学校の増改築は9億 3,135 万円となっています。また、北海道が小樽市の企業に発注する事業にも、同様のことが考えられます。小樽市の中小企業にとってみれば、重要な工事に外国の企業が参加できるようになります。加えて注意の必要なものがISD条項です。参加する各国政府を多国籍企業が自由に訴えることができるという条項です。世界中で主権を侵害しかねないと大問題になっています。メキシコでの廃棄物処理場の建設をめぐり、アメリカ企業が北米自由協定違反としてメキシコ政府を提訴した事件では、地元自治体が建設の許可をしなかったことを違反に問われ、世界銀行傘下の国際投資紛争解決センターは、メキシコ政府に 12 億円の賠償を命じました。アメリカと他国とのFTAを参考に、TPPによって政府調達の国際入札が地方自治体に拡大された場合、小樽の企業が大きなダメージを受けることが予想されます。この影響についてお聞かせください。東日本大震災から8か月余、被災した福島の県議会では、「復興の足かせになるものであり、TPP交渉参加に反対することを決議する」と決議しました。復興の最大の妨げになるのがTPP参加です。政治が今すべきことは、あの震災から復興を急ぐことにあります。市長は、10 月 24 日の記者会見で、「市長としては反対という形で考えていただいて結構」とおっしゃっています。そこにとどまらず、TPP参加撤回を求める姿勢を積極的に発信していくべきだと考えますが、いかがですか。次に、原子力発電所についてお伺いいたします。EPZにかえて新たな防災区域が決められる見通しとなっています。5キロメートル以内を予防的防護措置を準備する区域、おおむね 30 キロメートル以内は緊急時防護措置を準備する区域(UPZ)、おおむね 50 キロメートル以内をプルーム通過時の沃素による甲状腺被曝を避けるための屋内待避、安定沃素剤服用等の対策を準備する区域と案が示されています。福島第一原発から 30 キロメートル圏外の飯舘村は全村避難となりました。先日、産出米にセシウムが検出された福島県の大波地区は、原発から 60 キロメートル以上も離れています。このように、原発の危険は距離では区切ることができないことは明らかです。原発事故が起きた場合、30 キロメートル圏内の住民が一時的に真っ先に避難してくるのがこの小樽であり、札幌も予測されます。小樽もUPZに入ることが重要だと思いますが、市長の考えと今後の対応についてお聞かせください。そもそも、原子力発電所は、現在の人類の技術では扱いきれない技術です。東日本大震災では、福島第一原発だけではなく、ほかの原発でも炉心溶融の危険がありました。東北電力の女川原発では、外部電源の5系統のうち4系統が遮断され、残った1系統で原子炉を冷却しました。東京電力の東海第二原発でも原子炉が自動停止し、外部常用電源、外部予備電源を喪失、非常用ディーゼル発電も3台あるうちの1台が津波で使えなくなり、2台の非常用ディーゼル発電で3日半かけて冷温停止まで持っていきました。この原発事故の持つ危険性について、政府は、1960 年、茨城県東海村で熱出力 50 万キロワットの原発が事故を起こした際の被害想定を行っていました。この「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」というレポートはA4、244 ページになります。レポートの最後に附録(G)として、幾つかのケースが想定されています。その中の表2を見ますと、分裂生成物の放出は、全放出温度が低温、放出粒子の大きさが小さい場合、死亡者 540 人、障害者 2,900 人、要観察者 400 万人、雨天の場合の総計損害額が3兆 7,300 億円と試算をしています。しかし、その存在を隠し続け、公式に認めたのが 1999 年になってからでした。原発の危険性を知りながら、都合の悪いことは国民に隠し、安全神話を垂れ流して、国民に原発が押しつけられてきました。このような原発は、なくすしかありません。泊原発の出力は、1号機、2号機が 57 万キロワット、3号機が 91 万キロワット、合わせて約 200 万キロワットになります。被害は、この東海村とは比べものにならないほどになります。原発の中にある放射性物質は一度外に出てしまうと、それを抑える手段がありません。沃素 131 の半減期は8日間ですが、セシウム 137 が 30 年、プルトニウム 239 は 2.4 万年です。事故が起きなくても原発は、発電すればするだけで、使用済核燃料がたまります。この使用済核燃料の放射能が消えるまでには何万年もかかり、この放射能のごみをなくす方法は開発されていません。ですから、原発はトイレなきマンションだと言われ、この核のごみは地下深く埋めておかなければなりませんが、受け入れる自治体がありません。何万年もの間、安全だと保証できる場所が地震、火山の国の日本に存在するとは考えられません。現在の電力を得るために、危険な放射性物質とともに生活していかなければならないというツケを未来の人類に回すことが許されていいのか、このことが今、問われています。日本として、原子力発電依存のエネルギー政策から転換を決断すべきだと思います。市長の見解をお示しください。泊原発について、お聞きします。「The World Nuclear Industry Status Report 2009」によると、世界の原発の廃炉までの年数の平均が 22 年だと言われています。泊原発1号機は、稼働から 22 年経過しています。泊原発のそれぞれの原子炉を廃炉にする時期について明確に示すよう、北海道や北電に求める考えはありませんか。続いて、全国学力・学習状況調査についてお伺いいたします。平成 19 年度より全国学力・学習状況調査が再開され、抽出方式も含め今年で5回行われました。国では来年度も1科目増やして抽出方式で行う予定でいます。2000 年からOECD加盟国のPISA調査の国際的な調査が3年ごとに行われ、15 歳児が持っている知識や技能を実生活のさまざまな場面でどれだけ活用できるのかを見るものであり、特定の学校のカリキュラムをどれだけ習得しているかを見るものではないとしています。このPISA調査を受けて、学力調査の質問がつくられているといいますが、テストを実施するということは、新たな競争を生みます。競争では統一しづらい学力が世界で探求されているときに、競争を復活するということは世界から逆行しているのではないでしょうか。小樽市議会の中でも学力調査の結果を公表すべきとの意見もありますが、日本共産党は、結果の公表は競争を激化させるものであり、反対の立場です。小樽市の児童・生徒の傾向についても、全国と同様に、わからない問題に手をつけない無回答が多いのが特徴です。ですから、子供の自発性・自主性を育てることが重要です。子供だけではありません。小樽市も地方分権と言われる状況下において、全国に右倣えではなく、自主的・自立的に判断して参加を見送る決意をし、小樽市の実情に合った教育方針を実践することが必要です。この方向を正す上で参考になるのがフィンランドだと思います。教育条件でフィンランドは1学級 24人程度、一人一人に光を当てて教育を行い、習熟度別学級編制は 1985 年に廃止、教科書検定も廃止し、学校と教員が自主的に選んでいるということです。教員の地位はフィンランドでは専門家として尊重され、責任を持って授業を行います。日本の教員が管理と雑務に追われ、教材研究もままならない実態も深刻です。また、小樽市のいじめの認知件数は、北海道や全国と比べても高くなっています。不登校は全国平均よりは少ないものの、北海道よりも多くなっています。児童・生徒の学力向上を言うなら、教育環境の整備こそ重要ではないでしょうか。平成 18 年度に、関東地方にある人口約 25 万人の中都市に住む小学校6年生と保護者を対象に行った調査では、年間所得が 300 万円未満の家庭の児童の算数の平均正答率は 31.6 パーセントですが、1,000万円以上だと 65 パーセントに上ります。文部科学省によると、平成 22 年度全国学力・学習状況調査結果のポイントでは、「就学援助を受けている児童生徒の割合が高い学校の方が、その割合が低い学校よりも平均正答率が低い傾向が見られる」と述べています。学力調査の結果を公表することについて、教育長の見解を伺います。あわせて、全国学力・学習状況調査の位置づけについて、小樽市教育委員会の見解もお示しください。また、保護者の所得と学力の関係をどう考えているのか、教育長の見解を伺います。全国学力・学習状況調査を小樽市教育委員会は5年にわたり実施しています。調査結果についての傾向は5回行えば把握できますし、全校参加でなくても抽出でも分析できます。個別に苦手分野をつかむために、テストで毎年把握する必要があるというのであれば、それぞれの学校や市としてテストを作成すれば分析できます。全国一斉の意味はありません。テストでの点数を上げるために、対策として過去問題や類似問題を授業で行い、それから学力調査に臨むことになってしまいます。それによって点数が上がったとして、必ずしも学力が向上したという保証にはなりません。全国学力・学習状況調査は来年度から国語、算数・数学に加えて、理科でも実施されます。教科が増えれば一層テスト重視の教育になってしまいます。全国学力・学習状況調査には、参加すべきではありません。来年度の学力・学習状況調査について参加しないことを求めます。お答えください。次に、高校生の就職難についてお伺いします。11 月 18 日、厚生労働省発表の道内高校生の9月末の就職内定率は、17.9 パーセントと、沖縄に次いで2番目の低さであり、東日本大震災で深刻な被害が出た東北各県よりも低い現状と報道されました。北海道労働局の 10 月末の資料では、小樽市、余市町、仁木町、赤井川村、古平町、積丹町で合わせて32.5 パーセントとなっており、全国平均の 37.7 パーセントをさらに下回っています。小樽市としても、この間、高等学校卒業者雇用奨励金を創設してきましたけれども、この奨励金も今年度で終了になります。雇用状況は回復の兆しが見えてきていますけれども、依然として低い状況にあり、来年度も厳しいことが予想されます。そこで、高等学校卒業者雇用奨励金を実施した2年間の成果について御説明ください。今年度で終了する高等学校卒業者雇用奨励金を延長し、雇用拡大につなげるべきではありませんか。最後に、銭函保育所の改築延期についてお伺いします。桂岡幼稚園が認定こども園として運営していく関係で、銭函保育所の改築計画が平成 27 年度に先送りになる予定です。認定こども園は、保護者と園との直接契約になります。児童福祉法第 24 条には、児童の保育に欠けるところがある場合において、保護者から申込みがあったときは、それらの児童を保育所において保育しなければならないと、市町村に保育に欠ける子に対する保育の実施義務があります。ですから、市が入所する保育所を決めています。あきがなくては入れない状況でも、市には適切な保護が義務づけられています。保護者と認定こども園との直接契約では、応募者が募集定員より多い場合は、施設側が入園者を選考することになります。保育所は保護者の所得に応じた保育料ですが、認定こども園では保育料金も自由設定となり、保育の時間や利用する内容について料金を設定することができるようになります。これでは、家庭が支払えるお金によって、子供が受けられる保育に格差が生じかねず、保育に欠ける子への市の義務を果たせないのではないでしょうか。市長の見解を伺います。第3回定例会の厚生常任委員会での質疑では、銭函保育所について平成 24 年に実施設計し、平成 25年に改築予定とのことでした。現在、104 人が入所しています。認定こども園が開設されても、銭函保育所の改築を遅らせることは理由になりません。銭函保育所は予定どおり改築することを強く求めます。再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
小貫議員の御質問にお答えいたします。初めに、福祉都市宣言についてでありますが、道内では小平町が昭和 62 年に「福祉のまち」宣言を、本別町では平成 18 年に「福祉でまちづくり」宣言を行っており、全国でも東京や大阪などの各市において同様の宣言をしていることは承知をしております。しかしながら、地域循環型経済の取組と結びつけているところはないようであり、また、地域循環型経済の仕組みについては、国や大学などにより研究されているところでありますので、本市においてすぐに取り入れることは現段階では難しいと考えておりますが、研究の動向や他市の状況については注視してまいりたいと考えております。言うまでもなく、福祉の充実につきましては、人口が減少傾向で高齢者の割合が増している現状の中、これまでどおり、できる限りのことを行ってまいりたいと思っております。次に、環太平洋連携協定、いわゆるTPPの参加に伴う影響について何点か御質問がありました。まず、TPP参加による小樽市の産業でのメリットがある分野についてでありますが、現段階で国からはTPP参加に関する情報や資料が明示されておりませんので、具体的な分野を示すことはできませんが、一般的にはTPPに参加することは原則として関税を全廃することでありますので、参加国への輸出量が多い企業にとっては好条件になるものと考えられます。次に、TPP参加による小樽市の農業、漁業への影響についてでありますが、まず農業につきましては、TPP参加により影響を受けるとされる米、小麦、てん菜などを栽培する地域の農家が、影響の少ないとされるミニトマトなどの蔬菜作物に品目転換を図り、大量の安価な農産物が市場に出回った場合に、耕地面積が小さく多品種少量生産である小樽市農業では、安い農産物に押され、売上げが落ち込み、農家の所得が減少するなどの影響があるものと聞いております。また、漁業につきましては、安価な輸入水産物が増加することに伴い、国産水産物の価格下落につながり、漁業経営が悪化するものと聞いており、小樽市の農業、漁業に大きな影響があるものと考えております。次に、TPPの参加による本市の経済的な影響額についてでありますが、北海道の試算額については主要な農畜産品の7品目において、食料自給率の減少から算出したものであり、地域全体としての経済への影響額については試算されておりません。本市といたしましても、さきに述べたとおり、現段階においてはTPP参加による影響の内容が不明なことから、試算は困難でありますが、一般的に予想される影響はさまざまな範囲に及ぶものと認識しております。次に、TPPにおける医療に関してのお尋ねですが、混合診療については自由診療において認可されていない治療法や薬剤を使うことができる反面で、自己負担額が増える可能性も高いことが指摘されたり、提供される医療サービスに格差が生じないかなどの懸念があると聞いております。また、医療分野への株式会社参入についてですが、平成 18 年に神奈川県での設置が国から特区として認定されたものの、現在、診療が休診中であることから、制度そのものの評価ができない状態にあると聞いております。混合診療の解禁、医療分野への株式会社の参入、いずれも市民の健康を守る意味で重要な課題であると認識しておりますので、今後の国の動向等を注視してまいりたい、このように考えております。次に、政府調達が地方自治体に拡大された場合の本市への影響についてですが、現在、協定が結ばれているアメリカとペルーやオーストラリアのFTA協定では、地方自治体が発注する工事については6億 9,455 万円以上の工事が該当します。仮にこの協定基準を適用した場合には、本市発注工事で対象となるものは過去 10 年間の工事件数で3件、総額 31 億 1,126 万円になります。次に、TPP参加撤回を求める姿勢を積極的に発言していくべきであるとの御質問ですが、TPP協定は、国内の農林漁業はもとより関連産業や地域経済、国民生活全般に大きな影響を及ぼすものであり、物品の関税を原則撤廃するという以外は国民に対する情報提供が少なく、どのような分野にどのくらいの影響があるのか明らかにされているとは言えない状況にあると認識しております。こうした中、米などの重要品目の関税撤廃の例外措置が認められなかった場合、農林水産業を基幹産業とする北海道においては、経済の主柱が失われ、地域への影響が大きいものと考えます。このため、私としては国に対し、十分な説明と地域経済の振興が損なわれることのないように、北海道市長会などを通じて要請してまいりたい、このように考えております。次に、原子力発電所について、何点か御質問がありました。初めに、UPZに関する考え方と今後の対応についてでありますが、これまでのいわゆるEPZにかえて、新たに 30 キロメートル圏を目安とする緊急防護措置区域、UPZが示されました。本市は 30 キロメートル圏内に隣接しておりますが、今回の福島第一原発事故では原発から 40 キロメートル前後に位置する自治体でも、高い放射線量が検出され、一部自治体には避難指示が出されました。このような事実を考えますと、UPZの 30 キロメートル圏内は必ずしも十分ではないと認識しております。また、今後の対応についてですが、現行制度の下ではUPZが拡大され、本市が北海道の防災計画に関係市町村として位置づけられなければ、原発関連情報の提供や防災資機材の整備を図ることは難しいものと考えております。私としては、市民の安全を守るためにも、今後、後志町村会などと連携を図りながら、北海道や国に対してUPZの拡大などを求めてまいりたいと考えております。次に、原子力発電依存のエネルギー政策の転換についてですが、我が国のエネルギー政策の方向性は、再生エネルギー特別措置法が8月に成立し、来年7月の施行により原子力への依存を減らし、太陽光、風力、地熱など自然エネルギーの推進、普及が期待されますが、現在、原子力発電が基幹電力として一定の役割を果たしていることも事実であります。私としては、原子力に過度に依存することがないよう、今後、自然エネルギーを含む代替エネルギーなどの導入について取り組む必要があると考えております。次に、原子炉を廃炉にする時期に関してですが、今回の福島第一原発の事故を踏まえると、科学的根拠の下に一定の基準などは設けるべきであると考えておりますが、現在、福島第一原発事故発生の原因究明などの検証が行われていること又は一定の役割を果たしていることなどから、現時点では時期については明確にするよう申し入れる考えはありません。次に、高校生の就職難について御質問がありました。まず、小樽市新規高等学校卒業者雇用奨励金の2年間の成果についてでありますが、平成 22 年度につきましては 40 事業所、71 名に奨励金を交付しており、今年度につきましては 37 事業所、61 名分の事前申請があり、随時交付手続を進めているところでございます。奨励金の交付を受けた企業からは「高校生を雇用するきっかけづくりになる」「新入社員教育のための研修費に充てられるためありがたい」といった御意見をいただいており、新規高卒者の雇用促進に一定程度の効果があったものと考えております。次に、奨励金事業の延長についてでありますが、この事業は雇用の維持、創出を図る目的で設置した「小樽市地域経済活性化等推進資金基金」を活用した緊急経済対策事業であり、当初は平成 22 年度単年度事業の予定でありましたが、今年度も引き続き事業継続したところであります。次年度につきましては、基金残高の少ない中で、この事業を実施することは難しいものと考えております。しかしながら、高校生の雇用状況は依然として厳しいものと認識しておりますので、新規高卒者の雇用促進や雇用の継続に向けた取組につきましては、引き続き実施してまいりたいと考えております。次に、銭函保育所の改築について何点か御質問がありました。まず、認定こども園の運営についてでありますが、認定こども園は定員を超えた入所希望者を選考する場合には、認可保育園と同様に児童福祉法の適用を受け、公正な基準の下で選考を行うこととされております。また、学校法人小樽桂岡学園が運営する認定こども園については、小樽市の保育料と同額に設定すると聞いておりますので、格差は生じないものであり、保育に関する市の実施義務については果たせるものと考えております。次に、銭函保育所を予定どおり改築するべきとの御要望でありますが、銭函保育所の建替えに当たっては、認定こども園開設後の銭函地区の保育需要の動向を見て定員規模を定めてまいりたい、このように考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
小貫議員の御質問にお答えいたします。初めに、障害を持った児童の放課後児童クラブの受入れについてでございますが、本市ではこれまで障害を持った児童を小学校4年生まで受け入れており、小学校5、6年生までの受入れについては指導員の指導力の問題、集団指導上の問題、施設設備の問題、以上3点の理由から受入れは困難であると説明をし、理解を求めてきたところでございます。今回、小樽聾学校に在籍する児童の保護者から、受入れ延長の要望があり、聾学校と協議を進めてきたところ、聾学校の児童数が少ないことや、スペースに余裕があることなどから、集団指導上の問題あるいは施設設備の問題についてはクリアできる可能性が出てきたものであります。また、三つの理由のうち、指導員の指導力の問題については、指導員が一定程度の経験を積んできたことや、可能な限り介護士や保育士などの有資格者を採用することにより、改善可能であるという判断に至りました。また、聾学校における検討経過を契機に、再度、他の児童クラブについても見直しを行ったところ、施設整備や児童数など比較的条件のよい児童クラブでは受入れが可能であることから、ブロックごとに拠点を定めることで、5、6年生も受入れができるものと判断をしたところでございます。今のところ、実施方法としては、市内を6ブロックに分け、各ブロックに1校の拠点校方式にすることを基本に受け入れる方向で検討を進めており、所要の予算については新年度の予算要求に向け作業を進めているところでございます。次に、放課後児童クラブにおいて、障害を持った児童の受入れを6年生まで延長するに当たっての今後の課題についてでございますが、一つ目は低学年と高学年が混在することによる集団指導上の問題であります。二つ目は高学年の障害児に対応する指導員の資質能力の向上の面、三つ目は拠点校方式に伴う通学のための移動手段の問題などが考えられます。今後これらの課題につきましては、さまざまな角度から検討し、解決に向けて努力してまいりたいと考えております。次に、全国学力・学習状況調査の結果の公表についてでありますが、全国学力・学習状況調査は、児童・生徒の学力や学習状況を把握し、学習指導の改善や学習環境の整備に役立てるべきものと受け止めており、その調査結果の公表については、調査の実施要綱にも示されておりますとおり、序列化や過度な競争にならないよう十分な配慮が必要であると認識しております。今年度の学力等調査は、全国学力・学習状況調査問題を活用した北海道における学力等調査として、北海道独自に実施したものであり、全国との比較はできませんが、教育委員会といたしましては、現在、学力向上検討委員会で結果を分析しているところであり、昨年と同様、結果の概要をお示ししたいと考えております。次に、全国学力・学習状況調査等の実施の位置づけについてでございますが、市教委では、学校教育推進計画2次計画においても、学習状況の把握と指導の改善の観点から、「小樽の子どもの確かな学力の向上を図るため、学習内容の定着状況を把握し、指導内容や指導方法の工夫改善に努める」との基本方向を示しております。教育委員会といたしましては、全国学力・学習状況調査等は、児童・生徒の学力や学習状況を把握し、学習指導の改善や学習環境の整備に役立つものと考えるとともに、本市の児童・生徒の学力や学習状況を全国あるいは全道の状況との関連においてとらえる上で重要なものと考えております。次に、保護者の所得と学力との関係についてでございますが、議員が御指摘のとおり、文部科学省では平成 22 年度全国学力・学習状況調査結果のポイントの中で、「就学援助を受けている児童生徒の割合が高い学校の方が、その割合が低い学校よりも平均正答率が低い傾向が見られる」と示しておりますが、同時に「就学援助を受けている児童生徒の割合が高い学校は、各学校の平均正答率のばらつきが大きく、その中には、平均正答率が高い学校も存在する」ことも示しております。このことは、子供一人一人の可能性を社会経済的な要因に埋もれさせることなく、学校教育において確かな学力をはぐくんでいくことが大切であることを示唆しているものと受け止めております。最後に、来年度の全国学力・学習状況調査への参加についてでありますが、全国学力・学習状況調査は、これまでも述べてまいりましたが、児童・生徒の学力や学習状況を把握し、学習指導の改善や学習環境の整備に役立てるものでありますことから、本市においても全国学力・学習状況調査に参加することは必要であると考えております。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)
再質問 7番 小貫元
再質問します。最初に、放課後児童クラブの話ですけれども、今回の件に関して言えば、やはり市民の声に押されて市が動いたということだと思います。私は、あまり市のことを褒めませんけれども、市民力を生かしたまちづくりと、まさに言えるのではないかと思います。これからさまざまな課題が出てくると思うのですけれども、延長になるということは安心して子育てできる小樽市への一歩前進だと私たちは受け止めています。実施後も利用しやすい制度にしていくために、柔軟に対応していくことを求めたいと思います。次に、TPPについてなのですけれども、現時点では資料が少ないということではっきりわからないということですけれども、一方で、やはり大きな影響が考えられるということで、具体的にそれを整理するというのは、大変今、難しい状況だと私は思います。そういう中だからこそ、ぜひ、どういうふうに小樽市がこの問題を考えているのか、市民の中でこの間、世論調査を見てみましても、TPPというのは何だろうという声がやはり一番多いと思うので、小樽市としても、今言ったような範囲の見解を公表しておくべきではないかと思います。それと、混合診療についてなのですけれども、これは私たち日本共産党の志位委員長が衆議院で代表質問を行ったときに、野田首相が対応が求められる可能性は完全に否定できないというふうに認めています。それで、私は、市民の健康を守れると考えていますかという質問をしたつもりだったのですけれども、そのことへの答弁がなかったように思われます。あと、原子力発電所についてですけれども、UPZについての市長の見解というのは、積極的に国や道に言っていってもらいたいと私は思います。それと同時に、今回、少しやんわりと質問をしたつもりだったのですけれども、原発撤退を明言しなさいとか、そういうことは質問しなかったのです。北海道にいつ撤退する予定ですかということを聞けませんかという質問だったのです。市長は、原発に過度に依存しないように取り組んでいく必要があるとおっしゃいましたが、そのとおりだと思うのです。それであれば、やはり北海道や北電に対して、いつ原発をやめるのかということをはっきりさせてもらわないと、取り組むといっても、こちらとしても計画の立てようがないと。何年後に北海道は泊原発をとめる予定でいるのか、ここがはっきりしないことには、どのように再生エネルギーに力を注いでいったらいいのか、市としての対応がとれないと私は思います。ですから、ぜひ、まずは聞いてみていただきたいと私は思います。それで、原因究明が行われていないということですけれども、そういう次元の話では私はないと思います。次に、新規高卒者雇用奨励金についてなのですけれども、ちょっと知り合いの高校の教員にお話を伺いましたら、一時期より落ちついてきたという答えは返ってきました。ただ、やはりたぶん、今年は復興需要があるのではないかということもおっしゃっていまして、一方で高校によっては厳しい状況で、就職したくても就職先がなく悩む生徒がたくさんいると。また、1回就職しても研修期間が終わったらもう来なくていいという感じで言われて、フリーターになってしまうということで、やはり小樽市として、できることは本当に限られていると思うのですけれども、この奨励金については、先ほど聞いたら喜ばれているということなので、名目は変わるかもしれないけれども、何かしらの手だてを打っていただきたいと思います。あと、認定こども園についてですけれども、先ほど手続上の問題も含めて市がしっかり義務を果たしているという話で、公正な選考を行うということなのですけれども、その判断は認定こども園が行うということなのですよね、何と言おうと。認定こども園が実施されるに当たって児童福祉法の読替えが行われました。「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」というのが始まりまして、それに伴って読替えが行われているのですけれども、ここには認定こども園の保育所部分に当たる私立認定保育所に入所を希望する旨まず認定こども園に申し入れて、ただ、ここにも確かに適切な保育の実施が困難と、その他やむを得ない理由がある場合においては公正な方法で選考することができると。つまり、認定こども園が保育困難ですよと、やむを得ない事情がありますよというふうに考えてしまったら、これは公正な方法でと言うけれども、認定こども園が何らかの理由をつけて公正ではない選考を行うこともあると私は思います。桂岡幼稚園は恐らくいい学園だと私は思いますけれども、それでもこういうことが不安になります。保育の義務という点でいっても、この児童福祉法の読替えにはしっかりと当該認定こども園に対して申し込むとなっているわけですから、そこに市がどう関与するのかということです。市は保育に欠けるという認定だけを行うと、それで果たして保育の義務を果たしているといえるのかというのが、まず私は疑問に思います。それと、銭函保育所の改築の延期については、動向を見極めてと言うのですけれども、既に市として市立保育所の規模・配置に関する計画で、銭函保育所の改築について表明しているわけです。この計画では、老朽化が激しいから改築するというふうになっています。東日本大震災があって、さまざまな施設を耐震化していかなければいけないという状況で、子供たちをこの老朽化した施設に、安全でない場所に、何年間かであっても入れておいていいのかと、本当に市町村として保育の義務を果たしていると言えるのかと、私は、問いたいのです。銭函保育所については、再度予定どおり改築することを求めたいと私は思います。最後に、福祉宣言についてなのですけれども、今回のこの代表質問に当たって、TPPにしても、原発にしても、子供の問題でも、結局市民の暮らしを守り、応援するという立場、これが先ほど言った福祉都市なのです。ですから、社会保障という点ではなくて、小樽の将来、経済にもプラスになることだと考えて質問をしています。思い起こすと2年半前の夏ですけれども、ある政党が「国民の生活が第一」というふうに訴えていました。(「だれなのですか」と呼ぶ者あり)
再質問 7番 小貫元
いや、いいです、それは。今、この言葉どおり、私は市民の生活が第一の市政運営が求められていると思います。この小樽のまちづくりの方向として、私はこの点を提案したということを押さえていただいて、検討していただければと思います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
小貫議員の再質問が何点かありますけれども、私のほうから一部答弁させていただきたいと思います。まず一つ、TPPについての問題でありますけれども、この医療の問題については私のほうから、自由診療において認可されていない治療法、薬剤を使用することができる反面、自己負担額が増える可能性も強いというようなことが指摘されている状況の中で、混合診療の解禁、医療分野の株式会社参入、いずれも市民の健康を守る意味で重要な課題であるというふうに私自身は認識しておりますので、今後、国の動向等を注視してまいりたい、このように思っているところでございますので、そのように御理解をいただければというふうに思います。それから、UPZの問題でありますけれども、一つは廃炉に関する時期の明確化についてでございます。これにつきましては、先ほど答弁させていただきましたけれども、報道によりますと、国において廃炉の新基準を設けるというような動きがあるというふうに承知しておりますので、そういったことからいうと、その時期等について、国の動向を注視した上で判断していきたいと思っているところでございます。それから、私としては、このUPZの問題については、やはり市民の安全を第一に守るという観点から今後対処していきたいと思っておりますので、御理解いただきたいと思っております。それから、高校生の就職問題であります。これについては、大変厳しい状況にありますので、私としても今後、雇用の問題等について積極的に取り組んでいきたいと思っております。ただ、制度そのものについては、先ほども答弁させていただきましたが、基金残高も少ないという状況の中で、従来どおり、今年度のような事業というのはなかなか同様には継続できないだろうと思っているところでございます。なお、そのほかにつきましては、福祉部長その他から、答弁させていただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 副市長 貞村英之(副市長は2015年3月まで)
補足して答弁いたします。まず、TPPの問題ですが、小樽市として特徴ある部分を公開すべきではないかということですが、ただいまTPPについて、いろいろな影響等の仮定的な数字等を交えて御論議いただいており、あくまで今は、仮定の数字でございます。小樽市として確実にそういう考え方等があった場合は、ホームページ上等でも公開するようにしていきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 福祉部長 三浦波人(福祉部長は2016年3月まで)
まず、福祉都市宣言についてのお尋ねがございました。福祉施策を進めるという部分と、それから質疑の中で例として挙げられた介護施設等の建設工事ですとか、施設の運営による雇用拡大、それから、これらによって消費を促進し、地域循環型の経済にしていくこと、これをあわせて福祉都市宣言というふうに位置づけられた御質問をされておりましたけれども、そうした考え方は私は初めてお聞きいたしまして、恐らく自治体でもあまり例がないのではないかというふうに思っています。市長が答弁いたしましたように、その内容ですとか、他市の状況、あるいは研究されている内容などについても今後見てまいりたいと思っておりますし、いずれにしても宣言の有無にかかわらず、必要な福祉施策については小樽市として、できる範囲で今後も進めていく必要があるというふうに考えております。それから、銭函保育所の件、最初に認定こども園での公正な選考というところでございますけれども、北海道の認定こども園のQアンドA等にも示されているのですけれども、認定こども園の選考については、これまで同様に申込みのあった子供の家庭の状況等、あるいは地域の実情を十分踏まえて、認定こども園において客観的な選考基準を定めて公表するということになっております。これはもう当然一般市民も見えますし、私どもも見ていくことになるのですけれども、選考の具体例としては、母子家庭ですとか、被虐待児童等の特別な支援を要する子供のいる家庭の優先的な入所、兄弟入所の有無、障害児保育の必要度などによって優先度を点数化して公正な選考を行うというふうにされております。もちろん私どももその内容によっては目を配ってまいりますし、必要があれば北海道の指導なども入ってくると考えております。それから、銭函保育所の改築についてですが、確かに老朽化しているのは事実ですけれども、いずれにしてもその適正な規模を見ていくという必要がまずありますので、認定こども園の開設後の地域の保育需要等を見て規模等を定め、改築を進めていきたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
放課後児童クラブにかかわって、柔軟な対応についての要望と受け止めておりますが、先ほどもお答えしましたけれども、現在、予算作業を進めておりまして、その中で先ほど言った3点の課題解決に向け、さまざまな方向から検討を加えているわけです。その中で住民の要望にこたえるべく柔軟な対応、そのような観点もあわせて検討を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)
再々質問 7番 小貫元
再々質問いたします。今、市長と副市長から何点かお答えいただきましたけれども、国の動向を見てだとか、そういったやはり後ろ向きな答弁でした。冒頭の質問で、今、地方自治体が国に物を言っていくべき時代に来ているということを言いました。そして、全国学力・学習状況調査のところでは、今、小樽市にも自主性と自立性が求められているのではないでしょうかということも言いました。そういう面からしてみたら、発表待ちというのは、やはり市民の命を預かる者としては、もうちょっと積極的にいろいろなことを発信していくべきだと思います。TPPにしても、現在、結局市民は、TPPというのは何なのだろうと、小樽市にとってどんなことなのだろうということが気になっているわけですから、わからないことはわからないと、それなりに答弁をしておいてもらったほうがいいのではないかと思うのです。次に、全国学力・学習状況調査についてなのですけれども、先ほどちょっと再質問し忘れたのですけれども、学力と所得との関係のデータをいろいろ見てみますと、所得が少ない家庭ほど正答率が低いというデータがあります。そういう点で見ますと、小樽市の場合どうなのかとかも含めて、やはり新しい教育を実現していく上で分析が必要なのではないかと。私たちは、やはりこの学力と経済力という点で言えば、注視しなければいけない調査結果だと思います。日本共産党としては、小学校卒業までの医療費の無料化なども提案していますけれども、学力向上という点を目指すならば、やはり小学生、中学生がいる世帯への支援を考えるべきではないかと思います。こういうことになると市長部局のほうになるとは思うのですけれども、ぜひ答弁をお願いします。それと、銭函保育所についてなのですが、やはり答弁を聞いていて、私は、とてもではないですけれども、改築を遅らせる理由にはならないと思いますので、再度強く予定どおり改築することを求めたいと思います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
小貫議員の再々質問について、私のほうからTPPとUPZについて少しお話をさせていただきたいと思います。このTPPの問題につきましては、現在、国でも具体的な方向性といいますか、そういったことは引き出されているわけではありませんし、このTPP問題は小樽市が決める問題ではありませんので、それで国の動向等について注視していきたいというように答弁させていただいたところでございます。UPZについても同じであります。現在 30 キロメートル圏内ということは、原子力安全委員会のワーキンググループのほうで、検討しているということでありますけれども、決定までには至っておりません。ただ、決定してからでは私どもとしても小樽市をUPZの範囲内に入れてほしいということは申し上げづらいですから、今から後志管内の町村会とも一緒に連携し、あるいは北海道市長会を含めて、このUPZの拡大については単に 30 キロメートルということではなくて、自然の状況であるとか、あるいは風向きの状況であるとか、先ほど答弁させていただきましたように、30 キロメートル以外にもやはり放射線量がかなり大きく影響しているという実態、事実もあるわけですから、そういった中で小樽市もUPZについては、何とかその範囲の中に入れていただきたいということを要請していきたい。それが市民の安全と安心を守るという観点でございます。ただ、小貫議員がおっしゃったように地方自治体が国に物を申すべき、そういう時期ではないかということについては、私も機会あるごとにそういう視点で国のほうにお話をしていきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 福祉部長 三浦波人(福祉部長は2016年3月まで)
銭函保育所の改築についての再々質問でございます。現在、銭函保育所の定員は 110 名でして、今回はこの地域に新たに、幼稚園部分が 140 人、それから保育所部分 55 人の認定こども園ができるということで、保育所の定員に関しますと 110 プラス 55 ということになります。このまま保育の定員が増えるということになってしまうのですけれども、銭函保育所について、55 を減らして半分の定員で進めていくのか、あるいは限りなく 110 のままでいくのかという判断はしなければならないだろうと思っています。そのためにも認定こども園ができる予定、来年の秋口と聞いておりますけれども、その後の状況を見てから規模を決めていくという作業をせざるを得ないというふうに考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 副市長 貞村英之(副市長は2015年3月まで)
所得と学力との関係を分析しろということですが、所得の分析はできるところでありますが、全国学力・学習状況調査のデータもそうなると必要となってきますし、そこら辺のところは教育部局とも協議しながら、相談しながら決めていかないと無理かと思うのですが、そこら辺もう少し研究させていただきたいと思います。